JP2000329602A - 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法 - Google Patents

蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法

Info

Publication number
JP2000329602A
JP2000329602A JP11142545A JP14254599A JP2000329602A JP 2000329602 A JP2000329602 A JP 2000329602A JP 11142545 A JP11142545 A JP 11142545A JP 14254599 A JP14254599 A JP 14254599A JP 2000329602 A JP2000329602 A JP 2000329602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
sound wave
sound
storage tank
filling rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11142545A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Kodera
雅晴 古寺
Yoshinobu Takagi
義信 高木
Hideo Inaba
英男 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP11142545A priority Critical patent/JP2000329602A/ja
Publication of JP2000329602A publication Critical patent/JP2000329602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストでタンク内の氷充填率を測定し得る方
法を提供する。 【解決手段】蓄氷タンク5のタンク本体21内に蓄えら
れた氷スラリーの上面に浮遊された音波発信器32から
2kHzの音波を発射させるとともに、この音波をタン
ク本体21の底部に配置された音波受信器33にて受信
し、この音波受信器33により受信された音波の音圧レ
ベルを音圧レベル計34により検出するとともに、この
音圧レベルに基づき氷スラリーによる音の透過損失を検
出し、そしてこの透過損失より氷の充填率を求める方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄氷タンクおよび
蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷水の供給設備に設けられる製氷装置と
して、吸収式冷凍サイクルを使用したものがある。この
製氷装置は、冷媒液である水を蒸発させる蒸発器と、こ
の蒸発器内で蒸発した水蒸気を臭化リチウム水溶液より
なる吸収液に吸収するための吸収器と、この吸収器で水
蒸気を吸収して濃度が薄くなった稀吸収液を加熱するこ
とにより水を蒸発させて濃吸収液を得る再生器と、この
再生器で蒸発した水蒸気を凝縮させる凝縮器と、上記蒸
発器内での水の気化熱により水が冷却されて得られた氷
を水とともに、氷スラリーとして導き蓄える蓄氷タンク
とが設けられたものであった。なお、蓄氷タンクから0
℃の冷媒(シャーベット状氷または水)が外部の熱交換
器に導かれて、外部から導入される水を0℃近くまで冷
却し、この冷水が冷水供給配管を介して冷水需要箇所に
供給されている。
【0003】そして、上記製氷装置においては、蓄氷タ
ンク内の氷の充填率がある一定値を越えると、蒸発器と
蓄氷タンクとの間で冷媒を循環させる冷媒循環配管系に
おいて、閉塞が起こり、運転ができなくなってしまうた
め、常時、蓄氷タンク内の氷の充填率を把握する必要が
ある。ところで、従来、蓄氷タンク内の氷の体積を測定
するのに、水から氷に変化した際の体積膨張量を、例え
ば蓄氷タンク内に接続された膨張タンクの水位を検出す
ることにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来における
蓄氷タンク内の氷充填率の測定方法によると、蓄氷タン
クとは別個に膨張タンクを設ける必要があるとともに、
この膨張タンク内の水位を検出する水位検出計を設ける
必要があり、製造コストが高くつくという欠点があっ
た。
【0005】そこで、本発明は、低コストでタンク内の
氷の充填率を測定し得る蓄氷タンクおよび蓄氷タンクに
おける氷充填率の測定方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の蓄氷タンクは、水とともに氷を蓄える蓄氷
タンクであって、タンク本体内の氷スラリーの上面に浮
遊するように配置されて所定周波数の音波を発射する音
波発信器と、タンク本体の底部に配置されて上記音波発
信器から発射された音波を受信する音波受信器と、この
音波受信器により受信された音圧を入力して音圧レベル
を検出する音圧レベル計と、この音圧レベルを入力して
音の透過損失を検出するとともにこの透過損失より氷充
填率を求める演算部とを具備したものである。
【0007】また、本発明の蓄氷タンクにおける氷充填
率の測定方法は、水とともに氷を蓄える蓄氷タンクにお
けるタンク本体内の氷スラリーの上面に浮遊するように
配置された音波発信器から所定周波数、例えば1.5〜
2.5kHzの音波を発信するとともにこの音波をタン
ク本体の底部に配置された音波受信器にて受信し、その
受信音波の音圧レベルを検出して音の透過損失を検出す
るとともに、この透過損失より蓄氷タンク内の氷の充填
率を求める方法である。
【0008】上記の各構成によると、タンク本体内に
て、所定周波数の音波を水面下に発射し、その音の透過
損失を求めるだけの構成であるため、例えば蓄氷タンク
に接続する膨張タンクを設けるとともに、この膨張タン
クでの水位を検出するための水位検出計を設けるように
したものとは異なり、低コストにて氷充填率を測定し得
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る蓄氷タンクおよびタンク内の氷充填率の測定方法を、
図1および図2に基づき説明する。なお、本第1の実施
の形態においては、臭化リチウム水溶液を吸収液とする
吸収式冷凍サイクルを使用した製氷装置に設けられる蓄
氷タンクについて説明する。
【0010】まず、製氷装置の概略全体構成について説
明する。この製氷装置は、図1に示すように、冷媒液で
ある水を蒸発させる蒸発器1と、この蒸発器1内で蒸発
した水蒸気Sを導き臭化リチウム水溶液よりなる吸収液
に吸収するための吸収器2と、この吸収器2で水蒸気を
吸収して濃度が薄くなった稀吸収液を加熱することによ
り水を蒸発させて濃吸収液を得る再生器3と、この再生
器3で蒸発した水蒸気Sを導き凝縮させる凝縮器4と、
上記蒸発器1で得られた氷を水とともに氷スラリーとし
てスラリー移送管11を介して導き蓄える蓄氷タンク5
と、この蓄氷タンク5から水を蒸発器1内に戻すための
水戻し管12とから構成されている。
【0011】また、上記蓄氷タンク5には、スラリー移
送管11よりタンク本体21内に移送された氷スラリー
の氷の量、すなわち氷充填率を音波により測定するため
の氷充填率測定手段22が具備されている。この充填率
測定手段22は、所定周波数の信号を発生させる信号発
生機31と、上記タンク本体21内の氷スラリーの表面
に浮遊されて上記信号発生機31で発生された信号を入
力して所定周波数の音波を底部に向かって発信する音波
発信器(例えば、スピーカなどが用いられる)32と、
タンク本体21の底部に配置されて上記音波発信器32
から発射された音波を受信する音波受信器(例えば、マ
イクロフォンなどが用いられる)33と、この音波受信
器33にて受信された音波信号を入力して、その音圧レ
ベルを検出する音圧レベル計(例えば、オシロスコープ
などが用いられる)34と、この音圧レベル計34から
のレベル値を入力して音の透過損失を演算するととも
に、予め、入力されている氷充填率と透過損失との関係
を示すグラフ(図2に示す)に基づき、上記求められた
透過損失に対応する氷充填率を求める演算部35とから
構成されている。
【0012】図2のグラフは、タンク本体内に氷スラリ
ーを入れ、例えば周波数が2kHzの音波を、音波発信
器より発射して音波受信器にて受信した際の、氷充填率
と音の透過損失との関係を実験により求めたものであ
る。この図2のグラフより、氷充填率と音の透過損失と
が、ほぼ比例関係(直線Aにて示す)にあるのが分か
る。これは、氷の存在により音が反射し、氷の割合に応
じて音が透過しにくくなるからである。なお、透過損失
は、水だけの透過音の強さから氷スラリーの透過音の強
さを差し引くことにより得られる。また、使用される音
波の周波数としては、1.5〜2.5kHzの範囲が好
ましいが、勿論、これ以外の周波数であってもよい。
【0013】上記製氷装置において、冷凍サイクルの作
動により蒸発器1内で生成された氷は、スラリー移送管
11を介して水とともに、すなわち氷スラリーとして蓄
氷タンク5のタンク本体21内に移送されて、順次、蓄
積される。ところで、タンク本体21内の氷の充填率を
測定する場合、氷スラリーの表面に浮遊された音波発信
器32より、所定周波数、例えば2kHzの音波が底部
に向かって発射され、この発射された音波が音波受信器
32にて検出され、そして音圧レベル計34に入力され
て、その音圧レベルが検出される。
【0014】この音圧レベルが演算部35に入力されて
音の透過損失(dB)が求められ、そして演算部35に
予め入力されている氷充填率と透過損失との関係を示す
グラフ(図2に示す)に基づき、この透過損失に対応す
る氷充填率が求められる。このように、蓄氷タンク5内
に蓄積された氷スラリーに対して、所定周波数の音波を
水面下に発射するとともに、受信した音の音圧レベルよ
り音の透過損失を求め、そして予め求められた氷充填率
と透過損失との関係から、その透過損失に対応する氷充
填率を求めるようにしたので、氷スラリーの状態、勿
論、シャーベット状のような場合でも、氷の充填率を正
確に測定することができる。
【0015】そして、この氷充填率検出手段22は、単
に、タンク本体21内にて、所定周波数で発射された音
波の透過損失を求めるようにした構成であるため、従来
のように、別途、膨張タンクを設けるとともに、この膨
張タンクでの水位の変化を検出するようにしたものとは
異なり、低コストで氷充填率を測定することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の蓄氷タンクおよび
蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法によると、タン
ク本体内にて、所定周波数で発射された音波の透過損失
を求めるようにした構成であるため、従来のように、別
途、膨張タンクを設けるとともに、この膨張タンクでの
水位の変化を検出するようにしたものとは異なり、低コ
ストで氷充填率を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す製氷装置における蓄
氷タンクの概略構成を示す断面図である。
【図2】同実施の形態における氷充填率と音の透過損失
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
5 蓄氷タンク 21 タンク本体 22 氷充填率測定手段 31 信号発生機 32 音波発信器 33 音波受信器 34 音圧レベル計 35 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 義信 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 稲葉 英男 岡山県岡山市津島中1丁目3番1−404

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水とともに氷を蓄える蓄氷タンクであっ
    て、タンク本体内の氷スラリーの上面に浮遊するように
    配置されて所定周波数の音波を発射する音波発信器と、
    タンク本体の底部に配置されて上記音波発信器から発射
    された音波を受信する音波受信器と、この音波受信器に
    より受信された音圧を入力して音圧レベルを検出する音
    圧レベル計と、この音圧レベルを入力して音の透過損失
    を検出するとともにこの透過損失より氷充填率を求める
    演算部とを具備したことを特徴とする蓄氷タンク。
  2. 【請求項2】水とともに氷を蓄える蓄氷タンクにおける
    タンク本体内の氷スラリーの上面に浮遊するように配置
    された音波発信器から所定周波数の音波を発信するとと
    もにこの音波をタンク本体の底部に配置された音波受信
    器にて受信し、その受信音波の音圧レベルを検出して音
    の透過損失を検出するとともに、この透過損失より蓄氷
    タンク内の氷の充填率を求めることを特徴とする蓄氷タ
    ンクにおける氷充填率の測定方法。
  3. 【請求項3】使用する音波の周波数の範囲を1.5〜
    2.5kHzの範囲とすることを特徴とする請求項2に
    記載の蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法。
JP11142545A 1999-05-24 1999-05-24 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法 Pending JP2000329602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11142545A JP2000329602A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11142545A JP2000329602A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329602A true JP2000329602A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15317852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11142545A Pending JP2000329602A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329602A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058784A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 체적 변화량 측정장치
KR101299944B1 (ko) * 2011-11-29 2013-09-10 장진우 제빙완료 예상시간을 표시할 수 있는 냉장고 및 그 제어방법
JP2013535653A (ja) * 2010-08-02 2013-09-12 マニトワック・フードサービス・カンパニーズ・エルエルシー 水体が氷結している間に水体中を伝搬する音波の解析

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020058784A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 체적 변화량 측정장치
JP2013535653A (ja) * 2010-08-02 2013-09-12 マニトワック・フードサービス・カンパニーズ・エルエルシー 水体が氷結している間に水体中を伝搬する音波の解析
KR101299944B1 (ko) * 2011-11-29 2013-09-10 장진우 제빙완료 예상시간을 표시할 수 있는 냉장고 및 그 제어방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000329602A (ja) 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法
JP2003130485A (ja) 2段吸収冷温水機
US2986906A (en) Absorption refrigerating machine
US1960824A (en) Refrigeration
JPH058261U (ja) 熱交換器
JP2000320937A (ja) 冷媒漏れ検知装置
JP2000146374A (ja) 冷凍装置
JP4922872B2 (ja) 吸収式冷温水機
JP2771597B2 (ja) 吸収冷凍機の自動抽気装置
JPH08278065A (ja) 吸収式冷熱発生装置
JPS6210349B2 (ja)
JP2000320948A (ja) 霜付着検知装置
JP2708881B2 (ja) 吸収冷凍機
WO2022152035A1 (zh) 一种检测装置及包括其的制冷系统
JP2771598B2 (ja) 吸収冷凍機
JPS6231825Y2 (ja)
Hisajima et al. Determination of thermal properties of dilute LiBr-water solutions
JP2000337741A (ja) 冷媒漏れ検知装置
JPH11281458A (ja) 蓄氷タンクおよび蓄氷タンクにおける氷充填率の測定方法
SU859773A1 (ru) Абсорбер диффузионного холодильного агрегата
JP2664436B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法
JP2023102420A (ja) 冷凍サイクル装置への冷媒充填方法
JP2988618B2 (ja) 吸収式空調装置
SU1728599A1 (ru) Абсорбционно-диффузионный холодильный агрегат
JP2004125273A (ja) 吸収冷凍機