JP2000331633A - 荷電粒子線露光装置及び半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

荷電粒子線露光装置及び半導体デバイスの製造方法

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JP2000331633A JP11136935A JP13693599A JP2000331633A JP 2000331633 A JP2000331633 A JP 2000331633A JP 11136935 A JP11136935 A JP 11136935A JP 13693599 A JP13693599 A JP 13693599A JP 2000331633 A JP2000331633 A JP 2000331633A
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scattering
mask
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    • H01J2237/045Diaphragms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪帯アパーチャーが高熱になるのを防止する
と共に、輪帯アパーチャーを加工のし易い材料で構成し
た荷電粒子線露光装置を提供する。 【解決手段】 クロスオーバー面Aに、(b)に示すよ
うな断面形状を有する散乱アパーチャー4が設けられて
いる。すなわち、Siウェハーを微細加工して作成され
た基板部4Aには、輪帯状の孔4Bが設けられている。
散乱アパーチャー4の厚みは、数μmとされている。散
乱アパーチャー4に入射荷電粒子線1が入射すると、そ
のうち、孔4Bの部分にあたったものは通りぬけて、透
過荷電粒子線2として直進するが、それ以外の基板部4
Aに当たったものは、散乱されて散乱荷電粒子線2’と
なる。透過荷電粒子線2はアパーチャー5を通過する
が、散乱荷電粒子線2’はそのほとんどがアパーチャー
5で吸収されてしまい、それより下流には流れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に、半導体集積回
路等のリソグラフィーに用いられる荷電粒子線露光装置
に関するものであり、さらに詳しくは、クーロン効果に
よる焦点ずれや像の歪みを小さくした荷電粒子線露光装
置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の集積度が高まる
につれて、回路パターンの微細化が要求されている。要
求される回路パターンの最小幅が0.1μm以下となるの
に伴い、従来の光学式の露光転写装置の使用が限界に達
し、これを克服するものとして、露光時の高解像度と高
スループットの両方を兼ね備えた荷電粒子線露光装置の
方式の検討が進められている。
【0003】この目的で最初に開発されようとした方式
は、一括転写方式である。これは1ダイまたは複数ダイ
を一度に露光する方式である。しかし、この方式は転写
のための原版となるマスクの製作が困難であること、1
ダイ以上というような大きな光学フィールド内で収差を
必要程度以下にするのが難しいこと等の理由により、最
近では、その開発が下火になってきている。
【0004】一括転写方式に代わり、最近よく検討され
ている方式は1ダイまたは複数ダイを一度に露光するの
ではなく、数100μm□程度の小さな領域(サブフィー
ルド)に分割して露光転写する方式であり、一般的に分
割転写方式とよばれている。露光転写の際、サブフィー
ルド毎に、被露光面上に結像される像の焦点や偏向フィ
ールドの歪み等の収差等を補正しながら露光する。これ
により、一括転写に比べて光学的に広い領域にわたって
解像度、精度の良い露光を行うことができる。
【0005】ところで、このような荷電粒子線露光装置
に避けられない問題として、クーロン効果による像のボ
ケや歪みの問題がある。クーロン効果とは、近接する荷
電粒子線同士が反発して、その結果、荷電粒子の軌道が
乱される現象である。この現象は分割転写方式において
も当然起こり、その対策の一例として、電流量に応じて
リフォーカスレンズ等により焦点を調整することが検討
されている。しかしながら実際には、クーロン効果によ
り焦点が変わるだけでなく、転写領域には歪みも生じて
いる。
【0006】この歪みを取り除く方法として、発明者
は、フォーカスレンズ3個、スティグメータ2個を配し
た光学系を使用する発明を行い、平成9年特許願237
303号として特許出願している。しかしながら、この
発明においては、低次の歪みは除去可能ではあるが、高
次の歪みの除去が困難である。また、転写される小領域
パターンに応じてフォーカスや歪み補正をしなければな
らず、システムとして複雑で、且つ各補正定数を決定す
るための測定や計算時間等も無視し得ないものである。
【0007】また、他の方法として、クーロン効果で発
生する歪みを予想又は測定し、レチクルパターンをこの
クーロン歪みを補正するように最初から歪ませ、露光さ
れる小領域毎に焦点補正を調整するという方法も考えら
れている。しかしながら、この方法も、前記の方法と同
様、クーロン歪みを予め計算、又は測定せねばならず、
露光システムとしては複雑で時間のかかるものである。
【0008】以上のような解決方法の問題点を克服する
ものとして、発明者の同僚は、荷電粒子線の断面形状を
リング状のもの(ホロービーム)とすることにより、ク
ーロン効果自体を低減させる方法を発明し、平成10年
特許願第111357号として特許出願した(先願発
明)。その方法の実施の形態の例を図4、図5を用いて
説明する。
【0009】図4はホロービームの形成方法を示したも
のであり、電子ビーム21の軌道の中間に、(b)に示
されるようにMoやWからなる基板25Aにリング状の
孔25Bを開けた輪帯アパーチャー24を設ける。する
と、輪帯アパーチャー24の基板部25Aに当たった電
子線は吸収され、孔25Bを通過した電子線22のみが
以後の露光転写に用いられることになる。輪帯アパーチ
ャー24は、電子ビームが細く絞られるクロスオーバー
面Aに設けられる。
【0010】図5において、電子源26から放出された
電子線21は、照明レンズ27、28を通った後、輪帯
アパーチャー24に入射する。視野制限アパーチャー2
9は視野角を制限しビームを整形するためのもので、照
明レンズ27、28からなるレンズ系に対して、電子源
26における電子放出面と共役な位置に置かれる。
【0011】電子源26の最初のクロスオーバー30の
像は、照明レンズ27、28により、図4に示したよう
な輪帯アパーチャー24上に結像される。すなわち、輪
帯アパーチャー24はクロスオーバーの位置に設けられ
ている。輪帯アパーチャー24を透過したホロービーム
状の電子線22は、照明レンズ32によって、電子源2
6の電子放出面の像をマスク33上に形成し、マスク3
3上を一様に照明する。視野制限アパーチャー29は、
照明レンズ28、32からなるレンズ系に対して、マス
ク33と共役な位置に置かれる。
【0012】マスク33上のパターンは、投影レンズ3
4、35により、マスク36上に結像される。その際、
マスク33で散乱された電子線を遮蔽するため、コント
ラストアパーチャー37が設けられている。この実施の
形態においては、マスク33を照射する前にビーム形状
がホロービームとされているため、クーロン効果の影響
が低減され、電流量を少なくしなくても、ボケや歪みが
低減されるので、スループットを低下させることなく、
解像度や転写精度を上げることができるというメリット
を有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、平
成10年特許願第111357号に係る発明は優れたも
のであるが、輪帯アパーチャーの製造に問題点を有して
いた。すなわち、通常、クロスオーバーの直径は数100
μmであり、このような電子ビームの絞られた位置に輪
帯アパーチャ24(厚さ数100μm)を設けると輪帯ア
パーチャ24の温度は数1000℃に達する。そのため、輪
帯アパーチャー24の材料はMo、W等に限られる。こ
のような材料であって厚さ数100μmのものに、μmの
単位で孔を加工することは困難であった。また、輪帯ア
パーチャー24の高熱が、露光光学系の熱不安定性の一
因ともなるという問題もあった。
【0014】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、輪帯アパーチャーが高熱になるのを防
止すると共に、輪帯アパーチャーを加工のし易い材料で
構成した荷電粒子線露光装置を提供することを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する第1
の手段は、荷電粒子線によりマスクを照明し、マスク上
に形成されたパターンをウェハー上に露光転写する荷電
粒子線露光装置であって、前記マスクより荷電粒子線の
線源側のクロスオーバ像面近傍に、少なくとも第1の半
径の円形領域内を通過する荷電粒子線を散乱する散乱部
と、少なくとも前記第1の半径より大きい第2の半径の
円形領域外を通過する荷電粒子線を散乱する散乱部とを
併せ持った散乱アパーチャーを有すると共に、当該散乱
アパーチャーと前記マスクの間に、当該散乱アパーチャ
ーで散乱された電子の大部分を吸収する、中心に開口部
を有したアパーチャが配置されていることを特徴とする
荷電粒子線露光装置(請求項1)である。
【0016】本手段においては、輪帯アパーチャーを、
荷電粒子線を吸収する材料で製作せず、荷電粒子線を散
乱する材料で製作する。よって、輪帯アパーチャー(散
乱アパーチャー)に吸収される荷電粒子線は少ないの
で、この部分が高熱になることはない。散乱された荷電
粒子線は、散乱アパーチャーとマスクの間に配置されて
いるアパーチャーにより吸収されるが、その部分では荷
電粒子線は広い範囲に散乱され、電流密度がクロスオー
バー位置の1/10程度に減少している。また、アパーチ
ャーの厚みも数mm以上とすることができるので、この
アパーチャーの温度を数100℃程度に下げることができ
る。よって、MoやW等の加工のしにくい材料を使用す
る必要がない。また、このアパーチャーには精密加工を
する必要がないので、加工上の問題が解決される。さら
に、装置全体の熱的安定性を向上させることができる。
【0017】一方、散乱アパーチャーは、厚さ数μmの
Si等で製作できるため、リソグラフィーによる微細加
工技術を使用することができ、容易に精度の良い微細開
口を形成することができる。よって、本手段において
は、平成10年特許願第111357号に係る発明の有
する問題点を解消しながら、その利点を活用することが
できる。
【0018】散乱アパーチャーをクロスオーバー近傍に
置くのは、クロスオーバーにおける光軸からの距離と荷
電粒子線の強度の関係が、マスク面における荷電粒子線
の入射角と荷電粒子線の強度の関係に等しくなるよう
に、照明光学系が設計されているためである。この関係
により、リング状のアパーチャーをクロスオーバー位置
に置けば、マスク面にはほぼ一定の入射角の荷電粒子が
入射することになり、照明の一様性を損なうことは無
い。クロスオーバー「近傍」というのは、散乱アパーチ
ャーの位置が、ある程度クロスオーバー位置から離れて
もよいことを意味する。どの程度離れることが許される
かは、要求される照明の一様性に応じて、当業者が適宜
決定することができる。
【0019】また、本発明の骨子は、露光に寄与する荷
電粒子線をホロービームとし、残りの荷電粒子線を散乱
させた上で吸収することにあるので、散乱アパーチャー
の開口部がリング状のものでなく、多角形のものであっ
ても、同様の効果が得られるものであり、このようなも
のが本発明の均等物であることは言うまでもない。
【0020】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記散乱アパーチャーの前
に、荷電粒子線の分布の端部における荷電粒子線を予め
吸収する電流吸収アパーチャーが配置されていることを
特徴とするもの(請求項2)である。
【0021】本手段においては、端部の荷電粒子線が、
散乱アパーチャーに入る前に電流吸収アパーチャーによ
って吸収されるので、散乱アパーチャーの熱負荷が軽減
される。
【0022】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、前記中心に開
口部を有するアパーチャーが、複数枚設けられているこ
とを特徴とするもの(請求項3)である。
【0023】散乱された荷電粒子線を吸収するアパーチ
ャーは、中心部に散乱されない荷電粒子線を通すための
開口を有するので、散乱された荷電粒子線の一部もこの
開口部を通りぬけることになる。本手段においては、こ
のようなアパーチャーを複数枚設けているので、散乱さ
れた荷電粒子線がマスクに到達するのを、ほぼ完全に防
止することができる。
【0024】前記課題を解決するための大4の手段は、
前記第1の手段から第3の手段のうちいずれかの荷電粒
子線露光装置を用いて、マスク又はレチクル上に形成さ
れたパターンを、ウェハーに転写する工程を有すること
を特徴とする半導体デバイスの製造方法(請求項4)で
ある。
【0025】本手段においては、クーロン効果の影響が
低減され、電流量を少なくしなくても、ボケや歪みが低
減されるので、スループットを低下させることなく、解
像度や転写精度の高い状態で半導体デバイスを製造する
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に使
用される散乱アパーチャーとその作用を説明するための
図である。図1において1は入射荷電粒子線、2は透過
荷電粒子線、2’は散乱荷電粒子線、4は散乱アパーチ
ャー、4Aは散乱基板、4Bは孔、5はアパーチャーで
ある。なお、以下の図において前出の図における構成要
素と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0027】図1において、クロスオーバー面Aに、
(b)に示すような断面形状を有する散乱アパーチャー
4が設けられている。すなわち、Siウェハーを微細加
工して作成された基板部4Aには、輪帯状の孔4Bが設
けられている。散乱アパーチャー4の厚みは、数μmと
されている。
【0028】散乱アパーチャー4に入射荷電粒子線1が
入射すると、そのうち、孔4Bの部分にあたったものは
通りぬけて、透過荷電粒子線2として直進するが、それ
以外の基板部4Aに当たったものは、散乱されて散乱荷
電粒子線2’となる。
【0029】散乱アパーチャーとマスクの間には、中央
部に開口を有する別のアパーチャー5が設けられてい
る。アパーチャー5は数100℃の高温に耐えうる耐熱材
料で形成され、厚さも数mm以上とされている。中央部
の開口は、透過荷電粒子線2の通過を妨げないような大
きさとされている。
【0030】よって、透過荷電粒子線2はアパーチャー
5を通過するが、散乱荷電粒子線2’はそのほとんどが
アパーチャー5で吸収されてしまい、それより下流には
流れない。なお、アパーチャー5の開口部より散乱荷電
粒子線2’が漏れるが、この散乱荷電粒子は僅かである
上に散乱性を有しているので、露光転写系においてはあ
まり問題とならない。なお、後に述べるように、散乱荷
電粒子線を吸収するアパーチャーの枚数を増やすことに
より、この散乱荷電粒子線がマスクに到達するのを、ほ
ぼ完全に防止することができる。
【0031】図2に、本発明の実施の形態である電子線
露光装置の例を示す。図2において、6は電子源、7、
8は照明レンズ、9は視野制限アパーチャー、10は最
初のクロスオーバー、11は電流制限用アパーチャー、
12は照明レンズ、13はマスク、14、15は投影レ
ンズ、16はウェハー、17はコントラストアパーチャ
ーである。
【0032】電子源6から放出された電子線1は、照明
レンズ7、8を通った後、散乱アパーチャー4に入射す
る。視野制限アパーチャー9は視野を制限し、ビームを
整形するためのもので、照明レンズ7、8からなるレン
ズ系に対して、電子源6における電子放出面と共役な位
置に置かれる。
【0033】電子源6の最初のクロスオーバー10の像
は、照明レンズ7、8により、図1に示したような散乱
アパーチャー4上に結像される。すなわち、散乱アパー
チャー4はクロスオーバーの位置に設けられている。散
乱アパーチャー4の前側には、電流制限用アパーチャー
11が設けられている。電流制限アパーチャー11は、
クロスオーバーでの電子線分布の端部を予めカットする
ことにより、散乱アパーチャー4の熱負荷を軽減するも
のである。散乱アパーチャー4を透過したホロービーム
状の電子線2は、照明レンズ12によって、電子源6の
電子放出面の像をマスク13上に形成し、マスク13上
を一様に照明する。視野制限アパーチャー9は、照明レ
ンズ8、12からなるレンズ系に対して、マスク13と
共役な位置に置かれる。散乱アパーチャー4で散乱され
た散乱電子線2’は、図1の説明で述べたように、アパ
ーチャー5によって、そのほとんどが吸収される。
【0034】マスク13上のパターンは、投影レンズ1
4、15により、マスク16上に結像される。その際、
マスク13面で散乱された電子線を遮蔽するため、コン
トラストアパーチャー17が設けられている。この実施
の形態においては、マスク13を照射する前にビーム形
状がホロービームとされているため、クーロン効果の影
響が低減され、電流量を少なくしなくても、ボケや歪み
が低減されるので、スループットを低下させることな
く、解像度や転写精度を上げることができるというメリ
ットを有する。すなわち、像点移動は数μm以下、像の
歪みも数nm以下に押さえられる。
【0035】なお、図2には示していないが、アパーチ
ャー5で吸収できなかったり、アパーチャー5の開口部
を通ってきた散乱電子線2’を取り除くために、マスク
13の上に複数のアパーチャーを設けてもよい。
【0036】図3は、散乱アパーチャーの形状の例を示
すものであり、このように、リングを2つ割りにしたよ
うな形状のものでも、同心円状に複数の円状の開口を設
けたものでもよい。散乱アパーチャーの形状は、このよ
うにいろいろなものが考えられるが、第1の半径の円形
領域内を通過する荷電粒子線と、第1の半径より大きい
半径の第2の円形領域外を通過する荷電粒子線を散乱す
るものであればどのようなものでもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明においては、ホロービームを形成した残
りの荷電粒子線を散乱させた上で他のアパーチャーによ
り吸収するようにしているので、ホロービームを形成す
るアパーチャー、荷電粒子線を吸収するアパーチャーと
も高温とならない。よって、ホロービームを形成するア
パーチャーをSi等の精密加工のしやすい材料で形成で
きると共に、荷電粒子線を吸収するアパーチャーの厚み
を大きくできる。従って、平成10年特許願第1113
57号に係る発明の有する問題点を解消しながら、その
利点を活用することができる。
【0038】請求項2に係る発明においては、端部の荷
電粒子線が、散乱アパーチャーに入る前に電流吸収アパ
ーチャーによって吸収されるので、散乱アパーチャーの
熱負荷が軽減される。
【0039】請求項3に係る発明においては、散乱され
た荷電粒子線がマスクに到達するのを、ほぼ完全に防止
することができる。
【0040】請求項4に係る発明においては、スループ
ットを低下させることなく、解像度や転写精度の高い状
態で半導体デバイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に使用される散乱アパーチ
ャーとその作用を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態である電子線露光装置の例
を示す図である。
【図3】散乱アパーチャーの形状の例を示す図である。
【図4】先願発明における輪帯アパーチャーの例を示す
図である。
【図5】先願発明の実施の形態の例を示す図である。
【符号の説明】
1…入射荷電粒子線、2…透過荷電粒子線、2’…散乱
荷電粒子線、4…散乱アパーチャー、4A…散乱基板、
4B…孔、5…アパーチャー、6…電子源、7、8…照
明レンズ、9…視野制限アパーチャー、10…最初のク
ロスオーバー、11…電流制限用アパーチャー、12…
照明レンズ、13…マスク、14、15…投影レンズ、
16…ウェハー、17…コントラストアパーチャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 541B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線によりマスクを照明し、マス
    ク上に形成されたパターンをウェハー上に露光転写する
    荷電粒子線露光装置であって、前記マスクより荷電粒子
    線の線源側のクロスオーバ像面近傍に、少なくとも第1
    の半径の円形領域内を通過する荷電粒子線を散乱する散
    乱部と、少なくとも前記第1の半径より大きい第2の半
    径の円形領域外を通過する荷電粒子線を散乱する散乱部
    とを併せ持った散乱アパーチャーを有すると共に、当該
    散乱アパーチャーと前記マスクの間に、当該散乱アパー
    チャーで散乱された電子の大部分を吸収する、中心に開
    口部を有したアパーチャが配置されていることを特徴と
    する荷電粒子線露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の荷電粒子線露光装置で
    あって、前記散乱アパーチャーの前に、荷電粒子線の分
    布の端部における荷電粒子線を予め吸収する電流吸収ア
    パーチャーが配置されていることを特徴とする荷電粒子
    線露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の荷電粒子
    線露光装置であって、前記中心に開口部を有したアパー
    チャーが、複数枚設けられていることを特徴とする荷電
    粒子線露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の荷電粒子線露光装置を用いて、マスク又はレ
    チクル上に形成されたパターンを、ウェハーに転写する
    工程を有することを特徴とする半導体デバイスの製造方
    法。
JP11136935A 1999-05-18 1999-05-18 荷電粒子線露光装置及び半導体デバイスの製造方法 Pending JP2000331633A (ja)

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