JP2000328730A - 天窓装置 - Google Patents
天窓装置Info
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- JP2000328730A JP2000328730A JP11136529A JP13652999A JP2000328730A JP 2000328730 A JP2000328730 A JP 2000328730A JP 11136529 A JP11136529 A JP 11136529A JP 13652999 A JP13652999 A JP 13652999A JP 2000328730 A JP2000328730 A JP 2000328730A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 換気・排煙が可能で、製造時のばらつきの影
響を受け難く、上枠の安定した昇降動作ができる、安価
な天窓装置の提供。 【解決手段】 建物の屋上等で窓用開口を形成した下枠
2の上方にXアーム41〜44によって上枠3を昇降自
在に配置する。各側に複数個配列されたXアームの滑動
端同士(片43bの下端と片44bの下端同士)を、挿
入側アーム22と収容側アーム23からなる伸縮可能な
連結アーム20で連結する。挿入側アーム22に備えら
れたブラケット24にはボルト26の頭部がナット27
aで固定され、ボルト26の先は、収容側アーム23の
ブラケット25にナット27b、27cで固定される。
各ブラケット24、25間の間隔をナット27b、27
cの固定位置で調整すると、上枠3の傾きが変更でき
る。
響を受け難く、上枠の安定した昇降動作ができる、安価
な天窓装置の提供。 【解決手段】 建物の屋上等で窓用開口を形成した下枠
2の上方にXアーム41〜44によって上枠3を昇降自
在に配置する。各側に複数個配列されたXアームの滑動
端同士(片43bの下端と片44bの下端同士)を、挿
入側アーム22と収容側アーム23からなる伸縮可能な
連結アーム20で連結する。挿入側アーム22に備えら
れたブラケット24にはボルト26の頭部がナット27
aで固定され、ボルト26の先は、収容側アーム23の
ブラケット25にナット27b、27cで固定される。
各ブラケット24、25間の間隔をナット27b、27
cの固定位置で調整すると、上枠3の傾きが変更でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋上等で採
光および排煙・換気を行うために設けられる天窓装置に
関する。
光および排煙・換気を行うために設けられる天窓装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の屋内への採光および排煙・
換気等を行うための天窓装置としては、屋根或いは屋上
窓板等としての上枠を、各枠に備えられた摺動案内
(溝)内を滑動する滑動子が末端に備えられたXアーム
等を用いて屋根或いは屋上等に開口を形成する下枠に対
して昇降自在に設けて、電動モータによる自動開閉装置
或いはトーションバー若しくはガスステイ及びワイヤに
よる手動開閉装置を用いて開閉させている。ここで、上
枠には、ガラスや透過性樹脂による透光製ドーム等が用
いられていて、屋外の光を屋内に導入している。
換気等を行うための天窓装置としては、屋根或いは屋上
窓板等としての上枠を、各枠に備えられた摺動案内
(溝)内を滑動する滑動子が末端に備えられたXアーム
等を用いて屋根或いは屋上等に開口を形成する下枠に対
して昇降自在に設けて、電動モータによる自動開閉装置
或いはトーションバー若しくはガスステイ及びワイヤに
よる手動開閉装置を用いて開閉させている。ここで、上
枠には、ガラスや透過性樹脂による透光製ドーム等が用
いられていて、屋外の光を屋内に導入している。
【0003】また、屋根や屋上から屋外の光を導入する
ための天窓装置では、上枠の採光窓には、透明樹脂等に
よるドームが設けられているが、このドームを二重に設
けて断熱層を形成し、天窓の閉時における外気との断熱
を図るようにしたものがある。さらに、天窓装置では、
用途に応じて、各枠に耐火用の強度補強のためのステン
レス板を重ね合わせたものなどがある。
ための天窓装置では、上枠の採光窓には、透明樹脂等に
よるドームが設けられているが、このドームを二重に設
けて断熱層を形成し、天窓の閉時における外気との断熱
を図るようにしたものがある。さらに、天窓装置では、
用途に応じて、各枠に耐火用の強度補強のためのステン
レス板を重ね合わせたものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、従来で
は、屋根、屋上等には、それぞれの必要性に応じて、各
種の開閉可能な天窓装置が設けられているが、同寸法の
天窓装置であっても、二重ドームの有無や、補強用ステ
ンレス板の有無などの仕様の違いがあると、昇降機構に
余分の重量が加わるため、上枠を昇降させるための昇降
機構としてのXアームを片側に複数個配列させないと円
滑な昇降動作を確保できないとともに、片側に複数個の
Xアームを配列した場合、双方のXアームを同期して作
動させなけらればならない。特に、天窓の閉鎖時に上枠
が正しく下枠に載置されていないと、開閉駆動時にバラ
ンスが崩れ易く、正常な開閉動作に支障が生じる恐れが
あるとともに、強風時などに上枠の閉鎖状態が不安定に
なる恐れがある。
は、屋根、屋上等には、それぞれの必要性に応じて、各
種の開閉可能な天窓装置が設けられているが、同寸法の
天窓装置であっても、二重ドームの有無や、補強用ステ
ンレス板の有無などの仕様の違いがあると、昇降機構に
余分の重量が加わるため、上枠を昇降させるための昇降
機構としてのXアームを片側に複数個配列させないと円
滑な昇降動作を確保できないとともに、片側に複数個の
Xアームを配列した場合、双方のXアームを同期して作
動させなけらればならない。特に、天窓の閉鎖時に上枠
が正しく下枠に載置されていないと、開閉駆動時にバラ
ンスが崩れ易く、正常な開閉動作に支障が生じる恐れが
あるとともに、強風時などに上枠の閉鎖状態が不安定に
なる恐れがある。
【0005】本発明は、上枠の重量変更などの仕様変更
の影響を受けず、安価で安定した作動を維持できる天窓
装置を提供することを目的とする。
の影響を受けず、安価で安定した作動を維持できる天窓
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1は、
建物の屋上等で上下方向に連通する窓用開口を形成する
下枠と、該下枠の前記窓用開口を前記下枠の上方側より
開閉する上枠とからなり、交点で軸支した2本のアーム
の各一端を前記下枠及び前記上枠においてそれぞれ回動
軸端とし、該2本のアームのうちの一方のアームの他端
を対向する枠において滑動端とするXアームを前記上枠
及び下枠の両側に対をなしてそれぞれ複数個配列して設
けて、前記上枠を前記下枠の上方で昇降自在に配置した
天窓装置において、前記下枠又は前記上枠の各側に配列
された複数個の前記Xアームのいずれかの回動軸端に該
Xアームを回動駆動させる回動駆動手段を設け、前記下
枠又は前記上枠における各側の前記各Xアームの各滑動
端同士を、該各滑動端間の間隔を可変するための調整機
構を有する連結部材で連結して、各側に配列された各X
アーム同士を連動させることを技術的手段とする。
建物の屋上等で上下方向に連通する窓用開口を形成する
下枠と、該下枠の前記窓用開口を前記下枠の上方側より
開閉する上枠とからなり、交点で軸支した2本のアーム
の各一端を前記下枠及び前記上枠においてそれぞれ回動
軸端とし、該2本のアームのうちの一方のアームの他端
を対向する枠において滑動端とするXアームを前記上枠
及び下枠の両側に対をなしてそれぞれ複数個配列して設
けて、前記上枠を前記下枠の上方で昇降自在に配置した
天窓装置において、前記下枠又は前記上枠の各側に配列
された複数個の前記Xアームのいずれかの回動軸端に該
Xアームを回動駆動させる回動駆動手段を設け、前記下
枠又は前記上枠における各側の前記各Xアームの各滑動
端同士を、該各滑動端間の間隔を可変するための調整機
構を有する連結部材で連結して、各側に配列された各X
アーム同士を連動させることを技術的手段とする。
【0007】請求項2は、請求項1において、前記連結
部材は、板状の棒材を有する挿入側部材と前記棒材を収
容する鞘材を有する収容側部材とからなる棒本体と、前
記収容側部材に対する前記挿入側部材の挿入長さを制限
して前記収容側部材と前記挿入側部材との接続長さを固
定する固定部材とからなることを特徴とする。請求項3
は、請求項2において、前記固定部材は、前記収容側部
材及び前記挿入側部材間を連絡するボルト及びナットか
らなる結合部材であることを特徴とする。請求項4は、
請求項3において、前記ボルトは、前記棒本体における
前記棒材と前記鞘材との挿入方向に沿って前記収容側部
材又は前記挿入側部材に固定され、前記ボルトが固定さ
れていない側の前記収容側部材又は前記挿入側部材に
は、前記棒材と前記鞘材との挿入方向に沿って貫通し、
前記ボルトを挿入させる貫通穴を有する係止部材が備え
られ、前記ボルトに螺合されて前記挿入側部材の挿入長
さを制限するための制限用ナット及び前記ボルトに螺合
されて前記係止部材に前記ボルトを固定するための固定
用ナットにより前記収容側部材及び前記挿入側部材を固
定したことを特徴とする。
部材は、板状の棒材を有する挿入側部材と前記棒材を収
容する鞘材を有する収容側部材とからなる棒本体と、前
記収容側部材に対する前記挿入側部材の挿入長さを制限
して前記収容側部材と前記挿入側部材との接続長さを固
定する固定部材とからなることを特徴とする。請求項3
は、請求項2において、前記固定部材は、前記収容側部
材及び前記挿入側部材間を連絡するボルト及びナットか
らなる結合部材であることを特徴とする。請求項4は、
請求項3において、前記ボルトは、前記棒本体における
前記棒材と前記鞘材との挿入方向に沿って前記収容側部
材又は前記挿入側部材に固定され、前記ボルトが固定さ
れていない側の前記収容側部材又は前記挿入側部材に
は、前記棒材と前記鞘材との挿入方向に沿って貫通し、
前記ボルトを挿入させる貫通穴を有する係止部材が備え
られ、前記ボルトに螺合されて前記挿入側部材の挿入長
さを制限するための制限用ナット及び前記ボルトに螺合
されて前記係止部材に前記ボルトを固定するための固定
用ナットにより前記収容側部材及び前記挿入側部材を固
定したことを特徴とする。
【0008】請求項5は、請求項1から4において、前
記Xアームの滑動端には、該滑動端を付勢して前記上枠
を上昇方向へ付勢する上昇付勢手段が設けられたことを
特徴とする。請求項6は、請求項1から5において、前
記回動駆動手段は、電動モータであることを特徴とす
る。
記Xアームの滑動端には、該滑動端を付勢して前記上枠
を上昇方向へ付勢する上昇付勢手段が設けられたことを
特徴とする。請求項6は、請求項1から5において、前
記回動駆動手段は、電動モータであることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の作用・効果】本発明の天窓装置では、建物の屋
上等で上下方向に連通する窓用開口を形成する下枠の上
方には上枠が配置され、各枠の両側に対をなして複数個
設けられたXアームの各アームの各一端が回動軸端とさ
れて、上枠は下枠の上方で昇降自在に設けられている。
各Xアームは、交点で軸支した2本のアームの各一端を
それぞれ回動軸端とし、一方のアームの他端は対向する
下枠又は上枠で滑動端となっており、各側の複数個のX
アームの各側の滑動端同士は、滑動端間の間隔を可変す
るための調整機構を有する連結部材で連結されている。
上等で上下方向に連通する窓用開口を形成する下枠の上
方には上枠が配置され、各枠の両側に対をなして複数個
設けられたXアームの各アームの各一端が回動軸端とさ
れて、上枠は下枠の上方で昇降自在に設けられている。
各Xアームは、交点で軸支した2本のアームの各一端を
それぞれ回動軸端とし、一方のアームの他端は対向する
下枠又は上枠で滑動端となっており、各側の複数個のX
アームの各側の滑動端同士は、滑動端間の間隔を可変す
るための調整機構を有する連結部材で連結されている。
【0010】複数個配列されたXアームの回動軸端の一
方に設けられた回動駆動手段によってアームを回動させ
ると、連結部材で連結された滑動端同士は連動して滑動
し、上枠は下枠の上方で昇降する。上枠が下枠の上方で
上昇すると、下枠に形成された窓用開口によって、屋外
と屋内とが連通し、屋内の換気・或いは排煙等を行うこ
とができる。
方に設けられた回動駆動手段によってアームを回動させ
ると、連結部材で連結された滑動端同士は連動して滑動
し、上枠は下枠の上方で昇降する。上枠が下枠の上方で
上昇すると、下枠に形成された窓用開口によって、屋外
と屋内とが連通し、屋内の換気・或いは排煙等を行うこ
とができる。
【0011】上記構成において、滑動端同士は連結部材
で連結されているが、連結部材には滑動端間の間隔を調
整するための調整機構が設けられている。従って、調整
機構によって滑動端間の間隔を小さくすると、回動駆動
手段が設けられていない側のXアームでは、その回動端
に対して滑動端が接近して、軸支された交点が迫り上が
るため、上枠は、回動駆動手段が設けられていない側の
Xアームで支えられた側が、回動駆動手段が設けられた
側のXアームで支えられた側より高くなる。逆に、調整
機構によって滑動端間の間隔を大きくすると、回動駆動
手段が設けられていない側のXアームでは、その回動端
に対して滑動端が遠ざかり、軸支された交点が引き下が
るため、上枠は、回動駆動手段が設けられていない側の
Xアームで支えられた側が、回動駆動手段が設けられた
側のXアームで支えられた側より低くなる。
で連結されているが、連結部材には滑動端間の間隔を調
整するための調整機構が設けられている。従って、調整
機構によって滑動端間の間隔を小さくすると、回動駆動
手段が設けられていない側のXアームでは、その回動端
に対して滑動端が接近して、軸支された交点が迫り上が
るため、上枠は、回動駆動手段が設けられていない側の
Xアームで支えられた側が、回動駆動手段が設けられた
側のXアームで支えられた側より高くなる。逆に、調整
機構によって滑動端間の間隔を大きくすると、回動駆動
手段が設けられていない側のXアームでは、その回動端
に対して滑動端が遠ざかり、軸支された交点が引き下が
るため、上枠は、回動駆動手段が設けられていない側の
Xアームで支えられた側が、回動駆動手段が設けられた
側のXアームで支えられた側より低くなる。
【0012】上記のとおり、本発明では、調整機構によ
って滑動端間の間隔を調整することによって上枠の傾き
を調整することができるため、例えば、装置の組み立て
後の検査において、上枠を下降させた場合に上枠が下枠
に対して正しく載置されないような状態が生じても、調
整によって正しく載置させることができる。従って、X
アーム等の部品に製造時のばらつきがあっても、この取
り付け位置調整手段で調整することによって上枠の昇降
動作及び閉鎖時の上下枠間のパッキンの嵌め込を均等に
調整でき、安定した品質を確保できる。また、必要以上
に高い加工精度が要求されず、標準的な加工精度であっ
ても安定した作動を確保できるため、製造コストを抑制
でき、安価な装置とすることができる。
って滑動端間の間隔を調整することによって上枠の傾き
を調整することができるため、例えば、装置の組み立て
後の検査において、上枠を下降させた場合に上枠が下枠
に対して正しく載置されないような状態が生じても、調
整によって正しく載置させることができる。従って、X
アーム等の部品に製造時のばらつきがあっても、この取
り付け位置調整手段で調整することによって上枠の昇降
動作及び閉鎖時の上下枠間のパッキンの嵌め込を均等に
調整でき、安定した品質を確保できる。また、必要以上
に高い加工精度が要求されず、標準的な加工精度であっ
ても安定した作動を確保できるため、製造コストを抑制
でき、安価な装置とすることができる。
【0013】請求項2では、連結部材は、棒本体が挿入
側部材とこれを収容する収容側部材とからなり、接続長
さを可変した場合でも棒本体が連続した一体の部材とし
て構成されているため、外力に対しても安定した形状を
維持できる。請求項4では、ボルトが挿入方向に沿って
固定されていて、ボルトに螺合される制限用ナットによ
って挿入長さを確実に制限できるため、連結される滑動
端同士の間隔を安定させることができる。請求項5で
は、Xアームの滑動端を付勢して上枠を上昇方向へ付勢
する上昇付勢手段が設けられているため、仕様変更によ
って上枠の重量が重くなっているにも拘らず、回動駆動
手段に必要な駆動力を抑制できる。従って、駆動装置の
価格上昇を抑えることができ、安価な装置とすることが
できる。
側部材とこれを収容する収容側部材とからなり、接続長
さを可変した場合でも棒本体が連続した一体の部材とし
て構成されているため、外力に対しても安定した形状を
維持できる。請求項4では、ボルトが挿入方向に沿って
固定されていて、ボルトに螺合される制限用ナットによ
って挿入長さを確実に制限できるため、連結される滑動
端同士の間隔を安定させることができる。請求項5で
は、Xアームの滑動端を付勢して上枠を上昇方向へ付勢
する上昇付勢手段が設けられているため、仕様変更によ
って上枠の重量が重くなっているにも拘らず、回動駆動
手段に必要な駆動力を抑制できる。従って、駆動装置の
価格上昇を抑えることができ、安価な装置とすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の天窓装置1を説明する。図1は、工場等の天窓とし
て設けられる本発明の天窓装置1である。天窓装置1
は、建物の図示しない水平な屋根等の屋上面に固定して
取り付けられ、窓用開口を形成する四角形の下枠2と、
この下枠2の上方で昇降動作して、下降時に下枠2に覆
い被さって窓用開口を開閉する四角形の上枠3と、上枠
3と下枠2とを連絡して上枠3を昇降させるための昇降
機構4とからなる。
明の天窓装置1を説明する。図1は、工場等の天窓とし
て設けられる本発明の天窓装置1である。天窓装置1
は、建物の図示しない水平な屋根等の屋上面に固定して
取り付けられ、窓用開口を形成する四角形の下枠2と、
この下枠2の上方で昇降動作して、下降時に下枠2に覆
い被さって窓用開口を開閉する四角形の上枠3と、上枠
3と下枠2とを連絡して上枠3を昇降させるための昇降
機構4とからなる。
【0015】最上部に位置する上枠3には、上方に向か
う凸曲面形状のアクリル製の透明なドーム31が設けら
れ、ドーム31の下方には、図2に示すように、ガラス
板33が配置されている。なお、ドーム31の内側に
は、仕様に応じて、ドーム31との間に空気層を有して
配置された内側ドーム32が設けられる場合がある。こ
の内側ドーム32は、外気温度の変化に対して屋内の温
度変化を少なくするための断熱層を、ドーム31との間
に形成するものである。さらに、ガラス板33を支持す
る上枠3の内側には、仕様に応じて、一点鎖線に示すよ
うに、厚み1.5mm程度のステンレス鋼板34による
補強耐火構造が設けられる場合もある。
う凸曲面形状のアクリル製の透明なドーム31が設けら
れ、ドーム31の下方には、図2に示すように、ガラス
板33が配置されている。なお、ドーム31の内側に
は、仕様に応じて、ドーム31との間に空気層を有して
配置された内側ドーム32が設けられる場合がある。こ
の内側ドーム32は、外気温度の変化に対して屋内の温
度変化を少なくするための断熱層を、ドーム31との間
に形成するものである。さらに、ガラス板33を支持す
る上枠3の内側には、仕様に応じて、一点鎖線に示すよ
うに、厚み1.5mm程度のステンレス鋼板34による
補強耐火構造が設けられる場合もある。
【0016】昇降機構4は、下枠2と上枠3とを連結す
るXアーム41、42、43、44及びXフリーアーム
45と、昇降駆動部材としての昇降用モータ46と、昇
降補助用の押しばね55と、これらの関連部材とからな
る。各Xアーム41、42、43、44は、それぞれ軸
41A、42A、43A、44Aで回転自在に支持され
た片41aと片41b、片42aと片42b、片43a
と片43b、片43aと片43b、片44aと片44b
からそれぞれ構成されており、図2にも示すように、昇
降機構4は、下枠2及び上枠3の内側に配置されてい
る。
るXアーム41、42、43、44及びXフリーアーム
45と、昇降駆動部材としての昇降用モータ46と、昇
降補助用の押しばね55と、これらの関連部材とからな
る。各Xアーム41、42、43、44は、それぞれ軸
41A、42A、43A、44Aで回転自在に支持され
た片41aと片41b、片42aと片42b、片43a
と片43b、片43aと片43b、片44aと片44b
からそれぞれ構成されており、図2にも示すように、昇
降機構4は、下枠2及び上枠3の内側に配置されてい
る。
【0017】下枠2及び上枠3の同一辺側に配列して設
けられている1組のXアーム41、42において、一方
のXアーム41の一方の片41aの下方端は、下枠2に
支持された回転軸に回動自在に軸支された回動軸端とな
っており、片41aの下方端には昇降用モータ46の回
転が連結シャフト46aを介して伝達される減速機構4
7の出力歯車と噛み合う歯車が備えられていて、片41
aは昇降用モータ46の駆動によって下枠2側を回動軸
として回動する回動腕となっている。なお、片41aの
上方端は、フリー端となっている。
けられている1組のXアーム41、42において、一方
のXアーム41の一方の片41aの下方端は、下枠2に
支持された回転軸に回動自在に軸支された回動軸端とな
っており、片41aの下方端には昇降用モータ46の回
転が連結シャフト46aを介して伝達される減速機構4
7の出力歯車と噛み合う歯車が備えられていて、片41
aは昇降用モータ46の駆動によって下枠2側を回動軸
として回動する回動腕となっている。なお、片41aの
上方端は、フリー端となっている。
【0018】Xアーム41の他方の片41bの上方端
は、上枠3の内側の辺に沿って配置された摺動案内溝5
1の端部に備えられた回転軸に回動自在に軸支された回
動軸端となっており、片41bの下方端は、下枠2の内
側の辺に沿って配置された摺動案内溝53内に滑動自在
に配置された滑動片(図示なし)に連結されて、摺動案
内溝53に沿って移動可能にされている。これにより、
上記片41aが昇降用モータ46の駆動によって回動す
る際に、片41bは、上枠3側を回動軸として回動する
回動腕となっている。
は、上枠3の内側の辺に沿って配置された摺動案内溝5
1の端部に備えられた回転軸に回動自在に軸支された回
動軸端となっており、片41bの下方端は、下枠2の内
側の辺に沿って配置された摺動案内溝53内に滑動自在
に配置された滑動片(図示なし)に連結されて、摺動案
内溝53に沿って移動可能にされている。これにより、
上記片41aが昇降用モータ46の駆動によって回動す
る際に、片41bは、上枠3側を回動軸として回動する
回動腕となっている。
【0019】Xアーム41と配列されたもう一方のXア
ーム42の一方の片42aの下方端は、下枠2に支持さ
れた回転軸に回動自在に軸支された回動軸端となってお
り、片42aの上方端は、上枠3の上記摺動案内溝51
内に滑動自在に配置された滑動片52に連結されて、上
記片41aと同様に摺動案内溝51に沿って移動可能に
されている。Xアーム42の他方の片42bの下方端
は、下枠2の摺動案内溝53内に滑動自在に配置された
滑動片(図示なし)に連結されて、摺動案内溝53に沿
って移動可能にされている。なお、片42bの上方端
は、フリー端となっている。これにより、上記片41a
が昇降用モータ46の駆動によって回動する際に、片4
2bは、下枠2側を回動軸として回動する回動腕となっ
ている。
ーム42の一方の片42aの下方端は、下枠2に支持さ
れた回転軸に回動自在に軸支された回動軸端となってお
り、片42aの上方端は、上枠3の上記摺動案内溝51
内に滑動自在に配置された滑動片52に連結されて、上
記片41aと同様に摺動案内溝51に沿って移動可能に
されている。Xアーム42の他方の片42bの下方端
は、下枠2の摺動案内溝53内に滑動自在に配置された
滑動片(図示なし)に連結されて、摺動案内溝53に沿
って移動可能にされている。なお、片42bの上方端
は、フリー端となっている。これにより、上記片41a
が昇降用モータ46の駆動によって回動する際に、片4
2bは、下枠2側を回動軸として回動する回動腕となっ
ている。
【0020】同様に、他の1組のXアーム43、44
は、図3に示すように、上記Xアーム41、42と同様
の構成からなり、上記Xアーム41、42と対向する同
一辺側で上記Xアーム41、42と対をなして下枠2と
上枠3とを連結するように設けられている。
は、図3に示すように、上記Xアーム41、42と同様
の構成からなり、上記Xアーム41、42と対向する同
一辺側で上記Xアーム41、42と対をなして下枠2と
上枠3とを連結するように設けられている。
【0021】以上の構成からなる各Xアーム41〜44
において、滑動端として下枠2の摺動案内溝53をそれ
ぞれ移動可能に設けられた上記Xアーム41の片41b
の下端とXアーム42の片42bの下端及びXアーム4
3の片43bの下端とXアーム44の片44bの下端に
は、図3に示すように、片41bの下端と片42bの下
端及び片43bの下端と片44bの下端とをそれぞれ相
互に連結する連結アーム20がそれぞれ連結されてお
り、上記Xアーム41の片41bの下端とXアーム42
の片42bの下端及びXアーム43の片43bの下端と
Xアーム44の片44bの下端とは、連結アーム20を
介してそれぞれ連動する。
において、滑動端として下枠2の摺動案内溝53をそれ
ぞれ移動可能に設けられた上記Xアーム41の片41b
の下端とXアーム42の片42bの下端及びXアーム4
3の片43bの下端とXアーム44の片44bの下端に
は、図3に示すように、片41bの下端と片42bの下
端及び片43bの下端と片44bの下端とをそれぞれ相
互に連結する連結アーム20がそれぞれ連結されてお
り、上記Xアーム41の片41bの下端とXアーム42
の片42bの下端及びXアーム43の片43bの下端と
Xアーム44の片44bの下端とは、連結アーム20を
介してそれぞれ連動する。
【0022】連結アーム20は、図4に示すように、板
状の棒材である案内プレート21を備えた挿入側アーム
22と、案内プレート21が挿入される収容側アーム2
3とが、相対的に伸縮自在に設けられて、全長が可変で
きるようになっている。
状の棒材である案内プレート21を備えた挿入側アーム
22と、案内プレート21が挿入される収容側アーム2
3とが、相対的に伸縮自在に設けられて、全長が可変で
きるようになっている。
【0023】挿入側アーム22及び収容側アーム23に
はそれぞれ断面L字状のブラケット24、25がねじに
よって取付けられており、各ブラケット24、25間に
は、各ブラケット24、25間の間隔、すなわち、挿入
側アーム22と収容側アーム23の全長を固定するため
のボルト26及び複数のナット27a、27b、27c
からなる結合部材が、各ブラケット24、25にそれぞ
れ形成された貫通穴間に架け渡されている。
はそれぞれ断面L字状のブラケット24、25がねじに
よって取付けられており、各ブラケット24、25間に
は、各ブラケット24、25間の間隔、すなわち、挿入
側アーム22と収容側アーム23の全長を固定するため
のボルト26及び複数のナット27a、27b、27c
からなる結合部材が、各ブラケット24、25にそれぞ
れ形成された貫通穴間に架け渡されている。
【0024】ここでは、挿入側アーム22側のブラケッ
ト24側から収容側アーム23側のブラケット25へ向
かってボルト26が挿入されて、ナット27aによって
ボルト26がブラケット24に固定され、ボルト26に
螺合されたナット27bによりブラケット24、25間
の間隔が設定されて、ナット27cによってブラケット
25に固定されているが、各アーム22、23の伸縮方
向に沿っていればボルト26はブラケット25側から挿
入されていてもよい。尚、ボルト26及び各ナット27
a、27b、27cと各ブラケット24、25との間に
は、スプリングワッシャ等が介在してもよい。また、挿
入側アーム22及び収容側アーム23の各片への取付け
向きも、逆になっていてもよい。
ト24側から収容側アーム23側のブラケット25へ向
かってボルト26が挿入されて、ナット27aによって
ボルト26がブラケット24に固定され、ボルト26に
螺合されたナット27bによりブラケット24、25間
の間隔が設定されて、ナット27cによってブラケット
25に固定されているが、各アーム22、23の伸縮方
向に沿っていればボルト26はブラケット25側から挿
入されていてもよい。尚、ボルト26及び各ナット27
a、27b、27cと各ブラケット24、25との間に
は、スプリングワッシャ等が介在してもよい。また、挿
入側アーム22及び収容側アーム23の各片への取付け
向きも、逆になっていてもよい。
【0025】以上のような構成を有する連結アーム20
でXアーム41、42及びXアーム、43、44の滑動
端同士を連結することによって、滑動端同士の間隔を可
変させることが可能となっている。これによって、各X
アーム41〜44と摺動用案内溝51、53との間にば
らつきがあっても、ブラケット24,25間の間隔すな
わち連結アーム20の全長を調整することで、同一側に
それぞれ対をなして配されたXアーム41とXアーム4
2及びXアーム43とXアーム44の各昇降動作が連動
し、各Xアーム41とXアーム42、Xアーム43とX
アーム44の各昇降動作が同期するため、上枠3の昇降
を安定させることができる。
でXアーム41、42及びXアーム、43、44の滑動
端同士を連結することによって、滑動端同士の間隔を可
変させることが可能となっている。これによって、各X
アーム41〜44と摺動用案内溝51、53との間にば
らつきがあっても、ブラケット24,25間の間隔すな
わち連結アーム20の全長を調整することで、同一側に
それぞれ対をなして配されたXアーム41とXアーム4
2及びXアーム43とXアーム44の各昇降動作が連動
し、各Xアーム41とXアーム42、Xアーム43とX
アーム44の各昇降動作が同期するため、上枠3の昇降
を安定させることができる。
【0026】さらに、連結アーム20には、押しばね5
5の端部によって押圧される押しばね用ピストン56が
備えられている。押しばね55には、下枠2の昇降用モ
ータ46と対向する側に備えられた調整ねじ57を介し
て、押しばね55を押し縮める方向に押圧力が与えられ
ており、押しばね55の他方の端部が押しばね用ピスト
ン56に当接することによって、押しばね55は押しば
ね用ピストン56を介して連結アーム20を昇降用モー
タ46側へ向かって付勢する。
5の端部によって押圧される押しばね用ピストン56が
備えられている。押しばね55には、下枠2の昇降用モ
ータ46と対向する側に備えられた調整ねじ57を介し
て、押しばね55を押し縮める方向に押圧力が与えられ
ており、押しばね55の他方の端部が押しばね用ピスト
ン56に当接することによって、押しばね55は押しば
ね用ピストン56を介して連結アーム20を昇降用モー
タ46側へ向かって付勢する。
【0027】これによって、各Xアーム41、42及び
Xアーム43、44は、押しばね55の押圧力によって
上枠3の重量に抗して上枠3を押し上げる方向の付勢力
を常に与えられることになり、上枠3の重量に対して押
しばね55の押圧力が重量を緩和するため、上枠3の昇
降動作のための駆動力及び制動力を抑えることができ、
上枠3を昇降させるための昇降用モータ46の能力を小
さくすることができる。尚、調整ねじ57は、両側の各
押しばね55の押圧力を調整して、上枠3の重量に合わ
せるためのものである。
Xアーム43、44は、押しばね55の押圧力によって
上枠3の重量に抗して上枠3を押し上げる方向の付勢力
を常に与えられることになり、上枠3の重量に対して押
しばね55の押圧力が重量を緩和するため、上枠3の昇
降動作のための駆動力及び制動力を抑えることができ、
上枠3を昇降させるための昇降用モータ46の能力を小
さくすることができる。尚、調整ねじ57は、両側の各
押しばね55の押圧力を調整して、上枠3の重量に合わ
せるためのものである。
【0028】Xフリーアーム45は、図5に示すよう
に、Xアーム41、42及びXアーム43、44に対す
る側方で、下枠2と上枠3とを連結するもので、片45
aと片45bは、軸45Aで回転自在に相互に支持さ
れ、各片45a、45bの各端部は、下枠2と上枠3に
それぞれ備えられた摺動用案内溝48、49内を摺動す
る滑動片と連結されており、上枠3を昇降時に安定させ
ている。
に、Xアーム41、42及びXアーム43、44に対す
る側方で、下枠2と上枠3とを連結するもので、片45
aと片45bは、軸45Aで回転自在に相互に支持さ
れ、各片45a、45bの各端部は、下枠2と上枠3に
それぞれ備えられた摺動用案内溝48、49内を摺動す
る滑動片と連結されており、上枠3を昇降時に安定させ
ている。
【0029】以上の構成からなる本実施例の天窓装置1
は、閉窓時には、図5及び図6に実線で示すとおり下枠
2の上に上枠3が重なり合った状態となり、開窓時に
は、同図各一点鎖線で示すとおり、下枠2の上方位置に
上枠3が上昇し、下枠2と上枠3との間に空間を形成
し、この空間を排煙、換気等に利用する。
は、閉窓時には、図5及び図6に実線で示すとおり下枠
2の上に上枠3が重なり合った状態となり、開窓時に
は、同図各一点鎖線で示すとおり、下枠2の上方位置に
上枠3が上昇し、下枠2と上枠3との間に空間を形成
し、この空間を排煙、換気等に利用する。
【0030】以上のとおり構成された本発明の天窓装置
1では、工場での組み立て時に、通常の組み立てが行わ
れれば、図7(a)に示すように、上枠3が水平状態に
なるように組み立てられる。しかしながら、Xアームや
各枠のばらつきによっては、上枠3が必ずしも水平状態
に組み立てられるとは限らず、図7(b)や図7(c)
に示すように、上枠3が水平状態から傾いた状態になる
ことがある。
1では、工場での組み立て時に、通常の組み立てが行わ
れれば、図7(a)に示すように、上枠3が水平状態に
なるように組み立てられる。しかしながら、Xアームや
各枠のばらつきによっては、上枠3が必ずしも水平状態
に組み立てられるとは限らず、図7(b)や図7(c)
に示すように、上枠3が水平状態から傾いた状態になる
ことがある。
【0031】その場合には、連結アーム20のボルト2
6に螺合されたナット27b、27cを操作することに
よって、例えば、図7(b)のように、上枠3の図示左
側方向が下がった傾斜を呈している場合には、ナット2
7b、27cを操作して、ブラケット24、25の間隔
を狭めて、連結アーム20の全長を小さくすればよい。
これにより、Xアーム42の片42bの下方の滑動端L
が、下枠2に支持された片41aの下方の回動端M側に
引き寄せられて、軸42Aが押し上げられ、それと同時
に片42aの上側の滑動端Nが上昇する。このとき、X
アーム41側は、減速機構47によって回動した片41
aの回動角度が維持され、片41bの角度と同期したま
まであるため、Xアーム41側によって支えられた上枠
3の図示右側の上下方向の位置は変化しない。従って、
上枠3は、図示左側のXアーム42側のみが上昇し、図
示右側のXアーム41側との水平方向の均衡が図られ
る。
6に螺合されたナット27b、27cを操作することに
よって、例えば、図7(b)のように、上枠3の図示左
側方向が下がった傾斜を呈している場合には、ナット2
7b、27cを操作して、ブラケット24、25の間隔
を狭めて、連結アーム20の全長を小さくすればよい。
これにより、Xアーム42の片42bの下方の滑動端L
が、下枠2に支持された片41aの下方の回動端M側に
引き寄せられて、軸42Aが押し上げられ、それと同時
に片42aの上側の滑動端Nが上昇する。このとき、X
アーム41側は、減速機構47によって回動した片41
aの回動角度が維持され、片41bの角度と同期したま
まであるため、Xアーム41側によって支えられた上枠
3の図示右側の上下方向の位置は変化しない。従って、
上枠3は、図示左側のXアーム42側のみが上昇し、図
示右側のXアーム41側との水平方向の均衡が図られ
る。
【0032】逆に、図7(c)のように、上枠が図示右
側方向が下がった傾斜を呈している場合には、ナット2
7b、27cを操作して、ブラケット24、25の間隔
を広げて、連結アーム20の全長を大きくすればよい。
尚、この上枠3の水平方向の調整は、工場での組み立て
時のみでなく、建物への施工時においても、同様に行う
ことができる。
側方向が下がった傾斜を呈している場合には、ナット2
7b、27cを操作して、ブラケット24、25の間隔
を広げて、連結アーム20の全長を大きくすればよい。
尚、この上枠3の水平方向の調整は、工場での組み立て
時のみでなく、建物への施工時においても、同様に行う
ことができる。
【0033】以上のとおり、本発明によれば、Xアーム
41〜44、下枠2及び上枠3における各Xアームの各
回転軸端取り付け位置、摺動用案内溝48、49等、天
窓装置1における各部材の製造ばらつきに関係なく、上
枠3の取り付け傾きを、調整することができる。従っ
て、各部材の製造精度に過剰な厳密さが要求されること
がなく、通常の精度での加工によって、上枠3の安定し
た昇降動作を確保することができるため、安価な天窓装
置1とすることができる。また、本実施例では、案内プ
レート21を収容側アーム23内に収容し、連結アーム
20の全長を調整するために、ブラケット24、25間
にボルト26及びナット27a、27b、27cを設け
ているため、上枠3の重量が加わる連結アーム20の強
度を確保することができるとともに、施工後に連結アー
ム20の全長が変化することがない。
41〜44、下枠2及び上枠3における各Xアームの各
回転軸端取り付け位置、摺動用案内溝48、49等、天
窓装置1における各部材の製造ばらつきに関係なく、上
枠3の取り付け傾きを、調整することができる。従っ
て、各部材の製造精度に過剰な厳密さが要求されること
がなく、通常の精度での加工によって、上枠3の安定し
た昇降動作を確保することができるため、安価な天窓装
置1とすることができる。また、本実施例では、案内プ
レート21を収容側アーム23内に収容し、連結アーム
20の全長を調整するために、ブラケット24、25間
にボルト26及びナット27a、27b、27cを設け
ているため、上枠3の重量が加わる連結アーム20の強
度を確保することができるとともに、施工後に連結アー
ム20の全長が変化することがない。
【0034】さらに、上記のとおり、ドームが二重に設
けられたものや、耐火用の補強用のステンレス鋼板等が
設けられた場合であっても、上枠3を昇降させる昇降機
構であるXアーム41〜44においては、下枠2側の滑
動端となる片41b、42b、43b、44bの下枠2
側の滑動端側が連結アーム20を介して押しばね55に
よって付勢されていて、上枠3を上昇させるように付勢
するため、上枠3全体の重量に対応する駆動力は必要な
く、付勢力によって軽減された分の重量に相当するだけ
の駆動力のみで円滑に昇降させることができる。従っ
て、昇降用モータ46の駆動力の負担が軽減され、昇降
用モータ46の能力等の大型化の必要がなくなり、安価
な天窓装置1とすることができる。本実施例では、上枠
3の傾き調整のために、ブラケット24、25でボルト
26及びナット27a、27b、27cを係止するよう
にしたが、案内プレート21に挿入方向に沿った溝を形
成しておき、収容側アーム23の外側からボルト及びナ
ットで案内プレート21を挟み込むようにして、連結ア
ーム20の全長を固定してもよい。
けられたものや、耐火用の補強用のステンレス鋼板等が
設けられた場合であっても、上枠3を昇降させる昇降機
構であるXアーム41〜44においては、下枠2側の滑
動端となる片41b、42b、43b、44bの下枠2
側の滑動端側が連結アーム20を介して押しばね55に
よって付勢されていて、上枠3を上昇させるように付勢
するため、上枠3全体の重量に対応する駆動力は必要な
く、付勢力によって軽減された分の重量に相当するだけ
の駆動力のみで円滑に昇降させることができる。従っ
て、昇降用モータ46の駆動力の負担が軽減され、昇降
用モータ46の能力等の大型化の必要がなくなり、安価
な天窓装置1とすることができる。本実施例では、上枠
3の傾き調整のために、ブラケット24、25でボルト
26及びナット27a、27b、27cを係止するよう
にしたが、案内プレート21に挿入方向に沿った溝を形
成しておき、収容側アーム23の外側からボルト及びナ
ットで案内プレート21を挟み込むようにして、連結ア
ーム20の全長を固定してもよい。
【図1】本発明の天窓装置の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の天窓装置におけるXアームを示す部分
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の天窓装置における昇降機構を説明する
ための昇降機構の要部正面図である。
ための昇降機構の要部正面図である。
【図4】本実施例の連結アームを示す図で、(a)は正
面図、(b)は平面断面図である。
面図、(b)は平面断面図である。
【図5】本発明の天窓装置の作動を示す正面断面図であ
る。
る。
【図6】本発明の天窓装置の作動を示す側面断面図であ
る。
る。
【図7】本発明の天窓装置における連結アームの調整方
法を説明するための略図である。
法を説明するための略図である。
1 天窓装置 2 下枠 3 上枠 20 連結アーム(連結部材) 21 案内プレート(板状の棒材) 22 挿入側アーム(挿入側部材) 23 収容側アーム(鞘材、収容側部材) 24,25 ブラケット(係止部材) 26 ボルト(調製機構、固定部材、結合部材) 27a,27b,27c ナット(調製機構、固定部
材、結合部材) 41 Xアーム 42 Xアーム 43 Xアーム 44 Xアーム 41A,42A,43A,44A 軸(交点) 41a,41b 片(2本のアーム) 42a,42b 片(2本のアーム) 43a,43b 片(2本のアーム) 44a,44b 片(2本のアーム) 46 昇降用モータ(回動駆動手段、電動モータ) 55 押しばね(上昇付勢手段)
材、結合部材) 41 Xアーム 42 Xアーム 43 Xアーム 44 Xアーム 41A,42A,43A,44A 軸(交点) 41a,41b 片(2本のアーム) 42a,42b 片(2本のアーム) 43a,43b 片(2本のアーム) 44a,44b 片(2本のアーム) 46 昇降用モータ(回動駆動手段、電動モータ) 55 押しばね(上昇付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英樹 名古屋市緑区鳴海町字上汐田68番地 中央 発條株式会社内 (72)発明者 青木 宏憲 東京都中央区入船1丁目3番地9 株式会 社菱晃内
Claims (6)
- 【請求項1】 建物の屋上等で上下方向に連通する窓用
開口を形成する下枠と、該下枠の前記窓用開口を前記下
枠の上方側より開閉する上枠とからなり、 交点で軸支した2本のアームの各一端を前記下枠及び前
記上枠においてそれぞれ回動軸端とし、該2本のアーム
のうちの一方のアームの他端を対向する枠において滑動
端とするXアームを前記上枠及び下枠の両側に対をなし
てそれぞれ複数個配列して設けて、前記上枠を前記下枠
の上方で昇降自在に配置した天窓装置において、 前記下枠又は前記上枠の各側に配列された複数個の前記
Xアームのいずれかの回動軸端に該Xアームを回動駆動
させる回動駆動手段を設け、 前記下枠又は前記上枠における各側の前記各Xアームの
各滑動端同士を、該各滑動端間の間隔を可変するための
調整機構を有する連結部材で連結して、各側に配列され
た各Xアーム同士を連動させることを特徴とする天窓装
置。 - 【請求項2】 前記連結部材は、 板状の棒材を有する挿入側部材と前記棒材を収容する鞘
材を有する収容側部材とからなる棒本体と、 前記収容側部材に対する前記挿入側部材の挿入長さを制
限して前記収容側部材と前記挿入側部材との接続長さを
固定する固定部材とからなることを特徴とする請求項1
記載の天窓装置。 - 【請求項3】 前記固定部材は、 前記収容側部材及び前記挿入側部材間を連絡するボルト
及びナットからなる結合部材であることを特徴とする請
求項2記載の天窓装置。 - 【請求項4】 前記ボルトは、 前記棒本体における前記棒材と前記鞘材との挿入方向に
沿って前記収容側部材又は前記挿入側部材に固定され、 前記ボルトが固定されていない側の前記収容側部材又は
前記挿入側部材には、前記棒材と前記鞘材との挿入方向
に沿って貫通し、前記ボルトを挿入させる貫通穴を有す
る係止部材が備えられ、 前記ボルトに螺合されて前記挿入側部材の挿入長さを制
限するための制限用ナット及び前記ボルトに螺合されて
前記係止部材に前記ボルトを固定するための固定用ナッ
トにより前記収容側部材及び前記挿入側部材を固定した
ことを特徴とする請求項3記載の天窓装置。 - 【請求項5】 前記Xアームの滑動端には、 該滑動端を付勢して前記上枠を上昇方向へ付勢する上昇
付勢手段が設けられたことを特徴とする請求項1から4
のいずれかに記載の天窓装置。 - 【請求項6】 前記回動駆動手段は、電動モータである
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の天
窓装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11136529A JP2000328730A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 天窓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11136529A JP2000328730A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 天窓装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328730A true JP2000328730A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15177329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11136529A Pending JP2000328730A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 天窓装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000328730A (ja) |
-
1999
- 1999-05-18 JP JP11136529A patent/JP2000328730A/ja active Pending
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