JP2000331814A - 圧粉磁芯及び該圧粉磁芯を用いたチョークコイル - Google Patents

圧粉磁芯及び該圧粉磁芯を用いたチョークコイル

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JP2000331814A
JP2000331814A JP11136702A JP13670299A JP2000331814A JP 2000331814 A JP2000331814 A JP 2000331814A JP 11136702 A JP11136702 A JP 11136702A JP 13670299 A JP13670299 A JP 13670299A JP 2000331814 A JP2000331814 A JP 2000331814A
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政義 石井
Teruhiko Fujiwara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流重畳特性に優れた高効率のチョークコイ
ル及びかかるチョークコイルを製作し得る圧粉磁芯を提
供すること。 【解決手段】 1重量%〜10重量%Si、0.1〜5
重量%Mn、0.01〜5.0重量%V、残部Feの組
成から成る強磁性合金粉末を、平均アスペクト比が1.
5〜5になるように偏平化した上でバインダーと混合し
て圧縮成形した圧粉磁芯をコアとして用いてチョークコ
イルを製作する。これにより、偏平化を行わない場合に
比べ、印加磁界が10(Oe)〜40(Oe)の低磁界での
インダクタンスが向上し、直流重畳特性に優れた高効率
のチョークコイルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属粉末を有機バイン
ダー等と混合し圧縮成形して得られる圧粉磁芯及び該圧
粉磁芯をコアとして用いたチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FA機器、OA機器等、各種電子
機器の部品、例えば、スイッチング電源等のインダクタ
として、電気・磁気特性の優れた磁芯材料を使用した種
々のコイルが用いられている。近年、電子機器における
小型化が強く要請され、また、小型化を図るためにも高
周波数を使用する傾向があり、高周波領域において特性
の優れたチョークコイル及びかかる特性をチョークコイ
ルに付与し得る磁芯が求められている。
【0003】従来より、高周波領域で用いられるチョー
クコイルの磁芯として、軟磁性フェライト磁芯や圧粉磁
芯が使用されている。これらのうち、フェライト磁芯は
透磁率は大きいものの、飽和磁束密度が小さいために、
コイルに直流電流が流れると直ちに磁気飽和を起し、イ
ンダクタンスが大きく劣化する。例えば、スイッチング
電源の出力側回路においては、比較的大きな直流電流が
コイルに流れるので、コイルには、そのような状態にお
いてもインダクタンスが大きく低下しない性質、即ち、
直流重畳特性が優れていることが要求される。
【0004】これに対して、軟磁性金属粉末を成形して
作製される圧粉磁芯は、フェライト磁芯に比べて高い飽
和磁束密度を有するため、この圧粉磁芯を用いたチョー
クコイルは直流重畳特性に優れているという利点を有し
ている。しかし、圧粉磁芯は金属粉末を有機バインダー
等と混合して圧縮成形して作製するため、透磁率が低
く、また、透磁率の高周波特性が悪いという欠点を有し
ている。
【0005】一方、上述した電子機器における小型化の
要請に伴う電子部品の小型化の要求に対し、圧粉磁芯の
磁気特性に対しても高特性化が強く望まれている。例え
ば、圧粉磁芯の小型化を達成しつつ、該圧粉磁芯に巻線
を施したコイルのインダクタンスは、小型でない圧粉磁
芯を用いたものと同等であることが要求されており、そ
のためには、圧粉磁芯の透磁率を向上すること及び周波
数特性を改善することが是非とも必要である。
【0006】一般に、圧粉磁芯の透磁率を向上させる方
法としては、大別して以下の3つが考えられる。 1)原料である素材自体の透磁率を上げる。 2)粉末の充填率を上げる。 3)粉末のアスペクト比を高くする。
【0007】従来は、このうち、粉末の充填率を上げる
ことに主点が置かれており、その手段として、例えば、
成形圧力を上げる、バインダーの条件を種々変化させ
る、二つ以上の異種形状、粒度、組成等の異なる粉末を
配合すること等が検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
による圧粉磁芯の透磁率の改善は、既に検討し尽くされ
た感があり、例えば、成形圧力を上げると、金型寿命が
低下してしまう等、製造コスト等の面からの制約を無視
できない。従って、現状の特性レベルからの大幅な改善
は望めない状況にあり、近年の機器の小型化に対応でき
るものではなかった。
【0009】一方、近年、技術分野を問わず大きな課題
となっている省エネルギー化の観点から、チョークコイ
ルを含む回路を高効率化することも要求されているが、
チョークコイルのコアとして用いる圧粉磁芯を改良する
ことで、この高効率化を達成するという面からのアプロ
ーチでは、あまり有効な提案はなされていない。
【0010】本発明者らは、直流重畳特性に優れるとい
う利点を有しつつ、透磁率が低く、また、透磁率の高周
波特性が悪いという欠点を解消し得る圧粉磁芯を求めて
検討を重ねた結果、所定の組成のSi−Fe系強磁性合
金粉末とバインダーとを混合した粉末を圧縮成形して得
られる圧粉磁芯を用いることにより、直流重畳特性に優
れ、しかも高効率のチョークコイルを実現できることを
見出した。このSi−Fe系合金粉末を圧縮成形して得
られる圧粉磁芯を用いたコイルは、現在使われているフ
ェライト系又はセンダスト系の磁芯を用いたコイルに比
べ、高いインダクタンスを示すことがわかった。しかし
ながら、機器の電子部品として使われるチョークコイル
の定格電流でのインダクタンス値は決まっているため、
この圧粉磁芯を用いる場合には、定格電流でのインダク
タンスを合わせるため、コイルの巻線数を減らすなど特
別な方策をとらなければならない。
【0011】本発明の目的は、直流重畳特性に優れた高
効率のチョークコイル及びかかるチョークコイルを製作
し得る圧粉磁芯を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、直流重畳特性に優れ
た高効率のチョークコイルを、巻線数を減らすなど特別
な方策をとらなくても、定格電流で所定のインダクタン
ス値に合わせて簡単に製作し得る圧粉磁芯を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
所定の組成のSi−Fe系強磁性合金粉末のアスペクト
比を1.5〜5.0にして圧粉磁芯を成形し、該圧粉磁
芯を用いることにより、定格電流でのインダクタンス値
を合わせ、低電流域で高いインダクタンスを示すチョー
クコイルを製作し得ることを想到した。また、低電流
(低磁界)でのインダクタンスを増加させることにより
高効率のチョークコイルが得られることを見出すに至っ
た。
【0014】即ち、請求項1記載の発明は、強磁性合金
粉末とバインダーとを混合した粉末を圧縮成形して得ら
れる圧粉磁芯において、前記強磁性合金粉末は、1重量
%〜10重量%Si、残部Feの組成から成り、平均ア
スペクト比が1.5〜5であることを特徴とする。ま
た、請求項2記載の発明は、強磁性合金粉末とバインダ
ーとを混合した粉末を圧縮成形して得られる圧粉磁芯に
おいて、前記強磁性合金粉末は、1重量%〜10重量%
Si、0.1〜5重量%Mn、残部Feの組成から成
り、平均アスペクト比が1.5〜5であることを特徴と
する。
【0015】更に、請求項3記載の発明は、強磁性合金
粉末とバインダーとを混合した粉末を圧縮成形して得ら
れる圧粉磁芯において、前記強磁性合金粉末は、1重量
%〜10重量%Si、0.1〜5重量%Mn、0.01
〜5.0重量%V、残部Feの組成から成り、平均アス
ペクト比が1.5〜5であることを特徴とする。尚、請
求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3記載の圧粉磁
芯をコアとして用いたことを特徴とするチョークコイル
である。
【0016】上述のように、コイルが低磁界で高インダ
クタンスを示すことは、上記した粉末形状を1.5〜
5.0のアスペクト比を有するものにすることにより粉
末の反磁界係数が低下するためであると解される。しか
も、アスペクト比を高くした場合に、粉末は、圧粉磁芯
の成形時にその存在位置が最も安定となる加圧方向に対
して直角に配向する性質が有ることから、低磁界でのイ
ンダクタンスが向上するためであると考えられる。ま
た、このように低磁界でのインダクタンスが向上するこ
とによりチョークコイルとしての効率が高くなったこと
から、高効率化には、低磁界での高μ化、即ち、高イン
ダクタンス化が必要であると解される。
【0017】出発原料は、溶解法によるインゴットから
の粉砕粉、アトマイズ粉等、種々考えられるが、組成の
濃度分布が均一ならば製法に制限はなく、これら粉末を
ボールミル、アトライター等で粉砕することにより、粉
末のアスペクト比を変えることができる。粉砕時間によ
りアスペクト比を任意に変化させることができるが、上
記した所定の組成のSi−Fe系強磁性合金粉末から成
り、アスペクト比を1.5以上、5.0以下とした粉末
で圧粉磁芯を成形し、該圧粉磁芯を用いてチョークコイ
ルを製作することにより、直流重畳特性に優れた高効率
のチョークコイルが得られる。ここで、バインダーと混
合する粉末のアスペクト比を限定した理由は、アスペク
ト比1.5未満の場合はインダクタンスの向上が見られ
ないからであり、一方、5.0を越える場合には、直流
重畳特性が低磁界で急激に劣化するためである。
【0018】また、本発明の圧粉磁芯を用いれば、巻線
数を減らすなど特別な方策をとらなくても、定格電流で
所定のインダクタンス値を示すチョークコイルを簡単に
製作し得る。
【0019】
【発明の実施形態】以下、図面を参照して、本発明の実
施形態としての圧粉磁芯及びその圧粉磁芯を用いて製作
するチョークコイルについて説明する。 (実施例1)まず、6.5%Si、1.0%Mn、0.
5%V、残部Feの組成から成る合金インゴットを高周
波溶解により作製した。このインゴットをジョークラッ
シャー、ロールミルを使用して粉砕し、150μm以下
に分級した。この粉末に対しボールミルを使用して偏平
化処理を行った。この偏平化処理においてボールミルに
よる粉砕時間を異ならせることにより、それぞれアスペ
クト比1.5、2.5、5.0、8.0の各粉末を作製
した。これらの粉末に、それぞれシリコーン樹脂を2.
0wt%混合し、外径20mm、内径10mmの金型を
用い、室温で10ton/cm2 の圧力にて成形し、ト
ロイダル形状の各圧粉磁芯を得た。
【0020】次に、それぞれの圧粉磁芯に対し、170
℃で2時間大気中で熱処理を行い、バインダー硬化を行
った。更に、各圧粉磁芯に対し、粉末成形時の歪を除去
するため600℃で2時間水素中で熱処理を行った。
【0021】これらの圧粉磁芯を用いたチョークコイル
を得るために、それぞれの圧粉磁芯に対して巻線を施し
た試料を作製し、プレシジョンメーター(HP製428
4A)を用いて、それぞれの直流重畳特性を測定した。
測定結果を図1に示す。比較例として、偏平化を行わな
かった試料を上記と同様の方法で作製し測定した結果を
も同図に示す。
【0022】図1より、偏平化を行わなかった試料で
は、印加磁界が0〜20エルステッド(Oe)程度の低磁
界では、インダクタンスが十分に高くはならない。これ
に対し、それぞれアスペクト比1.5、2.5、5.0
の試料では、低磁界において十分なインダクタンスが得
られている上に、印加磁界が増大してもインダクタンス
は急激に低下せず安定しており、優れた直流重畳特性が
得られることがわかる。一方、アスペクト比8.0の試
料では、印加磁界が0〜20エルステッド(Oe)程度ま
で増えただけでインダクタンスが急激に減少する、即
ち、直流重畳特性が低磁界で急激に劣化している。
【0023】また、比較例を含め各アスペクト比の試料
の、それぞれ10(Oe)、20(Oe)、40(Oe)のと
きのインダクタンスを図2に示す。
【0024】図2より、印加磁界が10〜40(Oe)程
度の低磁界において、アスペクト比1.5〜5.0の試
料で、偏平化を行わなかった試料以上の高いインダクタ
ンスを示していることがわかる。一方、アスペクト比
8.0の試料では、10〜40(Oe)程度の低磁界にお
いて、偏平化を行わなかった試料より、かなり低いイン
ダクタンス値となってしまう。
【0025】以上より、上記組成のSi−Fe系強磁性
合金粉末のアスペクト比を1.5〜5.0とすることに
より、偏平化を行わない場合に比べ、コイルの低磁界で
のインダクタンスを向上させ得る上に、良好な直流重畳
特性を付与することが可能であることが判明した。 (実施例2)実施例1で作製した各圧粉磁芯に、本実施
例では10A通電時にインダクタンスを2.2μHに合
わせるように所定の巻線を施し、チョークコイルを作製
した。次に、このチョークコイルを、評価用ボード(Ma
xim Integrated Products社製Max1710)を用い、該ボー
ド搭載のチョークコイルに変え、実施例1で作製した各
チョークコイルにおける効率(%)を測定した。各チョ
ークコイルの入力電流1A、2A、10A時の効率を表
1に示す。
【0026】
【表1】 表1より、アスペクト比1.5〜5.0の粉末より成形
した圧粉磁芯を用いたチョークコイルは、10A時で
は、偏平化を行わない場合とそれほど効率は変わらない
のに対し、特に、1A及び2Aの低電流時に、偏平化を
行わない場合に比べ高効率を示すことがわかる。これ
は、アスペクト比が1.5〜5.0の粉末より成形した
圧粉磁芯を用いたものでは、上述したように、低磁界で
高いインダクタンス値を示しているためと考えられる。
尚、アスペクト比8.0の粉末を用いたチョークコイル
では、1A、2A、10A時のいずれにおいても、偏平
化を行わない場合よりも効率は低下している。 (実施例3)Si量を6.5%一定とし、Mn量を0、
0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、7.5、1
0.0%、残部Feの各組成から成る合金インゴットを
高周波溶解により作製した。これらのインゴットを実施
例1と同様に、粉砕、分級、偏平化処理を行い、それぞ
れアスペクト比2.5の粉末を作製した。これらの粉末
に、実施例1と同様に、それぞれシリコーン樹脂を2.
0wt%混合し、外径20mm、内径10mmの金型を
用い、室温で10ton/cm2の圧力にて成形し、ト
ロイダル形状の各圧粉磁芯を得て、バインダー硬化のた
めに170℃で2時間大気中で熱処理、更に、粉末成形
時の歪を除去するため600℃で2時間水素中で熱処理
を行った。
【0027】これらの圧粉磁芯を用いたチョークコイル
を得るために、それぞれの圧粉磁芯に対して巻線を施
し、プレシジョンメーター(HP製4284A)を用い
て、チョークコイルとしての直流重畳特性を測定した。
測定結果のうち、各チョークコイルに関し、印加磁界4
0(Oe)におけるインダクタンスを図3に示す。
【0028】図3より、Mn量が0.1〜5.0%の圧
粉磁芯を用いたチョークコイルでは、Mn量を0%とし
たもの、即ち、Si−Feのみの場合に比べて、より良
好なインダクタンス特性が得られることがわかった。
【0029】尚、実施例3と同様の、Si−Mn−Fe
合金について、Si量を変化させて同様の実験を行い、
また、Si−Fe合金についても、Si量を変化させた
同様の実験を行った。各実験の測定結果については省略
するが、この結果、Si量が1.0〜10.0%の圧粉
磁芯を用いたチョークコイルで良好な特性が得られた。
また、Si−Mn−V−Fe合金について、V量を変化
させた同様の実験も行った。この結果では、V量が0.
01〜5.0%の圧粉磁芯を用いたチョークコイルで同
様に良好な特性が得られた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
平均アスペクト比1.5〜5.0のSi−Fe系合金粉
末を用いて圧粉磁芯を成形し、この圧粉磁芯をコアとし
てチョークコイルを製作すれば、低磁界で良好な直流重
畳特性を有する高効率なチョークコイルを得ることがで
きる。また、該圧粉磁芯を用いれば、巻線数を減らすな
ど特別な方策をとらなくても、定格電流で所定のインダ
クタンス値を示すチョークコイルを簡単に製作し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における、アスペクト比を変えた時の
各チョークコイルの直流重畳特性を示した図である。
【図2】実施例1における、直流重畳特性において、印
加磁界10(Oe)、20(Oe)、40(Oe)のそれぞれ
におけるインダクタンス値を示した図である。
【図3】実施例3における、直流重畳特性において、M
n量を変化させた時の、印加磁界40Oeにおける各イン
ダクタンス値を示した図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性合金粉末とバインダーとを混合し
    た粉末を圧縮成形して得られる圧粉磁芯において、前記
    強磁性合金粉末は、1重量%〜10重量%Si、残部F
    eの組成から成り、平均アスペクト比が1.5〜5であ
    ることを特徴とする圧粉磁芯。
  2. 【請求項2】 強磁性合金粉末とバインダーとを混合し
    た粉末を圧縮成形して得られる圧粉磁芯において、前記
    強磁性合金粉末は、1重量%〜10重量%Si、0.1
    〜5重量%Mn、残部Feの組成から成り、平均アスペ
    クト比が1.5〜5であることを特徴とする圧粉磁芯。
  3. 【請求項3】 強磁性合金粉末とバインダーとを混合し
    た粉末を圧縮成形して得られる圧粉磁芯において、前記
    強磁性合金粉末は、1重量%〜10重量%Si、0.1
    〜5重量%Mn、0.01〜5.0重量%V、残部Fe
    の組成から成り、平均アスペクト比が1.5〜5である
    ことを特徴とする圧粉磁芯。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の圧粉磁芯をコアと
    して用いたことを特徴とするチョークコイル。
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