JP2000327209A - シート処理装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及びこれを備える画像形成装置

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JP2000327209A
JP2000327209A JP11140495A JP14049599A JP2000327209A JP 2000327209 A JP2000327209 A JP 2000327209A JP 11140495 A JP11140495 A JP 11140495A JP 14049599 A JP14049599 A JP 14049599A JP 2000327209 A JP2000327209 A JP 2000327209A
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sheet
folding
sheet bundle
folding roller
unit
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JP11140495A
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English (en)
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Akihiko Sugiyama
杉山  彰彦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート束を2つ折りする時のみシート束に圧
接可能にした折りローラ対を備えるシート処理装置を実
現する。 【解決手段】 2本の折りローラ対78でシート束Pを
折り込む時は、折りローラ対の円周である丸部78eを
圧接させて折り込み、下流側の排出ローラにより折り処
理後のシート束を搬送する時には、折りローラ対のD部
(平坦部)78fを折り位置に対向させてシート束への
圧力を解除させる。これにより、折りローラ対の挟持に
よりシート束にかかる歪みやズレの累積、及びこれによ
るシート束のシワの発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート処理装置に
係り、詳細には、例えば、複写機や印刷機、プリンタ等
の画像形成装置で画像形成して排出されるシートを順次
送り込み、複数枚のシートを、必要に応じて綴じ手段に
よって綴じ、これを2つ折り可能なシート処理装置及び
これを備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置にあって
は、シートの綴じ処理終了、折り処理等のシート処理が
可能なシート処理装置を結合し、複数枚のシートを綴じ
て2つ折りにすることにより、シート束を製本可能にし
ているものがある。このような製本可能なシート処理装
置は、画像形成装置本体で画像形成したシートを順次取
り込み、ステイプルユニットを駆動してシート束の略中
央付近で綴じ、これを折り手段へ搬送して2つ折りす
る。
【0003】シート束を2つ折りするための構成として
は、2本の丸形状からなる折りローラと、突き板等から
なる突き出し手段とによって構成し、シート束の綴じた
位置を、突き板により折りローラ対のニップ部(折り位
置)へ突き出してシート束を折り込み、この折り込まれ
たシート束を、折りローラ対で押圧搬送して2つ折りす
る。これにより、排出トレイへ排出されるシート束は、
シート中央の綴じ位置で2つ折りされて、製本された状
態となって排出されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記折
りローラは丸形状であるため、シート束を折り込む時か
ら搬送終了まで、常にシート束に押圧をかけてしまうの
で、シート束にかかる歪みやズレが累積し、シート束に
シワを発生させる原因となる虞れがある。
【0005】本発明は、2本の折りローラでシート束を
折り込む時は、シート束に圧力を加えて折り込み、下流
側の搬送手段へシート束を搬送後は、シート束への圧力
を解除してシート束にかかる負荷を取り除くことが可能
なシート処理装置及びこれを備える画像形成装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数枚のシートを収納する収納手段と、該収納手段内シ
ート束を2つ折りするローラ対であって、少なくとも一
方のローラが円周の一部を切り欠いて平坦部と丸型形状
部とからなるD形状をなしている折りローラ対と、前記
収納手段内のシート束を前記折りローラ対間である折り
位置に突き出す突き出し手段と、前記折りローラ対によ
りシート処理されたシート束を搬送するシート束搬送手
段と、前記折りローラ対の前記折り位置に前記突き出し
手段により突き出されて折曲されたシート束の折曲部が
通過する時には、前記折りローラ対を互いに圧接してシ
ート束を折り処理し、該折り処理されたシート束が前記
シート束搬送手段により搬送される時には、前記折りロ
ーラ対を互いに離間するように制御する制御手段と、を
備えることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、前記D形状の折り
ローラの平坦部のホームポジションは、前記折りローラ
対の軸線を結ぶ線と交差する位置であり、前記折りロー
ラの平坦部のホームポジションを検知する検知手段を有
し、前記制御手段は、前記折りローラ対がシート束を折
り処理して前記平坦部が前記検知手段により検知された
時に、折りローラ対を前記ホームポジションに停止させ
るように制御するとを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、前記収納手段内の
シート束を綴じ処理する綴じ手段を有し、前記突き出し
手段は、前記綴じ手段により綴じられた綴じ部を前記折
りローラ対に突き出すことを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、前記折りローラ対
の一方は他方の折りローラに対して移動自在であって、
前記一方のローラを他方のローラに付勢する付勢手段
と、前記他方の折りローラに対する前記一方の折りロー
ラへの移動範囲を規制して、前記D形状の折りローラの
平坦部が折り位置にあるとき、折りローラ対間に離間部
を形成させるストッパと、を備えることを特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明は、前記D形状の折り
ローラの前記丸型部から前記平坦部に変化する角隅部に
円弧部を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明は、前記折りローラ対
の丸型部は、高摩擦係数部材により構成し、前記平坦部
は低摩擦係数部材により形成したことを特徴とする。
【0012】[作用]以上構成に基づき、収納手段内に
収納されたシート束は、その一方の面が突き出し手段に
より折りローラ対側に突き出されて折曲され、シート束
の折曲部が折りローラ対の丸型部により押圧搬送されて
シート束は折り処理される。この折り処理後のシート束
が、下流側のシート束搬送手段により搬送されるとき、
折りローラ対のD形状の折りローラの平坦部が折り位置
に位置して、折りローラ対は互いに離間する。これによ
り、シート束搬送手段によるシート束の搬送時には、折
りローラ対によるシート束への負荷が除去されて、折り
ローラ対の挟持によりシート束にかかる歪みやズレの累
積、及びこれによるシート束のシワの発生が防止され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る一実施形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明を適用し得る画像形成装置
の一例である複写機の内部構成を示す縦断正面図であ
り、この複写機は、画像形成装置本体Aにシート処理装
置Bを結合して構成されている。また、前記シート処理
装置Bは、画像形成装置本体Aで画像記録したシート
を、部数毎にソート処理可能なフィニッシャユニットC
と、複数枚のシートを綴じて、折り込み製本可能なステ
ッチャユニットDとを有する。
【0015】ここでは、まず画像形成装置の全体構成に
ついて概略説明し、次にシート処理装置Bの構成につい
てフィニッシャユニットCとステッチャユニットDに分
けて詳細に説明する。
【0016】[画像形成装置の全体構成]画像形成装置
本体Aは、装置上部に装着された原稿給送装置1から自
動給送した原稿を、光学手段である読み取り部2によっ
て光学的に読み取り、その画像情報をデジタル信号とし
て画像形成手段3へ送信して、普通紙やOHPシート等
の記録用のシートに記録する。
【0017】画像形成装置本体Aの下部には、各種サイ
ズのシートPを収納した複数のシートカセット4が装着
され、該シートカセット4から搬送ローラ5によって搬
送されたシートPに対して、画像形成手段3において電
子写真方式によって画像記録する。即ち、光学手段2で
読み取った情報に基づいて光照射手段3aからレーザー
光を感光体ドラム3bに照射して潜像を形成し、これを
トナー現像してシートに転写し、これを定着手段6へ搬
送して熱及び圧力の印加によって、トナー像を永久定着
する。
【0018】そして、前記シートPを片面記録モードの
場合はシート処理装置Bへと送り込み、両面記録モード
の場合はスイッチバックによって再送パス7へ搬送し、
一方面に記録したシートPを、再度、画像形成手段3へ
搬送して他方面に画像を形成した後、シート処理装置B
へと送り込む。
【0019】なお、前記シートPの給送は、シートカセ
ット4からの給送のみならず、マルチトレイ8からも給
送可能となっている。
【0020】シート処理装置Bにおけるフィニッシャユ
ニットCは、図2に示すように構成されており、シート
Pを排出するに際し、通常の排出モードの他に、オフセ
ットモード、ステイプルモード等の各モードに応じた排
出処理を可能とするものである。
【0021】ここで、オフセットモードは、シートPを
各部数毎にソートして排出する際に、各部の1枚目のシ
ートが排出されるときにサイドガイド11を移動させて
所定量シート幅方向(シート搬送方向と直交する方向)
へずらし、各部の2枚目以降のシートは通常排出するこ
とによって、各部の境界がわかるように排出する動作モ
ードのことである。
【0022】なお、シート幅方向サイズに対して、シー
トを所定量移動させるスペースがない場合は、基準ガイ
ド37を一時積載手段であるステイプルトレイ12より
下部に退避させ、シート移動量を十分に確保する。
【0023】また、ステイプルモードは、各部数毎にソ
ートして排出する際に、ステイプルトレイ12にシート
Pを積載整合し、これをステイプラ13によって針止め
し、各部数毎に綴じてスタックトレイ18に排出する動
作モードである。
【0024】なお、前記シート排出に際しては、シート
Pを1枚ずつ排出する通常の排出制御の他に、2枚のシ
ートPを同時に排出可能な2枚排出制御が可能となって
いる。この2枚排出制御は、画像形成装置本体Aからシ
ート処理装置Bに送られてきたシートPをフィニッシャ
ユニットC内に設けたバッファパス14に滞留させ、次
に排出されてくるシートPと重ねて2枚同時に排出する
動作制御である。
【0025】一方、シート処理装置Bにおけるステッチ
ャユニットDは、図3に示すように構成されており、画
像形成装置本体Aから排出されたシートを、部数単位で
整合すると共に、ステイプルユニット61によって針止
めし、且つこれを二つ折りして製本するものである。こ
れを概略説明すると、画像形成装置本体Aから排出され
たシートPをステッチャユニットDの縦パス60に搬送
し、シート下端がストッパ62に当接するように部数単
位で積載整合し、これをステイプルユニット61によっ
てシート長さ方向(シート搬送方向)の中央位置におい
て2ケ所針止めして綴じる。
【0026】次に、ストッパ62を下方へ移動させて前
記綴じ位置が折りローラ78のニップ位置に至るように
シート束Pを移動させ、突き板79で綴じ位置を突くと
共に、シート束が前記綴じ位置で二つ折りされるように
折りローラ78でニップ搬送する。これによって、シー
ト束Pはシート長さ方向の中央で経じられると共に、二
つ折りされて製本されたシート束が、積載トレイ106
に排出されるようになるものである。
【0027】[オフセット排出処理]本実施形態に係る
フィニッシャユニットCは、前述したように、オフセッ
トモードによるソート処理が可能であり、このモードに
あっては、図4に示すように、1個のスタックトレイ1
8にすべての部数を排出し、且つ部数単位で排出する際
に、各部の1枚目のシートP1を2枚目以降のシートP
よりもシート幅方向へずらすことにより、各部の境界を
明確にするものである。
【0028】[ステッチャユニット]次に、シート処理
装置BにおけるステッチャユニットDの各部の構成につ
いて詳細に説明する。
【0029】上述したように、図3に示すステッチャユ
ニットDは、画像形成装置本体Aから排出されたシート
Pをパスガイド60a、60bからなる縦パス60内に
搬送しステイプルユニット61によってシート中央を綴
じ処理した後に、折り処理を行って排出するものであ
る。上記縦パス60、ストッパ62により、搬送される
シートを収納する収納手段が構成されている。
【0030】画像形成装置本体Aから排出されたシート
Pは、第1フラッパ21の働きによってステッチャユニ
ットDの縦パス60に給送され、下端をストッパ62に
当接して積載整合される。縦パス60の上部には、搬送
手段である上ローラ対63が設けられており、その下流
に複数のフラッパ64が設けられている。本実施形態に
おいて、フラッパ64は、二つの第1フラッパ64a及
び第2フラッパ64bから構成されており、シートPの
サイズに応じて搬送経路を選択的に切り替えることが可
能となっている。
【0031】また、フラッパ64近傍には、可動ガイド
65が設けられており、付勢手段65aによってフラッ
パ64に向かって付勢されて縦パス60の搬送経路の一
部を構成している。この可動ガイド65は、ハンドル6
5bを把持して回動させることにより、フラッパ64近
傍の縦パス60内部を露出させることができ、ジャムし
たシートの処理等をすることができる。
【0032】縦パス60を介してフラッパ64と対向す
る位置には、複数のシートセンサ66が設けられてお
り、上ローラ対63と第1フラッパ64aの間に第1上
センサ66a、第1フラッパ64aと対向する位置に第
2上センサ66b、第2フラッパ64bと対向する位置
に第3上センサ66cが配置されている。これらのシー
トセンサ66は、通過するシートPの有無、又は、先端
若しくは後端を検知することができる。
【0033】[下ローラ対]縦パス60の略中央には、
後述するステイプルユニット61が設けられており、縦
パス60を介してステイプルユニット61と対向する位
置にアンビル61dが配置されている。
【0034】ステイプルユニット61の下流には、搬送
手段である下ローラ対67が設けられており、図示しな
い駆動源から駆動力を伝達される駆動回転体としての駆
動ローラ68、及び前記駆動ローラ68にシートを押圧
して従動回転する移動回転体としてのピックアップコロ
69から構成されている。
【0035】図4に示すように、ピックアップコロ69
は搬送コロアーム69aの一端に取り付けられており、
該搬送コロアーム69aの他端は回動軸69bによって
縦パス60のパスガイド60bに回転自在に支持されて
いる。また、搬送コロアーム69aの略中央部には弾性
部材69cが取り付けられ、ピックアップコロ69を駆
動ローラ68に付勢している。一方、搬送コロアーム6
9aには、図示しないソレノイドによって駆動可能な圧
縮解除アーム70が設けられており、ピックアップコロ
69を駆動ローラ68から離間させることが可能となっ
ている。これにより、ピックアップコロ69は、シート
を駆動ローラ68に押圧する押圧位置(図4(a))
と、駆動ローラ68から離間する離間位置(図4
(b))とに変位可能となっている。
【0036】[ピックアップコロの圧接]下ローラ対6
7にてシートPを搬送する際には、まず(図5(a))
に示すように、シートP先端がピックアップコロ69位
置を通過した後に、該コロ69をシートに圧接し、ピッ
クアップコロ69と駆動ローラ68とによってシートP
を挟持搬送する。このとき、後に送られたシートPは、
既に積載されたシートPの駆動ローラ68側に進入し、
既に積載されたシートPと滑りながら搬送される。
【0037】ここで、ピックアップコロ69を駆動ロー
ラ68に常に圧接したままであると、既にストッパ62
に到達し積載されているシートPに対しても搬送力を加
えることとなり、シートに座屈が生じてしまうおそれが
ある。そこで、本実施形態に示す如く、必要なときにの
みピックアップコロ69を圧接させることにより、シー
トの整合性が向上し、また、縦パス60への的確な積載
を行うことが可能となっている。
【0038】[ピックアップコロの離間]更に、シート
P先端がストッパ62に所定距離近づいた位置にて、図
5(b)に示すように、ピックアップコロ69を離間さ
せるよう構成している。本実施形態において、前記スト
ッパ62からの所定距離は、10mmに設定しており、
ピックアップコロ69が離間した後は、シートPはそれ
までの運動の慣性と自重によってストッパ62まで搬送
される。
【0039】なお、シートPの先端の位置は、シートセ
ンサ66をシート先端が通過してから搬送した距離によ
って認識している。
【0040】ここで、シートPがストッパ62に到達す
るまでピックアップコロ69を駆動ローラ68に圧接さ
せたまま搬送すると、シートPに座屈が生じたり、ピッ
クアップコロ69の離間時にリバウンドが生じて整合が
乱れてしまう場合がある。そこで、本実施形態に示す如
く早期にピックアップコロ69を離間させることにより
シートPが過度に搬送されることがなく、上記問題を回
避することができる。
【0041】[ピックアップコロ離間時の駆動ローラ]
上述したように、シートPがストッバ62に積載される
以前に、ピックアップコロ69が離間すると、積載枚数
がまだ少ない場合には、シートPが縦パス60内を勢い
よく進行し、リバウンドして整合を乱すおそれがある。
また、積載枚数が多くなった場合には、縦パス60内が
狭くなって通過するための摩擦が増加し、ストッパ62
に到達しないおそれもある。
【0042】そこで、本実施形態においては、ピックア
ップコロ69が離間した後も駆動ローラ68の駆動回転
を維持するよう構成している。このとき、搬送されてい
るシートPは、駆動ローラ68に圧接されていないた
め、当接圧のみによる弱い搬送力が与えられる。これに
より、シートPはストッパ62まで確実に搬送され、か
つ押し付けられるため、確実に整合させることができ
る。
【0043】[縦パス形状]ストッパ62に突き当てて
横載されたシートPは、整合部材71によって幅方向を
整合される。このとき、シートPは立てた状態となって
いるため、シートPに腰がないと座屈を生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、パスガイド60aに縦
パス60の搬送経路内に突出する隆起部60c(図6)
を設け、縦パス60を横方向に屈曲させて形成してい
る。これにより、積載されたシートPも横方向に屈曲す
ることとなり、すなわち、縦方向の腰が発生する。従っ
て、シートPを座屈を生じることなく積載することが可
能となる。
【0044】一方、シートPが横方向に屈曲したままで
は、ステイプルユニット61によって綴じ処理する際に
好ましくない。そこで本実施形態においては、図6に示
すように、ステイプルユニット61の上部と下部との間
において縦パス60を屈折させ、シートPが略中央にて
縦方向に屈曲するよう構成している。すなわち、シート
Pは図7に示すように、下部が横方向に屈曲し、更に略
中央部が縦方向に屈曲した状態で積載されることとな
る。これにより、シートPが座屈することなく積載する
ことができると共に、綴じ処理を行う位置を平坦にする
ことができる。
【0045】[ストッパ機構]ストッパ62の駆動機構
について、図8を用いて説明する。
【0046】ストッパ62の両端には、スライド部材6
2aが取り付けられていて、ストッパフレーム72に沿
って摺動可能に支持されている。更にストッパ62に
は、駆動プーリ73aとアイドラプーリ73bに張架さ
れたストッパ駆動ベルト73が固着されている。駆動プ
ーリ73aの回転軸73cには、駆動ギア73dが固着
されていて、ストッパ駆動モータ74に接続されてい
る。すなわち、ストッパ駆動モータ74が回転すると、
その駆動力を伝達されてストッパ駆動ベルト73が回転
し、ストッパ62を上下に駆動させることができる。
【0047】ストッパ62のシート積載面には、ストッ
パセンサ75が設けられており、ストッパ62にシート
Pの先端が突き当たっていることを検知することができ
る。また、ストッパ62の下部には、フラグ62bが形
成されており、ストッパ62がホームポジションに達し
たときに、ストッパホームセンサ76にて検知されるよ
う構成されている。
【0048】[ステイプルユニット]次に、シート束を
綴じ処理するシート綴じ手段としてのステイプルユニッ
トの機構について説明する。
【0049】図9に示すように、ステイプルユニット6
1は、フレームに固定された支持板77により、縦パス
60に整合されたシート束の搬送方向中央位置におい
て、シート幅方向中央を基準にして、左右対称位置に2
個配置されている。
【0050】図9において、ステイプルユニット61
は、回転軸61aを中心に揺動可能に支持された上側の
針打ち込み手段としてのフォーミング部61bと、駆動
ユニット61c及び、アンビル61dとで構成されてい
る。
【0051】前記ステイプルユニット61の下方には、
パスガイド60a,60b及びアンビル61dによって
シート束を案内する縦パス60が形成されている。この
縦パス60は、前記シート束を案内するパスガイド60
bのガイド面60b1と、案内されたシート束を針綴じ
するアンビル61dの綴じ面61d1とが、互いに角度
αをもつように構成されている。
【0052】そして、前記角度αをもち、縦パス60を
形成する上面側のパスガイド60aには、ステイプルユ
ニット61のフォーミング部61bが揺動した時に、干
渉しない大きさの切欠孔60a1が切り欠かれている。
【0053】前記フォーミング部61bには、針カート
リッジ61eが着脱可能に装着されており、該針カート
リッジ61e内には、板状に連結された綴じ針61fが
約2000ないし5000本程度装填されている。この
針カートリッジ61eに装填された板状の綴じ針61f
は、針カートリッジ61eの最上側に設けられたばね6
1gによって下方に付勢されており、最下側に配置され
た針送りローラ61hに搬送力を付与する構成になって
いる。
【0054】前記針送りローラ61bにより送り出され
た綴じ針61fは、フォーミング部61bを回転軸61
aを中心に、図9の矢印方向(図9の反時計回り方向)
に揺動させることにより、一本ずつコの字状に形成され
る。即ち、ステイプラモータ61iが起動すると、ギア
列61jを介して偏心カムギア61kが回転し、この備
心カムギア61kと一体に取り付けられている偏心カム
の作用により、前記フオーミング部61bが図9の矢印
方向(アンビル61d側)へ揺動して針打ち込み動作
(クリンチ動作)を行い、打ち込んだ綴じ針61fをシ
ート束下面のアンビル61dで折り曲げることにより、
シート束を針綴じする。
【0055】また、偏心カムギア61kと同軸に、図示
しないフラグが配設されており、このフラグを図示しな
いステイプラセンサで検知することによって、ステイプ
ルユニット61がクリンチ中なのか、或いはクリンチが
終了したか(又は、クリンチ開始前か)を検知するよう
になっている。
【0056】[ステイプル処理]前述の如くして縦パス
60に搬送整合されたシート束Pに対し、ステイプルユ
ニット61を駆動してシート搬送方向中央で綴じた後
は、ストッパ62を下方へ移動してシート束を折り位置
(折りローラ対のニップ部)110へ搬送する。このと
き、図51に示すように、ステイプル後の綴じ針61f
がアンビル61dの溝部61d2に嵌入した状態にある
と、ストッパ62を下方へ移動しても前記綴じ針61f
が溝部61d2に引っ掛かり、シート束Pが搬送不良を
生ずるおそれがある。
【0057】そこで、本実施形態にあっては図51に示
すように、ステイプル後のシート束Pを下方へ搬送する
前に、下ローラ対67のピックアップコロ69を図51
の矢印方向へ1回揺動させるように横成している。これ
により、変位手段としてのピックアップコロ69によっ
てシート束Pがパスガイド60a側へ押圧され、アンビ
ル61dの溝部61d2に嵌入している綴じ針61fが
該溝部61d2から確実に抜け出るようになる。従っ
て、綴じ針61fが溝部61d2に嵌入した状態でスト
ッパ62が下方へ移動することがなく、シートの搬送不
良を確実に防止することができる。
【0058】ここで、本実施形態にあってはピックアッ
プコロ69を揺動させることによってシートを変位させ
て綴じ針61fが溝部61d2から抜けるようにした例
を示したが、ピックアップコロ69でなく、綴じ針61
fが溝部61d2から抜け出るようにシートを変位させ
る変位手段として専用の部材を設け、該部材を動作させ
て行うように構成してもよい。
【0059】なお、前記ストッバ62を下降させてシー
ト束を下降搬送する際にはピックアップコロ69を駆動
ローラ68より離間させておくと共に、駆動ローラ68
をシートPを下降させる方向に回転駆動させる。
【0060】これによりシート束は自重により落下する
際に、摩擦係数の高い材質にて形成された駆動ローラ6
8に接触していたとしても、下降において摩擦負荷を生
じない。従って下降するストッパ62に確実に従うこと
ができ、折り位置の精度を保証することができる。
【0061】[綴じ位置と折り位置の微調整]ここで、
前記シート束の搬送方向中央(センター)を正確に綴じ
処理及び後述する折り処理するためには、シート束のセ
ンターが正確に綴じ位置及び折り位置に位置するように
ストッパ62を移動する必要がある。しかし、前記シー
トPの長さは、カット時の誤差や湿度による伸縮等によ
って一定でないことがあり、前記綴じ位置や折り位置
が、シート束Pのセンターにならない場合があり、その
際には、シート下端を支持する支持手段としてのストッ
パ62の位置を、微調整する必要がある。
【0062】従来は、ストッパを、これを支持するフレ
ームに設けた長孔にねじ止めする構成とし、この長孔の
範囲でストッパ62の位置を微調整可態とし、前述のシ
ート束Pの綴じ位置や折り位置を微調整するようにして
いる。
【0063】しかしながら、前述の如き微調整するため
には、ねじをゆるめ、微調整した後にねじを止める必要
があり、調整作業に手数がかかるとともに、微妙な調整
を正確に行うことが困難である。また、この調整作業は
サービスマンでなければ行うことができない。
【0064】そこで、本実施形態では、画像形成装置本
体A、或いはシート処理装置Bに設けた操作パネル等の
入力手段からの指示により、前述した駆動機構(図8参
照)によるストッパ62の移動量を微調整可態に構成し
ている。
【0065】具体的には、ステイプル前にストッパ62
をホームポジションからシートサイズに応じた綴じ処理
の停止位置である下端停止位置(綴じ停止位置)に移動
する時の移動量(上昇量)を、画像形成装置本体Aに設
けた操作パネル(不図示)からの指示に応じて微調整可
能に構成している。例えば、ホームポジションから各サ
イズのシートの下端位置への移動量は、通常、シートサ
イズ毎に一定であるが、この移動量を入力手段としての
前記操作パネルからの指示に応じた量だけ加減し、該ス
トッパ62の上昇時の移動量を微調整して、その停止位
置を微調整分だけ変更するようにしている。
【0066】或いは、ステイプル後に、ストッパ62を
シートサイズに応じた下端停止位置(綴じ停止位置)か
ら、折り処理時の下端停止位置(折り停止位置)に移動
するときの移動量(下降量)を、シート処理装置Bに設
けた電装基板のディップスイッチ(不図示)又は操作パ
ネルによって微調整可能に構成している。この綴じ処理
時の下端停止位置から、折り処理時の下端停止位置まで
のストッパ62の移動量は、シートサイズによらず一定
(本実施形態では70mm)であるが、この移動量を前
記電装基板のディップスイッチに応じた量だけ加減し、
該ストッパ62の下降時の移動量を微調整して、その停
止位置を微調整分だけ変更するようにしている。
【0067】このように構成することにより、シートの
下端を受けるストッパ62の微調整が正確に且つ容易に
行うことができる。
【0068】[シート束の折り込み]前記の如くにし
て、ストッパ62の下方移動により綴じ位置がステイプ
ラユニット61の下方に配設された折りローラ78の位
置に至るまで搬送され、ここで突き板79aによって綴
じ位置を突かれると共に、折りローラ78に二つ折り状
態でニップ搬送されて二つ折りされる。次に、このシー
ト折り構成について、図11ないし図15を参照して説
明する。
【0069】図11に示すように、折りローラ78は、
固定された回転軸78cを中心に回動可能な固定ローラ
78aと、装置フレームに支点80aを中心に回動可能
な支持アーム80に回動可能に取り付けられた可動ロー
ラ78bとで構成されており、支持アーム80の一端に
係止されたばね(付勢手段)81によって、両ローラ7
8a,78bが圧接するように構成されている。この構
成により、ニップするシート束Pの厚さに応じて折りロ
ーラ78間のピッチが補正されるようになっている。
【0070】上記のように、折りローラ対78は、一方
の折りローラ78bが他方の折りローラ78aに対して
移動自在であって、折りローラ78bが折りローラ78
aに圧接する向きに付勢されていて、折りローラ対78
の円周部(丸型形状部)が対向している時には互いに圧
接しているが、折りローラ対78には後述する平坦部が
形成されていて、ホームポジションではニップ部である
折り位置110に位置して、折りローラ対78が離間す
るようになっている。上記平坦部のホームポジション
は、折りローラ対78の軸線を結ぶ線と交差する位置で
あって、このホームポジションは、検知手段であるDホ
ームセンサ288(図25)により検知される。
【0071】このとき、ばね81の付勢力により一方の
折りローラ78bが、他方の折りローラ78aに移動す
るを規制するようにストッパ80aが設けられていて、
平坦部が対向したとき(離間部を形成したとき)に、支
持アーム80の上側部が圧接するようになっている。
【0072】前記折りローラ78を駆動する構成は、図
12及び図13に示すように、折りモータ82の出力軸
82a上には、モータプーリ83が固着されている。こ
のモータプーリ83の駆動力は、タイミングベルト84
を介してアイドラギアプーリ85のプーリ部へと伝達さ
れるようになっている。なお、アイドラギアプーリ85
は、同軸上に前記プーリ部とギア部とが構成されてい
る。
【0073】また、前述した折りローラ対78の軸に
は、それぞれ折りギア86,87が固着されており、両
ギア86,87は互いに噛合している。折りギア86の
一端は、前記アイドラギアプーリ85のギア部に噛合し
ている。
【0074】固定ローラ78aのギア86にはフラグ8
6aが設けられており、折りローラの平坦部(D部とも
いう)を検出する位置に、Dホームセンサ(検知手段)
229が配置されている(図13)。このDホームセン
サ229は、折りローラ対78のニップ動作を解除し
て、シート束が自由に通過できる空間(離間部)を設け
た位置で検知するよう配設されている。
【0075】折りモータ82の回転力は、モータプーリ
83からタイミングベルト84を介してアイドラギアプ
ーリ85に伝達される。そして、アイドラギアプーリ8
5の回転は折りギア86から折りギア87へ伝達され、
折りローラ78が駆動される。
【0076】折りローラ78の待機位置は、2本の折り
ローラのD部が対向する位置とし、突き板79によりシ
ート束Pが折りローラ78に至る前に、折りローラ対7
8を圧接するタイミングで駆動させ、1回転後停止す
る。
【0077】図12において、79は突き出し手段とし
ての突き板79を有する突き出しユニットであり、突き
板79a、ホルダ79b,79d、軸79c,79e等
により構成されている。前記突き板79aは、ホルダ7
9b,79dで保持されており、ホルダ79bには軸7
9c,79eが固着されている。この軸79c,79e
の外周には、図示しないコロが回転自在に取り付けら
れ、該コロは本体フレームに構成された溝部89内をス
ライドするようになっている。
【0078】図12、図13において、90は突き出し
モータであって、その出力軸上には、モータプーリ90
aが固着されている。91はアイドラギアプーリであっ
て、同軸上にプーリ部とギア部が構成されている。アイ
ドラギアプーリ91のプーリ部とモータプーリ90aと
の間にはタイミングベルト92が巻き回されている。ア
イドラギアプーリ91のギア部は、一部に軸93を有す
るギア126と噛合している。
【0079】図13に示すように、ギア94の回転軸9
4a上には、フラグ95a,95bが固着されており、
該フラグ95a,95bは、一部に切り欠きを有してい
る。このフラグ95a,95bの切り欠きを検知する位
置に、突き出しホームセンサ96aと突き位置センサ9
6bが配設さている。この突き出しホームセンサ96a
は、突き板79aがパスガイド60a,60bによって
構成されるシート搬送面よりも引き込んだ位置で検知す
るように配設されており、突き位置センサ96bは、突
き板79aが突ききった位置で、検知するように配設さ
れている。
【0080】また、図13に示すように、回転軸94a
上でギア94の他端に、該ギア94と同様に軸97aを
有する回動板97が固着されており、ギア94と同期し
て回転するように構成されている。
【0081】前記突き出しモータ90の回転力は、モー
タプーリ90aからタイミングベルト92を介してアイ
ドラギアプーリ91に伝達される。このアイドラギアプ
ーリ91が回転することによりギア94が回転し、軸9
3は円運動する。この軸93にはリンク98の一端が嵌
合しており、該リンク98の他端は突き出しユニット7
9の軸79cに嵌合している。
【0082】また、回動板97上の軸97aにも同様に
リンク98の一端が嵌合し、該リンク98の他端は、突
き出しユニット79の、軸79cに嵌合している。これ
により、前記軸93の円運動は、リンク98を介して突
き出しユニット79の軸79cに伝達され、この軸79
cが軸79cと共に図示しないコロを介して嵌合してい
るフレームの溝部89に沿って直線運動を行う。
【0083】また、突き出しユニットの他端も同様に、
回動板97及びこの回動板97上の軸97aの回転運動
をリンクを介して突き出しユニットの直線運動に変換し
ている。こうして、突き出しユニット79は、その両端
に駆動を受けて、図12の矢印方向に折りローラ78と
は常に平行にスライド移動する。
【0084】また、図13及び図14に示すように、回
動板97の軸97aとは反対側の面に、ストッパ軸97
b,97cが設けられている。本体フレーム上には、ス
トッパ部材99が、軸99aを中心に揺動自在に配設さ
れ、且つ引張ばね100によって回転軸94a側に付勢
されている。前述したように、回動板97の回転動作に
より、突き出しユニット79はスライド移動するが、回
動板97が図14(b)の矢印方向へ回転し、突き出し
ユニットが突ききって、突き位置センサ96bが検知し
た位置(図12の最左位置)に達した時、ストッパ軸9
7cとストッパ部材99の凹部99cが嵌合して、回動
板97がそれ以上回転しないようになっている。このた
め、突き出しユニット79が突ききった位置で、固定さ
れる。
【0085】また、突き出しユニット79をホームポジ
ションに戻す時は、突き出しモータ90を突き時とは反
対方向に回転させることによって、ストッパ部材99の
凹部99bとストッパ軸97bの嵌合を外す。そして、
突き出しユニットがホームポジションに戻り、ホームセ
ンサ96aで検知された位置(図12の最右位置)で、
図14(a)に示すように、ストッパ軸97bとストッ
パ部材99の凹部99bが嵌合し、回動板97がそれ以
上回動することがないようになっている。
【0086】前述のように、突き出しモータ90の正逆
転により、突き出しユニット79が左右に動くように構
成されている。
【0087】[折りローラのニップ間距離と突き板の調
心]前述したように折りローラ78は、シート束Pの厚
さに応じて可動ローラ78bが上方へ移動する。即ち、
折りローラ78のニップ間距離が変化するようになって
いる。これに対して、突き板79aによる突き位置が常
に一定であると、突き板79aは必ずしも折りローラ7
8のニップ間の中央を突かなくなり、シート束Pが綴じ
位置で折り込まれなくなるおそれがある。
【0088】そこで、本実施形態にあってはカム部材に
よって折りローラ78のニップ間距離が変化しても突き
板79aが前記ニップ間の中央を常に突くように構成し
ている。そのための構成を図15を参照して具体的に説
明する。
【0089】図15(a)に示すように、突き出しユニ
ット79は、摺動コロ79gを支点として、若干回動可
能に構成されており(摺動コロ79fの外径は溝部89
の幅よりも小さい)、折りローラ78の両軸78c,7
8dには、カム部材101が取り付けられている。この
カム部材101は、可動ローラ軸78dと係合可能なカ
ム溝101aと突き出しユニット79の案内部101b
とを有し、突き出しユニット79は、前記案内部101
bと摺動するようになっており、ばね102により下方
向に付勢されている。
【0090】前記カム部材101は、固定ローラ78a
の軸103cを支点として回動可能に取り付けられてお
り、可動ローラ78bが支点80a(図11参照)を中
心に回動し、可動ローラ78bが上方へ移動すると、該
可動ローラ78bの軸78dがカム溝101aを押し上
げる。これによって、カム部材101が図15の反時計
回り方向へ回転し、図15(b)に示すように、案内部
101bが突き出しュニット79を持ち上げるようにな
っている。なお、前記カム溝101aと案内部101b
は、突き板79aを常に折りローラ78のニップ間距離
の中央を突き出すような形状に構成されている。
【0091】前述のようなカム部材101を設けること
により、シート束厚の変化によって折りローラ78のニ
ップ間距離が変化しても、突き板79aの突き位置が調
心され、常にニップ間距離の中央を突くことになり、シ
ート束Pが確実に綴じ位置で折り込まれるようになる。
また、突き板79aの調心が前述したようなカム部材1
01を取り付けるだけで行えるため、構造が複雑になる
こともない。
【0092】なお、前記突き板79aを突いてシート束
Pを折り曲げて折りローラ78にニップさせるが、該折
りローラ78がシート束Pをニップした後も突き板79
aが突き出しユニット79の突ききった位置にあると、
折り込まれたシートと突き板79aとの間の摩擦力によ
って内側のシートにシワが発生するおそれがある。
【0093】そこで、本実施形態にあっては、図16に
示すように、シート束が折りローラ78にニップされた
後は、突き板79aをホームポジションに引き戻すよう
に構成している。なお、突き板79aを引き戻すタイミ
ングが早すぎると、折りローラ78がシート束Pをニッ
プする前に突き板79aが戻ってしまうことになる。そ
のため、本実施形態にあってはシート束Pを折り込むた
めに、折りローラ78が所定量回転した時点で突き板7
9aを引き戻すように構成している。
【0094】これにより、シート束Pが折りローラ78
にニップ搬送されている時点では、突き板79aがホー
ムポジションに退避しているため、折り込まれるシート
束Pは突き板79aと摩擦することなく、よってシワの
発生が防止されることになる。
【0095】[折り動作]前述の如くして、綴じ処理が
なされたシート束Pのセンターを突き板79aで突き、
該突き板79aで突かれたシート束Pのセンター部分を
折りローラ78で挟持しつつ搬送することでシート束P
の折り処理をする際に、まず、図17(a)に示すよう
に、折りローラ78は、D部(平坦部)78fが対向し
た位置で待機しており、図17(b)で示すように、突
き板79aでシート束Pが突かれ、シート束Pが折り位
置110に到達する前に、折りローラ78が圧接し、シ
ート束Pを折り込む。
【0096】そのまま、シート束Pを挟持搬送し、排出
ローラ104(シート束搬送手段)へ受け渡す(図18
(c))。この時、折りローラ78の円周である丸部
(丸型形状部)78eからD部78fに変化する部分に
傾斜部(円弧部)78gを設けると、折りローラ78に
加えられている圧力が徐々に解除されるため、急激な負
荷変動を回避でき衝撃音を減少させることができる。
【0097】次に、Dホームセンサ229でD部78f
を検知した後、折りローラ78のD部78fを対向させ
た待機位置で、折りローラ78を停止させる(図18
(d)。
【0098】なお、この前記折りローラ78が、丸形状
でシート束Pを常に押圧して搬送したとすると、シート
束Pの表側に歪みが蓄積して、シワが発生しやすくな
る。
【0099】そこで、本形態にあっては、シート束Pが
折りローラ78に到達する前に、折りローラ対78を互
いに圧接させてシート束Pをニップして折り込み、D部
78fをDホームセンサ229で検知して回転をとめ、
折りローラ対78の押圧を解除することにより、シート
束Pに発生する歪みを防止している。
【0100】例えば、図19のフローチャートに示すよ
うに、折り位置に搬送されたシート束は、突き出しモー
タ90のスタートにより突き板を移動させ(S1)、規
定クロック経過後、折りモータ82をスタートする(S
2,S3)。この時間は、突き板79によりシート束P
が折り位置110に到達する前に、折りローラ78が圧
接するように設定される。
【0101】折りローラ78でシート束Pが2つ折りさ
れた後、Dホームセンサ229にて折りローラのD部の
位置を検出し(S4)、規定クロック到達後モータを停
止する(S5、S6)。これにより、D部分である平坦
部78fを正確に検出し、シート束が搬送できる通紙部
を確保することが可能となる。
【0102】前記シート束をなす各シートPには、シー
トのセンターを基準として搬送方向上流側半面と下流側
半面に画像が記録され、同様に前述の如き画像記録はシ
ート両面に行われ、且つ該画像記録は、綴じ及び折り処
理がなされたシート束Pがページ順になるように行われ
る。
【0103】前述の如くして、シート束Pを折りローラ
対78で引き込む際に、該シート束Pのセンター部分に
画像が記録されていると、該画像(トナー)によってシ
ート摩擦係数が低下するために、折りローラによる引き
込みが確実に行えず、シートのシワや破れが発生するお
それがある。
【0104】ここで、折り処理時におけるシートPの破
れや、シワの発生のメカニズムについて、図20を用い
て簡単に説明する。なお、ここでは、2枚目シートP1
1,P12よりなるシート束を例示して説明する。
【0105】折りローラ78と1枚目のシートP11と
の間の摩擦力をF1、1枚目のシートP11と2枚目の
シートP12との間の摩擦力をF2、シート束を束ねて
いる綴じ針の拘束力をF3とすると、通常、F1=F2
+F3という式が成立する時に正常な折り処理がなされ
る。
【0106】しかし、シートP11,P12間の摩擦力
F2が小さくなった時に、上記式を成立させるために
は、前記綴じ針の拘束力F3がより大きくなることが必
要になる。この時、例え綴じ針の拘束力F3にシートの
強度が耐えきれたとしても、2枚目のシートP12が綴
じ針に引っ張られ、図20(a)に示す如きズレが生
じ、更に図20(b)に示す如き撓みが生じる。そし
て、この状態でシート束Pが折りローラ対78を通過す
ると、図20(c)に示す如きシワが生じる。更に、綴
じ針の拘束力F3にシートの強度が耐えきれなくなくな
ると、図20(d)に示す如き破れが生じる。
【0107】そこで、本実施形態では、図21に示すよ
うに、折込部となるシートP(シート束)のセンター部
分に、一定の余白部分(折込代t)を設けるようにして
いる。具体的には、ステッチャユニットDで処理を行う
シートPに対する画像記録は、画像形成装置本体Aにお
ける画像記録時に、予めシートセンター部分の折込代t
(本実施形態ではt=約5mm〜8mm程度であり、余
白部の幅が2t=10mm〜16mm程度となるように
設定している。)を、よけてなされるようになってい
る。
【0108】なお、図中、Psは、シートPにおけるセ
ンター(搬送方向中央)であり、PgはシートPにおけ
る画像記録部分である。
【0109】このように構成することにより、折りロー
ラ対78によるシート束引き込みの際に、予めシートP
に設けられた余白部分(折込代t)によってシートPと
折りローラ78との摩擦力が大きくなるので、前述の如
きシワや破れが発生することなく、シート束Pは確実に
引き込まれる。
【0110】ここで、前記余白部の幅は、約10mmよ
りも狭いと、シート束の引き込みに際して十分な摩擦力
が得られず、また、余白幅が約16mmを超えると、画
像形成領域が少なくなってしまう。このため、余白幅と
しては約10mm〜16mmに設定するのが望ましい。
【0111】なお、本実施形態にあっては、シート束P
の折り込み処理するシートに対しては、前述の如く所定
幅の余白部2tを設けて画像形成するように設定してい
るが、画像形成領域を広くとる必要がある場合には、前
記余白部2tの設定を解除可能に構成してもよい。特
に、折り込み枚数が少ない場合には、前記折込部の余白
部2tを狭くしても、破れを生ずる可能性が少ないため
に、前記所定幅の余白部2tを設ける設定を解除し、通
常の余白幅(例えば4mm程度)で画像形成するように
する。これにより、画像形成領域を広くとることが可能
となる。
【0112】また、前述の如く綴じ及び折り処理がなさ
れるシート束が、表紙をなすシートを有する場合(表紙
モード時)、該表紙となるシート(以下、表紙シートと
言う)の裏面にも画像記録を行うと、該表紙シートの裏
面に転写したトナー像を定着手段にて定着する際にシリ
コンオイル等が付着し、該表紙シートの裏面と接するシ
ートとの間の摩擦係数が低下してしまう。
【0113】なお、表紙シートには、上質紙(且つ厚
紙)を使用することが多いが、この上質紙にシリコンオ
イルが付着すると他のシート(普通紙)に比べて摩擦係
数が更に低下する。この表紙シートを、折りローラで挟
持して折り曲げ、引き込もうとすると、該表紙シートの
裏面と接するシートとの間の摩擦係数が小さいために、
該シート間でスリップが生じ、表紙シートのみが引き込
まれてしまうおそれがある。
【0114】そこで、本実施形態では、表紙モード時に
は、該表紙シートの裏面には記録を行わないようにして
いる。具体的には、画像形成装置本体Aにおける画像記
録時に、表紙シートの表面に画像記録を行った後、該表
紙シートを再送パス7(図1参照)を通さずにそのまま
排出し、ステッチャユニットDに送り込むようにしてい
る。
【0115】なお、本実施形態では、表紙シート(上質
紙等)はマルチトレイ8(図1参照)から給紙するよう
にしているので、ステッチャユニットDに送り込む最後
のシートが、マルチトレイ8からの給紙の場合は、再送
パス7を通さずに排出するように制御している。
【0116】このように構成することにより、表紙シー
トの裏面側が定着手段(画像面側にある定着ローラ)に
接触することがないため、該表紙シートの裏面にシリコ
ンオイルが付着することがなく、摩擦係数の低下が防止
され、表紙シートのみが引き込まれることがなくなる。
【0117】[シート束の破れ検知]また、通常、前述
の如き折り処理時に、シート束に破れが発生した場合、
センサ等の検出手段によってこの破れを検出する構成が
考えられるが、このように破れを検出するための検出手
段を別途設けると、部品点数が増加し、コストアップに
なる。また、破れを検出した時点では次のシートが搬送
されてきてしまい、先のシートが滞留しているために更
に重度のジャムが発生するおそれがある。
【0118】そこで、本実施形態では、図22に示すよ
うに、折りローラ78の近傍(上流側)に設けた中間セ
ンサ103と、ストッパ62に設けたストッパセンサ7
5と、排出ローラ104の近傍に設けた排出センサ10
5を用いて、それぞれのセンサが同時にシート有りを検
出したときは、シート(又はシート束)に破れが発生
し、ステッチャユニットDでシート(又はシート束)が
滞留していると検出するように構成している。
【0119】なお、本実施形態では、中間センサ10
3、ストッパセンサ75、及び排出センサ105が同時
にシート有りを検出した時にシート破れ発生と検出する
ようにしているが、これに限定されるものではなく、例
えばストッパセンサ75と排出センサ105の双方がシ
ート有りを検出した時にシート破れ発生と検出するよう
にすることも可能である。
【0120】このように構成することにより、シート
(又はシート束)Pの破れが発生したことを検出するた
めの検出手段を、別途設ける必要がないので、部品点数
の増加、コストアップを防止することが可能となる。ま
た、シートの破れを該シートの折り込みタイミングで早
期に検出し得るため、次のシートPの搬送を早期に停止
して、該シートのジャムを防止することが可能となる。
【0121】[排出動作]前述の如くして、折り処理が
なされたシート束は、排出ローラ104によって積載ト
レイ106上に排出され、積載される。この排出ローラ
104の上部には、図24に示すように、シート束Pを
押さえるシート束押さえ部材107が回転軸107aを
支点として回転可能に設けられている。この押さえ部材
107により、折り処理がなされたシート束Pが、排出
ローラ104により排出口から積載トレイ106上に排
出された際、該シート束Pの端部を押えることができ、
これにより、折りが不十分なシート束Pであっても、積
載トレイ106上で開かないように積載することができ
る。
【0122】この押さえ部材107は、その先端部に設
けられた回転コロ107bが、所定の高さh(積載トレ
イ106に当接しない高さ)より低くならないように規
制されていると共に、回転コロ107bが持ち上がる方
向には自由に動けるようになつている。このため、腰の
弱いシート束Pの先端部が、押さえ部材107により押
さえられることにより発生する排出不良がなくなり、シ
ート束Pを確実に積載トレイ106に積載することがで
きる。
【0123】前述の如くして、折り処理がなされたシー
ト束Pを、排出ローラ104によって積載トレイ106
上に排出すると、シート束開放側に比べてシート束折込
側(排出方向下流側)が膨らむため、シート束Pをその
まま積載したのでは、シート束折込側のみが高くなって
しまい、シート束の積載性が不安定になるおそれがあ
る。そこで、図23に示すように、排出ローラ505に
よって排出されるシート束Pが積載トレイ504上で俵
積みに積載されるように、該シート束Pを順次ずらして
排出積載する構成の装置が提案されている。
【0124】しかしながら、上述の構成では、シート束
を多数排出する場合には、積載トレイを大きくする必要
があり、装置が大型化してしまい、設置スペースも大き
くなってしまう。
【0125】そこで、本実施形態では、図24に示すよ
うに、積載トレイ106の排出ローラ104寄りの部分
を積載面106bより高くし(突起部106a)、シー
ト束Pの折込側が積載トレイ106の先端側(排出方向
下流側)の積載面106bに、開放側が前記突起部10
6aに載るように排出する構成としている。これによ
り、開放側よりも折込側が下降することとなり、折込側
が開放側より大きく膨らんでいる場合にも、開放側との
高さの差を緩和させることができる。
【0126】具体的には、シート束Pが厚いとき(即
ち、折込側が特に膨らむシート束の場合)は排出ローラ
104によるシート束排出速度を遅くし、該シート束P
の開放側が前記突起部106aに載るように排出してい
る。また、シート束Pが薄いとき(即ち、比較的折込側
が膨らまないシート束の場合)は排出ローラ104によ
るシート束排出速度を速くし、該シート束Pの開放側が
前記突起部106aに載らないように、前記積載面10
6b上に排出している。
【0127】これにより、積載トレイ106上に排出さ
れるシート束Pは一方側(折込側)のみが盛り上がるこ
とがなくなり、シート束Pの積載性が安定する。また、
シート束Pを俵積みしなくてもよいため、積載トレイ1
06を大きくする必要がなくなる。
【0128】なお、本実施形態においては突起部を設け
ているが、本発明はこれに限定するものではなく、傾斜
部を設けたり、また積載トレイ106自身を傾斜させた
形状に設けたり、また積載トレイ106底面から出入り
可能あるいは着脱可能な突起部を設けるよう構成するこ
とでもよい。
【0129】[制御系の説明]ここで、図25を用いて
前述したステッチャユニットDの各部材を駆動制御する
制御系の要部構成について簡単に説明する。
【0130】図25において、制御手段としてのMPU
200は、ステッチャユニットDに搬送されたシートP
の有無、又は先端若しくは後端を検知する第1上センサ
66aないし第3上センサ66c、整合部材71のホー
ムポジションを検出する整合部材ホームセンサ220、
ストッパ62のホームポジションを検出するストッパホ
ームセンサ76、ストッパ62に設けられ、シートを検
出するストッパセンサ75、排出ローラ104の近傍に
設けた排出センサ105、突き板79aの突き位置を検
出する突き位置センサ96b、折りローラ78の近傍に
設けた中間センサ103、折りローラ対78の平坦部7
8fを検知するDホームセンサ229等の各センサから
の信号を入力する。
【0131】そして、前記各センサ及び画像形成装置本
体Aからの信号に基づいて、MPU200は、各ドライ
バD20〜D28を介して、ステッチャユニットDの縦
パス60へシートPを送り込むための第1フラッパ21
を駆動するための第1フラッパソレノイド201、縦パ
ス経路上にある第1フラッパ64a、第2フラッパ64
bを切り換えるための切換上ソレノイド221、切換下
ソレノイド222、上ローラ対63及び下ローラ対67
を駆動してシートを搬送するための搬送モータ223、
ステイプラユニット61を駆動するステイプラモータ6
1i、整合部材71を動作させるための幅よせモータ2
24、ストッパ62を移動させるためのストッパ駆動モ
ータ74、折りローラ78を駆動するための折りモータ
82、突き板79aを駆動するための突き出しモータ9
0等をそれぞれ制御し、前述したような動作を行わせ
る。
【0132】なお、本実施例においては、折りローラ対
78の2本の折りローラ78a,78bの両方共に平坦
部78fを有するD形状にしているが、少なくとも一方
の折りローラのみをD形状としても良い。
【0133】なお、前記実施形態では、折りローラをD
形状にしてシート束Pにかかる圧力を解除しているが、
D形状ではなく2本の折りローラを離間させ圧力を解除
する手段を設ければ、同様にシート束Pにシワが発生す
ることを防止できる。この場合は、折り込み時には通常
の圧接力をかけ、シート束先端が、下流側の排出ローラ
(シート束搬送手段)にニップされた時点で、折りロー
ラ対78の圧接力を減圧させるか、積極的に離間する方
式をとれば良い。
【0134】例えば、図26(a)に示すように、シー
ト束Pの折り込み時は折りローラ対78をニップさせ、
その後、偏心カム120の突起部120により、折りロ
ーラ対78を離間させる方法がある。また、折りローラ
対78を離間させなくても、折りローラ対78のニップ
力を弱くする構成であっても、同様の効果が可能であ
る。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収納手段内のシート束を突き出し手段により突き出し
て、折りローラ対により折り処理する時には、折りロー
ラ対の丸型形状部を圧接させてシート束を2つ折りし、
かつ、シート束Pが下流側のシート束搬送手段により搬
送される時には、D形状の折りローラの平坦部が折り位
置に位置して、折りローラ対は互いに離間して空間部を
形成するようにしたので、シート束搬送手段によるシー
ト束の搬送時には、折りローラ対によるシート束への負
荷が除去されて、折りローラ対の挟持によりシート束に
かかる歪みやズレの累積、及びこれによるシート束のシ
ワの発生が防止される。また、折りローラの駆動時間が
短縮されるため消費電力の低減も可能となる。
【0136】また、シート束が折りローラの丸型形状部
から平坦部に抜ける角隅部に円弧部を形成したので、シ
ート束が折りローラ対から抜けるときの急激な負荷変動
が少なくなるので騒音も低減できる。
【0137】更に、排出ローラの丸型形状部を高摩擦係
数部材に、そして、平坦部を低摩擦係数部材の材質にす
ることで、シート束の折り動作を確実にすると共に、平
坦部により離間された空間を、シート束の搬送ガイドと
して利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置及びこれを備えた
画像形成装置本体の縦断正面図。
【図2】同じく、シート処理装置の縦断正面図。
【図3】同じく、縦断正面図のステッチャユニット部の
縦断正面図。
【図4】同じく、(a)図はピックアップコロの構成を
示す部分拡大図、(b)図は動作図。
【図5】同じく、ステッチャのピックアップコロの動作
図。
【図6】同じく、ステッチャの縦パスの形状を示す縦断
正面図。
【図7】同じく、ステッチャの収納部に積載されたシー
トの形状を示す斜視図。
【図8】同じく、ストッパの駆動機構を示す正面図。
【図9】同じく、ステッチャのステイプルユニットの縦
断正面図。
【図10】同じく、アンビルの溝部に嵌入した針をピッ
クアップコロで抜け出させる状態を示すステイプルユニ
ット部の縦断側面図。
【図11】同じく、折りローラ対の可動ローラの移動構
成を示す側面図。
【図12】同じく、折りローラ対、突き出しユニットの
駆動機構の縦断側面図。
【図13】同じく、突き出しユニットの駆動機構の平面
図。
【図14】同じく、突き板のストッパ機構の側面図。
【図15】同じく、突き板の調心を行うカム部材の側面
図。
【図16】同じく、突き板を引き戻した状態説明図であ
る。
【図17】同じく、(a)図は折りローラ対の側面図、
(b)図は折りローラ対の動作図。
【図18】同じく、折りローラ対の動作図。
【図19】同じく、折りローラ駆動のフローチャートで
ある。
【図20】同じく、折り処理時におけるシートの破れや
シワの発生のメカニズムを表す図であって、(a)図は
シートのヅレ、(b)図はシートのたわみ、(c)図は
シートのシワ、(d)図はシートの破れをそれぞれ示す
図。
【図21】同じく、シートにおける画像記録部分と折込
代部分を表すシートの平面図。
【図22】同じく、シートの破れ検知を行う中間セン
サ、ストッパセンサ、排出センサの配置を示すステッチ
ャの正面図。
【図23】同じく、積載トレイ及びシート束の俵積み状
態を示す側面図。
【図24】同じく、積載トレイ及び積載トレイへのシー
ト束の積載状態を示す側面図。
【図25】同じく、ステッチャユニットの制御系の概略
を示すブロック図である。
【図26】同じく、折りローラ対及び偏心カムの側面図
であって、(a)図はシート束の折り処理を示す図、
(b)図はシート束の搬送を示す図。
【符号の説明】
A 画像形成装置本体 B シート処理装置 C フィニッシャユニット D ステッチャユニット P,P1 シート P2 先行シート P3 後行シート Pg 画像記録部分 Ps センター 3 画像形成手段 60a,60b パスガイド 61 ステイプルユニット(綴じ手段) 62 ストッパ 60a,60b,62 収納手段 78a,78b 折りローラ対 78e D形状の折りローラの丸部(丸型
形状部) 78f D形状の折りローラのD部(平坦
部) 78g D形状の折りローラの傾斜部(円
弧部) 79a 突き出し手段 104 排出ローラ(シート束搬送手段) 110 折りローラ対のニップ部(折り位
置) 200 MPU(制御手段) 229 Dホームセンサ(平坦部を検知す
る検知手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシートを収納する収納手段と、 該収納手段内のシート束を2つ折りするローラ対であっ
    て、少なくとも一方のローラが円周の一部を切り欠いた
    平坦部と丸型形状部とを有するD形状をなしている折り
    ローラ対と、 前記収納手段内のシート束を前記折りローラ対間である
    折り位置に突き出す突き出し手段と、 前記折りローラ対により折り処理されたシート束を搬送
    するシート束搬送手段と、 前記折りローラ対の前記折り位置に前記突き出し手段に
    より突き出されて折曲されたシート束の折曲部が通過す
    る時には、前記折りローラ対を互いに圧接してシート束
    を折り処理し、該折り処理されたシート束が前記シート
    束搬送手段により搬送される時には、前記折りローラ対
    を互いに離間するように制御する制御手段と、 を備えることを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】 前記D形状の折りローラの平坦部のホー
    ムポジションは、前記折りローラ対の軸線を結ぶ線と交
    差する位置であり、 前記折りローラの平坦部のホームポジションを検知する
    検知手段を有し、 前記制御手段は、前記折りローラ対がシート束を折り処
    理して前記平坦部が前記検知手段により検知された時
    に、折りローラ対を前記ホームポジションに停止させる
    ように制御することを特徴とする請求項1記載のシート
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記収納手段内のシート束を綴じ処理す
    る綴じ手段を有し、前記突き出し手段は、前記綴じ手段
    により綴じられた綴じ部を前記折りローラ対に突き出す
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記折りローラ対の一方は他方の折りロ
    ーラに対して移動自在であって、前記一方のローラを他
    方のローラに付勢する付勢手段と、 前記他方の折りローラに対する前記一方の折りローラへ
    の移動範囲を規制して、前記D形状の折りローラの平坦
    部が折り位置にあるとき、折りローラ対間に離間部を形
    成させるストッパと、 を備えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記
    載のシート処理装置。
  5. 【請求項5】 前記D形状の折りローラの前記丸型部か
    ら前記平坦部に変化する角隅部に円弧部を設けたことを
    特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のシート処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記折りローラ対の丸型部は、高摩擦係
    数部材により構成し、前記平坦部は低摩擦係数部材によ
    り形成したことを特徴とする請求項1ないし5いずれか
    記載のシート処理装置。
  7. 【請求項7】 複数枚のシートを収納する収納手段と、 該収納手段内のシート束を2つ折りするローラ対であっ
    て、接離可能もしく圧力変化可能な折りローラ対と、 前記収納手段内のシート束を前記折りローラ対間である
    折り位置に突き出す突き出し手段と、 前記折りローラ対により折り処理されたシート束を搬送
    するシート束搬送手段と、を備え、 前記折りローラ対の前記折り位置に前記突き出し手段に
    より突き出されて折曲されたシート束の折曲部が通過す
    る時には、前記折りローラ対を互いに圧接してシート束
    を折り処理し、該折り処理されたシート束が前記シート
    束搬送手段により搬送される時には、前記折りローラ対
    を互いに離間もしくは圧力が弱められることを特徴とす
    るシート処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか記載のシート
    処理装置と、シートに画像を形成する画像形成手段と、
    該画像形成手段により画像形成されたシートを前記シー
    ト処理装置に排出する本体排出手段と、を有することを
    特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7336921B2 (en) 2002-08-14 2008-02-26 Ricoh Company, Ltd. Sheet finisher with sheet folding capability and image forming system using the same
US7736290B2 (en) 2007-06-19 2010-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Sheet folding apparatus, sheet folding unit and image forming apparatus
US7871065B2 (en) 2007-01-31 2011-01-18 Nisca Corporation Sheet feeding device and post-processing apparatus and image forming system comprising the same
JP2015101451A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 理想科学工業株式会社 用紙折り装置
CN106915647A (zh) * 2015-12-25 2017-07-04 佳能精技股份有限公司 片材处理设备和包括该片材处理设备的成像系统

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