JP2000331943A - 半導体ウェーハの薄膜形成方法および半導体ウェーハの薄膜形成装置 - Google Patents

半導体ウェーハの薄膜形成方法および半導体ウェーハの薄膜形成装置

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JP2000331943A
JP2000331943A JP11140639A JP14063999A JP2000331943A JP 2000331943 A JP2000331943 A JP 2000331943A JP 11140639 A JP11140639 A JP 11140639A JP 14063999 A JP14063999 A JP 14063999A JP 2000331943 A JP2000331943 A JP 2000331943A
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thin film
growth
discharged
discharge port
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JP11140639A
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Koichiro Yamamoto
浩一郎 山本
Tadashi Nishiyama
忠 西山
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Sumco Techxiv Corp
Original Assignee
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜の品質に影響を与えることなく、しかも薄
膜成長炉に大きな構造の変更を加えることなく最小で簡
易な構造の変更を加えるだけで、滞留を取り除く。 【解決手段】第1の吐出口14とは別の第2の吐出口1
5からガス18が矢印Kに示す方向に吐出される。この
ため第1の吐出口14から吐出され薄膜成長炉10内で
上昇した成長ガス18の流れQに対向するガスの流れR
が当該薄膜成長炉10内で形成される。これにより成長
ガス18が矢印Hに示すように排出口17に向かう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハの
薄膜形成方法および薄膜形成装置に関し、特に基板の表
面に、高濃度の不純物が添加された高濃度不純物薄膜を
成長させ、これに連続して低濃度の不純物が添加された
低濃度不純物薄膜を成長させる場合に適用して好適な薄
膜形成方法および薄膜形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】IG
BTなどの半導体デバイスは半導体ウェーハ上に薄膜を
重ねて作成される。
【0003】半導体デバイスのうちIGBT用のウェー
ハは図10に示すように半導体基板1の表面に第1層の
高濃度薄膜2aをエピタキシャル成長させ、更にこの上
に第2層の低濃度薄膜2bをエピタキシャル成長させる
ことによって作成される。
【0004】すなわちIGBT用半導体ウェーハはシリ
コン(Si)ウエーハ3である。シリコン基板1には不
純物としてホウ素Bが添加される。薄膜2の原料ガスと
しては例えばSiHCl3(トリクロロシラン)が使用さ
れる。
【0005】エピタキシャル成長装置の炉内でSiHC
l3がシリコン基板1の表面に供給される。そしてSiH
Cl3の化学反応によってシリコン基板1の表面に同じ
シリコンの第1層の薄膜2aがエピタキシャル成長によ
って形成されていく。
【0006】エピタキシャル成長第1層2aには不純物
として高濃度のリンPが添加される。リンPはエピタキ
シャル成長の過程で高濃度100〜1000ppmのド
ーピングガスPH3を炉内に供給することによってエピ
タキシャル成長第1層2aの中にドーピングされる。こ
のようにして高濃度P+の不純物Bが添加されたシリコ
ン基板1の表面に、高濃度N+の不純物Pが添加された
エピタキシャル成長第1層2aが形成される。
【0007】エピタキシャル成長第2層2bには不純物
として低濃度のリンPが添加される。リンPはエピタキ
シャル成長の過程で低濃度3〜50ppmのドーピング
ガスPH3を炉内に供給することによってエピタキシャ
ル成長第2層2bの中にドーピングされる。このように
して高濃度N+の不純物Pが添加されたエピタキシャル
成長第1層2aの上に、低濃度N-の不純物Pが添加さ
れたエピタキシャル成長第2層2bが形成される。
【0008】以上のように第1層2aは不純物として高
濃度であり第2層は低濃度であるため第1層2aは低抵
抗値となり第2層2bは高抵抗値となる。抵抗値の大き
さは3桁程異なることもある。
【0009】かかる不純物濃度の異なる第1層2a、第
2層2bは、同一のエピタキシャル成長炉内で連続して
成長させることが、工程数を低減する上で、またリード
タイムを短縮する上で、望ましい。
【0010】図11は上記IGBT用ウェーハ3の抵抗
値プロファイル4を示している。このグラフの横軸はウ
ェーハ3の深さdpを示し、縦軸は抵抗値を対数表示し
たものである。
【0011】同図11に示すように理想的には、第1層
2aから第2層2bへの境界部分で抵抗値が急峻に変化
する。つまり境界部分の抵抗値プロファイル4のライン
4aの傾きが大きく急峻であることが理想のプロファイ
ルである。ここで抵抗値の大きさは、不純物濃度N(不
純物濃度と抵抗値は概ね逆数の関係にある)を表してい
る。
【0012】IGBT用ウェーハ3では境界部分のライ
ン4aの傾きが大きく急峻性があるものが要求されてい
る。
【0013】しかし現状では、同一のエピタキシャル成
長炉を用いて、IGBT用ウェーハ3の第1層2a、第
2層2bを連続してエピタキシャル成長させた場合に
は、ライン4aの傾きを要求される大きさにまで急峻に
することはできず、このため所望の形状の抵抗値プロフ
ァイル4を得ることができない。これは図4を用いて以
下のように説明される。
【0014】図4は従来のエピタキシャル成長炉10を
示す。
【0015】同図4に示すように鐘形状のベルジャ11
内にはウェーハ3の基板1が載置されている。ベルジャ
11内の圧力は常圧であり、成長温度はシリコンを成長
させる場合の通常の温度範囲(1100゜から1180
゜)に設定されている。そしてベルジャ11内の中心に
はノズル13′が突出されている。
【0016】ノズル13′は、ガス供給路34に連通し
ている。ガス供給路34には、ガス供給源より原料ガ
ス、ドーピングガス、キャリアガスからなる成長ガスが
供給される。ノズル13′の側面には、ガス供給路34
を介して成長ガスを側方Fへ吐出させ、ウェーハ3の基
板1の表面に供給する吐出口14(以下これを第1吐出
口という)が形成されている。ベルジャ11の下方に
は、ベルジャ11内のガスを外部に排気する排出口17
が設けられている。
【0017】つぎに上記ノズル13′を用いたときの炉
10内のガスの流れについて説明する。
【0018】ノズル13′の側面の第1吐出口14から
は、矢印Fに示すように側方へ成長ガスが吐出される。
このため矢印Gに示すように成長ガスがウェーハ3の基
板1の表面を通過する。第1層2aの成長時にはドーピ
ングガスとして高濃度のガスが使用される。高温気相中
での化学反応が基板1上でなされ、基板1の表面に不純
物が高濃度の第1層薄膜2aが形成される。
【0019】高温気相中での化学反応に寄与した成長ガ
スの一部は、矢印Hに示すようにベルジャ11下方に設
けられた排出口17から外部に排出される。
【0020】しかし成長ガスの一部は、ベルジャ11の
壁面に衝突したり、成長ガスがベルジャ11内の熱によ
り加熱されることにより上昇気流となる。このため成長
ガスの一部は排出されないままベルジャ11内で上昇す
る。
【0021】上昇した成長ガスは矢印Jに示すようにベ
ルジャ11内上部で回流する。このため成長ガスがウェ
ーハ3上に再度戻るなどして上昇した成長ガスがベルジ
ャ11内から抜けきらない。
【0022】以上のように従来のノズル13′を用いた
場合には、本来排気されなければならない成長ガスの一
部が上昇気流となって炉内の上部で回流し、炉内に成長
ガス(原料ガス、ドーピングガス、キャリアガス)が滞
留するという現象が生じる。ここで第2層2bを成長さ
せるべくドーピングガスが低濃度のガスに切り換えられ
たとする。
【0023】しかし第1層2aの成長に寄与した高濃度
のドーピングガスがベルジャ11内に滞留している。滞
留により高濃度のドーピングガスがベルジャ11から排
気しきるまでには長時間を要する。このため低濃度のド
ーピングガスに切り換えたとしても、すぐには低濃度に
はならずにベルジャ11内のドーピングガスは徐々に時
間をかけて濃度が減っていくことになる。
【0024】これを図11の抵抗値プロファイル4に置
き換えると、境界部分のライン4aは急峻とはならず
に、緩やかなものとなる。このため要求される形状の抵
抗値プロファイル4を得ることができない。このように
従来技術にあっては同一のエピタキシャル成長炉10内
で第1層2aと第2層2bを連続成長させて所望の形状
の抵抗値プロファイル4を得ることはできなかった。
【0025】このため従来は、第1層2aの成長と第2
層2bの成長を別々のエピタキシャル成長炉で分割して
行わざるを得なかった。かかる分割成長では、上記滞留
の影響は問題にならない。なお分割成長で作成されるウ
ェーハ3の抵抗値プロファイル4は所望の形状となる。
【0026】しかし、このような分割成長のプロセスを
採用した場合には、ウェーハ3を第1層2a成長用の炉
から第2層2b成長用の炉に入れ換えるときに、品質測
定の工程、洗浄の工程など、連続成長の場合と比較して
余分な工程が必要となる。このため工数が大となりリー
ドタイムが長くなるという問題が生じる。
【0027】工数の低減、リードタイムの短縮は生産性
の向上のために必要不可欠である。
【0028】そこで工数の低減、リードタイムの短縮に
優れている連続成長を採用し、連続成長を採用したとき
に生じる滞留を取り除いて所望の形状の抵抗値プロファ
イル4を得るための試みが本発明者らによってなされて
いる。
【0029】滞留を取り除く方法としてはつぎの方法が
考えられる。
【0030】滞留には、成長ガスがベルジャ壁面に衝突
するという原因と、成長ガスが熱的に上昇しやすいとい
う原因がある。
【0031】そこでベルジャ11内の温度を下げること
が考えられる。しかし原料ガスの反応温度には適温領域
が存在する。SiHCl3などのシリコンの原料ガスの場
合、1100゜から1180゜までが反応に適した温度
領域である。この反応領域以下には温度を下げることは
できない。したがって温度を低下させることにより成長
ガスの滞留を抑制する方法は、これを採用することはで
きない。
【0032】また成長ガスのベルジャ壁面への衝突を避
けるためにノズル13′から吐出される成長ガスの流速
を下げることが考えられる。しかし成長ガスの流速を下
げ、単位時間当たりにウェーハ3に供給される成長ガス
の流量(吐出流量)を少なくすることは、エピタキシャ
ル成長のプロセスを長期化させる。このためウェーハ3
の生産性は著しく低下する。しかもエピタキシャル成長
層2a、2bの抵抗値と厚さのばらつきを少なくし均一
性を一定以上に保持するためには、所定値以上の成長ガ
ス吐出流量(流速)が必要となる。したがって最適に制
御された吐出流量では、ベルジャ壁面に必然的に衝突し
てしまう。したがってノズル13′から吐出される成長
ガスの流速を低下させることによりベルジャ壁面への衝
突を抑制する方法は、これを採用することはできない。
【0033】また成長ガスのベルジャ壁面への衝突を避
けるためにノズル13′とベルジャ11との横方向の距
離を拡げることが考えられる。しかし、これはエピタキ
シャル成長炉10の場積の増大を招く。エピタキシャル
成長炉10はクリーンルームに設置されている。クリー
ンルームの設備は高価であるためエピタキシャル成長炉
10の場積の増加は、設備コストの増大を招く。すなわ
ちクリーンルームに最小の設置スペースでエピタキシャ
ル成長炉を設置することが要求されているため、ノズル
13′とベルジャ11との横方向の距離を拡げベルジャ
壁面への衝突を抑制する方法は、これを採用することは
できない。またこの方法は従来のエピタキシャル成長炉
に大幅な変更を加えることになり既存の炉をそのまま利
用することができない。
【0034】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、薄膜の品質に影響を与えることなく、しかも
薄膜成長炉に大きな構造の変更を加えることなく最小で
簡易な構造の変更を加えるだけで、滞留を取り除くこと
を解決課題とするものである。
【0035】なお従来の一般技術水準を示す文献とし
て、特開平2−196418号公報がある。この公報に
は、ウェーハの基板中から飛び出した不純物が基板に再
取り込みされることを防ぐことを目的として、ノズルを
二重管としてパージガスを噴出させ、オートドーピング
がなされる前に不純物を除去するという発明が記載され
ている。この公報には炉内の成長ガスの滞留をなくす目
的でノズルを二重管とする発明は記載されていない。
【0036】また従来のエピタキシャル成長炉としてジ
ェミニ型の成長炉がある。この成長炉内には成長ガスを
上方に噴出するノズルが設けられる。ノズルから成長ガ
スを上方に噴出させ、上から下へのガスの流れを形成す
ることでエピタキシャル成長が行われる。この型の成長
炉のノズルは、滞留をなくす目的で成長ガスを上方に噴
出させているのではない。
【0037】
【課題を解決するための手段および効果】本発明の第1
発明は、成長ガスを第1の吐出口から吐出させ半導体基
板の表面に供給することにより所望の不純物濃度の半導
体薄膜を前記半導体基板の表面に形成するとともに、薄
膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄膜成長炉の外部
に排出させるようにした半導体ウェーハの薄膜形成方法
において、前記第1の吐出口とは別の第2の吐出口から
ガスを吐出させ、前記第1の吐出口から吐出され前記薄
膜成長炉内で上昇した成長ガスの流れに対向するガスの
流れを当該薄膜成長炉内で形成し、成長ガスを前記排出
口に向かわせるようにしたことを特徴とする。
【0038】第1発明を図1、図3を参照して説明す
る。
【0039】第1発明によれば、第1の吐出口14とは
別の第2の吐出口15からガス18が矢印Kに示す方向
に吐出される。このため第1の吐出口14から吐出され
薄膜成長炉10内で上昇した成長ガス18の流れQに対
向するガスの流れRが当該薄膜成長炉10内で形成され
る。これにより成長ガス18が矢印Hに示すように排出
口17に向かう。
【0040】このように第2吐出口15から吐出された
ガス18は、成長炉10内で上昇した成長ガス18の流
れQを打ち消す方向にガスの流れRを形成するので、矢
印Iで示すように上昇していく成長ガス18の量が少な
くなり、その分だけ矢印Hに示すように排出口17に向
かう成長ガス18の量が多くなる。このため成長炉10
での成長ガス18の滞留を減少させ、滞留が抵抗値プロ
ファイル4の形状に与える影響等を取り除くことができ
る。
【0041】また成長炉10内の反応温度、成長ガスの
流速等を変更する必要がないので薄膜2の品質に影響を
与えることはない。また既存のノズル13に第2吐出口
15を設けるなどの最小で簡易な変更を加えるだけで済
み、従来の薄膜成長炉10に大きな構造の変更を加える
必要もない。
【0042】また第2発明は、成長ガスを第1の吐出口
から吐出させ半導体基板の表面に供給することにより所
望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に
形成するとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口
から薄膜成長炉の外部に排出させるようにした半導体ウ
ェーハの薄膜形成方法において、前記薄膜成長炉内で高
濃度の不純物が添加された高濃度不純物薄膜を成長させ
る高濃度薄膜成長行程と、前記第1の吐出口とは別の第
2の吐出口からガスを吐出させ、前記第1の吐出口から
吐出され前記薄膜成長炉内で上昇した成長ガスの流れに
対向するガスの流れを当該薄膜成長炉内で形成し、成長
ガスを前記排出口に向かわせ高濃度の不純物を含む成長
ガスを排出させる排出行程と、前記薄膜成長炉内で前記
高濃度不純物薄膜に連続して低濃度の不純物が添加され
た低濃度薄膜を成長させる低濃度薄膜成長行程とを具え
たことを特徴とする。
【0043】第2発明を図1、図3、図10を参照して
説明する。
【0044】第2発明によれば、薄膜成長炉10内で高
濃度N+の不純物が添加された高濃度不純物薄膜2aが
成長される。
【0045】ここで第1の吐出口14とは別の第2の吐
出口15からガス18が矢印Kに示す方向に吐出されて
いる。このため第1の吐出口14から吐出され薄膜成長
炉10内で上昇した成長ガス18の流れQに対向するガ
スの流れRが当該薄膜成長炉10内で形成される。これ
により成長ガス18が矢印Hに示すように排出口17に
向かう。よって高濃度N+の不純物を含む成長ガス18
が排出されることになる。
【0046】そして薄膜成長炉10内で高濃度不純物薄
膜2aに連続して低濃度N-の不純物が添加された低濃
度薄膜2bが成長される。
【0047】第2発明によれば、第1発明と同様の効果
が得られる。
【0048】さらに第2発明によれば、成長炉10内の
成長ガス18の滞留が減少されるので、高濃度N+の不
純物を含む成長ガス18が迅速に排出される。この状態
でドーピングガスを高濃度から低濃度に切り換えて、低
濃度N-の不純物を含む成長ガス18を供給して低濃度
薄膜2bの成長を開始すると、成長炉10内の不純物の
濃度は迅速に低濃度に移行する。
【0049】これを図11の抵抗値プロファイル4に置
き換えると、境界部分のライン4aは急峻となる。この
ため所望の形状の抵抗値プロファイル4を得ることがで
きる。
【0050】このように第2発明によれば、連続成長で
所望の形状の抵抗値プロファイル4を得ることができた
ので、工数の低減、リードタイムの短縮が実現され生産
性が飛躍的に向上するとともに、IGBT等の半導体デ
バイスをきわめて高品質に製作することができる。
【0051】また第3発明は、成長ガスを第1の供給路
を介して吐出させ半導体基板の表面に供給することによ
り所望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表
面に形成するとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排
出口から薄膜成長炉の外部に排出させるようにした半導
体ウェーハの薄膜形成方法において、前記第1の供給路
とは別の第2の供給路を介して排出用のガスを吐出さ
せ、前記第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉
内で上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当
該薄膜成長炉内で形成し、成長ガスを前記排出口に向か
わせるようにしたことを特徴とする。
【0052】第3発明を図2、図3を参照して説明す
る。
【0053】第3発明によれば、第1の供給路13a
(第1ガス供給路34)とは別の第2の供給路13b
(第2ガス供給路35)から排出用ガス36が矢印Kに
示す方向に吐出される。このため第1の供給路13aか
ら吐出され薄膜成長炉10内で上昇した成長ガス18の
流れQに対向するガスの流れRが当該薄膜成長炉10内
で形成される。これにより成長ガス18が矢印Hに示す
ように排出口17に向かう。
【0054】第3発明によれば、第1発明と同様の効果
が得られる。
【0055】さらに第3発明によれば、成長ガス18を
吐出する第1の供給路13a(第1ガス供給路34)と
は別の第2の供給路13b(第2ガス供給路35)から
排出用ガス36を吐出させているので、成長ガス18の
吐出流量とは独立して排出用ガス36の吐出流量を設定
することができる。
【0056】すなわち薄膜2の抵抗値、膜厚のばらつき
を少なくし均一性を高める最適な成長条件は第1の供給
路13aから吐出される成長ガス18の吐出流量で定ま
る。成長ガス18とは別系統の第2の供給路13bから
排出用ガス36を吐出すれば、最適な成長条件に影響を
与えることなく、自由に排出用ガス36の吐出流量を設
定することができ、滞留した成長ガス18の排出量を自
由に制御することができる。よって排出用ガス36の吐
出流量を高く設定することが可能となり、成長ガス18
の滞留を大幅に抑制し、より迅速に成長ガス18を排出
させることが可能となる。
【0057】また第4発明は、成長ガスを第1の供給路
を介して吐出させ半導体基板の表面に供給することによ
り所望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表
面に形成するとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排
出口から薄膜成長炉の外部に排出させるようにした半導
体ウェーハの薄膜形成方法において、前記薄膜成長炉内
で高濃度の不純物が添加された高濃度不純物薄膜を成長
させる高濃度薄膜成長行程と、前記第1の供給路とは別
の第2の供給路を介して排出用のガスを吐出させ、前記
第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉内で上昇
した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄膜成
長炉内で形成し、成長ガスを前記排出口に向かわせ高濃
度の不純物を含む成長ガスを排出させる排出行程と、前
記薄膜成長炉内で前記高濃度不純物薄膜に連続して低濃
度の不純物が添加された低濃度薄膜を成長させる低濃度
薄膜成長行程とを具えたことを特徴とする。
【0058】第4発明を図2、図3、図10を参照して
説明する。
【0059】第4発明によれば、薄膜成長炉10内で高
濃度N+の不純物が添加された高濃度不純物薄膜2aが
成長される。
【0060】ここで第1の供給路13a(第1ガス供給
路34)とは別の第2の供給路13b(第2ガス供給路
35)から排出用ガス36が矢印Kに示す方向に吐出さ
れている。このため第1の供給路13aから吐出され薄
膜成長炉10内で上昇した成長ガス18の流れQに対向
するガスの流れRが当該薄膜成長炉10内で形成され
る。これにより成長ガス18が矢印Hに示すように排出
口17に向かう。よって高濃度N+の不純物を含む成長
ガス18が排出されることになる。
【0061】そして薄膜成長炉10内で高濃度不純物薄
膜2aに連続して低濃度N-の不純物が添加された低濃
度薄膜2bが成長される。
【0062】第4発明によれば、第3発明と同様の効果
が得られる。
【0063】さらに第4発明によれば、第2発明と同様
に、連続成長で所望の形状の抵抗値プロファイル4を得
ることができるので、工数の低減、リードタイムの短縮
が実現され生産性が飛躍的に向上するとともに、IGB
T等の半導体デバイスをきわめて高品質に製作すること
ができる。
【0064】また第5発明は、成長ガスを第1の供給路
を介して吐出させ半導体基板の表面に供給することによ
り所望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表
面に形成するとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排
出口から薄膜成長炉の外部に排出させるようにした半導
体ウェーハの薄膜形成方法において、前記第1の供給路
とは別の第2の供給路を介して成長ガスを吐出させ、前
記第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉内で上
昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄膜
成長炉内で形成し、成長ガスを前記排出口に向かわせる
ようにしたことを特徴とする。
【0065】第5発明を図2、図3を参照して説明す
る。
【0066】第5発明によれば、第1の供給路13a
(第1ガス供給路34)とは別の第2の供給路13b
(第2ガス供給路35)から成長ガス18が矢印Kに示
す方向に吐出される。このため第1の供給路13aから
吐出され薄膜成長炉10内で上昇した成長ガス18の流
れQに対向するガスの流れRが当該薄膜成長炉10内で
形成される。これにより成長ガス18が矢印Hに示すよ
うに排出口17に向かう。
【0067】第5発明によれば、第3発明と同様の効果
が得られる。
【0068】さらに第5発明によれば、第3発明と異な
り、第2の供給路13bから吐出されるガスを、排出用
ガス36の代わりに、第1の供給路13aから吐出され
る成長用ガス18と同じガスとしている。同じ組成の成
長ガス18が第2の供給路13bから排出用として吐出
されているので、エピタキシャル成長に寄与する第1の
供給路13aから吐出された成長ガス18が、別の組成
のガス(水素等の排出用ガス36)によって希釈される
影響を極力取り除くことができる。このため基板1上で
の反応が安定し所望する濃度の薄膜2を安定して形成す
ることができるという効果が得られる。
【0069】第6発明は、成長ガスを第1の供給路を介
して吐出させ半導体基板の表面に供給することにより所
望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に
形成するとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口
から薄膜成長炉の外部に排出させる半導体ウェーハの薄
膜形成方法において、前記薄膜成長炉内で高濃度の不純
物が添加された高濃度不純物薄膜を成長させる高濃度薄
膜成長行程と、前記第1の供給路とは別の第2の供給路
を介して成長ガスを吐出させ、前記第1の供給路を介し
て吐出され前記薄膜成長炉内で上昇した成長ガスの流れ
に対向するガスの流れを当該薄膜成長炉内で形成し、成
長ガスを前記排出口に向かわせ高濃度の不純物を含む成
長ガスを排出させる排出行程と、前記薄膜成長炉内で前
記高濃度不純物薄膜に連続して低濃度の不純物が添加さ
れた低濃度薄膜を成長させる低濃度薄膜成長行程とを具
えたことを特徴とする。
【0070】第6発明を図2、図3、図10を参照して
説明する。
【0071】第6発明によれば、薄膜成長炉10内で高
濃度N+の不純物が添加された高濃度不純物薄膜2aが
成長される。
【0072】ここで第1の供給路13a(第1ガス供給
路34)とは別の第2の供給路13b(第2ガス供給路
35)から成長ガス18が矢印Kに示す方向に吐出され
ている。このため第1の供給路13aから吐出され薄膜
成長炉10内で上昇した成長ガス18の流れQに対向す
るガスの流れRが当該薄膜成長炉10内で形成される。
これにより成長ガス18が矢印Hに示すように排出口1
7に向かう。よって高濃度N+の不純物を含む成長ガス
18が排出されることになる。
【0073】そして薄膜成長炉10内で高濃度不純物薄
膜2aに連続して低濃度N-の不純物が添加された低濃
度薄膜2bが成長される。
【0074】第6発明によれば、第5発明と同様の効果
が得られる。
【0075】さらに第6発明によれば、第2発明と同様
に、連続成長で所望の形状の抵抗値プロファイル4を得
ることができるので、工数の低減、リードタイムの短縮
が実現され生産性が飛躍的に向上するとともに、IGB
T等の半導体デバイスをきわめて高品質に製作すること
ができる。
【0076】また第7発明は、薄膜成長炉内に半導体基
板を載置するとともに、前記薄膜成長路内に突出するよ
うにノズルを設け、前記ノズルの側面に設けた第1の吐
出口を介して成長ガスを側方へ吐出させ当該半導体基板
表面に供給することにより所望の不純物濃度の半導体薄
膜を前記半導体基板の表面に形成し、薄膜形成後に前記
成長ガスを前記薄膜成長炉に設けた排出口から外部に排
出させる半導体ウェーハの薄膜形成装置において、前記
ノズル側面の第1の吐出口を介して吐出され前記薄膜成
長炉内で上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れ
が当該薄膜成長炉内で形成されるように、ガスを吐出す
る第2の吐出口を前記ノズルの上端に設けたことを特徴
とする。
【0077】第7発明は、第1発明の方法の発明を装置
の発明にしたものである。第7発明によれば、第1発明
と同様の効果が得られる。
【0078】また第8発明は、第7発明において、前記
ノズルに設けた第1の吐出口と第2の吐出口は、当該ノ
ズル内の異なるガス供給路に連通していることを特徴と
する。
【0079】第8発明は、第3発明、第5発明の方法の
発明を装置の発明にしたものである。第8発明によれ
ば、第3発明、第5発明と同様の効果が得られる。
【0080】また第9発明は、薄膜成長炉内に半導体基
板を載置するとともに、前記薄膜成長路内に第1のガス
供給路を設け、前記第1のガス供給路を介して成長ガス
を側方へ吐出させ当該半導体基板表面に供給することに
より所望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の
表面に形成し、薄膜形成後に前記成長ガスを前記薄膜成
長炉に設けた排出口から外部に排出させる半導体ウェー
ハの薄膜形成装置において、前記第1のガス供給路を介
して吐出され前記薄膜成長炉内で上昇した成長ガスの流
れに対向するガスの流れが当該薄膜成長炉内で形成され
るように、ガスを上方へ向けて吐出する第2のガス供給
路を設けたことを特徴とする。
【0081】第9発明は、第3発明、第5発明の方法の
発明を装置の発明にしたものである。第9発明によれ
ば、第3発明、第5発明と同様の効果が得られる。
【0082】第9発明の装置は、図6に示す二重管構造
の一体のノズル13だけではなく、図9(a)、(b)
に示す別体のノズル13a、13bを含む概念である。
【0083】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係る
半導体ウェーハの薄膜形成方法および半導体ウェーハの
薄膜形成装置の実施の形態について説明する。
【0084】本実施形態では、IGBT用のウェーハを
連続成長により作成する場合を想定する。IGBT用ウ
ェーハ3は図10で前述したように半導体基板1の表面
に第1層の高濃度薄膜2aをエピタキシャル成長させ、
更に同じエピタキシャル成長炉内で第2層の低濃度薄膜
2bを連続してエピタキシャル成長させることによって
作成される。
【0085】・第1の実施形態 図1は第1の実施形態のエピタキシャル成長装置を示
す。
【0086】同図1に示すようにエピタキシャル成長炉
10は、鐘形状のベルジャ11と、このベルジャ11内
に設けられたサセプタ12、高周波コイル16、ノズル
13等から成る。
【0087】ベルジャ11は金属または石英の材質で構
成されている。たとえばベルジャ11の外側の壁の材質
をSUSとし、内側の壁の材質を石英とすることができ
る。ベルジャ11内には上面からみて円形状のサセプタ
12が設けられている。サセプタ12はウェーハ保持部
材であり、上面には多数のシリコン基板1が載置されて
いる。サセプタ12の材質はたとえばSiC(シリコン
カーバイド)をコーティングしたC(カーボン)で構成
されている。サセプタ12は図示しないモータを駆動源
としてサセプタ12の中心点を回転軸Cとして矢印Eに
示すように回転される。
【0088】サセプタ12の下方には、ウェーハ3を反
応温度になるように加熱する高周波コイル16が設けら
れている。高周波コイル16に高周波電流が通電される
ことによってコイル16内に誘導電磁場が形成され、誘
導電磁加熱によりサセプタ12上のシリコン基板1が加
熱される。こうして成長温度はシリコンを成長させる場
合の通常の温度範囲(1100゜から1180゜)に設
定される。なおベルジャ11内の圧力は常圧に設定され
る。すなわちベルジャ11内で常圧気相エピタキシャル
成長がなされる。ベルジャ11の下方には、ベルジャ1
1内のガスを外部に排気する排出口17が設けられてい
る。排気口17は排気ガス処理装置に接続されている。
【0089】ノズル13はエピタキシャル成長に必要な
成長ガス18をシリコン基板1の表面に供給するために
設けられている。ノズル13は、サセプタ12の中心軸
Cに沿って鉛直方向に突出されるように設けられてい
る。
【0090】ノズル13は、ガス供給路34に連通して
いる。ガス供給路34には、ガス供給源より原料ガス1
9、ドーピングガス20a、20b、キャリアガス21
を混合した成長ガス18が供給される。
【0091】すなわちボンベ19aには、原料ガス19
としてのSiHCl3が貯留されている。ボンベ19aは
管路22を介してガス供給路34に連通している。管路
22上には質量流量コントローラ26と開閉弁30が設
けられている。質量流量コントローラ26によってノズ
ル13から吐出される原料ガス19の吐出流量が制御さ
れる。原料ガス19の吐出流量はたとえば20SL/M
に設定される。
【0092】ボンベ20cには、第1層2a成長用のド
ーピングガス20aが貯留されている。ドーピングガス
20aは高濃度100〜1000ppmのPH3であ
る。ボンベ20cは管路24を介してガス供給路34に
連通している。管路24上には質量流量コントローラ2
8と開閉弁32が設けられている。質量流量コントロー
ラ28によってノズル13から吐出されるドーピングガ
ス20aの吐出流量が制御される。
【0093】同様にボンベ20dには、第2層2b成長
用のドーピングガス20bが貯留されている。ドーピン
グガス20bは低濃度3〜50ppmのPH3である。
ボンベ20dは管路23を介してガス供給路34に連通
している。管路23上には質量流量コントローラ27と
開閉弁31が設けられている。質量流量コントローラ2
7によってノズル13から吐出されるドーピングガス2
0bの吐出流量が制御される。
【0094】ボンベ21aには、キャリアガス21とし
てのH2が貯留されている。ボンベ21aは管路25を
介してガス供給路34に連通している。管路25上には
質量流量コントローラ29と開閉弁33が設けられてい
る。質量流量コントローラ29によってノズル13から
吐出されるキャリアガス21の吐出流量が制御される。
キャリアガス21の吐出流量はたとえば120SL/M
に設定される。
【0095】原料ガス19、ドーピングガス20aまた
は20b、キャリアガス21はガス供給路34に供給さ
れることにより混合され成長ガス18としてガス供給路
34を通過してノズル13内に供給される。そして成長
ガス18がノズル13に形成された第1吐出口14、第
2吐出口15から吐出される。
【0096】図5はノズル13を斜視図にて示してい
る。
【0097】同図5に示すように、ノズル13の側面に
は、成長ガス18を側方Fへ吐出させる第1吐出口14
が形成されている。第1吐出口14はウェーハ3の基板
1の表面に成長ガス18を供給するに最適な高さに設定
されている。また第1吐出口14の穴径はウェーハ3の
基板1上での流速を反応に適した流速にするに必要な穴
径に設定されている。成長ガス18の流量に応じて穴径
が定まる。第1吐出口14は6つ設けられている。本実
施形態のノズル13では、最上位置にある2つの第1吐
出口14からのガス吐出方向Fと、それより下位にある
4つの第1吐出口14からのガス吐出方向Fとが互いに
直交するように、6つの第1吐出口14が配置されてい
る。なおノズル13に形成する第1吐出口14の数、そ
れらの位置関係は任意であり、図5以外の配置関係を採
用してもよい。
【0098】ノズル13の上端には、成長ガス18を上
方Kへ吐出させる第2吐出口15が形成されている。こ
の場合図3で後述するように第2吐出口15は、第1吐
出口14を介して吐出されベルジャ11内で上昇した成
長ガス18の流れQに対向しこれを打ち消すに最適なガ
スの流れRが形成されるような高さに設けられる。図5
では第2吐出口15の数を1つとしノズル13の上端に
設けているが、上述した効果を奏効するのであれば、第
2吐出口15の数は2以上でもよく、それらの位置関係
は任意である。また第2吐出口15はノズル13の上端
に必ずしも設けなくてもよい。
【0099】なお本実施形態のノズル13は、図4に示
す従来のノズル13′の上端に第2吐出口15を開設す
るだけで取得することができる。この場合既存のノズル
13′にわずかな加工を加えるだけでよいので、部品点
数の増加を招くことなく製造コストを低く抑えることが
できる。
【0100】つぎにかかるエピタキシャル成長装置を用
いてIGBT用ウェーハ3を作成する場合の処理につい
て説明する。
【0101】・第1層成長行程 まず開閉弁30、32、33が開位置に制御され、原料
ガス19、第1層2a成長用ドーピングガス20a、キ
ャリアガス21が成長ガス18として混合されガス供給
路34に供給される。この第1層2a用の成長ガス18
はノズル13内を通り、第1吐出口14から側方Fに吐
出されるとともに、第2吐出口15から上方Kに吐出さ
れる。
【0102】図3に示すように第1吐出口14から吐出
された成長ガス18は、矢印Gに示すようにウェーハ3
の基板1の表面を通過する。こうして高濃度のドーピン
グガス20aを含んだ成長ガス18が基板1上を通過す
ることで、高温気相中での化学反応が基板1上でなさ
れ、基板1の表面に不純物Pが高濃度N+の第1層薄膜
2aが形成される(図10参照)。
【0103】・高濃度ドーピングガス排出行程 つぎに高濃度のドーピングガス20aがベルジャ11内
から迅速に排気される様子を説明する。図3に示すよう
に高温気相中での化学反応に寄与した成長ガス18の一
部は、矢印Hに示すようにベルジャ11の下方に設けら
れた排出口17から外部に排出される。しかし成長ガス
18の一部は、ベルジャ11の壁面に衝突したり、成長
ガス18がベルジャ11内の熱により加熱されることに
より上昇気流となる。このため成長ガス18の一部は直
接排出されないままベルジャ11内で上昇する。
【0104】ベルジャ11内で成長ガス18が衝突する
のは、基板1表面での流速を高め反応を促進するために
成長ガス18の速度を大きくせざるを得ないからであ
る。流速が大きいためベルジャ11の壁面に衝突するこ
とは避けられない。また反応に適した温度(1100゜
C〜1180゜C)にせざるを得なく成長ガス18が上
昇気流となるのも避けられない。
【0105】本実施形態のノズル13の場合には第2吐
出口15から成長ガス18が矢印Kに示すように上方に
吐出されている。このため第1吐出口14から吐出され
上昇した成長ガス18の流れQに対向するガスの流れR
が形成される。これにより成長ガス18が矢印Hに示す
ように排出口17に向かう。
【0106】このように第2吐出口15から吐出された
成長ガス18は、ベルジャ11内で上昇した成長ガス1
8の流れQを打ち消す方向にガスの流れRを形成するの
で、矢印Iで示すように上昇していく成長ガス18の量
が少なくなり、その分だけ矢印Hで示すように排出口1
7に向かう成長ガス18の量が多くなる。
【0107】この結果ベルジャ11内の成長ガス18の
滞留が図4の従来の場合と比較して減少されるので、高
濃度N+の不純物Pを含む成長ガス18が迅速に排出口
17から排出される。
【0108】・第2層成長行程 開閉弁32が閉位置にされるとともに開閉弁31が開位
置にされて、高濃度N+のドーピングガス20aから低
濃度N-のドーピングガス20bに切り換えられる。こ
れにより原料ガス19、第2層2b成長用ドーピングガ
ス20b、キャリアガス21が成長ガス18として混合
されガス供給路34に供給される。この第2層2b用の
成長ガス18はノズル13内を通り、第1吐出口14か
ら側方Fに吐出されるとともに、第2吐出口15から上
方Kに吐出される。
【0109】第1吐出口14から吐出された成長ガス1
8は、図3の矢印Gに示すようにウェーハ3の基板1の
表面を通過する。低濃度のドーピングガス20bを含ん
だ成長ガス18によって高濃度N+の第1層薄膜2aの
上に低濃度N-の第2層薄膜2bが積み重ねられていく
(図10参照)。
【0110】ここで上記高濃度ドーピングガス排出行程
により、高濃度N+の不純物Pを含む成長ガス18が迅
速に排出口17から排出されている状態でドーピングガ
スが高濃度N+から低濃度N-に切り換えられる。よって
低濃度N-の不純物Pを含む成長ガス18をノズル13
から吐出し始め低濃度薄膜2bの成長を開始してから短
期間の間に、ベルジャ11内の不純物Pの濃度は迅速に
低濃度N-に移行する。
【0111】これを図11の抵抗値プロファイル4に置
き換えると、境界部分のライン4aは急峻となる。この
ため所望の形状の抵抗値プロファイル4が得られる。
【0112】以上のように本実施形態によれば、連続成
長で所望の形状の抵抗値プロファイル4が得られる。こ
のため工数の低減、リードタイムの短縮が実現され生産
性が飛躍的に向上するとともに、IGBT等の半導体デ
バイスをきわめて高品質に製作することができる。たと
えば膜厚が10μmで抵抗値が0.01Ωの第1層2a
の上に膜厚が120μmで抵抗値が100Ωの第2層2
bを、膜厚、抵抗値のばらつきがなく均一に形成するこ
とができた。
【0113】本実施形態のノズル13は前述したように
既存のノズル13′の上端に第2吐出口15を開設する
だけの構造でもよいが、図8に示すようにベルジャ11
の最上位置11aとの距離が最適な距離dとなるような
高さHaまでノズル上端を延長させてもよい。最適な距
離dとなるように第2吐出口15の高さHaを延長する
ことによって、ベルジャ11内で上昇した成長ガス18
の流れQに対向しこれを打ち消すに最適なガスの流れR
が形成される。
【0114】・第2の実施形態 図2は第2の実施形態のエピタキシャル成長装置を示
す。
【0115】図2では図1と同じ構成要素には同じ符号
を付している。以下共通する構成要素については適宜説
明を省略し異なる構成要素のみについて説明する。
【0116】本実施形態では図1の成長ガス18用のガ
ス供給路34を第1ガス供給路34と呼称する。本実施
形態ではボンベとしてパージガス36用のボンベ36a
が追加される。ボンベ36aには、パージガス36とし
てのH2が貯留されている。ボンベ36aは管路37を
介して第2ガス供給路35に連通している。管路37上
には質量流量コントローラ38と開閉弁39が設けられ
ている。質量流量コントローラ38によってノズル13
から吐出されるパージガス36の吐出流量が制御され
る。
【0117】図6は本実施形態のノズル13の構造を示
す縦断面図である。
【0118】ノズル13は外側管13aとこの外側管1
3aに内装される内側管13bの二重管構造となってい
る。内側管13bの上端は外側管13aの上端よりも高
く位置されるように内側管13bの上部が外側管13a
の外部に設けられている。
【0119】外側管13aと内側管13bとで画された
室は第1ガス供給路34に連通している。外側管13a
の側面には図5のノズル13と同態様で第1吐出口14
が形成されている。内側管13bの内部管路は第2ガス
供給路35に連通している。内側管13bの上端には図
5のノズル13と同態様で第2吐出口15が形成されて
いる。
【0120】原料ガス19、ドーピングガス20aまた
は20b、キャリアガス21は第1ガス供給路34上で
混合され成長ガス18として第1ガス供給路34を通過
してノズル13の外側管13aと内側管13bとで画さ
れた室に供給される。そして成長ガス18がノズル外側
管13aに形成された第1吐出口14から側方Fへ吐出
される。
【0121】またパージガス36は第2ガス供給路35
を通過してノズル13の内側管13bの内部通路に供給
される。そしてパージガス36がノズル内側管13bに
形成された第2吐出口15から上方Kへ吐出される。
【0122】ここで第2吐出口15は、第1吐出口14
を介して吐出されベルジャ11内で上昇した成長ガス1
8の流れQに対向しこれを打ち消すに最適なガスの流れ
Rが形成されるような高さに設けられる。さらに第2吐
出口15は、第1吐出口14から吐出された成長ガス1
8(特にドーピングガス20a、20b)がパージガス
36により希釈されることのない高さに設けられる。
【0123】すなわち図7に示すようにベルジャ11の
最上位置11aとの距離が最適な距離dとなるような高
さHtまで外側管13aの上端に対して内側管13bの
上端が延長される。最適な距離dとなるような高さHt
に内側管13bを設定することによって、ベルジャ11
内で上昇した成長ガス18の流れQに対向しこれを打ち
消すに最適なガスの流れRが形成される。しかも第1吐
出口14から吐出された成長ガス18(特にドーピング
ガス20a、20b)がパージガス36により希釈され
ることはなくエピタキシャル成長を安定して行うことが
できる。
【0124】本実施形態のノズル13では第2吐出口1
5の数を1つとしノズル13の上端に設けているが、上
述した効果を奏効するのであれば、第2吐出口15の数
は2以上でもよく、それらの位置関係は任意である。ま
た第2吐出口15はノズル13の上端に必ずしも設けな
くてもよい。
【0125】つぎに本実施形態のエピタキシャル成長装
置を用いてIGBT用ウェーハ3を作成する場合の処理
について説明する。
【0126】・第1層成長行程 まず開閉弁30、32、33、38が開位置に制御さ
れ、原料ガス19、第1層2a成長用ドーピングガス2
0a、キャリアガス21が成長ガス18として混合され
第1ガス供給路34に供給される。この第1層2a用の
成長ガス18はノズル13内を通り、第1吐出口14か
ら側方Fに吐出される。パージガス36は第2ガス供給
路35に供給され、ノズル13内を通り、第2吐出口1
5から上方Kに吐出される。
【0127】第1吐出口14から吐出された成長ガス1
8は、矢印Gに示すようにウェーハ3の基板1の表面を
通過する。こうして高濃度のドーピングガス20aを含
んだ成長ガス18が基板1上を通過することで、高温気
相中での化学反応が基板1上でなされ、基板1の表面に
不純物Pが高濃度N+の第1層薄膜2aが形成される
(図10参照)。
【0128】・高濃度ドーピングガス排出行程 つぎに図3を用いて高濃度のドーピングガス20aがベ
ルジャ11内から迅速に排気される様子を説明する。同
図3に示すように高温気相中での化学反応に寄与した成
長ガス18の一部は、矢印Hに示すようにベルジャ11
の下方に設けられた排出口17から外部に排出される。
しかし成長ガス18の一部は、ベルジャ11の壁面に衝
突したり、成長ガス18がベルジャ11内の熱により加
熱されることにより上昇気流となる。このため成長ガス
18の一部は直接排出されないままベルジャ11内で上
昇する。
【0129】ここで第2吐出口15からパージガス36
が矢印Kに示すように上方に吐出されている。このため
第1吐出口14から吐出され上昇した成長ガス18の流
れQに対向するガスの流れRが形成される。これにより
成長ガス18が矢印Hに示すように排出口17に向か
う。
【0130】このように第2吐出口15から吐出された
パージガス36は、ベルジャ11内で上昇した成長ガス
18の流れQを打ち消す方向にガスの流れRを形成する
ので、矢印Iで示すように上昇していく成長ガス18の
量が少なくなり、その分だけ矢印Hで示すように排出口
17に向かう成長ガス18の量が多くなる。
【0131】ベルジャ11内の成長ガス18の滞留が図
4の従来の場合と比較して減少されるので、高濃度N+
の不純物Pを含む成長ガス18が迅速に排出口17から
排出される。
【0132】本実施形態では成長ガス18を供給する第
1ガス供給路34とは別の第2ガス供給路35によりパ
ージガス36が供給されている。このため成長ガス18
の吐出流量とは独立してパージガス36の吐出流量を設
定することができる。
【0133】すなわちエピタキシャル成長薄膜2の抵抗
値、膜厚のばらつきを少なくし均一性を高める最適な成
長条件は第1ガス供給路34を介して吐出される成長ガ
ス18の吐出流量で定まる。ここで成長ガス18とは別
の系統の第2ガス供給路35を介してパージガス36を
吐出すれば、上記最適な成長条件に影響を与えることな
く、自由にパージガス36の吐出流量を設定することが
でき、滞留した成長ガス18の排出量を自由に制御する
ことができる。よってパージガス36の吐出流量を高く
設定することが可能となり、第1の実施形態と比較して
成長ガス18の滞留を大幅に抑制し、より迅速に成長ガ
ス18を強制排出させることが可能となる。たとえばパ
ージガス36の吐出流量はたとえば300SL/Mに設
定される。
【0134】・第2層成長行程 開閉弁32が閉位置にされるとともに開閉弁31が開位
置にされて、高濃度N+のドーピングガス20aから低
濃度N-のドーピングガス20bに切り換えられる。こ
れにより原料ガス19、第2層2b成長用ドーピングガ
ス20b、キャリアガス21が成長ガス18として混合
され第1ガス供給路34に供給される。この第2層2b
用の成長ガス18はノズル13内を通り、第1吐出口1
4から側方Fに吐出される。
【0135】第1吐出口14から吐出された成長ガス1
8は、図3の矢印Gに示すようにウェーハ3の基板1の
表面を通過する。低濃度のドーピングガス20bを含ん
だ成長ガス18によって高濃度N+の第1層薄膜2aの
上に低濃度N-の第2層薄膜2bが積み重ねられていく
(図10参照)。
【0136】ここで上記高濃度ドーピングガス排出行程
により、高濃度N+の不純物Pを含む成長ガス18が迅
速に排出口17から排出されている状態で、ドーピング
ガスが高濃度N+から低濃度N-に切り換えられる。よっ
て低濃度N-の不純物Pを含む成長ガス18をノズル1
3から吐出し始め低濃度薄膜2bの成長を開始してから
短期間の間に、ベルジャ11内の不純物Pの濃度は迅速
に低濃度N-に移行する。
【0137】これを図11の抵抗値プロファイル4に置
き換えると、境界部分のライン4aは急峻となる。この
ため所望の形状の抵抗値プロファイル4が得られる。
【0138】以上のように本実施形態によれば、連続成
長で所望の形状の抵抗値プロファイル4が得られる。こ
のため工数の低減、リードタイムの短縮が実現され生産
性が飛躍的に向上するとともに、IGBT等の半導体デ
バイスをきわめて高品質に製作することができる。特に
成長ガス18とは独立してパージガス36の流量を制御
できるので、最適な成長条件に影響を与えることなく、
滞留した成長ガス18の排出量を制御することができ
る。この結果成長ガス18の滞留を大幅に抑制し、より
迅速に成長ガス18を排出させることが可能となる。
【0139】・第3の実施形態 上記第2の実施形態においてボンベ36a内にパージガ
ス36の代わりに成長ガス18を貯留してもよい。この
場合第2ガス供給路35を介してノズル13の第2吐出
口15から成長ガス18が、第1ガス供給路34を介し
てノズル13の第1吐出口14から吐出される成長ガス
18とは独立して吐出される。
【0140】したがって、この第3の実施形態によれ
ば、第2の実施形態と同様に、エピタキシャル成長に寄
与する第1吐出口14から吐出される成長ガス18とは
独立して排出に寄与する成長ガス18の流量を制御でき
るので、最適な成長条件に影響を与えることなく、滞留
した成長ガス18の排出量を制御することができる。こ
の結果成長ガス18の滞留を大幅に抑制し、より迅速に
成長ガス18を排出させることが可能となる。
【0141】しかも同じ組成の成長ガス18が排出用と
して吐出されているので、エピタキシャル成長に寄与す
る成長ガス18が、別の組成のガス(水素等のパージガ
ス36)によって希釈される影響を極力取り除くことが
できる。このため基板1上での反応が安定し所望する濃
度のエピタキシャル成長薄膜2を安定して形成すること
ができるという効果が得られる。
【0142】以上述べた実施形態によれば、ノズル13
あるいはノズル13回りに加工を加えるだけで、薄膜2
の品質に影響を与えることなく、エピタキシャル成長炉
10内の滞留を取り除くことができる。このようにエピ
タキシャル成長炉10に大きな構造の変更を加えること
なく最小で簡易な構造の変更を加えるだけでよいので、
設備コストを飛躍的に低減させることができる。
【0143】なお本実施形態のノズル13は、図6に示
すように管を二重構造として一体のもので構成している
が、図9(a)、(b)に示すように別体のノズル13
a、13bで構成してもよい。この場合第1吐出口14
をノズル13aの側面ではなく先端に形成してもよい。
またノズル13a、13bの数は任意である(図9
(b)参照)。
【0144】また以上説明した実施形態では、不純物濃
度が異なるエピタキシャル成長層2a、2bを連続して
成長させる場合を想定しているが、本発明としては、同
じ濃度のエピタキシャル成長層を成長させる場合にも適
用することができる。
【0145】また以上説明した実施形態では、エピタキ
シャル成長炉10の排出口17に排気ガス処理装置を接
続した場合を想定しているが、排出口17に真空ポンプ
を接続することによってベルジャ11内の滞留した成長
ガス18の排出を促進させてもよい。
【0146】なお本実施形態では、シリコンウェーハ3
を想定して、シリコン薄膜2の原料ガスとしてSiHCl
3を想定した。しかし本発明としてはこれに限定される
ことなく原料ガスとしてSiH4、SiCl4、SiH2Cl
2、Si2H6などを使用してもよい。また本実施形態では
シリコン基板1のドーパントとしてホウ素Bを想定した
が、これ以外のドーパントたとえば砒素As、アンチモ
ンSb、リンPなどを使用してもよい。また本実施形態
ではシリコン薄膜2に対してPH3のドーピングガスを
供給してリンPをドーピングするようにしているが、シ
リコン薄膜2のドーピングガスとして別のものを使用し
てもよい。
【0147】また本実施形態では、シリコンウェーハ3
を想定したが、本発明としては半導体であれば他の材料
のウェーハにも適用することができる。たとえば半導体
材料としてGaAs(ガリウム砒素)、Ge(ゲルマニウ
ム)を使用する場合にも適用することができる。
【0148】本実施形態はIBGTを製作する用途以外
にも、パワートランジスタ、パワーMOS、SBD、F
RD、バイポーラIC全般の用途に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施形態のエピタキシャル成長装
置の構成図である。
【図2】図2は第1の実施形態のエピタキシャル成長装
置の構成図である。
【図3】図3は、実施形態のエピタキシャル成長炉内の
ガスの流れを説明する図である。
【図4】図4は、従来のエピタキシャル成長炉内のガス
の流れを説明する図である。
【図5】図5は第1の実施形態のノズルを示す斜視図で
ある。
【図6】図6は第2の実施形態のノズルの縦断面図であ
る。
【図7】図7は第2の実施形態のノズルとベルジャの位
置関係を説明する図である。
【図8】図8は第1の実施形態のノズルとベルジャの位
置関係を説明する図である。
【図9】図9(a)、(b)は第2の実施形態のノズル
の変形例を示す図である。
【図10】図10は実施形態のウェーハの断面図であ
る。
【図11】図11は抵抗値プロファイルを示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 エピタキシャル成長層 2a 第1層 2b 第2層 3 ウェーハ 13 ノズル 13a 内側管 13b 外側管 14 第1吐出口 15 第2吐出口 18 成長ガス 34 第1ガス供給路 35 第2ガス供給路 36 パージガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F045 AB02 AC01 AC03 AC05 AC19 AD15 AE29 AF03 AF04 BB05 BB08 DP15 DP27 EE04 EE20 EF01 EF02 EF03 EF08 EF20 EK03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成長ガスを第1の吐出口から吐出さ
    せ半導体基板の表面に供給することにより所望の不純物
    濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成すると
    ともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄膜成
    長炉の外部に排出させるようにした半導体ウェーハの薄
    膜形成方法において、 前記第1の吐出口とは別の第2の吐出口からガスを吐出
    させ、 前記第1の吐出口から吐出され前記薄膜成長炉内で上昇
    した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄膜成
    長炉内で形成し、 成長ガスを前記排出口に向かわせるようにしたことを特
    徴とする半導体ウェーハの薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 成長ガスを第1の吐出口から吐出させ
    半導体基板の表面に供給することにより所望の不純物濃
    度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成するとと
    もに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄膜成長
    炉の外部に排出させるようにした半導体ウェーハの薄膜
    形成方法において、 前記薄膜成長炉内で高濃度の不純物が添加された高濃度
    不純物薄膜を成長させる高濃度薄膜成長行程と、 前記第1の吐出口とは別の第2の吐出口からガスを吐出
    させ、 前記第1の吐出口から吐出され前記薄膜成長炉内で上昇
    した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄膜成
    長炉内で形成し、 成長ガスを前記排出口に向かわせ高濃度の不純物を含む
    成長ガスを排出させる排出行程と、 前記薄膜成長炉内で前記高濃度不純物薄膜に連続して低
    濃度の不純物が添加された低濃度薄膜を成長させる低濃
    度薄膜成長行程とを具えたことを特徴とする半導体ウェ
    ーハの薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 成長ガスを第1の供給路を介して吐
    出させ半導体基板の表面に供給することにより所望の不
    純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成す
    るとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄
    膜成長炉の外部に排出させるようにした半導体ウェーハ
    の薄膜形成方法において、 前記第1の供給路とは別の第2の供給路を介して排出用
    のガスを吐出させ、 前記第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉内で
    上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄
    膜成長炉内で形成し、 成長ガスを前記排出口に向かわせるようにしたことを特
    徴とする半導体ウェーハの薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 成長ガスを第1の供給路を介して吐
    出させ半導体基板の表面に供給することにより所望の不
    純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成す
    るとともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄
    膜成長炉の外部に排出させるようにした半導体ウェーハ
    の薄膜形成方法において、 前記薄膜成長炉内で高濃度の不純物が添加された高濃度
    不純物薄膜を成長させる高濃度薄膜成長行程と、 前記第1の供給路とは別の第2の供給路を介して排出用
    のガスを吐出させ、 前記第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉内で
    上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄
    膜成長炉内で形成し、 成長ガスを前記排出口に向かわせ高濃度の不純物を含む
    成長ガスを排出させる排出行程と、 前記薄膜成長炉内で前記高濃度不純物薄膜に連続して低
    濃度の不純物が添加された低濃度薄膜を成長させる低濃
    度薄膜成長行程とを具えたことを特徴とする半導体ウェ
    ーハの薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 成長ガスを第1の供給路を介して吐出
    させ半導体基板の表面に供給することにより所望の不純
    物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成する
    とともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄膜
    成長炉の外部に排出させるようにした半導体ウェーハの
    薄膜形成方法において、 前記第1の供給路とは別の第2の供給路を介して成長ガ
    スを吐出させ、 前記第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉内で
    上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄
    膜成長炉内で形成し、 成長ガスを前記排出口に向かわせるようにしたことを特
    徴とする半導体ウェーハの薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 成長ガスを第1の供給路を介して吐出
    させ半導体基板の表面に供給することにより所望の不純
    物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成する
    とともに、薄膜形成後に前記成長ガスを排出口から薄膜
    成長炉の外部に排出させる半導体ウェーハの薄膜形成方
    法において、 前記薄膜成長炉内で高濃度の不純物が添加された高濃度
    不純物薄膜を成長させる高濃度薄膜成長行程と、 前記第1の供給路とは別の第2の供給路を介して成長ガ
    スを吐出させ、 前記第1の供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉内で
    上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れを当該薄
    膜成長炉内で形成し、 成長ガスを前記排出口に向かわせ高濃度の不純物を含む
    成長ガスを排出させる排出行程と、 前記薄膜成長炉内で前記高濃度不純物薄膜に連続して低
    濃度の不純物が添加された低濃度薄膜を成長させる低濃
    度薄膜成長行程とを具えたことを特徴とする半導体ウェ
    ーハの薄膜形成方法。
  7. 【請求項7】 薄膜成長炉内に半導体基板を載置す
    るとともに、前記薄膜成長路内に突出するようにノズル
    を設け、前記ノズルの側面に設けた第1の吐出口を介し
    て成長ガスを側方へ吐出させ当該半導体基板表面に供給
    することにより所望の不純物濃度の半導体薄膜を前記半
    導体基板の表面に形成し、薄膜形成後に前記成長ガスを
    前記薄膜成長炉に設けた排出口から外部に排出させる半
    導体ウェーハの薄膜形成装置において、 前記ノズル側面の第1の吐出口を介して吐出され前記薄
    膜成長炉内で上昇した成長ガスの流れに対向するガスの
    流れが当該薄膜成長炉内で形成されるように、 ガスを吐出する第2の吐出口を前記ノズルの上端に設け
    たことを特徴とする半導体ウェーハの薄膜形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズルに設けた第1の吐出口と
    第2の吐出口は、当該ノズル内の異なるガス供給路に連
    通していることを特徴とする請求項7記載の半導体ウェ
    ーハの薄膜形成装置。
  9. 【請求項9】 薄膜成長炉内に半導体基板を載置す
    るとともに、前記薄膜成長路内に第1のガス供給路を設
    け、前記第1のガス供給路を介して成長ガスを側方へ吐
    出させ当該半導体基板表面に供給することにより所望の
    不純物濃度の半導体薄膜を前記半導体基板の表面に形成
    し、薄膜形成後に前記成長ガスを前記薄膜成長炉に設け
    た排出口から外部に排出させる半導体ウェーハの薄膜形
    成装置において、 前記第1のガス供給路を介して吐出され前記薄膜成長炉
    内で上昇した成長ガスの流れに対向するガスの流れが当
    該薄膜成長炉内で形成されるように、 ガスを上方へ向けて吐出する第2のガス供給路を設けた
    ことを特徴とする半導体ウェーハの薄膜形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513669A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 アイクストロン、エスイー 円筒状のガス入口部品を有するmocvd反応装置
JP2014143228A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
US8878244B2 (en) 2002-05-31 2014-11-04 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device having strained silicon film

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