JP2000331915A - 露光量制御方法および露光装置ならびにレーザビーム出力装置 - Google Patents

露光量制御方法および露光装置ならびにレーザビーム出力装置

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JP2000331915A
JP2000331915A JP11140799A JP14079999A JP2000331915A JP 2000331915 A JP2000331915 A JP 2000331915A JP 11140799 A JP11140799 A JP 11140799A JP 14079999 A JP14079999 A JP 14079999A JP 2000331915 A JP2000331915 A JP 2000331915A
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pulse
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pulse energy
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Toshihiko Tsuji
寿彦 辻
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光装置本体とレーザビーム出力装置との間
でのエネルギーデータ等の転送を高速で行い、露光ビー
ムの短波長化に追随することのできる露光量制御方法お
よび露光装置ならびにレーザビーム出力装置に関するも
のである。 【解決手段】 露光装置本体2に備えた露光量センサ2
9で検出した露光ビームLのエネルギーデータを、高速
パラレルインターフェイスからなる目標エネルギー設定
用インターフェース31、インターフェース32を介し
てエキシマレーザ光源1に送信し、それに基づいてこの
後の露光ビームLのパルス発光を制御する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)又は薄膜磁気
ヘッド等を製造するためのリソグラフィ工程中で、マス
クパターンを基板上に転写する際にその基板に対する露
光量を制御するための露光量制御方法、さらにその制御
方法を用いた露光装置ならびにレーザビーム出力装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子等のデバイス
の製造工程において重要な位置を占めるフォトリソグラ
フィ工程では、フォトマスクまたはレチクル(以降、単
に「レチクル」と称する)の回路パターンを、投影光学
系を介し、感光剤を塗布したウエハまたはガラスプレー
ト等の基板上に投影露光し転写する露光装置が用いられ
ている。
【0003】近年では、半導体集積回路の集積度が高ま
るにつれ、このような露光装置としては、基板をステッ
プ・アンド・リピート方式で順次移動させつつ、基板上
の複数の露光領域にパターンを順次投影転写していく、
いわゆるステッパーが主流となっている。また、さらな
るパターンの微細化に対応するため、KrFエキシマレ
ーザ光源からの波長248nmの紫外パルスレーザ光、
或いはArFエキシマレーザ光源からの波長193nm
の紫外パルスレーザ光を照明光とし、回路パターンが描
画されたレチクルとウエハとを縮小投影光学系の投影視
野に対して相対的に1次元走査することで、ウエハ上の
1つのショット領域内にレチクルの回路パターン全体を
転写する走査露光動作とショット間ステッピング動作と
を繰り返す、ステップアンドスキャン方式の走査型露光
装置の開発も行われている。
【0004】このような露光装置では、基板に対する露
光量の制御を行うため、感光材料が塗布されたウエハ
(又はガラスプレート等)への露光中に露光ビームから
分岐された光束を受光するための光電変換素子よりなる
露光量センサーが配置されており、この露光量センサー
を介して間接的にウエハ上での露光量が検出されてい
た。そして、この露光量センサーで検出した露光量のデ
ータから計算された次露光での目標パルスエネルギをレ
ーザビーム出力装置に転送し、レーザビーム出力装置で
はこれに基づいてこの後に発光させるビームの出力を制
御するようになっている。また、この他、露光装置の制
御部からはレーザビームの発光トリガーをレーザビーム
出力装置に転送し、これによりレーザビーム出力装置で
の発光タイミングを制御するようになっている。
【0005】従来、このようなエネルギーデータや発光
トリガー等を露光装置からレーザビーム出力装置へと転
送する場合には、高速シリアルインターフェイスを介し
てデータ転送を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、近年、パターンの微細化に伴い光源となるレ
ーザの周波数が短波長化し、レーザの繰返し発光周波数
が向上している。このため、露光装置の制御系において
もデータ転送の高速化が要求されており、従来用いてい
た高速シリアルインターフェースでは、その要求に十分
に対応できない場合も生じる。本発明は以上のような点
を考慮してなされたもので、露光装置本体とレーザビー
ム出力装置との間でのエネルギーデータ等の転送を高速
で行い、露光ビームの短波長化に追随することのできる
露光量制御方法および露光装置ならびにレーザビーム出
力装置に関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
パルスエネルギー源(1)からパルス発光される露光ビ
ーム(L)でマスク(R)を照明し、前記マスク(R)
のパターンを基板(W)上に露光する際に、前記基板
(W)に対する露光量を制御するための露光量制御方法
であって、前記基板(W)の露光中に、前記露光ビーム
(L)のエネルギーを検出し、検出したエネルギーデー
タをパラレルインターフェース(32,33)を介して
前記パルスエネルギー源(1)に送信することを特徴と
している。
【0008】露光ビーム(L)のエネルギーデータを、
パラレルインターフェース(32,33)を介してパル
スエネルギー源(1)に送信することにより、エネルギ
ーデータ転送の高速化を図ることができる。
【0009】請求項8に係る発明は、露光ビーム(L)
でマスク(R)を照明し、前記マスク(R)のパターン
を基板(W)上に露光する露光装置であって、前記露光
ビーム(L)をパルス発光するパルスエネルギー源
(1)と、該パルスエネルギー源(1)を制御する制御
手段(12)と、前記露光ビーム(L)のエネルギーデ
ータを検出するエネルギーセンサ(29)と、前記エネ
ルギーセンサ(29)と前記制御手段(12)の間に備
えられて前記エネルギーデータの伝達を行うパラレルイ
ンターフェース(32,33)とを備えていることを特
徴としている。
【0010】このような露光装置では、露光ビーム
(L)のエネルギーデータを、パラレルインターフェイ
スを介してパルスエネルギー源(1)の制御手段(1
2)へと高速で転送することができる。
【0011】請求項10に係る発明は、レーザビーム
(L)をパルス発光するレーザビーム出力装置(1)で
あって、該装置(1)には、前記レーザビーム(L)の
出力を制御する出力制御手段(12)が備えられるとと
もに、前記レーザビーム(L)が出力される外部機器
(2)がパラレルインターフェース(32,33)を介
して接続され、前記装置(1)から出力されたレーザビ
ーム(L)のパルスエネルギーを検出するため前記外部
機器(2)に備えられたセンサ(29)からのエネルギ
ーデータが、前記パラレルインターフェース(32,3
3)を介して前記出力制御手段(12)に送信されるこ
とを特徴としている。
【0012】このようなレーザビーム出力装置(1)で
は、例えば露光装置等の外部機器(2)側で検出したレ
ーザビーム(L)のエネルギーデータが、パラレルイン
ターフェイスを介して出力制御手段(12)に高速で送
信される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る露光量制御方
法および露光装置ならびにレーザビーム出力装置の実施
の形態の一例を、図1ないし図8を参照して説明する。
ここでは、露光ビームとしてエキシマレーザ光源を使用
するステップアンドスキャン方式の露光装置において本
発明を適用する場合を例に挙げる。
【0014】図1は本実施の形態における露光装置のシ
ステム構成を示すものであり、この図において、符号1
はエキシマレーザ光源(パルスエネルギー源,レーザビ
ーム出力装置)、2は露光装置本体(外部機器)、3は
エキシマレーザ光源1から出力される露光ビーム(レー
ザビーム)Lの断面形状を成形するビーム整形光学系で
ある。
【0015】エキシマレーザ光源1では、KrF(波長
248nm)、又はArF(波長193nm)等のエキ
シマレーザ光源が使用できる。また、パルスエネルギー
源として、f2(波長157nm)等のレーザ光源、金
属蒸気レーザ光源やYAGレーザの高調波発生装置等の
パルス光源、更には軟X線のような極端紫外光(EUV
光)のビーム発生装置を使用する場合にも本発明が適用
できる。
【0016】このエキシマレーザ光源1は、レーザチュ
ーブ10から露光ビームLをパルス発光するようになっ
ており、このレーザチューブ10の作動は、主制御系1
1とエネルギ・タイミング制御系(制御手段、出力制御
手段)12とによって制御されるようになっている。
【0017】また、ビーム整形光学系3を介して露光装
置本体2に入射した露光ビームLは、その出力エネルギ
ーがエネルギー粗調器21により変化させられる。図2
に示すように、このエネルギー粗調器21は、回転自在
なレボルバ22上に透過率η(=1−減光率)の異なる
複数個のNDフィルタ23を配置したものであり、その
レボルバ22を回転させることにより、入射する露光ビ
ームLに対する透過率ηを100%から複数段階で切り
換えることができるように構成されている。ここでは、
例えばレボルバ22を直列に2段階に配置し、2段のN
Dフィルタ23,23の組み合わせによってより細かく
透過率を調整できるようになっている。その結果、露光
ビームLの出力エネルギーは図3中点線で示したような
ステップ状に変化させられる。この出力エネルギーを、
図3中実線で示したような連続可変とするために、エキ
シマレーザ光源1側に目標パルスエネルギを送信し、各
ステップの範囲内で露光ビームLの出力が最適になるよ
うに制御するのである。
【0018】図1および図4に示すように、エネルギー
粗調器21から射出された露光ビームLは、固定スリッ
ト24,ミラー25等を介してレチクルステージRS上
のレチクル(マスク)Rに照射される。図4に示したよ
うに、露光ビームLは、固定スリット24に形成された
矩形の開口部24aを通過することにより、レチクルR
上では矩形の照明領域IAを均一な照度分布で照明す
る。そして、レチクルRの照明領域IA内のパターン
が、図1に示した投影光学系26を介して所定の縮小倍
率で縮小され、ウエハステージWS上に保持されたウエ
ハ(基板)Wに露光されて、レチクルRのパターンが転
写される。
【0019】このとき、レチクルステージRSは図示し
ないレチクルステージ駆動部により図中Y方向に所定の
速度で駆動される。一方、ウエハWは、図示しないウエ
ハステージ駆動部により、図中マイナスY方向に駆動さ
れる。このようにしてレチクルR上のパターンがウエハ
Wに走査露光されるようになっている。なお、ウエハス
テージWSはステージコントローラ27によってその作
動が制御されており、このステージコントローラ27
は、露光装置全体を統括制御する露光装置主制御系28
によって制御されるようになっている。
【0020】ところで、前記固定スリット24を通過し
た露光ビームLは、その一部がビームスプリッタ29a
を介して露光量センサ(エネルギーセンサ、センサ)2
9で受光される。露光量センサ29では、露光ビームL
のエネルギーデータを検出し、これを露光量コントロー
ラ(制御手段)30に出力する。
【0021】露光量コントローラ30では、前記検出し
たエネルギーデータをエキシマレーザ光源1のエネルギ
・タイミング制御系12に転送するようになっている。
ここで、露光量コントローラ30とエネルギ・タイミン
グ制御系12との間は、目標エネルギー設定用インター
フェース(パラレルインターフェース)31と、トリガ
ー、チャージ、バースト、ステータス用のインターフェ
ース(パラレルインターフェース)32とを介して接続
されている。
【0022】また、図中符号は、エキシマレーザ光源1
の内部に備えられたレーザ内出力センサ(パラレルイン
ターフェース)33であり、これはレーザチューブ10
から射出された露光ビームLの出力をエキシマレーザ光
源1内で検出し、エネルギ・タイミング制御系12にそ
の検出データを転送するものである。
【0023】露光量コントローラ30では、露光量セン
サ29から出力された露光ビームLのエネルギーデータ
に基づき、これをエキシマレーザ光源1から出力された
直後の露光ビームLのエネルギーに換算し、換算して得
られた目標エネルギーデータを、前記目標エネルギー設
定用インターフェース31を介してエネルギ・タイミン
グ制御系12に転送するようになっている。
【0024】次に上記構成からなる露光装置における露
光量制御の具体例を挙げる。ここではまず、チップ毎に
露光量制御を行う場合について、図5および図6に示す
フローチャートを参照しながら説明を行う。
【0025】まず、図示しないブラインドを閉じた状態
でレーザの定格出力Eto mJ(例えば10mJ、1KHz、N
Dフィルタ100%)で発光し、予めウエハ上照度と相
関が取られた露光量センサ29を用いて、複数パルスの
平均エネルギーでウエハW上に換算された値Ewoを計測
する。このとき、NDフィルタ23が透過率100%の
ときのエキシマレーザ光源1からウエハW上までの照明
光学系および投影光学系26を合わせた効率をαとする
と、 Ewo=Eto×α の関係がある。
【0026】次に、Step102でオペレータの設定露光
量DtをEwoで除算して整数化し、ウエハWやレチクル
Rがスキャンするときスリット内から発光するパルス数
を計算する。このとき、エキシマレーザではパルスエネ
ルギーのバラツキがあるので、そのバラツキを平均化し
充分小さくするために、最小露光パルス数Nmin(例え
ば50)が必要であり、Step103で、Step102で求
めた露光パルス数Nが、予め設定された最小露光パルス
数Nmin以上かどうかの判断をする。そして、もし、N
がNminより小さければStep104でNDフィルタ23
を駆動させる。
【0027】Step101〜Step104の一連のループの
中でNがNmin以上で最小の値になるように透過率ηを
決定する。但し、図2からわかるようにNDフィルタの
透過率ηもディスクリートな値なので、最終的に求まっ
たパルス数Nが N=Nmin+1 になるとは限らない。
【0028】スリット内のパルス数とNDフィルタ23
の透過率ηが求まったので、次に、Step105で示され
るようにパルスエネルギーを微調して設定露光量Dtに
対して最適化を行う。一パルスあたりの目標エネルギー
データEtは Et=Dt/N/α/η で求まる。このEtは前述のEtoに近い値にはなるが、 (Dt−Int(Dt/Ew))/N だけ異なる値になる。
【0029】こうして求まった目標エネルギーデータE
tをStep106で目標エネルギー設定用インターフェー
ス31を用いてエキシマレーザ光源1へ送信する。この
とき、目標エネルギー設定用インターフェース31とし
て高速パラレルインターフェースを用いるのである。
【0030】その後、Step107に示されるように、チ
ップ毎の露光(レーザの発光)を行う。チップ露光内の
シーケンスが、図6のフローチャートに示される。
【0031】先ず、Step121で、トリガ、チャージ、
バースト、ステータス用のインターフェース32として
やはり高速パラレルインターフェースを用い、これでバ
ースト信号をOnして、露光準備をエキシマレーザ光源
1に通知する。
【0032】次に、Step122でウエハW及びレチクル
Rが露光開始位置に到達したかどうかを確認する。具体
的には、露光開始位置でのレチクルステージRSの干渉
計座標を予め設定しておくことにより、干渉計座標をチ
ェックしてレチクルRが露光開始位置に達したか否かを
検知するのである。そして、ウエハWおよびレチクルR
が露光開始位置に達すると、Step123でエキシマレー
ザ光源1にチャージ開始を高速パラレルインターフェー
スであるインターフェース32を介して通知する(通
常、1kHzレーザでは発光トリガの何百μsec前)。
【0033】その後、エキシマレーザ光源1によって決
められたチャージ時間後に、Step124で、発光トリガ
を高速パラレルインターフェースであるインターフェー
ス32を介してエキシマレーザ光源1へ送信する。
【0034】エキシマレーザ光源1では、発光トリガを
受け取ると数十μsec後にStep125のレーザ発光を行
う。
【0035】レーザ発光後、露光装置本体2側ではStep
126で露光量センサ29の値を読んでウエハW上の1
パルスのエネルギーEwiを記憶し、Nパルス以降、Step
127でパルス数Nでの平均値Ewm(フローチャート中
の式参照)を求める。その後、Step128で露光終了位
置をチェックする。
【0036】このStep121〜128のシーケンスは、
Step128で露光終了位置を検出するまで順次繰り返さ
れる。
【0037】露光位置を検出すると、Step129でイン
ターフェース32を用いてバースト信号をOffし、チ
ップ露光の終了をエキシマレーザ光源1に通知する。チ
ップ露光が終了すると、図5に示したフローチャート中
のStep108でチップ内の平均露光量Eav(フローチャ
ート中の式参照)を求める。
【0038】Step109でウエハW内最終チップかどう
かをチェックし、最終チップでなければStep110で次
チップのための補正量△Et(フローチャート中の式参
照)を計算し、さらにStep111で次チップのレーザの
目標エネルギーEtを求める。 Step106〜111はS
tep109で最終チップになるまで繰り返されることに
なる。
【0039】このように、上記露光量制御方法では、目
標エネルギーEtを転送するための目標エネルギー設定
用インターフェース31と、トリガ、チャージ、バース
ト、ステータス用のインターフェース32とに、それぞ
れ高速パラレルインターフェースが用いられており、こ
れにより露光装置本体2の露光量コントローラ30から
エキシマレーザ光源1のエネルギ・タイミング制御系1
2へのデータ転送が高速で行われるのである。
【0040】次に上記露光装置においてパルス発光毎に
露光量制御を行う場合の例を、図7および図8のフロー
チャートを参照しながら説明する。上記の例では、1チ
ップ毎に露光量センサ29の値をエキシマレーザ光源1
にフィードバックしてその出力を制御していたが、以下
に示すものはパルス発光毎にフィードバックがなされる
ため、上記よりも遙かに高速で制御が行われる必要があ
る。
【0041】図7に示すフローチャートにおいて、Step
201〜206までは前記図5に示したStep101〜1
06までと同様のシーケンスであるので、その説明を省
略する。
【0042】そして、Step207では、Step206で設
定された目標エネルギーデータEtに基づきチップ露光
を行う。その具体的な内容は、図8に示すように、Step
221で、高速パラレルインターフェースを用いたイン
ターフェース32でバースト信号をOnし、露光準備を
エキシマレーザ光源1に通知する。
【0043】次に、Step222で、前記図6に示したSt
ep122と同様、ウエハW及びレチクルRが露光開始位
置であるかどうかを確認する。露光開始位置に達する
と、Step223でエキシマレーザ光源1にチャージ開始
をインターフェース32で通知する(通常、1kHzレー
ザでは発光トリガの数百μsec前)。
【0044】その後、エキシマレーザ光源1によって決
められたチャージ時間後に、Step224で、発光トリガ
をインターフェース32でエキシマレーザ光源1へ送信
する。エキシマレーザ光源1は発光トリガを受け取ると
数十μsec後にStep225のレーザ発光を行う。
【0045】レーザ発光後、露光装置本体2では、Step
226で、発光された露光ビームLのエネルギーデータ
を検出した露光量センサ29の検出値(ウエハ上エネル
ギー)Ewを読み、1パルスのエネルギーEwを記憶す
る。そしてStep227で、このエネルギーEwをエキシ
マレーザ光源1から出力された直後の露光ビームLのパ
ルスエネルギーに換算して得られた値Ea(フローチャ
ート中の式参照)を、エキシマレーザ光源1へ高速パラ
レルインターフェースからなるインターフェース32を
介して送信する。
【0046】そしてエキシマレーザ光源1側ではNパル
スの移動平均Eav’が最小となるように、1パルスずつ
の電極間の高電圧HVi+1を決定し、露光ビームLの出
力制御を行う。
【0047】
【数1】
【数2】
【0048】なお、上記の「数2」において、HVi:
1番目のパルスの高電圧、Kp:比例定数、KI:積分
定数、である。
【0049】このようにして、特にパルス発光毎に制御
を行う場合は、インターフェース32に高速パラレルイ
ンターフェースを用いることにより、露光量コントロー
ラ30からエキシマレーザ光源1のエネルギ・タイミン
グ制御系12へのデータ転送が高速で行われ、制御の遅
れを招くことなく制御を行うことができる。
【0050】上述したようにして、露光ビームLのエネ
ルギーデータを、高速パラレルインターフェイスからな
る目標エネルギー設定用インターフェース31、インタ
ーフェース32を介してエキシマレーザ光源1に送信す
ることにより、エネルギーデータの転送の高速化を図る
ことができる。したがって、エキシマレーザビーム等、
非常に短波長な露光ビームLを用い、しかもパルス発光
毎に露光ビームの出力を制御する場合であっても、露光
中にもレーザエネルギーの設定を行うことができるた
め、露光量制御精度の向上が期待できる。したがって、
線幅均一性等が向上し、パターンのさらなる微細化に対
応することができ、しかも高いスループットを得ること
のできる露光装置を実現することが可能となるのであ
る。
【0051】なお、上記の制御を行うに当たり、上記目
標エネルギーデータEtの転送(Step206)等を行う
目標エネルギー設定用インターフェース31について
は、例えばウエハステージWSがチップからチップにス
テッピングするタイミング等により時間的に余裕がある
場合に、高速パラレルインターフェースではなく高速シ
リアルインターフェースを用いるようにしてもよい。
【0052】なお、上記実施の形態において、露光装置
における露光ビームを対象として本発明に係る技術を適
用する構成を例に挙げたが、露光装置の各部のアライメ
ントを計測するための計測用ビームについても、上記と
同様の技術を適用することが可能である。
【0053】また、上記の実施の形態において、露光量
の制御をチップ毎およびパルス発光毎に行う場合につい
て言及したが、そのいずれを採用するようにしても良
い。さらには、特にパルス発光毎に制御を行う場合等に
おいて、検出したエネルギーデータに基づいて制御する
のは、必ずしも「次の」パルスに限るものではなく、そ
れ以後のパルスであっても良い。加えて、露光ビームの
パルス発光を制御するのであれば、エネルギーデータの
制御だけではなく、露光ビームの発信周波数、発信タイ
ミングを制御するようにしても良い。
【0054】この他、例えば、露光装置としては、上記
したような走査型のものでなくても、ステップアンドリ
ピート型のものであっても良い。また、露光装置の種類
としては半導体製造用のものに限定されることなく、例
えば、角形のガラスプレートに液晶表示素子、又はプラ
ズマディスプレイ等のデバイスパターンを転写する液晶
用の露光装置や、薄膜磁気ヘッドや撮像素子(CC
D)、さらにはレチクル又はマスク等を製造するための
露光装置等にも本発明の技術を広く適用することが可能
である。
【0055】この他、上記実施の形態ではレーザビーム
出力装置に接続される外部機器の一例として露光装置を
例に挙げたが、もちろんこれに限るものではなく、レー
ザビームの出力を制御する必要があるのであれば、他の
いかなる機器を外部機器として接続する場合であっても
本発明を適用することが可能である。
【0056】これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない
範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また
上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものと
しても良いのは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から7に
係る露光量制御方法によれば、露光ビームのエネルギー
データを、パラレルインターフェイスを介してパルスエ
ネルギー源に送信することにより、エネルギーデータの
転送の高速化を図ることができる。したがって、エキシ
マレーザビーム等、非常に短波長な露光ビームを用い、
しかもパルス発光毎に露光ビームの出力を制御する場合
であっても、露光中にもレーザエネルギーの設定を行う
ことができるため、露光量制御精度の向上が期待でき
る。したがって、線幅均一性等が向上し、パターンのさ
らなる微細化に対応することができ、しかも高いスルー
プットを得ることのできる露光を行うことが可能となる
のである。
【0058】請求項8、9に係る露光装置によれば、露
光ビームのエネルギーデータを、パラレルインターフェ
イスを介して高速でパルスエネルギー源の制御手段へと
転送することができる。したがって、例えば、短波長の
エキシマレーザを用いる場合でも、制御系の高速化を図
り露光ビームの制御を高精度かつ高速で行うことが可能
となるのであり、パターンのさらなる微細化に対応する
ことができ、しかも高いスループットを得ることのでき
る露光装置を実現することが可能となるのである。
【0059】請求項10、11に係るレーザビーム出力
装置によれば、例えば露光装置等の外部機器のセンサー
で検出したレーザビームのエネルギーデータが、パラレ
ルインターフェイスを介して出力制御手段に送信される
ので、このデータの転送が高速で行われる。したがっ
て、このようなレーザビーム出力装置では、例えば短波
長のエキシマレーザ等を用いる場合にも、制御を高速で
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る露光量制御方法および露光装置
ならびにレーザビーム出力装置のシステム構成を示す図
である。
【図2】 前記露光装置に備えたエネルギー粗調器の構
成を示す図である。
【図3】 前記エネルギー粗調器における透過率と露光
ビームの露光量との関係を示す図である。
【図4】 前記露光ビームがレチクルに照射される状態
を示す図である。
【図5】 前記露光量制御方法を用いてチップ毎に制御
を行う場合の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】 図5においてチップ露光を行うときの制御内
容を示すフローチャートである。
【図7】 前記露光量制御方法を用いてパルス発光毎に
制御を行う場合の制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図8】 図7においてチップ露光を行うときの制御内
容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エキシマレーザ光源(パルスエネルギー源,レーザ
ビーム出力装置) 2 露光装置本体(外部機器) 12 エネルギ・タイミング制御系(制御手段、出力制
御手段) 29 露光量センサ(エネルギーセンサ、センサ) 32 目標エネルギー設定用インターフェース(パラレ
ルインターフェース) 33 インターフェース(パラレルインターフェース) L 露光ビーム(レーザビーム) R レチクル(マスク) W ウエハ(基板)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスエネルギー源からパルス発光され
    る露光ビームでマスクを照明し、前記マスクのパターン
    を基板上に露光する際に、前記基板に対する露光量を制
    御するための露光量制御方法であって、 前記基板の露光中に、前記露光ビームのエネルギーを検
    出し、検出したエネルギーデータをパラレルインターフ
    ェースを介して前記パルスエネルギー源に送信すること
    を特徴とする露光量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記パルスエネルギー源は、前記エネル
    ギーデータに基づいて、その後の露光ビームのパルス発
    光を制御することを特徴とする請求項1記載の露光量制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記パルスエネルギー源は、前記エネル
    ギーデータに基づいて、その後にパルス発光される露光
    ビームのエネルギーを調整することを特徴とする請求項
    1または2記載の露光量制御方法。
  4. 【請求項4】 前記パルスエネルギー源の出力をパルス
    発光毎に制御することを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の露光量制御方法。
  5. 【請求項5】 前記エネルギーデータは、前記パルスエ
    ネルギー源へパルス発光毎に送信されることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載の露光量制御方法。
  6. 【請求項6】 前記検出した露光ビームのエネルギーデ
    ータを、前記パルスエネルギー源から出力された直後の
    露光ビームのパルスエネルギーに換算し、換算して得ら
    れた目標パルスエネルギーデータを、前記パルスエネル
    ギー源にシリアルインターフェースを介して送信するこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の露光
    量制御方法。
  7. 【請求項7】 前記検出した露光ビームのエネルギーデ
    ータを、前記パルスエネルギー源から出力された直後の
    露光ビームのパルスエネルギーに換算し、換算して得ら
    れた目標パルスエネルギーデータを、前記パルスエネル
    ギー源に前記パラレルインターフェースを介して送信す
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の
    露光量制御方法。
  8. 【請求項8】 露光ビームでマスクを照明し、前記マス
    クのパターンを基板上に露光する露光装置であって、 前記露光ビームをパルス発光するパルスエネルギー源
    と、該パルスエネルギー源を制御する制御手段と、前記
    露光ビームのエネルギーデータを検出するエネルギーセ
    ンサと、前記エネルギーセンサと前記制御手段の間に備
    えられて前記エネルギーデータの伝達を行うパラレルイ
    ンターフェースとを備えていることを特徴とする露光装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段では、前記基板の露光中
    に、前記エネルギーセンサで検出された前記露光ビーム
    のエネルギーデータに基づいて、この後に前記パルスエ
    ネルギー源でパルス発光する露光ビームを制御すること
    を特徴とする請求項8記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 レーザビームをパルス発光するレーザ
    ビーム出力装置であって、 該装置には、前記レーザビームの出力を制御する出力制
    御手段が備えられるとともに、前記レーザビームが出力
    される外部機器がパラレルインターフェースを介して接
    続され、 前記装置から出力されたレーザビームのパルスエネルギ
    ーを検出するため前記外部機器に備えられたセンサから
    のエネルギーデータが、前記パラレルインターフェース
    を介して前記出力制御手段に送信されることを特徴とす
    るレーザビーム出力装置。
  11. 【請求項11】 前記外部機器が、前記レーザビームで
    マスクを照明し、前記マスクのパターンを基板上に露光
    する露光装置であることを特徴とする請求項10記載の
    レーザビーム出力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005148549A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Gigaphoton Inc 光学的パルス伸長器および露光用放電励起ガスレーザ装置
JP2013231930A (ja) * 2012-05-02 2013-11-14 Olympus Corp 顕微鏡装置

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