JP2000329423A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JP2000329423A
JP2000329423A JP11139819A JP13981999A JP2000329423A JP 2000329423 A JP2000329423 A JP 2000329423A JP 11139819 A JP11139819 A JP 11139819A JP 13981999 A JP13981999 A JP 13981999A JP 2000329423 A JP2000329423 A JP 2000329423A
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cooling
cooled
cold water
air conditioner
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Yasuyuki Moriyama
泰行 森山
Masato Suzuki
真人 鈴木
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Taisei Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の区域毎の冷房需要の相違や、冷房負荷
の増減に対しても容易に対応することができ、かつエネ
ルギー消費量を低減化することができる空調システムを
提供する。 【解決手段】 水を冷却する冷凍機1と、この冷凍機1
によって冷却された冷水をポンプ5によって移送する冷
却ライン6と、この冷却ライン6を通じて送水される冷
水によって空気を冷却する空調機と、この空調機におい
て冷却された空気を被冷房空間への吹出口へ導く空調ダ
クトと、冷凍機1によって冷却された冷水を、さらに氷
蓄冷槽12から循環供給される低温度の冷水によって冷
却する熱交換器11と、この熱交換器11で冷却された
冷水をポンプ17、18によって移送する低温冷却ライ
ン20、21と、この低温冷却ラインを通じて送水され
る冷水によって空気を冷却する空調機19と、この空調
機19において冷却された空気を被冷房空間23への吹
出口24へ導く空調ダクト22とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の建物におい
て、居室等の内部空間の温度・湿度を調節するための空
調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、各種の事務所系あるいは
居住系の建物においては、内部の居室等の空間の温度・
湿度を調節するための冷房用および暖房用の空調設備が
設けられている。一般に、このような空調設備で用いら
れている冷房用の空調システムとしては、図5に示すよ
うに、レシプロ式、ターボ式あるいは吸収式等の冷凍機
50によって約14℃の水を約7℃に冷却し、得られた
冷水を冷却ライン51から空調機52に送り、この空調
機52内の熱交換器53によって上記冷水と空気とを熱
交換することにより、空気を冷却した後に、この冷気を
空調機52内のファン54によって空調ダクト55に送
り、居室56の天井に設けられた吹出口57から室内に
吹き出させる形式のものが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、地球
温暖化防止のための省エネルギー化や、エネルギーコス
トの低減の要請が強まっているのに対して、特に事務所
等を含む大型ビルにあっては、インテリジェントビル化
に伴う各種OA機器からの発熱により、一年を通して冷
房を必要とする内部区域が増加しているために、図5に
示した空調システムによれば、冷媒となる冷水を移送す
るためのポンプや空調機52の大型化を招き、この結
果、逆に冷房に要するエネルギーの消費量も増加すると
いう問題点があった。
【0004】加えて、上記従来の空調システムにあって
は、全ての空調機52に、それぞれ7℃程度の冷水が供
給されるために、商店、事務所系および居住系といった
異種空間が混在した大型ビルにおいては、区域毎に相違
する冷房需要や、時期による冷房負荷の増減の変動に、
円滑に対応することが難しいという問題点もあった。
【0005】本発明は、上記従来の空調システムが有す
る課題を解決すべくなされたもので、建物の区域毎の冷
房需要の相違や、冷房負荷の増減に対しても容易に対応
することができ、かつエネルギー消費量を低減化するこ
とができる空調システムを提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る空調システムは、水を冷却する冷凍機と、この冷
凍機によって冷却された冷水をポンプによって移送する
冷却ラインと、この冷却ラインを通じて送水される冷水
によって空気を冷却する空調機と、この空調機において
冷却された空気を被冷房空間への吹出口へ導く空調ダク
トと、冷凍機によって冷却された冷水を、さらに氷蓄冷
槽から循環供給される低温度の冷水によって冷却する熱
交換器と、この熱交換器で冷却された冷水をポンプによ
って移送する低温冷却ラインと、この低温冷却ラインを
通じて送水される冷水によって空気を冷却する空調機
と、この空調機において冷却された空気を被冷房空間へ
の吹出口へ導く空調ダクトとを備えてなることを特徴と
するものである。
【0007】ここで、請求項2に記載の発明は、上記低
温冷却ラインにおける送水側と戻り側との冷水の温度差
が9℃以上であることを特徴とするものである。また、
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷
凍機の上流側に、上記水を直接熱交換器に導入するバイ
パスラインを設け、かつこのバイパスラインに開閉弁を
介装するとともに、上記冷凍機と熱交換器との間に開閉
弁を設けたことを特徴とするものである。
【0008】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3のいずれかに記載の低温冷却ラインが接続された
空調機から空気が供給される上記吹出口には、上記被冷
房空間内の空気を誘引して、空調ダクトから送られてく
る上記冷却された空気と混合する誘引型吹出口が配設さ
れていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1〜4のいずれかに記載の空調シス
テムによれば、冷却ラインを通じて空調機へ送水される
冷水は、冷凍機によって所定の温度(例えば、約7℃)
に冷却されたものある。これに対して、低温冷却ライン
を通じて空調機に送水される冷水は、冷凍機によって冷
却された後に、さらに熱交換器において氷蓄冷槽から循
環供給される低温度の冷水によって冷却されているため
に、上記冷水よりも低い温度(例えば、約5℃)にまで
冷却されている。したがって、建物の被冷房空間毎の冷
房需要の相違に応じて、適宜、当該空間への空調機に上
記冷却ラインまたは低温冷却ラインを導くことにより、
各々の冷房需要に適切に対応することが可能になる。
【0010】また、特に低温冷却ラインにおいては、送
水される冷水が冷却ラインよりも低温度であるために、
必要とされる負荷に対して、低温冷却ラインの管径をよ
り小径に設定し、かつ移送ポンプの容量も小さくするこ
とができるとともに、空調機もより一層小型にすること
が可能になる。この結果、設備の小型化と省エネルギー
化を図ることができる。この際に、充分な省エネルギー
効果を得るためには、請求項2に記載の発明のように、
上記低温冷却ラインにおける送水側と戻り側との冷水の
温度差が9℃以上となるように設定することが好適であ
る。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明のように、
冷凍機の上流側に、上記水を直接熱交換器に導入するバ
イパスラインを設け、かつこのバイパスラインおよび冷
凍機と熱交換器との間に、それぞれ開閉弁を設ければ、
冷房負荷の増減に対して、様々な形態の運転を行なうこ
とができる。
【0012】すなわち、上記冷凍機と熱交換器との間の
開閉弁を開き、かつバイパスラインの開閉弁を閉めるこ
とにより、冷凍機によって冷却された冷水を冷却ライン
に送水するとともに、冷凍機および熱交換器によって冷
却されたより低温の冷水を低温冷却ラインに送水するこ
とができる(直列運転モード)。この直列運転モードに
よれば、特に冷房需要の多い時に、個々の被冷房空間に
おける冷房需要の相違に対応することができるととも
に、低温冷却ラインにおいて送水側と戻り側の冷水の温
度差が大きくなるために、上述した従来よりも少ないエ
ネルギーによって、充分な冷房効果が得られる。
【0013】また、冷凍機と熱交換器との間の開閉弁を
閉じ、かつバイパスラインの開閉弁を開くことにより、
冷却ラインに、冷凍機によって冷却された冷水、または
熱交換器のみによって冷却された冷水を送水する(並列
運転モード)。この並列運転モードによれば、冷凍機ま
たは熱交換器のみによって冷却された冷水の温度が、互
いにほぼ等しくなるため、直列運転モードよりも冷房需
要が少ない中間期や、冬期の比較的需要が多い時期に、
高い効率でシステムを稼動させることが可能になる。
【0014】さらに、冷凍機と熱交換器との間の開閉弁
およびバイパスラインの開閉弁の両方を閉じると、冷凍
機によって冷却された冷水が冷却ラインに送水されるの
みで、熱交換器には送られない(蓄冷モード)。このた
め、夜間等の冷房需要が少ない時には、上記冷却ライン
による冷房と並行して、ターボ冷凍機等を用いて氷蓄冷
槽への氷蓄熱を行なうことができる。この際に、別途ヘ
ッダを用いて、冷却ラインと低温冷却ラインとを接続
し、この接続ラインに開閉弁を介装すれば、上述した蓄
熱モード時においても、冷却ラインの冷水によって全て
の空調機を運転することが可能になる。
【0015】また、低温冷却ラインが接続された空調機
からは、冷却ラインが接続された空調機よりも、一層低
温の空気を供給することが可能になる。このため、当該
低温の空気を吹出口から被冷房空間内に送風する場合
に、吹出される冷気が室内の露点温度よりも2℃以下に
なると、吹出口において結露が生じる虞があり、また室
内の居住者にドラフト感を与える虞もある。この点、請
求項4に記載の発明によれば、上記吹出口に、被冷房空
間内の空気を誘引して、空調ダクトから送られてくる冷
気と混合する誘引型吹出口を配設しているので、上記不
都合を未然に解消することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係る空調
システムの一実施形態を示すものである。図1におい
て、符号1は、ポンプ2によって供給ライン3から送ら
れてくる水を冷却する、ガスボイラの蒸気を利用した吸
収式冷凍機(冷凍機)である。この吸収式冷凍機1の吐
出側には、ヘッダ4が接続されており、このヘッダ4か
らポンプ5によって冷水を図示されない空調機に送水す
る冷却ライン6が接続されている。また、このヘッダ4
には、開閉弁7を介して他のヘッダ8へ冷水を移送する
移送ライン9が接続され、上記ヘッダ8の冷水がポンプ
10によって熱交換器11に送水される様になってい
る。
【0017】この熱交換器11は、氷蓄冷槽12からポ
ンプ13によって循環ライン14を通じて供給される0
〜4℃の冷水によって、ヘッダ8より送水される冷水を
さらに冷却するためのもので、この熱交換器11を経た
冷水がヘッダ15に導かれている。また、氷蓄冷槽12
には、氷蓄熱を行なうためのターボ式冷凍機16が配設
されている。そして、上記ヘッダ15には、ポンプ1
7、18によってそれぞれ冷水を空調機19へ送水する
冷却ライン20、21が接続されている。空調機19
は、内部に冷水と空気とを熱交換する熱交換器19a
と、この熱交換器19aによって冷却された空気を、空
調ダクト22に送気するファン19bとが組み込まれて
おり、空調ダクト22の先端が居室(被冷房空間)23
の天井に設けられた誘引型吹出口24に接続されてい
る。
【0018】また、上記吸収式冷凍機1の上流側の供給
ライン3と、ヘッダ4との間には、吸収式冷凍機1を迂
回して上記水をヘッダ8に送るバイパスライン25が配
管されており、このバイパスライン25に開閉弁26が
介装されている。さらに、ヘッダ4とヘッダ15との間
には、熱交換器11を迂回するバイパスライン27、2
8が設けられている。そして、これらバイパスライン2
7、28にも、それぞれ開閉弁29、30が介装されて
いる。
【0019】次に、図2〜図4に基づいて、上記構成か
らなる空調システムの作用について説明する。先ず、夏
季等の冷房需要が多い時には、図2に示すような直列運
転モードによって運転が行なわれる。このモードにおい
ては、吸収式冷凍機と熱交換器11との間に位置するヘ
ッダ4、8間の開閉弁7を開き、かつバイパスライン2
5、27、28の開閉弁26、29、30を閉める。こ
れにより、図中実線で示すように、供給ライン3から送
られてくる約14℃の水を、吸収式冷凍機によって約7
℃に冷却し、得られた冷水をヘッダ4から冷却ライン6
に送水する。これと並行して、吸収式冷凍機からヘッダ
4および移送ライン9を介して熱交換器11に送られた
冷水を、ここでさらに約5℃まで冷却し、ヘッダ15か
ら各冷却ライン20、21に送る。したがって、このモ
ードにおいては、冷却ライン20、21が低温冷却ライ
ンとなる。
【0020】次いで、低温冷却ライン20、21から空
調機19に送られた約5℃の冷水により、熱交換器19
aにおいて空気が約11℃に冷却され、ファン19bに
よって空調ダクト22から誘引型吹出口24に送られ
る。そして、この誘引型吹出口24において、居室23
内の例えば26℃の空気が誘引され、空調ダクト22か
ら送られてくる約11℃の空気と混合されることによ
り、約16℃の冷気となって、上記居室23内に吹出さ
れる。これにより、吹出口24における結露が防止され
る。他方、冷却ライン6に送水された約7℃の冷水は、
図示されない空調機に送られ、従来と同様に空気を約1
6℃に冷却することにより、得られた冷気が居室の冷房
に使用される。
【0021】また、直列運転モードよりも冷房需要が少
ない中間期や、冬期の比較的需要が多い時期には、図3
に示すような並列運転モードによって運転を行なう。こ
の運転モードにおいては、ヘッダ4とヘッダ8との間の
開閉弁7を閉じ、かつバイパスライン25、27、28
の開閉弁26、29、30を開く。これにより、供給ラ
イン3から送られてくる水は、一方で吸収式冷凍機によ
って約7℃まで冷却されてヘッダ4に送られ、冷却ライ
ン6またはヘッダ15に送られる。他方、供給ライン3
からバイパスライン25に送られた水は、ヘッダ8から
直接熱交換器11によって同様の約7℃まで冷却され
て、ヘッダ15に送水される。このようにして、冷却ラ
イン6、20、21には、いずれも約7℃の温度の冷水
が供給され、空調機19等へと送られて行く。
【0022】さらに、夜間等の冷房需要が少ない時に
は、図4に示すような蓄冷モードによって運転を行な
う。このモードにおいては、ポンプ13の運転を停止さ
せて氷蓄冷槽12からの循環ライン14に低温の冷水を
循環させない状態において、ヘッダ4、8間の開閉弁7
およびバイパスライン25の開閉弁26の双方を閉じる
とともに、バイパスライン27、28の開閉弁29、3
0を開く。すると、吸収式冷凍機によって約7℃に冷却
された冷水は、ヘッダ4、15を介して冷却ライン6、
20、21に送水されるのみで、熱交換器11には送ら
れない。そこで、冷却ライン6、20、21から送水さ
れる冷水による冷房と並行して、ターボ冷凍機16を用
いて氷蓄冷槽12への氷蓄熱を行なう。
【0023】このように、上記空調システムによれば、
直列運転モードに見られるように、冷却ライン6を通じ
て空調機へ送水される冷水は、吸収式冷凍機によって約
7℃に冷却されたものあり、低温冷却ライン20、21
を通じて空調機19に送水される冷水は、吸収式冷凍機
によって冷却された後に、さらに熱交換器11において
氷蓄冷槽12から循環供給される低温度の冷水によって
冷却されているために、上記冷水よりも低い約5℃にま
で冷却されている。したがって、建物の居室等の被冷房
空間毎における冷房需要の相違に応じて、適宜、冷却ラ
イン6または低温冷却ライン20、21を導くことによ
り、各々の冷房需要に適切に対応することができる。
【0024】また、特に冷却ライン20、21を低温冷
却ラインとして運転する場合においては、送水される冷
水が冷却ライン6よりも低温度であり、送水側と戻り側
との温度差が、従来の5〜7℃よりも大きな約9℃であ
るために、必要とされる負荷に対して、低温冷却ライン
20、21の管径をより小径に設定し、かつ移送ポンプ
17、18の容量も小さくすることができるとともに、
空調機19もより一層小型にすることができ、よって設
備の小型化と省エネルギー化を図ることができる。
【0025】さらに、吸収式冷凍機の上流側に、水を直
接熱交換器11に導入するバイパスライン25を設け、
かつこのバイパスライン25および冷凍機1と熱交換器
11との間に、それぞれ開閉弁26、7を設けているの
で、冷房負荷の増減に対して、上述したような直列運転
モード、並列運転モード、蓄冷モードといった様々な形
態の運転を行なうことができる。特に、直列運転モード
によれば、冷房需要の多い時に、個々の被冷房空間にお
ける冷房需要の相違に対応することができるとともに、
低温冷却ライン20、21において送水側と戻り側の冷
水の温度差が大きくなるために、少ないエネルギーによ
って、充分な冷房効果が得られ、並列運転モードによれ
ば、吸収式冷凍機または熱交換器11のみによって冷却
された冷水の温度が、互いにほぼ等しくなるため、高い
効率でシステムを稼動させることが可能になる。
【0026】また、低温冷却ライン20、21が接続さ
れた空調機19に通じる吹出口に、誘引型吹出口24を
設置しているので、空調機19において冷却された空気
が約11℃と従来よりも低温であっても、当該吹出口2
4において結露が生じる虞がない。なお、上記実施の形
態においては、冷凍機として蒸気を利用した吸収式冷凍
機1を用い、蓄冷用として電気駆動のターボ冷凍機16
を用いた、複合熱源の場合についてのみ説明したが、こ
れに限定されるものではなく、建物における熱源や必要
とされる容量等の条件に応じて、適宜形式の冷凍機を選
択することが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4のい
ずれかに記載の空調システムによれば、冷凍機によって
冷却された冷水と、冷凍機によって冷却された後に、さ
らに熱交換器において上記冷水よりも低い温度にまで冷
却された冷水との、2種類の温度の冷水を供給すること
ができるために、建物の被冷房空間毎の冷房需要の相違
にも容易に対応することができるとともに、特に低温冷
却ラインにおいては、必要とされる負荷に対して、低温
冷却ラインの管径をより小径に設定し、かつ移送ポンプ
の容量も小さくすることができるとともに、空調機もよ
り一層小型にすることが可能になり、よって設備の小型
化と省エネルギー化を図ることができる。
【0028】また、特に請求項2に記載の発明によれ
ば、低温冷却ラインにおける送水側と戻り側との冷水の
温度差が9℃以上となるように設定することにより、充
分な省エネルギー効果を得ることができ、請求項3に記
載の発明によれば、冷房負荷の増減に対して、様々な形
態の運転を行なうことができ、さらに請求項4に記載の
発明によれば、空調ダクトから送られてくる冷気が低温
である場合においても、吹出口における結露を未然に解
消することができるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調システムの一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1の空調システムにおける直列運転の状態を
示す図である。
【図3】図1の空調システムにおける並列運転の状態を
示す図である。
【図4】図1の空調システムにおける蓄熱時の状態を示
す図である。
【図5】従来の冷房用の空調システムを示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 吸収式冷凍機(冷凍機) 5、17、18 ポンプ 6、20、21 冷却ライン 7、26、29、30 開閉弁 11 熱交換器 12 氷蓄冷槽 16 ターボ式冷凍機 19 空調機 22 空調ダクト 23 居室(被冷房空間) 24 誘引式吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 13/06 F24F 13/06 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を冷却する冷凍機と、この冷凍機によ
    って冷却された冷水をポンプによって移送する冷却ライ
    ンと、この冷却ラインを通じて送水される上記冷水によ
    って空気を冷却する空調機と、この空調機において冷却
    された空気を被冷房空間への吹出口へ導く空調ダクト
    と、上記冷凍機によって冷却された冷水を、さらに氷蓄
    冷槽から循環供給される低温度の冷水によって冷却する
    熱交換器と、この熱交換器で冷却された冷水をポンプに
    よって移送する低温冷却ラインと、この低温冷却ライン
    を通じて送水される上記冷水によって空気を冷却する空
    調機と、この空調機において冷却された空気を被冷房空
    間への吹出口へ導く空調ダクトとを備えてなることを特
    徴とする空調システム。
  2. 【請求項2】 上記低温冷却ラインにおける送水側と戻
    り側との冷水の温度差が9℃以上であることを特徴とす
    る請求項1に記載の空調システム。
  3. 【請求項3】 上記冷凍機の上流側に、上記水を直接上
    記熱交換器に導入するバイパスラインを設け、かつこの
    バイパスラインに開閉弁を介装するとともに、上記冷凍
    機と上記熱交換器との間に開閉弁を設けたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 【請求項4】 上記低温冷却ラインが接続された空調機
    から空気が供給される上記吹出口には、上記被冷房空間
    内の空気を誘引して、上記空調ダクトから送られてくる
    上記冷却された空気と混合する誘引型吹出口が配設され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の空調システム。
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CN106839824B (zh) * 2017-03-20 2019-03-19 中江中通机电科技有限公司 基于蛇形冷凝管的液体冷却装置

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