JP2000330559A - 教示データ生成装置、自動演奏装置、及び記録媒体 - Google Patents

教示データ生成装置、自動演奏装置、及び記録媒体

Info

Publication number
JP2000330559A
JP2000330559A JP11141635A JP14163599A JP2000330559A JP 2000330559 A JP2000330559 A JP 2000330559A JP 11141635 A JP11141635 A JP 11141635A JP 14163599 A JP14163599 A JP 14163599A JP 2000330559 A JP2000330559 A JP 2000330559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
performance
channel
volume
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11141635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4178661B2 (ja
Inventor
Hitotsugu Kato
仁嗣 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP14163599A priority Critical patent/JP4178661B2/ja
Publication of JP2000330559A publication Critical patent/JP2000330559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4178661B2 publication Critical patent/JP4178661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏データから適切な教示データを生成でき
るようにし、更には自動演奏との合奏で演奏者(ユー
ザ)がより幅広い音楽表現を行えるようにする。 【解決手段】 CPU201は、自動演奏対象の演奏デ
ータをワークRAM203に格納する。その演奏データ
から、マスターチャネルにおけるベロシティ値の最大
値、最小値、キープレッシャー値の最大値を抽出する。
ベロシティ値の最大値と最小値で表される実際の値域は
7つの範囲に分割する。自動演奏を行う場合には、マス
ターチャネルで処理タイミングとなったMIDIデータ
のベロシティ値、その値域の分割結果から教示データを
生成してそれに対応する強弱記号をLCD103に表示
させる。また、スレーブチャネルのMIDIデータは、
それのベロシティ値、或いはキープレッシャー値を、マ
スターチャネルのベロシティ値、或いはキープレッシャ
ー値に応じて変更して処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音の音量を指定
する音量データをイベントデータの一部として有する演
奏データ(シーケンスデータ)を利用してユーザ(演奏
者)の利便性を向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】曲の演奏内容を表す演奏データ(シーケ
ンスデータ)は、自動演奏(自動伴奏を含む)だけでな
く、ナビゲート機能の実現といった他の用途にも用いら
れている。そのナビゲート機能は、鍵盤楽器等におい
て、例えば鍵毎に設けられたLED等の発光素子を順
次、点灯させていくことにより、演奏者に押鍵(操作)
すべき鍵を指示して演奏を誘導することを基本とする機
能である。
【0003】技術的に未熟なユーザ(演奏者)は、ナビ
ゲート機能を利用することによって、楽譜を見ることな
く所望の曲を演奏することができる。しかし、ナビゲー
ト機能で指示された演奏操作子を単に操作していくだけ
では、当然のことながら、音楽的に豊かな表現を行うこ
とはできない。音楽的な印象は、様々な高さの楽音が鳴
るタイミングの他に、各楽音の音量やその違いによって
も大きく変化する。このことから、鍵盤楽器のなかに
は、演奏者がより豊かな音楽的表現を行えるように、発
音させるべき楽音の音量を指示する機能(強弱記号表示
機能)を搭載したものがある。
【0004】これまで、その強弱記号表示機能は、例え
ば表示すべき強弱記号を指定するデータ(教示データ)
を演奏データと別に用意することにより、自動演奏の進
行に合わせて強弱記号を順次、表示するようになってい
た。しかし、そのような方法では、予め用意した演奏デ
ータ以外では強弱記号を表示することができない。この
ことから、例えば、特開平11−7278号公報に開示
されているように、演奏の進行に応じて表示させるべき
強弱記号を指定する教示データを生成する装置(教示デ
ータ生成装置)が創案されている。その装置では、演奏
データを構成するイベントデータに含まれるベロシティ
を基に、自動演奏の進行に合わせて教示データを順次、
生成している。このため、鍵盤楽器にその装置を搭載さ
せた場合には、予め教示データが用意されていない演奏
データであっても、演奏者は表示された強弱記号から発
音させるべき楽音の音量の変化のさせ方を知ることがで
きるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平11−72
78号公報に開示されている従来の教示データ生成装置
は、楽音のベロシティ値(音量レベル)、或いは隣り合
う楽音間のベロシティ値の差に注目して教示データを生
成していた。より具体的には、ベロシティの値域を予め
複数の範囲に分割しておくとともに、ベロシティ値の差
の範囲を表示対象とする強弱記号毎に設定しておき、楽
音のベロシティ値や楽音間のベロシティ値の差がどの範
囲内となっているか判定することで教示データを生成し
ていた。楽音のベロシティ値は、個々の楽音を対象にす
る強弱記号を指定する教示データの生成用であり、ベロ
シティ値の差は、複数の楽音で構成される部分を対象に
する強弱記号を指定する教示データの生成用である。
【0006】しかし、比較的に静かな曲では強弱記号と
してフォルテッシモ等が該当するきわめて強く発音させ
る楽音が無かったり、抑揚が小さい曲ではきわめて強く
発音させる楽音が無いだけでなく、強弱記号としてピア
ニッシモ等が該当するきわめて弱く発音させる楽音も無
いことがある。これは、ベロシティの実際の値域は、各
曲(演奏データ)によって異なったり、偏りがあるとい
うことを意味する。このため、従来の教示データ生成装
置のように、予め固定的に定めた基準を基に教示データ
を生成した場合、演奏データからそれによって表現され
る曲の演奏に合った教示データを生成することができな
いという問題点があった。
【0007】本来、音の強弱は、相対的に判断するもの
である。しかし、従来の教示データ生成装置では、上記
問題点によって、他の楽音と比較して強く発音させる楽
音でなくても強く発音させるべき楽音として教示データ
を生成するといったようなことが生じることになる。こ
のため、演奏者に曲全体における音の強弱の抑揚を容易
に把握させることができないだけでなく、演奏者を混乱
させてしまう可能性も高かった。
【0008】従来の教示データ生成装置は、複数の楽音
で構成される部分への強弱記号、具体的にはクレシェン
ドやデクレシェンドの教示データは、2つの楽音のベロ
シティ値の差に応じて生成している。しかし、2つの楽
音のベロシティ値にだけ注目していることから、クレシ
ェンド等の強弱記号が対象とする部分は2音という非常
に狭い演奏範囲に限定されることになる。これは、拍に
よる強弱の違いから本来は不要な教示データを生成させ
てしまったり、表示される強弱記号が目まぐるしく変わ
ることがあるということを意味する。そのようなこと
は、演奏者を混乱させてしまうことから、確実に回避さ
せる必要がある。
【0009】ところで、演奏データの本来の使い方であ
る自動演奏では、これまで、演奏データを単に再生する
ことしか行われていなかった。或るパートの演奏を省く
マイナスワン演奏も、基本的には演奏データを単に再生
するだけである。これは、自動演奏との合奏で行える音
楽表現の幅が狭いことを意味する。このことから、演奏
データから教示データをより適切に生成できるようにす
ることの一方では、演奏者(ユーザ)が自動演奏との合
奏でより幅広い音楽表現を行えるようにすることも望ま
れていた。それらの何れを実現させても、演奏者(ユー
ザ)にとっての利便性を向上させることになる。
【0010】本発明の課題は、演奏データから適切な教
示データを生成できるようにすることにある。また、本
発明の他の課題は、自動演奏との合奏で演奏者(ユー
ザ)がより幅広い音楽表現を行えるようにすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1及び第2の
態様の教示データ生成装置は、楽音の発音に関わるイベ
ントの内容を表すイベントデータを複数、備えてなる演
奏データを基に、演奏を行う演奏者に対して表示すべき
楽音の強弱を指定する強弱記号の種類を示すデータを教
示データとして生成することを前提とし、以下の手段を
具備する。
【0012】第1の態様の教示データ生成装置は、イベ
ントデータ中の楽音の音量を指定する音量データから、
該音量データの値域を複数の範囲に分割する値域分割手
段と、予め定めた曲の演奏単位毎に、値域分割手段によ
る値域の分割結果、及び該演奏単位を構成するイベント
データの音量データに基づいて、教示データを生成する
データ生成手段と、を具備する。
【0013】第2の態様の教示データ生成装置は、予め
定めた曲の演奏単位毎に、該演奏単位を構成するイベン
トデータ中の楽音の音量を指定する音量データを参照し
て、該演奏単位で発音させるべき楽音の音量変化の傾向
を解析する音量解析手段と、音量変化解析手段の解析結
果に基づいて、演奏単位毎に教示データを生成するデー
タ生成手段と、を具備する。
【0014】本発明の第1及び第2の態様の自動演奏装
置は、楽音の発音に関わるイベントの内容を指定するイ
ベントデータをチャネル別に有する演奏データを再生し
て自動演奏を行うことを前提とし、以下の手段を具備す
る。
【0015】第1の態様の自動演奏装置は、イベントデ
ータの処理に関わるパラメータの内容を変更するチャネ
ルを指定するためのチャネル指定手段と、チャネル指定
手段により指定されたチャネルのイベントデータの処理
に関わるパラメータの内容を変更するパラメータ変更手
段と、パラメータ変更手段が内容を変更したパラメータ
を用いて、チャネル指定手段により指定されたチャネル
のイベントデータを処理し自動演奏を行う自動演奏手段
と、を具備する。
【0016】第2の態様の自動演奏装置は、イベントデ
ータ中の楽音の音量を指定する音量データの値の変更対
象とするチャネルを指定するためのチャネル指定手段
と、チャネル指定手段により指定されたチャネルのイベ
ントデータ中の音量データの値を変更するデータ変更手
段と、データ変更手段により音量データの値が変更され
たイベントデータを処理して自動演奏を行う自動演奏手
段と、を具備する。
【0017】なお、上記第2の態様の自動演奏装置で
は、データ変更手段による音量データの値の変更方法を
指定するための変更方法指定手段を更に具備し、データ
変更手段は、変更方法指定手段により指定された変更方
法に従って、チャネル指定手段により指定されたチャネ
ルのイベントデータ中の音量データの値を変更する、こ
とが望ましい。また、チャネル指定手段は、チャネル間
の主従関係をユーザに指定させ、データ変更手段は、チ
ャネル指定手段により従と指定されたチャネルのイベン
トデータの音量データの値を、該チャネル指定手段によ
り主と指定されたチャネルのイベントデータの音量デー
タの値に基づいて変更する、ことが望ましい。
【0018】本発明の第1の態様の記録媒体は、演奏デ
ータを構成するイベントデータ中の楽音の音量を指定す
る音量データから、該音量データの値域を複数の範囲に
分割する手段と、予め定めた曲の演奏単位毎に、分割す
る手段による値域の分割結果、及び該演奏単位を構成す
るイベントデータの音量データに基づいて、楽音の強弱
を指定する強弱記号の種類を示す教示データを生成する
手段と、を実現させるプログラムを記録している。
【0019】本発明の第2の態様の記録媒体は、予め定
めた曲の演奏単位毎に、演奏データを構成するイベント
データ中の楽音の音量を指定する音量データを参照し
て、演奏単位で発音させるべき楽音の音量変化の傾向を
解析する手段と、該解析する手段の解析結果に基づい
て、演奏単位毎に楽音の強弱を指定する強弱記号の種類
を示す教示データを生成する手段と、を実現させるプロ
グラムを記録している。
【0020】本発明の第3の態様の記録媒体は、演奏デ
ータを構成するイベントデータの処理に関わるパラメー
タの内容を変更するチャネルを指定するための手段と、
該指定するための手段により指定されたチャネルのイベ
ントデータの処理に関わるパラメータの内容を変更する
手段と、該変更する手段により内容が変更されたパラメ
ータを用いて、指定するための手段により指定されたチ
ャネルのイベントデータを処理し自動演奏を行う手段
と、を実現させるプログラムを記録している。
【0021】本発明の第4の態様の記録媒体は、演奏デ
ータを構成するイベントデータ中の楽音の音量を指定す
る音量データの値の変更対象とするチャネルを指定する
ための手段と、該指定するための手段により指定された
チャネルのイベントデータ中の音量データの値を変更す
る手段と、該変更する手段により音量データの値が変更
されたイベントデータを処理して自動演奏を行う手段
と、を実現させるプログラムを記録している。
【0022】本発明(第1の態様の教示データ生成装
置)では、イベントデータ中の楽音の音量を指定する音
量データを参照して、それの値域を複数の範囲に分割す
ることにより、演奏データ毎に、教示データを生成する
うえでの基準を設定してその教示データを生成する。音
量データの実際の値を参照して演奏データ毎に基準を設
定することで、演奏データによって異なる楽音の音量の
大きさのバラツキや偏り等に適切に対応することが可能
となる。その結果、適切な教示データが生成されるよう
になる。
【0023】本発明(第2の態様の教示データ生成装
置)では、予め定めた曲の演奏単位(音符や拍、或いは
小節を基に定めた演奏範囲)毎に、該演奏単位を構成す
るイベントデータ中の楽音の音量を指定する音量データ
を参照して、該演奏単位で発音させるべき楽音の音量変
化の傾向を解析し教示データを生成する。演奏単位を構
成する全ての楽音の音量を考慮して教示データを生成す
ることから、単に楽音間の音量の差に応じて教示データ
を生成するようなことが回避される。その結果、適切な
教示データが生成されるようになる。
【0024】本発明(第1の態様の自動演奏装置)で
は、演奏者(ユーザ)が指定したチャネルのイベントデ
ータの処理に関わるパラメータの内容を変更して自動演
奏を行う。それにより、チャネル毎に演奏内容をアレン
ジできるようになることから、自動演奏との合奏では演
奏者はより幅広い音楽表現を行えるようになる。
【0025】本発明(第2の態様の自動演奏装置)で
は、演奏者(ユーザ)が指定したチャネルのイベントデ
ータ中の音量データの値を変更して自動演奏を行う。そ
れにより、チャネル毎に楽音の音量における抑揚をアレ
ンジできるようになることから、自動演奏との合奏では
演奏者はより幅広い音楽表現を行えるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、第1
の実施の形態による教示データ生成装置、及び自動演奏
装置を搭載した電子楽器の外観図である。
【0027】その電子楽器は、図1に示すように、多数
の鍵101aからなる鍵盤101と、各種スイッチが配
設された操作パネル102と、各種強弱記号を含む様々
な記号や情報を表示できるLCD(液晶表示器)103
と、楽音を放音する2つのスピーカ104と、特には図
示しないフロッピーディスク(FD)にアクセスするF
DD(フロッピーディスク装置)105と、を備えて構
成されている。
【0028】操作パネル102に配設されたスイッチと
しては、特に図示していないが、自動演奏(自動伴奏を
含む)のスタート/ストップを指示するためのスタート
/ストップスイッチ、演奏をナビゲートするモード(以
降、ナビゲートモードと呼ぶ)を設定するための表示ス
イッチ、自動演奏の実行時におけるチャネル間の関係の
設定(変更)を行えるようにするためのチャネル設定ス
イッチ、LCD103に表示されたカーソルを移動させ
るためのカーソルキー、自動演奏させる曲(演奏デー
タ)や音色、或いは音響効果等の指定、更にはチャネル
間の関係の設定に用いられるテンキー、などを始め、様
々なスイッチが設けられている。鍵盤101の各鍵10
1aには発光素子としてLEDが設けられており、演奏
のナビゲートは、そのLEDを点灯させることで行うよ
うになっている。他の楽器やシーケンサ等の外部装置と
は、特に図示しないMIDI端子を介してMIDIデー
タの送受信を行えるようになっている。
【0029】図2は、上記電子楽器の回路構成図であ
る。図1に示す外観を有する電子楽器は、図2に示すよ
うに、楽器全体の制御を行うCPU201と、そのCP
U201が実行するプログラムや各種制御データ、及び
複数の演奏データ等を格納したプログラムROM202
と、CPU201がワークに用いるワークRAM203
と、操作パネル102に配設された各種スイッチからな
るスイッチ群204と、鍵盤101の各鍵101a毎に
配設されたLEDからなるLED群205と、スイッチ
群204、及び鍵盤101に対して演奏者が行った操作
を検出するとともに、LED群205をCPU201の
指示に従って駆動するインターフェイス206と、LC
D103を駆動して表示させるべき画像を表示させるL
CDコントローラー207と、FDD105を制御する
FDDコントローラー208と、発音させるべき楽音の
波形データを生成する音源209と、音色が異なる各種
楽音の波形データを格納した波形ROM210と、音源
211が出力した波形データをアナログのオーディオ信
号に変換するDAコンバータ211と、を備えて構成さ
れている。そのDAコンバータ211が出力したオーデ
ィオ信号をスピーカ104に入力させることによって楽
音が放音される。CPU201とプログラムROM20
2、ワークRAM203、インターフェース206、L
CDコントローラー207、FDDコントローラー20
8、及び音源209とは、アドレスバス212、及びデ
ータバス213を介して接続されている。
【0030】以上の構成において、動作を説明する。C
PU201は、電源がオンされると、プログラムROM
202に格納されているプログラムを読み出して実行す
ることにより、楽器全体の制御を開始する。その制御
は、演奏者(ユーザ)の鍵盤101やスイッチ群204
への操作に応じて、以下のように行う。
【0031】スイッチ群204、或いは鍵盤101に対
して演奏者が行った操作を認識する場合、CPU201
はアドレスバス212、及びデータバス213を介して
インターフェース206に、例えばスイッチ群204、
或いは鍵盤101の走査を指示する制御コマンドを送出
する。
【0032】インターフェース206は、その制御コマ
ンドによる指示に従ってスイッチ群204、或いは鍵盤
101を走査し、その走査結果を前回の走査結果と比較
することにより、状態が変化したスイッチ、或いは鍵1
01a、更にはその状態変化の内容を検出(特定)す
る。CPU201には、その検出結果を送出する。な
お、その検出結果は、例えば状態が変化したスイッチ、
或いは鍵101aに割り当てた識別用コード、及びその
状態変化の内容(オンかオフか等)を示すデータを少な
くとも含むものであり、状態の変化を検出したスイッ
チ、或いは鍵101a毎に生成される。状態が変化した
スイッチ、或いは鍵101aを検出できなかったときに
は、その旨を示すデータが検出結果としてCPU201
に送出される。以降、その検出結果については操作情報
と呼ぶことにする。
【0033】インターフェース206が送出した操作情
報によって鍵盤101を構成する何れかの鍵101aの
状態変化を認識した場合、CPU201は、状態が変化
した鍵101aに割り当てた音高(ノートナンバー)、
その状態変化の内容に応じて音源209に送出すべき制
御コマンドを生成して送出する。本実施の形態では、そ
の制御コマンドとしてMIDIデータを生成し送出する
ようになっている。
【0034】音源209は、CPU201から送られた
MIDIデータを受け取り、それを処理する。例えば、
そのMIDIデータがノートオン・メッセージデータで
あれば、波形ROM210に格納されている波形データ
を参照して、それが指示する楽音の波形データを生成
し、必要に応じて音響効果を付加するといった操作を施
した後、DAコンバータ211に出力する。楽音の波形
データの生成は、その楽音の消音を指示するMIDIデ
ータを受け取るまで継続して行う。それにより、演奏者
が鍵盤101に対して行った操作に応じてスピーカ10
4から楽音が放音されることになる。なお、波形データ
の生成は、時分割処理で行い、発音させるべき楽音が複
数あれば、個別に生成した波形データの値の合計値が波
形データの生成結果として扱われる。
【0035】一方、インターフェース206が送出した
操作情報によってスイッチ群204を構成する何れかの
スイッチの状態変化を認識した場合には、CPU201
は、その時点でそのスイッチに割り当てている機能、及
びその状態変化の内容に応じた各種設定の変更を行う。
LCD103の制御やフロッピーデスクへのアクセス
は、それと並行する形で必要に応じて行う。なお、各種
設定の変更は、実際には、ワークRAM203に格納し
た対応する変数の内容を書き換えることで行われる。各
種モードやテンポ、或いは音響効果等の設定、自動演奏
の対象とする曲(演奏データ)や音色等の変更、自動演
奏のスタート/ストップ等は、各種設定の変更によって
実現される。
【0036】自動演奏の対象となる演奏データは、通常
はプログラムROM202に格納されている演奏データ
であるが、FDD105にフロッピーディスクが装着さ
れているときにはそれに格納されている演奏データが対
象となる。FDD105は、フロッピーディスクが装着
されると、それを認識してフロッピーディスクが装着さ
れた旨をFDDコントローラー208に通知する。コン
トローラー208は、そのことをCPU201に通知す
る。CPU201は、その通知によりフロッピーディス
クの装着の有無を認識する。なお、本実施の形態では、
スタンダードMIDIファイル(SMF)の形でまとめ
られた演奏データを再生の対象としており、プログラム
ROM202にはSMFの形で演奏データが格納されて
いる。
【0037】演奏者がスタート/ストップスイッチを操
作して自動演奏のスタートを指示した場合、CPU20
1は、例えば、プログラムROM202或いはフロッピ
ーディスクの演奏データをワークRAM203に格納
し、特には図示しないタイマの値をクリアし計時を開始
させる。そのようにして自動演奏を実行するうえでの準
備を行った後、演奏データを構成するMIDIデータ
(イベントデータ)を順次、読み出し、それに付加され
ている時間データを基に決定したタイミングで音源20
9に送出する。それにより、MIDIデータを処理させ
て自動演奏を行う。なお、フロッピーディスクに格納さ
れた演奏データのワークRAM203への格納は、FD
Dコントローラー208にフロッピーディスクの演奏デ
ータの読み出しを指示し、その指示によってFDD10
5がフロッピーディスクから読み出した演奏データをコ
ントローラー208から受け取り、それをワークRAM
203に格納することで行われる。上記タイマは、ハー
ドウェアではなく、例えば所定の時間間隔毎に値を更新
する変数でも良い。
【0038】ナビゲートモードが設定されているときに
は、MIDIデータから特定される鍵101aのLED
の点灯を、それの音源209への送出に合わせて行う。
それにより、自動演奏によって再生する曲の演奏を誘導
する。それ以外には、自動演奏の進行に応じて順次、表
示させるべき強弱記号をLCD103に表示させる。な
お、LEDの点灯は、CPU201がインターフェース
206に、LEDの点灯を指示する命令コード、及び点
灯させるべきLEDを指定するデータを少なくとも有す
る制御コマンドを送出することで行われる。LEDの消
灯は、同様に、LEDの消灯を指示する命令コード、及
び消灯させるべきLEDを指定するデータを少なくとも
有する制御コマンドを送出することで行われる。
【0039】図3は、そのLCD103に表示される強
弱記号を説明する図である。LCD103の画面のなか
で強弱記号の表示に用いられる部分を抜粋して、その部
分に表示される内容を示したものである。同図(a)は
全表示時、即ち強弱記号の表示に関わる全ての内容を表
示させたときの状態を示し、同図(b)〜同図(f)は
その内容によって表示可能な強弱記号を表示させたとき
の状態を各々示している。図3に示すように、本実施の
形態では、強弱記号として、メゾピアノ、ピアニッシ
モ、クレシェンド、デクレシェンド、及びメゾフォルテ
を表示できるようにしている。それら以外には、ピア
ノ、フォルテ、及びフォルテッシモの各強弱記号を表示
することができる。なお、当然のことながら、表示可能
な強弱記号の組合せはそれに限定されるものではない。
また、強弱記号を単に表示するのではなく、楽譜等と共
に表示するようにしても良い。その強弱記号の代わりと
なる別の記号を表示するようにしても良い。
【0040】プログラムROM202に格納されている
演奏データには、各演奏データ毎に、それの再生時に表
示すべき強弱記号を指定する教示データが用意されてい
る。例えば強弱記号を表示または消去させるべきタイミ
ングに応じて演奏データ中に教示データを挿入するか、
教示データ、及びそれが指定する強弱記号を表示または
消去させるタイミングを指定する時間データを一つの単
位として、演奏データとは別にまとめることで用意され
ている。前者の方法を採用する場合には、例えば未定と
なっている種類のチャンネルメッセージを強弱記号の表
示用に割り当て、そのメッセージで強弱記号の種類、及
び表示か消去かをそれぞれ指定するようにすれば良い。
【0041】CPU201は、ナビゲートモードが設定
されている場合、その教示データを参照して、自動演奏
の進行に応じて強弱記号を順次、LCD103に表示さ
せる。なお、その表示は、CPU201がLCDコント
ローラー207に、例えば強弱記号の表示を指示する命
令コード、及びその強弱記号の種類を指定するデータを
少なくとも有する制御コマンドを送出することで行われ
る。その制御コマンドを受け取ったコントローラー20
7は、それの指示に従ってLCD103を駆動すること
により、指定した強弱記号が表示される。それまで表示
させていた強弱記号の消去は、CPU201がLCDコ
ントローラー207に、例えば強弱記号の消去を指示す
る命令コード、及びその強弱記号の種類を指定するデー
タを少なくとも有する制御コマンドを送出することで行
われる。
【0042】演奏者がプログラムROM202に格納さ
れた演奏データを指定したのであれば、予め用意されて
いる教示データによって強弱記号を自動演奏の進行に合
わせて表示させることができる。しかし、フロッピーデ
ィスクに格納された演奏データには、通常、教示データ
が予め用意されていない。このことから、そのような演
奏データを再生する場合には、以下のようにして教示デ
ータを生成することにより強弱記号を表示させる。
【0043】図5は、教示データの生成方法を説明する
図である。そのなかに実線で描いた折れ線は、自動演奏
の進行に応じて順次、発音させる楽音のベロシティ値を
抜粋して表したものである。
【0044】本実施の形態では、楽音のベロシティの実
際の値域を調べ、その値域を基に楽音の強弱を判別する
うえでの基準を設定している。図5中のv1は値域を調
べることで判明したベロシティの最小値、v2はその最
大値である。
【0045】教示データが用意されていない演奏データ
では、ピアニッシモ、ピアノ、メゾピアノ、メゾフォル
テ、フォルテ、及びフォルテッシモの計6種類の強弱記
号を表示対象としている。それら強弱記号を表示させな
くても良い状況もある。このことから、本実施の形態で
は、7(=6+1)つにベロシティの実際の値域を分
け、楽音のベロシティ値がどの範囲内となっているか判
定することにより教示データを生成している。
【0046】ベロシティの値域の分割は、本実施の形態
では7等分することで行っている。それにより、楽音の
ベロシティ値がv1以上(v2−v1)/7+v1で求
まる値未満であればピアニッシモを指定する教示データ
を生成する。以下、同様に、(v2−v1)/7+v1
で求まる値以上2(v2−v1)/7+v1で求まる値
未満であればピアノ、2(v2−v1)/7+v1で求
まる値以上3(v2−v1)/7+v1で求まる値未満
であればメゾピアノ、3(v2−v1)/7+v1で求
まる値以上4(v2−v1)/7+v1で求まる値未満
であれば標準(表示させるべき強弱記号なし)、4(v
2−v1)/7+v1で求まる値以上5(v2−v1)
/7+v1で求まる値未満であればメゾフォルテ、5
(v2−v1)/7+v1で求まる値以上6(v2−v
1)/7+v1で求まる値未満であればフォルテ、6
(v2−v1)/7+v1で求まる値以上v2以下であ
ればフォルテッシモを指定する教示データをそれぞれ生
成する。
【0047】なお、ベロシティの値域の分割は、当然の
ことながら、上記のような等分割でなくても良い。強弱
記号の種類別に重みづけを行い、その重みに応じて強弱
記号が対応する値域中の範囲、その幅を異ならせるよう
にしても良い。値域の他に、ベロシティの平均値(図5
中のvH)を求め、その平均値vHを考慮しつつ値域を
分割しても良い。これらのように、値域の分割には様々
な方法を用いることができる。
【0048】例えば、或る楽音を強く鳴らすとしても、
他の楽音も強く鳴らすのであれば、その楽音を鳴らす強
さは普通である。特に強く鳴らすことにはならない。ま
た、実際に発音される楽音の音量の範囲は曲(演奏デー
タ)によって異なる。これは、強く、或いは弱く発音さ
せると判断すべき楽音が曲(演奏データ)に応じて変化
することを意味する。しかし、上述したように、ベロシ
ティの実際の値域を調べ、その値域に応じて教示データ
を生成するうえでの基準を設定することで、実際に発音
される楽音間の強弱関係に沿って基準を設定することに
なる。このため、適切な教示データを生成することがで
きる。この結果、自動演奏の進行に合わせて、適切な強
弱記号が必要に応じてLCD103に表示されることに
なる。
【0049】強弱記号は個々の楽音のベロシティ値に応
じて表示させることを前提としている。このため、教示
データの生成は、自動演奏と並行に行うようにしてい
る。より具体的には、楽音の発音を指示するイベントデ
ータの処理タイミングとなる度に、そのイベントデータ
中のベロシティ値を参照して教示データを生成し、その
生成結果に従ってLCD103に強弱記号を表示させて
いる。それにより、演奏者には、押鍵すべき鍵101a
の他に、それを押鍵する強さを指示している。
【0050】ところで、これまで演奏データの再生は、
イベントデータで指定される楽音を単に発音させること
で行われていた。しかし、そのように演奏データを単に
正確に再生するだけでは、自動演奏との合奏で行える音
楽表現の幅は狭い。このことから、より幅広い音楽表現
を行えるように、本実施の形態では、自動演奏上のパラ
メータを演奏者(ユーザ)が変更できるようにしてい
る。そのことについて、図4を参照して説明する。
【0051】その図4は、チャネル間関係設定画面例を
示す図である。その画面は、自動演奏上のパラメータの
変更内容を演奏者(ユーザ)に設定させるために用意し
たものである。上記チャネル設定スイッチを操作する度
にLCD103上に表示、或いはその表示が消去され
る。なお、その画面の画像データは、例えばCPU20
1が、ワークRAM203を用いて、プログラムROM
202から読み出した画像データを加工することで生成
される。そのようにして生成した画像データをLCDコ
ントローラー207に送出して表示を指示することでL
CD103上にその画面が表示されることになる。
【0052】チャネル間関係設定画面には、チャネル
(CH)、マスターチャネル(CH)、反映の有無、及
び同期センスの4つの項目が表形式で配置されている。
チャネルの項目の欄には、1〜16の数字が表示されて
いる。それらの数字は、MIDIデータで使うことがで
きるチャネル番号を示している。それにより、チャネル
番号毎に、マスターチャネル、反映の有無、及び同期セ
ンスを設定するようになっている。
【0053】本実施の形態では、変更の対象とするパラ
メータとして、イベントデータ中のベロシティ値を採用
している。演奏データは、普通、複数のチャネルが使用
されている。このことを利用して、ベロシティ値は、他
のチャネルのベロシティ値を用いて変更させるようにし
ている。その他のチャネルがマスターチャネルである。
設定画面のマスターチャネルの項目で○印が表示された
欄のチャネル番号のチャネルがマスターチャネルとして
設定される。反映の有無は、そのマスターチャネルのベ
ロシティ値を用いてベロシティ値を変更させるチャネル
(スレーブチャネル)を指定するための項目である。○
印が表示された欄のチャネル番号のチャネルはマスター
チャネルのベロシティ値を用いてベロシティ値が変更さ
れる。同期センスは、ベロシティ値の変更にマスターチ
ャネルのベロシティ値を反映させる度合い、即ちスレー
ブチャネルのMIDIデータ中のベロシティ値の変更量
を指定するための項目であり、その項目の欄には1〜5
のうちの何れかの数値を入れることができる。その値が
大きくなるほど、ベロシティ値の変更量は大きくなる傾
向となっている。
【0054】CPU201は、チャネル間関係設定画面
を表示させる場合、設定対象としている欄を示すカーソ
ルも合わせて表示させる。演奏者は、カーソルキーを操
作して内容の変更を所望する欄にカーソルを移動させた
後、テンキーを操作して所望する内容をその欄に入力す
る。カーソルキー、テンキーを用いて行った設定は、チ
ャネル設定スイッチを操作すると保存される。その後に
スタート/ストップスイッチを操作すると、自動演奏は
設定された内容に従って行われる。
【0055】上述したようにしてベロシティ値をチャネ
ル毎に変更できるようにすることで、各チャネル毎に音
量、或いはその抑揚をアレンジすることができる。それ
によって、チャネル間の演奏上におけるバランスや主張
の度合いもアレンジすることができる。このため、自動
演奏との合奏において、演奏者はより幅広い音楽表現を
行うことができる。
【0056】次に、上述したようにしてCPU201が
行う制御動作について、図6〜図10に示す各種動作フ
ローチャートを参照して詳細に説明する。図6は、全体
処理の動作フローチャートである。始めに、図6を参照
して、全体処理について詳細に説明する。なお、この全
体処理は、CPU201が、プログラムROM202に
格納されているプログラムを読み出して実行することで
実現される。
【0057】先ず、ステップ601では、電子楽器を予
め定めた初期状態に設定するイニシャル処理を行う。続
くステップ602では、スイッチ群204を構成する各
種スイッチの走査(スキャン)を指示してインターフェ
ース206に状態変化したスイッチ、及びその変化の内
容を検出させ、その検出結果に応じて各種の設定を行う
スイッチ処理を実行する。それが終了した後、ステップ
603に移行する。
【0058】ステップ603では、インターフェース2
06に鍵盤101の走査を指示して状態変化した鍵10
1a、及び、その変化の内容を検出させ、その結果に応
じて音源209に送出すべきMIDIデータ(制御コマ
ンド)を生成する鍵盤処理を実行する。生成したMID
Iデータは、ワークRAM203に用意した領域(以
降、バッファとも呼ぶことにする)に格納する。その後
は、ステップ604に移行する。
【0059】ステップ604では、指定された演奏デー
タの再生、更には点灯させるべきLEDの点灯を行う自
動演奏処理を実行する。ここでも鍵盤処理の実行時と同
様に、音源209に送出すべきMIDIデータはワーク
RAM203のバッファに格納する。
【0060】ステップ604に続くステップ605で
は、MIDI端子を介して外部装置との間でMIDIデ
ータを送受信するMIDI処理を実行する。そのMID
Iデータの送受信は、バッファに格納されたMIDIデ
ータを外部装置に送信したり、外部装置から送信された
MIDIデータを受信してバッファに格納することで行
われる。それが終了した後は、ステップ606に移行す
る。
【0061】ステップ606では、バッファに格納され
ているMIDIデータを音源209に送出して楽音を発
音させる発音処理を実行する。続くステップ607で
は、再生対象とする演奏データから教示データを作成
(生成)できるようにするための教示データ作成処理を
実行する。マスターチャネルにおけるベロシティ値の最
大値Vmax(図5におけるv2に対応)、最小値Vm
in(図5におけるv1に対応)は、それを実行するこ
とで抽出される。その後は、ステップ608に移行し
て、FDDコントローラー208やLCDコントローラ
ー207等の制御といったことを行うその他の処理を実
行する。それが終了した後、上記ステップ602に戻
る。
【0062】全体処理中のステップ602〜608は処
理ループを形成しており、電子楽器の電源がオンとなっ
ている間、それが繰り返し実行される。それにより、電
子楽器は、鍵盤101やスイッチ群204に対して演奏
者が行った操作に応じて動作することになる。
【0063】以降は、上記全体処理内で実行されるサブ
ルーチン処理について説明する。始めに、その全体処理
内でステップ602として実行されるスイッチ処理につ
いて、図7に示す動作フローチャートを参照して詳細に
説明する。
【0064】先ず、ステップ701では、スイッチ群2
04を構成する各スイッチの走査(スキャン)をインタ
ーフェース206に指示する。そのインターフェース2
06から走査結果として操作情報を受け取った後、ステ
ップ702に移行する。ステップ702以降では、その
操作情報に対応するための処理が行われる。
【0065】ステップ702では、スタート/ストップ
スイッチがオンしたか否か判定する。そのスイッチがオ
ンされたことを操作情報が示していた場合、判定はYE
Sとなり、ステップ703で自動演奏の実行を管理する
ための変数JEFの値を反転(それまでの値が1であれ
ば0に、その値が0であれば1に)させた後、ステップ
704に移行する。反転によって変数JEFの値を1に
させたときには、タイマの値をクリアした後にその計時
をスタートさせる。そうでない場合には、判定はNOと
なって次にそのステップ704に移行する。なお、変数
JEFに代入される1は、自動演奏が実行中であること
を示す値である。タイマは、時間データ(直前のイベン
トとの時間差を示すデルタタイム)に沿ってそれが付加
されたMIDIデータを処理する、即ちそのMIDIデ
ータの処理タイミングを特定するためのものである。
【0066】ステップ704では、教示データ作成スイ
ッチがオンしたか否か判定する。そのスイッチがオンさ
れたことを操作情報が示していた場合、判定はYESと
なり、ステップ705で教示データの作成を管理するた
めの変数KDSFに1を代入した後、ステップ706に
移行する。そうでない場合には、判定はNOとなって次
にそのステップ706に移行する。
【0067】ステップ706では、表示スイッチがオン
したか否か判定する。そのスイッチがオンされたことを
操作情報が示していた場合、判定はYESとなり、ステ
ップ707でナビゲートモードの設定の有無を管理する
ための変数HFの値を反転(それまでの値が1であれば
0に、その値が0であれば1に)させた後、ステップ7
08に移行する。そうでない場合には、判定はNOとな
って次にそのステップ708に移行する。なお、変数H
Fに代入される1は、ナビゲートモードが設定中である
ことを示す値である。
【0068】ステップ708では、チャネル設定スイッ
チがオンしたか否か判定する。そのスイッチがオンされ
たことを操作情報が示していた場合、判定はYESとな
り、ステップ709で自動演奏上の設定変更の禁止を管
理するための変数CSFの値を反転(それまでの値が1
であれば0に、その値が0であれば1に)させた後、ス
テップ710に移行する。そうでない場合には、判定は
NOとなって次にそのステップ710に移行する。な
お、変数CSFに代入される1は、設定変更が可能、即
ち図4のようなチャネル間関係設定画面をLCD103
に表示すべきことを示す値である。
【0069】ステップ710では、変数CSFの値が1
か否か判定する。上記チャネル間関係設定画面をLCD
103上に表示させていた場合、判定はYESとなって
ステップ711に移行し、カーソルキーやテンキーのな
かで状態変化が検出されたキーの種類、その状態変化の
内容に応じて設定を変更した後、ステップ712に移行
する。それにより、カーソルキーへの操作に応じてカー
ソルを移動させ、そのカーソルを表示させている欄の内
容をテンキーへの操作に応じて変更させる。一方、そう
でない場合には、判定はNOとなってステップ712に
移行する。
【0070】ステップ712では、他のスイッチへの操
作に応じた処理を行う。それを行った後、一連の処理が
終了する。テンポ値や自動演奏の対象とする演奏データ
(曲)の指定、或いは音響効果や他のモードの設定等
は、ステップ712の処理を実行することで実現され
る。
【0071】図8及び図9は、全体処理内でステップ6
04として実行される自動演奏処理の動作フローチャー
トである。次に、図8及び図9を参照して、自動演奏処
理について詳細に説明する。
【0072】図4に示すようなチャネル間関係設定画面
を介して設定した内容(以降、演奏設定情報と呼ぶ)、
演奏データから抽出したマスターチャネルのベロシティ
値の最大値Vmax、最小値Vmin、そのチャネルの
キープレッシャー値の最大値Pmax(以降、抽出デー
タとも呼ぶことにする)は、その演奏データと対応づけ
させてワークRAM203に保存される。その設定情
報、及び抽出データは、自動演奏を実行する際に、再生
の対象とする演奏データに応じて読み出されて参照され
る。
【0073】先ず、ステップ801では、変数JEFの
値が1か否か判定する。その変数には、自動演奏を実行
している間、1が代入される。このことから、自動演奏
の実行中の場合、判定はYESとなってステップ802
に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、
ここで一連の処理を終了する。
【0074】ステップ802では、次のMIDIデータ
(イベントデータ)の処理タイミングとなったか否か判
定する。タイマの値はMIDIデータを処理する度にク
リアすることから、そのタイマが計時した時間が、MI
DIデータに付加されている時間データが示す時間以上
となると、それの処理タイミングということになる。こ
のため、そのような状況となっていた場合、判定はYE
Sとなってステップ803に移行する。そうでない場合
には、判定はNOとなって一連の処理を終了する。
【0075】ステップ803では、処理タイミングとな
ったMIDIデータがマスターチャネルのものか否か判
定する。そのMIDIデータ中のチャネル番号がマスタ
ーチャネルとして演奏者が図4に示すようなチャネル間
関係設定画面で指定したチャネル番号(図4ではチャネ
ル番号が1である)と一致していた場合、判定はYES
となってステップ804に移行する。そうでない場合に
は、判定はNOとなって図9のステップ810に移行す
る。
【0076】本実施の形態では、マスターチャネルのM
IDIデータのみを対象にナビゲートを行うようにして
いる。そのナビゲート、即ちLED群205を構成する
LEDの駆動は、ステップ804〜809の処理を実行
することで実現される。
【0077】先ず、ステップ804では、イベントの種
類を判定する。ナビゲートの対象とする操作子は、鍵盤
101である。このことから、1バイト目と3バイト目
のデータを参照して、イベントは、ノートオン、ノート
オフ、及びその他の3種類に大別して判定している。1
バイト目と3バイト目のデータからイベントの種類がノ
ートオン、及びノートオフの何れでもないと判定した場
合、図9のステップ810に移行する。
【0078】一方、1バイト目と3バイト目のデータか
らイベントの種類がノートオンと判定した場合には、ス
テップ805に移行する。そのステップ805では、変
数HFの値が1か否か、即ちナビゲートモードを演奏者
が設定したか否か判定する。そのナビゲートモードを演
奏者が指定した場合、判定はYESとなってステップ8
06に移行する。そうでない場合には、判定はNOとな
って図9のステップ810に移行する。
【0079】ステップ806では、2バイト目のデータ
として格納されているノートナンバーに対応する鍵10
1aのLEDを点灯させる。続くステップ807では、
教示データ作成処理を実行することで取得したベロシテ
ィ値の最大値Vmax、最小値Vmin、及びMIDI
データの3バイト目のデータとして格納されたベロシテ
ィ値に応じて表示すべき強弱記号を示す教示データを生
成し、その教示データに従って強弱記号をLCD103
に表示させる。その後、図9のステップ810に移行す
る。なお、LEDの点灯は、CPU201がインターフ
ェース206に、LEDの点灯を指示する命令コード、
点灯させるLEDを指定するデータを少なくとも有する
制御コマンドを送出することで行われる。強弱記号の表
示は、CPU201がLCDコントローラー207に、
強弱記号の表示を指示する命令コード、及びその記号の
種類を指定するデータを少なくとも有する制御コマンド
を送出することで行われる。
【0080】1バイト目と3バイト目のデータからイベ
ントの種類がノートオフと判定した場合には、ステップ
808に移行する。そのステップ808では、変数HF
の値が1か否か判定する。ナビゲートモードを演奏者が
指定した場合、判定はYESとなってステップ809に
移行する。そうでない場合には、判定はNOとなって図
9のステップ810に移行する。
【0081】ステップ809では、2バイト目のデータ
として格納されているノートナンバーに対応する鍵10
1aのLEDを消灯させる。その後、図9のステップ8
10に移行する。なお、LEDの消灯は、CPU201
がインターフェース206に、LEDの消灯を指示する
命令コード、消灯させるLEDを指定するデータを少な
くとも有する制御コマンドを送出することで行われる。
【0082】図9のステップ810では、変数HFの値
が1か否か判定する。それの値が1であった場合、判定
はYESとなってステップ812に移行する。そうでな
い場合には、判定はNOとなり、ステップ811に移行
して、処理対象となったMIDIデータ(イベントデー
タ)をワークRAM203のバッファ内に格納した後、
ステップ816に移行する。
【0083】マスターチャネルのベロシティ値のスレー
ブチャネルへの反映は、ナビゲートモードの設定時に行
うようにしている。その反映は、ステップ812〜81
5の処理を実行することにより実現される。
【0084】ステップ812では、処理タイミングとな
ったMIDIデータがスレーブチャネルのものか否か判
定する。そのMIDIデータ中のチャネル番号がスレー
ブチャネルとして演奏者が図4に示すようなチャネル間
関係設定画面で指定したチャネル番号(図4ではチャネ
ル番号が2と3である)と一致していた場合、判定はY
ESとなってステップ813に移行する。そうでない場
合には、判定はNOとなってステップ811に移行す
る。
【0085】ステップ813では、イベントの種類を判
定する。音量は、ベロシティ値の他に、キープレッシャ
ー値によっても変化する。このことから、1バイト目と
3バイト目のデータを参照して、イベントは、ノートオ
ン、キープレッシャー、及びその他の3種類に大別して
判定している。1バイト目と3バイト目のデータからイ
ベントの種類がノートオン、及びキープレッシャーの何
れでもないと判定した場合、MIDIデータの内容を操
作する必要はないことから、ステップ811に移行す
る。
【0086】一方、1バイト目と3バイト目のデータか
らイベントの種類がノートオンと判定した場合には、ス
テップ814に移行する。そのステップ814では、マ
スターチャネルの最大値Vmax、同期センスの値に応
じて、MIDIデータのベロシティ値を変更してワーク
RAM203のバッファに格納する。当然のことなが
ら、自動演奏の対象としている演奏データから最大値V
max等を抽出していなければ、ベロシティ値は変更し
ない。そのようなベロシティ値の変更を行った後、ステ
ップ816に移行する。
【0087】そのベロシティ値の変更、即ち新たなベロ
シティ値Vの算出は、以下の式を用いて行っている。V
= A×(1−B) + (A×B×C)ここで、A
は元のベロシティ値、Bは同期センス値に対応した値
(例えば、センス値が1のときは0.2、その値が2の
ときは0.4、その値が3のときは0.6、その値が4
のときは0.8、その値が5のときは1.0、であ
る)、Cはマスターチャネルで直前に処理したMIDI
データのベロシティ値をマスターチャネルの最大値Vm
axで割って得られる値、である。この式から明らかな
ように、センス値が大きくなるほど、マスターチャネル
のベロシティ値をスレーブチャネルのベロシティ値に反
映させる度合いを大きくさせている。
【0088】なお、新たなベロシティ値の算出方法は、
上記式を用いる方法に限定されるわけではない。他の式
を用いても良く、マスターチャネルとスレーブチャネル
の各ベロシティ値に応じて新たに設定すべきベロシティ
値をデータとして予め用意しておいても良い。その他に
も様々な方法を採用することができる。
【0089】1バイト目のデータからイベントの種類が
キープレッシャーと判定した場合には、ステップ815
に移行する。そのステップ815では、マスターチャネ
ルのキープレッシャーにおける最大値Pmax、同期セ
ンスの値に応じて、MIDIデータのプレッシャー値を
変更してワークRAM203のバッファに格納する。当
然のことながら、自動演奏の対象としている演奏データ
から最大値Pmax等を抽出していなければ、プレッシ
ャー値は変更しない。そのようなプレッシャー値の変更
を行った後、ステップ816に移行する。そのプレッシ
ャー値の算出方法は、上述したベロシティ値の算出方法
と基本的に同じである。このため、その詳細については
省略する。
【0090】ステップ816では、次に処理すべきMI
DIデータがあるか否か判定する。再生している演奏デ
ータに未処理のMIDIデータが残っていた場合、判定
はYESとなってステップ817に移行する。そうでな
い場合には、即ち演奏データの再生が完了した場合に
は、判定はNOとなってステップ818に移行する。
【0091】ステップ817では、タイマの値をクリア
し、処理対象を次のMIDIデータ(イベントデータ)
に変更する。その後、一連の処理を終了する。他方のス
テップ818では、全ての楽音の消音を指示するMID
IデータをワークRAM203のバッファに格納する。
続くステップ819では、演奏データの再生が完了した
ことから、変数JEFに0を代入する。一連の処理はそ
の後に終了する。
【0092】上述した自動演奏処理を実行することによ
り、演奏者がマスターチャネルの演奏を行ううえで押鍵
の強さを指示する強弱記号が表示され、音量がアレンジ
されたスレーブチャネルの自動演奏が行われることにな
る。なお、特には図示していないが、自身が行ったマス
ターチャネルの演奏を演奏者がより明確に把握できるよ
うに、そのマスターチャネルのMIDIデータの処理を
回避できる(即ちマイナスワン演奏できる)ようになっ
ている。
【0093】図10は、上記全体処理内でステップ60
7として実行される教示データ作成処理の動作フローチ
ャートである。次に、図10を参照して、教示データ作
成処理について詳細に説明する。
【0094】先ず、ステップ1001では、変数KDS
Fの値が1か否か判定する。演奏者(ユーザ)が教示デ
ータ作成スイッチを操作して教示データの作成、即ち強
弱記号の表示を行えるようにすることを指示した場合、
判定はYESとなってステップ1002に移行する。そ
うでない場合には、判定はNOとなって一連の処理を終
了する。
【0095】ステップ1002では、演奏者が教示デー
タ作成スイッチを操作するまえに再生の対象となってい
た演奏データをプログラムROM202から読み出し
て、或いはフロッピーディスクから読み出させてワーク
RAM203に格納する。続くステップ1003では、
各種変数に初期値を代入する。具体的には、変数Vma
x、Vtot、Pmax、及びNIにそれぞれ0を代入
し、変数Vminには127を代入する。その後、ステ
ップ1004に移行する。なお、ベロシティ値、及びキ
ープレッシャー値の値域は、0〜127である。
【0096】変数NIは、ワークRAM203に格納し
た演奏データ中から読み出すMIDIデータ(イベント
データ)を管理するための変数である。ステップ100
4では、その変数NIの値によって指定されるMIDI
データ(イベントデータ)をワークRAM203から読
み出す。続くステップ1005では、読み出したMID
Iデータがマスターチャネルのものか否か判定する。そ
のMIDIデータのチャネル番号がマスターチャネルの
チャネル番号と一致していた場合、判定はYESとなっ
てステップ1006に移行する。そうでない場合には、
即ちそのMIDIデータが強弱記号の表示対象となって
いないチャネルのものであった場合には、判定はNOと
なってステップ1015に移行する。
【0097】上記変数Vmax、Vtot、Pmax、
及びVminは、教示データ作成に用いる各種データの
抽出用に用意したものである。ステップ1006〜10
14では、ステップ1004で読み出したMIDIデー
タに応じて、それら変数の値を更新するための処理が行
われる。
【0098】先ず、ステップ1006では、イベントの
種類を判定する。イベントは、ノートオン、キープレッ
シャー、及びその他の3種類に大別して判定している。
1バイト目と3バイト目のデータからイベントの種類が
ノートオン、及びキープレッシャーの何れでもないと判
定した場合、強弱記号の表示や楽音の音量制御には関係
しないことから、ステップ1015に移行する。
【0099】1バイト目と3バイト目のデータからイベ
ントの種類がノートオンと判定した場合には、ステップ
1007に移行する。そのステップ1007では、変数
Vtotに、それまでの値にステップ1004で読み出
したMIDIデータのベロシティ値を加算して得られる
値を代入する。続くステップ1008では、変数NIの
値をインクリメントする。その後、ステップ1009に
移行する。
【0100】ステップ1009では、MIDIデータの
ベロシティ値が変数Vmaxの値より大きいか否か判定
する。直前に実行したステップ1004で読み出したM
IDIデータのベロシティ値がそれまでに読み出したM
IDIデータのなかで最大であった場合、判定はYES
となり、ステップ1010で変数Vmaxにそのベロシ
ティ値を代入した後、ステップ1011に移行する。そ
うでない場合には、判定はNOとなってステップ101
1に移行する。
【0101】ステップ1011では、MIDIデータの
ベロシティ値が変数Vminの値より小さいか否か判定
する。直前に実行したステップ1004で読み出したM
IDIデータのベロシティ値がそれまでに読み出したM
IDIデータのなかで最小であった場合、判定はYES
となり、ステップ1012で変数Vminにそのベロシ
ティ値を代入した後、ステップ1015に移行する。そ
うでない場合には、判定はNOとなり、そのステップ1
015に移行する。
【0102】一方、1バイト目と3バイト目のデータか
らイベントの種類がキープレッシャーと判定した場合に
は、ステップ1013に移行する。そのステップ101
3では、MIDIデータのプレッシャー値が変数Pma
xの値より大きいか否か判定する。直前に実行したステ
ップ1004で読み出したMIDIデータのプレッシャ
ー値がそれまでに読み出したMIDIデータのなかで最
大であった場合、判定はYESとなり、ステップ101
4で変数Pmaxにそのプレッシャー値を代入した後、
ステップ1015に移行する。そうでない場合には、判
定はNOとなってステップ1015に移行する。
【0103】ステップ1015では、次に読み出すべき
MIDIデータがあるか否か判定する。演奏データに未
処理のMIDIデータが残っていた場合、判定はYES
となってステップ1004に戻る。そうでない場合に
は、即ち演奏データから抽出すべきデータの抽出が完了
した場合には、判定はNOとなってステップ1016に
移行する。
【0104】ステップ1016では、変数VHに、変数
Vtotの値を変数NIの値で割って得られる値(=V
tot/NI)、即ちベロシティ値の平均値を代入す
る。続くステップ1017では、変数KDSFに0を代
入する。その後、一連の処理を終了する。
【0105】ステップ1004〜1015で形成される
処理ループをステップ1015の判定がNOとなるまで
の間、繰り返し実行することにより、ベロシティ値の最
大値、最小値、及びプレッシャー値の最大値が抽出され
ることになる。そのようにして抽出したデータが、演奏
データと対応づけてワークRAM203に保持される。
それにより、自動演奏の実行時には、強弱記号の表示、
マスターチャネルのベロシティ値のスレーブチャネルの
ベロシティ値への反映が実現される。
【0106】なお、第1の実施の形態では、チャネル間
の主従関係を演奏者(ユーザ)に設定させて、スレーブ
チャネル(従のチャネル)のMIDIデータのベロシテ
ィ値やキープレッシャー値をマスターチャネル(主のチ
ャネル)のMIDIデータのベロシティ値やキープレッ
シャー値に応じて変更するようになっているが、その主
従関係を演奏者に設定させなくても良い。単にそれら値
の変更の対象とするチャネルを演奏者に設定させるよう
にしても良い。その主従関係を複数、設定できるように
しても良い。同期センス値については、演奏者に設定さ
せないようにしても良い。元の値を変更させる度合いで
はなく、新たに求める値の算出方法を演奏者が任意に設
定できるようにしても良い。それら以外の変更方法を採
用しても良い。値の変更対象については、ベロシティ
値、及びキープレッシャー値のうちの何れか一方のみと
しても良い。音色等の音量制御に関わらない他のパラメ
ータを変更できるようにしても良い。これらのように、
自動演奏上のパラメータの変更については、様々な方法
を採用することができる。<第2の実施の形態>上記第
1の実施の形態では、基本的に、強弱記号の表示は個々
の楽音を対象にしている。これに対し、第2の実施の形
態は、予め設定された演奏単位(複数の楽音(音符)が
まとまった部分)を対象に強弱記号を表示できるように
したものである。
【0107】その第2の実施の形態による教示データ生
成装置、及び自動演奏装置を搭載した電子楽器の構成
は、第1の実施の形態におけるそれと基本的に同じであ
る。このため、第1の実施の形態の説明で用いた符号を
そのまま用いて、その第1の実施の形態から異なる部分
のみ説明することにする。
【0108】図11は、第2の実施の形態における教示
データの生成方法を説明する図である。始めに、その図
11を参照して、教示データの生成方法について説明す
る。演奏単位としては、音符(例えば4分音符)や拍、
小節、それらのうちの少なくとも一つを基本単位とする
単位、或いは演奏者(ユーザ)が任意に設定した演奏範
囲など、様々なものが考えられる。ここでは、混乱を避
けて理解を容易とするために、演奏単位は小節であると
の前提で以降の説明を行うことにする。なお、小節に対
応する時間は、例えば設定されている分解能、及びメタ
イベントとして演奏データ(SMF)中で定義された拍
子から特定することができる。
【0109】図11において、A−1〜A−4及びB−
1〜B5は、それぞれ、小節を表している。音符は、発
音される楽音の種類を示し、ベロシティは楽音のベロシ
ティ、長さは拍で表した楽音の発音期間、差分は直前に
発音される楽音との間のベロシティ値の差、を各々示し
ている。
【0110】本実施の形態では、その図11に示すよう
に、発音される楽音を各小節毎にまとめ、小節を構成す
る楽音の音量の大きさ、その音量変化から表示すべき強
弱記号を示す教示データを生成するようにしている。具
体的には、クレシェンドやデクレシェンド等のように段
階的な楽音の音量変化を指定する強弱記号の教示データ
は、隣接する楽音間のベロシティ値の差分が全て所定の
範囲内であり、且つ、ベロシティ値が変化していく方向
が全体的に維持されているか否かに応じて生成してい
る。ピアニッシモやピアノ、或いはフォルテ等の音量の
大きさを指定する強弱記号の教示データは、ベロシティ
値の平均値を求め、その平均値から第1の実施の形態と
同様の手法を用いて生成している。そのようにして生成
した教示データにはそれが対応する小節を表すデータを
付加し、演奏データとは別に、それと対応づけてワーク
RAM203に格納している。教示データに付加するデ
ータは、例えばそれが示す強弱記号を表示すべきタイミ
ングを指定する時間データである。
【0111】なお、楽音が鳴っていない時間が長くなる
ほど、演奏単位(小節)全体で受ける印象では音量が小
さく感じられることから、フォルテ等の強弱記号の教示
データは、各楽音の発音時間を考慮して生成しても良
い。例えば、ベロシティ値に発音時間を掛けて得られる
値の合計値、及び全発音時間をそれぞれ算出し、その合
計値を全発音時間で割って得られる平均値を基に教示デ
ータを生成するようにしても良い(図11参照)。
【0112】フォルテ等の強弱記号の教示データは、第
1の実施の形態と同様に、実際に発音される楽音間の強
弱関係に沿って設定した基準を用いて生成されているこ
とから、演奏にとって適切なものである。クレシェンド
等の強弱記号の教示データは、予め定めた演奏単位(こ
こでは小節)で発音される楽音の音量変化を全体的に考
慮して生成している。このため、隣接する楽音間のベロ
シティ値の差にのみ着目して教示データを生成している
従来の教示データ生成装置とは異なり、その演奏単位の
演奏時に表示すべき強弱記号を示す教示データを適切に
生成することができる。
【0113】上述したようにして教示データを生成する
CPU201の動作は、図6に示す全体処理のなかでス
テップ604の自動演奏処理、及びステップ607の教
示データ作成処理が第1の実施の形態から異なってい
る。他のステップの処理の内容は第1の実施の形態にお
けるそれと基本的に同じである。このことから、第2の
実施の形態におけるステップ604の自動演奏処理、及
びステップ607の教示データ作成処理についてのみ、
図12、及び図13を参照して説明する。
【0114】第2の実施の形態の自動演奏処理は、図8
に示す動作フローチャートのなかで、ステップ807だ
けが第1の実施の形態から異なる。このことから、図1
2を参照して、そのステップ807の代わりに実行され
る部分についてのみ説明する。その図12は、その部分
を抜粋した動作フローチャートである。
【0115】図12のステップ1201は、図8のステ
ップ806の処理が終了した後に実行される。そのステ
ップ1201では、演奏対象とする小節が移ったか否か
判定する。
【0116】教示データには、それが対応する小節を表
すデータとして時間データが付加されている。その時間
データは、例えば演奏開始からの時間、或いは直前の小
節の先頭からの時間を示すデータである。本実施の形態
では、後者を採用しており、タイマとは別の計時機能で
教示データを処理すべきタイミングを計時している。こ
のため、その計時機能で計時した時間が時間データで指
定された時間以上であった場合、ステップ1201の判
定はYESとなり、ステップ1202で教示データが示
す強弱記号をLCD103に表示させた後、図9のステ
ップ810に移行する。そうでない場合には、その判定
はNOとなって図9のステップ810に移行する。
【0117】このようにして、第2の実施の形態では、
演奏が小節を移る度に、LCD103に表示させる強弱
記号を更新する。それにより、デクレシェンド、或いは
デクレッシェンドといった強弱記号を必要に応じてLC
D103に表示させている。なお、LCD103に表示
させる強弱記号の更新は、CPU201がLCDコント
ローラ−207に、アドレスバス212、及びデータバ
ス213を介して、LCD103に新たに表示させるべ
き強弱記号に応じて生成した制御コマンドを送出するこ
とで実現される。
【0118】図13は、図6に示す全体処理内でステッ
プ607として実行される教示データ作成処理の動作フ
ローチャートである。次に、図13を参照して、第2の
実施の形態における教示データ作成処理について詳細に
説明する。
【0119】第2の実施の形態でも第1の実施の形態と
同じく、演奏データからベロシティ値の最大値Vma
x、最小値Vmin、キープレッシャー値の最大値Pm
axを抽出している。しかし、ここでは、説明の重複を
避けるため、その部分の動作フローチャートは省いてい
る。それにより、クレシェンド等の強弱記号の教示デー
タの生成に関わる部分のみに注目して説明することにす
る。
【0120】先ず、ステップ1301では、変数KDS
Fの値が1か否か判定する。演奏者(ユーザ)が教示デ
ータ作成スイッチを操作して教示データの作成、即ち強
弱記号の表示を行えるようにすることを指示した場合、
判定はYESとなってステップ1302に移行する。そ
うでない場合には、判定はNOとなって一連の処理を終
了する。
【0121】ステップ1302では、演奏者が教示デー
タ作成スイッチを操作するまえに再生の対象となってい
た演奏データをプログラムROM202から読み出し
て、或いはフロッピーディスクから読み出させてワーク
RAM203に格納する。続くステップ1303では、
予め設定された演奏単位(期間)で演奏データを分割し
て、演奏単位毎に、そこで発音される楽音のベロシティ
値、発音時間(拍を単位とした長さ)、及び隣接する楽
音間のベロシティ値の差分を求める(図11参照)。そ
れが終了した後、ステップ1304に移行する。
【0122】ステップ1304では、各演奏単位(小
節)毎に、その単位で発音される楽音のベロシティ値の
変化傾向を解析する。隣接する楽音間のベロシティ値の
差分、その差分の変化に注目して全体的な変化傾向を解
析する。続くステップ1305では、その解析結果を教
示データとしてワークRAM203に格納する。そのよ
うにして生成したのは、クレシェンド等の強弱記号の教
示データである。その教示データには、時間データを付
加してワークRAM203に演奏データとは別に格納す
る。それが終了すると、ステップ1306で変数KDS
Fに0を代入した後、一連の処理を終了する。
【0123】図12のステップ1202では、上述した
ようにして生成された教示データに従って強弱記号をL
CD103に表示させる。それにより、LCD103に
表示される強弱記号の小節単位での更新が実現されるこ
とになる。
【0124】なお、第2の実施の形態では、演奏単位を
予め定めているが、その演奏単位を予め定めずに、演奏
内容に応じて任意、且つ自動的に変更するようにしても
良い。そのようにした場合には、段階的な音量変化が続
く演奏の範囲を検出して、その範囲の演奏時に表示すべ
き強弱記号を示す教示データを生成したり、一つだけ他
と比較して大きく、或いは小さく鳴らすべき楽音用の教
示データを生成するといったことが自動的に行われるよ
うになる。このため、演奏データから生成すべき教示デ
ータをより適切に生成することができる。
【0125】また、本実施の形態(第1および第2の実
施の形態)の教示データ生成装置は、電子楽器に搭載さ
れたものであるが、それを搭載できる装置は電子楽器に
限定されるものではない。様々な装置に搭載することが
できる。既存の装置にも、CPU201の上述したよう
な動作を実現させるプログラムをロードすることで本発
明を適用することができる。そのプログラムは、CD−
ROMやフロッピーディスク、或いは光り磁気ディスク
等の記録媒体に記録して配布しても良いが、公衆網等の
通信回線を介して配信するようにしても良い。これは、
他方の自動演奏装置においても同様である。
【0126】その自動演奏装置では、コピーした演奏デ
ータの内容を変更(操作)して自動演奏を行うようにな
っているが、その演奏データの内容を変更する機能のみ
をプログラムに組み込むようにしても良い。言い換えれ
ば、演奏データの内容を変更して得られる演奏データを
新たに生成する装置(演奏データ生成装置)として実現
させても良い。その装置には、通常の自動演奏装置や電
子楽器、或いは音源装置等の楽音生成装置に演奏データ
を容易に供給できる機能を搭載することが望ましい。
【0127】
【発明の効果】以上、説明したように本発明(第1の態
様の教示データ生成装置)は、イベントデータ中の楽音
の音量を指定する音量データを参照して、それの値域を
複数の範囲に分割することにより、演奏データ毎に、教
示データを生成するうえでの基準を設定してその教示デ
ータを生成する。このため、演奏データによって異なる
楽音の音量の大きさのバラツキや偏り等に適切に対応す
ることができる。それにより、適切な教示データを生成
することができる。
【0128】本発明(第2の態様の教示データ生成装
置)は、予め定めた曲の演奏単位(音符や拍、或いは小
節を基に定めた演奏範囲)毎に、該演奏単位を構成する
イベントデータ中の楽音の音量を指定する音量データを
参照して、該演奏単位で発音させるべき楽音の音量変化
の傾向を解析し教示データを生成する。演奏単位を構成
する全ての楽音の音量を考慮して教示データを生成す
る。それにより、単に楽音間の音量の差に応じて教示デ
ータを生成するようなことが回避されるため、適切な教
示データを生成することができる。
【0129】本発明(第1の態様の自動演奏装置)は、
演奏者(ユーザ)が指定したチャネルのイベントデータ
の処理に関わるパラメータの内容を変更して自動演奏を
行う。それにより、演奏者はチャネル単位で演奏内容を
アレンジできるため、自動演奏との合奏ではより幅広い
音楽表現を行うことができる。
【0130】本発明(第2の態様の自動演奏装置)は、
演奏者(ユーザ)が指定したチャネルのイベントデータ
中の音量データの値を変更して自動演奏を行う。それに
より、演奏者はチャネル単位で楽音の音量における抑揚
をアレンジできるため、自動演奏との合奏ではより幅広
い音楽表現を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による教示データ生成装置、
及び自動演奏装置を搭載した電子楽器の外観図である。
【図2】第1の実施の形態による教示データ生成装置、
及び自動演奏装置を搭載した電子楽器の回路構成図であ
る。
【図3】LCDに表示される強弱記号を説明する図であ
る。
【図4】チャネル間関係設定画面例を示す図である。
【図5】教示データの生成方法を説明する図である。
【図6】全体処理の動作フローチャートである。
【図7】スイッチ処理の動作フローチャートである。
【図8】自動演奏処理の動作フローチャートである。
【図9】自動演奏処理の動作フローチャートである(続
き)。
【図10】教示データ作成処理の動作フローチャートで
ある。
【図11】教示データの生成方法を説明する図である
(第2の実施の形態)。
【図12】自動演奏処理の動作フローチャートである
(第2の実施の形態:第1の実施の形態から変更される
部分の抜粋)。
【図13】教示データ作成処理の動作フローチャートで
ある(第2の実施の形態)。
【符号の説明】
101 鍵盤 101a 鍵 103 LCD 105 FDD 201 CPU 202 プログラムROM 203 ワークRAM 204 スイッチ群 206 インターフェース 207 LCDコントローラー 208 FDDコントローラー 209 音源 210 波形ROM 211 DAコンバータ 212 アドレスバス 213 データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10H 1/46 G10H 1/46

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の発音に関わるイベントの内容を表
    すイベントデータを複数、備えてなる演奏データを基
    に、演奏を行う演奏者に対して表示すべき楽音の強弱を
    指定する強弱記号の種類を示す教示データを生成する装
    置であって、 前記イベントデータ中の楽音の音量を指定する音量デー
    タから、該音量データの値域を複数の範囲に分割する値
    域分割手段と、 予め定めた曲の演奏単位毎に、前記値域分割手段による
    値域の分割結果、及び該演奏単位を構成するイベントデ
    ータの音量データに基づいて、前記教示データを生成す
    るデータ生成手段と、 を具備したことを特徴とする教示データ生成装置。
  2. 【請求項2】 楽音の発音に関わるイベントの内容を表
    すイベントデータを複数、備えてなる演奏データを基
    に、演奏を行う演奏者に対して表示すべき楽音の強弱を
    指定する強弱記号の種類を示す教示データを生成する装
    置であって、 予め定めた曲の演奏単位毎に、該演奏単位を構成する前
    記イベントデータ中の楽音の音量を指定する音量データ
    を参照して、該演奏単位で発音させるべき楽音の音量変
    化の傾向を解析する音量解析手段と、 前記音量変化解析手段の解析結果に基づいて、前記演奏
    単位毎に前記教示データを生成するデータ生成手段と、 を具備したことを特徴とする教示データ生成装置。
  3. 【請求項3】 楽音の発音に関わるイベントの内容を指
    定するイベントデータをチャネル別に有する演奏データ
    を再生して自動演奏を行う装置であって、 前記イベントデータの処理に関わるパラメータの内容を
    変更するチャネルを指定するためのチャネル指定手段
    と、 前記チャネル指定手段により指定されたチャネルのイベ
    ントデータの処理に関わるパラメータの内容を変更する
    パラメータ変更手段と、 前記パラメータ変更手段が内容を変更したパラメータを
    用いて、前記チャネル指定手段により指定されたチャネ
    ルのイベントデータを処理し自動演奏を行う自動演奏手
    段と、 を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  4. 【請求項4】 楽音の発音に関わるイベントの内容を指
    定するイベントデータをチャネル別に有する演奏データ
    を再生して自動演奏を行う装置であって、 前記イベントデータ中の楽音の音量を指定する音量デー
    タの値の変更対象とするチャネルを指定するためのチャ
    ネル指定手段と、 前記チャネル指定手段により指定されたチャネルのイベ
    ントデータ中の音量データの値を変更するデータ変更手
    段と、 前記データ変更手段により音量データの値が変更された
    イベントデータを処理して自動演奏を行う自動演奏手段
    と、 を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  5. 【請求項5】 前記データ変更手段による前記音量デー
    タの値の変更方法を指定するための変更方法指定手段を
    更に具備し、 前記データ変更手段は、前記変更方法指定手段により指
    定された変更方法に従って、前記チャネル指定手段によ
    り指定されたチャネルのイベントデータ中の音量データ
    の値を変更する、 ことを特徴とする請求項4記載の自動演奏装置。
  6. 【請求項6】 前記チャネル指定手段は、前記チャネル
    間の主従関係をユーザに指定させ、 前記データ変更手段は、前記チャネル指定手段により従
    と指定されたチャネルのイベントデータの音量データの
    値を、該チャネル指定手段により主と指定されたチャネ
    ルのイベントデータの音量データの値に基づいて変更す
    る、 ことを特徴とする請求項4、または5記載の自動演奏装
    置。
  7. 【請求項7】 演奏データを構成するイベントデータ中
    の楽音の音量を指定する音量データから、該音量データ
    の値域を複数の範囲に分割する手段と、 予め定めた曲の演奏単位毎に、前記分割する手段による
    値域の分割結果、及び該演奏単位を構成するイベントデ
    ータの音量データに基づいて、楽音の強弱を指定する強
    弱記号の種類を示す教示データを生成する手段と、 を実現させるプログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 予め定めた曲の演奏単位毎に、演奏デー
    タを構成するイベントデータ中の楽音の音量を指定する
    音量データを参照して、該演奏単位で発音させるべき楽
    音の音量変化の傾向を解析する手段と、 該解析する手段の解析結果に基づいて、前記演奏単位毎
    に楽音の強弱を指定する強弱記号の種類を示す教示デー
    タを生成する手段と、 を実現させるプログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 演奏データを構成するイベントデータの
    処理に関わるパラメータの内容を変更するチャネルを指
    定するための手段と、 該指定するための手段により指定されたチャネルのイベ
    ントデータの処理に関わるパラメータの内容を変更する
    手段と、 該変更する手段により内容が変更されたパラメータを用
    いて、前記指定するための手段により指定されたチャネ
    ルのイベントデータを処理し自動演奏を行う手段と、 を実現させるプログラムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 演奏データを構成するイベントデータ
    中の楽音の音量を指定する音量データの値の変更対象と
    するチャネルを指定するための手段と、 該指定するための手段により指定されたチャネルのイベ
    ントデータ中の音量データの値を変更する手段と、 該変更する手段により音量データの値が変更されたイベ
    ントデータを処理して自動演奏を行う手段と、 を実現させるプログラムを記録した記録媒体。
JP14163599A 1999-05-21 1999-05-21 教示データ生成装置、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP4178661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14163599A JP4178661B2 (ja) 1999-05-21 1999-05-21 教示データ生成装置、及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14163599A JP4178661B2 (ja) 1999-05-21 1999-05-21 教示データ生成装置、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000330559A true JP2000330559A (ja) 2000-11-30
JP4178661B2 JP4178661B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=15296639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14163599A Expired - Fee Related JP4178661B2 (ja) 1999-05-21 1999-05-21 教示データ生成装置、及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4178661B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4178661B2 (ja) 2008-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5777251A (en) Electronic musical instrument with musical performance assisting system that controls performance progression timing, tone generation and tone muting
US7288711B2 (en) Chord presenting apparatus and storage device storing a chord presenting computer program
US5939654A (en) Harmony generating apparatus and method of use for karaoke
JP4107107B2 (ja) 鍵盤楽器
US6545208B2 (en) Apparatus and method for controlling display of music score
US8324493B2 (en) Electronic musical instrument and recording medium
AU7389796A (en) Real-time music creation system
US7381882B2 (en) Performance control apparatus and storage medium
JP3656597B2 (ja) 電子楽器
JP2007163710A (ja) 演奏支援装置及びプログラム
JP4178661B2 (ja) 教示データ生成装置、及び記録媒体
JP2002297139A (ja) 演奏データ変更処理装置
JP2000356987A (ja) アルペジオ発音装置およびアルペジオ発音を制御するためのプログラムを記録した媒体
JP7425558B2 (ja) コード検出装置及びコード検出プログラム
JP2002014670A (ja) 音楽情報表示装置及び音楽情報表示方法
JP3953071B2 (ja) 電子楽器
JP2001100737A (ja) 音楽情報表示装置及び音楽情報表示方法
JP2570411B2 (ja) 演奏装置
JPH04274297A (ja) 自動演奏装置
JP2005173631A (ja) 演奏データ作成装置
JP2001100738A (ja) 音楽情報表示装置及び音楽情報表示方法
JP2017129611A (ja) 電子音響装置
JP2513014B2 (ja) 電子楽器の自動演奏装置
JP2001100739A (ja) 音楽情報表示装置及び音楽情報表示方法
JP3879759B2 (ja) 電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees