JP2000327582A - 癌細胞転移抑制物質 - Google Patents
癌細胞転移抑制物質Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的はホップまたはホップ苞よりポリ
フェノール類を得、これを癌転移抑制剤、あるいは癌転
移抑制食品として利用することにある。 【解決手段】本発明は、ホップ苞に含有されるポリフェ
ノール様物質で、ゲル型合成樹脂に吸着し、分画分子量
が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜を透過
しない物質、すなわちホップ苞を水または水と混和する
有機溶媒の水溶液で抽出し、ゲル型合成樹脂または限外
ろ過膜により処理して、それぞれ各処理工程を経て得ら
れる画分が、癌細胞の基底膜からの浸潤を阻害する物
質、即ち癌細胞転移抑制剤として用いることのできる物
質である。
フェノール類を得、これを癌転移抑制剤、あるいは癌転
移抑制食品として利用することにある。 【解決手段】本発明は、ホップ苞に含有されるポリフェ
ノール様物質で、ゲル型合成樹脂に吸着し、分画分子量
が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜を透過
しない物質、すなわちホップ苞を水または水と混和する
有機溶媒の水溶液で抽出し、ゲル型合成樹脂または限外
ろ過膜により処理して、それぞれ各処理工程を経て得ら
れる画分が、癌細胞の基底膜からの浸潤を阻害する物
質、即ち癌細胞転移抑制剤として用いることのできる物
質である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホップ苞より得ら
れる癌細胞転移抑制物質、その製造方法、およびその用
途に関する。
れる癌細胞転移抑制物質、その製造方法、およびその用
途に関する。
【0002】
【従来の技術】ホップはクワ科の多年生植物であり、そ
の毬果(未受精の雌花が成熟したもの)を一般にホップ
と呼んでいる。このホップのルプリン部分(球果の内苞
の根元に形成される黄色の顆粒)は、ホップの苦味、芳
香の本体であり、ビール醸造において酵母、麦芽と並ん
で重要なビール原料である。またホップは、民間療法で
は鎮静剤や抗催淫剤として通用している。
の毬果(未受精の雌花が成熟したもの)を一般にホップ
と呼んでいる。このホップのルプリン部分(球果の内苞
の根元に形成される黄色の顆粒)は、ホップの苦味、芳
香の本体であり、ビール醸造において酵母、麦芽と並ん
で重要なビール原料である。またホップは、民間療法で
は鎮静剤や抗催淫剤として通用している。
【0003】一方、ホップ苞はホップ毬果よりルプリン
部分を除いたものであり、ビール醸造には有用とされ
ず、場合によってはビール醸造の際にホップ苞は取り除
かれ、副産物として生じる。その際、ホップ苞は土壌改
良用の肥料として用いられる他に特に有効な利用法は見
い出されておらず、より付加価値の高い利用法の開発が
望まれている。なお、本出願人の出願にかかる特開平9
−2917号、特開平9−163969号、特開平9−
295944号、特開平10−25232公報ではホッ
プ、特にホップ苞由来のポリフェノール類について、抗
酸化作用、発泡麦芽飲料に対する泡安定化作用、抗う蝕
作用、消臭作用を有することを確認している。しかしホ
ップ、特にホップ苞由来のポリフェノール類について、
癌細胞転移抑制効果を明らかにした例は見あたらない。
部分を除いたものであり、ビール醸造には有用とされ
ず、場合によってはビール醸造の際にホップ苞は取り除
かれ、副産物として生じる。その際、ホップ苞は土壌改
良用の肥料として用いられる他に特に有効な利用法は見
い出されておらず、より付加価値の高い利用法の開発が
望まれている。なお、本出願人の出願にかかる特開平9
−2917号、特開平9−163969号、特開平9−
295944号、特開平10−25232公報ではホッ
プ、特にホップ苞由来のポリフェノール類について、抗
酸化作用、発泡麦芽飲料に対する泡安定化作用、抗う蝕
作用、消臭作用を有することを確認している。しかしホ
ップ、特にホップ苞由来のポリフェノール類について、
癌細胞転移抑制効果を明らかにした例は見あたらない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の日本において、
癌は日本人の死因の約1/4を占める最も社会的な影響
の大きい疾病のひとつである。現在、癌の治療法として
は、外科的療法、放射線療法、化学療法などが実施され
ているが、これらの方法だけでは十分な治療効果を得る
には至っていない。
癌は日本人の死因の約1/4を占める最も社会的な影響
の大きい疾病のひとつである。現在、癌の治療法として
は、外科的療法、放射線療法、化学療法などが実施され
ているが、これらの方法だけでは十分な治療効果を得る
には至っていない。
【0005】癌の治療を難しくしている原因のひとつ
が、癌の転移にある。多くの場合、癌の原発巣以外の組
織あるいは臓器への転移が認められ、原発巣を根治して
も転移した癌により死に至る場合が少なくない。従っ
て、癌の転移を効果的に抑制する薬剤や癌の転移を予防
する飲食品が開発された場合、その社会的意義は図り知
れないものがある。
が、癌の転移にある。多くの場合、癌の原発巣以外の組
織あるいは臓器への転移が認められ、原発巣を根治して
も転移した癌により死に至る場合が少なくない。従っ
て、癌の転移を効果的に抑制する薬剤や癌の転移を予防
する飲食品が開発された場合、その社会的意義は図り知
れないものがある。
【0006】癌転移抑制剤として、3−エピシアスタチ
ン誘導体(特開平9−136875)、藻類から得られ
る硫酸化多糖類(特開平9−176022)、ニトロイ
ミダゾール誘導体(特開平9−227529)、限局性
接着キナーゼ(FAK)mRNAの標的領域と相補的
で、6〜40結合ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオ
チド化合物(特開平10−502820、L-アスコルビ
ン酸−2−リン酸類及びその塩類とレバミゾール類を含
有する癌転移阻害剤(特開平10−251151)など
が提案されている。また、緑茶のポリフェノール(尾
形、伊勢村;組織培養、20(3)、121−125
(1994))、人参サポニン及びその代謝産物(若
林、済木ら;和漢医薬学雑誌、14、288−289
(1997))、青そう子熱水抽出物(早川、済木ら;
和漢医薬学雑誌、14、290−291(1997))
に癌転移阻害効果があることが報告されている。しか
し、活性が十分でないことや、副作用などの問題によ
り、十分な臨床効果を得られる癌転移抑制剤は見出され
ていないのが実状である。
ン誘導体(特開平9−136875)、藻類から得られ
る硫酸化多糖類(特開平9−176022)、ニトロイ
ミダゾール誘導体(特開平9−227529)、限局性
接着キナーゼ(FAK)mRNAの標的領域と相補的
で、6〜40結合ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオ
チド化合物(特開平10−502820、L-アスコルビ
ン酸−2−リン酸類及びその塩類とレバミゾール類を含
有する癌転移阻害剤(特開平10−251151)など
が提案されている。また、緑茶のポリフェノール(尾
形、伊勢村;組織培養、20(3)、121−125
(1994))、人参サポニン及びその代謝産物(若
林、済木ら;和漢医薬学雑誌、14、288−289
(1997))、青そう子熱水抽出物(早川、済木ら;
和漢医薬学雑誌、14、290−291(1997))
に癌転移阻害効果があることが報告されている。しか
し、活性が十分でないことや、副作用などの問題によ
り、十分な臨床効果を得られる癌転移抑制剤は見出され
ていないのが実状である。
【0007】従って本発明の目的はホップまたはホップ
苞よりポリフェノール類を得、これを癌転移抑制剤、あ
るいは癌転移抑制食品として利用することにある。
苞よりポリフェノール類を得、これを癌転移抑制剤、あ
るいは癌転移抑制食品として利用することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題について鋭意検討した結果、ホップ苞に含有されるポ
リフェノール様物質で、ゲル型合成樹脂に吸着し、分画
分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜
を透過しない物質、すなわちホップ苞を水または水と混
和する有機溶媒の水溶液で抽出し、ゲル型合成樹脂また
は限外ろ過膜により処理して、それぞれ各処理工程を経
て得られる画分が、癌細胞の基底膜からの浸潤を阻害す
る物質であること、即ち癌細胞転移抑制剤として用いる
ことのできる物質であることを見い出した。更にこの物
質を、医薬品や飲食品に利用することにより本発明を完
成するに至った。
題について鋭意検討した結果、ホップ苞に含有されるポ
リフェノール様物質で、ゲル型合成樹脂に吸着し、分画
分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜
を透過しない物質、すなわちホップ苞を水または水と混
和する有機溶媒の水溶液で抽出し、ゲル型合成樹脂また
は限外ろ過膜により処理して、それぞれ各処理工程を経
て得られる画分が、癌細胞の基底膜からの浸潤を阻害す
る物質であること、即ち癌細胞転移抑制剤として用いる
ことのできる物質であることを見い出した。更にこの物
質を、医薬品や飲食品に利用することにより本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の第1は、ホップ苞に含
有されるポリフェノール様物質で、ゲル型合成樹脂に吸
着し、分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理
した際に膜を透過しない物質である癌細胞転移抑制物質
に関する。
有されるポリフェノール様物質で、ゲル型合成樹脂に吸
着し、分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理
した際に膜を透過しない物質である癌細胞転移抑制物質
に関する。
【0010】本発明の第2は、ホップ苞を、水または水
と混和する有機溶媒の水溶液で抽出し、その抽出液をゲ
ル型合成樹脂に通じて、水または水と混和する有機溶媒
の水溶液で洗浄後、さらに水と混和する有機溶媒の水溶
液により、前記樹脂に吸着した画分を溶出させて得られ
ることを特徴とする癌細胞転移抑制物質に関する。
と混和する有機溶媒の水溶液で抽出し、その抽出液をゲ
ル型合成樹脂に通じて、水または水と混和する有機溶媒
の水溶液で洗浄後、さらに水と混和する有機溶媒の水溶
液により、前記樹脂に吸着した画分を溶出させて得られ
ることを特徴とする癌細胞転移抑制物質に関する。
【0011】本発明の第3は、ホップ苞を、水または水
と混和する有機溶媒の水溶液で抽出し、その抽出液を分
画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理し、その
上残り液より溶媒を除いて得られることを特徴とする癌
細胞転移抑制物質に関する。
と混和する有機溶媒の水溶液で抽出し、その抽出液を分
画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理し、その
上残り液より溶媒を除いて得られることを特徴とする癌
細胞転移抑制物質に関する。
【0012】本発明の第4は、上記の癌細胞転移抑制物
質を含む医薬品および飲食品に関する。
質を含む医薬品および飲食品に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の原料となるホップ苞と
は、ホップ毬果よりルプリン部分を取り除いて得られる
ものであり、一般に、ホップ毬果を粉砕後、ふるい分け
によってルプリン部分を除くことによってホップ苞を得
る。しかし、最近のビール醸造において、ホップ苞をふ
るい分けして除去する手間を省くために、ビール醸造に
有用でないホップ苞を取り除かずにホップ毬果をそのま
まペレット状に成形し、ホップペレットとして、ビール
醸造に利用する傾向にある。従って、本発明の原料とし
ては、ホップ苞を含むものであれば特に限定せず、ホッ
プ苞を含むホップ毬果やホップペレットを原料としても
なんら問題ない。
は、ホップ毬果よりルプリン部分を取り除いて得られる
ものであり、一般に、ホップ毬果を粉砕後、ふるい分け
によってルプリン部分を除くことによってホップ苞を得
る。しかし、最近のビール醸造において、ホップ苞をふ
るい分けして除去する手間を省くために、ビール醸造に
有用でないホップ苞を取り除かずにホップ毬果をそのま
まペレット状に成形し、ホップペレットとして、ビール
醸造に利用する傾向にある。従って、本発明の原料とし
ては、ホップ苞を含むものであれば特に限定せず、ホッ
プ苞を含むホップ毬果やホップペレットを原料としても
なんら問題ない。
【0014】癌細胞転移抑制物質の製造法としては、原
料であるホップ苞またはホップ苞を含むホップ毬果やホ
ップペレットなどを、水または50v/v%以下のアルコー
ル、アセトン、アセトニトリルなどの水と混和する有機
溶媒の水溶液で抽出する。好適な例としては、水または
エタノール50v/v%以下の含水エタノールが挙げられる。
原料と抽出溶媒の割合は、1:20〜100(重量比)程度
が望ましく、また抽出は4〜95℃、撹拌下、20〜60分間
程度行われることが望ましい。濾過により抽出液を得る
が、その際必要があればパーライトなどの濾過助材を用
いることもできる。このようにして得られた抽出液は、
ゲル型合成樹脂および/または限外ろ過膜により処理す
る。
料であるホップ苞またはホップ苞を含むホップ毬果やホ
ップペレットなどを、水または50v/v%以下のアルコー
ル、アセトン、アセトニトリルなどの水と混和する有機
溶媒の水溶液で抽出する。好適な例としては、水または
エタノール50v/v%以下の含水エタノールが挙げられる。
原料と抽出溶媒の割合は、1:20〜100(重量比)程度
が望ましく、また抽出は4〜95℃、撹拌下、20〜60分間
程度行われることが望ましい。濾過により抽出液を得る
が、その際必要があればパーライトなどの濾過助材を用
いることもできる。このようにして得られた抽出液は、
ゲル型合成樹脂および/または限外ろ過膜により処理す
る。
【0015】まず、ゲル型合成樹脂を利用する方法につ
いて述べる。上記の抽出工程で得られた原料の抽出液に
ついて、ゲル型合成樹脂に癌細胞転移抑制物質を吸着さ
せる吸着工程、水またはエタノール水溶液、好ましくは
1〜10v/v%のエタノール水溶液によりゲル型合成樹脂を
洗浄する洗浄工程、60v/v%以上のエタノール水溶液また
はエタノールによりゲル型合成樹脂から癌細胞転移抑制
物質を溶出する溶出工程を行い、癌細胞転移抑制物質を
得る。
いて述べる。上記の抽出工程で得られた原料の抽出液に
ついて、ゲル型合成樹脂に癌細胞転移抑制物質を吸着さ
せる吸着工程、水またはエタノール水溶液、好ましくは
1〜10v/v%のエタノール水溶液によりゲル型合成樹脂を
洗浄する洗浄工程、60v/v%以上のエタノール水溶液また
はエタノールによりゲル型合成樹脂から癌細胞転移抑制
物質を溶出する溶出工程を行い、癌細胞転移抑制物質を
得る。
【0016】吸着工程とは、同抽出溶液を15〜30℃の室
温程度まで冷却した後、ゲル型合成樹脂を充填したカラ
ムに通液し、樹脂に癌細胞転移抑制物質を吸着させる工
程である。その際、必要があれば、吸着効率をあげるた
めに、減圧濃縮などによりあらかじめ抽出液の有機溶媒
濃度を下げておくこともできる。ゲル型合成樹脂の材質
としては、親水性ビニルポリマー、ヒドロキシプロピル
化デキストラン、スチレン−ジビニルベンゼン重合体な
どを挙げることができる。通液時間は、SV値が0.5〜1
00の間となるように設定するのが好ましい。なお、ここ
で言うSV値とは、以下の式で定義される値である。
温程度まで冷却した後、ゲル型合成樹脂を充填したカラ
ムに通液し、樹脂に癌細胞転移抑制物質を吸着させる工
程である。その際、必要があれば、吸着効率をあげるた
めに、減圧濃縮などによりあらかじめ抽出液の有機溶媒
濃度を下げておくこともできる。ゲル型合成樹脂の材質
としては、親水性ビニルポリマー、ヒドロキシプロピル
化デキストラン、スチレン−ジビニルベンゼン重合体な
どを挙げることができる。通液時間は、SV値が0.5〜1
00の間となるように設定するのが好ましい。なお、ここ
で言うSV値とは、以下の式で定義される値である。
【0017】SV値=(通液量(L))/{(樹脂量(L))
× (通液時間(h))} 洗浄工程は、癌細胞転移抑制物質を保持したゲル型合成
樹脂を洗浄する工程であり、この工程により夾雑成分を
除き、癌細胞転移抑制物質の精製度をよりあげることが
可能となる。洗浄に用いる溶媒としては、水ないし1〜
10v/v%のエタノール水溶液が好適であり、樹脂量の1
〜10倍程度の溶媒量を通液し、洗浄することが望まし
い。
× (通液時間(h))} 洗浄工程は、癌細胞転移抑制物質を保持したゲル型合成
樹脂を洗浄する工程であり、この工程により夾雑成分を
除き、癌細胞転移抑制物質の精製度をよりあげることが
可能となる。洗浄に用いる溶媒としては、水ないし1〜
10v/v%のエタノール水溶液が好適であり、樹脂量の1
〜10倍程度の溶媒量を通液し、洗浄することが望まし
い。
【0018】溶出工程は、癌細胞転移抑制物質を保持し
たゲル型合成樹脂より癌細胞転移抑制物質を脱離溶出す
る工程であり、溶出に用いる溶媒としては含水アルコー
ル、含水アセトン、含水アセトニトリルなどを用いるこ
とができ、特に好適な例としては30v/v%以上のエタノ
ール水溶液またはエタノールが挙げられる。溶出溶媒の
通液量は樹脂量の2〜6倍程度が望ましい。
たゲル型合成樹脂より癌細胞転移抑制物質を脱離溶出す
る工程であり、溶出に用いる溶媒としては含水アルコー
ル、含水アセトン、含水アセトニトリルなどを用いるこ
とができ、特に好適な例としては30v/v%以上のエタノ
ール水溶液またはエタノールが挙げられる。溶出溶媒の
通液量は樹脂量の2〜6倍程度が望ましい。
【0019】得られた溶出溶媒を濃縮、凍結乾燥、スプ
レードライなどの通常の方法により除き、癌細胞転移抑
制物質を粉末として得ることができる。また減圧濃縮の
際、アルコール、アセトン、アセトニトリルなどを回収
し、再利用することもできる。使用したゲル型合成樹脂
は80v/v%以上のアルコール水溶液、0.05N程度の水酸化
ナトリウム水溶液などで洗浄した後、繰り返し使用する
ことが可能である。
レードライなどの通常の方法により除き、癌細胞転移抑
制物質を粉末として得ることができる。また減圧濃縮の
際、アルコール、アセトン、アセトニトリルなどを回収
し、再利用することもできる。使用したゲル型合成樹脂
は80v/v%以上のアルコール水溶液、0.05N程度の水酸化
ナトリウム水溶液などで洗浄した後、繰り返し使用する
ことが可能である。
【0020】次に、限外ろ過膜を用いる方法について述
べる。上記の抽出工程で得られたホップ苞の抽出液を、
分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜で処理する。その
際必要があれば、抽出液を減圧濃縮し、有機溶媒濃度を
下げておくこともできる。回収された有機溶媒は再利用
することもできる。膜の素材としては、セルロース、セ
ルロースアセテート、ポリサルフォン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリエーテルスルホン、PVDFな
ど、通常限外ろ過膜の材質として使用するものであれ
ば、特に制限なく用いることができる。また分画分子量
は1,000以上であれば特に問題なく用いることができる
が、あまり分画分子量の大きい膜を用いると、収量が極
端に下がり、また分画分子量が小さい場合は、処理に要
する時間が長くなるので、分画分子量10,000〜50,000の
限外ろ過膜が好適である。また処理は、抽出溶媒の種類
や抽出溶媒とホップまたはホップ苞の割合にもよるが、
およそ上残り液の量が処理開始時の1/10〜1/100程
度になるまで行うのが望ましい。その際の圧力は、限外
ろ過膜やろ過装置にもよるが、およそ0.1〜10.0kg/cm2
であることが望ましい。また必要があれば、一度処理し
た上残り液を再び水などの適当な溶媒で薄め、同様に再
処理して精製度を高めることもできる。
べる。上記の抽出工程で得られたホップ苞の抽出液を、
分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜で処理する。その
際必要があれば、抽出液を減圧濃縮し、有機溶媒濃度を
下げておくこともできる。回収された有機溶媒は再利用
することもできる。膜の素材としては、セルロース、セ
ルロースアセテート、ポリサルフォン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリエーテルスルホン、PVDFな
ど、通常限外ろ過膜の材質として使用するものであれ
ば、特に制限なく用いることができる。また分画分子量
は1,000以上であれば特に問題なく用いることができる
が、あまり分画分子量の大きい膜を用いると、収量が極
端に下がり、また分画分子量が小さい場合は、処理に要
する時間が長くなるので、分画分子量10,000〜50,000の
限外ろ過膜が好適である。また処理は、抽出溶媒の種類
や抽出溶媒とホップまたはホップ苞の割合にもよるが、
およそ上残り液の量が処理開始時の1/10〜1/100程
度になるまで行うのが望ましい。その際の圧力は、限外
ろ過膜やろ過装置にもよるが、およそ0.1〜10.0kg/cm2
であることが望ましい。また必要があれば、一度処理し
た上残り液を再び水などの適当な溶媒で薄め、同様に再
処理して精製度を高めることもできる。
【0021】得られた上残り液の溶媒を濃縮、凍結乾
燥、スプレードライなどの通常の方法により除き、癌細
胞転移抑制物質を粉末として得ることができる。また減
圧濃縮の際、アルコール、アセトン、アセトニトリルな
どを回収し、再利用することもできる。
燥、スプレードライなどの通常の方法により除き、癌細
胞転移抑制物質を粉末として得ることができる。また減
圧濃縮の際、アルコール、アセトン、アセトニトリルな
どを回収し、再利用することもできる。
【0022】このようにして得られた癌細胞転移抑制物
質は、かすかに苦味を呈した無臭の肌色、褐色ないし淡
黄色の粉末であり、ゲル型合成樹脂に吸着し、分画分子
量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜を透
過しないポリフェノール様物質である。なお収率は、ホ
ップ苞重量換算で0.5〜20.0w/w%、ホップ毬果重量換算
で0.5〜15.0w/w%である。
質は、かすかに苦味を呈した無臭の肌色、褐色ないし淡
黄色の粉末であり、ゲル型合成樹脂に吸着し、分画分子
量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜を透
過しないポリフェノール様物質である。なお収率は、ホ
ップ苞重量換算で0.5〜20.0w/w%、ホップ毬果重量換算
で0.5〜15.0w/w%である。
【0023】上記ゲル型合成樹脂を用いる方法および限
外ろ過膜を用いる方法によって得られた癌細胞転移抑制
物質の活性本体は同一のポリフェノール類であるので、
ゲル型合成樹脂を用いる方法で得られた癌細胞転移抑制
物質をアルコール水溶液などの適当な溶媒に溶解し、限
外ろ過膜を用いる方法でさらに活性本体であるポリフェ
ノール類の精製度を高めることもできる。またその逆も
可能であり、もちろんゲル型合成樹脂を用いる方法また
は限外ろ過膜を用いる方法の単独でも十分に有用な癌細
胞転移抑制物質を得ることができる。
外ろ過膜を用いる方法によって得られた癌細胞転移抑制
物質の活性本体は同一のポリフェノール類であるので、
ゲル型合成樹脂を用いる方法で得られた癌細胞転移抑制
物質をアルコール水溶液などの適当な溶媒に溶解し、限
外ろ過膜を用いる方法でさらに活性本体であるポリフェ
ノール類の精製度を高めることもできる。またその逆も
可能であり、もちろんゲル型合成樹脂を用いる方法また
は限外ろ過膜を用いる方法の単独でも十分に有用な癌細
胞転移抑制物質を得ることができる。
【0024】得られた癌細胞転移抑制物質は、一般に使
用される担体、助剤、添加剤等とともに製剤化すること
ができ、常法に従って経口、非経口の製品として医薬品
として用いることができ、また食品素材と混合して飲食
品とすることができる。
用される担体、助剤、添加剤等とともに製剤化すること
ができ、常法に従って経口、非経口の製品として医薬品
として用いることができ、また食品素材と混合して飲食
品とすることができる。
【0025】医薬品は経口剤として錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、シラップ剤などが、非経口剤として軟膏剤、ク
リーム、水剤などの外用剤、無菌溶液剤や懸濁剤などの
注射剤などがある。これらの製品を医薬として人体に投
与するときは、2mg〜500mgを1日に1ないしは数回、
すなわち2mg〜1000mgの全日量で投与し、十分にその効
果を奏しうるものである。
顆粒剤、シラップ剤などが、非経口剤として軟膏剤、ク
リーム、水剤などの外用剤、無菌溶液剤や懸濁剤などの
注射剤などがある。これらの製品を医薬として人体に投
与するときは、2mg〜500mgを1日に1ないしは数回、
すなわち2mg〜1000mgの全日量で投与し、十分にその効
果を奏しうるものである。
【0026】本発明の癌細胞転移抑制物質を含有する医
薬品は、生理的に認めうるベヒクル、担体、賦形剤、統
合剤、安定剤、香味剤などとともに要求される単位容量
形態をとることができる。錠剤、カプセル剤に混和され
る佐薬は次のようなものである。トラガント、アラビア
ゴム、コーンスターチ、ゼラチンのような結合剤、微晶
性セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、全ゼラ
チン化澱粉、アルギン酸のような膨化剤、ステアリン酸
マグネシウムのような滑沢剤、ショ糖、乳糖、サッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油、チェリ
ーのような香味剤など。また、カプセル剤の場合は上記
の材料に更に油脂のような液体担体を含有することがで
き、また、他の材料は被覆剤として、または製剤の物理
的形態を別な方法で変化させることができる。例えば、
錠剤はシェラック、砂糖で被覆することができる。シロ
ップまたはエリキシル剤は、甘味剤としてショ糖、防腐
剤としてメチルまたはプロピルパラベン、色素およびチ
ェリーまたはオレンジ香味のような香味剤を含有するこ
とができる。
薬品は、生理的に認めうるベヒクル、担体、賦形剤、統
合剤、安定剤、香味剤などとともに要求される単位容量
形態をとることができる。錠剤、カプセル剤に混和され
る佐薬は次のようなものである。トラガント、アラビア
ゴム、コーンスターチ、ゼラチンのような結合剤、微晶
性セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、全ゼラ
チン化澱粉、アルギン酸のような膨化剤、ステアリン酸
マグネシウムのような滑沢剤、ショ糖、乳糖、サッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油、チェリ
ーのような香味剤など。また、カプセル剤の場合は上記
の材料に更に油脂のような液体担体を含有することがで
き、また、他の材料は被覆剤として、または製剤の物理
的形態を別な方法で変化させることができる。例えば、
錠剤はシェラック、砂糖で被覆することができる。シロ
ップまたはエリキシル剤は、甘味剤としてショ糖、防腐
剤としてメチルまたはプロピルパラベン、色素およびチ
ェリーまたはオレンジ香味のような香味剤を含有するこ
とができる。
【0027】注射剤のための無菌組成物は、注射用水の
ようなベヒクル中の活性物質、ゴマ油、ヤシ油、落花生
油、綿実油のような天然産出植物油、またはエチルオレ
ートのような合成脂肪ベヒクルを溶解または懸濁させる
通常の方法によって処方することができる。また、緩衝
剤、防腐剤、酸化防止剤などを必要に応じて配合するこ
とができる。外用剤としては基材としてワセリン、パラ
フィン、油脂類、ラノリン、マクロゴールなどを用い、
通常の方法によって軟膏剤、クリーム剤などとすること
ができる。
ようなベヒクル中の活性物質、ゴマ油、ヤシ油、落花生
油、綿実油のような天然産出植物油、またはエチルオレ
ートのような合成脂肪ベヒクルを溶解または懸濁させる
通常の方法によって処方することができる。また、緩衝
剤、防腐剤、酸化防止剤などを必要に応じて配合するこ
とができる。外用剤としては基材としてワセリン、パラ
フィン、油脂類、ラノリン、マクロゴールなどを用い、
通常の方法によって軟膏剤、クリーム剤などとすること
ができる。
【0028】本発明の癌細胞転移抑制物質を含有した飲
食品は、上記製剤の形態でもよいが、あめ、せんべい、
クッキー、飲料などの形態でそれぞれの食品原料に所要
量を加えて、一般の製造法により加工製造することもで
きる。健康食品、機能性食品としての摂取は、病気予
防、健康維持に用いられるので、経口摂取として1日数
回に分けて、全日量として5mg〜500mgを含む加工品と
して摂取される。
食品は、上記製剤の形態でもよいが、あめ、せんべい、
クッキー、飲料などの形態でそれぞれの食品原料に所要
量を加えて、一般の製造法により加工製造することもで
きる。健康食品、機能性食品としての摂取は、病気予
防、健康維持に用いられるので、経口摂取として1日数
回に分けて、全日量として5mg〜500mgを含む加工品と
して摂取される。
【0029】これらの飲食品に癌細胞転移抑制物質を添
加する際には、癌細胞転移抑制物質を粉末のまま添加し
てもよいが、好ましくは癌細胞転移抑制物質を1〜2%
の水溶液またはアルコール水溶液の溶液あるいはアルコ
ール溶液とし、飲食品に対し最終濃度が1〜500ppm、好
ましくは10〜100ppmとなるように添加することが望まし
い。本発明の癌細胞転移抑制物質を含有する医薬品およ
び飲食品は、生体内に発生した癌の原発巣から他の組織
あるいは臓器への転移を抑制する効果を有するので、癌
の予防および治療上有効なものである。
加する際には、癌細胞転移抑制物質を粉末のまま添加し
てもよいが、好ましくは癌細胞転移抑制物質を1〜2%
の水溶液またはアルコール水溶液の溶液あるいはアルコ
ール溶液とし、飲食品に対し最終濃度が1〜500ppm、好
ましくは10〜100ppmとなるように添加することが望まし
い。本発明の癌細胞転移抑制物質を含有する医薬品およ
び飲食品は、生体内に発生した癌の原発巣から他の組織
あるいは臓器への転移を抑制する効果を有するので、癌
の予防および治療上有効なものである。
【0030】
【実施例】以下、実施例を示すが本発明はこれに限定さ
れるものではない。 実施例1(ゲル型合成樹脂によるホップ毬果からの癌細
胞転移抑制物質の調製) ホップ毬果20gを乳鉢で粉砕し、2Lの水で撹拌下、95
℃、40分間抽出した。ろ過後、放冷し、抽出液を親水性
ビニルポリマー樹脂(東ソー社製トヨパールHW40)80ml
を充填したカラムに2時間かけて通液し(SV=12.
5)、注いで400mlの5%エタノール水溶液で洗浄した。
さらに同カラムに80%エタノール水溶液400mlを通液
し、同溶出液を回収し、凍結乾燥して、癌細胞転移抑制
物質800mgを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末
として得た。ホップからの収率は4%であった。
れるものではない。 実施例1(ゲル型合成樹脂によるホップ毬果からの癌細
胞転移抑制物質の調製) ホップ毬果20gを乳鉢で粉砕し、2Lの水で撹拌下、95
℃、40分間抽出した。ろ過後、放冷し、抽出液を親水性
ビニルポリマー樹脂(東ソー社製トヨパールHW40)80ml
を充填したカラムに2時間かけて通液し(SV=12.
5)、注いで400mlの5%エタノール水溶液で洗浄した。
さらに同カラムに80%エタノール水溶液400mlを通液
し、同溶出液を回収し、凍結乾燥して、癌細胞転移抑制
物質800mgを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末
として得た。ホップからの収率は4%であった。
【0031】実施例2(ゲル型合成樹脂によるホップ苞
からの癌細胞転移抑制物質の調製) ホップ苞20gを600mlの50%エタノール水溶液で撹拌下、
80℃、40分間抽出した。ろ過後、容積が300mlになるま
で減圧濃縮し、その濃縮液をスチレン−ジビニルベンゼ
ン樹脂(三菱化学社製セパビーズ825)80mlを充填した
カラムに1時間かけて通液し(SV=3.75)、注いで400
mlの水で洗浄した。さらに同カラムに80%エタノール水
溶液400mlを通液し、同溶出液を回収し、凍結乾燥し
て、癌細胞転移抑制物質1.6gを無臭のかすかに苦味を呈
した淡黄色の粉末として得た。ホップ苞からの収率は8
%であった。
からの癌細胞転移抑制物質の調製) ホップ苞20gを600mlの50%エタノール水溶液で撹拌下、
80℃、40分間抽出した。ろ過後、容積が300mlになるま
で減圧濃縮し、その濃縮液をスチレン−ジビニルベンゼ
ン樹脂(三菱化学社製セパビーズ825)80mlを充填した
カラムに1時間かけて通液し(SV=3.75)、注いで400
mlの水で洗浄した。さらに同カラムに80%エタノール水
溶液400mlを通液し、同溶出液を回収し、凍結乾燥し
て、癌細胞転移抑制物質1.6gを無臭のかすかに苦味を呈
した淡黄色の粉末として得た。ホップ苞からの収率は8
%であった。
【0032】実施例3(限外ろ過膜によるホップ毬果か
らの癌細胞転移抑制物質の調製) ホップ毬果20gを乳鉢で粉砕し、2Lの水で撹拌下、95
℃、40分間抽出した。ろ過後、放冷し、抽出液を分画分
子量が50,000の限外ろ過膜(アミコン社製XM50)によ
り、1.0kg/cm2、室温下、20mlになるまで処理した。得
られた上残り液を減圧乾固し、癌細胞転移抑制物質200m
gを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得
た。ホップからの収率は1%であった。
らの癌細胞転移抑制物質の調製) ホップ毬果20gを乳鉢で粉砕し、2Lの水で撹拌下、95
℃、40分間抽出した。ろ過後、放冷し、抽出液を分画分
子量が50,000の限外ろ過膜(アミコン社製XM50)によ
り、1.0kg/cm2、室温下、20mlになるまで処理した。得
られた上残り液を減圧乾固し、癌細胞転移抑制物質200m
gを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得
た。ホップからの収率は1%であった。
【0033】実施例4 (限外ろ過膜によるホップ苞か
らの癌細胞転移抑制物質の調製) ホップ苞20gを600mlの50%エタノール水溶液で撹拌下、
80℃、40分間抽出した。ろ過後、抽出液を分画分子量が
10,000の限外ろ過膜(アミコン社製YM10)により、3.0k
g/cm2、室温下、60mlになるまで処理した。得られた上
残り液を凍結乾燥して、癌細胞転移抑制物質0.8gを無臭
のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得た。ホッ
プ苞からの収率は4%であった。
らの癌細胞転移抑制物質の調製) ホップ苞20gを600mlの50%エタノール水溶液で撹拌下、
80℃、40分間抽出した。ろ過後、抽出液を分画分子量が
10,000の限外ろ過膜(アミコン社製YM10)により、3.0k
g/cm2、室温下、60mlになるまで処理した。得られた上
残り液を凍結乾燥して、癌細胞転移抑制物質0.8gを無臭
のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得た。ホッ
プ苞からの収率は4%であった。
【0034】実施例5 (癌細胞転移抑制物質のさらな
る精製および定性分析) 実施例2で得た抗う蝕性素材0.8gを、500mlの10%エタ
ノール水溶液に溶解し、分画分子量が10,000の限外ろ過
膜(アミコン社製YM10)により、1.0kg/cm2、室温下、2
0mlになるまで処理した。得られた上残り液を凍結乾燥
して、癌細胞転移抑制物質0.4gを無臭のかすかに苦味を
呈した肌色の粉末として得た。この粉末を下記に示すよ
うな条件でHPLC分析すると、図1に示すような特徴
的なクロマトグラムとなり、また一般的なポリフェノー
ル類の定量法のひとつであるカテキン定量(食品公定分
析法)を行ったところカテキン含量に換算して40.6%の
値を得た。
る精製および定性分析) 実施例2で得た抗う蝕性素材0.8gを、500mlの10%エタ
ノール水溶液に溶解し、分画分子量が10,000の限外ろ過
膜(アミコン社製YM10)により、1.0kg/cm2、室温下、2
0mlになるまで処理した。得られた上残り液を凍結乾燥
して、癌細胞転移抑制物質0.4gを無臭のかすかに苦味を
呈した肌色の粉末として得た。この粉末を下記に示すよ
うな条件でHPLC分析すると、図1に示すような特徴
的なクロマトグラムとなり、また一般的なポリフェノー
ル類の定量法のひとつであるカテキン定量(食品公定分
析法)を行ったところカテキン含量に換算して40.6%の
値を得た。
【0035】(HPLC条件)装置:島津LC−10Aシ
ステム、カラム:ODS-80TM(東ソー、4.6mmI.D.×25c
m)、移動相:(A液:B液)=(100:0)から同(50:5
0)まで30分間の直線グラディエント、A液:5%アセト
ニトリル(containing 0.1% HCl)、B液:アセトニトリ
ル、サンプル注入量:20μg、検出:200〜300nmでの多
波長検出。
ステム、カラム:ODS-80TM(東ソー、4.6mmI.D.×25c
m)、移動相:(A液:B液)=(100:0)から同(50:5
0)まで30分間の直線グラディエント、A液:5%アセト
ニトリル(containing 0.1% HCl)、B液:アセトニトリ
ル、サンプル注入量:20μg、検出:200〜300nmでの多
波長検出。
【0036】実施例6 (錠剤、カプセル剤) 実施例5で得られた物質 10.0mg 乳糖 75.0mg ステアリン酸マグネシウム 15.0mg 合 計 100.0mg 上記の各重量部を均一に混合し、常法に従って錠剤、カ
プセル剤とした。なお実施例5で得られた物質の代わり
に、それぞれ実施例1、2、3、4を添加した錠剤、カ
プセル剤も同様に得た。
プセル剤とした。なお実施例5で得られた物質の代わり
に、それぞれ実施例1、2、3、4を添加した錠剤、カ
プセル剤も同様に得た。
【0037】実施例7 (散剤、顆粒剤) 実施例5で得られた物質 20.0mg 澱粉 30.0mg 乳糖 50.0mg 合 計 100.0mg 上記の各重量部を均一に混合し、常法に従って散剤、顆
粒剤とした。なお実施例5で得られた物質の代わりに、
それぞれ実施例1、2、3、4を添加した散剤、顆粒剤
も同様に得た。
粒剤とした。なお実施例5で得られた物質の代わりに、
それぞれ実施例1、2、3、4を添加した散剤、顆粒剤
も同様に得た。
【0038】実施例8(注射剤) 実施例5で得られた物質 1.0mg 界面活性剤 9.0mg 生理食塩水 90.0mg 合 計 100.0mg 上記の各重量部を加熱混合、滅菌して注射剤とした。な
お実施例5で得られた物質の代わりに、それぞれ実施例
1、2、3、4を添加した散剤、顆粒剤も同様に得た。
お実施例5で得られた物質の代わりに、それぞれ実施例
1、2、3、4を添加した散剤、顆粒剤も同様に得た。
【0039】 上記の各重量部の各成分を用い、常法に従って飴とし
た。なお実施例5で得られた物質の代わりに、それぞれ
実施例1、2、3、4を添加した飴も同様に得た。
た。なお実施例5で得られた物質の代わりに、それぞれ
実施例1、2、3、4を添加した飴も同様に得た。
【0040】実施例10 (ジュース) 濃縮ミカン果汁 15.0g 果 糖 5.0g クエン酸 0.2g 香 料 0.1g 色 素 0.15g アスコルビン酸ナトリウム 0.048g 実施例5で得られた物質 0.002g 水 79.5g 合 計 100.0g 上記の各重量部の各成分を用い、常法に従ってジュース
とした。なお実施例5で得られた物質の代わりに、それ
ぞれ実施例1、2、3、4を添加したジュースも同様に
得た。
とした。なお実施例5で得られた物質の代わりに、それ
ぞれ実施例1、2、3、4を添加したジュースも同様に
得た。
【0041】実施例11 (クッキー) 薄力粉 32.0g 全 卵 16.0g バター 16.0g 砂 糖 25.0g 水 10.8g ベーキングパウダー 0.198g 実施例5で得られた物質 0.002g 合 計 100.0g 上記の各重量部の各成分を用い、常法に従ってクッキー
とした。なお実施例5で得られた物質の代わりに、それ
ぞれ実施例1、2、3、4を添加したクッキーも同様に
得た。
とした。なお実施例5で得られた物質の代わりに、それ
ぞれ実施例1、2、3、4を添加したクッキーも同様に
得た。
【0042】比較例1 服部らの方法 (M.Hattori et al., Chem. Pharm. Bul
l., 38, 717-720 (1990)) を参考にして緑茶よりポリフ
ェノール画分を調整した。静岡県産緑茶葉10gを200ml
の沸騰した湯で抽出した。抽出液を凍結乾燥し(2.7
g)、30%のメタノールに溶解した後ODSカラム(15m
mI.D.×10cm)に通液した。溶出液を凍結乾燥しポリフ
ェノール画分2.4gを黄色粉末として得た。
l., 38, 717-720 (1990)) を参考にして緑茶よりポリフ
ェノール画分を調整した。静岡県産緑茶葉10gを200ml
の沸騰した湯で抽出した。抽出液を凍結乾燥し(2.7
g)、30%のメタノールに溶解した後ODSカラム(15m
mI.D.×10cm)に通液した。溶出液を凍結乾燥しポリフ
ェノール画分2.4gを黄色粉末として得た。
【0043】実施例12 (基底膜浸潤阻害効果) 実施例5で得たホップポリフェノール類および比較例1
で得た緑茶ポリフェノール類について、癌細胞の転移抑
制効果の指標として基底膜浸潤阻害効果の試験を行っ
た。方法は入村達郎編:癌の浸潤・転移研究マニュアル
マニュアル(金芳堂、1994年)の「2.癌細胞の基
底膜浸潤の測定方法」(pp132-136)に従った。HT-1
080ヒト線維肉腫細胞の基底膜への浸潤は、トランス
ウェルチャンバー (Costar 3422, Costar社) を用いて
測定した。この装置は、孔径8μmのメンブレンフィル
ター(Nucleopore, Pleasanton社)を境に上下に区画さ
れており、フィルター上面を10μgの再構成基底膜:
マトリジェル(Collaborative Research社)で、フィル
ター下面を1μgのフィブロネクチン(岩城硝子、東
京)で各々コートした。24穴プレート(Costar 3526,
Costar社 ) のウェルにMEM培地(牛血清アルブミン
0.1%含有)600μlを加え、上記チェンバーをセットし
た。上記癌細胞を、MEM培地(牛血清アルブミン0.
1%含有 )で2×105個/100μlの細胞密度に調整
し、チャンバーに加えた。各濃度に調整した検体をウェ
ルおよびチャンバーにそれぞれ6μlおよび1μlずつ
添加した後,インキュベーター中で37℃、4時間静置し
た。静置後、チャンバーをウェルから取り出し、フィル
ター部をメタノールに1分間浸して細胞を固定した後、
乾燥した。ヘマトキシリンで3分間、次いでエオジンで
10秒間染色した後、フィルター上面(チェンバー内)に
残った癌細胞を綿棒でぬぐい取り、フィルターをチェン
バーから静かに剥がし取った。フィルター下面が上にな
るように、剥がし取ったフィルターをスライドグラスに
封入後、フィルター下面に移動してきた癌細胞の個数を
光学顕微鏡下(400倍)で計測し、基底膜浸潤阻害効果
の指標とした。その結果を下表に示す。実施例5で得ら
れた癌細胞転移抑制物質は、濃度依存的に癌細胞の基底
膜からの浸潤を阻害した。一方比較例1で得られた物質
では、癌細胞の浸潤阻害効果は見られなかった。
で得た緑茶ポリフェノール類について、癌細胞の転移抑
制効果の指標として基底膜浸潤阻害効果の試験を行っ
た。方法は入村達郎編:癌の浸潤・転移研究マニュアル
マニュアル(金芳堂、1994年)の「2.癌細胞の基
底膜浸潤の測定方法」(pp132-136)に従った。HT-1
080ヒト線維肉腫細胞の基底膜への浸潤は、トランス
ウェルチャンバー (Costar 3422, Costar社) を用いて
測定した。この装置は、孔径8μmのメンブレンフィル
ター(Nucleopore, Pleasanton社)を境に上下に区画さ
れており、フィルター上面を10μgの再構成基底膜:
マトリジェル(Collaborative Research社)で、フィル
ター下面を1μgのフィブロネクチン(岩城硝子、東
京)で各々コートした。24穴プレート(Costar 3526,
Costar社 ) のウェルにMEM培地(牛血清アルブミン
0.1%含有)600μlを加え、上記チェンバーをセットし
た。上記癌細胞を、MEM培地(牛血清アルブミン0.
1%含有 )で2×105個/100μlの細胞密度に調整
し、チャンバーに加えた。各濃度に調整した検体をウェ
ルおよびチャンバーにそれぞれ6μlおよび1μlずつ
添加した後,インキュベーター中で37℃、4時間静置し
た。静置後、チャンバーをウェルから取り出し、フィル
ター部をメタノールに1分間浸して細胞を固定した後、
乾燥した。ヘマトキシリンで3分間、次いでエオジンで
10秒間染色した後、フィルター上面(チェンバー内)に
残った癌細胞を綿棒でぬぐい取り、フィルターをチェン
バーから静かに剥がし取った。フィルター下面が上にな
るように、剥がし取ったフィルターをスライドグラスに
封入後、フィルター下面に移動してきた癌細胞の個数を
光学顕微鏡下(400倍)で計測し、基底膜浸潤阻害効果
の指標とした。その結果を下表に示す。実施例5で得ら
れた癌細胞転移抑制物質は、濃度依存的に癌細胞の基底
膜からの浸潤を阻害した。一方比較例1で得られた物質
では、癌細胞の浸潤阻害効果は見られなかった。
【0044】 浸潤細胞数 試料濃度(μg/ml) 実施例5 比較例1 0 124±12 144±13 0.01 121±17 137±10 0.1 119±12 138±17 1 84±13 136± 6 10 1±1 130±11
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ホップ苞及びホップ苞
を含むホップ毬果等を原料として、癌細胞転移抑制物質
を得ることができた。更にこれを、医薬品や飲食品やの
材料として容易に利用することができた。
を含むホップ毬果等を原料として、癌細胞転移抑制物質
を得ることができた。更にこれを、医薬品や飲食品やの
材料として容易に利用することができた。
【図1】実施例5で得られた物質のHPLC分析による
クロマトグラムである。縦軸は吸光度を、横軸は時間
(分)を示す。図上段はUV220nmでの吸光度を、
図下段はUV280nmでの吸光度をそれぞれ示す。
クロマトグラムである。縦軸は吸光度を、横軸は時間
(分)を示す。図上段はUV220nmでの吸光度を、
図下段はUV280nmでの吸光度をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/38 A61K 31/00 635B A61K 31/00 635 31/35 602 31/35 602 A23L 2/00 F Fターム(参考) 4B014 GB06 GB07 GB11 GG18 GK12 4B017 LC03 LG20 LP01 4B018 LB01 LB08 MD48 ME08 MF01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BA08 GA17 MA01 MA04 MA52 NA14 ZB26 4C088 AB34 AC05 AC20 BA08 BA09 BA11 BA21 BA24 BA25 BA26 BA27 CA05 CA08 CA13 CA17 MA01 MA52 NA14 ZB26
Claims (8)
- 【請求項1】 ホップ苞に含有されるポリフェノール様
物質で、ゲル型合成樹脂に吸着する物質である癌細胞転
移抑制物質。 - 【請求項2】 ホップ苞に含有されるポリフェノール様
物質で、分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処
理した際に、膜を透過しない物質である癌細胞転移抑制
物質。 - 【請求項3】 ホップ苞に含有されるポリフェノール様
物質で、ゲル型合成樹脂に吸着する物質であり、かつ分
画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際
に、膜を透過しない物質である癌細胞転移抑制物質。 - 【請求項4】 ホップ苞を、水または水と混和する有機
溶媒の水溶液で抽出し、その抽出液をゲル型合成樹脂に
通じて、水または水と混和する有機溶媒の水溶液で洗浄
後、さらに水と混和する有機溶媒の水溶液により、前記
樹脂に吸着した画分を溶出させて得られることを特徴と
する癌細胞転移抑制物質を製造する方法。 - 【請求項5】 ホップ苞を、水または水と混和する有機
溶媒の水溶液で抽出し、その抽出液を分画分子量が1,00
0以上の限外ろ過膜により処理し、その上残り液より溶
媒を除いて得られることを特徴とする請求項1記載の癌
細胞転移抑制物質を製造する方法。 - 【請求項6】 請求項4記載の方法と請求項5記載の方
法を組み合わせることによりポリフェノール様物質を得
ることを特徴とする癌細胞転移抑制物質を製造する方
法。 - 【請求項7】 請求項1、2、3のいずれか1項記載の
癌細胞転移抑制物質を含む癌細胞転移抑制剤。 - 【請求項8】 請求項1、2、3のいずれか1項記載の
癌細胞転移抑制物質を含む飲食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143259A JP2000327582A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 癌細胞転移抑制物質 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11143259A JP2000327582A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 癌細胞転移抑制物質 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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