JP2000329972A - 発光・受光装置、及び、一芯式光ファイバ双方向通信システム - Google Patents

発光・受光装置、及び、一芯式光ファイバ双方向通信システム

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JP2000329972A
JP2000329972A JP11144528A JP14452899A JP2000329972A JP 2000329972 A JP2000329972 A JP 2000329972A JP 11144528 A JP11144528 A JP 11144528A JP 14452899 A JP14452899 A JP 14452899A JP 2000329972 A JP2000329972 A JP 2000329972A
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JP
Japan
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light
receiving device
optical fiber
emitting
light emitting
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JP11144528A
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English (en)
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Junichi Matsushita
淳一 松下
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光パワーの損失を極力抑えるとともに、コス
ト低減、小型化、及び信頼性向上を図ることができる発
光・受光装置、及び、一芯式光ファイバ双方向通信シス
テムを提供する。 【解決手段】 光ファイバ21の端末21aとその光フ
ァイバ21に対して同軸に配置される受信モジュール2
7との間に、光ファイバ21の端末21aから出射した
受信光C1及びC2が伝搬するスリーブ26を配置して
いる。そのスリーブ26には、発光ダイオード36を埋
設しており、光ファイバ21の端末21aに向けて送信
光C3及びC4が伝搬するような構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一本の光ファイバ
を用いて双方向の光通信を行うための発光・受光装置、
及び、一芯式光ファイバ双方向通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開昭61−9610号公報
(出願人:日本電気株式会社、出願日:昭和59年6月
25日、発明の名称:光双方向通信用モジュール)に開
示された一芯式光ファイバ双方向通信におけるシステム
の基本構成図を示している。そのシステム構成を説明す
ると、次のようになっている。
【0003】引用符号101は発光・受光装置を示して
おり、電気信号を光信号に変換する発光器102(発光
手段)と、光信号を電気信号に変換する受光器103
(受光手段)と、光方向性結合器又は光分波器104と
から構成されている。一方、引用符号105は、同じく
発光・受光装置を示しており、発光・受光装置101と
同一構成の発光器106(発光手段)と受光器107
(受光手段)と光分波器108とから構成されている。
これら発光・受光装置101及び105は、一本の光フ
ァイバ109を介して光学的に接続されている。
【0004】また、上記公報には、図9に示されるよう
な上記発光・受光装置101(105)の各構成を一体
化したものも開示されている。即ち、発光・受光装置1
01′(105′)は、発光素子110(発光手段)か
らの光をレンズ111で平行光に変換し、ハーフミラー
112を介してレンズ113で集光させ、光ファイバ1
14に結合するとともに、光ファイバ114からの光を
ハーフミラー112で反射させ、レンズ115で集光し
た後に、受光素子116(受光手段)に結合するような
構成となっている。
【0005】一方、特開平4−315327号公報(出
願人:日本電気株式会社、出願日:平成3年4月12
日、発明の名称:半導体発光・受光装置)には、図10
に示されるような構成の一芯式光ファイバ双方向通信シ
ステムが開示されている。
【0006】その一芯式光ファイバ双方向通信システム
におけるA、Bは、同一の構成で成り立つ発光・受光装
置を各々示しており、また、引用符号117はレーザー
ダイオード(発光手段)、118はそのレーザーダイオ
ード117のモニタ受光素子、119は受光素子(受光
手段)、120〜122は集束レンズ、123はビーム
スプリッタ、124は入射する光を45°回転させる回
転素子、125はA、Bの発光・受光装置間を接続する
光ファイバを示している。
【0007】上記構成において、A側のレーザーダイオ
ード117からの光信号は、集束レンズ120によりコ
リメートされ、ビームスプリッタ123を透過するよう
になっている。そして、回転素子124により偏光面が
45°回転させられた後、集束レンズ122、光ファイ
バ125を介してB側へ伝送されるようになっている。
【0008】尚、このA側からの光信号は、B側では再
度回転素子124により45°回転させられるため、計
90°偏光面が回転した状態でビームスプリッタ123
へ入射するようになる。そのため、この入射信号光はこ
こで反射され、集束レンズ121を介して受光素子11
9で受信されるようになる。
【0009】また、B側のレーザーダイオード117の
光信号も同様にA側の受光素子119で受信されるよう
になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術にあっては、数多くの光学部品により発光・受光装置
を構成していることから、その発光・受光装置自体及び
一芯式光ファイバ双方向通信システム(以下、システム
と略記する)のコストアップを免れることができなかっ
た。
【0011】また、数多くの光学部品を備えていること
から、発光・受光装置及びシステムの信頼性が懸念され
ていた。
【0012】さらに、上述の各種光学部品の配置(特に
発光手段及び受光手段の配置)からも分かるように、発
光・受光装置の小型化が難しく、発光・受光装置及びシ
ステム自体が大型なものになってしまっていた。
【0013】さらにまた、発光・受光装置が光分波・合
波器を使用していることから、性能面で光パワーの損失
が大きく、ダイナミックレンジの低下につながってしま
っていた。
【0014】尚、上述のダイナミックレンジの低下は、
システム全体においての各種光パワーの損失を考慮した
出力マージンを狭めてしまうことを意味し、例えば自動
車等の車両に上記システムを搭載する際、設計の自由度
が制限されてしまうことになる。
【0015】本発明は、上述した事情に鑑みてなされる
もので、光パワーの損失を極力抑えるとともに、コスト
低減、小型化、及び信頼性向上を図ることができる発光
・受光装置、及び、一芯式光ファイバ双方向通信システ
ムを提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の発光・受光装置は、一
本の光ファイバ内に、電気信号を光信号に変換する発光
手段からの光と、光信号を電気信号に変換する受光手段
への光とを伝搬させる発光・受光装置であって、前記光
ファイバの端末と該光ファイバに対して同軸に配置され
る前記受光手段との間に配置され、前記端末から出射し
た前記受光手段への前記光が伝搬する光伝搬部材に、前
記発光手段を埋設し前記端末に向けて前記発光手段から
の前記光を伝搬させるように構成したことを特徴として
いる。
【0017】請求項2記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項1に記載の発光・受光装置において、前記発
光手段からの前記光を前記端末に向けて反射する反射部
材を、前記発光手段と共に前記光伝搬部材に埋設したこ
とを特徴としている。
【0018】請求項3記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項1又は請求項2に記載の発光・受光装置にお
いて、前記光伝搬部材は、前記端末側から前記受光手段
に向けて次第に縮径し、側部がテーパとなった略截頭円
錐状の導波路を有することを特徴としている。
【0019】請求項4記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項3に記載の発光・受光装置において、前記導
波路の前記側部であって前記端末側に、前記光伝搬部材
の軸に直交する方向へ延在しハウジングに支持される略
環状のガイド部を一体に形成したことを特徴としてい
る。
【0020】請求項5記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項4に記載の発光・受光装置において、前記ガ
イド部の前記軸に直交する方向に沿う側面に、前記側部
を用いて構成される環状の溝を形成したことを特徴とし
ている。
【0021】請求項6記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項3ないし請求項5いずれか記載の発光・受光
装置において、前記導波路の前記端末に対向するファイ
バ側端面に、前記端末へ向けて凸となるレンズを一体に
形成したことを特徴としている。
【0022】請求項7記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項6に記載の発光・受光装置において、前記レ
ンズの径を前記端末の径よりも大きく形成したことを特
徴としている。
【0023】請求項8記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項6又は請求項7に記載の発光・受光装置にお
いて、前記レンズ又は/及び前記端末に反射防止膜を形
成したことを特徴としている。
【0024】請求項9記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項3ないし請求項8いずれか記載の発光・受光
装置において、前記導波路の縮径して小さくなった受光
手段側端面を、前記受光手段の受光面よりも小さく形成
したことを特徴としている。
【0025】請求項10記載の本発明の発光・受光装置
は、請求項1ないし請求項9いずれか記載の発光・受光
装置において、前記発光手段と前記受光手段との間に波
長選択フィルタを配置したことを特徴としている。
【0026】上記課題を解決するためなされた請求項1
1記載の本発明の一芯式光ファイバ双方向通信システム
は、請求項1ないし請求項10いずれか記載の発光・受
光装置を一本の光ファイバの両端にそれぞれ配置したこ
とを特徴としている。
【0027】請求項12記載の本発明の一芯式光ファイ
バ双方向通信システムは、請求項11に記載の一芯式光
ファイバ双方向通信システムにおいて、自動車等の車両
に搭載したことを特徴としている。
【0028】請求項1に記載された本発明によれば、光
ファイバの端末と受光手段との間に配置される光伝搬部
材に発光手段を埋設することにより、発光手段からの光
が光伝搬部材を伝搬して光ファイバの端末へ入射するよ
うになる。また、光ファイバ内を伝搬した光は、光伝搬
部材に入射した後、受光手段と結合するようになる。発
光・受光装置には、例えばハーフミラーなどの従来用い
られた光学部品が存在しないことから、光ファイバ内を
伝搬し光伝搬部材に入射した光の光量が半分になってし
まうことはない。また、光分波・合波器を用いずに発光
・受光装置を構成していることから、出力マージンを従
来よりも広くとることができる。即ち、例えば光伝搬部
材と光ファイバの端末との間隙による光パワーの損失
や、光ファイバによる光パワーの損失など、各種光パワ
ーの損失を考慮しても、受光手段との結合時における余
裕度が従来よりも大きくなる。よって、よりよい光通信
の実現が可能である。一方、光伝搬部材は光ファイバの
端末と受光手段との間に配置され、その光伝搬部材に発
光手段が埋設されていることから、発光・受光装置が従
来よりもコンパクトになる。即ち、光伝搬部材に対し光
ファイバの軸に直交する方向に発光手段を別部材として
配設する構成ではないので、特にその直交方向において
発光・受光装置を小型化することができる。また、構成
自体が簡素であることから、信頼性が高まるとともにコ
スト低減にも寄与する。従って、光パワーの損失を極力
抑えるとともに、コスト低減、小型化、及び信頼性向上
を図ることができる発光・受光装置を提供することがで
きる。
【0029】請求項2に記載された本発明によれば、発
光手段の埋設位置にバリエーションをもたせることがで
き、また、発光手段からの光を効率よく伝搬させること
も可能である。従って、更に光パワーの損失を抑えるこ
とができ、また、信頼性も向上させることができる。
【0030】請求項3に記載された本発明によれば、光
ファイバ内を伝搬し光伝搬部材に入射した光は、導波路
のテーパとなった側部で全反射を繰り返しながら集光す
るように受光手段へ向けて伝搬する。従って、受光手段
への光が絞られることになるから、例えば光伝搬部材と
受光手段との間隙により生じる光パワーの損失を低減さ
せることができる。
【0031】請求項4に記載された本発明によれば、光
伝搬部材をハウジングに取り付けるための特別な部材を
新たに設ける必要はない。従って、部品点数の増大を抑
え、以て製造工程の簡素化と生産管理を容易にし、その
結果としてコスト低減に寄与することができる。
【0032】請求項5に記載された本発明によれば、側
部に接する空気層の範囲が広くなる。これにより、導波
路内での光の全反射する範囲が上記軸方向に長くなる。
従って、ガイド部の配設位置における伝搬に対する効率
が向上するので、光パワーの損失を低減させることがで
きる。
【0033】請求項6に記載された本発明によれば、例
えば光ファイバの端末と光伝搬部材との間隙や、光ファ
イバと光伝搬部材との軸ズレ等が生じても、そのレンズ
によりこれらの影響が緩和される。また、発光手段から
の光がコリメート又は集光して光ファイバの端末へ入射
する。従って、光ファイバと光伝搬部材とに係る光パワ
ーの損失を低減させることができる。
【0034】請求項7に記載された本発明によれば、光
ファイバ内を伝搬してきた光がより多く光伝搬部材に入
射する。従って、光ファイバの端末と光伝搬部材との間
隙による光パワーの損失を低減させることができる。
尚、発光手段の埋設位置における光伝搬部材の径を光フ
ァイバの端末の径よりも大きくすることが可能であるた
め、発光手段の存在による影響を極力小さくすることが
できる。
【0035】請求項8に記載された本発明によれば、光
ファイバ内を伝搬してきた光がより多く入射する。ま
た、発光手段からの光がより多く光ファイバの端面に入
射する。さらには、クロストークの影響が低減する。従
って、光ファイバと光伝搬部材とに係る光パワーの損失
を低減させるとともに、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0036】請求項9に記載された本発明によれば、光
伝搬部材を伝搬した光がより多く受光手段へ入射する。
従って、光伝搬部材と受光手段とに係る光パワーの損失
を低減させるとともに、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0037】請求項10に記載された本発明によれば、
波長の異なる複数の光を伝搬させることができる。
【0038】請求項11に記載された本発明によれば、
請求項1ないし請求項10いずれか記載の発光・受光装
置を一本の光ファイバの両端にそれぞれ配置しているこ
とから、上述の作用効果を奏する一芯式光ファイバ双方
向通信システムを構成することができる。
【0039】請求項12に記載された本発明によれば、
設計の自由度が向上し自動車等の車両に搭載されること
で、上述の作用効果の他に車両内に配索されるワイヤハ
ーネスの省線化と軽量化を図ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の一芯式光ファイ
バ双方向通信システムにおける発光・受光装置としての
光コネクタの一実施の形態を示す断面図である。また、
図2は図1のスリーブの拡大断面図、図3は図1の要部
拡大断面図を示している。
【0041】図1において、例えば自動車等の車両に搭
載される一芯式光ファイバ双方向通信システムは、光フ
ァイバ21とその両端部にそれぞれ設けられた発光・受
光装置としての光コネクタ22、22(一方のみ図示)
とを備えており、また、光コネクタ22は、レセプタク
ル23と光プラグ24とから構成されている。
【0042】上記レセプタクル23は前後に開放された
矩形状のコネクタハウジング25(特許請求の範囲に記
載したハウジングに相当)を有しており、そのコネクタ
ハウジング25の前方の開放部分に上記光プラグ24が
嵌合するようになっている。また、コネクタハウジング
25の後方の開放部分には、スリーブ26(特許請求の
範囲に記載した光伝搬部材に相当)、受信モジュール2
7(特許請求の範囲に記載した受光手段に相当。例えば
フォトダイオード(PD)など)、及びキャップ28が
順に嵌合するようになっている。
【0043】コネクタハウジング25は、前方(上記前
方の開放部分)に光プラグ24に対する嵌合部29が形
成されており、同じく前方の上壁には、光プラグ24の
後述するロッキングアーム48が係合する光プラグ係止
部30が形成されている。
【0044】その光プラグ係止部30は、嵌合部29の
一部がコネクタハウジング25の外方に向けて突出する
ような状態で断面視コ字状に形成されており、上面には
上記ロッキングアーム48の係止突起48aを係止する
矩形状の係止孔30aが開口、形成されている。
【0045】また、コネクタハウジング25の後方(上
記後方の開放部分)には、受信モジュール27に対する
格納室31が形成されており、その格納室31には、上
壁及び下壁を貫通させて開口部25a、25bが形成さ
れている。開口部25a、25bには、キャップ28の
上下縁部に形成される係合突起28aが係合するように
なっており、また、開口部25bを介して、受信モジュ
ール27の電極27a、及び後述する発光ダイオード3
6の電極36aが外部へ導出されるようになっている。
【0046】さらにまた、コネクタハウジング25の内
部における中間部分には、嵌合部29から格納室31へ
連通する受承筒32が形成されている。
【0047】受承筒32は、上記前後に対応する方向に
延在し、且つ嵌合部29内に突出するように一体に形成
されている。また、受承筒32は、内外共に段付に形成
されており、内方の段部を境界にして前方側が上記光プ
ラグ24の後述するフェルール組み立て体42に対する
装着用の筒部分となっている。これに対して上記段部の
後方には、スリーブ26が格納室31を介して挿入され
るようになっており、上記段部でスリーブ26が当接す
ると、そのスリーブ26の位置決めがなされるようにな
っている。
【0048】尚、スリーブ26が挿入される側の受承筒
32の内部には、スリーブ26を保持するための図示し
ない微小突起が例えば等間隔で四つ設けられている。ま
た、受承筒32により光ファイバ21とスリーブ26と
が確実に同軸上に配置されるようになる(受信モジュー
ル27もその軸上に配置されている)。
【0049】図2において、上記スリーブ26は、透明
な光透過性の合成樹脂材(例えばアクリル材など。合成
樹脂材に限るものではなく、ガラスであってもよい)で
射出成形されている。
【0050】また、スリーブ26は、光ファイバ21の
端末21a(図1参照)側から受信モジュール27(図
1参照)に向けて次第に縮径し、側部33がテーパとな
った略截頭円錐状の導波路34を有しており、その導波
路34の側部33には、受承筒32(図1参照)に支持
されるガイド部35が一体に形成されている。
【0051】さらに、導波路34には、電極36aをガ
イド部35から導出させた既知構成の発光ダイオード3
6(LED、特許請求の範囲に記載した発光手段に相
当。レーザーダイオード(LD)でもよい)が埋設され
ている。尚、引用符号36bは端末21a(図1参照)
に対向配置される発光部を示している。発光部36b
は、本形態において、スリーブ26の軸上に配置されて
いる。
【0052】導波路34における上記光ファイバ21の
端末21a(図1参照)との光学的接続がなされるファ
イバ側端面37は、端末21a(図1参照)の径よりも
大きな径で形成されており、そのファイバ側端面37に
は、端末21a(図1参照)へ向けて凸となるレンズ3
8が一体に形成されている。
【0053】レンズ38は所定の曲率半径で形成されて
おり、本形態においては球面レンズとなっている(例え
ば光ファイバ21の端末21aとスリーブ26との間隙
や、光ファイバ21とスリーブ26との軸ズレ等が生じ
ても、レンズ38によりこれらの影響を緩和することが
できる)。また、レンズ38には反射防止膜(不図示、
ARコート)が形成されている。
【0054】上記レンズ38は、複数の曲率半径を有す
る非球面レンズであっても良い。また、必ずしも凸レン
ズを形成する必要性はなく、フラットな端面にしておく
ことも可能である。
【0055】尚、本形態においては、ファイバ側端面3
7の逆側の端面、即ち導波路34によって次第に縮径し
小さくなった受光モジュール側端面39(特許請求の範
囲に記載した受光手段側端面に相当)の径が、受信モジ
ュール27(図1参照)の受光部27b(図1参照)よ
りも大きく形成されているが、その径を小さくすること
で(例えば受光部27b(図3参照)よりも小さい)受
光モジュール側端面39と受信モジュール27(図1参
照)との間の間隙による光パワーの損失を低減すること
ができる。
【0056】ガイド部35は、端末21a(図1参照)
側となる導波路34の側部33に一体成形されており、
スリーブ26の軸に直交する方向へ延在し、かつ、略環
状に形成されている(受承筒32に取り付けるための特
別な部材を新たに設ける必要はない。従って、部品点数
の増大を抑え、以て製造工程の簡素化と生産管理を容易
にし、その結果としてコスト低減に寄与することができ
る)。
【0057】また、ガイド部35の両側面(上述のスリ
ーブ26の軸に直交する方向に沿って形成された面)に
は、導波路34の側部33を用いて構成される環状の溝
40、41が形成されており、その溝40、41によっ
て側部33に接する空気層の範囲が広げられている(ガ
イド部35の配設位置における光の伝搬に対する効率が
向上するので、光パワーの損失を低減させることができ
る)。
【0058】尚、ガイド部35の、端末21a(図1参
照)側の側面の位置に、上記レンズ38の頂部が略一致
している(ガイド部35によりレンズ38を保護する。
レンズ38が若干内側に入っている方が好ましい)。
【0059】図1に戻り、上記受信モジュール27は、
合成樹脂によってパッケージ化されており、その中央部
には、スリーブ26に対する凹状の挿着部27cが形成
されている。また、挿着部26cの近傍には、受光部2
7b(受光素子、特許請求の範囲に記載した受光面が形
成されている)が埋設されている。
【0060】上記キャップ28には、受信モジュール2
7を押し付ける断面視略三角形状の突起28b、28b
が二条形成されている。
【0061】一方、上記光プラグ24は、フェルール組
み立て体42と、プラグハウジング43と、スプリング
キャップ44とを備えて構成されており、フェルール組
み立て体42は、光ファイバ21とその光ファイバ21
の端部に装着されるフェルール45とスプリング46と
から構成されている。
【0062】光ファイバ21は既知のもので、コア(不
図示)及びそのコアよりも屈折率の小さいクラッド(不
図示)から成る芯線部21bと、その芯線部21bを被
覆する一次シース(不図示)及び二次シース21cとで
構成されており、特に図示しないが、端部側の上記一次
シース及び二次シース21cが皮剥されてフェルール4
5に装着されている。光ファイバ21は、本形態におい
て、プラスチック光ファイバを用いている。また、端末
21aには反射防止膜(不図示、ARコート)が形成さ
れている。
【0063】フェルール45は、略円筒状の小径部45
a及び大径部45bを有しており、光ファイバ21の芯
線部21bが小径部45aに、また、一次シース(不図
示)が大径部45bに収容されるようになっている。ま
た、フェルール45と光ファイバ21は接着剤等で強固
に固定されており、光ファイバ21がフェルール45か
ら抜け落ちてしまうことがないようになっている。
【0064】大径部45bには、二つのフランジ部45
c、45cが周設されており、後方のフランジ部45c
と上記スプリングキャップ44との間にスプリング46
が介在するようになっている。
【0065】上記プラグハウジング43は、フェルール
組み立て体42を収容する中空の収容室47を有する矩
形状の箱体であって、上壁の前端には、ロッキングアー
ム48が形成されている。
【0066】ロッキングアーム48は、上記光プラグ係
止部30の係止孔30aに係合する係止突起48aを有
しており、そのロッキングアーム48の先端部を押下す
ることで、光プラグ24の上記レセプタクル23に対す
る嵌合操作が可能となっている。
【0067】上記スプリングキャップ44は、プラグハ
ウジング43に嵌合するようになっており、その上壁中
央には、ロッキングアーム48に対する保護壁49、4
9(一方のみ図示)が立設されている。また、スプリン
グキャップ44は、その内部奥壁にスプリング46が当
接するようになっている。さらにまた、スプリングキャ
ップ44の内部中央には、係止突起(不図示)などの既
知係止手段が設けられており、プラグハウジング43か
ら外れ落ちないようになっている。
【0068】光プラグ24は、フェルール組み立て体4
2をプラグハウジング43に装着した後、スプリングキ
ャップ44をプラグハウジング43に係合させて組み立
てられている。また、フェルール組み立て体42は、ス
プリング46によって付勢されており、収容室47に形
成されたストッパ50がフェルール組み立て体42の突
出を抑えるようになっている。
【0069】上記構成において、光プラグ24がレセプ
タクル23に嵌合すると、受承筒32はプラグハウジン
グ43内に進入し、同時にフェルール組み立て体42の
小径部45aが受承筒32内に進入するようになる。ま
た、フェルール組み立て体42の大径部45bが受承筒
32の先端に当接し、スプリング46の弾性力によって
適度の接触圧が保たれることになる。
【0070】この状態において、フェルール組み立て体
42の先端部とスリーブ26、及び受信モジュール27
とスリーブ26は、共に間隙(不図示)を最小に保って
配置されることになる。
【0071】また、図3を参照して作用について説明す
ると、光ファイバ21内を全反射しながら伝搬された受
信光C1及びC2(特許請求の範囲に記載した受光手段
への光に相当)は、その光ファイバ21の端末21aか
ら射出され、レンズ38を介してスリーブ26へ入射す
る。すると、導波路34の側部33が受信モジュール2
7へ向けて縮径するテーパとなっており、さらに側部3
3が空気層に接していることから、受信光C1及びC2
は全反射をくり返しながら集光し、受信モジュール27
の受光部27bに損失なく入射する。尚、発光ダイオー
ド36の埋設位置における導波路34の径は、図示され
る如く、光ファイバ21の端末21aの径よりも大きく
なっている。従って、発光ダイオード36の存在による
受信光C1及びC2への影響は非常に小さいと言える。
【0072】これに対し、発光ダイオード36からの送
信光C3及びC4(特許請求の範囲に記載した発光手段
からの光に相当)は、レンズ38によってコリメートさ
れ、光ファイバ21の端末21aに入射する。そして、
光ファイバ21内を伝搬し他方の光コネクタ(不図示)
と結合する。
【0073】以上、図1ないし図3までを参照しながら
説明してきたように、光コネクタ22は、例えばハーフ
ミラーなどの従来用いられた光学部品を用いていないこ
とから、光ファイバ21内を伝搬しスリーブ26に入射
した受信光C1及びC2の光量が、従来のように半分に
なってしまうことはない。
【0074】また、光分波・合波器を用いずに光コネク
タ22を構成していることから、出力マージンを従来よ
りも広くとることができる。即ち、例えばスリーブ26
と光ファイバ21の端末21aとの間隙による光パワー
の損失や、光ファイバ21の曲げ等による光パワーの損
失など、各種光パワーの損失を考慮しても、他方の光コ
ネクタ(不図示)の受信モジュール(不図示)との結合
時における余裕度が従来よりも大きくなる。よって、よ
りよい光通信を実現することができる。
【0075】一方、スリーブ26は、光ファイバ21の
端末21aと受信モジュール27との間に配置され、そ
のスリーブ26に発光ダイオード36が埋設されている
ことから、光コネクタ22がコンパクトである。即ち、
スリーブ26に対し光ファイバ21の軸に直交する方向
に発光ダイオード36を別部材として配設する構成では
ないので、特にその直交方向において光コネクタ22が
小型化されている。また、構成自体が簡素であることか
ら、信頼性が高まるとともにコスト低減にも寄与する。
【0076】従って、光パワーの損失を極力抑えるとと
もに、コスト低減、小型化、及び信頼性向上を図ること
ができる。
【0077】尚、特に図示はしないが、発光手段と受光
手段との間に波長選択フィルタを配置して、波長の異な
る複数の光を伝搬させるような構成としてもよい。ま
た、上記構成の一芯式光ファイバ双方向通信システムを
自動車等の車両に搭載することで、車両内に配索される
ワイヤハーネスの省線化と軽量化を図ることができる。
【0078】図4は発光・受光装置としての光コネクタ
の他の一実施の形態を示す断面図である。
【0079】図4において、光コネクタ51は、上述の
光コネクタ22に対し、光伝搬部材としてのスリーブの
構成が異なっている(以下でスリーブの引用符号を52
とする)。従って、上述の光コネクタ22の構成部材と
基本的に同じ部材には同一の符号を付しその詳細な説明
を省略する。
【0080】図5において、スリーブ52は、透明な光
透過性の合成樹脂材(例えばアクリル材など。合成樹脂
材に限るものではなく、ガラスであってもよい)で射出
成形されている。
【0081】また、スリーブ52は、光ファイバ21の
端末21a(図4参照)側から受信モジュール27(図
1参照)に向けて次第に縮径し、側部33がテーパとな
った略截頭円錐状の導波路34を有しており、その導波
路34の側部33には、受承筒32(図4参照)に支持
されるガイド部35が一体に形成されている。導波路3
4には、端末21a(図4参照)へ向けて凸となるレン
ズ38が一体に形成されている。
【0082】ガイド部35には、側面から電極36aを
導出させた発光ダイオード36が埋設されている。発光
部36bは、本形態において、ガイド部35の延在方向
に送信することができるように配置されている。
【0083】導波路34の軸線上には、端末21a(図
4参照)に対して例えば45゜傾けた反射部材53が埋
設されている。その反射部材53は、既知のミラーであ
って上記発光ダイオード36からの送信光(不図示)を
端末21a(図4参照)へ向けて全反射することができ
るようになっている。
【0084】従って、以上のことから、発光ダイオード
36からの送信光(不図示)は、反射部材53で全反射
された後に端末21a(図4参照)に入射し、光ファイ
バ21内を伝搬する。一方、光ファイバ21内を伝搬し
てきた受信光に対しては、上述のスリーブ26の作用と
同一であるので省略する。
【0085】尚、反射部材53と発光ダイオード36の
埋設位置については、本形態の位置に限定されないもの
とする。効率のよい伝搬がなされる位置に埋設すること
が好ましい。
【0086】次に、上記スリーブ52の製造方法を説明
する。スリーブ52は一次及び二次成形を経て製造さ
れ、図6(a)に示される如く、先ず光ファイバ21
(図4参照)側の部分52aを成形(一次成形)した
後、逆側の部分52bを成形して図6(b)の如くの形
状に形成される。
【0087】尚、図7に示される如く、短冊形状のステ
ー54を反射部材53の一側又は両側に設けて発光ダイ
オード36とともに一回で成形することも可能である。
【0088】続いて、スリーブの変形について説明す
る。スリーブ26(図1参照)又はスリーブ52(図4
参照)いずれにも適用可能であって、図7に示されるよ
うな鍔部55をガイド部35に設けることが可能であ
る。この鍔部55は受承筒32(図4参照)内での安定
性を向上させることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、発光・受光装置は、一本の光ファ
イバ内に、電気信号を光信号に変換する発光手段からの
光と、光信号を電気信号に変換する受光手段への光とを
伝搬させる発光・受光装置であって、光ファイバの端末
とその光ファイバに対して同軸に配置される受光手段と
の間に配置され、光ファイバの端末から出射した受光手
段への光が伝搬する光伝搬部材に、発光手段を埋設し光
ファイバの端末に向けて発光手段からの光を伝搬させる
ように構成している。このように、光ファイバの端末と
受光手段との間に配置される光伝搬部材に発光手段を埋
設することにより、発光手段からの光が光伝搬部材を伝
搬して光ファイバの端末へ入射するようになる。また、
光ファイバ内を伝搬した光は、光伝搬部材に入射した
後、受光手段と結合するようになる。発光・受光装置に
は、例えばハーフミラーなどの従来用いられた光学部品
が存在しないことから、光ファイバ内を伝搬し光伝搬部
材に入射した光の光量が半分になってしまうことはな
い。また、光分波・合波器を用いずに発光・受光装置を
構成していることから、出力マージンを従来よりも広く
とることができる。即ち、例えば光伝搬部材と光ファイ
バの端末との間隙による光パワーの損失や、光ファイバ
による光パワーの損失など、各種光パワーの損失を考慮
しても、受光手段との結合時における余裕度が従来より
も大きくなる。よって、よりよい光通信の実現が可能で
ある。一方、光伝搬部材は光ファイバの端末と受光手段
との間に配置され、その光伝搬部材に発光手段が埋設さ
れていることから、発光・受光装置が従来よりもコンパ
クトになる。即ち、光伝搬部材に対し光ファイバの軸に
直交する方向に発光手段を別部材として配設する構成で
はないので、特にその直交方向において発光・受光装置
を小型化することができる。また、構成自体が簡素であ
ることから、信頼性が高まるとともにコスト低減にも寄
与する。従って、光パワーの損失を極力抑えるととも
に、コスト低減、小型化、及び信頼性向上を図ることが
できる発光・受光装置を提供することができるという効
果を奏する。
【0090】請求項2に記載された本発明によれば、発
光手段からの光を光ファイバの端末に向けて反射する反
射部材を、発光手段と共に光伝搬部材に埋設しているこ
とから、発光手段の埋設位置にバリエーションをもたせ
ることができ、また、発光手段からの光を効率よく伝搬
させることも可能である。従って、更に光パワーの損失
を抑えることができ、また、信頼性も向上させることが
できるという効果を奏する。
【0091】請求項3に記載された本発明によれば、光
伝搬部材は、光ファイバの端末側から受光手段に向けて
次第に縮径し、側部がテーパとなった略截頭円錐状の導
波路を有していることから、光ファイバ内を伝搬し光伝
搬部材に入射した光は、導波路のテーパとなった側部で
全反射を繰り返しながら集光するように受光手段へ向け
て伝搬する。従って、受光手段への光が絞られることに
なるから、例えば光伝搬部材と受光手段との間隙により
生じる光パワーの損失を低減させることができるという
効果を奏する。
【0092】請求項4に記載された本発明によれば、導
波路の側部であって光ファイバの端末側に、光伝搬部材
の軸に直交する方向へ延在しハウジングに支持される略
環状のガイド部を一体に形成していることから、光伝搬
部材をハウジングに取り付けるための特別な部材を新た
に設ける必要はない。従って、部品点数の増大を抑え、
以て製造工程の簡素化と生産管理を容易にし、その結果
としてコスト低減に寄与することができるという効果を
奏する。
【0093】請求項5に記載された本発明によれば、ガ
イド部の側面に、導波路の側部を用いて構成される環状
の溝を形成していることから、側部に接する空気層の範
囲が広くなる。これにより、導波路内での光の全反射す
る範囲が上記軸方向に長くなる。従って、ガイド部の配
設位置における伝搬に対する効率が向上するので、光パ
ワーの損失を低減させることができるという効果を奏す
る。
【0094】請求項6に記載された本発明によれば、導
波路の、光ファイバの端末に対向するファイバ側端面
に、光ファイバの端末へ向けて凸となるレンズを一体に
形成していることから、例えば光ファイバの端末と光伝
搬部材との間隙や、光ファイバと光伝搬部材との軸ズレ
等が生じても、そのレンズによりこれらの影響が緩和さ
れる。また、発光手段からの光がコリメート又は集光し
て光ファイバの端末へ入射する。従って、光ファイバと
光伝搬部材とに係る光パワーの損失を低減させることが
できるという効果を奏する。
【0095】請求項7に記載された本発明によれば、レ
ンズの径を光ファイバの端末の径よりも大きく形成して
いることから、光ファイバ内を伝搬してきた光がより多
く光伝搬部材に入射する。従って、光ファイバの端末と
光伝搬部材との間隙による光パワーの損失を低減させる
ことができる。尚、発光手段の埋設位置における光伝搬
部材の径を光ファイバの端末の径よりも大きくすること
が可能であるため、発光手段の存在による影響を極力小
さくすることができるという効果を奏する。
【0096】請求項8に記載された本発明によれば、レ
ンズ又は/及び光ファイバの端末に反射防止膜を形成し
ていることから、光ファイバ内を伝搬してきた光がより
多く入射する。また、発光手段からの光がより多く光フ
ァイバの端面に入射する。さらには、クロストークの影
響が低減する。従って、光ファイバと光伝搬部材とに係
る光パワーの損失を低減させるとともに、信頼性の向上
を図ることができるという効果を奏する。
【0097】請求項9に記載された本発明によれば、導
波路の縮径して小さくなった受光手段側端面を、受光手
段の受光面よりも小さく形成していることから、光伝搬
部材を伝搬した光がより多く受光手段へ入射する。従っ
て、光伝搬部材と受光手段とに係る光パワーの損失を低
減させるとともに、信頼性の向上を図ることができると
いう効果を奏する。
【0098】請求項10に記載された本発明によれば、
発光手段と受光手段との間に波長選択フィルタを配置し
ていることから、波長の異なる複数の光を伝搬させるこ
とができるという効果を奏する。
【0099】請求項11に記載された本発明によれば、
請求項1ないし請求項10いずれか記載の発光・受光装
置を一本の光ファイバの両端にそれぞれ配置しているこ
とから、上述の作用効果を奏する一芯式光ファイバ双方
向通信システムを構成することができるという効果を奏
する。
【0100】請求項12に記載された本発明によれば、
設計の自由度が向上し自動車等の車両に搭載されること
で、上述の作用効果の他に車両内に配索されるワイヤハ
ーネスの省線化と軽量化を図ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一芯式光ファイバ双方向通信シス
テムにおける発光・受光装置としての光コネクタの一実
施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のスリーブの拡大断面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】発光・受光装置としての光コネクタの他の一実
施の形態を示す断面図である。
【図5】図4のスリーブの拡大断面図である。
【図6】図4のスリーブの成形方法を説明するための拡
大断面図であり、(a)は一次成形時の拡大断面図、
(b)は二次成形後の拡大断面図である。
【図7】図4のスリーブの更に他の成形方法を説明する
ための拡大断面図である。また、スリーブの変形を説明
する際にも用いている。
【図8】従来例の一芯式光ファイバ双方向通信システム
の基本構成図である。
【図9】図8の発光・受光装置の各構成を一体化した状
態の構成図である。
【図10】別の従来例の一芯式光ファイバ双方向通信シ
ステムの基本構成図である。
【符号の説明】
21 光ファイバ 21a 端末 21b 芯線部 21c 二次シース 22 光コネクタ(発光・受光装置) 23 レセプタクル 24 光プラグ 25 コネクタハウジング(ハウジング) 25a、25b 開口部 26 スリーブ(光伝搬部材) 27 受信モジュール(受光手段) 27a 電極 27b 受光部 27c 挿着部 28 キャップ 28a 係合突起 28b 突起 29 嵌合部 30 光プラグ係止部 30a 係止孔 31 格納室 32 受承筒 33 側部 34 導波路 35 ガイド部 36 発光ダイオード(発光手段) 36a 電極 36b 発光部 37 ファイバ側端面 38 レンズ 39 受光モジュール側端面(受光手段側端
面) 40、41 溝 42 フェルール組み立て体 43 プラグハウジング 44 スプリングキャップ 45 フェルール 45a 小径部 45b 大径部 45c フランジ部 46 スプリング 47 収容室 48 ロッキングアーム 48a 係止突起 49 保護壁 50 ストッパ 51 光コネクタ(発光・受光装置) 52 スリーブ(光伝搬部材) 53 反射部材 54 ステー 55 鍔部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本の光ファイバ内に、電気信号を光信
    号に変換する発光手段からの光と、光信号を電気信号に
    変換する受光手段への光とを伝搬させる発光・受光装置
    であって、 前記光ファイバの端末と該光ファイバに対して同軸に配
    置される前記受光手段との間に配置され、前記端末から
    出射した前記受光手段への前記光が伝搬する光伝搬部材
    に、前記発光手段を埋設し前記端末に向けて前記発光手
    段からの前記光を伝搬させるように構成したことを特徴
    とする発光・受光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発光・受光装置におい
    て、 前記発光手段からの前記光を前記端末に向けて反射する
    反射部材を、前記発光手段と共に前記光伝搬部材に埋設
    したことを特徴とする発光・受光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発光・受
    光装置において、 前記光伝搬部材は、前記端末側から前記受光手段に向け
    て次第に縮径し、側部がテーパとなった略截頭円錐状の
    導波路を有することを特徴とする発光・受光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発光・受光装置におい
    て、 前記導波路の前記側部であって前記端末側に、前記光伝
    搬部材の軸に直交する方向へ延在しハウジングに支持さ
    れる略環状のガイド部を一体に形成したことを特徴とす
    る発光・受光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発光・受光装置におい
    て、 前記ガイド部の前記軸に直交する方向に沿う側面に、前
    記側部を用いて構成される環状の溝を形成したことを特
    徴とする発光・受光装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5いずれか記載の
    発光・受光装置において、 前記導波路の前記端末に対向するファイバ側端面に、前
    記端末へ向けて凸となるレンズを一体に形成したことを
    特徴とする発光・受光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発光・受光装置におい
    て、 前記レンズの径を前記端末の径よりも大きく形成したこ
    とを特徴とする発光・受光装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の発光・受
    光装置において、 前記レンズ又は/及び前記端末に反射防止膜を形成した
    ことを特徴とする発光・受光装置。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし請求項8いずれか記載の
    発光・受光装置において、 前記導波路の縮径して小さくなった受光手段側端面を、
    前記受光手段の受光面よりも小さく形成したことを特徴
    とする発光・受光装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9いずれか記載
    の発光・受光装置において、 前記発光手段と前記受光手段との間に波長選択フィルタ
    を配置したことを特徴とする発光・受光装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10いずれか記
    載の発光・受光装置を一本の光ファイバの両端にそれぞ
    れ配置したことを特徴とする一芯式光ファイバ双方向通
    信システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の一芯式光ファイバ
    双方向通信システムにおいて、 自動車等の車両に搭載したことを特徴とする一芯式光フ
    ァイバ双方向通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021755A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Fujikura Ltd 光コネクタ
GB2396024A (en) * 2002-10-30 2004-06-09 Yazaki Corp Optical connector having light emission element with an emission angle
JP2007094209A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Rohm Co Ltd 光受信装置

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