JP2000326968A - 容器蓋 - Google Patents

容器蓋

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JP2000326968A
JP2000326968A JP11137024A JP13702499A JP2000326968A JP 2000326968 A JP2000326968 A JP 2000326968A JP 11137024 A JP11137024 A JP 11137024A JP 13702499 A JP13702499 A JP 13702499A JP 2000326968 A JP2000326968 A JP 2000326968A
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panel
opening
container
container lid
slit
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JP11137024A
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Hirotsugu Mori
博嗣 森
Yoshio Iwasaki
佳生 岩崎
Akira Morita
顕 森田
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D17/00Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions
    • B65D17/28Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness
    • B65D17/401Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness characterised by having the line of weakness provided in an end wall
    • B65D17/4011Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness characterised by having the line of weakness provided in an end wall for opening completely by means of a tearing tab

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂層を有する容器蓋におけるフラッピング
を抑える。 【解決手段】 この容器蓋1は、容器本体2の開口部に
取り付けられ、少なくとも樹脂層を有しており、パネル
部5と、開封用把手12と、フランジ部6と、スコア部
7とを備えている。パネル部5は容器本体1の開口部を
覆うものである。把手12は、パネル部5の上部に設け
られ、一端がパネル部5の一端側に固定されている。フ
ランジ部6は、パネル部5の外周部に形成され、容器本
体2の開口周縁部に装着される。スコア部7はパネル部
5とフランジ部6との間に形成された環状の溝からな
る。そして、パネル部5は、開封方向に沿った長さの後
半分部分に、開封時に開封方向と交差する折り曲げ線に
沿って折り曲げ可能なスリット5b等の折り曲げ部を有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器蓋、特に、容
器本体の開口部に取り付けられ少なくとも樹脂層を有す
る容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】食料品等を缶状の容器に収めて密閉蓋で
密閉し、保存したり、店頭に展示したりすることが行わ
れている。この種の容器は、容器本体と、容器本体の開
口部を覆う蓋とを備えている。また、蓋は、容器本体の
開口部を覆うパネル部と、パネル部の外周部に形成され
容器本体の開口周縁部に取り付けられるフランジ部とを
有している。パネル部とフランジ部との間には、開封の
ための環状の溝(スコア部)が形成されており、さらに
パネル部の一端側には開封用把手が設けられている。そ
して、開封用把手を引っ張ることによってスコア部に沿
って蓋の一部をせん断し、容器を開封するようにしてい
る。
【0003】この種の容器蓋には、全体又は主要部分が
金属材料により形成されるものと、樹脂の射出成形によ
り形成されるものとがある。樹脂を使用する蓋構造は、
樹脂のみで形成する場合と、アルミニウム箔等の金属箔
を主な構成要素とするガスバリア層とガスバリア層の片
面又は両面にコーティングされた樹脂層とで形成する場
合とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】密閉容器の蓋を開封す
る際には、フラッピングを避けなければならない。ここ
で、フラッピングとは、開封時において、パネル部の開
封終了端がフランジ部から引き離される際に、それまで
弾性変形させられていたパネル部が元の形に戻ろうとし
て跳ね、その勢いで内容物が飛び散り、周囲を汚すこと
をいう。
【0005】全体又は主要部分が金属材料で形成された
金属蓋では、開封の際にパネル部が折れ曲がって塑性変
形してしまい、パネル部がフランジ部から引き離される
際に元の平面状態に戻ることはないので、フラッピング
は起こらない。しかし、金属蓋の場合、一般に内面のコ
ーティング剤やコンパウンドからホルモン攪乱物質(い
わゆる環境ホルモン)と疑われる物質が溶出する可能性
がある。また、金属蓋の場合は、開封後において蓋のエ
ッジ部分が危険である。
【0006】そこで、最近では、樹脂を使用する蓋が注
目されている。しかし、樹脂を使用する蓋の場合は、蓋
自体の弾性が高いので、パネル部がフランジ部から引き
離される際に元の平面状態に戻ろうとする力が強く、フ
ラッピングが生じてしまう。なお、蓋の厚みを薄くする
ことによって弾性力を小さくすれば、フラッピングを抑
えることが可能である。しかし、蓋の厚みを薄くすると
レトルト処理等において蓋に凹凸が生じやすく、商品価
値を低下させてしまう。
【0007】本発明の課題は、少なくとも樹脂層を有す
る容器蓋において、フラッピングを抑えることにある。
本発明の別の課題は、スムーズに開封操作を行うことが
でき、しかもフラッピングを抑えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る容器蓋
は、容器本体の開口部に取り付けられ、少なくとも樹脂
層を有するものであり、パネル部と、開封用の把手と、
フランジ部と、スコア部とを備えている。パネル部は容
器本体の開口部を覆うものである。把手は、パネル部の
上部に設けられ、一端がパネル部の一端側に固定されて
いる。フランジ部は、パネル部の外周部に形成され、容
器本体の開口周縁部に装着される。スコア部はパネル部
とフランジ部との間に形成された環状の溝からなる。そ
して、パネル部は、開封方向に沿った長さの後半分部分
に、開封時に開封方向と交差する折り曲げ線に沿って折
り曲げ可能な折り曲げ部を有している。
【0009】この容器蓋は、フランジ部が容器本体の開
口周縁部に取り付けられ、パネル部が容器本体の開口部
を覆っている。開封する際は、開封用の把手を引っ張り
上げ、パネル部の一端側からパネル部をスコア部に沿っ
てフランジ部から切り離していく。この開封動作の途中
において、パネル部の折り曲げ部が折れ曲がる。パネル
部が折れ曲がることによって、それまでの開封動作によ
る弾性変形により蓄積されていた応力が解放される。し
たがって、最終的にパネル部全体がフランジ部から切り
離される際に、元の平面に戻ろうとする力が小さくな
り、フラッピングが抑えられる。
【0010】ここでは、蓋の厚みを確保しつつフラッピ
ングを抑えることができる。請求項2に係る容器蓋は、
請求項1の容器蓋において、折り曲げ部は、開封方向に
おいてパネル部の曲げ剛性が変化する部分である。開封
方向においてパネル部の曲げ剛性を変化させることによ
って、その部分でパネル部を折り曲げることが容易とな
る。
【0011】請求項3に係る容器蓋は、請求項1又は2
の容器蓋において、パネル部の折り曲げ部は、開封方向
に沿った長さの後半1/3から開封方向終了端の間に設
けられている。このような位置に折り曲げ部を設けるこ
とによって、開封動作をスムーズに行うことができると
ともに、フラッピングを抑えることができる。
【0012】請求項4に係る容器蓋は、請求項1から3
のいずれかの蓋において、パネル部の折り曲げ部は、開
封方向と交差する方向に延びて形成されたスリットであ
る。ここでは、スリットが形成された部分の曲げ剛性は
他の部分に比較して低く、したがって、開封途中におい
てこのスリット部分でパネル部が折れ曲がる。この折れ
曲がりによって、前述のように、パネル部に蓄積された
応力が解放され、フラッピングを抑えることができる。
【0013】請求項5に係る容器蓋は、請求項4の容器
蓋において、パネル部は、金属箔層と、金属箔層の表面
にコーティングされた樹脂層とを有している。そして、
スリットは樹脂層の厚みの1/2以上でかつ金属箔層に
到達しない程度の深さを有している。ここでは、容器蓋
の強度及び金属箔層によるガスバリア性を維持しつつス
リットによって折り曲げ部を容易に形成できる。また、
樹脂層がスリットの両側において連続するので、射出成
形が容易になる。
【0014】請求項6に係る容器蓋は、請求項4の容器
蓋において、パネル部は、金属箔層と、金属箔層の表面
にコーティングされた樹脂層とを有している。そして、
スリットは、長手方向の中央部は金属箔層が露出する深
さを有し、長手方向の両端部は金属箔層が露出しない程
度の深さを有している。ここでは、折り曲げ部を構成す
るスリットの深さをより深くすることができるので、よ
り小さい力でパネル部を折り曲げることができる。ま
た、スリットの長手方向の両端部ではスリットの両側が
連続しているので、前記同様に、射出成形が容易にな
る。
【0015】請求項7に係る容器蓋は、請求項1から3
のいずれかの容器蓋において、パネル部の折り曲げ部
は、開封方向と交差する方向に延びて設けられた肉盛部
である。ここでは、肉盛部が形成された部分の曲げ剛性
は他の部分に比較して高く、したがって、開封途中にお
いてこの肉盛部の直前部分でパネル部が折れ曲がる。こ
の折れ曲がりによって、前述のように、パネル部に蓄積
された応力が解放され、フラッピングを抑えることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態による
容器蓋(以下、単に蓋と記す)1及びこの蓋1が取り付
けられた容器本体2の一部を示している。なお、図1
は、平面図である図2に示す蓋1のI−I線断面図であ
る。また、図3は、図2に示す蓋1のIII−III線断面図
である。
【0017】この蓋1は、容器本体2の開口部2aを覆
って容器本体2内に収められた食料品等を密閉するため
のものであり、円板状のパネル部5と、パネル部5の外
周部に形成されたフランジ部6とを有している。そし
て、これらの境界部には、所定の深さを有する環状の溝
からなるスコア部7が形成されている。パネル部5は、
容器本体側に設けられたガスバリア性のアルミニウム箔
10aの両側に樹脂10bをラミネートしたガスバリア
性フィルム10と、このフィルム10の表面に射出成形
によりコーティングされた樹脂層11とから形成されて
いる。なお、アルミニウム箔10aに代えて、他の鉄等
の金属箔、あるいは他のガスバリア性を有する樹脂等を
設けてもよい。また、樹脂層11としては、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリスチロール等を用いることができ
る。
【0018】パネル部5の上面には、開封用の把手12
が開封方向(図2のA方向)に延びて形成されている。
把手12は、一端側が薄肉のヒンジ部13を介してパネ
ル部5の開封開始側の表面に接続されており、他端側に
は開封時に指を掛けるための孔12aを有している。ま
た、この把手12は、一端側の固定部以外は、パネル部
5の表面と所定の隙間を介して配置されている。
【0019】なお、把手は、例えば図12に示すように
別に成形した把手用部材21を超音波等でタブのない蓋
22に後溶着してもよい。パネル部5において開封開始
側で、ヒンジ部13の近傍には、開封方向と直交する方
向に第1スリット5aが形成されている。また、把手1
2の他端側の両側部には、1対の保持脚14が把手12
に隣接して形成されており、把手12の対応箇所に形成
された係止用凹部12bに保持脚14の先端が係止可能
となっている。この保持脚14が係止用凹部12bに係
止することにより、把手12をパネル部5の表面とほぼ
平行な姿勢に保持することが可能である。
【0020】また、把手12の一端側の先端に隣接し
て、突起部15が形成されている。この突起部15は、
第1スリット5aの外側に形成されており、第1スリッ
ト5aに沿って延びるように形成された突条部15a
と、突条部15aの中央部から外方に延びるように形成
された押圧用補強部15bとを有している。なお、突条
部15aと把手12の一端との間には、把手12が引き
起こし可能なように隙間が設けられている。
【0021】さらに、パネル部5の他端側(開封終了端
側)には、第1スリット5aと平行に所定長さの第2ス
リット5b(折り曲げ部)が形成されている。この第2
スリット5bは他の部分に比較して開封方向におけるパ
ネル部5の曲げ剛性を低くするためのものであり、この
第2スリット5bにより、開封途中でパネル部5は折り
曲げられることになる。第2スリット5bは、スコア部
7からやや内側に設けられた1対の突起16の間に形成
されている。また、図4に拡大して示すように、第2ス
リット5bの深さhは樹脂層11の厚みtの1/2以上
で、かつガスバリア性フィルム10まで到達しない程度
の深さが好ましい。すなわち、t/2≦h<tとなるの
が好ましい。
【0022】なお、1対の突起16は、蓋1を積み重ね
て保管する際に、保管を容易にするためのものであり、
一端側に形成された突起部15の高さと同じ高さに形成
されている。ここで、パネル部5に形成された第1スリ
ット5a、第2スリット5b、把手12、保持脚14、
突起部15及び突起16は、射出成形によりパネル部5
と同時に一体成形されるものである。
【0023】フランジ部6は、パネル部5内面から連続
するガスバリア性フィルム10と、このガスバリア性フ
ィルム10の表面に射出成形によりコーティングされた
樹脂層20とを有している。なお、後述するが、フラン
ジ部6の樹脂層20とパネル部5の樹脂層11とは同時
に射出成形により一体成形されるものである。フランジ
部6は、容器本体2の開口周縁部に取り付けられるもの
であり、容器本体2の周辺部内壁に沿う内円筒部6a
と、内円筒部6aの上端部から外方に延びる上面部6b
と、上面部6bの外周端から下方に延びる外円筒部6c
とを有している。そして、内円筒部6a及び上面部6b
はガスバリア性フィルム10と樹脂層20との2層構造
となっているが、外円筒部6cは樹脂層20のみで形成
されている。
【0024】スコア部7は、フランジ部6の内円筒部6
aとパネル部5の外周端部との境界部に形成されてお
り、環状溝の大部分は図1に示すようにガスバリア性フ
ィルム10が露出する程度の深さに形成されているが、
その一部は図3に示すように、ガスバリア性フィルム1
0が露出しない程度の深さとなっている。すなわち、こ
の部分ではパネル部5の樹脂層11とフランジ部6の樹
脂層20とが連続しており、したがって、前述のよう
に、樹脂の射出成形時において、パネル部5の樹脂層1
1とフランジ部6の樹脂層20とを同時に一体成形する
ことが可能である。
【0025】このような構成になる蓋の開封時の動作に
ついて説明する。開封する際は、把手12の孔12aに
指を掛け、把手12の他端側をパネル部5の上面から引
っ張り上げる。把手12はヒンジ部13を中心に回動
し、その一端側の端面が突起部15の突条部15aに当
接する。この状態からさらに把手12を起こすと、突起
部15の押圧用補強部15bがパネル部5の第1スリッ
ト5aよりも外側の領域を下方に押し、これにより、図
5に示すように、スコア部7の一部に破れを生じる。
【0026】次に、把手12を上向きに引っ張ると、パ
ネル部5はスコア部7に沿ってフランジ部6から切り離
されていく。このパネル部5の切り離し時において、パ
ネル部5の切り離し領域が第2スリット5bに至ると、
この第2スリット5bが形成された部分は他の部分に比
較して曲げ剛性が低いので、スコア部7が破られるので
はなく、まずパネル部5がこの第2スリット部5bの部
分で折り曲げられる。この状態を図6に示している。こ
のパネル部5の折り曲げにより、それまでの開封動作に
よって弾性変形させられたパネル部5に蓄積された応力
が解放される。
【0027】この後、さらに続けてパネル部5を引っ張
り上げることによって、残りのスコア部7も切断され、
パネル部5を完全にフランジ部6から切り離すことがで
きる。パネル部5の開封方向終了端がフランジ部6から
切り離されるときには、その直前の第2スリット5b部
分におけるパネル部5の折り曲げによって、パネル部5
に蓄積された応力が解放されている。したがって、パネ
ル部5の開封方向終了端がフランジ部6から切り離され
た後において、パネル部5が元の平面に戻ろうとする力
は小さく、跳ね上がりを抑えることができる。このため
フラッピングが防止できる。
【0028】[他の実施形態] (a)第2スリット5bの位置、形状等は前記実施形態
に限定されない。例えば、図7に示すように、1対の突
起16を越えて外側に延ばし、フランジ部6に達する程
度の長さのスリットを形成してもよい。この場合は、第
2スリット5bの全体について、その深さを、前述のよ
うに、t/2≦h<tとしてもよいし、また中央部と両
端部とでその深さを変えてもよい。深さを変える場合
は、中央部の深さはガスバリア性フィルム10が露出す
る程度とし、両端部は前記同様にt/2≦h<tとする
ことが考えられる。これにより、折り曲げがより容易に
なる。
【0029】また、図8に示すように、第2スリット5
bをより開封方向終了端側に形成してもよい。第2スリ
ット5bの形成位置としては、図2における開封方向の
全体長さ(パネル部の直径)Dに対して後半分部分、す
なわち後半のD/2の部分が好ましく、さらには後半の
D/3の部分がより好ましい。これにより、開封動作を
よりスムーズに行え、しかもフラッピングを抑えること
ができる。
【0030】なお、第2スリット5bを中央部分に近づ
けた場合は、開封動作の早い時期にパネル部5が折り曲
げられることになり、開封途中でパネル部5がかまぼこ
状になるのを防止することができる。すなわち、樹脂製
あるいは樹脂層を含む蓋の剛性は低いので、把手12を
引っ張りながら開封動作を行う場合、パネル部5の把手
12に近い中央部分が上方に湾曲し、スムーズな開封動
作を行いにくい場合がある。しかし、中央部に近い位置
に第2スリット5bを形成した場合、パネル部5が開封
動作の早い時期に折れ曲がり、パネル部5の中央部が上
方に湾曲するのを防止できる。このため、開封動作をス
ムーズに行える。
【0031】さらに、図9に示すように、開封方向の後
半分部分に、所定の間隔で複数の第2スリット5bを平
行に形成するようにしてもよい。 (b)図10及び図11に、さらに別の実施形態を示
す。この実施形態では、第2スリットを形成する代わり
に、パネル部5の開封方向終了端側の一部領域(図11
の斜線で示す領域)5cの厚みを、それより開封方向開
始側の領域5dの厚みよりも厚く形成している。この厚
みの厚い一部領域5cは、開封方向と直交する方向に延
びる肉盛部となっている。したがって、一部領域5cの
全部の厚みを厚くしてもよいし、前記第2スリット5b
が形成された部分に対応するように開封方向と直交する
方向に延びる直線状の一部分のみを肉盛部としてもよ
い。
【0032】このような構成では、領域5dの曲げ剛性
は他の領域5dに比較して高い。したがって、開封時に
おいてパネル部5の切り離しが領域5dから領域5cに
移行する際に、開封操作の抵抗が急激に大きくなる。す
ると、パネル部5は領域5dと領域5cとの間(正確に
は領域5cの直前又は領域5dの終了端部)で折り曲げ
られてしまう。これにより、前記同様に、それまでパネ
ル部5に蓄積された応力が解放され、さらに開封操作を
続けてパネル部5を完全にフランジ部6から切り離す際
にもフラッピングを抑えることができる。
【0033】(c)前記実施形態では、パネル部5及び
フランジ部6をガスバリア性フィルムと樹脂層とで形成
したが、樹脂層のみ、あるいは樹脂層を含む3層構造等
で形成してもよい。 (d)開封用把手の形状は、図12に示すように、別に
成形した把手21を蓋22に後溶着してもよい。また、
第1スリット5aの本数についても限定されるものでは
なく、同図に示すように、複数のスリットを形成しても
よい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蓋の一部
に、開封方向と交差する折り曲げ部を設けたので、少な
くとも樹脂層を有する蓋の開封時にフラッピングを抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による容器蓋の断面構成
図。
【図2】前記容器蓋の平面図。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】第2スリットの断面拡大図。
【図5】開封動作を説明するための断面構成図。
【図6】開封動作を説明するための断面構成図。
【図7】他の実施形態による容器蓋の平面図。
【図8】さらに他の実施形態による容器蓋の平面図。
【図9】さらに他の実施形態による容器蓋の平面図。
【図10】さらに他の実施形態による容器蓋の断面構成
図。
【図11】さらに他の実施形態による容器蓋の平面図。
【図12】さらに他の実施形態による容器蓋の平面図。
【符号の説明】
1 容器蓋 2 容器本体 5 パネル部 5b 第2スリット 6 フランジ部 7 スコア部 10 アルミニウム箔 11 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 顕 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 Fターム(参考) 3E093 AA04 BB06 CC01 DD01 EE05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の開口部に取り付けられ、少なく
    とも樹脂層を有する容器蓋であって、 前記容器本体の開口部を覆うパネル部と、 前記パネル部の上部に設けられ、一端が前記パネル部の
    一端側に固定された開封用の把手と、 前記パネル部の外周部に形成され、前記容器本体の開口
    周縁部に装着されるフランジ部と、 前記パネル部とフランジ部との間に形成された環状の溝
    からなるスコア部と備え、 前記パネル部は、開封方向に沿った長さの後半分部分
    に、開封時に開封方向と交差する折り曲げ線に沿って折
    り曲げ可能な折り曲げ部を有している、容器蓋。
  2. 【請求項2】前記折り曲げ部は、開封方向において前記
    パネル部の曲げ剛性が変化する部分である、請求項1記
    載の容器蓋。
  3. 【請求項3】前記パネル部の折り曲げ部は、開封方向に
    沿った長さの後半1/3から開封方向終了端の間に設け
    られている、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 【請求項4】前記パネル部の折り曲げ部は、開封方向と
    交差する方向に延びて形成されたスリットである、請求
    項1から3のいずれかに記載の容器蓋。
  5. 【請求項5】前記パネル部は、金属箔層と、前記金属箔
    層の表面にコーティングされた樹脂層とを有し、 前記スリットは前記樹脂層の厚みの1/2以上でかつ前
    記金属箔層に到達しない程度の深さを有している、請求
    項4記載の容器蓋。
  6. 【請求項6】前記パネル部は、金属箔層と、前記金属箔
    層の表面にコーティングされた樹脂層とを有し、 前記スリットは、長手方向の中央部は前記金属箔層が露
    出する深さを有し、長手方向の両端部は前記金属箔層が
    露出しない程度の深さを有している、請求項4記載の容
    器蓋。
  7. 【請求項7】前記パネル部の折り曲げ部は、開封方向と
    交差する方向に延びて設けられた肉盛部である、請求項
    1から3のいずれかに記載の容器蓋。
JP11137024A 1999-05-18 1999-05-18 容器蓋 Pending JP2000326968A (ja)

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