JP2000331961A - デバイスウエハの剥離方法 - Google Patents
デバイスウエハの剥離方法Info
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- JP2000331961A JP2000331961A JP11138486A JP13848699A JP2000331961A JP 2000331961 A JP2000331961 A JP 2000331961A JP 11138486 A JP11138486 A JP 11138486A JP 13848699 A JP13848699 A JP 13848699A JP 2000331961 A JP2000331961 A JP 2000331961A
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- vacuum
- film
- roll
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スマ−トカ−ド用の薄いデバイスウエ
ハであっても、粘着保護フィルムをデバイスウエハ面よ
り容易に分離する方法の提供。 【解決手段】 デバイスパタ−ン面を粘着保護フィル
ムで被覆したデバイスウエハを、左右方向に往復移動で
きるバキュ−ムテ−ブルチャックにその粘着保護フィル
ム面を吸着させ、ついでバキュ−ムテ−ブルチャックを
前進させつつ回転軸を中心に回転可能なバキュ−ムロ−
ルにデバイスウエハの粘着保護フィルムとは反対の面を
接触させ、バキュ−ムロ−ルを回転させることにより粘
着保護フィルムをバキュ−ムテ−ブルチャックに残し、
デバイスウエハをバキュ−ムロ−ル面に吸着させ、バキ
ュ−ムロ−ルの回転に従いデバイスウエハを粘着保護フ
ィルムより剥離することを特徴とする、デバイスウエハ
の剥離方法。
ハであっても、粘着保護フィルムをデバイスウエハ面よ
り容易に分離する方法の提供。 【解決手段】 デバイスパタ−ン面を粘着保護フィル
ムで被覆したデバイスウエハを、左右方向に往復移動で
きるバキュ−ムテ−ブルチャックにその粘着保護フィル
ム面を吸着させ、ついでバキュ−ムテ−ブルチャックを
前進させつつ回転軸を中心に回転可能なバキュ−ムロ−
ルにデバイスウエハの粘着保護フィルムとは反対の面を
接触させ、バキュ−ムロ−ルを回転させることにより粘
着保護フィルムをバキュ−ムテ−ブルチャックに残し、
デバイスウエハをバキュ−ムロ−ル面に吸着させ、バキ
ュ−ムロ−ルの回転に従いデバイスウエハを粘着保護フ
ィルムより剥離することを特徴とする、デバイスウエハ
の剥離方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録の書きこみ、
消去、記録の書き直しが可能なスマ−トカ−ドに使用さ
れる記憶素子に用いられるダイシングによりチップ化さ
れる前の厚みが30〜120μmのデバイスウエハにお
いて、裏面研削、エッチング処理が施された後に、デバ
イスパタ−ン面を保護していた粘着保護フィルムをデバ
イスウエハより剥離分離する方法に関する。
消去、記録の書き直しが可能なスマ−トカ−ドに使用さ
れる記憶素子に用いられるダイシングによりチップ化さ
れる前の厚みが30〜120μmのデバイスウエハにお
いて、裏面研削、エッチング処理が施された後に、デバ
イスパタ−ン面を保護していた粘着保護フィルムをデバ
イスウエハより剥離分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカ−ドは、記録の書きこみ、消去、
記録の書き直しが可能であり、記録容量が大きく、記録
帳も兼ねるので、現行する銀行磁気記録カ−ド、鉄道運
行記録カ−ド、百貨店メンバ−ズカ−ド、ショッピング
カ−ド、テレホンカ−ドに代わっての利用が検討されて
いる。このようなICカ−ドは、ICチップが搭載され
たICモジュ−ルと、このICモジュ−ル装着用の凹部
が形成されたカ−ド基材とから構成される(特許第25
10520号、特許第2510669号)。
記録の書き直しが可能であり、記録容量が大きく、記録
帳も兼ねるので、現行する銀行磁気記録カ−ド、鉄道運
行記録カ−ド、百貨店メンバ−ズカ−ド、ショッピング
カ−ド、テレホンカ−ドに代わっての利用が検討されて
いる。このようなICカ−ドは、ICチップが搭載され
たICモジュ−ルと、このICモジュ−ル装着用の凹部
が形成されたカ−ド基材とから構成される(特許第25
10520号、特許第2510669号)。
【0003】ICカ−ドは、一部にはマイコン電子カ−
ドとして実用されているものの、磁気カ−ドのようには
汎用化されていない。その理由としては、プリペ−ドカ
−ドやバンク磁気カ−ドの厚み 180〜350μmの
厚みと比較してICチップの厚みが少なくとも420μ
mあり、ICカ−ドの厚みが最終的には500μm以上
となってしまうからである。
ドとして実用されているものの、磁気カ−ドのようには
汎用化されていない。その理由としては、プリペ−ドカ
−ドやバンク磁気カ−ドの厚み 180〜350μmの
厚みと比較してICチップの厚みが少なくとも420μ
mあり、ICカ−ドの厚みが最終的には500μm以上
となってしまうからである。
【0004】ICチップの厚みを30〜120μm、好
ましくは40〜80μmとし、プリペ−ドカ−ド並の厚
みとするスマ−トカ−ドの開発が提案され、各社、開発
に励んでいる。従来のICチップの製造では、デバイス
パタ−ンが施された厚み500μm前後のデバイスウエ
ハのデバイス面を厚み250から400μmの粘着保護
フィルムで被覆し、ウエハ裏面を研削し、さらにエッチ
ング処理して裏面を平坦化するとともにデバイスウエハ
厚みを減らし、ついで、粘着保護フィルムをデバイスウ
エハから引き剥がし、デバイスウエハをダイシング加工
してICチップを得ていた。(特開平6−224397
号、同7−217171号、同11−45866号、同
11−87282号。) 粘着保護フィルムを引き剥がすのは、デバイスウエハの
格子線に沿ってダイシング装置の刃の切り込みを行なう
必要があるからである(特開平9−139363号)。
ましくは40〜80μmとし、プリペ−ドカ−ド並の厚
みとするスマ−トカ−ドの開発が提案され、各社、開発
に励んでいる。従来のICチップの製造では、デバイス
パタ−ンが施された厚み500μm前後のデバイスウエ
ハのデバイス面を厚み250から400μmの粘着保護
フィルムで被覆し、ウエハ裏面を研削し、さらにエッチ
ング処理して裏面を平坦化するとともにデバイスウエハ
厚みを減らし、ついで、粘着保護フィルムをデバイスウ
エハから引き剥がし、デバイスウエハをダイシング加工
してICチップを得ていた。(特開平6−224397
号、同7−217171号、同11−45866号、同
11−87282号。) 粘着保護フィルムを引き剥がすのは、デバイスウエハの
格子線に沿ってダイシング装置の刃の切り込みを行なう
必要があるからである(特開平9−139363号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のデバイスウエハ
から粘着保護フィルムを引き剥がす方法は、デバイスウ
エハの粘着保護フィルム面を上に向けてシリコン基板面
をバキュ−ムチャックテ−ブルに吸着させ、粘着保護フ
ィルムを上方に引っぱってデバイスウエハから粘着保護
フィルムを引き剥がしていた。しかしながらスマ−トカ
−ド用の厚みが30から120μmと薄いデバイスウエ
ハではデバイスウエハの強度が5〜100ニュ−トン/
2.5cm幅と弱く、粘着保護フィルムを引っ張る力で
デバイスウエハが破損し易いことが判明した。本発明
は、薄いデバイスウエハであっても容易にデバイスウエ
ハと粘着保護フィルムを分離できる方法の提供を目的と
する。
から粘着保護フィルムを引き剥がす方法は、デバイスウ
エハの粘着保護フィルム面を上に向けてシリコン基板面
をバキュ−ムチャックテ−ブルに吸着させ、粘着保護フ
ィルムを上方に引っぱってデバイスウエハから粘着保護
フィルムを引き剥がしていた。しかしながらスマ−トカ
−ド用の厚みが30から120μmと薄いデバイスウエ
ハではデバイスウエハの強度が5〜100ニュ−トン/
2.5cm幅と弱く、粘着保護フィルムを引っ張る力で
デバイスウエハが破損し易いことが判明した。本発明
は、薄いデバイスウエハであっても容易にデバイスウエ
ハと粘着保護フィルムを分離できる方法の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、デバイスパタ
−ン面を粘着保護フィルムで被覆したデバイスウエハ
を、左右方向に往復移動できるバキュ−ムテ−ブルチャ
ックにその粘着保護フィルム面を吸着させ、ついでバキ
ュ−ムテ−ブルチャックを前進させつつ回転軸を中心に
回転可能なバキュ−ムロ−ルにデバイスウエハの粘着保
護フィルムとは反対の面を接触させ、バキュ−ムロ−ル
を回転させることにより粘着保護フィルムをバキュ−ム
テ−ブルチャックに残し、デバイスウエハをバキュ−ム
ロ−ル面に吸着させ、バキュ−ムロ−ルの回転に従いデ
バイスウエハを粘着保護フィルムより剥離することを特
徴とする、デバイスウエハの剥離方法を提供するもので
ある。
−ン面を粘着保護フィルムで被覆したデバイスウエハ
を、左右方向に往復移動できるバキュ−ムテ−ブルチャ
ックにその粘着保護フィルム面を吸着させ、ついでバキ
ュ−ムテ−ブルチャックを前進させつつ回転軸を中心に
回転可能なバキュ−ムロ−ルにデバイスウエハの粘着保
護フィルムとは反対の面を接触させ、バキュ−ムロ−ル
を回転させることにより粘着保護フィルムをバキュ−ム
テ−ブルチャックに残し、デバイスウエハをバキュ−ム
ロ−ル面に吸着させ、バキュ−ムロ−ルの回転に従いデ
バイスウエハを粘着保護フィルムより剥離することを特
徴とする、デバイスウエハの剥離方法を提供するもので
ある。
【0007】厚みの薄いデバイスウエハは、可撓性があ
り、円筒状ロ−ルに馴染み、円筒状ロ−ル表面に吸引さ
れ、このロ−ルの回転の進行につれてバキュ−ムテ−ブ
ルチャックに吸引されている粘着保護フィルムから分離
される。
り、円筒状ロ−ルに馴染み、円筒状ロ−ル表面に吸引さ
れ、このロ−ルの回転の進行につれてバキュ−ムテ−ブ
ルチャックに吸引されている粘着保護フィルムから分離
される。
【0008】本発明はまた、前記粘着保護フィルム厚み
が80〜450μmの熱可塑性樹脂フィルムの表面に紫
外線照射硬化性樹脂が塗布されたUV照射硬化性粘着保
護フィルムで、紫外線照射がなされ、デバイスウエハの
パタ−ン面との接着力が0.1〜2ニュ−トン/2.5
cm幅であることを特徴とする。粘着力がUV照射前に
5〜20ニュ−トン/2.5cm幅あった粘着保護フィ
ルムは、UV照射硬化されたことにより粘着力が0.1
〜2ニュ−トン/2.5cm幅と減少するのでデバイス
ウエハは破損することなく剥離する。
が80〜450μmの熱可塑性樹脂フィルムの表面に紫
外線照射硬化性樹脂が塗布されたUV照射硬化性粘着保
護フィルムで、紫外線照射がなされ、デバイスウエハの
パタ−ン面との接着力が0.1〜2ニュ−トン/2.5
cm幅であることを特徴とする。粘着力がUV照射前に
5〜20ニュ−トン/2.5cm幅あった粘着保護フィ
ルムは、UV照射硬化されたことにより粘着力が0.1
〜2ニュ−トン/2.5cm幅と減少するのでデバイス
ウエハは破損することなく剥離する。
【0009】本発明は、さらに前記デバイスウエハが、
デバイスパタ−ンが施された面との反対側の面は裏面研
削、エッチング加工が施されたものであり、厚みが30
〜120μmの可撓性を示すものであることを特徴とす
る。厚みが30〜120μmと薄いデバイスウエハは、
可撓性があり、円筒状ロ−ルに馴染み、円筒状ロ−ル表
面に吸引され、このロ−ルの回転の進行につれてバキュ
−ムテ−ブルチャックに吸引されている粘着保護フィル
ムから分離される。
デバイスパタ−ンが施された面との反対側の面は裏面研
削、エッチング加工が施されたものであり、厚みが30
〜120μmの可撓性を示すものであることを特徴とす
る。厚みが30〜120μmと薄いデバイスウエハは、
可撓性があり、円筒状ロ−ルに馴染み、円筒状ロ−ル表
面に吸引され、このロ−ルの回転の進行につれてバキュ
−ムテ−ブルチャックに吸引されている粘着保護フィル
ムから分離される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図1は、デバイスウエハ剥離装置の正面
図、図2は図1におけるデバイスウエハ剥離装置のI−
I断面を示す側面図、図3はバキュ−ムテ−ブルチャッ
クとバキュ−ムロ−ルの部分断面図、図4はデバイスウ
エハと粘着保護フィルムとを分離する状態を示す斜視
図、図5は別のバキュームロールの態様を示す剥離装置
の部分断面図である。
に説明する。図1は、デバイスウエハ剥離装置の正面
図、図2は図1におけるデバイスウエハ剥離装置のI−
I断面を示す側面図、図3はバキュ−ムテ−ブルチャッ
クとバキュ−ムロ−ルの部分断面図、図4はデバイスウ
エハと粘着保護フィルムとを分離する状態を示す斜視
図、図5は別のバキュームロールの態様を示す剥離装置
の部分断面図である。
【0011】図1、図2および図3において、1はデバ
イスウエハ剥離装置、2はバキュ−ムテ−ブルチャッ
ク、3はバキュ−ムロ−ル、4は粘着保護フィルム、4
aは紫外線照射により硬化した粘着性樹脂層、4bは樹
脂フィルム、5はデバイスウエハ、5aはデバイスパタ
−ン、6はバキュ−ムテ−ブルチャックの左右移動機構
である。バキュ−ムテ−ブルチャック2は、ポ−ラスセ
ラミック板21、ポ−ラスセラミック板の支持台22、
フレ−ム23、中空軸24、吸引パイプ25、バキュ−
ム室26よりなり、中空軸24の下部はバキュ−ムテ−
ブルチャックの左右移動機構6のフレ−ム62に基台2
7により固定されている。吸引パイプ25の先は可撓性
の蛇腹管28を介してバキュ−ムポンプ29に接続され
ている。
イスウエハ剥離装置、2はバキュ−ムテ−ブルチャッ
ク、3はバキュ−ムロ−ル、4は粘着保護フィルム、4
aは紫外線照射により硬化した粘着性樹脂層、4bは樹
脂フィルム、5はデバイスウエハ、5aはデバイスパタ
−ン、6はバキュ−ムテ−ブルチャックの左右移動機構
である。バキュ−ムテ−ブルチャック2は、ポ−ラスセ
ラミック板21、ポ−ラスセラミック板の支持台22、
フレ−ム23、中空軸24、吸引パイプ25、バキュ−
ム室26よりなり、中空軸24の下部はバキュ−ムテ−
ブルチャックの左右移動機構6のフレ−ム62に基台2
7により固定されている。吸引パイプ25の先は可撓性
の蛇腹管28を介してバキュ−ムポンプ29に接続され
ている。
【0012】バキュ−ムロ−ル3は、直径0.5〜2m
m、好ましくは0.8〜1mmのバキュ−ム孔32を多
数穿った中空軸31の外周に該バキュ−ム孔32に連通
する通路33を有し、かつ、表面にこれら通路33,3
3,33…を連絡する溝34,34,34…を有する外
殻35、中空軸31の一端側に設けられた回転駆動機構
36、歯車36a、36b、プ−リ−36c、モ−タ−
36d、中空軸31の他端側に設けられたバキュ−ム機
構37、連結管37a、バルブ37b,37c、トラッ
プ37d、図示されていないバキュ−ムポンプに接続さ
れている吸引管37e、図示されていないコンプレッサ
−に接続されている加圧管37f、ロ−タリ−ジョイン
ト38を備える。中空軸31の両端は閉じられている。
m、好ましくは0.8〜1mmのバキュ−ム孔32を多
数穿った中空軸31の外周に該バキュ−ム孔32に連通
する通路33を有し、かつ、表面にこれら通路33,3
3,33…を連絡する溝34,34,34…を有する外
殻35、中空軸31の一端側に設けられた回転駆動機構
36、歯車36a、36b、プ−リ−36c、モ−タ−
36d、中空軸31の他端側に設けられたバキュ−ム機
構37、連結管37a、バルブ37b,37c、トラッ
プ37d、図示されていないバキュ−ムポンプに接続さ
れている吸引管37e、図示されていないコンプレッサ
−に接続されている加圧管37f、ロ−タリ−ジョイン
ト38を備える。中空軸31の両端は閉じられている。
【0013】バキュ−ムテ−ブルチャック2の左右移動
機構6は、図1と図2に示すように基台61上のフレ−
ム62上部にバキュ−ムテ−ブルチャック2の中空軸2
4を基台27により固定する。このバキュ−ムテ−ブル
チャック2の左右移動機構6は、フレ−ム62の中央空
間部62aに雄ネジ棒63、雌ネジ64、バキュ−ムテ
−ブルチャック2を上方に支持する軸65、ナット6
6、66、66、モ−タ−67、レ−ル68、ホルダ−
69、ケ−ブルベアベルト70を備える。軸65は雄ネ
ジ棒63に螺合され、雄ネジ棒はモ−タ−67に連結さ
れている。モ−タ−67の駆動によりバキュ−ムテ−ブ
ルチャック2はレ−ル68上をナット66で滑らせるこ
とにより左右に移動可能となっている。
機構6は、図1と図2に示すように基台61上のフレ−
ム62上部にバキュ−ムテ−ブルチャック2の中空軸2
4を基台27により固定する。このバキュ−ムテ−ブル
チャック2の左右移動機構6は、フレ−ム62の中央空
間部62aに雄ネジ棒63、雌ネジ64、バキュ−ムテ
−ブルチャック2を上方に支持する軸65、ナット6
6、66、66、モ−タ−67、レ−ル68、ホルダ−
69、ケ−ブルベアベルト70を備える。軸65は雄ネ
ジ棒63に螺合され、雄ネジ棒はモ−タ−67に連結さ
れている。モ−タ−67の駆動によりバキュ−ムテ−ブ
ルチャック2はレ−ル68上をナット66で滑らせるこ
とにより左右に移動可能となっている。
【0014】かかるデバイスウエハ剥離装置1を用い、
裏面研削、エッチング処理が施され、粘着保護フィルム
4に紫外線照射してUV樹脂を硬化させたデバイスパタ
−ン面5aが粘着保護フィルム4で被覆されたデバイス
ウエハ5より粘着保護フィルム4を分離するには、粘着
保護フィルム4で被覆されたデバイスウエハ5をバキュ
−ムテ−ブルチャック2のポ−ラスセラミック板(吸着
板)21上に粘着保護フィルム4面が接するように載
せ、ついで吸引管25を減圧(−50〜700mmH
g)し、デバイスウエハ5をバキュ−ムテ−ブルチャッ
ク2に固定させる。ついで、バキュ−ムテ−ブルチャッ
ク2を図1において左方向に移動させつつ、吸引管37
eを作動(減圧度は−50〜700mmHg)させたバ
キュ−ムロ−ル3の下面に接しさせ、バキュ−ムテ−ブ
ルチャック2の左方向への進行に従ってバキュ−ムロ−
ル3を左方向に中空軸31を中心に回転させ、可撓性の
デバイスウエハ5をバキュ−ムロ−ル3の表面に吸着さ
せつつ、デバイスウエハ5と粘着保護フィルム4が分離
するまでバキュ−ムテ−ブルチャック2の左方向への進
行を続行する。
裏面研削、エッチング処理が施され、粘着保護フィルム
4に紫外線照射してUV樹脂を硬化させたデバイスパタ
−ン面5aが粘着保護フィルム4で被覆されたデバイス
ウエハ5より粘着保護フィルム4を分離するには、粘着
保護フィルム4で被覆されたデバイスウエハ5をバキュ
−ムテ−ブルチャック2のポ−ラスセラミック板(吸着
板)21上に粘着保護フィルム4面が接するように載
せ、ついで吸引管25を減圧(−50〜700mmH
g)し、デバイスウエハ5をバキュ−ムテ−ブルチャッ
ク2に固定させる。ついで、バキュ−ムテ−ブルチャッ
ク2を図1において左方向に移動させつつ、吸引管37
eを作動(減圧度は−50〜700mmHg)させたバ
キュ−ムロ−ル3の下面に接しさせ、バキュ−ムテ−ブ
ルチャック2の左方向への進行に従ってバキュ−ムロ−
ル3を左方向に中空軸31を中心に回転させ、可撓性の
デバイスウエハ5をバキュ−ムロ−ル3の表面に吸着さ
せつつ、デバイスウエハ5と粘着保護フィルム4が分離
するまでバキュ−ムテ−ブルチャック2の左方向への進
行を続行する。
【0015】デバイスウエハ5と粘着保護フィルム4の
分離が終了したら、バキュ−ムロ−ル3の吸引管37e
の減圧を止め、加圧管37fを作動させてデバイスウエ
ハ5をバキュ−ムロ−ル3より分離させ、回収した後
儀、加圧空気の供給を止める。一方、バキュ−ムテ−ブ
ルチャック2の吸引管25の減圧を止め、バキュ−ムテ
−ブルチャック上より分離された粘着保護フィルム4を
回収し、雄ネジ棒の回転を逆にしてバキュ−ムテ−ブル
チャック2を右方向に後退させ、元の位置に戻す。バキ
ュ−ムテ−ブルチャック2の右方向の後退に伴い、バキ
ュ−ムロ−ル3も元の位置に戻る。
分離が終了したら、バキュ−ムロ−ル3の吸引管37e
の減圧を止め、加圧管37fを作動させてデバイスウエ
ハ5をバキュ−ムロ−ル3より分離させ、回収した後
儀、加圧空気の供給を止める。一方、バキュ−ムテ−ブ
ルチャック2の吸引管25の減圧を止め、バキュ−ムテ
−ブルチャック上より分離された粘着保護フィルム4を
回収し、雄ネジ棒の回転を逆にしてバキュ−ムテ−ブル
チャック2を右方向に後退させ、元の位置に戻す。バキ
ュ−ムテ−ブルチャック2の右方向の後退に伴い、バキ
ュ−ムロ−ル3も元の位置に戻る。
【0016】スマ−トカ−ド用のデバイスウエハの厚み
は、30から120μm、好ましくは30から80μm
で、デバイスウエハの強度が5〜100ニュ−トンのも
のである。UV硬化性保護粘着フィルムは、直鎖線状低
密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等の
厚み80〜450μmの透明な熱可塑性樹脂フィルムの
表面に、UV硬化性樹脂組成物を5〜100g/m2塗
布したもので、常温で粘着性を有し、UV照射後は粘着
性を示さない(デバイスパタン面との接着力は0.1〜
2ニュ−トン/2.5cm幅、好ましくは0.1〜1ニ
ュ−トン/2.5cm幅)ものである。
は、30から120μm、好ましくは30から80μm
で、デバイスウエハの強度が5〜100ニュ−トンのも
のである。UV硬化性保護粘着フィルムは、直鎖線状低
密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等の
厚み80〜450μmの透明な熱可塑性樹脂フィルムの
表面に、UV硬化性樹脂組成物を5〜100g/m2塗
布したもので、常温で粘着性を有し、UV照射後は粘着
性を示さない(デバイスパタン面との接着力は0.1〜
2ニュ−トン/2.5cm幅、好ましくは0.1〜1ニ
ュ−トン/2.5cm幅)ものである。
【0017】UV硬化性樹脂組成物は、多官能のビニル
基を有するオリゴマ−、希釈剤の単官能ビニルモノマ
−、熱可塑性樹脂、光吸収剤、必要により非官能の有機
溶剤、粘着剤、ワックス、シリコンオイル等を配合した
ものである。
基を有するオリゴマ−、希釈剤の単官能ビニルモノマ
−、熱可塑性樹脂、光吸収剤、必要により非官能の有機
溶剤、粘着剤、ワックス、シリコンオイル等を配合した
ものである。
【0018】UV硬化性保護フィルムは、例えばリンテ
ック株式会社、積水化学工業株式会社、応化工業株式会
社、古河電工株式会社より販売されている。以上、図面
では、バキュ−ムロ−ル3の外殻35が半円筒状の例を
示したが、がバキュ−ムロ−ル3は円筒状で、コルゲ−
ト紙の製造に用いられる中空軸の1/3が減圧用に、1
/3が加圧用に、1/3が無圧用に区画された公知の吸
引ロ−ルを用い、バキュ−ムテ−ブルチャック2として
バキュ−ムベルトを用い、両者を同一方向に回転させつ
つ、剥離を連続的に行なうものであってもよい。また、
図5に示すように真空ポンプに連結された中空軸31の
外側に設けられた固定軸31aの外周にバキューム孔3
2を多数穿ち、かつ、該バキューム孔32,32を連絡
する溝34を外表面に有する回転ローラ39を回転自在
としたバキュームロール3であってもよい。
ック株式会社、積水化学工業株式会社、応化工業株式会
社、古河電工株式会社より販売されている。以上、図面
では、バキュ−ムロ−ル3の外殻35が半円筒状の例を
示したが、がバキュ−ムロ−ル3は円筒状で、コルゲ−
ト紙の製造に用いられる中空軸の1/3が減圧用に、1
/3が加圧用に、1/3が無圧用に区画された公知の吸
引ロ−ルを用い、バキュ−ムテ−ブルチャック2として
バキュ−ムベルトを用い、両者を同一方向に回転させつ
つ、剥離を連続的に行なうものであってもよい。また、
図5に示すように真空ポンプに連結された中空軸31の
外側に設けられた固定軸31aの外周にバキューム孔3
2を多数穿ち、かつ、該バキューム孔32,32を連絡
する溝34を外表面に有する回転ローラ39を回転自在
としたバキュームロール3であってもよい。
【発明の効果】本発明のデバイスウエハより粘着性保護
フィルムを分離する方法は、両者を分離する力が0.1
〜2ニュ−トン/2.5cm幅であり、この値はデバイ
スウエハの強度 5〜100ニュ−トン/2.5cm幅
より小さいのでデバイスウエハを破損することなく分離
できる。
フィルムを分離する方法は、両者を分離する力が0.1
〜2ニュ−トン/2.5cm幅であり、この値はデバイ
スウエハの強度 5〜100ニュ−トン/2.5cm幅
より小さいのでデバイスウエハを破損することなく分離
できる。
【図1】 デバイスウエハ剥離装置の正面図である。
【図2】 図1におけるデバイスウエハ剥離装置のI
−I断面を示す側面図である。
−I断面を示す側面図である。
【図3】 バキュ−ムテ−ブルチャックの部分断面図
である。
である。
【図4】 デバイスウエハと粘着保護フィルムとを分
離する状態を示す斜視図である。
離する状態を示す斜視図である。
【図5】 別の態様を示す剥離装置の部分断面図であ
る。
る。
1 デバイスウエハ剥離装置 2 バキュ−ムテ−ブルチャック 3 バキュ−ムロ−ル 4 粘着保護フィルム 5 デバイスウエハ 6 バキュ−ムテ−ブルチャック左右移動機構
Claims (3)
- 【請求項1】 デバイスパタ−ン面を粘着保護フィルム
で被覆したデバイスウエハを、左右方向に往復移動でき
るバキュ−ムテ−ブルチャックにその粘着保護フィルム
面を吸着させ、ついでバキュ−ムテ−ブルチャックを前
進させつつ回転軸を中心に回転可能なバキュ−ムロ−ル
にデバイスウエハの粘着保護フィルムとは反対の面を接
触させ、バキュ−ムロ−ルを回転させることにより粘着
保護フィルムをバキュ−ムテ−ブルチャックに残し、デ
バイスウエハをバキュ−ムロ−ル面に吸着させ、バキュ
−ムロ−ルの回転に従いデバイスウエハを粘着保護フィ
ルムより剥離することを特徴とする、デバイスウエハの
剥離方法。 - 【請求項2】 粘着保護フィルムは、厚みが80〜45
0μmの熱可塑性樹脂フィルムの表面に紫外線照射硬化
性樹脂が塗布されたUV照射硬化性粘着保護フィルム
で、紫外線照射がなされ、デバイスウエハのパタ−ン面
との接着力が0.1〜2ニュ−トン/2.5cm幅であ
ることを特徴とする、請求項1に記載のデバイスウエハ
の剥離方法。 - 【請求項3】 デバイスウエハは、デバイスパタ−ンが
施された面との反対側の面は裏面研削、エッチング加工
が施されたものであり、厚みが30〜120μmの可撓
性を示すものであることを特徴とする、請求項1に記載
のデバイスウエハの剥離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138486A JP2000331961A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | デバイスウエハの剥離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138486A JP2000331961A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | デバイスウエハの剥離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000331961A true JP2000331961A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15223229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11138486A Pending JP2000331961A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | デバイスウエハの剥離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000331961A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011150154A3 (en) * | 2010-05-27 | 2012-03-01 | Suss Microtec Lithography, Gmbh | Apparatus and method for detaping an adhesive layer from the surface of ultra thin wafers |
CN105655487A (zh) * | 2016-01-05 | 2016-06-08 | 京东方科技集团股份有限公司 | 撕膜装置以及撕膜方法 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138486A patent/JP2000331961A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011150154A3 (en) * | 2010-05-27 | 2012-03-01 | Suss Microtec Lithography, Gmbh | Apparatus and method for detaping an adhesive layer from the surface of ultra thin wafers |
US8574398B2 (en) | 2010-05-27 | 2013-11-05 | Suss Microtec Lithography, Gmbh | Apparatus and method for detaping an adhesive layer from the surface of ultra thin wafers |
CN105655487A (zh) * | 2016-01-05 | 2016-06-08 | 京东方科技集团股份有限公司 | 撕膜装置以及撕膜方法 |
US10391752B2 (en) | 2016-01-05 | 2019-08-27 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Film stripping device and film stripping method |
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