JP2000327360A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法

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和彦 愛川
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孝昭 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低伝送損失な光ファイバ母材を提供する。 【解決手段】 石英管1の内側にガラス材料の原料ガス
5を流通させながら、石英管1の外側に設けた熱源3を
石英管1の長さ方向に沿って往復させて石英管1を加熱
して、石英管1の内壁にガラス4を生成、堆積させる光
ファイバ母材の製造方法において、熱源3が折り返し位
置1dに到達し折り返す直前に、石英管1内の原料ガス
5流量を増加させる。熱源3が折り返し位置1dに到達
する直前に、熱源3の温度を低下させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバ母材の製
造方法に関し、特に低伝送損失な光ファイバ母材を提供
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ母材は、通常、VAD法やM
CVD法等で製造されている。MCVD法は、図2に示
すように、出発管として石英管1を用い石英管1をその
中心軸2を中心として回転させながら、石英管端部1a
から石英管1の内側に酸素、四塩化ケイ素、四塩化ゲル
マニウム等のガラス原料ガスを流通させ、同時に石英管
1を外側からバーナー等の熱源3で加熱して気相酸化反
応をおこし、石英管1の内壁にシリカやドーパント等の
ガラス4を生成、堆積させる方法である。この場合、熱
源3は原料ガスの流通方向と同じ向きに石英管1の長さ
方向に沿って進行して石英管1を加熱し、原料ガスの下
流側の折り返し位置1dに到達後折り返し、その温度を
下げて原料ガス上流側の加熱開始位置1cまで戻る。こ
の工程を数十回程度繰り返し、ガラス4が石英管1内壁
に堆積した後、石英管1をさらに高温状態にしてコラプ
スを行い、光ファイバ母材を得る。MCVD法は原料ガ
スを直接ガラス化させる方法であるので、使用する原料
ガスは十分に精製された高純度のものが必要とされ、ま
た、石英管1内側に光ファイバの損失の原因となるよう
な不純物が混入しないようにする必要があるが、比較的
簡単なプロセスで高品質の光ファイバ母材を製造できる
方法であるので、現在工業的に広く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MCV
D法において、熱源3が原料ガス下流側の折り返し位置
1dまで到達した後折り返すと、折り返し位置1dの温
度が急激に低下するので、外気が石英管端部1bから石
英管1の内側にわずかに混入するという問題があった。
このために、石英管1の内側に生成、堆積したガラス4
は不純物を含み、その結果、図3に示すようにMCVD
法で製造した光ファイバはVAD法で製造した光ファイ
バよりも1.55μm帯での伝送損失がわずかに大き
く、また1.38μm付近に認められるOH吸収による
損失も大きかった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、MCVD法で光ファイバ母材を製造する際に、石英
管内に混入する外気を低減させ、低伝送損失な光ファイ
バ母材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、石英管の内側にガラス材料の原料ガスを流通させな
がら、石英管の外側に設けた熱源を石英管の長さ方向に
沿って往復させて石英管を加熱して、石英管の内壁にガ
ラスを生成、堆積させる光ファイバ母材の製造方法にお
いて、熱源が折り返し位置に到達し折り返す直前に、石
英管内の原料ガス流量を増加させることによって解決で
きる。この場合、熱源が折り返し位置に到達し折り返す
直前の石英管内の原料ガス流量を、熱源が石英管の長さ
方向に沿って進行している際の石英管内の原料ガス流量
の2〜4倍とすることが好ましい。請求項3の発明にあ
っては、石英管の内側にガラス材料の原料ガスを流通さ
せながら、石英管の外側に設けた熱源を石英管の長さ方
向に沿って往復させて石英管を加熱して、石英管の内壁
にガラスを生成、堆積させる光ファイバ母材の製造方法
において、熱源が折り返し位置に到達する直前に、熱源
の温度を低下させることによって解決できる。この場
合、熱源が石英管端部に到達する直前に、熱源の温度を
1000〜2000℃/minの速度で低下させること
が好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の光ファイバ母材の製造方法においては、光ファ
イバ母材の出発管として石英管を使用する。石英管は、
得られる光ファイバの伝送損失をより低くするために高
純度のものが使用され、通常合成石英管が使用される。
石英管の内側を流通させる原料ガスは、酸素ガスと、ケ
イ素、ゲルマニウム、リン等の塩化物やフッ化物等であ
り、SiCl4 、SiF4 、GeCl4 、POCl3
が使用される。これらのガスは、高純度の光ファイバ母
材を得るために十分に精製された高純度のものであるこ
とが必要であり、酸素ガス中のH2O は100ppb以
下に精製し、SiCl4 、GeCl4 、POCl3 、S
iF4 等は6N以上の純度ものが使用される。これらの
原料ガスは石英管の外側に設けられたバーナー等の熱源
で加熱され、気相酸化反応し、ガラス微粒子となり石英
管の内壁に堆積する。
【0007】本発明の光ファイバ母材の製造方法を図1
を用いて説明する。出発管の石英管1をその中心軸2を
中心として回転させながら、石英管1の内側に原料ガス
5を流通させ、石英管1を外側からバーナー等の熱源3
で加熱する。熱源3は、原料ガス5の流れの向きと同じ
方向に石英管1の長さ方向に沿って進行する。石英管1
内側を流通する原料ガス5は熱源3で加熱され、気相酸
化反応し、SiO2 やGeO2 等のガラス4微粒子を生
成する。この際の熱源3の温度は通常、1600〜20
00℃程度である。原料ガス5の供給は、例えば密閉容
器内にSiCl4 、GeCl4 等の塩化物の液体原料6
を入れ、その液体原料6中に酸素ガスを通常100〜5
00ml/min程度の流量でバブリングさせ、酸素ガ
スにSiCl4 、GeCl4 等のガスを同伴させて石英
管1内に導入し、流通させる方法等で行われる。この方
法では、酸素ガスに同伴されるSiCl4 、GeCl4
等のガスの流量は、使用するSiCl4 、GeCl4
の液体原料6の温度と、その温度におけるこれらの蒸気
圧によって決定される。SiCl4 、GeCl4 等の液
体原料6は通常20〜40℃の恒温槽中に設置され、使
用される。
【0008】ここで石英管1を加熱する際、バーナー等
の熱源3は原料ガス5の流通方向と同じ向きに石英管1
の長さ方向に沿って進行して石英管1を加熱し、原料ガ
スの下流側の折り返し位置1dに到達後折り返し、その
温度を下げて原料ガス上流側の加熱開始位置1cまで戻
る。石英管1は熱源3が原料ガス5の流れの向きと同じ
方向に進行している場合にのみ加熱される。これは、原
料ガス5が熱せられ気相酸化反応して生成したSi
2 、GeO2 等のガラス4微粒子は、より低温の部分
へと進み、堆積する性質を持つためである。SiO2
GeO2 等のガラス4微粒子は原料ガス5とともに石英
管1内を流れ、より温度が低い前方へと移動し、熱源3
温度より十分低温の石英管1内壁に堆積する。その後、
しばらくして進行してきた熱源3により加熱され透明な
ガラス4となる。熱源3の進行速度は通常100〜20
0mm/min程度である。
【0009】ここで、熱源3が石英管1の長さ方向に沿
って原料ガス5の流れの向きと同じ方向に進行し折り返
し位置1dに到達し折り返す直前に、石英管1内の原料
ガス5流量を増加させる。これは、熱源3が折り返すと
これまで加熱されていた折り返し位置1dの温度が急激
に低下し、折り返し位置1d付近の石英管1内を流通す
る原料ガス5の体積が収縮し、原料ガス5下流側の石英
管端部1bから石英管1の内側に外気が混入してしまう
のを防ぐためである。このように熱源3が折り返し位置
1dに到達し折り返す直前に原料ガス5流量を増加させ
ることによって、石英管1の折り返し位置1dの温度が
急激に低下しても、水分等を含む外気が石英管1内に混
入しないようにすることができる。
【0010】ここで、原料ガス5流量を増加させるタイ
ミングは、熱源3が折り返し位置1dから折り返す直前
であるが、具体的には、熱源3が加熱開始位置1cから
折り返し位置1dに向かって進行し、図1のL1 の範囲
内を進行しているかまたは折り返し位置1dに到達した
時点が好ましい。ここでL1は、加熱距離L2 を90〜
100%進んだ後の範囲であり、さらに好ましくは、9
5〜100%進んだ後の範囲である。原料ガス5の流量
が変動するとガラス化が安定に進行しない場合があるの
で、熱源3がL1 の範囲内に到達していない時点で原料
ガス5流量を増加させると、得られる光ファイバ母材の
特性が長手方向に安定せず不良率が高くなる場合があ
る。石英管1の加熱距離L2 および折り返し位置1d
は、製造する光ファイバ母材の大きさや石英管1の大き
さに応じて適宜決定される。また、ここで原料ガス5流
量を大きくするほど外気の混入を防ぐことができるが、
流量が大きすぎるとガラス化が安定に進行しない場合が
あり、また、経済的にも原料ガス5のコストが大きくな
ることから、熱源3が折り返し位置1dに到達し折り返
す直前の石英管1内の原料ガス5流量は、熱源3が石英
管1の長さ方向に沿って進行している際の石英管1内の
原料ガス5流量の2〜4倍とすることが好ましい。
【0011】また、熱源3が石英管1の折り返し位置1
dに到達する直前に、熱源3の温度を低下させることに
よっても、伝送損失の小さな光ファイバ母材を製造する
ことができる。すなわち、熱源3が折り返し位置1dで
折り返すと、折り返し位置1dの温度が急激に低下し、
折り返し位置1d付近の石英管1の内側を流通する原料
ガス5の体積が急激に収縮して小さくなり、その結果、
石英管端部1bから石英管1内に外気が混入する。そこ
で、熱源3が折り返し位置1dに到達する直前に、熱源
3の温度を低下させ、折り返し位置1dの温度が急激に
低下せず徐々に低下するようにして、外気の混入を防ぐ
ことができる。
【0012】ここで、熱源3の温度を低下させるタイミ
ングは、熱源3が折り返し位置1dに到達する直前であ
るが、具体的には、熱源3が折り返し位置1dへ向かっ
て進行し、図1のL1 の範囲内を進行している時点が好
ましい。ここでL1 は、加熱距離L2 を90%以上進ん
だ後の範囲であり、さらに好ましくは、95%以上進ん
だ後の範囲である。熱源3が折り返し位置1dに到達し
た時点では、熱源3の温度は低下している。熱源3の温
度が変動するとガラス化が安定に進行しない場合がある
ので、熱源3が距離L1 の範囲内に到達していない時点
で熱源3の温度を低下させると、得られる光ファイバ母
材の特性が長手方向に安定せず不良率が高くなる場合が
ある。また、ここで熱源3の温度を大きく低下させ周囲
の外気温度と同程度まで低下させるとより外気の混入を
防ぐことができるが、熱源3の温度が低くなりすぎると
ガラス化が安定に進行しない場合があるので、熱源3の
温度は500〜1000℃程度に低下させることが好ま
しい。また、この場合1000〜2000℃/minの
速度で低下させることが好ましい。
【0013】さらに折り返し位置1dにおいては、熱源
3が折り返し位置1dに到達し折り返す直前に石英管1
内の原料ガス5流量を増加させ、同時に熱源3が石英管
端部1bに到達する直前に熱源3の温度を低下させるこ
とによって、より伝送損失の小さな光ファイバ母材を製
造することができる。熱源3は折り返し位置1dで折り
返した後その温度を下げて、加熱開始位置1cまで戻
る。その後熱源3の温度を上げ通常の温度に戻し、原料
ガス5流量も通常の原料ガス5流量に戻した状態で再び
原料ガス5と同じ方向に石英管1外側を長さ方向に進行
して石英管1を加熱し、ガラス4を生成、堆積させる。
このように原料ガス5を流通させながら熱源3を往復さ
せることを数十回程度繰り返し、石英管1の内側にSi
2 、GeO2 等のガラス4層を形成する。その後、管
をさらに高温状態にしてコラプスを行い、光ファイバ母
材を得る。
【0014】このような光ファイバ母材の製造方法は、
熱源3が折り返し位置1dに到達し折り返す直前に石英
管1内の原料ガス5流量を増加させるので、熱源3が折
り返して折り返し位置1dの温度が急激に低下し、折り
返し位置1d付近の石英管1内側を流通する原料ガス5
の体積が急激に収縮して小さくなっても、石英管端部1
bから石英管1内に外気が混入しないようにすることが
でき、伝送損失の小さい高純度の光ファイバ母材を製造
することができる。また、熱源3が折り返し位置1dに
到達する直前に、熱源3の温度を低下させることによっ
て、折り返し位置1dの温度が急激に低下しないように
して、外気の混入を防ぐこともできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明
する。 実施例1 高純度石英管1(内径28mm、外径32mm、長さ8
00mm)を出発管として、図1のようにして光ファイ
バ母材を製造した。まず、原料ガス5として、酸素、S
iCl4、POCl3、SiF4を使用し、総流量200
0ml/minで、石英管1内に流通させた。次いで熱
源3として1800℃のバーナーを石英管1の長さ方向
に沿って、加熱開始位置1cから折り返し位置1dまで
130mm/minの速度で進行させて石英管1を加熱
した。バーナーが加熱距離L2の90%まで進行した時
点で、石英管1内の原料ガス5流量を4000mi/m
inとし2倍の流量に増加させた。その後バーナーは折
り返し位置1dで折り返し、熱源3の温度を下げた状態
で原料ガス5上流側の加熱開始位置1cに戻った。この
工程を90回繰り返し、クラッド層の一部を製造した。
この後、原料ガス5として、酸素、SiCl4、GeC
4を使用した以外は上述の方法と同様にしてこの工程
を5回繰り返し、コアガラスを作成し、光ファイバ母材
を製造した。この光ファイバ母材から製造した光ファイ
バの1.55μm帯の伝送損失は0.195dB/km
であり低損失であった。
【0016】実施例2 バーナーが石英管1の長さ方向に沿って進行し、加熱距
離L2の90%まで進行した時点で、石英管1内の原料
ガス5流量を2倍の流量に増加させるかわりに、加熱距
離L2の90%まで進行した時点で、バーナーの温度を
2000℃/minの速度で1000℃まで低下させ
た。その後バーナーは折り返し位置1dで折り返し、加
熱開始位置1cに戻った。これ以外は実施例1と同様に
して光ファイバ母材を製造した。この光ファイバ母材か
ら製造した光ファイバの1.55μm帯の伝送損失は
0.195dB/kmであり低損失であった。
【0017】比較例1 バーナーが石英管1の長さ方向に沿って進行し、石英管
1全長の90%まで進行した時点で、石英管1内の原料
ガス5流量を2倍の流量に増加させず、維持したままと
した以外は実施例1と同様にして光ファイバ母材を製造
した。この光ファイバ母材から製造した光ファイバの
1.55μm帯の伝送損失は実施例1および2より大き
く、0.210dB/kmであった。
【0018】
【発明の効果】本発明の製造方法は、石英管の内側にガ
ラス材料の原料ガスを流通させながら、石英管の外側に
設けた熱源を石英管の長さ方向に沿って往復させて石英
管を加熱して、石英管の内壁にガラスを生成、堆積させ
る光ファイバ母材の製造方法において、熱源が折り返し
位置に到達し折り返す直前に、石英管内の原料ガス流量
を増加させる方法であるので、熱源が折り返して折り返
し位置の温度が急激に低下し、折り返し位置付近の石英
管内側を流通する原料ガスの体積が急激に収縮して小さ
くなっても、石英管内に外気が混入しないようにするこ
とができ、伝送損失の小さい高純度の光ファイバ母材を
製造することができる。また、熱源が折り返し位置に到
達する直前に、熱源の温度を低下させることによって、
折り返し位置の温度が急激に低下しないようにして、外
気の混入を防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ母材の製造方法を示す説
明する概略図である。
【図2】 MCVD法による光ファイバ母材の製造方法
を説明する概略図である。
【図3】 MCVD法およびVAD法で製造した光ファ
イバの伝送損失を示すグラフである。
【符号の説明】
1…石英管、1a、1b…石英管端部、1d…折り返し
位置、3…熱源、4…ガラス、5…原料ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 朗 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 Fターム(参考) 4G021 EA02 EB06 EB18 EB26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英管の内側にガラス材料の原料ガスを
    流通させながら、石英管の外側に設けた熱源を石英管の
    長さ方向に沿って往復させて石英管を加熱して、石英管
    の内壁にガラスを生成、堆積させる光ファイバ母材の製
    造方法において、 熱源が折り返し位置に到達し折り返す直前に、石英管内
    の原料ガス流量を増加させることを特徴とする光ファイ
    バ母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 石英管の内側にガラス材料の原料ガスを
    流通させながら、石英管の外側に設けた熱源を石英管の
    長さ方向に沿って往復させて石英管を加熱して、石英管
    の内壁にガラスを生成、堆積させる光ファイバ母材の製
    造方法において、 熱源が折り返し位置に到達し折り返す直前の石英管内の
    原料ガス流量を、熱源が石英管の長さ方向に沿って進行
    している際の石英管内の原料ガス流量の2〜4倍とする
    ことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 石英管の内側にガラス材料の原料ガスを
    流通させながら、石英管の外側に設けた熱源を石英管の
    長さ方向に沿って往復させて石英管を加熱して、石英管
    の内壁にガラスを生成、堆積させる光ファイバ母材の製
    造方法において、 熱源が折り返し位置に到達する直前に、熱源の温度を低
    下させることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱源が折り返し位置に到達する直前に、
    熱源の温度を1000〜2000℃/minの速度で低
    下させることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ
    母材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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