JP2000329799A - 過電流検出回路および電線保護回路 - Google Patents

過電流検出回路および電線保護回路

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JP2000329799A
JP2000329799A JP11141068A JP14106899A JP2000329799A JP 2000329799 A JP2000329799 A JP 2000329799A JP 11141068 A JP11141068 A JP 11141068A JP 14106899 A JP14106899 A JP 14106899A JP 2000329799 A JP2000329799 A JP 2000329799A
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voltage
current
circuit
resistor
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JP11141068A
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English (en)
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Fumiaki Mizuno
史章 水野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の素線が被覆されて形成された電線に流
れる電流が、その1本の素線とアースとの短絡により被
覆の劣化を引き起こすレベルの電流に対応する電流であ
るか否かを適正に判定する。 【解決手段】 電源部1とアースとの間にシャント抵抗
2、FET3、ランプ4が直列に接続されてなる。電線
7は、複数の素線が被覆されてなる。電流検出回路10
は、シャント抵抗2に流れる負荷電流ILに対応する出力
電圧VOUTを出力部10aから出力する。電圧発生回路2
0は電源電圧VBの1次関数電圧VOを出力部20aから出
力する。コンパレータ30の非反転入力端子は遅延回路
11を介して出力部10aに、反転入力端子は出力部2
0aに、出力端子はトランジスタ40のベースに接続さ
れ、トランジスタ40のコレクタはFET3のゲートに
接続され、エミッタは接地されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の素線が被覆
されて形成された電線により電源部と負荷とを接続し、
上記電線を介して電源部から負荷への電流供給を行う電
流供給回路での過電流を検出する過電流検出回路および
この過電流検出回路を備えた電線保護回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各種電装品において、FET、IGBT
等の半導体デバイスが採用されるケースが増えている。
半導体デバイス使用のメリットとして、 (1) リレーのような機械的接点がないため、信頼性が高
い (2) 接点接触時のカチカチ音や、ノイズがない (3) 高速スイッチングを活かした電力制御が可能 (4) リレーやスイッチと比べて小型化が可能 などが挙げられる。そして、最近では、半導体デバイス
自身に流れる電流レベルやその電流によって生じる温度
上昇を検出し、過電流であると判定すると自らが劣化す
る前に電流回路を遮断して自己の保護を図るようにした
自己保護機能を有する集積回路が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
自己保護機能を有する集積回路が過電流であると判定す
るのは、当該半導体デバイス自身に劣化・破壊のおそれ
があるレベルの電流が流れたときであった。これに対し
て、従来、例えば、自動車の衝突事故などの際に、複数
の素線が被覆されて形成された電線の1本の素線が車体
の金属部分と短絡した場合に、その1本の素線に流れる
短絡電流が、その素線が接触している電線の被覆の劣化
を生じさせるものであるか否かを判定するようなもの
は、未だ実用化されていない。
【0004】これは、半導体デバイス自身が保護対象の
場合には、当該半導体デバイスに流れる電流を検出する
ことによってその電流が半導体デバイスの劣化を引き起
こすレベルであるか否かを判定することは容易である
が、1本の素線に流れる短絡電流を直接検出する手段が
なく、その短絡電流が被覆の劣化を引き起こすレベルに
あるか否かを判定することは困難であったためである。
【0005】本発明は、上記問題を解決するもので、複
数の素線が被覆されて形成された電線に流れる電流が、
その1本の素線とアースとの短絡により被覆の劣化を引
き起こすレベルの電流に対応する電流であるか否かを適
正に判定することが可能な過電流検出回路を提供するこ
とを目的とする。
【0006】また、本発明は、上記過電流検出回路を用
いて上記電線を好適に保護することが可能な電線保護回
路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の素線が
被覆されて形成された電線により電源部と負荷とを接続
し、上記電線を介して電源部から負荷への電流供給を行
う電流供給回路での過電流を検出する回路であって、上
記電線に介設された電流検出抵抗を有し、この電流検出
抵抗に流れる負荷電流に対応する対応電圧を第1出力部
から出力する電流検出回路と、上記電源部から電源ライ
ンに出力される電源電圧の関数に相当する電圧である関
数電圧を発生させて第2出力部から出力する電圧発生回
路と、上記対応電圧と上記関数電圧とを比較して上記関
数電圧より上記対応電圧が大きいときに過電流判定信号
を出力する過電流判定手段とを備え、上記電圧発生回路
は、上記関数電圧として、上記電線を形成する1本の素
線が上記電流検出抵抗と上記負荷との間でアースに短絡
することにより上記電流検出抵抗に劣化電流が流れた状
態で上記電流検出回路の上記第1出力部から出力される
電圧とほぼ同等レベルの電圧を発生させるもので、上記
劣化電流は、短絡した上記1本の素線に流れる電流であ
って当該1本の素線に接触している上記電線の被覆の劣
化を引き起こす最低レベルの電流である第1電流と、こ
のとき上記負荷に流れる電流である第2電流との和であ
る。
【0008】この構成によれば、複数の素線が被覆され
て形成された電線により電源部と負荷とが接続され、こ
の電線を介して電源部から負荷への電流供給が行われ
る。上記電線には電流検出抵抗が介設されており、この
電流検出抵抗に流れる負荷電流に対応する対応電圧が第
1出力部から出力される。一方、電源部から電源ライン
に出力される電源電圧の関数に相当する電圧である関数
電圧が発生されて第2出力部から出力される。
【0009】上記関数電圧として、上記電線を形成する
1本の素線が電流検出抵抗と負荷との間でアースに短絡
することにより電流検出抵抗に劣化電流が流れた状態で
電流検出回路の第1出力部から出力される電圧とほぼ同
等レベルの電圧が発生され、上記劣化電流は、短絡した
1本の素線に流れる電流であって当該1本の素線に接触
している電線の被覆の劣化を引き起こす最低レベルの電
流である第1電流と、このとき負荷に流れる電流である
第2電流との和であることにより、電流検出抵抗と負荷
との間における1本の素線の短絡による上記劣化電流を
的確に検出することが可能になる。
【0010】また、上記第2電流は、上記負荷への印加
電圧が上記電源電圧の定格電圧であるときに上記負荷に
流れる定格電流を用いて表わされた、上記負荷への印加
電圧と上記負荷に流れる電流との関係である負荷電流電
圧特性に基づいて求められたものであるとしてもよい。
【0011】この構成によれば、負荷への印加電圧が電
源電圧の定格電圧であるときに負荷に流れる定格電流を
用いて表わされた、負荷への印加電圧と負荷に流れる電
流との関係である負荷電流電圧特性に基づいて、負荷に
流れる第2電流が求められることにより、第2電流、ひ
いては劣化電流が精度良く求められ、これによって過電
流の判定が適正に行われることとなる。
【0012】また、上記負荷はランプで、上記第2電流
は上記負荷電流電圧特性を表わす下記式に基づいて求め
られたものであるとしてもよい。 I=K・(V/12)0.55 ここで、I(A)はランプに流れる電流、K(A)はランプへ
の印加電圧が定格電圧12(V)のときのランプの定格電
流、V(V)はランプへの印加電圧である。
【0013】この構成によれば、ランプの負荷電流電圧
特性に基づいて第2電流が精度良く求められ、これによ
って過電流の判定が適正に行われることとなる。
【0014】また、上記電圧発生回路は、上記関数電圧
として、上記電源電圧の1次関数に相当する電圧である
1次関数電圧を発生させるものであるとしてもよい。こ
の構成によれば、電圧発生回路は、関数電圧として1次
関数電圧を発生させるものであることにより、電圧発生
回路を容易に構成することができる。
【0015】また、上記電圧発生回路は、上記関数電圧
として、上記電源電圧の1次関数に相当する電圧である
1次関数電圧を発生させるもので、上記1次関数は、上
記負荷への印加電圧と上記負荷に流れる電流との関係を
近似した関係から求めたものであるとしてもよい。この
構成によれば、電圧発生回路は、関数電圧として、負荷
への印加電圧と負荷に流れる電流との関係を近似した関
係から求めた1次関数電圧を発生させるものであること
により、電圧発生回路を容易に構成することができる。
【0016】また、上記電圧発生回路は、上記電源電圧
に基づいて所定レベルの基準電圧を生成する基準電圧生
成回路と、複数のトランジスタおよび複数の抵抗を有
し、上記基準電圧を増幅して得られる増幅基準電圧を第
3出力部から出力する電圧増幅回路と、上記増幅基準電
圧と上記電源電圧とから上記1次関数電圧を生成する1
次関数電圧生成回路とを備えたもので、上記基準電圧生
成回路は、バンドギャップリファレンス回路により構成
されたもので、上記1次関数電圧生成回路は、NPNト
ランジスタからなる第1トランジスタと、NPNトラン
ジスタからなる第2トランジスタと、PNPトランジス
タからなり、ベース−エミッタ間電圧が上記第1トラン
ジスタにほぼ等しい第3トランジスタと、第1抵抗と、
第2抵抗とから構成され、上記第1トランジスタのベー
スは上記第3出力部に接続され、当該第1トランジスタ
のコレクタは上記電源ラインに接続され、当該第1トラ
ンジスタのエミッタは上記第2トランジスタのコレクタ
及び上記第3トランジスタのベースに接続されており、
上記第2トランジスタのベースには所定のバイアス電圧
が印加され、当該第2トランジスタのエミッタは接地さ
れており、上記第3トランジスタのコレクタは接地さ
れ、当該第3トランジスタのエミッタは上記第1抵抗及
び上記第2抵抗からなる直列回路を介して上記電源ライ
ンに接続されており、上記第1抵抗及び上記第2抵抗の
接続点を上記第2出力部とするものであり、上記1次関
数電圧は、上記電源電圧と、上記基準電圧と、上記電圧
増幅回路における増幅率と、上記第1抵抗及び上記第2
抵抗の抵抗比とから表わされるものであるとしてもよ
い。
【0017】この構成によれば、基準電圧生成回路によ
り、電源部から電源ラインに出力される電源電圧から所
定レベルの基準電圧が生成され、電圧増幅回路により、
基準電圧を増幅した増幅基準電圧が第3出力部から出力
される。ここで、基準電圧生成回路をバンドギャップリ
ファレンス回路により構成しているので、電源電圧変動
や温度変動の依存性が少ない基準電圧を得ることが可能
になる。また、電圧増幅回路により基準電圧を増幅して
いるので、原理上、低レベルの基準電圧しか生成できな
いバンドギャップリファレンス回路を用いることが可能
になる。
【0018】1次関数電圧生成回路において、第2トラ
ンジスタのベースには所定のバイアス電圧が印加されて
いるので、第2トランジスタは定電流源として機能し、
これによって第3トランジスタのベース電位は、第1ト
ランジスタのベース電位から第1トランジスタのベース
−エミッタ間電圧だけ降下した電位になる。また、第3
トランジスタのエミッタ電位は、第3トランジスタのベ
ース電位から、第3トランジスタのベース−エミッタ間
電圧だけ上昇した電位になる。
【0019】従って、第1トランジスタと第3トランジ
スタのベース−エミッタ間電圧が互いに等しければ、第
3トランジスタのエミッタ電位は、第1トランジスタの
ベース電位に等しくなる。一方、第1トランジスタのベ
ースは電圧増幅回路の出力部に接続されているので、第
3トランジスタのエミッタ電位は、増幅基準電圧に等し
くなる。
【0020】また、第3トランジスタのエミッタと電源
ラインとの間に、第1抵抗及び第2抵抗からなる直列回
路が接続されているので、増幅基準電圧と電源電圧との
差が第1抵抗および第2抵抗によって分割されることと
なり、第1抵抗及び第2抵抗の接続点である第2出力部
に電源電圧の1次関数電圧が生成される。ここで、上記
1次関数電圧は、上記電源電圧と、上記基準電圧と、上
記電圧増幅回路における増幅率と、上記第1抵抗及び上
記第2抵抗の抵抗比とから表わされるものであることに
より、簡素な回路構成によって、劣化電流に対応する1
次関数電圧の生成が可能になる。
【0021】なお、第1、第2、第3トランジスタは、
電圧フォロアとして機能し、第3トランジスタのエミッ
タ電位は、電源ラインから第2抵抗および第1抵抗を介
して第3トランジスタのエミッタに流入する電流に影響
されない。これによって、第3トランジスタのエミッタ
に生成される増幅基準電圧が精度良く一定レベルに保持
される。
【0022】また、上記電流検出回路は、上記電流検出
抵抗の抵抗値の所定倍率である第1抵抗値を有する第3
抵抗と、第2抵抗値を有する第4抵抗と、PNPトラン
ジスタからなる第4トランジスタ及び第5トランジスタ
と、NPNトランジスタからなる第6トランジスタ及び
第7トランジスタとを備え、上記第4トランジスタと上
記第5トランジスタのベース−エミッタ間電圧は互いに
ほぼ等しく構成され、上記第6トランジスタと上記第7
トランジスタのベース−エミッタ間電圧は互いにほぼ等
しく構成されており、上記第4トランジスタのエミッタ
は、上記第3抵抗を介して上記電流検出抵抗の電源部側
に接続され、上記第4トランジスタのベースは、上記第
5トランジスタのベースに接続され、上記第4トランジ
スタのコレクタは、上記第6トランジスタのコレクタに
接続され、上記第5トランジスタのエミッタは、上記電
流検出抵抗の負荷側に接続され、上記第5トランジスタ
のコレクタは、当該第5トランジスタのベース及び上記
第7トランジスタのコレクタに接続され、上記第6トラ
ンジスタのベースは、当該第6トランジスタのコレクタ
及び上記第7トランジスタのベースに接続され、上記第
6トランジスタのエミッタは、上記第4抵抗を介して接
地され、上記第7トランジスタのエミッタとアースとの
間の抵抗値は、上記第2抵抗値に等しくなるように構成
されており、上記第6トランジスタのエミッタおよび上
記第7トランジスタのエミッタの少なくとも一方を上記
第1出力部とするものであるとしてもよい。
【0023】この構成によれば、第4トランジスタと第
5トランジスタのベース−エミッタ間電圧が互いにほぼ
等しいので、電流検出抵抗の電源部側と第4トランジス
タのベースとの電位差から、第4トランジスタのエミッ
タ電流と第5トランジスタのエミッタ電流と電流検出抵
抗に流れる負荷電流と所定倍率の以上4つの値の関係が
得られる。これを第1の関係とする。
【0024】また、第6トランジスタと第7トランジス
タとは、いわゆるカレントミラー回路を構成し、第6ト
ランジスタと第7トランジスタのベース−エミッタ間電
圧が互いにほぼ等しく、かつ、第6トランジスタのエミ
ッタとアースとの間の抵抗値と第7トランジスタのエミ
ッタとアースとの間の抵抗値とは同一の第2抵抗値であ
るので、第6トランジスタのコレクタ電流と第7トラン
ジスタのコレクタ電流とは等しくなる。これを第2の関
係とする。
【0025】一方、一般にトランジスタのhFE=(コレク
タ電流)/(ベース電流)は十分大きいので、各トランジ
スタのエミッタ電流とコレクタ電流とは等しいとみなせ
る。従って、第6トランジスタのコレクタ電流と、第4
トランジスタのコレクタ電流と、第4トランジスタのエ
ミッタ電流とは互いに等しい。これを第3の関係とす
る。また、第7トランジスタのコレクタ電流と、第5ト
ランジスタのコレクタ電流と、第5トランジスタのエミ
ッタ電流とは互いに等しい。これを第4の関係とする。
また、第6トランジスタのコレクタ電流と、当該第6ト
ランジスタのエミッタ電流とは互いに等しく、第7トラ
ンジスタのコレクタ電流と、当該第7トランジスタのエ
ミッタ電流とは互いに等しい。これらを第5の関係とす
る。
【0026】第2の関係、第3の関係及び第4の関係よ
り、第4トランジスタのエミッタ電流と第5トランジス
タのエミッタ電流とが互いに等しいことになる。また、
第3の関係及び第5の関係より、第4トランジスタのエ
ミッタ電流と第6トランジスタのエミッタ電流とが互い
に等しく、第5トランジスタのエミッタ電流と第7トラ
ンジスタのエミッタ電流とが互いに等しいことになる。
【0027】従って、第6トランジスタのエミッタ及び
第7トランジスタのエミッタの少なくとも一方である第
1出力部の電圧が検出されると、第2抵抗値から第4ト
ランジスタのエミッタ電流を求めることが可能になり、
これによって、第1の関係を構成する4つの値のうちで
負荷電流を除く3つの値が既知となるので、負荷電流を
求めることが可能になる。このとき、第1の関係〜第5
の関係が高精度で成立していることから、第1出力部の
電圧が、負荷電流に精度良く比例した電圧となる。
【0028】また、上記電源部は、車載バッテリからな
るものであるとしてもよい。
【0029】また、上記電流検出回路および上記電圧発
生回路は、半導体ウェハ上に形成された集積回路により
構成してもよい。
【0030】例えば、1次関数電圧の精度は、第1抵抗
と第2抵抗との抵抗比に依存するとともに、第1トラン
ジスタと第3トランジスタのベース−エミッタ間電圧の
等しい度合いに依存するが、各トランジスタおよび各抵
抗が半導体ウェハ上に形成された集積回路により構成さ
れているので、抵抗やトランジスタの相対的な特性が精
度良く一致するものが容易に得られる。すなわち、抵抗
値の比率やベース−エミッタ間電圧を高精度で等しくす
ることが容易に可能になる。これによって、電源電圧の
1次関数電圧が精度良く得られることとなる。
【0031】また、例えば、第4トランジスタと第5ト
ランジスタとを隣接して形成し、第6トランジスタと第
7トランジスタとを隣接して形成することにより、ベー
ス−エミッタ間電圧などの特性を精度良く一致させるこ
とが可能になり、これによって、第4トランジスタのエ
ミッタ電流が負荷電流に更に精度良く比例したものとさ
れ、負荷電流と第1出力部の電圧とを更に高精度に比例
したものにすることが可能になる。
【0032】また、本発明は、請求項1〜9のいずれか
に記載の過電流検出回路と、上記過電流判定信号が出力
されると、上記電線に流れる電流を遮断する回路遮断手
段とを備えたものである。
【0033】この構成によれば、過電流判定信号が出力
されると、電線に流れる電流が遮断されることにより、
電線の被覆が好適に保護されることとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電線保護回路
が適用される自動車の電流供給回路を示す回路図であ
る。この電流供給回路は、電源部(車載バッテリ)1とア
ースとの間に、シャント抵抗2、FET3およびランプ
(負荷)4が直列に接続されてなり、スイッチ5がオンに
されると、チャージポンプ回路6が動作してFET3の
ゲートに駆動電圧が印加されてFET3がオンにされ、
電流が電源部1からランプ4に供給されて、ランプ4が
点灯するようになっている。
【0035】シャント抵抗2は、抵抗値RSが既知の高精
度な低抵抗で、電流検出抵抗を構成する。電源部1とラ
ンプ4とを接続する電線7は、複数の素線が被覆されて
形成されている。また、スイッチ5は、電源部1からラ
ンプ4への電流供給のオンオフを指示する操作手段を構
成し、FET3は、電源部1からランプ4への電流供給
をオンオフさせるスイッチング素子を構成し、チャージ
ポンプ回路6は、FET3を駆動する駆動部を構成して
いる。
【0036】電流検出回路10は、シャント抵抗2に流
れる負荷電流ILに比例する出力電圧(対応電圧)VOUT
出力部(第1出力部)10aから出力するもので、その構
成については後述する。遅延回路11は、コンデンサお
よび抵抗などからなり、ランプ4が点灯したときの突入
電流による出力電圧VOUTの急上昇を抑制するものであ
る。電圧発生回路20は、電源電圧VBの1次関数電圧VO
を出力部(第2出力部)20aから出力するもので、そ
の構成については後述する。コンパレータ30の非反転
入力端子は遅延回路11を介して電流検出回路10の出
力部10aに接続され、反転入力端子は電圧発生回路2
0の出力部20aに接続され、出力端子はNPNトラン
ジスタ40のベースに接続されている。トランジスタ4
0のコレクタはFET3のゲートに接続され、エミッタ
は接地されている。
【0037】そして、コンパレータ30により電流検出
回路10からの出力電圧VOUTと電圧発生回路20からの
1次関数電圧VOとが比較され、VOUT>VOになるとハイレ
ベルの電圧信号(過電流判定信号)が出力されてトラン
ジスタ40がオンになり、トランジスタ40のオンによ
りFET3のゲートが接地されて、FET3がオフにさ
れ、ランプ4への電流供給が遮断されるようになってい
る。コンパレータ30は過電流判定信号を出力する過電
流判定手段を構成し、トランジスタ40およびFET3
は電線7に流れる電流を遮断する回路遮断手段を構成す
る。
【0038】図2は図1の電流検出回路10の回路図で
ある。この電流検出回路10は、図2に示すように、P
NPトランジスタからなるトランジスタQ1(第4トラ
ンジスタ)及びトランジスタQ2(第5トランジスタ)
と、NPNトランジスタからなるトランジスタQ3(第
6トランジスタ)及びトランジスタQ4(第7トランジ
スタ)と、抵抗値がR1の抵抗R1(第3抵抗)と、抵抗
値がR2の抵抗R2(第4抵抗)とを備えている。
【0039】トランジスタQ1のエミッタは、抵抗R1
を介してシャント抵抗2の電源部1側に接続され、トラ
ンジスタQ1のベースは、トランジスタQ2のベースに
接続され、トランジスタQ1のコレクタは、トランジス
タQ3のコレクタに接続されている。トランジスタQ2
のエミッタは、シャント抵抗2のランプ4側に接続さ
れ、トランジスタQ2のコレクタは、当該トランジスタ
Q2のベース及びトランジスタQ4のコレクタに接続さ
れている。
【0040】トランジスタQ3のベースは、当該トラン
ジスタQ3のコレクタ及びトランジスタQ4のベースに
接続され、トランジスタQ3のエミッタは、抵抗R2を
介して接地されている。トランジスタQ4のエミッタ
は、トランジスタQ3のエミッタに接続され、これによ
って、トランジスタQ4のエミッタとアースとの間の抵
抗値は、抵抗R2の抵抗値に等しくなるように構成され
ている。
【0041】なお、図2の回路において、PNPトラン
ジスタQ1,Q2からなるトランジスタ群T1及びNP
NトランジスタQ3,Q4からなるトランジスタ群T2
は、それぞれ、同一半導体ウェハ上の隣接トランジスタ
を利用することなどにより、ベース−エミッタ間電圧V
beの差がほとんど無視できるような構成にしている。
【0042】例えば、ディスクリート部品で回路を構成
する場合には、隣接する2個のトランジスタを1つのパ
ッケージに収容したものが市販されているので、それを
利用すればよい。また、ICを用いる場合には、半導体
ウェハ上でトランジスタQ1とトランジスタQ2を隣接
して配置し、トランジスタQ3とトランジスタQ4を隣
接して配置することにより、それぞれベース−エミッタ
間電圧Vbeの差をほとんど無視できる程度のレベルにす
ることができる。なお、ICによる作用効果について
は、さらに、電圧発生回路20を例として後述する。
【0043】次に、負荷電流ILに比例する出力電圧VOUT
を出力部10aから出力する原理について説明する。
【0044】まず、抵抗R1は、下記式(1)に示すよう
に、シャント抵抗2の抵抗値RSのN倍(所定倍率)の抵
抗値R1を有するものを採用している。 R1=N・RS …(1) トランジスタQ1,Q2のベースとシャント抵抗2の電
源部1側との電位差について下記式(2)が得られる。
【0045】 I12・R1+Vbe(Q1) =(I11+IL)・RS+Vbe(Q2) …(2) 但し、図2に示すように、I11はトランジスタQ2のエ
ミッタ電流、I12はトランジスタQ1のエミッタ電流、V
be(Q1)はトランジスタQ1のベース−エミッタ間電
圧、Vbe(Q2)はトランジスタQ2のベース−エミッタ
間電圧である。
【0046】また、トランジスタQ1とトランジスタQ
2とは、上述したように、特性がほぼ同一のトランジス
タを採用しているので、下記式(3)が得られる。 Vbe(Q1)=Vbe(Q2) …(3) 上記式(1)、式(3)を上記式(2)に代入すると、第1の
関係として下記式(4)が得られる。 I12=(I11+IL)/N …(4) また、図2の回路において、トランジスタQ3,Q4
は、いわゆるカレントミラー回路を構成している。この
カレントミラー回路では、共通のエミッタ抵抗R2を接
続しており、かつ、上述したように特性がほぼ同一のト
ランジスタを採用していることからベース−エミッタ間
電圧が等しいので、第2の関係として下記式(5)が得ら
れる。 IC(Q3)=IC(Q4) …(5) 但し、IC(Q3)はトランジスタQ3のコレクタ電流、IC
(Q4)はトランジスタQ4のコレクタ電流である。
【0047】ここで、一般に、トランジスタのhFE
(コレクタ電流)/(ベース電流)は十分に大きいので、各
トランジスタのエミッタ電流とコレクタ電流は等しいと
みなすことができ、第3の関係として下記式(6)、第4
の関係として下記式(7)が得られる。 IC(Q3)=I12 …(6) IC(Q4)=I11 …(7) さらに、第5の関係として下記式(8)が得られる。 IC(Q3)=IE(Q3) IC(Q4)=IE(Q4) …(8) 従って、上記式(5)、式(6)、式(7)より I12=I11 …(9) となる。従って、上記式(4)、式(9)より、 I12=I11=IL/(N−1) …(10) となる。また、上記式(6)、式(8)より、 I12=IE(Q3) …(11) となる。従って、上記式(10)、式(11)より、出力電圧V
OUTは、 VOUT=2・R2・I11 =2・R2・IL/(N−1) …(12) となる。従って、抵抗R2の抵抗値R2および数値Nが既
知であるので、下記式(13)によって負荷電流ILが求めら
れる。 IL=VOUT・(N−1)/(2・R2) …(13) 例えば、RS=10(mΩ)、R1=1(kΩ)、R2=33(kΩ)と
すると、IL=3(A)のときはVOUT=2(V)となる。
【0048】図3(a)は負荷電流ILの5(A)から50
(A)までの変化を示す図で、横軸には単位はない。図3
(b)は、図3(a)のように負荷電流ILが変化したと
きの図2の回路における(負荷電流IL)/(出力電圧VOUT)
の変化を示す図である。
【0049】図3(b)において、図2の回路における
IL/VOUTの最小値は23.4、最大値は24.8で、IL/VOUT
変動は±3%に納まっている。従って、図2の回路によ
れば、幅広い領域に亘って負荷電流ILを精度良く検出す
ることができる。
【0050】このように、図2の電流検出回路10によ
れば、トランジスタQ1を抵抗R1を介してシャント抵
抗2の電源部1側に接続し、トランジスタQ2をシャン
ト抵抗2のランプ4側に接続し、カレントミラー回路を
構成するトランジスタQ3,Q4をそれぞれトランジス
タQ1,Q2に接続することにより、負荷電流ILの一部
を精度良く分流し、その分流した電流の出力端を抵抗R
2を介して接地するようにしたので、負荷電流ILに比例
した出力電圧(対応電圧)VOUTを精度良く得ることがで
き、これによって負荷電流ILを精度良く求めることがで
きる。
【0051】図4は図1の電圧発生回路20の回路図、
図5は図4の基準電圧生成回路25の回路図である。
【0052】この電圧発生回路20は、図4に示すよう
に、電流バイアス回路21と、電圧増幅回路22と、1
次関数電圧生成回路23と、バッファ回路24と、基準
電圧生成回路25とからなり、電源部1から電源ライン
20bに出力される電源電圧VBの1次関数電圧VOを出力
部20aから出力するものである。
【0053】電流バイアス回路21において、NPNト
ランジスタQ11aのコレクタが電源ライン20bに接
続され、ベースがNPNトランジスタQ11bのベース
に接続され、エミッタがNPNトランジスタQ12のベ
ースに接続されるとともに、抵抗R11を介して接地さ
れている。トランジスタQ11bのコレクタは、ベース
に接続されるとともに、抵抗R12を介して電源ライン
20bに接続されており、エミッタは、トランジスタQ
12のコレクタ及びNPNトランジスタQ13のベース
に接続されている。トランジスタQ12のエミッタは接
地されている。
【0054】PNPトランジスタQ14aのエミッタは
電源ライン20bに接続され、ベースはコレクタに接続
されるとともに、PNPトランジスタQ14bのベース
およびトランジスタQ13のコレクタに接続されてい
る。トランジスタQ13のエミッタは抵抗R13を介し
て接地されている。トランジスタQ14bのエミッタは
電源ライン20bに接続され、コレクタは抵抗R14を
介してNPNトランジスタQ15のコレクタおよびベー
スに接続されている。トランジスタQ15のエミッタは
接地されている。
【0055】電圧増幅回路22において、PNPトラン
ジスタQ21aのエミッタは抵抗R21aを介して電源
ライン20bに接続され、ベースはコレクタに接続され
るとともに、PNPトランジスタQ21bのベースに接
続され、さらにNPNトランジスタQ22aのコレクタ
に接続されている。トランジスタQ22aのベースは抵
抗R22aを介して基準電圧生成回路25の出力端子2
5aに接続され、エミッタはNPNトランジスタQ22
bのエミッタに接続されるとともに、抵抗R23を介し
て接地されている。
【0056】トランジスタQ21bのエミッタは抵抗R
21bを介して電源ライン20bに接続され、コレクタ
はトランジスタQ22bのコレクタに接続されるととも
に、NPNトランジスタQ23のベースに接続されてい
る。トランジスタQ22aのコレクタとトランジスタQ
22bのコレクタとの間には、発振防止用のコンデンサ
C21が接続されている。
【0057】トランジスタQ22bのベースは抵抗R2
2bの一端に接続され、抵抗R22bの他端は、抵抗R
24を介して接地されるとともに、抵抗R25を介して
トランジスタQ23のエミッタ(第3出力部)に接続さ
れている。すなわち抵抗R22bの他端は直列接続され
た抵抗R24,R25の接続点に接続されている。トラ
ンジスタQ23のエミッタ(第3出力部)は、さらに、
1次関数電圧生成回路23のNPNトランジスタ(第1
トランジスタ)Q31のベースに接続され、トランジス
タQ23のコレクタは電源ライン20bに接続されてい
る。
【0058】この電圧増幅回路22において、トランジ
スタQ21a,Q21b,Q22a,Q22bと抵抗R
21a,R21b,R22a,R22b,R23とによ
って、差動増幅部22aが構成され、トランジスタQ2
3と抵抗R24,R25とによって、抵抗増幅部22b
が構成されている。トランジスタQ21aとトランジス
タQ21b、トランジスタQ22aとトランジスタQ2
2bは、それぞれ、互いに特性の等しい素子が採用され
ている。また、抵抗R21aと抵抗R21b、抵抗R2
2aと抵抗R22bは、それぞれ、互いに抵抗値の等し
い素子が採用されている。
【0059】1次関数電圧生成回路23において、トラ
ンジスタQ31のコレクタは電源ライン20bに接続さ
れ、エミッタは、NPNトランジスタ(第2トランジス
タ)Q32のコレクタに接続されるとともに、PNPト
ランジスタ(第3トランジスタ)Q33のベースに接続
されている。トランジスタQ32のベースはトランジス
タQ15のコレクタに接続され、エミッタは接地されて
いる。トランジスタQ33のコレクタは接地され、エミ
ッタは抵抗(第1抵抗)R31および抵抗(第2抵抗)
R32からなる直列回路を介して電源ライン20bに接
続されている。抵抗R31,R32の接続点は、抵抗R
42aを介してバッファ回路24のNPNトランジスタ
Q42aのベースに接続されている。
【0060】バッファ回路24において、PNPトラン
ジスタQ41aのエミッタは抵抗R41aを介して電源
ライン20bに接続され、ベースはコレクタに接続され
るとともに、PNPトランジスタQ41bのベースに接
続され、さらにトランジスタQ42aのコレクタに接続
されている。トランジスタQ42aのエミッタはNPN
トランジスタQ42bのエミッタに接続されるととも
に、NPNトランジスタQ43のコレクタに接続されて
いる。トランジスタQ41bのエミッタは抵抗R41b
を介して電源ライン20bに接続され、コレクタは、ト
ランジスタQ42bのコレクタに接続されるとともに、
NPNトランジスタQ44のベースに接続されている。
トランジスタQ42aのコレクタとトランジスタQ42
bのコレクタとの間には、発振防止用のコンデンサC4
1が接続されている。トランジスタQ42bのベースは
抵抗R42bの一端に接続され、抵抗R42bの他端
は、トランジスタQ44のエミッタと、NPNトランジ
スタQ45のコレクタと、出力部20aとに接続されて
いる。トランジスタQ43,Q45のベースは、いずれ
もトランジスタQ15のコレクタに接続され、エミッタ
は、いずれも接地されており、トランジスタQ44のコ
レクタは電源ライン20bに接続されている。
【0061】図5において、基準電圧生成回路25は、
PNPトランジスタQ51、NPNトランジスタQ52
〜Q55及びダイオードD51などを備え、公知のバン
ドギャップリファレンス回路を構成しており、出力端子
25aから所定レベルの基準電圧VRを出力するものであ
る。
【0062】バンドギャップリファレンス回路は、半導
体(一般的にはシリコン)のエネルギーバンドギャップ電
圧が材料によって定まっているため、これを基準電圧と
して利用したもので、シリコンのエネルギーバンドギャ
ップ電圧は1.11(V)であり、これに近い値を安定して得
ることができる。
【0063】基準電圧生成回路25のトランジスタQ5
1のエミッタは抵抗を介して、電源部1及びダイオード
D51のアノードに接続され、ベースはダイオードD5
1のカソードに接続されるとともに、抵抗を介して接地
され、コレクタはトランジスタQ52のベース及びトラ
ンジスタQ55のコレクタに接続されている。このトラ
ンジスタQ51は、ダイオードD51及び抵抗の直列回
路からなるバイアス電圧回路により定電流源を構成して
いる。
【0064】トランジスタQ52のコレクタは電源部1
に接続され、エミッタは出力端子25aに接続されてい
る。トランジスタQ53のコレクタはベースに接続され
るとともに、抵抗を介して出力端子25aに接続され、
ベースはトランジスタQ54のベースに接続され、エミ
ッタは接地されている。トランジスタQ54のコレクタ
はトランジスタQ55のベースに接続されるとともに、
抵抗を介して出力端子25aに接続され、エミッタは抵
抗を介して接地されている。トランジスタQ55のエミ
ッタは接地されている。
【0065】次に、図4を参照しながら、以上のように
構成された電圧発生回路20の動作について説明する。
【0066】電流バイアス回路21において、電源電圧
VBのレベルに依存しない基準電流I0が抵抗R14に流
れ、トランジスタQ15とともにカレントミラー回路を
構成するトランジスタQ2,Q43,Q45のコレクタ
にも同一レベルの電流I31,I32,I33が流れる。すなわ
ち、I0=I31=I32=I33となる。
【0067】一方、電圧増幅回路22の差動増幅部22
aにおいて、抵抗R21a,R21bの抵抗値が等し
く、トランジスタQ21a,Q21bがカレントミラー
回路を構成しており、これによって、トランジスタQ2
1aのエミッタ電流I21とトランジスタQ21bのエミ
ッタ電流I22との関係は、I21=I22になる。また、トラ
ンジスタQ22aのベース電位V21によって決まるトラ
ンジスタQ22aのエミッタ電流I23によってコレクタ
電流I21が決まり、I23≒I21となる。
【0068】ここで、図4に示すように、トランジスタ
Q22bのベース電位をV22、抵抗R24,R25の接
続点の電位をV23、トランジスタQ22bのエミッタ電
流をI 24、トランジスタQ21bのコレクタからトラン
ジスタQ23のベースに流れる電流をI25とする。
【0069】このとき、V21>V22になると、I23>I24
なるので電流I25が増大する。従って、トランジスタQ
23のエミッタ電流が増大するため、抵抗R24での電
圧降下が増大するので電位V23が上昇し、これによって
電位V22が上昇する。
【0070】一方、V21<V22になると、トランジスタQ
22aのエミッタ電流I23より大きい電流をトランジス
タQ22bがコレクタ電流で引こうとするので、電流I
25が減少する。従って、トランジスタQ23のエミッタ
電流が減少するため、抵抗R24での電圧降下が減少す
るので電位V23が下降し、これによって電位V22が下降す
る。
【0071】以上の作用によって、常にV21=V22となる
ように調整される。ここで、抵抗R22a,R22bの
抵抗値が互いに等しいので、VR=V23となる。従って、
抵抗R22bの他端、すなわち抵抗R24,R25の接
続点に、基準電圧生成回路25の出力端子25aと同一
レベルの電圧、すなわち基準電圧VRが生成される。
【0072】従って、トランジスタQ23のエミッタ
(第3出力部)の電位は、下記式(21)に示すような、基
準電圧VRが増幅された増幅基準電圧VAになる。 VA=VR・(R24+R25)/R24 …(21) ただし、R24,R25は、抵抗R24,R25の抵抗値であ
る。
【0073】トランジスタQ32のベースには一定電圧
が常に印加されており、上述したように、トランジスタ
Q32は、一定電流I31を流す定電流源として動作して
いる。そこで、トランジスタQ31のベースに入力され
た電圧VAから、トランジスタQ31のベース−エミッタ
間電圧VBE31分だけ降下した電圧(VA−VBE31)が、トラン
ジスタQ33のベースに印加される。従って、トランジ
スタQ33のエミッタの電位は、ベース電位よりベース
−エミッタ間電圧VBE33分だけ高くなるので、(VA−V
BE31+VBE33)になる。
【0074】ここで、トランジスタQ33として、その
ベース−エミッタ間電圧VBE33が、V BE33=VBE31である
ものを採用することにより、トランジスタQ33のエミ
ッタ電位は、トランジスタQ31のベースと同レベルの
VAになる。この関係は、ベース−エミッタ間電圧が一定
になるリニア領域でトランジスタQ31,Q33が動作
しているときに得られるもので、トランジスタ増幅率の
絶対値には影響されない。
【0075】一方、バッファ回路24は、出力部20a
から外部回路への電流供給能力を向上させるためのもの
で、上述した電圧増幅回路22の差動増幅部22aと同
様の作用によって、出力部20aの出力電圧VOは、抵抗
R31,R32の接続点の電位に等しくなる。
【0076】従って、出力電圧VOは、トランジスタQ3
3のエミッタ電位VAと、電源ライン20bの電源電圧VB
とを、抵抗(第1抵抗)R31と抵抗(第2抵抗)R3
2とで分割した値になり、式(22)で表わされる。 VO=(VB−VA)・R31/(R31+R32)+VA =VB・R31/(R31+R32)+VA・R32/(R31+R32) …(22) ただし、R31,R32は、抵抗R31,R32の抵抗値であ
る。この式(22)により、出力電圧VOは、抵抗値R31,R32
が極端に大きく、または小さくない限り、その比率に依
存し、絶対値には依存しないことが分かる。
【0077】式(22)に式(21)を代入すると、 VO=VB・R31/(R31+R32) +VR・(R24+R25)/R24・R32/(R31+R32) …(23) となり、出力電圧VOとして、電源電圧VBの1次関数に相
当する電圧である1次関数電圧が得られる。
【0078】このように、この電圧発生回路20によれ
ば、オペアンプを用いることなく、トランジスタと抵抗
を有する簡単な電子回路によって、電源部1から出力さ
れる電源電圧VBの1次関数電圧VOを得ることができる。
【0079】また、この1次関数電圧VOの精度は、抵抗
値やトランジスタ増幅率などの抵抗やトランジスタの絶
対的な精度ではなく、一対で構成される各素子間の相対
的な精度によって決まる。すなわち、式(23)に示すよう
に、抵抗R24,R25の抵抗比R24/R25や、抵抗R3
1,R32の抵抗比R31/R32を高精度にすることによっ
て、式(23)の右辺第1項の電源電圧VBの係数や、その右
辺第2項を高精度なものにすることができる。
【0080】また、上述したように、トランジスタQ3
1,Q33のベース−エミッタ間電圧を等しくすること
により、トランジスタQ31のベース電位とトランジス
タQ33のエミッタ電位を等しくすることができ、これ
によって、1次関数電圧VOを高精度なものにすることが
できる。
【0081】また、電源部1として、特に、定格DC12
(V)でありながら実際の使用環境では出力電圧が6〜16
(V)程度の範囲で変動する電源電圧の変動幅が大きい車
載バッテリとオルタネータとの並列回路又は車載バッテ
リを採用した場合でも、電源部1から出力される電源電
圧VBの1次関数電圧VOを精度良く得ることができる。
【0082】なお、図4の電圧発生回路20は、各抵抗
および各トランジスタが半導体ウェハ上に形成された集
積回路(Integrated Circuit、以下「IC」という。)
により構成するようにしてもよい。
【0083】ここで、ICにおける素子の特性のばらつ
きについて説明する。ICは、半導体(一般にはシリコ
ン)のインゴットから切り出された1枚のウェハ上に公
知の回路形成工程によって多数の同一回路を形成した後
に、回路(チップ)毎にダイシングしてモールドするこ
とによって製造される。
【0084】従って、ICにおける素子の特性のばらつ
きは、1枚のウェハ内部のチップ間で発生するばらつき
と、ウェハ間のばらつきと、ウェハを切り出したインゴ
ット間のばらつきとに分けることができる。
【0085】ICにおける素子の特性のばらつきは、回
路形成工程におけるばらつき、すなわちエッチング工程
のばらつき、露光工程のばらつき、不純物拡散工程の拡
散度合いのばらつき、各工程における温度のばらつきな
どの要因によって生じる。
【0086】このうちで、上記ばらつき要因であるエッ
チング、露光、不純物拡散の各工程はウェハ毎に行わ
れ、同一ウェハでは各工程の温度も同一であるので、1
枚のウェハ内部のチップ間では、特性のばらつきが生じ
にくい。特に、同一チップ内で近接して形成される素子
間におけるばらつきは、殆ど無視することができる。
【0087】ここで、ICで構成された形態の電圧発生
回路20において、符号にa,bを付した素子の関係
(例えば抵抗R21aと抵抗R21b、トランジスタQ
21aとトランジスタQ21bなど)、1次関数電圧生
成回路23におけるトランジスタQ31とトランジスタ
Q33の関係、電圧増幅回路22における抵抗R24と
抵抗R25の関係、1次関数電圧生成回路23における
抵抗(第1抵抗)R31と抵抗(第2抵抗)R32の関
係は、それぞれウェハ内部の同一チップにおいて近接し
て形成された素子の関係に当たる。
【0088】従って、トランジスタQ31とトランジス
タQ33の特性の相対的なばらつき、抵抗R24と抵抗
R25の抵抗値の相対的なばらつき、抵抗R31と抵抗
R32の抵抗値の相対的なばらつきは、それぞれ非常に
低いレベルにすることができる。
【0089】これによって、トランジスタQ31,Q3
3の特性を精度よく一致させ、抵抗R24,R25の抵
抗値の比率及び抵抗R31,R32の抵抗値の比率を精
度よく一定値にすることができ、極めて相対的なばらつ
きの小さい高精度の電圧発生回路20を容易に得ること
ができる。
【0090】一方、電圧発生回路20をディスクリート
の抵抗やトランジスタにより構成して同等の精度を得よ
うとすると、各素子の選別を行って抵抗値などの特性を
揃える必要があるために、非常な手間を要することにな
り、製造効率が低下することとなる。
【0091】これに対して、電圧発生回路20をICに
より構成することによって、上述したように、電源電圧
の1次関数電圧を高精度に得ることが可能な電圧発生回
路を容易に実現することができる。また、電圧発生回路
20を小型化することができる。
【0092】また、基準電圧生成回路25を構成するバ
ンドギャップリファレンス回路の回路構成は、上記図5
に示したものに限られず、他の回路構成を採用してもよ
い。
【0093】次に、図1を参照しつつ、電圧発生回路2
0から出力される1次関数電圧VOのレベル設定について
説明する。上記式(23)において、定数を簡略化すると、 VO=a・VB+b …(24) となる。ここで、 a=R31/(R31+R32) …(25) b=VR・(R24+R25)/R24・R32/(R31+R32)…(26) であるが、1次関数電圧VOのレベル設定は、式(25)、式
(26)における各抵抗値の設定に帰着する。
【0094】ランプ4への印加電圧が定格電圧12(V)の
ときにランプ4の定格電流がK(A)の場合には、ランプ
4に流れる電流I1(A)は、ランプ4の既知の電流電圧特
性に基づき、 I1=K・(V/12)0.55 …(31) で与えられることが知られている。ただし、V(V)はラ
ンプ4への印加電圧である。
【0095】ここで、電線7の定格電流をP(A)とし、
ランプ4への印加電圧のばらつきの最大値が16(V)とし
て、印加電圧16(V)のときにP(A)をランプ4に流すこ
とを考える。これは、上記式(31)より、 P=K・(16/12)0.55 …(32) と表わされる。
【0096】このとき、電線7に流れる電流の電圧依存
性は、上記式(31)で決まるので、ランプ4に流れる電流
I1(A)は、式(31),(32)から、 I1=P・(12/16)0.55・(V/12)0.55 =P・(V/16)0.55 …(33) となって、ランプ4への印加電圧のばらつきの最大値で
ある印加電圧16(V)のときに、ランプ4にI1=P(A)が
流れることになる。
【0097】ここで、ランプ4への電流供給経路である
電線7の被覆が剥がれて、一点鎖線で示す1本の素線7
aがランプ4の直前でアースと短絡した場合に、この短
絡した1本の素線7aに流れる電流をI2(A)とすると、
発熱により当該1本の素線7aに接触している電線7の
被覆の劣化を引き起こす最低レベルの電流(第1電流)
は、I2=Q(A)であるとする。
【0098】そして、この短絡した1本の素線7aに流
れる電流I2(A)がI2=Q(A)のときに、シャント抵抗2
に流れる負荷電流ILを劣化電流Ifとして、この劣化電流
Ifを求める。この劣化電流Ifは、Q(A)と、このときに
ランプ4に流れる電流I1(第2電流)との和、すなわち
If=I1+Qになる。
【0099】このときのFET3のソース電位V1は、 V1=(Q+I1)・ρL+V …(34) で表わされる。ただし、ρ(Ω/m)は、FET3からラ
ンプ4近傍の短絡箇所までの電線7の抵抗率、L(m)
は、その間の長さである。
【0100】式(34)を式(33)に代入してVを消去する
と、 I1=P・[[V1−(Q+I1)]・ρL/16]0.55 …(35) となる。
【0101】ここで、本実施形態では、式(35)において
0.55乗を0.5乗として、式(35)を下記式(36)に近似して
いる。この式(36)をさらに変形することによって、下記
式(37)が得られる。 I1=P・[[V1−(Q+I1)・ρL]/16]0.5 …(36) 16・I1 2=P2・[V1−(Q+I1)・ρL] 16・I1 2+P2ρL・I1+P2(Q・ρL−V1)=0…(37) 式(37)はI1についての2次方程式で、I1>0であるの
で、 I1=[−P2ρL+[64P2V1+ρLP2(P2ρL−64Q)]1/2]/32 …(38) となる。
【0102】従って、劣化電流Ifは、上記式(38)で求め
た電流(第2電流)I1と定数Qとの和、 If=I1+Q …(39) により求められる。
【0103】ところで、上記式(38)において定数を簡略
化すると、 I1=(c・V1+d)1/2−e …(40) と表わされる。ただし、c=P2/16、d=ρLP2(P2ρL−6
4Q)/1024、e=P2ρL/32である。すなわち、電流I
1は、電圧V1の平方根の関数で、これをグラフにすると
図6のG1(一点鎖線)に示すような形状になる。
【0104】ここで、図6のG1におけるI1≧0,V1
0の領域をG2(実線)に示すように直線で近似するこ
とができる。図6では、G1のy切片[(d)1/2+e]とV1
=fの点とを結ぶ直線で近似している。これによって、
上記式(40)は、 I1=g・V1+h …(41) と近似される。
【0105】これを上記式(39)に代入すると、 If=g・V1+h+Q …(42) が得られる。
【0106】ところで、FET3のソース電位V1と電源
電圧VBとの関係は、 VB=V1+If2・L2+RS+RON) …(43) で表わされる。ただし、ρ2(Ω/m)は電源部1からF
ET3のドレインまでの電線7の抵抗率、L2(m)はその
間の電線7の長さ、RONはFET3のオン抵抗である。
【0107】従って、式(42)を式(43)に代入すると、 VB=(If−h−Q)/g+If2・L2+RS+RON)=If2・L2
+RS+RON+1/g)−h/g−Q/g となるので、 If=VB/(ρ2・L2+RS+RON+1/g) +(h/g+Q/g)/(ρ2・L2+RS+RON+1/g)…(44) となる。
【0108】このときに、電流検出回路10から出力さ
れる出力電圧VOUTは、上記式(12)より、 VOUT=2・R2・If/(N−1) …(45) となるので、電圧発生回路20から出力すべき1次関数
電圧VOは、 VO=2・R2・If/(N−1) =2・R2・VB/[(ρ2・L2+RS+RON+1/g)・(N−1)] +2・R2・(h/g+Q/g)/[(ρ2・L2+RS+RON+1/g)・(N−1)]…(46) となる。
【0109】従って、上記式(24)と、式(46)とから、 a=2・R2/[(ρ2・L2+RS+RON+1/g)・(N−1)] …(47) b=2・R2・(h/g+Q/g)/[(ρ2・L2+RS+RON+1/g)・(N−1)] …(48) となる。
【0110】そこで、 2・R2/[(ρ2・L2+RS+RON+1/g)・(N−1)] =R31/(R31+R32) …(49) 2・R2・(h/g+Q/g)/[(ρ2・L2+RS+RON+1/g)・(N−1)] =VR・(R24+R25)/R24・R32/(R31+R32) …(50) を満足するように、電圧発生回路20の各抵抗値を設定
すればよい。
【0111】これによって、電圧発生回路20から出力
される1次関数電圧VOは、電線7の被覆が劣化する劣化
電流Ifに対応するものになり、この1次関数電圧VOを判
定レベルとして、電流検出回路10から出力される出力
電圧VOUTとコンパレータ30により比較することによ
り、シャント抵抗2に流れる負荷電流ILが電線7の被覆
の劣化するレベルであるか否かを好適に判定することが
できる。
【0112】そして、1次関数電圧VOより出力電圧VOUT
が大きいときは、コンパレータ30からハイレベルの電
圧信号を出力してトランジスタ40をオンにすることに
よりFET3をオフにすることができ、これによって電
源部1からの電流を遮断して電線7を保護することがで
きる。
【0113】また、劣化電流Ifを求める際には、電線7
の短絡箇所をランプ4の直前に設定しているが、この位
置よりFET3に近い箇所で短絡した場合には、FET
3に近づくほどFET3から短絡箇所までの電線7の抵
抗値が低下するので、短絡したときの電流レベルが増大
することとなる。従って、ランプ4の直前で素線7aが
短絡したとして劣化電流Ifを求めておき、これを判定レ
ベルとすることにより、FET3からランプ4までの任
意の位置で短絡したときに、FET3をオフにすること
ができる。
【0114】図7は、複数の素線からなる導体の直径が
異なる種々の電線において、電源電圧VBの変化に対する
劣化電流Ifの変化を示す図で、VB=12(V)での劣化電流
Ifを1として規格化したものである。同図において、測
定値を■マークで示す破線Aは導体の直径が0.3mm2の電
線を示し、測定値を▲マークで示す実線Bは直径が2.0m
m2の電線を示している。なお、直径が0.5mm2,0.85m
m2,1.25mm2の電線については、各測定値は破線Aと実
線Bの間に存在しているが、便宜上、図示を省略してい
る。
【0115】図7から分かるように、各電線の劣化電流
Ifの電源電圧依存性は、ほぼ同一になっている。従っ
て、図7に示すいずれか1つの電線の劣化電流特性に合
わせて電圧発生回路20の各抵抗値などを設定してお
き、実際に使用する電線の直径に合わせて電流検出回路
10の出力電圧の絶対値を調整することによって、それ
ぞれの電線の直径に適正な電線保護回路を構成すること
ができる。
【0116】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、以下の変形形態を採用することができる。
【0117】(1)上記実施形態では、電圧発生回路2
0から出力する1次関数電圧VOを式(39)による劣化電流
Ifに対応する電圧としているが、これに限られず、式(3
3)による印加電圧16(V)のときの電流I1=P(A)と、式
(39)による劣化電流Ifとの相加平均に対応する電圧とし
てもよい。
【0118】(2)上記実施形態では、負荷をランプ4
としているが、これに限られず、電流電圧特性が既知の
任意の負荷とすることができる。この場合には、式(31)
において、その負荷の電流電圧特性を適用すればよい。
【0119】(3)上記実施形態では、電圧発生回路2
0が1次関数電圧生成回路23を備え、平方根関数の式
(40)を1次関数の式(41)に近似しているが、これに限ら
れない。1次関数電圧生成回路23に代えて、例えば、
オペアンプなどからなる対数増幅回路を応用した既知の
平方根演算回路を備え、平方根関数の式(40)を実現する
ようにしてもよい。また、上記実施形態では、式(35)に
おいて0.55乗を0.5乗として、式(35)を式(36)に近似し
ているが、これに限られず、式(35)から直接I1を求める
ようにしてもよく、あるいは式(35)を1次関数の式に近
似するようにしてもよい。
【0120】(4)図8は電流検出回路10の変形形態
を示す回路図である。なお、図2と同一部材については
同一符号を付す。
【0121】図8に示す電流検出回路10は、図2の回
路に加えて、抵抗値R2の抵抗R3と、抵抗値R2の抵抗R
61〜R64と、ベース−エミッタ間電圧がトランジス
タQ1とほぼ等しいPNPトランジスタQ61〜Q64
とを備えている。
【0122】そして、トランジスタQ4のエミッタは、
トランジスタQ3のエミッタに接続されずに、抵抗R3
を介して接地されている。また、PNPトランジスタQ
61〜Q64のエミッタは、それぞれトランジスタQ1
のエミッタに接続され、PNPトランジスタQ61〜Q
64のベースは、それぞれトランジスタQ1のベースに
接続され、PNPトランジスタQ61〜Q64のコレク
タは、それぞれ抵抗R61〜R64を介して接地されて
いる。
【0123】この形態によれば、抵抗R2,R61〜R
64に流れる電流は、互いに等しいレベルになるので、
それぞれI12/5になることから、消費電力を低減するこ
とができ、これによってコンパレータ30を低消費電力
の回路部品で構成することができ、回路の小型化及び低
コスト化を図ることができる。
【0124】なお、図8では、4個の抵抗R61〜R6
4及びPNPトランジスタQ61〜Q64を備えている
が、4個に限られず、所定数M個であればよい。これに
よって、M個の抵抗及び抵抗R2に流れる電流がI12
(M+1)となり、消費電力を低減することができる。
【0125】また、この形態において、負荷電流を精度
良く検出するためにはトランジスタQ1,Q2,Q61
〜Q64の特性を一致させる必要があるので、トランジ
スタ回路をICにより均質に構成することが好ましい。
【0126】(5)上記実施形態の図2では、トランジ
スタQ3のコレクタとトランジスタQ3のベースとを直
結しているが、これに代えて、図9に示すように、NP
NトランジスタQ7を備えるようにしてもよい。すなわ
ち、トランジスタQ7のベースをトランジスタQ3のコ
レクタに接続し、エミッタをトランジスタQ3のベース
に接続し、コレクタをシャント抵抗7の電源部1側に接
続する。
【0127】この形態によれば、トランジスタQ3のコ
レクタ電流から引き抜かれる減少分が1/hFEになるの
で、トランジスタQ3,Q4からなるカレントミラー回
路の特性を向上することができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の素線が被覆されて形成された電線により電源部と
負荷とを接続し、上記電線を介して電源部から負荷への
電流供給を行う電流供給回路での過電流を検出する回路
であって、上記電線に介設された電流検出抵抗を有し、
この電流検出抵抗に流れる負荷電流に対応する対応電圧
を第1出力部から出力する電流検出回路と、上記電源部
から電源ラインに出力される電源電圧の関数に相当する
電圧である関数電圧を発生させて第2出力部から出力す
る電圧発生回路と、上記対応電圧と上記関数電圧とを比
較して上記関数電圧より上記対応電圧が大きいときに過
電流判定信号を出力する過電流判定手段とを備え、上記
電圧発生回路は、上記関数電圧として、上記電線を形成
する1本の素線が上記電流検出抵抗と上記負荷との間で
アースに短絡することにより上記電流検出抵抗に劣化電
流が流れた状態で上記電流検出回路の上記第1出力部か
ら出力される電圧とほぼ同等レベルの電圧を発生させる
もので、上記劣化電流は、短絡した上記1本の素線に流
れる電流であって当該1本の素線に接触している上記電
線の被覆の劣化を引き起こす最低レベルの電流である第
1電流と、このとき上記負荷に流れる電流である第2電
流との和であるとしたので、電流検出抵抗と負荷との間
における1本の素線の短絡による上記劣化電流を的確に
検出することができる。
【0129】また、上記第2電流は、上記負荷への印加
電圧が上記電源電圧の定格電圧であるときに上記負荷に
流れる定格電流を用いて表わされた、上記負荷への印加
電圧と上記負荷に流れる電流との関係である負荷電流電
圧特性に基づいて求められたものであるとすることによ
り、第2電流、ひいては劣化電流が精度良く求められ、
これによって過電流の判定を適正に行うことができる。
【0130】また、上記負荷はランプで、上記第2電流
は上記負荷電流電圧特性を表わす下記式に基づいて求め
られたものであるとすることにより、第2電流が精度良
く求められ、これによって過電流の判定を適正に行うこ
とができる。 I=K・(V/12)0.55 ここで、I(A)はランプに流れる電流、K(A)はランプへ
の印加電圧が定格電圧12(V)のときのランプの定格電
流、V(V)はランプへの印加電圧である。
【0131】また、上記電圧発生回路は、上記関数電圧
として、上記電源電圧の1次関数に相当する電圧である
1次関数電圧を発生させるものであるとすることによ
り、電圧発生回路を容易に構成することができる。
【0132】また、上記電圧発生回路は、上記関数電圧
として、上記電源電圧の1次関数に相当する電圧である
1次関数電圧を発生させるもので、上記1次関数は、上
記負荷への印加電圧と上記負荷に流れる電流との関係を
近似した関係から求めたものであるとすることにより、
電圧発生回路を容易に構成することができる。
【0133】また、上記電圧発生回路は、上記電源電圧
に基づいて所定レベルの基準電圧を生成する基準電圧生
成回路と、複数のトランジスタおよび複数の抵抗を有
し、上記基準電圧を増幅して得られる増幅基準電圧を第
3出力部から出力する電圧増幅回路と、上記増幅基準電
圧と上記電源電圧とから上記1次関数電圧を生成する1
次関数電圧生成回路とを備えたもので、上記基準電圧生
成回路は、バンドギャップリファレンス回路により構成
されたもので、上記1次関数電圧生成回路は、NPNト
ランジスタからなる第1トランジスタと、NPNトラン
ジスタからなる第2トランジスタと、PNPトランジス
タからなり、ベース−エミッタ間電圧が上記第1トラン
ジスタにほぼ等しい第3トランジスタと、第1抵抗と、
第2抵抗とから構成され、上記第1トランジスタのベー
スは上記第3出力部に接続され、当該第1トランジスタ
のコレクタは上記電源ラインに接続され、当該第1トラ
ンジスタのエミッタは上記第2トランジスタのコレクタ
及び上記第3トランジスタのベースに接続されており、
上記第2トランジスタのベースには所定のバイアス電圧
が印加され、当該第2トランジスタのエミッタは接地さ
れており、上記第3トランジスタのコレクタは接地さ
れ、当該第3トランジスタのエミッタは上記第1抵抗及
び上記第2抵抗からなる直列回路を介して上記電源ライ
ンに接続されており、上記第1抵抗及び上記第2抵抗の
接続点を上記第2出力部とするものであり、上記1次関
数電圧は、上記電源電圧と、上記基準電圧と、上記電圧
増幅回路における増幅率と、上記第1抵抗及び上記第2
抵抗の抵抗比とから表わされるものであるとすることに
より、簡素な回路構成によって、劣化電流に応じた1次
関数電圧を生成することができる。
【0134】また、上記電流検出回路は、上記電流検出
抵抗の抵抗値の所定倍率である第1抵抗値を有する第3
抵抗と、第2抵抗値を有する第4抵抗と、PNPトラン
ジスタからなる第4トランジスタ及び第5トランジスタ
と、NPNトランジスタからなる第6トランジスタ及び
第7トランジスタとを備え、上記第4トランジスタと上
記第5トランジスタのベース−エミッタ間電圧は互いに
ほぼ等しく構成され、上記第6トランジスタと上記第7
トランジスタのベース−エミッタ間電圧は互いにほぼ等
しく構成されており、上記第4トランジスタのエミッタ
は、上記第3抵抗を介して上記電流検出抵抗の電源部側
に接続され、上記第4トランジスタのベースは、上記第
5トランジスタのベースに接続され、上記第4トランジ
スタのコレクタは、上記第6トランジスタのコレクタに
接続され、上記第5トランジスタのエミッタは、上記電
流検出抵抗の負荷側に接続され、上記第5トランジスタ
のコレクタは、当該第5トランジスタのベース及び上記
第7トランジスタのコレクタに接続され、上記第6トラ
ンジスタのベースは、当該第6トランジスタのコレクタ
及び上記第7トランジスタのベースに接続され、上記第
6トランジスタのエミッタは、上記第4抵抗を介して接
地され、上記第7トランジスタのエミッタとアースとの
間の抵抗値は、上記第2抵抗値に等しくなるように構成
されており、上記第6トランジスタのエミッタおよび上
記第7トランジスタのエミッタの少なくとも一方を上記
第1出力部とするものであるとすることにより、第1出
力部の電圧を負荷電流に精度良く比例したものとするこ
とができる。
【0135】また、上記電流検出回路および上記電圧発
生回路は、半導体ウェハ上に形成された集積回路により
構成することにより、電源電圧の1次関数電圧を精度良
く得ることができる。また、第1出力部の電圧を負荷電
流に更に高精度に比例したものにすることができる。
【0136】また、本発明によれば、請求項1〜9のい
ずれかに記載の過電流検出回路と、上記過電流判定信号
が出力されると、上記電線に流れる電流を遮断する回路
遮断手段とを備えるようにしたので、複数の素線が被覆
されて形成された電線の被覆を好適に保護することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線保護回路が適用される自動車
の電力供給回路を示す回路図である。
【図2】図1の電流検出回路の一例を示す回路図であ
る。
【図3】(a)は負荷電流の5(A)から50(A)までの変
化を示す図、(b)は(a)のように負荷電流が変化し
たときの図2の回路における(負荷電流)/(出力電圧)の
変化を示す図である。
【図4】図1の電圧発生回路の一例を示す回路図であ
る。
【図5】図4の基準電圧生成回路の構成例を示す回路図
である。
【図6】電流が電圧の平方根の関数であるときに、これ
を直線で近似する状態を説明する図である。
【図7】複数の素線からなる導体の直径が異なる種々の
電線において、電源電圧の変化に対する素線1本の劣化
電流の変化を示す図である。
【図8】電流検出回路の変形形態の回路図である。
【図9】電流検出回路の変形形態の回路図である。
【符号の説明】
3 FET(回路遮断手段) 10 電流検出回路 20 電圧発生回路 22 電圧増幅回路 23 1次関数電圧生成回路 25 基準電圧生成回路 30 コンパレータ(過電流判定手段) 40 トランジスタ(回路遮断手段) Q1 トランジスタ(第4トランジスタ) Q2 トランジスタ(第5トランジスタ) Q3 トランジスタ(第6トランジスタ) Q4 トランジスタ(第7トランジスタ) Q31 トランジスタ(第1トランジスタ) Q32 トランジスタ(第2トランジスタ) Q33 トランジスタ(第3トランジスタ) R1 抵抗(第3抵抗) R2 抵抗(第4抵抗) R31 抵抗(第1抵抗) R32 抵抗(第2抵抗)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 7/20 H02H 7/20 A (72)発明者 水野 史章 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2G014 AA04 AB38 AB41 AC18 2G035 AA16 AB03 AC01 AC02 AD02 AD03 AD04 AD10 AD54 AD56 5G004 AA04 AB02 BA03 BA04 DA02 DC04 EA01 FA01 5G053 AA01 AA02 BA01 CA02 EA03 EA09 EB02 EC03 FA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素線が被覆されて形成された電線
    により電源部と負荷とを接続し、上記電線を介して電源
    部から負荷への電流供給を行う電流供給回路での過電流
    を検出する回路であって、 上記電線に介設された電流検出抵抗を有し、この電流検
    出抵抗に流れる負荷電流に対応する対応電圧を第1出力
    部から出力する電流検出回路と、 上記電源部から電源ラインに出力される電源電圧の関数
    に相当する電圧である関数電圧を発生させて第2出力部
    から出力する電圧発生回路と、 上記対応電圧と上記関数電圧とを比較して上記関数電圧
    より上記対応電圧が大きいときに過電流判定信号を出力
    する過電流判定手段とを備え、 上記電圧発生回路は、上記関数電圧として、上記電線を
    形成する1本の素線が上記電流検出抵抗と上記負荷との
    間でアースに短絡することにより上記電流検出抵抗に劣
    化電流が流れた状態で上記電流検出回路の上記第1出力
    部から出力される電圧とほぼ同等レベルの電圧を発生さ
    せるもので、 上記劣化電流は、短絡した上記1本の素線に流れる電流
    であって当該1本の素線に接触している上記電線の被覆
    の劣化を引き起こす最低レベルの電流である第1電流
    と、このとき上記負荷に流れる電流である第2電流との
    和であることを特徴とする過電流検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の過電流検出回路におい
    て、上記第2電流は、上記負荷への印加電圧が上記電源
    電圧の定格電圧であるときに上記負荷に流れる定格電流
    を用いて表わされた、上記負荷への印加電圧と上記負荷
    に流れる電流との関係である負荷電流電圧特性に基づい
    て求められたものであることを特徴とする過電流検出回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の過電流検出回路におい
    て、上記負荷はランプで、上記第2電流は上記負荷電流
    電圧特性を表わす下記式に基づいて求められたものであ
    ることを特徴とする過電流検出回路。 I=K・(V/12)0.55 ここで、I(A)はランプに流れる電流、K(A)はランプへ
    の印加電圧が定格電圧12(V)のときのランプの定格電
    流、V(V)はランプへの印加電圧である。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の過電流
    検出回路において、上記電圧発生回路は、上記関数電圧
    として、上記電源電圧の1次関数に相当する電圧である
    1次関数電圧を発生させるものであることを特徴とする
    過電流検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の過電流検出回路
    において、 上記電圧発生回路は、上記関数電圧として、上記電源電
    圧の1次関数に相当する電圧である1次関数電圧を発生
    させるもので、上記1次関数は、上記負荷への印加電圧
    と上記負荷に流れる電流との関係を近似した関係から求
    めたものであることを特徴とする過電流検出回路。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の過電流検出回路
    において、上記電圧発生回路は、上記電源電圧に基づい
    て所定レベルの基準電圧を生成する基準電圧生成回路
    と、複数のトランジスタおよび複数の抵抗を有し、上記
    基準電圧を増幅して得られる増幅基準電圧を第3出力部
    から出力する電圧増幅回路と、上記増幅基準電圧と上記
    電源電圧とから上記1次関数電圧を生成する1次関数電
    圧生成回路とを備えたもので、 上記基準電圧生成回路は、バンドギャップリファレンス
    回路により構成されたもので、 上記1次関数電圧生成回路は、NPNトランジスタから
    なる第1トランジスタと、NPNトランジスタからなる
    第2トランジスタと、PNPトランジスタからなり、ベ
    ース−エミッタ間電圧が上記第1トランジスタにほぼ等
    しい第3トランジスタと、第1抵抗と、第2抵抗とから
    構成され、 上記第1トランジスタのベースは上記第3出力部に接続
    され、当該第1トランジスタのコレクタは上記電源ライ
    ンに接続され、当該第1トランジスタのエミッタは上記
    第2トランジスタのコレクタ及び上記第3トランジスタ
    のベースに接続されており、上記第2トランジスタのベ
    ースには所定のバイアス電圧が印加され、当該第2トラ
    ンジスタのエミッタは接地されており、上記第3トラン
    ジスタのコレクタは接地され、当該第3トランジスタの
    エミッタは上記第1抵抗及び上記第2抵抗からなる直列
    回路を介して上記電源ラインに接続されており、上記第
    1抵抗及び上記第2抵抗の接続点を上記第2出力部とす
    るものであり、 上記1次関数電圧は、上記電源電圧と、上記基準電圧
    と、上記電圧増幅回路における増幅率と、上記第1抵抗
    及び上記第2抵抗の抵抗比とから表わされるものである
    ことを特徴とする過電流検出回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の過電流検出回路におい
    て、上記電流検出回路は、上記電流検出抵抗の抵抗値の
    所定倍率である第1抵抗値を有する第3抵抗と、第2抵
    抗値を有する第4抵抗と、PNPトランジスタからなる
    第4トランジスタ及び第5トランジスタと、NPNトラ
    ンジスタからなる第6トランジスタ及び第7トランジス
    タとを備え、 上記第4トランジスタと上記第5トランジスタのベース
    −エミッタ間電圧は互いにほぼ等しく構成され、上記第
    6トランジスタと上記第7トランジスタのベース−エミ
    ッタ間電圧は互いにほぼ等しく構成されており、 上記第4トランジスタのエミッタは、上記第3抵抗を介
    して上記電流検出抵抗の電源部側に接続され、上記第4
    トランジスタのベースは、上記第5トランジスタのベー
    スに接続され、上記第4トランジスタのコレクタは、上
    記第6トランジスタのコレクタに接続され、 上記第5トランジスタのエミッタは、上記電流検出抵抗
    の負荷側に接続され、上記第5トランジスタのコレクタ
    は、当該第5トランジスタのベース及び上記第7トラン
    ジスタのコレクタに接続され、 上記第6トランジスタのベースは、当該第6トランジス
    タのコレクタ及び上記第7トランジスタのベースに接続
    され、上記第6トランジスタのエミッタは、上記第4抵
    抗を介して接地され、 上記第7トランジスタのエミッタとアースとの間の抵抗
    値は、上記第2抵抗値に等しくなるように構成されてお
    り、 上記第6トランジスタのエミッタおよび上記第7トラン
    ジスタのエミッタの少なくとも一方を上記第1出力部と
    するものであることを特徴とする過電流検出回路。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の過電流検出回路
    において、上記電源部は、車載バッテリからなるもので
    あることを特徴とする過電流検出回路。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の過電流
    検出回路において、上記電流検出回路および上記電圧発
    生回路は、半導体ウェハ上に形成された集積回路により
    構成されていることを特徴とする過電流検出回路。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の過電
    流検出回路と、上記過電流判定信号が出力されると、上
    記電線に流れる電流を遮断する回路遮断手段とを備えた
    ことを特徴とする電線保護回路。
JP11141068A 1999-05-21 1999-05-21 過電流検出回路および電線保護回路 Withdrawn JP2000329799A (ja)

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