JP2000330958A - マルチcpuシステム及びそのデータ通信制御方法 - Google Patents

マルチcpuシステム及びそのデータ通信制御方法

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JP2000330958A
JP2000330958A JP11141306A JP14130699A JP2000330958A JP 2000330958 A JP2000330958 A JP 2000330958A JP 11141306 A JP11141306 A JP 11141306A JP 14130699 A JP14130699 A JP 14130699A JP 2000330958 A JP2000330958 A JP 2000330958A
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cpu
load factor
data
cpu module
small
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JP11141306A
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Tomonori Kumagai
智憲 熊谷
Seiya Yamazaki
誠也 山崎
Takahiro Yamada
高裕 山田
Masafumi Yamaguchi
雅史 山口
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Fujitsu Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチCPU構成のシステムにおいて、各々の
CPUの性能を低下させることなく、効率的な負荷分散
を実現する構成を提供する。 【解決手段】主制御部2と周辺機能部4との通信に、専
用のI/Oバス13を設ける。CPID生成部20は、
主制御部2のCPUモジュール8−1〜8−nの負荷率
を定期的に収集し、負荷率の小さいCPUモジュール8
−1〜8−nにより多く、周辺機能部4からのデータを
処理させるようにする。このために、負荷率の大きさか
ら決定した、CPUモジュール8−1〜8−nのIDを
周辺機能部4に送り、このIDを使って、周辺機能部4
からデータを送信させる。CPUモジュール8−1〜8
−nでは、自分宛のデータのみを受信FIFO23−1
〜23−nに書き込み、周辺機能部4からデータを受け
取ったCPUモジュール8−1〜8−nにおいてのみ、
CPU11−1〜11−nに割り込み処理を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチCPUシス
テムにおける処理割り当て装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、CDMA(Code Division Mult
iple Access)通信システムの開発が急速に進み、一部
では、狭帯域CDMA通信の商業的サービスが開始され
ている。このCDMA通信においては、音声のみなら
ず、データなども収容できるように、より広帯域のCD
MA通信システムの実現が急がれている。
【0003】図14は、広帯域CDMA通信システムの
概略構成を示す図である。移動機1400は、基地局1
402に対し送信データを送信する。基地局1402
は、これをダイバーシチ受信し、復元されたデータをA
TM(AsynchronousTransfer Mode)セルに乗せ変え
て、有線で無線ネットワーク制御装置1404に送信す
る。無線ネットワーク制御装置1404は、マルチメデ
ィアプロセッシング装置1406と共同で、移動機14
00から送られてくるマルチメディアデータの処理を行
う。そして、無線ネットワーク制御装置1404は、再
びデータをATMセルに乗せなおして、交換機1408
に信号を有線で送信する。ここで、無線ネットワーク制
御装置1404とマルチメディアプロセッシング装置1
406には、プロトコル終端装置とこれを制御する制御
装置とが内蔵されている。
【0004】上記したように、広帯域のCDMA通信シ
ステムを実現しようとすると、これら、プロトコル終端
装置とその制御装置にも大容量の処理能力が必要とさ
れ、処理の高速化及び効率化が必要となる。特に、ハー
ドウェア的な制限やソフトウェア的な制限などからプロ
トコル終端装置とその制御装置はマルチCPU構成を採
用する必要が生じると共に、プロトコル終端装置とその
制御装置間のデータの授受を最適化する必要が生じる。
【0005】図15は、従来のプロトコル終端装置とそ
の制御装置を示した図である。なお、同図において、プ
ロトコル終端装置は、周辺機能部1502と、その制御
装置は、主制御部1500として一般化して記載してい
る。
【0006】周辺機能部1502から主制御部1500
へデータ転送する際には、主制御部1500のCPU1
504−1〜1504−nの負荷分散の実現方法とし
て、周辺機能部1502から主制御部1500のすべて
のCPUモジュール1506−1〜1506−nに受信
要求(割り込み)を入力し、全てのCPU1504−1
〜1504−n間でバス調停を行い、その結果で送信先
を決定していた。
【0007】すなわち、周辺機能部1502のCPU1
606−1〜1606−nは、主制御部1500のCP
U1504−1〜1504−nにデータを送信する場合
には、一旦、デュアルポートRAM1608−1〜16
08−nにデータを書き込む。次に、レジスタ1700
−1〜1700−nを使って、BUS CONT部15
08の割り込み制御部1600に指示をおくって、主制
御部1500のCPU1504−1〜1504−nに割
り込みをかけさせる。このとき、CPU1504−1〜
1504−nの内、実際のデータを受け取るのは、1つ
のCPUであるが、全てのCPU1504−1〜150
4−nに割り込みがかけられる。CPU1504−1〜
1504−nは、GBUSインタフェース1505−1
〜1505−nを介して、調停部1602にグローバル
バス1501の使用権を要請する。グローバルバス15
01の使用権を得たCPUモジュール1506−1〜1
506−nのCPU1504−1〜1504−nは、B
US変換部1604を介して周辺機能部1502のデュ
アルポートRAM1608−1〜1608−nに必要な
データを取得しにいく。周辺機能部1502からデータ
を取得し終わると、主制御部1500のCPUモジュー
ル1506−1〜1506−nは、グローバルメモリ
(GM)1503を使って、CPU1504−1〜15
04−nの処理を行う。
【0008】また、主制御部1500から周辺機能部1
502へデータを送信する場合には、CPU1504−
1〜1504−nは、調停部1602にグローバルバス
1501の使用権を取得し、データを送出する。このデ
ータは、BUS変換部1604を介して周辺機能部15
02のデュアルポートRAM1608−1〜1608−
nのいずれかにデータを書き込むことによってCPU1
606−1〜1606−nが主制御部1500から送信
されてきたデータを使用可能とする。
【0009】図16は、従来の主制御部のCPUモジュ
ールの処理の流れを示すフローチャートを示す図であ
る。図16においては、割り込みが発生すると、主制御
部の全てのCPUに割り込みが入り、その中で一番早く
割り込み要因をクリアしたCPUのみが処理する仕組み
となっている。
【0010】すなわち、周辺機能部からの指示により、
ステップS1600で、割り込み要因が発生する。する
と、主制御部の割り込み制御部は、ステップS1602
で、割り込みを発生させる。これにより、ステップS1
604で、全てのCPUモジュールに割り込みがかけら
れる。ステップS1606で、割り込みがかけられた全
てのCPUモジュールの内、一番早く割り込み要因をク
リアした(割り込み処理をする態勢に入った)CPUが
ステップS1608に進み、割り込み処理を行う。その
他のCPUモジュールは、不要な割り込み(スプリアス
割り込み)の処理を行う(ステップS1700)。
【0011】このように、最初に割り込み要因をクリア
したCPU以外のその他のCPUには、スプリアス割り
込みと呼ばれる不要な割り込みの処理が発生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ス
プリアス割り込み処理のために各CPUの処理が中断さ
れ、主制御部の処理能力低下の原因となっていた。
【0013】CPUの高速化手段として用いられる多段
パイプラインを持つCPUにおいては、この不要な割り
込みにより生じるスループットの大幅な低下を防ぐこと
が重要である。
【0014】また、他にも、CPU処理が輻輳している
場合でも、調停部がCPUの輻輳を監視していないた
め、割り込み処理を受け付ける可能性がある。このた
め、従来のマルチCPU構成のシステムにおいては、C
PU毎に効率的な負荷分散を行うことができない。
【0015】本発明の課題は、マルチCPU構成のシス
テムにおいて、各々のCPUの性能を低下させることな
く、効率的な負荷分散を実現する構成を提供することで
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のシステムは、複
数のCPUモジュールを含み、各CPUモジュールの負
荷率を収集し、該負荷率に基づいてデータ受信を行うべ
きCPUモジュールを指示する主制御手段と、該主制御
手段によって指示されたCPUモジュールにデータを転
送する周辺機能手段と、該主制御手段と該周辺機能手段
との間のデータ転送を行うためのI/Oバス手段とを備
えることを特徴とする。
【0017】本発明の方法は、複数のCPUモジュール
が設けられたマルチCPUシステムにおけるデータ通信
制御方法であって、(a)各CPUモジュールの負荷率
を収集し、該負荷率に基づいてデータ受信を行うべきC
PUモジュールを指示するステップと、(b)該ステッ
プ(a)において指示されたCPUモジュールにデータ
を送信するステップとを備えることを特徴とする。
【0018】本発明によれば、複数のCPUモジュール
の負荷率を取得し、これに基づいて、データを受信すべ
きCPUモジュールを決定するようにしている。また、
データの送信側では、このCPUモジュールを特定して
データを送信するようにするので、データを受け取らな
いCPUモジュールに割り込みをかける必要が生じな
い。従って、スプリアス割り込みが生じないので、CP
Uの処理を頻繁に途中で中断することなしに、データを
受信し、処理することができるので、装置の処理速度を
格段に速くすることができる。また、負荷率の小さいC
PUモジュールにデータを入力して処理させることによ
り、負荷率の大きいCPUモジュールは、、現在のタス
クの処理に専念することができる。従って、輻輳状態に
なっているCPUモジュールに更にデータを入力して処
理を実行させようとすることが無くなり、複数のCPU
モジュール間に最適にデータの処理を分配することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の原理を示すフロ
ーチャートを示す図である。本発明においては、各CP
Uの負荷率に応じて割り込みをコントロールし、必要な
CPUのみに割り込みを発生するように割り込み信号を
割り当てる。
【0020】すなわち、ステップS1で、割り込み要因
が発生すると、割り込み制御部がステップS2で、割り
込みを発生させる。そこで、各CPUが現在どの程度の
処理を行っているかを示す負荷率を取得し、負荷率に応
じて、負荷率の小さいCPUモジュールに割り込みをか
ける(ステップS3)。そして、割り込みをかけられた
CPUモジュールは割り込み要因をクリアし(割り込み
処理を受け付けることができるように、現在行っていた
処理を退避し;ステップS4)、ステップS5で、割り
込み処理を行う。
【0021】図2は、本発明の一実施形態を示す図であ
る。本実施形態においては、グローバルバス10とI/
Oバス13を分離した。また、BUS CONT部6で
主制御部2の各CPU11−1〜11−nの負荷率を収
集する。主制御部2と周辺機能部4の通信に使用するI
/Oバス13上は、FIFOを用いて通信する。周辺機
能部4から主制御部2への通信はBUS CONT部6
で収集されたCPU負荷率を元に、負荷分散が行われる
ように割り込みを行う(CPID(CPU11−1〜1
1−nに固有に割り付けられたID)を使った割り込み
をハードにより行う)。ここで、BUS CONT部6
は、グローバルバス10とI/Oバスの調停を行うモジ
ュールであり、主制御部2の各CPU11−1〜11−
nの負荷率を収集し、負荷率テーブル(後述)を作成す
る。そして、負荷率に応じた割り込みをコントロールす
る。
【0022】BUS CONT部6は、主制御部2のC
PUモジュール8−1〜8−nの負荷率を収集し、負荷
率テーブルを作成する。負荷率の収集は、CPID生成
部20によって行われ、負荷率収集専用のバス(不図
示)が設けられている。主制御部2、周辺機能部4とも
にI/Oバス13を経由してお互いにデータ送受信を行
う際には自モジュール内のFIFOへデータを書き込
む。BUS CONT部6はI/Oバス13上の調停制
御を行い、送信要求のあるCPUモジュール8−1〜8
−nに対して送信権を与える。送信権を得たCPUモジ
ュール8−1〜8−nは、あるタイミングの後、I/O
バス13上にデータを出力し、すべてのCPUモジュー
ルがデータを読み、データフォーマット上の送信先ID
を参照して、自モジュールのIDと送信先IDが一致し
たらデータを取り込む。
【0023】また、周辺機能部4から主制御部2へデー
タ送信する場合には主制御部2のCPU11−1〜11
−nの負荷分散を行うために、データ送信時にBUS
CONT部6がCPU負荷率に基づいて決定したCPU
モジュール8−1〜8−nのIDを送信元のモジュール
に送信し、FIFOデータ上で、決定されたCPUモジ
ュール8−1〜8−nのID(CPID)に付け替えら
れ送信される。このCPIDは、割り込み制御部21か
らI/Oバス13を介して送信される。
【0024】すなわち、CPU11−1〜11−nが主
制御部2内で、処理を行うときには、Gバス調停部18
の調停の下、Gバスインタフェース12−1〜12−n
及びグローバルバス(Gバス)10を介して、グローバ
ルメモリ(GM)9にアクセスし、処理を行う。一方、
主制御部2のCPU11−1〜11−nが周辺機能部4
にデータを送信する場合には、送信FIFO22−1〜
22−nにデータを書き込み、I/Oバス13を介して
周辺機能部4へデータを送信する。周辺機能部4では、
受信FIFO15−1〜15−nでこのデータを受け取
り、処理に使用する。このとき、I/Oバス調停部19
がポーリングによって決められたPIDに対応する周辺
機能部4に送信すべきデータが存在するCPUモジュー
ルが複数ある場合に、どのCPUモジュールがI/Oバ
ス13を専有するかのI/Oバス13の調停を行う。他
方周辺機能部4から主制御部2のCPU11−1〜11
−nにデータを送信する場合には、周辺機能部4のCP
U14−1〜14−nは、送信FIFO16−nにデー
タを書き込む。I/Oバス調停部19は、CPID生成
部20から、ポーリングによって得られたCPU11−
1〜11−nの負荷率を取得し、周辺機能部4からのデ
ータを割り振るCPUモジュール8−1〜8−nのCP
ID(CPUモジュールのID)を決定し、I/Oバス
調停部19を介して、決定されたCPIDを周辺機能部
4に送信する。周辺機能部4では、データ送信要求のあ
るCPU14−1〜14−nがデータを書き込んだ送信
FIFO16−1〜16−nにおいて、送信されてきた
CPIDを送信データの先頭に設定して送信データを送
信する。主制御部2では、I/Oバス13上に送出され
た周辺機能部4からの送信データに付加されたCPID
を、受信FIFO23−1〜23−nのフィルタリング
機能を使って、自分のCPUモジュール8−1〜8−n
のIDと比較する。比較の結果、送信データに付加され
たCPIDが自分のCPUモジュール8−1〜8−nの
IDと一致した場合のみ受信FIFO23−1〜23−
nにデータを書き込む。割り込み制御部21は、周辺機
能部4の送信データを送出したCPU14−1〜14−
nから得た、CPIDに基づいて対応するCPU11−
1〜11−nに割り込みをかける。割り込みをかけられ
たCPU11−1〜11−nは、受信FIFO23−1
〜23−nからデータを読み込む。
【0025】このように、割り込み制御は、データが読
み込まれるCPU11−1〜11−nに対してのみ行わ
れるので、他のCPU11−1〜11−nは、割り込み
を受けることなく処理を続けることができるので、処理
が遅延されることがない。
【0026】本実施形態によれば、周辺機能部4と主制
御部2とのデータ送受信用のI/Oバス13と、主制御
部2がGM9にアクセスするためのグローバルバス10
を分離することにより、グローバルバス10の高速転送
が可能になり、主制御部2の性能が向上する。
【0027】I/Oバス13を経由したアクセスは、C
PUモジュール8−1〜8−n上のFIFOを用いて行
い、グローバルバスの使用権に依存しない。そのためC
PUの処理の待ち時間が発生せず、効率的に処理が実行
できる。また、グローバルバス10は、GMアクセスの
みに使用されるので、高速のデータ転送が可能となり、
主制御部2の性能が向上する。
【0028】周辺機能部4から主制御部2へデータ転送
する際の送信先CPUモジュール8−1〜8−nの決定
方法は、BUS CONT部6から送信先CPUモジュ
ール8−1〜8−nのIDが付与されることで決定され
る。BUS CONT部6はCPUモジュール8−1〜
8−nから定期的に収集するCPU負荷率により、周辺
機能部4からのデータを受信する送信先モジュール8−
1〜8−nを決定するので、全体に対する割り込みを行
うなどの方法で決定する方法と異なり、データ受信を行
わない主制御部2のCPU11−1〜11−nは処理中
断などが発生せず、処理能力の向上が可能となる。
【0029】前述のように、BUS CONT部6から
送信先IDが直接付与される構成のため、データ転送は
BUS CONT部6でデータを一旦バッファリングし
てから送信するのではなく、送信元モジュールから直接
送信先モジュールへデータ転送を行うことができ、I/
Oバス13においても高速・効率的なデータ転送が可能
となる。
【0030】図3は、図2のI/Oバス上のデータフォ
ーマットを示す図である。データは、9ビットで1フィ
ールドを形成しており、9ビット毎に、同図に示すよう
な情報が格納される。送信先IDは、主制御部及び周辺
機能部のモジュールIDを示す。ただし、周辺機能部の
モジュールより送信される場合には、FIFO上で全て
“1”としハード的に各CPUの負荷状況に合わせて、
送信先IDを切り替える(BUS CONT部から付与
されたものを付け替える)。すなわち、主制御部から送
信されてくる送信先IDとFIFOの先頭にある全て
“1”のデータとの排他的論理和を取ることにより、デ
ータの先頭に送信先IDを設定するようにする。
【0031】C DATA8は、送信先IDフラグを示
す。このビットが“1”の場合に送信先IDが有効であ
る。従って、送信先ID以外のこのビットは、必ず
“0”となる。このフラグを参照してデータがI/Oバ
ス上に送信されてきたことを認識する。
【0032】LI(Length Indicator )は、有効デー
タ長を示す。設定値は、00Ah〜FFFh(4Kby
te)までである。これ以外の設定は、異常受信として
データを破棄する。また、範囲は0〜N+1までとする
(LI=N+1)。送信IDは、送信元各自のモジュー
ルIDを示す。SN(Sequence Number)は、送信パケ
ット順序番号を示す。DATA 0〜nは、有効データ
を示す。nの最大値は、例えば、4086である。CH
K(Check )ビットは、受信パケット有効・無効判断用
データを示す。このデータは、55h固定で、1受信パ
ケットの最後尾が55hでなければ受信異常として、デ
ータを破棄する(処理は、ファームウェア的に行う)。
【0033】図4は、主制御部の各CPUモジュールの
I/Oバスからのデータの受信のための構成を示す図で
ある。I/Oバスを送信されてきたデータは、I/Oバ
ス受信部のバッファ31に一旦記憶され、書き込みリタ
イミング部32において、モジュール内のタイミング
(CLK)に乗せ変えられる。自IDデータ長検出部3
3には、送信データC−DATAが入力される。自ID
データ長検出部33では、C−DATAENがON時
に、C−DATA8ビットが“1”(送信先ID)であ
ることの検出と、送信データのCPIDが自IDと一致
することの検出、図3のフォーマット内のLI部よりデ
ータ長の検出を行う。C−DATA8ビットが“1”で
あり、かつ、自IDと送信データのCPIDとが一致す
る場合には、受信FIFO34に受信した送信データを
書き込むためのWEN信号の生成を行う(WEN信号が
“ON”時FIFOに書き込み可能)。
【0034】発振器38からのクロック信号は、1/n
分周器35によって分周され、自IDデータ長検出部3
3、書き込みリタイミング部32及び受信FIFO34
に入力される。デコーダ36でCPU37からの受信F
IFOアドレスをデコードして割り込みクリア(割り込
みを行うために、現在の処理を一時退避させるための信
号)やFIFOのデータを読み込むためのRENを生成
する(REN信号がON時にFIFOより読み込み可
能)。
【0035】このようにして、I/Oバスから受け取っ
たデータに含まれる送信先IDを自モジュールのIDと
比較することにより、自モジュール宛てのデータのみを
読み込むようにするフィルタリング処理を行う。従っ
て、CPU37が受け取ったデータを処理するための割
り込み処理は、周辺機能部から送信されてきたデータの
宛先のモジュールのみに生じるので、他のCPUモジュ
ールは、いままでの処理を中断されることなく続けるこ
とができるので、無駄な処理遅延を生じることがない。
【0036】図5は、図4の自IDデータ長検出部の処
理の流れを示すフローチャートである。自IDデータ長
検出部は、最初アイドル状態にある。ステップS10
で、C−DATAEN信号が入力されたか、すなわち、
周辺機能部からのデータ信号が入力されたことを示すイ
ネーブル信号が入力されたか否かを検出する。検出して
いない場合には、イネーブル信号の入力を待つ。イネー
ブル信号が入力されると、ステップS11で、C DA
TA8のIDフラグが“1”か否かを判断する。IDフ
ラグが“1”でない場合には、ステップS10に戻る。
IDフラグが“1”である場合には、ステップS12に
進んで、C DATA7〜C DATA0の送信先ID
が自モジュールのIDと一致するか否かを判断する。一
致しない場合には、ステップS10に戻る。一致した場
合には、ステップS13で、データ長を検出し、ステッ
プS14で、パケットデータを受信FIFOに書き込
む。すなわち、書き込みイネーブル信号WENを出力す
る。そして、IRQ−Uパルスアサートを行う。すなわ
ち、ステップS15において、CPUが受信FIFO内
のデータを読み込むために、CPUに与える割り込み信
号を生成するためのトリガ信号を出力し、アイドル状態
に戻る。
【0037】図6は、主制御部のCPUモジュールがデ
ータを送信するタイミングを設定するためにBUS C
ONT部が出力する信号のタイミングチャートである。
図7は、周辺機能部のモジュールがデータを送信するタ
イミングを設定するためにBUS CONT部が出力す
る信号のタイミングチャートである。
【0038】図6は、CPUモジュールから周辺機能部
へ信号を送信する場合の説明図である。同図(a)は、
BUS CONT部からCPUモジュールに対して出力
される信号のタイミングチャートである。同図(b)
は、CPUモジュールからI/Oバスに出力される信号
のタイミングチャートである。同図において、STB
は、アクティブLの期間中はI/Oバス上でPIDが有
効であることを示す信号である。PIDは、BUS C
ONT部からポーリング形式で出力される6ビットの周
辺機能部の各モジュールIDである。BCONTEN
は、アクティブLの期間中はI/Oバス上のSTB、P
ID、CPIDEN、CPIDが有効であることを示す
信号である。図6のPIDACKは、CPUモジュール
への周辺機能部からの応答信号であり、図7のPIDA
CKは、周辺機能部の送信FIFOのたまっているモジ
ュールから出力される送信リクエスト信号であり、アク
ティブLの期間中は通信が行われていることを示し、P
IDは、更新されない。また、1パケット転送後は必ず
ネゲートされる。C−DATAENは、アクティブLの
期間中はI/Oバス上のC−DATAが有効であること
を示す信号である。C−DATAは、主制御部−周辺機
能部間で、データの送受信を行う9ビットのバス上で授
受されるデータである。C−DATA[8]はフラグビ
ットであり、C−DATA[7:0]が実際のコミュニ
ケーションデータである。C−DATA[8]が“1”
に設定されている場合には、後続のC−DATA[7:
0]は、送信先IDとなる。主制御部のCPUモジュー
ルから周辺機能部のCPUにデータを送信する場合には
(同図の場合)、C−DATA[7:0]には、周辺機
能部の送信先CPUのIDが設定される。また、周辺機
能部のCPUから主制御部のCPUモジュールにデータ
を送信する場合には(図7の場合)、BUS CONT
部から通知される、主制御部のCPUモジュールのID
が設定されて送信される。詳細は、図3参照。SEND
ENは、アクティブLの期間中はI/Oバス上のPID
ACK、C−DATAEN、C−DATAが有効である
ことを示す信号である。本信号は、I/Oバス上にデー
タを送信しているモジュールのみバスを占有している間
アクティブLにドライブする。
【0039】図6(a)に示されるように、BUS C
ONT部は、BCONTENを出力し、BUS CON
T部から送信される各信号を有効にする。そして、ST
Bを出力し、CPUモジュールから送られくるPIDを
取得する。
【0040】次に、図6(b)に示されるように、ある
CPUモジュール(同図の場合ID+1のCPUモジュ
ール)から送信リクエストが出されると、PIDACK
がアクティブLになり、C−DATAENが出力され
る。これに同期して、送信リクエストを出力したCPU
モジュールからC−DATA[8] とC−DATA[7:0]
が出力される。これにより、主制御部のCPUモジュー
ルから周辺機能部の送信先CPUにデータが送信され
る。
【0041】図7は、周辺機能部から主制御部にデータ
を送信する場合の説明図である。なお、図7において、
各信号の意味は、図6に説明したとおりである。CPI
DENは、アクティブLの期間中はI/Oバス上でCP
IDが有効であることを示す信号である。CPIDは、
周辺機能部のCPUモジュールから主制御部CPUモジ
ュールへの通信時、周辺CPUモジュールでのみ使用さ
れる。CPIDは、周辺機能部のCPUモジュールから
主制御部のCPUモジュールへの通信時、周辺機能部の
CPUモジュールでのみ使用される低負荷の主制御部の
CPUモジュールIDを示す。CPIDは、周辺機能部
のCPUモジュールのPIDACKがアクティブLにな
ったときに更新され、CPIDENがアクティブLの期
間有効とし、送信CPIDの基になる。
【0042】図7(a)は、BUS CONT部からI
/Oバスに出力される信号であり、図7(b)は、周辺
機能部からI/Oバスを介してCPUに出力される信号
を示している。
【0043】図7(a)に示されるように、BUS C
ONT部は、BCONTENを出力し、BUS CON
T部から出力される信号を有効とする。そして、STB
を出力して、I/Oバス上にPIDを出力すると共に、
CPIDENを出力して、周辺機能部から送られるCP
UモジュールのID(CPID)を出力させる。
【0044】図7(b)に示されるように、周辺機能部
からは、PIDACKが出力され、これと同時にSEN
DENがアクティブLとなる。また、C−DATAEN
がアクティブLにされ、周辺機能部からのデータの送信
待ち状態になる。ここで、図7(a)のCPIDENが
アクティブLになった時点から一定時間内(今の場合、
最大1024クロック)にCPIDを受け取り、これを
C−DATA[7:0] の先頭に付加して、I/Oバス上に
送出する。
【0045】以下に、CPU負荷率の収集方法を説明す
る。主制御部のCPUモジュールは、BUS CONT
部からの状変監視ポーリングにより、自モジュールが選
択された時にCPU負荷率(SVCP[2:0])を出力す
る。本情報は、CPUモジュールが一定周期で自CPU
の負荷率の状態をレジスタに書き込んだ値が出力される
ものであり、BUS CONT部は本情報を元に、CP
Uモジュール−周辺機能部間通信、割り込み処理の情報
として使用するCPUモジュールID(CPID)を生
成する。
【0046】負荷率検出は、負荷率収集専用バスのポー
リングで収集された各CPUモジュールのCPU負荷率
から各レジスタへのイネーブル信号を生成する。負荷率
が受付拒否のときは何れのイネーブル信号も出力しな
い。負荷率は、CPUモジュール内でタスク走行時間の
計測などによって行う。
【0047】図8は、負荷率の設定値の例を示す図であ
る。例えば、CPUの負荷率が“X000”の場合に
は、受付拒否であり、周辺機能部からのデータを受け付
けない場合である。CPU負荷率が“X111”の時
は、負荷大であり、このとき、「大EN」信号(大イネ
ーブル信号)を生成するようにする。CPU負荷率が
“X011”の時は、負荷中であり、「中EN」信号
(中イネーブル信号)と「大EN」信号を生成する。ま
た、負荷率が“X001”の時は、負荷小であり、「小
EN」信号(小イネーブル信号)、「中EN」信号及び
「大EN」信号を生成する。
【0048】ここで、負荷率は、上記したように、例え
ば、タスク走行時間の計測で決定されるが、どの程度の
計測値の範囲で、大、中、小、拒否のいずれの負荷率を
割り当てるかは当業者によって適宜設定されるべきもの
である。また、「小EN」信号、「中EN」信号、及び
「大EN」信号は、後述するCPID生成部の説明に使
用する。
【0049】図9は、負荷率テーブルの例を示す図であ
る。CPUモジュールは、「A」〜「H」までがあると
する。負荷率が、テーブルの1行目のようになっている
場合には、全てのCPUモジュールの負荷が小なので、
「A」〜「H」のCPUモジュールに対して、同図
(b)のように、「小EN」、「中EN」、「大EN」
信号が生成され、いずれのCPUモジュールも均等に周
辺機能部からのデータを受け取るようになる。一方、負
荷率が、同図(a)のテーブルの2行目のようになって
いるとすると、CPUモジュール「A」と「E」が負荷
大で、「C」、「D」、「G」が負荷中であるので、図
8に従ってイネーブル信号を生成すると、同図(c)に
示すように、負荷の小さいCPUモジュールに対してよ
り多くのイネーブル信号が生成される。このイネーブル
信号に基づいて、周辺機能部からのデータの受け付けが
行われるので、頻繁にイネーブル信号が生成されること
になり、周辺機能部からのデータをより受け付けやすく
なる。
【0050】負荷率が同図(a)のテーブルの3行目の
ようになる場合には、負荷率が小のCPUモジュール
は、「A」のみであり、全てのイネーブル信号が生成さ
れるのは、「A」のみとなる。一方、負荷大となってい
るモジュールが「E」、「F」、「H」となっているの
で、これらについては、イネーブル信号は「大EN」の
みしか生成されない。従って、同図(d)には、
「E」、「F」、「H」は、「大EN」の部分にのみ現
れるようになっている。同図のテーブルの4行目では、
モジュール「A」が受け付け拒否となっている。この場
合には、モジュール「A」が現在の負荷が大きすぎて、
周辺機能部からのデータを受け付けられないこを意味し
ている。従って、「A」については、イネーブル信号は
生成されず、同図(e)においては、「A」は記載され
ていない。
【0051】図10は、CPID生成部の要部構成を示
す図である。負荷率(SVCP)は、負荷率検出部50
に入力される。負荷率が「小」である場合には、小レジ
スタ51、小中レジスタ52、及び小中大レジスタ53
全てにSVSEL番号(CPIDの整理番号)を書き込
むため、「小EN」がイネーブルとなる。そして、SV
SEL番号取り込み信号(SVSEL番号取り込み用の
クロック信号)が入力されて、小レジスタ51、小中レ
ジスタ52、及び小中大レジスタ53にSVSEL番号
が入力される。また、SVCPが「中」である場合に
は、小中レジスタ52及び小中大レジスタ53に「中E
N」信号が入力され、SVSELが小中レジスタ52及
び小中大レジスタ53に、SVSEL番号取り込み信号
(SVSEL番号の取り込みタイミングを与えるクロッ
ク信号)の入力と同時に書き込まれる。SVCPが
「大」の場合は、負荷率検出部50で、「大EN」が生
成され、小中大レジスタ53に入力されると共に、SV
SELがSVSEL番号取り込み信号の入力と同時に小
中大レジスタ53に書き込まれる。SVCPが「拒否」
である場合には、いずれのレジスタにもSVSEL番号
は書き込まれない。すなわち、イネーブル信号は生成さ
れない。
【0052】小レジスタ51、小中レジスタ52、及び
小中大レジスタ53に書き込まれたSVSEL番号は、
有効データ数と共に、それぞれ小ID出力制御部54、
小中ID出力制御部55、及び小中大ID出力制御部5
6に書き込まれる。小ID出力制御部54、小中ID出
力制御部55、及び小中大ID出力制御部56からは、
入力されたSVSEL番号を基に、順次、CPIDが出
力されると共に、イネーブル信号が出力され、CPID
セレクタ57に入力される。CPIDセレクタ57で
は、A〜C端子に順次入力されるCPIDを1つずつ出
力し、周辺機能部からのデータを受け取るべきCPUの
IDとして出力する。一回のポーリングによって得られ
た負荷率に基づく、CPIDの出力が一通り終了する
と、テーブル更新信号が小ID出力制御部54、小中I
D出力制御部55、及び小中大ID出力制御部56に入
力され、リセットされる。また、後述するように、小I
D出力制御部54、小中ID出力制御部55、及び小中
大ID出力制御部56は、PIDACK信号あるいはI
RQ出力信号を受け取り、これを他の信号と共に利用し
て、CPID及びイネーブル信号を出力する。
【0053】図11は、SVSEL番号、負荷率、及び
各レジスタの内容の関係を示す図である。同図(a)の
SVSEL番号は、各CPUモジュールを表す番号とし
て、順次入力される。これに対し、取得された負荷率が
同図(b)に示すように、SVSEL番号と同期して入
力される。上記で説明したように、負荷率が「小」の場
合には、全てのレジスタにSVSEL番号が書き込ま
れ、「中」の場合には、小中レジスタ、及び小中大レジ
スタにSVSEL番号が書き込まれる。また、負荷率が
「大」のときは、小中大レジスタのみにSVSEL番号
が書き込まれ、「拒否」の時は、いずれのレジスタにも
SVSEL番号は書き込まれない。同図(b)のような
負荷率が得られた場合には、小レジスタ、小中レジス
タ、小中大レジスタには、同図(c)に示されるような
テーブルが生成される。
【0054】図12は、図10の各レジスタのSVSE
L番号取り込みタイミングとレジスタの構成を示す図で
ある。同図(a)の矢印に示されるように、各SVSE
L番号が出力されると、各取り込みタイミングに従っ
て、SVSEL番号が取り込まれる。そして、CPUモ
ジュールの数だけSVSEL番号のカウントが終わった
時点でテーブル更新信号が入力される。
【0055】同図(b)に示すように、SVSEL番号
が各レジスタ59−1〜59−8に印加されるとき、S
VSEL番号の取り込みタイミングを示すクロックとし
て、SVSEL番号取り込み信号が入力される。レジス
タ59−1〜59−8に入力される取り込みイネーブル
信号は、有効SVSEL番号カウンタ60に入力され、
何個のデータがレジスタに記憶されているかをカウント
する。有効SVSEL番号カウンタ60の出力は、比較
器58−1〜58−8に入力され、“0”〜“7”の数
と比較される。比較の結果一致を見た比較器58−1〜
58−8のいずれかがレジスタ59−1〜59−8の対
応するレジスタにイネーブル信号を入力し、SVSEL
番号を取り込ませる。
【0056】主制御部のCPUモジュール数分処理が終
わると、有効SVSEL番号カウンタ60から有効SV
SEL番号が出力され、いくつのデータが有効データと
してレジスタに記憶されているかを出力すると共に、各
レジスタ59−1〜59−8からSVSEL番号が出力
される。
【0057】すなわち、各レジスタ59−1〜59−8
は負荷率検出部からのEN信号により、SVSEL番号
取り込みタイミングでSVSEL番号をレジスタに取り
込むと同時にレジスタに書き込んだ有効なSVSEL番
号の個数をカウントする。カウンタの値により比較器を
介してレジスタのENを制御するため、有効なSVSE
L番号のみがレジスタ1から順番に書き込まれ、全CP
Uモジュールのポーリングが完了した時点でCPU負荷
率のテーブルが完成する。
【0058】同図(b)中、有効SVSEL番号カウン
タ60は同図(b)のレジスタ回路にいくつのSVSE
L番号がラッチされたかカウントするためのものであ
る。カウンタのCKは、SVSEL番号毎に1つ存在す
るSVSEL番号取り込みタイミングである。
【0059】図11の負荷率によるテーブル構成例の場
合を用いて、小レジスタの動作を説明する。まず、SV
SEL番号=0の時、負荷率は「大」なので小EN信号
はディスエーブルのままである。有効SVSEL番号カ
ウンタはカウントアップされず“0”のままである。有
効SVSEL番号カウンタのタウント値が「=0」であ
ることを検出する比較器58−1の比較結果が「真」で
あり、EN信号がイネーブルでカウント値が“0”の時
にレジスタ59−1にEN信号を出力する。今、EN信
号はディスエーブルであるためレジスタ59−1にはS
VSEL番号がラッチされない。
【0060】次に、SVSEL番号=1の時、負荷率は
「小」なので小EN信号はアクティブになる。このとき
レジスタ59−1のEN入力はアクティブになるためS
VSEL番号=1がレジスタ59−1にラッチされる。
同時に有効SVSEL番号カウンタは“1”にカウント
アップされる。
【0061】次に、SVSEL番号=2の時、CPU負
荷率が「小」なのでレジスタ59−2にSVSEL番号
=2が格納され、有効SVSEL番号カウンタは“2”
にカウントアップされる。
【0062】次にSVSEL番号=3〜5はCPU負荷
率が「小」でないためスキップされる。次にSVSEL
番号=6のときCPU負荷率が「小」なのでレジスタ5
9−3にSVSEL番号=6が格納され、有効SVSE
L番号カウンタは“3”にカウントアップされる(図1
1の負荷率によるテーブル構成例のレジスタ内のカウン
タ部分)。SVSEL番号=7はCPU負荷率が「中」
のためスキップされる。
【0063】この動作は小レジスタ、中レジスタ、大レ
ジスタの3種類が平行して同時に行う。図13は、CP
ID出力制御部の構成を示す図である。
【0064】テーブル更新タイミングで図12のレジス
タ部から送信されてきたSVSELがCPID出力制御
部に書き込まれる。CPID出力制御部では有効な各レ
ジスタ内のカウンタの値が反映されたn進カウンタが設
けられ、カウンタの動作によってCPIDが出力され
る。
【0065】CPID出力制御部では小レジスタのレジ
スタ1の値から順にSVSEL番号をCPIDとして出
力していく。割り込みが上がる(CPIDを出力)毎に
次のレジスタ内容に変化していく。
【0066】CPIDは、どのCPUに割り込みをあげ
るべきか(I/OバスにてどのCPUに送信すべきか)
を示す。テーブル更新タイミングで各レジスタの内容と
有効SVSEL番号カウンタ70の値がロードされる。
【0067】図12の小レジスタに3つのSVSELが
ラッチされていた場合、有効SVSEL番号n進カウン
タ70は“3”をロードし、3進カウンタとなる。この
とき有効SVSEL番号n進カウンタ値が比較器71に
おいて、n(このときn=3)より小さいとき、CPI
Dが有効となるEN信号が出力される。
【0068】有効SVSEL番号n進カウンタ70のク
ロックは、I/OバスのPIDACK毎にカウントアッ
プされる。1度目の割り込み(I/Oバス送信先CPI
D)は小ID出力制御部73のレジスタ1に格納された
CPIDに対して上がる。2度目の割り込み(I/Oバ
ス送信先CPID)は、有効SVSEL番号n進カウン
タ70が“1”にカウントアップされているため小ID
出力制御部73のレジスタ2に格納されたCPIDに対
して上がる。3度目の割り込み(I/Oバス送信先CP
ID)は有効SVSEL番号n進カウンタ70が“2”
にカウントアップされているため小ID出力制御部73
のレジスタ3に格納されたCPIDに対して上がる。4
度目の割り込み(I/Oバス送信先CPID)から小中
ID出力制御部74がCPIDを出力する(図中比較器
72においてカウント値がn(このときn=3)に等し
い時)。小中ID出力制御部74のCPIDが全て出力
されたら、小中大ID出力制御部75がCPIDを出力
する。テーブル更新後、最初PIDACKがアクティブ
Lになったら、n進カウンタ(3進カウンタ)から0が
出力され、小レジスタの最初のレジスタからCPID
“1”が出力され、このCPIDが図7のC−DATA
[8]の上りの他のデータC−DATA[7:0]に反
映される。CPID“1”のボートに対して、図7のD
ATAENに同期して1パケット分C−DATAが送ら
れる。この送られたことにより、PIDACKは立ち上
がり、次のPIDACKによって、2番目のレジスタに
入っているCPID“2”が出力される。“6”の出力
が終わったら、次に小中ID出力制御部74が起動され
る。
【0069】従って、本発明の実施形態によれば、負荷
率小のCPUモジュールに対応するSVSEL番号1、
2、6が小レジスタ、小中レジスタ、小中大レジスタか
ら繰り返し出力されるので、負荷率小のCPUモジュー
ルの使用頻度が多くなり、負荷率に応じてCPUモジュ
ールを使用することが可能となる。
【0070】
【発明の効果】負荷率の収集バスと負荷率小、小中、小
中大レジスタを設けることにより、バス制御部で各CP
Uモジュールの負荷率を収集後、負荷の軽いCPUモジ
ュールへ信号送信、割り込み入力の制御を行うことがで
き、各CPUモジュールの効率的な負荷分散と、スプリ
アス割り込みによる性能低下を防止し、主制御部の性能
向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示すフローチャートを示す図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態を示す図である。
【図3】図2のI/Oバス上のデータフォーマットを示
す図である。
【図4】主制御部の各CPUモジュールのI/Oバスか
らのデータの受信のための構成を示す図である。
【図5】図4の自IDデータ長検出部の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図6】主制御部のCPUモジュールがデータを送信す
るタイミングを設定するためにBUS CONT部が出
力する信号のタイミングチャートである。
【図7】周辺機能部のモジュールがデータを送信するタ
イミングを設定するためにBUS CONT部が出力す
る信号のタイミングチャートである。
【図8】負荷率の設定値の例を示す図である。
【図9】負荷率テーブルの例を示す図である。
【図10】CPID生成部の要部構成を示す図である。
【図11】SVSEL番号、負荷率、及び各レジスタの
内容の関係を示す図である。
【図12】図10の各レジスタのSVSEL番号取り込
みタイミングとレジスタの構成を示す図である。
【図13】CPID出力制御部の構成を示す図である。
【図14】広帯域CDMA通信システムの概略構成を示
す図である。
【図15】従来のプロトコル終端装置とその制御装置を
示した図である。
【図16】従来の主制御部のCPUモジュールの処理の
流れを示すフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
2 主制御部 4 周辺機能部 6 BUS CONT部 8−1〜8−n CPUモジュール 10 グローバルバス 11−1〜11−n、14−1〜14−n CPU 12−1〜12−n グローバルバスインタフェー
ス 13 I/Oバス 15−1〜15−n 受信FIFO 16−1〜16−n 送信FIFO 18 グローバルバス調停部 19 I/Oバス調停部 20 CPID生成部 21 割り込み制御部 22−1〜22−n 送信FIFO 23−1〜23−n 受信FIFO 30 I/Oバス受信部 31 バッファ 32 書き込みリタイミング部 33 自IDデータ長検出部 34 受信FIFO 35 1/n分周器 36 デコーダ 37 CPU 38 発振器 50 負荷率検出部 51 小レジスタ 52 小中レジスタ 53 小中大レジスタ 54、73 小ID出力制御部 55、74 小中ID出力制御部 56、75 小中大ID出力制御部 57 CPIDセレクタ 58−1〜58−8 比較器 59−1〜59−8 レジスタ 60 有効SVSEL番号カウンタ 70 有効SVSEL番号n進カウンタ 71、72 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 誠也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山田 高裕 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 山口 雅史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B045 FF11 GG04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のCPUモジュールを含み、各CPU
    モジュールの負荷率を収集し、該負荷率に基づきデータ
    受信を行うべきCPUモジュールを指示する主制御手段
    と、 該主制御手段によって指示されたCPUモジュールにデ
    ータを転送する周辺機能手段と、 該主制御手段と該周辺機能手段との間のデータ転送を行
    うためのI/Oバス手段と、を備えることを特徴とする
    システム。
  2. 【請求項2】前記主制御手段は、 負荷率の大きさに応じて各CPUモジュールの識別子を
    記憶するレジスタ手段を備えるCPID生成手段を備
    え、 該レジスタ手段からCPUモジュールの識別子を順次読
    み出すことにより、前記周辺機能手段からデータを送信
    する送信先のCPUモジュールを決定することを特徴と
    する請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】前記CPUモジュールの負荷率が特定の値
    である場合は、該特定の負荷率を有する該CPUモジュ
    ールの識別子を前記レジスタ手段に書き込まないことを
    特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】前記負荷率を、負荷率小、負荷率中、負荷
    率大、受け付け拒否に分類し、 前記主制御手段に、負荷率小のCPUモジュールの識別
    子を記憶する小レジスタと、負荷率小と負荷率中のCP
    Uモジュールの識別子を記憶する小中レジスタと、負荷
    率小、負荷率中及び負荷率大のCPUモジュールの識別
    子を記憶する小中大レジスタとを備えるCPID生成手
    段を設け、 該小レジスタ、該小中レジスタ、及び該小中大レジスタ
    から順次CPUモジュールの識別子を読み出すことによ
    り、前記周辺機能手段からのデータを受け取るべきCP
    Uモジュールを指定することを特徴とする請求項1に記
    載のシステム。
  5. 【請求項5】前記主制御手段に含まれる複数のCPUモ
    ジュールのデータ受信部では、前記周辺機能手段から受
    け取ったデータに設定されているCPUモジュールの識
    別子と自CPUモジュールの識別子とを比較し、一致す
    る場合にのみデータを受信することを特徴とする請求項
    2または4に記載のシステム。
  6. 【請求項6】複数のCPUモジュールを設けられたマル
    チCPUシステムにおけるデータ通信制御方法であっ
    て、 (a)各CPUモジュールの負荷率を収集し、該負荷率
    に基づきデータ受信を行うべきCPUモジュールを指示
    するステップと、 (b)該ステップ(a)において指示されたCPUモジ
    ュールにデータを送信するステップと、を備えることを
    特徴とする方法。
  7. 【請求項7】前記ステップ(a)は、 負荷率の大きさに応じて各CPUモジュールの識別子を
    記憶し、 該記憶されたCPUモジュールの識別子を順次読み出す
    ことにより、前記ステップ(b)でデータを送信する送
    信先のCPUモジュールを決定することを特徴とする請
    求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記CPUモジュールの負荷率が特定の値
    である場合は、該特定の負荷率を有する該CPUモジュ
    ールの識別子を記憶しないことを特徴とする請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】前記負荷率を、負荷率小、負荷率中、負荷
    率大、受け付け拒否に分類し、 前記ステップ(a)は、 (c)負荷率小のCPUモジュールの識別子を記憶する
    ステップと、 (d)負荷率小と負荷率中のCPUモジュールの識別子
    を記憶するステップと、 (e)負荷率小、負荷率中及び負荷率大のCPUモジュ
    ールの識別子を記憶するステップとを備え、 該ステップ(c)〜(e)で記憶された各CPUモジュ
    ールの識別子を順次読み出すことにより、前記周辺機能
    部からのデータを受け取るべきCPUモジュールを指定
    することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記複数のCPUモジュールでは、前記
    ステップ(b)で送信されたデータに設定されているC
    PUモジュールの識別子と自CPUモジュールの識別子
    とを比較し、一致する場合にのみデータを受信すること
    を特徴とする請求項7または9に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110929856A (zh) * 2018-09-20 2020-03-27 合肥君正科技有限公司 一种npu与主cpu的数据交互方法和装置
CN116361223A (zh) * 2023-06-02 2023-06-30 深圳市航顺芯片技术研发有限公司 多核通信方法、装置、微控制芯片及存储介质

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