JP2000330746A - データのキャッシング方法、装置および記憶媒体並びにデジタル印刷装置 - Google Patents

データのキャッシング方法、装置および記憶媒体並びにデジタル印刷装置

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JP2000330746A
JP2000330746A JP11140424A JP14042499A JP2000330746A JP 2000330746 A JP2000330746 A JP 2000330746A JP 11140424 A JP11140424 A JP 11140424A JP 14042499 A JP14042499 A JP 14042499A JP 2000330746 A JP2000330746 A JP 2000330746A
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JP11140424A
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Katsuhisa Shimizu
克久 清水
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ドキュメントを構成する複数のファイルの一
部が変更されたとしてもキャッシュメモリを有効に活用
可能な、データのキャッシング方法、装置及びプログラ
ムを記録した記録媒体、このキャッシュ機能を利用した
デジタル印刷システムの提供。 【解決手段】 ドキュメントを構成する複数のページフ
ァイルからなるRIP済みジョブファイルを印刷出力の
ためキャッシュメモリにキャッシュした際、キャッシン
グファイルリスト作成部152がキャッシングファイル
リストを作成する。再度RIP済みジョブファイルを印
刷出力する場合、送信されてきたRIP済みジョブファ
イルの情報とキャッシングファイルリストに格納されて
いる情報とをキャッシュ制御部151が比較する。更新
されているファイルを特定することができた場合には、
更新前のファイルを削除し、更新後のファイルのみをキ
ャッシュし、RIP済みジョブファイル全てを再キャッ
シュするのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】データのキャッシング方法、
装置及びプログラムを格納した記憶媒体に関し、さらに
このキャッシュ機能を利用したデジタル印刷システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】大量のデータを処理する際、比較的高速
に処理を行うことができるコンピュータと比較的低速で
処理を行う機器、例えばプリンタなど、を接続した場
合、各々のデータの処理速度の違いから問題が発生する
ことがある。比較的高速に処理を行うことができるコン
ピュータ側に処理の基準を置くと比較的低速で処理を行
うプリンタが追随することができず、所望する出力結果
を得ることができない。逆に、比較的低速に処理を行う
プリンタ側に処理の基準を置くと比較的高速で処理を行
うコンピュータ側にアイドルタイムが発生してしまい処
理効率を向上することができない、という問題が代表的
なものである。
【0003】この問題を解決するために、比較的高速に
処理を行うコンピュータと比較的低速に処理を行うプリ
ンタの間にバッファとして機能する記憶装置、代表的な
ものとしてハードディスクやシリコンディスク(半導体
記憶素子によって構成された疑似的なハードディスクの
呼称)、を接続することが行われている。このような従
来技術としては、特開平04-220365「印刷装置」が存在
し、コンピュータとプリンタとの速度の相違による問題
を解決することが行われている。
【0004】また、このようなバッファはキャッシュメ
モリとしても使用することが可能である。すなわち、繰
り返しデータを出力処理する場合、コンピュータから前
回送ったデータを再度転送せずとも、バッファ内にデー
タが格納されていればプリンタはそのバッファ内のデー
タを使用して出力処理を行うことができるというもので
あり、コンピュータ側の処理軽減やデータを転送するネ
ットワーク回線のトラフィック改善に大きく寄与してい
る。
【0005】近来実用化されつつあるデジタル印刷機に
おいてもこのような技術が利用されており、複数のペー
ジからなるドキュメントを出力する場合は、ドキュメン
トを構成する複数のページファイルをそれぞれRIP
(Raster Image Processing)した後に得られるビット
マップデータを1ページごとに作成し、それらを一纏め
にしたRIP済みジョブファイルとして転送しハードデ
ィスクなどによるキャッシュメモリに格納した上で、デ
ジタル印刷機によって出力する。ドキュメントを複数印
刷する場合には、このキャッシュメモリに格納されたR
IP済みジョブファイルを使用すればよいので、コンピ
ュータ側の負担を低減し、ネットワーク回線のトラフィ
ック改善を実現することができる。
【0006】ところが、ドキュメントを構成する複数の
ページのうち1ページでも修正した場合、RIP済みジ
ョブファイル全体が更新されたものと看做されるため、
変更されたページ以外のページファイルは前回使用した
ファイルと同じものなのに、それらも含めてRIP済み
ジョブファイル全てをキャッシュメモリに格納し直して
しまうので、キャッシュメモリが有効に利用されず効率
が低下してしまう、という新たな問題が生じた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の欠点を除去
し、ドキュメントを構成する複数のファイルの一部が変
更されたとしてもキャッシュメモリを有効に活用するこ
とができる、データのキャッシング方法、装置及びプロ
グラムを記録した記録媒体、さらにこのキャッシュ機能
を利用したデジタル印刷システムを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の作用、効果】課
題を解決するための手段として、請求項1の発明は、出
力用データをキャッシュして出力する、データのキャッ
シング方法であって、出力用データファイルを複数個キ
ャッシュメモリにキャッシュする工程と、上記工程でキ
ャッシュされた出力用データファイルが有する属性情報
に基づいて、キャッシュされた出力用データファイルに
ついてのファイルリストを作成する工程と、出力用デー
タファイルの一部が変更された場合、変更された出力用
データファイルとキャッシュメモリにキャッシュされて
いる出力用データファイルとを前記工程で作成されたフ
ァイルリストを基に比較する工程と、上記工程によって
変更が行われた出力用データファイルを特定する工程
と、キャッシュされていた変更前の出力用データファイ
ルを削除し変更後のファイルのみを新たにキャッシュす
る工程と、新たにキャッシュした出力用データファイル
についてのファイルリストを更新する工程と、を有す
る。
【0009】請求項1の発明によれば、出力用データフ
ァイルを複数個キャッシュメモリにキャッシュすると、
キャッシュされた出力用データファイルが有する属性情
報を利用して、キャッシュされた出力用データファイル
のファイルリストを作成することができる。ここで作成
されたファイルリストを利用して、再度出力用データを
出力する際に、以前出力した出力用データと今回出力す
べき出力用データが同一のものであるか否かを識別する
ことができる。今回出力すべき出力用データファイルの
一部が変更されていた場合、キャッシュされた出力用デ
ータファイルについてのリストを比較することにより、
変更が行われた出力用データファイルを特定することが
できるので、変更以前の出力用データファイルを削除し
変更された出力用データファイルのみを新たにキャッシ
ュすることが可能となる。そして、新たに変更された出
力用データファイルのみをキャッシュしたファイルリス
トが再作成される。
【0010】これにより、複数のファイルによって構成
される出力用データファイルの一部が変更されたとして
も、変更が行われた一部の出力用データファイルのみを
キャッシュし直すに留まり、出力用データファイルが何
度変更されたとしても、出力用データファイル全てを再
キャッシュする必要はなくなるので、キャッシュメモリ
を有効に利用することができ、データの出力処理の効率
を低下させずに済む。
【0011】請求項2の発明は、 請求項1のデータの
キャッシング方法であって、出力用データファイルの一
部が変更された場合、出力用データファイルとキャッシ
ュメモリにキャッシュされている出力用データファイル
とを、前記工程で作成されたファイルリストを基に比較
する工程において、出力用データファイルが作成された
日時を示すタイムスタンプを用いて比較すること、を特
徴とする。この請求項2の発明によれば、出力用データ
ファイルの比較条件としてファイルが作成された日時を
示すタイムスタンプを使用することにより、変更が行わ
れたファイルを特定するというものである。これによ
り、変更が行われたファイルの特定がより容易になる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1のデータのキ
ャッシング方法であって、キャッシュされていた変更前
の出力用データファイルを削除し、変更後の出力用デー
タファイルのみを新たにキャッシュする工程において、
キャッシュメモリにキャッシュに充分な容量が存在する
か否かを判定し、キャッシュに充分な容量が存在しなけ
ればキャッシュされているファイルリストを検索し、フ
ァイルリストに記載されているもっとも古い日時の出力
用データファイルを削除する工程と、を有する。この請
求項3の発明は、新たに変更後の出力用データファイル
をキャッシュする際にキャッシュメモリの容量を調べ、
充分な容量が存在しない場合には、キャッシュされてい
る出力用データファイルについてのファイルリストを検
索し、ファイルリストに記載されている最も古い日時の
出力用ファイルを削除することができる。これにより、
キャッシュメモリに充分な容量が存在しない場合でも、
変更されたファイルをキャッシュすることができるの
で、さらにキャッシュメモリを有効に使用することが可
能となる。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、ファイルリスト中に保護指定が行われている出力用
データファイルは削除しない工程と、を有する。この請
求項4の発明によれば、充分なキャッシュ容量が存在し
ない場合に削除対象となる出力用データファイルをファ
イルリストから検索する際、ファイルリスト中に保護指
定が行われている出力用データファイルについては削除
対象としないというものである。これにより、必要な出
力用データファイルの削除が防止でき、出力用データフ
ァイルの再キャッシュをしなければならなくなるという
事態を避けることができるようになり、データの出力処
理の効率を低下させずに済む。
【0014】請求項5の発明は、出力用データをキャッ
シュして出力するデータのキャッシング装置であって、
出力用データファイルをキャッシュするキャッシュメモ
リと、上記キャッシュメモリにキャッシュされた出力用
データファイルが有する属性情報に基づいて、キャッシ
ュされた出力用データファイルについてのファイルリス
トを作成するキャッシングファイルリスト作成部と、上
記キャッシュメモリ及び出力用データファイルについて
のファイルリストを作成するキャッシングファイルリス
ト作成部を制御するキャッシュ制御部と、出力用データ
ファイルの一部が変更された場合、キャッシュ制御部は
出力用データファイルとキャッシュメモリにキャッシュ
されている出力用データファイルとをファイルリストに
基づいて比較し、変更が行われた出力用データファイル
を特定するとともにキャッシュされていた変更前の出力
用データファイルを削除し変更後の出力用データファイ
ルのみを新たにキャッシュし、キャッシングファイルリ
スト作成部は新たにキャッシュした出力用データファイ
ルについてのファイルリストを更新すること、を特徴と
する。
【0015】この請求項5の発明によれば、出力用デー
タファイルを複数個キャッシュするキャッシュメモリ
と、キャッシュされた出力用データファイルが有する属
性情報を利用して、キャッシュされた出力用データファ
イルについてのファイルリストを作成するキャッシング
ファイルリスト作成手段と、キャッシュメモリ及びキャ
ッシングファイルリスト作成手段を制御するキャッシュ
制御部とを備える。
【0016】これにより、キャッシングファイルリスト
作成手段で作成されたファイルリストを利用して、再度
出力用データを出力する際に、以前出力した出力用デー
タと今回出力すべき出力用データが同一のものであるか
否かをキャッシュ制御部が識別するので、今回出力すべ
き出力用データファイルの一部が変更されていた場合、
キャッシュされた出力用データファイルのファイルリス
トを比較することにより、変更が行われた出力用データ
ファイルを特定することができ、変更以前の出力用デー
タファイルを削除し変更された一部の出力用データファ
イルのみを新たにキャッシュすることが可能となり、新
たに変更された出力用データファイルについてキャッシ
ングファイルリスト作成部がファイルリストを再作成す
ることができ、請求項1に記載した発明と同様の効果を
奏することができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、出力用データファイルの一部が変更された場合、キ
ャッシュ制御部は出力用データファイルとキャッシュメ
モリにキャッシュされている出力用データファイルとを
ファイルリストを基に比較する際、出力用データファイ
ルが作成された日時を示すタイムスタンプを用いて比較
すること、を特徴とする。この請求項6の発明は請求項
2に記載した発明と同様の効果を奏することができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、 キャッシュされていた変更前の出力用データファ
イルを削除し変更後の出力用データファイルのみを新た
にキャッシュする際、キャッシュ制御部がキャッシュメ
モリに充分な容量が存在するか否かを判定し、充分な容
量が存在しなければキャッシュされている出力用データ
ファイルについてのファイルリストを検索し、ファイル
リストに記載されているもっとも古い日時の出力用デー
タファイルを削除すること、 を特徴とする。この請求
項7の発明は請求項3に記載した発明と同様の効果を奏
することができる。
【0019】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、 キャッシュ制御部がファイルリスト中に保護指定
が行われているファイルは削除しないこと、を特徴とす
る。この請求項8の発明は請求項4に記載した発明と同
様の効果を奏することができる。
【0020】請求項9の発明は、コンピュータによっ
て、請求項1乃至請求項4の発明を実現させるプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
この請求項9に記載した発明によれば、コンピュータ読
取可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行するこ
とにより、請求項1乃至請求項4の発明のデータのキャ
ッシング方法をコンピュータに実現させることができ
る。
【0021】請求項10の発明は、コンピュータによっ
て、請求項5乃至請求項8のデータのキャッシング装置
を実現させるプログラムを記録したコンピュータ読取可
能な記録媒体である。この請求項10の発明によれば、
コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたプログラ
ムを実行することにより、請求項5乃至請求項8の発明
のデータのキャッシング装置をコンピュータに実現させ
ることができる。
【0022】請求項11の発明は、ページを構成するペ
ージデータを直接印刷するデジタル印刷システムであっ
て、ページを構成するページデータを作成する編集手段
と、編集手段によって作成されたページデータを送信す
るための通信手段と、信手段を介して受信したページを
構成するページデータを出力用データに変換する変換手
段と、変換された出力用データを印刷する印刷装置と、
を有し、変換手段と印刷装置との間に、出力用データを
構成する出力用データファイルを複数個キャッシュする
キャッシュメモリと、上記キャッシュメモリにキャッシ
ュされた出力用データファイルが有する属性情報に基づ
いて、キャッシュされた出力用データファイルについて
のファイルリストを作成するキャッシングファイルリス
ト作成部と、上記キャッシュメモリ及び出力用データフ
ァイルについてのファイルリストを作成す る手段を
制御するキャッシュ制御部と、出力用データを構成する
出力用データファイルの一部が変更された場合、キャッ
シュ制御部は出力用データファイルとキャッシュメモリ
にキャッシュされている出力用データファイルとをファ
イルリストに基づいて比較し、変更が行われた出力用デ
ータファイルを特定するとともにキャッシュされていた
変更前の出力用データファイルを削除し変更後の出力用
データファイルのみを新たにキャッシュし、キャッシン
グファイルリスト作成部は新たにキャッシュした出力用
データファイルについてのファイルリストを更新するこ
と、 を特徴とする。
【0023】この請求項11の発明によれば、ページを
作成する編集手段から通信手段を経て送信されてきたペ
ージを構成するページデータを出力用データに変換して
印刷装置にて出力する際、出力用データファイルを複数
個キャッシュするキャッシュメモリと、キャッシュされ
た出力用データファイルが有する属性情報を利用して、
キャッシュされた出力用データファイルのファイルリス
トを作成するキャッシングファイルリスト作成手段と、
キャッシュメモリ及びキャッシングファイルリスト作成
手段を制御するキャッシュ制御部と利用する。これによ
り、キャッシングファイルリスト作成手段で作成された
ファイルリストを利用して、再度出力用データを出力す
る際に、以前出力した出力用データと今回出力すべき出
力用データが同一のものであるか否かをキャッシュ制御
部が識別するので、今回出力すべき出力用データファイ
ルの一部が変更されていた場合、キャッシュされた出力
用データファイルのファイルリストを比較することによ
り、変更が行われた出力用データファイルを特定するこ
とができ、変更以前の出力用データファイルを削除し変
更された一部の出力用データファイルのみを新たにキャ
ッシュすることが可能となり、出力用データファイルが
何度変更されたとしても、出力用データファイル全てを
再キャッシュする必要はなくなるので、キャッシュメモ
リを有効に利用することができ、デジタル印刷システム
の処理効率を低下させずに済む。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施形態の一例について説明する。 図1は、この
実施形態におけるデジタル印刷システムを示す配置構成
図である。このデジタル印刷システム100は図示のよ
うにコントローラ1およびフロントエンドコンピュータ
2が相互にLANなどのネットワーク回線3によって接
続されており、コントローラ1には印刷装置4が接続さ
れている。コントローラ1はフロントエンドコンピュー
タ2から転送されてきたジョブファイルを解釈し、ジョ
ブファイルを構成するページファイルから1ページ毎の
ビットマップデータを作成するRIP処理を行う機能を
有し、その結果を印刷装置へ出力するための処理を行う
装置である。
【0025】フロントエンドコンピュータ2は、実際に
ジョブファイルを構成するページファイルを編集・作成
するために使用される装置である。製版用のレイアウト
アプリケーションを搭載した一般的なパーソナルコンピ
ュータで構成することが可能である。また、複数のフロ
ントエンドコンピュータ2を配置することも可能であ
る。なお、コントローラ1とフロントエンドコンピュー
タ2はこの図1では別個のものとして記載しているが、
1台のコンピュータがコントローラ1とフロントエンド
コンピュータ2の機能を兼ね備えていてもよい。
【0026】ネットワーク回線3はコントローラとフロ
ントエンドコンピュータ間の通信を行うために使用され
る。印刷装置4はコントローラ1でRIP処理されたジ
ョブファイルを実際に印刷出力する装置である。図2
は、コントローラ1をさらに詳細に説明するための構成
図である。図示されているように、このコントローラ1
はCPU10、表示部11、入力部12、ネットワーク
I/F部13、RIP部14、キャッシュ15、記憶部
16によって構成されている。
【0027】CPU10はコントローラ1全体の制御を
行う機能を有している。表示部11はコントローラ1の
動作を表示する機能を有しており、またキャッシュされ
ているファイルリストを表示することも可能である(後
述する)。入力部12はコントローラ1の動作を制御す
るための入力を行う機能を有しており、またキャッシュ
されているファイルに対して備考情報を入力することも
可能である(後述する)。この入力部12はキーボード
やマウスなどで構成される。ネットワークI/F部13
は、ネットワーク回線3とのインタフェースであり、フ
ロントエンドコンピュータ2から送信されてくるジョブ
ファイルは、このネットワークI/F部13を介してコ
ントローラ1にて受信される。
【0028】RIP部14はフロントエンドコンピュー
タ2から送信されてきたジョブファイルに対してRIP
処理を行う機能を有している。フロントエンドコンピュ
ータ2から送信されてきたジョブファイルは複数のペー
ジファイルから構成されており、そのページファイルを
それぞれラスタライズすることによって、RIP済みジ
ョブファイルを生成することができる。なお、これらジ
ョブファイル、ページファイルを出力用データファイル
とも称する。キャッシュ15は印刷装置4に対して出力
用データファイルのキャッシュ処理を行い、それを制御
する機能を有している。RIP部14において生成され
たRIP済みジョブファイルはキャッシュ15内にキャ
ッシュされる。その後印刷装置4にRIP済みジョブフ
ァイルが送信されて実際の印刷出力処理が行われること
になる。
【0029】記憶部16はコントローラ1を制御するた
めのプログラムを格納する機能を有している。また、ネ
ットワークI/F部13を介して受信したジョブファイ
ルや、RIP部14によってRIP処理が行われたRI
P済みジョブファイルを一時的に格納する機能も有して
いる。さらに、キャッシュ15の機能を実現するプログ
ラムをも格納することができる。なお、キャッシュ15
の機能を実現するプログラムは、図示しない携帯型可搬
記録媒体読取部にて読みとられたプログラム、あるいは
ネットワークI/F部13を介して図示しないサーバー
からプログラムをダウンロードすることにより記憶部1
6に格納され、CPU10がそのプログラムを実行する
ことによって機能することができる。
【0030】キャッシュ15は、さらにキャッシュ制御
部151、キャッシングファイルリスト作成部152、
キャッシュメモリ153で構成されている。キャッシュ
制御部151はキャッシュ15におけるキャッシュ処理
を制御する機能を有している。RIP部14あるいは記
憶部16から送信されてきたRIP済みジョブファイル
はキャッシュ制御部151によってキャッシュメモリ1
53にキャッシュされる。これにより、RIP済みジョ
ブファイルを再度出力する場合、キャッシュメモリ15
3にキャッシュされているRIP済みジョブファイルを
印刷装置4に転送するので、RIP済みジョブファイル
を出力する処理をコントローラ1が実行する必要がなく
なる。
【0031】また、このキャッシュ制御部151は、次
に説明するキャッシングファイルリスト作成部152に
よって作成されたキャッシュされているページファイル
のリストと出力処理が指示されたRIP済みジョブファ
イルを構成するページファイルとを比較することがで
き、それにより印刷装置4に送信すべきファイルについ
て、キャッシュメモリ153にキャッシュされているペ
ージファイルか出力処理が指示されたRIP済みジョブ
ファイルを構成するページファイルかを選択することが
可能である。
【0032】キャッシングファイルリスト作成部152
はキャッシュメモリ153にキャッシュされているRI
P済みジョブファイルあるいはRIP済みジョブファイ
ルを構成するページファイルのファイル名、及びファイ
ルの属性情報であるサイズ、タイムスタンプなどを元に
して、キャッシュされているページファイルに関するフ
ァイルリストを作成する機能を有している。作成された
ページファイルリストは、前述のように、キャッシュ制
御部151における出力すべきページファイルの選択の
際に使用される。
【0033】また、キャッシングファイルリスト作成部
152は、オペレータの所望によって、キャッシュされ
ているページファイルリストに対して備考情報のセット
を行うことが可能である(これらの意味・機能について
は後述する)。キャッシュメモリ153は実際にRIP
済みジョブファイル及びRIP済みジョブファイルを構
成するページファイルをキャッシュする機能を有してい
る。このキャッシュメモリ153は印刷装置4と通信を
行うことが可能であり、印刷装置4に対して出力すべき
RIP済みジョブファイルが送信される。なお、このキ
ャッシュメモリ153は一般的にはハードディスクで構
成するのが普通であるが、大容量RAMやシリコンディ
スク、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子などで構
成してもよい。
【0034】図3は本発明の実施を説明するためのフロ
ーチャートであり、RIP済みジョブファイルをキャッ
シュメモリ153にキャッシュし、キャッシングファイ
ルリストを作成するプロセスを説明するためのものであ
る。まず、ステップ1において、RIP済みジョブファ
イルを印刷装置4にて印刷出力する指示が発行される。
ステップ2では、キャッシュ制御部151がRIP部1
4あるいは記憶部16から送信されてきたRIP済みジ
ョブファイルをキャッシュメモリ153にキャッシュす
る。その後印刷装置4にRIP済みジョブファイルを送
信し、印刷出力が行われる(ステップ3)。そして、ス
テップ3の処理と並列にキャッシングファイルリスト作
成部152がキャッシュメモリ153にキャッシュされ
ているRIP済みジョブファイルを解析し、キャッシン
グファイルリストを作成し(ステップ4)、このプロセ
スを終了する。
【0035】図4はRIP済みジョブファイルの構成を
示したものである。RIP済みジョブファイルはそのヘ
ッダ部にファイルの名称、及びファイルの属性情報であ
るファイル容量、そしてファイルが作成された時間を示
すタイムスタンプが書込まれている。ここで、ファイル
容量、タイムスタンプは格納されているページファイル
が更新された場合、それに合わせて変更される。ヘッダ
部以降に複数のページファイルが格納されていて、最終
ページを示すページファイルnの後ろにはフッタ部があ
り、RIP済みジョブファイルの終了を示す意味のデー
タが書込まれている。格納されているページファイルも
またそのそれぞれのヘッダ部にファイルの名称、ファイ
ル容量、ファイルが作成された時間を示すタイムスタン
プが書込まれており、ヘッダ部に続いて実際のデータが
存在し、ファイル終了を示す意味のフッタ部が存在す
る。なお、これらのページファイルは無論RIP処理済
みである。
【0036】また、この図4ではRIP済みジョブファ
イルに複数のページファイルが実際に格納されている状
態を示しているが、ジョブファイル内部に実際のページ
ファイルが存在せず、RIP処理や印刷出力処理を実行
する際にジョブファイル内部に記述されたポインタを用
いて他のディレクトリ/フォルダに存在するページファ
イルを引用するようにしてRIP済みジョブファイルを
作成するようにしてもよい。図5はキャッシングファイ
ルリスト作成部152によって作成されたキャッシング
ファイルリストの構成の一例を示すための図である。
【0037】キャッシングファイルリストは、その項目
としてファイル名、容量、タイムスタンプ、そして備考
を有する。例えばRIP済みジョブファイルの名称がDo
c1、容量が3,000,000byte、タイムスタンプが1999/7/1,
10:39であり、その内部にpage1〜pagenまでのページ
ファイルが格納されていた場合、キャッシングファイル
リスト作成部152はRIP済みジョブファイルのヘッ
ダ情報及びRIP済みジョブファイルを構成するページ
ファイルのヘッダ情報から、図5に示すようなキャッシ
ングファイルリストを作成する。なお、ここで備考の項
目はページファイルがどのRIP済みジョブファイルと
関連付けされているかを示すために使用されている。
【0038】図6は、この図5で示したキャッシングフ
ァイルリストを利用して、既にキャッシュしているRI
P済みジョブファイルが存在し、そのRIP済みジョブ
ファイルを構成しているページファイルが変更された場
合の出力処理時のキャッシュ処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0039】まず、ページファイル page2を修正した
後RIP処理を行ったRIP済みジョブファイル Doc1
に対して印刷出力が指示される(ステップ11)。
【0040】ここで、修正されたのはページファイル p
age2のみであり、他のページファイルには何等変更は
加えられておらず、RIP済みジョブファイルの名称 D
oc1についても変更が行われていないことに留意する。
続いて、キャッシュ制御部151が印刷出力のために送
られてきたRIP済みジョブファイルとキャッシングフ
ァイルリスト作成部で作成されたキャッシングファイル
リストとを比較する(ステップ12)。
【0041】つまり、送られてきたRIP済みジョブフ
ァイルの名称と、キャッシングファイルリストに存在す
るファイル名称が同一のものを比較する。なお、この時
送信されてきたRIP済みジョブファイルがキャッシン
グファイルリストに未記入のものであった場合には、図
3のプロセスが実行されることになる。このフローチャ
ートでは、前回RIP済みジョブファイル Doc1 を既に
キャッシュしているものとして、以降の説明を行う。こ
の場合、キャッシュ制御部151は、今回送信されてき
たRIP済みジョブファイルのタイムスタンプと前回の
キャッシュ時に作成されたキャッシングファイルリスト
に記入されたタイムスタンプを比較するものとして(ス
テップ13)、タイムスタンプが一致していたならば、
キャッシュ制御部151は既にキャッシュメモリ153
にキャッシュされているRIP済みジョブファイルを出
力し、処理を終了する(ステップ14)。
【0042】今回送信されてきたRIP済みジョブファ
イルのタイムスタンプと前回のキャッシュ時に作成され
たキャッシングファイルリストに記入されたタイムスタ
ンプが一致しなかった場合、キャッシュ制御部151は
RIP済みジョブファイルを構成するページファイルと
前回作成されたキャッシングファイルリストに記入され
ているページファイルとの比較を開始する(ステップ1
5)。
【0043】この場合にも、キャッシュ制御部151は
今回送信されてきたRIP済みジョブファイルに格納さ
れたページファイルのタイムスタンプと前回のキャッシ
ュ時に作成されたキャッシングファイルリストに記入さ
れたページファイルのタイムスタンプを比較する(ステ
ップ16)。
【0044】今回送信されてきたRIP済みジョブファ
イルを構成するページファイルのタイムスタンプと前回
のキャッシュ時に作成されたキャッシングファイルリス
トに記入されたページファイルのタイムスタンプが一致
していたならば、キャッシュ制御部151はキャッシュ
メモリ153にキャッシュされているRIP済みジョブ
ファイルを構成するページファイルを出力対象とする
(ステップ17)。その後、次のファイルが存在する場
合には、ステップ15にジャンプして処理を繰り返す
(ステップ19)。
【0045】ステップ16にて、両者のタイムスタンプ
が一致しなかった場合、キャッシュ制御部151は今回
送信されてきたRIP済みジョブファイルを構成するペ
ージファイルをキャッシュメモリ153にキャッシュす
る(ステップ18)。両者のタイムスタンプが一致しな
い状態というのは、比較対象となるファイルがキャッシ
ングファイルリストに記入されていない(=キャッシュ
メモリ153にキャッシュされていない)状態をも含む
のは無論のことである。今回の例では、ページファイル
page2が修正されたためにタイムスタンプが変更され
ているので、ステップ18によってこのページファイル
page2を新たにキャッシュメモリ153にキャッシュ
することになる。
【0046】なお、この時修正前のページファイル pag
e2はキャッシュメモリ153より削除することが望ま
しい。また、ページファイル pagemがジョブファイル
Doc1 に新規に挿入された場合であれば、当然ページフ
ァイル pagemはキャッシュメモリ153にキャッシュ
されておらずキャッシングファイルリストには記入され
ていないので、ステップ18の結果キャッシュメモリ1
53にページファイル pagemがキャッシュされる。こ
の後、次のファイルが存在する場合には、ステップ15
にジャンプして処理を繰り返す(ステップ19)。全て
のページファイルに対して比較が終了したならば、キャ
ッシングファイルリスト作成部152が、今回新たにキ
ャッシュされたRIP済みジョブファイル及びそれを構
成するページファイルのヘッダ情報を反映した形で、キ
ャッシングファイルリストを更新する(ステップ2
0)。ステップ20を終了した後、キャッシュ制御部1
51はキャッシュメモリ153にキャッシュされたRI
P済みジョブファイルを印刷装置4に送信し(ステップ
21)、全ての処理を終了する。
【0047】図7に、図6のプロセスを実行した結果更
新されたキャッシングファイルリストを示す。これを見
てわかるように、RIP済みジョブファイルを示す Doc
1 の項目のうち、容量及びタイムスタンプに変更が加え
られていることがわかる。また、修正されたページファ
イル page2についても、容量及びタイムスタンプに変
更が行われていることがわかる。RIP済みジョブファ
イル Doc1 に変更が加えられていなければ、このキャッ
シングファイルリストに記入された情報を利用してキャ
ッシュ制御部151がキャッシュメモリ153にキャッ
シュされているRIP済みジョブファイル Doc1 を出力
し、RIP済みジョブファイル Doc1 に何らかの変更が
生じた場合には、変更部分のみを新たにキャッシュし、
それ以外の部分はキャッシュメモリ153にキャッシュ
されている内容を出力する。
【0048】この図6のプロセスを実行することによっ
て、格納しているページファイルの修正が加えられたR
IP済みジョブファイルを出力する場合、全てのファイ
ルをキャッシュし直す必要はなく、変更が加えられたペ
ージファイルのみ再キャッシュを行うことで、キャッシ
ュメモリを効率良く使用することができる。さて、キャ
ッシュメモリ153の容量は有限であるため、データの
入出力に応じて、更新の如何に関わらずキャッシュされ
ているRIP済みジョブファイルあるいはそれを構成す
るページファイルを削除しなければならないことがあ
る。しかし、状況によってはキャッシュから削除されて
は困るRIP済みジョブファイルあるいはページファイ
ルが存在するケースもある。そのため、これらファイル
の削除について一定のルールを用意しておく方が都合が
良い。
【0049】図8は、図6のようなプロセスを有するキ
ャッシュ手法において、前述のようなルールを適用した
場合のプロセスを説明するためのフローチャートであ
る。キャッシュメモリ153にページファイルを新規に
キャッシュする状況が発生した場合、まずキャッシュメ
モリ153の空き容量を検索する(ステップ31)。キ
ャッシュメモリ153に充分な空き容量が存在する場合
は(ステップ32)、キャッシュメモリ153にRIP
済みジョブファイルあるいはページファイルをキャッシ
ュし、キャッシングファイルリストを更新して、処理を
終了する(ステップ33)。
【0050】キャッシュメモリ153に充分な空き容量
が存在しない場合(ステップ32)、キャッシュ制御部
151はキャッシングファイルリストを検索し、記入さ
れているタイムスタンプの中で最もタイムスタンプが古
いRIP済みジョブファイルあるいはページファイルを
検索する(ステップ34)。最もタイムスタンプが古い
ページファイルが発見された場合、そのページファイル
は現在出力対象となっているRIP済みジョブファイル
を構成するファイルであるか否かを判断する(ステップ
35)。この判断は、RIP済みジョブファイルとキャ
ッシングファイルリストを比較することによって可能で
ある。発見されたページファイルが現在出力対象となっ
ているRIP済みジョブファイルを構成するファイルで
ある場合は、これを削除すると再キャッシュ等の不都合
が発生するために、削除の対象とはせずにステップ34
へ戻って次に古いファイルを見つけるために再検索を実
行する。
【0051】発見されたページファイルが現在出力対象
となっているRIP済みジョブファイルを構成するもの
でなければ、キャッシュ制御部151はそのファイルに
対して保護指定が行われているか否かを判断する(ステ
ップ36)。図9は、保護指定が行われているファイル
が存在する場合のキャッシングファイルリストを示すた
めの図である。項目の備考欄に注目すると、ページファ
イルpage2には“Protected”という記入が行われてい
る。この記入が行われているページファイルは保護対象
であって、キャッシュされているファイルを削除しなけ
ればならなくなった場合に決して自動的に削除してはな
らないということを示したものである。
【0052】RIP済みジョブファイルあるいはページ
ファイルに対してこのような保護指定を行うための操作
画面を図10に示す。表示部11には保護指定を行うた
めの操作画面101が表示される。これはフローティン
グウィンドウとして表示されるようにしてもよいし、画
面切り替えによって表示するようにしてもよい。操作画
面101内には、キャッシングリスト表示部102、キ
ャッシングファイル表示部103、スクロール部10
4、保護指定チェックボックス105、キャンセルボタ
ン106、終了ボタン107が表示される。また、操作
画面101に表示されている各種ボタンを操作するため
にマウスポインタMpが表示されている。マウスポイン
タMpは入力部12によって移動・操作を行う。
【0053】キャッシングリスト表示部102はキャッ
シュメモリ153にキャッシュされているRIP済みジ
ョブファイルのタイトルを表示する機能を有している。
オペレータがこのキャッシングリスト表示部102の右
端にあるプルダウンスイッチをマウスポインタMpで操
作すると、キャッシュメモリ153にキャッシュされて
いるRIP済みジョブファイル一覧がプルダウン表示さ
れるようになっており、保護指定を行いたいページファ
イルが含まれているRIP済みジョブファイルを選択す
ることができる。キャッシングファイル表示部103は
上記操作によってキャッシュされているRIP済みジョ
ブファイルが選択されると、そのRIP済みジョブファ
イルに対応するキャッシングファイルリストを表示する
機能を有している。
【0054】スクロール部104はキャッシングファイ
ルリストをスクロール表示したい場合に、マウスポイン
タMpで操作する。保護指定チェックボックス105
は、RIP済みジョブファイルもしくはページファイル
に対して保護指定を行う機能を有している。オペレータ
がマウスポインタMpを操作して、この保護指定チェッ
クボックス105に対してチェックマーク(レ点)を入
力すると、この保護指定チェックボックス105にチェ
ックが入れられたファイルは、キャッシュ制御部151
によってキャッシングファイルリストの備考欄に保護指
定を示す“Protected”が入力され、保護対象となるの
で自動的に削除されることはなくなる。
【0055】キャンセルボタン106は、操作画面10
1の操作内容を保存することなく、操作画面101を終
了する場合に使用される。終了ボタン107は、操作画
面101の操作内容を保存して、操作画面101を終了
する場合に使用される。図10では、RIP済みジョブ
ファイル Doc2 を構成するページファイル page2を保
護指定する様子を示している。キャッシングリスト表示
部102にはDoc2 が表示され、キャッシングファイル
表示部103にはRIP済みジョブファイル Doc2 に関
するキャッシングリストが表示されている。この状態
で、オペレータがマウスポインタMpを操作して、ペー
ジファイル page2の欄にある保護指定チェックボック
ス105にチェックマークを入れているので、RIP済
みジョブファイル Doc2 を構成するページファイル pag
e2が保護指定とされるのである。
【0056】検索されたRIP済みジョブファイルある
いはページファイルに対してこのような保護指定が行わ
れていたならば、キャッシュ制御部151は、備考の項
目にこの“Protected”が記入されているページファイ
ルは削除対象にせず、以後検索から外すようにして、ス
テップ34へ戻って次に古いファイルを検索する処理を
繰り返す(ステップ37)。検索されたRIP済みジョ
ブファイルあるいはページファイルが保護指定でなけれ
ばそのファイルを削除し、ステップ32に戻って処理を
繰り返す(ステップ38)。なお、このようなプロセス
を経てもファイルを削除できない場合には、エラーを通
告してオペレータの操作で不要と思われるファイルを削
除するようにしてもよい。
【0057】また、ここではRIP済みジョブファイル
もしくはページファイルの保護指定の手段として備考欄
に情報を書込むようにしたが、保護指定を指示した場合
にファイルに対して保護指定フラグをセットするような
手段でも良い。このようなプロセスを使用すれば、ファ
イルの削除について一定のルールが実行され無秩序にフ
ァイルが削除されることもなく、キャッシュメモリを効
率的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタル印刷システムの一例
である。
【図2】本発明を実施したコントローラ1の概略構成図
である。
【図3】本発明の実施様態を示すフローチャートであ
る。
【図4】RIP済みジョブファイルの概略構成図であ
る。
【図5】本発明を実施することによって得られるキャッ
シングファイルリストを示した図である。
【図6】本発明の実施態様を示すフローチャートであっ
て、RIP済みドキュメントファイルの一部が変更され
た場合の動作プロセスを示すためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明を実施することによって得られるキャッ
シングファイルリストを示した図である。
【図8】本発明の実施態様を示すフローチャートであっ
て、キャッシュメモリ153にキャッシュされているフ
ァイルを削除する場合の動作プロセスを示すフローチャ
ートである
【図9】本発明を実施することによって得られるキャッ
シングファイルリストを示した図である
【図10】ファイルの保護指定を行う際に使用される操
作画面101の説明図である
【符号の説明】
1 コントローラ 2 フロントエンドコンピュータ 3 ネットワーク回線 4 印刷装置 10 CPU 11 表示部 12 入力部 13 ネットワークI/F 14 RIP部 15 キャッシュ 16 記憶部 100 デジタル印刷システム 101 操作画面 102 キャッシングリスト表示部 103 キャッシングファイル表示部 104 スクロール部 105 保護指定チェックボックス 106 キャンセルボタン 107 終了ボタン 151 キャッシュ制御部 152 キャッシングファイルリスト作成部 153 キャッシュメモリ Doc1 RIP済みジョブファイル Doc2 RIP済みジョブファイル Mp マウスポインタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力用データをキャッシュして出力する、
    データのキャッシング方法であって、出力用データファ
    イルを複数個キャッシュメモリにキャッシュする工程
    と、上記工程でキャッシュされた出力用データファイル
    が有する属性情報に基づいて、キャッシュされた出力用
    データファイルについてのファイルリストを作成する工
    程と、 出力用データファイルの一部が変更された場合、変更さ
    れた出力用データファイルとキャッシュメモリにキャッ
    シュされている出力用データファイルとを前記工程で作
    成されたファイルリストを基に比較する工程と、上記工
    程によって変更が行われた出力用データファイルを特定
    する工程と、キャッシュされていた変更前の出力用デー
    タファイルを削除し変更後のファイルのみを新たにキャ
    ッシュする工程と、新たにキャッシュした出力用データ
    ファイルについてのファイルリストを更新する工程と、
    を有するデータのキャッシング方法。
  2. 【請求項2】請求項1のデータのキャッシング方法であ
    って、出力用データファイルの一部が変更された場合、
    出力用データファイルとキャッシュメモリにキャッシュ
    されている出力用データファイルとを、前記工程で作成
    されたファイルリストを基に比較する工程において、出
    力用データファイルが作成された日時を示すタイムスタ
    ンプを用いて比較すること、を特徴とする請求項1のデ
    ータのキャッシング方法。
  3. 【請求項3】請求項1のデータのキャッシング方法であ
    って、キャッシュされていた変更前の出力用データファ
    イルを削除し、変更後の出力用データファイルのみを新
    たにキャッシュする工程において、キャッシュメモリに
    キャッシュに充分な容量が存在するか否かを判定し、キ
    ャッシュに充分な容量が存在しなければキャッシュされ
    ているファイルリストを検索し、ファイルリストに記載
    されているもっとも古い日時の出力用データファイルを
    削除する工程と、を有する請求項1のデータのキャッシ
    ング方法。
  4. 【請求項4】請求項3のデータのキャッシング方法であ
    って、ファイルリスト中に保護指定が行われている出力
    用データファイルは削除しない工程と、を有する請求項
    3のデータのキャッシング方法
  5. 【請求項5】出力用データをキャッシュして出力するデ
    ータのキャッシング装置であって、出力用データファイ
    ルをキャッシュするキャッシュメモリと、上記キャッシ
    ュメモリにキャッシュされた出力用データファイルが有
    する属性情報に基づいて、キャッシュされた出力用デー
    タファイルについてのファイルリストを作成するキャッ
    シングファイルリスト作成部と、上記キャッシュメモリ
    及び出力用データファイルについてのファイルリストを
    作成するキャッシングファイルリスト作成部を制御する
    キャッシュ制御部と、出力用データファイルの一部が変
    更された場合、キャッシュ制御部は出力用データファイ
    ルとキャッシュメモリにキャッシュされている出力用デ
    ータファイルとをファイルリストに基づいて比較し、変
    更が行われた出力用データファイルを特定するとともに
    キャッシュされていた変更前の出力用データファイルを
    削除し変更後の出力用データファイルのみを新たにキャ
    ッシュし、キャッシングファイルリスト作成部は新たに
    キャッシュした出力用データファイルについてのファイ
    ルリストを更新すること、を特徴とするデータのキャッ
    シング装置。
  6. 【請求項6】請求項5のデータのキャッシング装置であ
    って、出力用データファイルの一部が変更された場合、
    キャッシュ制御部は出力用データファイルとキャッシュ
    メモリにキャッシュされている出力用データファイルと
    をファイルリストを基に比較する際、出力用データファ
    イルが作成された日時を示すタイムスタンプを用いて比
    較すること、を特徴とする請求項5のデータのキャッシ
    ング装置。
  7. 【請求項7】請求項5のデータのキャッシング装置であ
    って、 キャッシュされていた変更前の出力用データファイルを
    削除し変更後の出力用データファイルのみを新たにキャ
    ッシュする際、 キャッシュ制御部がキャッシュメモリに充分な容量が存
    在するか否かを判定し、充分な容量が存在しなければキ
    ャッシュされている出力用データファイルについてのフ
    ァイルリストを検索し、ファイルリストに記載されてい
    るもっとも古い日時の出力用データファイルを削除する
    こと、 を特徴とする請求項5のデータのキャッシング
    装置。
  8. 【請求項8】請求項7のデータのキャッシング装置であ
    って、 キャッシュ制御部がファイルリスト中に保護指定が行わ
    れているファイルは削除しないこと、 を特徴とする請求項7のデータのキャッシング装置。
  9. 【請求項9】コンピュータによって、請求項1乃至4の
    データのキャッシング方法を実現させるプログラムを記
    録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】コンピュータによって、請求項5乃至8
    のデータのキャッシング装置を実現させるプログラムを
    記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】ページを構成するページデータを直接印
    刷するデジタル印刷システムであって、ページを構成す
    るページデータを作成する編集手段と、編集手段によっ
    て作成されたページデータを送信するための通信手段
    と、 信手段を介して受信したページを構成するページデータ
    を出力用データに変換する変換手段と、 変換された出力用データを印刷する印刷装置と、 を有し、変換手段と印刷装置との間に、 出力用データを構成する出力用データファイルを複数個
    キャッシュするキャッシュメ モリと、 上記キャッシュメモリにキャッシュされた出力用データ
    ファイルが有する属性情報に 基づいて、キャッシュ
    された出力用データファイルについてのファイルリスト
    を作成するキャッシングファイルリスト作成部と、 上記キャッシュメモリ及び出力用データファイルについ
    てのファイルリストを作成す る手段を制御するキャ
    ッシュ制御部と、 出力用データを構成する出力用データファイルの一部が
    変更された場合、キャッシュ制御部は出力用データファ
    イルとキャッシュメモリにキャッシュされている出力用
    データファイルとをファイルリストに基づいて比較し、
    変更が行われた出力用データファイルを特定するととも
    にキャッシュされていた変更前の出力用データファイル
    を削除し変更後の出力用データファイルのみを新たにキ
    ャッシュし、キャッシングファイルリスト作成部は新た
    にキャッシュした出力用データファイルについてのファ
    イルリストを更新すること、 を特徴とするデジタル印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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