JP2000326249A - ボルト伸び量制御締付および良否判定方法 - Google Patents

ボルト伸び量制御締付および良否判定方法

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JP2000326249A
JP2000326249A JP11133898A JP13389899A JP2000326249A JP 2000326249 A JP2000326249 A JP 2000326249A JP 11133898 A JP11133898 A JP 11133898A JP 13389899 A JP13389899 A JP 13389899A JP 2000326249 A JP2000326249 A JP 2000326249A
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Japan
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bolt
angle
tightening
torque rate
point
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JP11133898A
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Satoshi Sato
敏 佐藤
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QUANTI SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来における塑性域角度法にあっては、ボル
ト長を測定することで、塑性域に入ったことは確認でき
るが、必要以上に伸ばしてしまうといった問題があっ
た。また、従来のイールドポイント締付法にあっては、
締付作業そのものが正常終了か異常終了かの判定ができ
ないといった問題もあった。 【解決手段】 ボルトの締め始めにおける該ボルトの弾
性域である基準トルクレートの直線部分を算出し、弾性
限界点であるイールドポイントを通過したか否かを算出
し、該イールドポイントを通過したと判断した時点の現
在位置とイールドポイント間の回転角と現在位置から予
め設定した停止ポイントまでの回転角を算出し、該回転
角に達した時点で締め付けを終了するようにしたボルト
伸び量制御締付方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イールドポイント
(弾性域から塑性域に変化する点)をリアルタイムに精
度よく検出して、前記ポイントからの回転角度を制御す
ることで、ボルトの塑性伸び量を希望する任意値に締め
付けできるようにしたボルト伸び量制御締付および良否
判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実用化されているボルトの締め付
けを最適状態に行うための塑性域角度法は、ボルトの寸
法、材質のバラツキをカバーするため、ボルトの塑性域
の深い位置(十分塑性させる、伸ばす)まで回転させ所
定軸力を得るようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来における塑性域角度法にあっては、締め付けたボルト
を取外しボルト長を測定することで、塑性域に入ったこ
とは確認できるが、必要以上に伸ばしてしまうといった
問題があった。また、従来のイールドポイント締付法に
あっては、締付作業そのものが正常終了か異常終了かの
現物での判定が測定データ以外ではできないといった問
題もあった。
【0004】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、測長可能な一定、最
低限の伸びを生じさせるだけで、ボルト軸力を100%
発揮させる最適作業と現物測長により品質管理データ収
集を簡単に実現でき、また、締付作業の良否判定を定期
的抜き取りチェックで評価できるボルト伸び量制御締付
および良否判定方法を提供せんとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のボルト伸び量制
御締付および良否判定方法は前記した目的を達成せんと
するもので、その請求項1の手段は、ボルトの締め始め
ボルトの弾性域である基準トルクレートの直線部分を算
出し、弾性限界点であるイールドポイントを通過したか
否かを算出し、該イールドポイントを通過したと判断し
た時点の現在位置とイールドポイント間の回転角と現在
位置から予め設定した停止ポイントまでの回転角を算出
し、該回転角に達した時点で締め付けを終了するように
したことを特徴とする。
【0006】請求項2の手段は、トルクレート対角度曲
線を作成し、基準トルクレート測定開始からイールドポ
イントまでの基準トルクレート直線が予め設定した上下
限値以内に存在するか否かを判定した後、該曲線におけ
る指定角度(伸び量)である最終停止位置が予め設定し
た上下限値以内に存在するか否かによって締め付け状態
の判定を行うようにしたことを特徴とする。
【0007】請求項3の手段は、トルクレート曲線にお
ける最終停止位置のトルクレートを設定下限値と比較判
別し、異常伸びが発生しているか否かによって締め付け
状態の判定を行うようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項4の手段は、基準トルクレート曲線
の平均化処理等による時間遅れの影響を排除するため
に、最終停止位置から手前に指定区間の瞬時値を平均化
処理し、その傾向から最終区間が適切であったか否かの
判別モニターを、前記リアルタイム処理系とは別に独立
して行うオブザーバーを設置して行うようにしたことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る材料塑性伸び
量制御塑性域締付方法の実施の形態を図面と共に説明す
る。図1はボルト伸び量制御締付および良否判定方法を
実施するための回路ブロックを示し、1はトルクセン
サ、2は回転角センサ、3は回転速度センサ、4は電流
検出器にして、何れもナットランナー内に収容されてお
り、内蔵されたモータのトルク、回転角、回転速度を検
出し、また、モータに流れる電流を検出するものであ
る。
【0010】5はナットランナーによる締付開始から締
付終了までの任意時間を監視するタイマ、6はナットラ
ンナー内に内蔵された前記モータ、7はナットランナー
によるボルトの締め付け結果を印刷するプリンタ、8は
該プリンタ7に印刷される検出結果を表示するディスプ
レイ等の表示器、9は後述する図2に示すフローチャー
トの動作を行う制御回路である。
【0011】先ず、予め、予備実験を行いイールドポイ
ントからの回転角度あるいは伸び量を求め、これらの数
値をパラメータ(図3(a)に示すA,B)として制御
回路9内のメモリに記憶させ、かつ、基準トルクレート
演算始点および演算終点(図3に示すC,D)も制御回
路9内のメモリに記憶させる(ステップS1)。
【0012】次いで、ナットランナーによる締め付けを
開始すると(ステップS2)、制御回路9は予め設定さ
れている基準トルクレート演算始点に達したか否かの監
視を行う(ステップS3)。そして、前記演算始点に達
したと判断すると、トルク・角度のサンプリングを行い
(ステップS4)、該サンプリングされたデータを平均
化処理する。すなわち、スムージング処理を行う(ステ
ップS5)。
【0013】そして、演算用のデータ列を作成し(ステ
ップS6)、該データ列から制御回路9は基準レート演
算の開始が行われているか否かを監視し(ステップS
7)、次いで、基準レート演算が終了したか否かを監視
する(ステップS8)。次に、基準トルクレート直線で
あるボルトの締め付け時に、該ボルトの弾性域における
トルクと角度の比例直線部分(演算始点から演算終点部
分)の平均値を演算する(ステップS9)。
【0014】次いで、前記ステップS9における基準ト
ルクレート直線を基準にして、指定値(1<0.8 〜0.9
<0)迄連続して低減した位置、すなわち、イールドポ
イント制御数値算出を行う(ステップS10)。なお、
指定値である0.8 〜0.9 は予備実験によるデータから設
定する。
【0015】そして、制御回路9はイールドポイントを
算出したか否かを監視する(ステップS11)。ここ
で、イールドポイントを算出したか否かは、該イールド
ポイントを通過した後にイールドポイントを検出するこ
ととなるので、該イールドポイントを算出した時点が図
3に示す現在位置となる。
【0016】次いで、制御回路9は前記演算して得られ
た現在位置と、通過したイールドポイント位置までのデ
ータ遅れ角度差(A1 )を演算し(ステップS12)、
該現在位置角度差(A1 )と予め設定した指定角度(指
定伸び量)位置迄の角度差(A2 )から停止位置迄の角
度を算出する(ステップS13)。
【0017】そして、制御回路9は前記停止位置を演算
している間の移動量を修正した上で、停止位置迄の角度
分だけ回転されたか否か(停止位置か否か)を監視し
(ステップS14)、停止位置であると判断するとナッ
トランナーを停止して締め付けを終了する(ステップS
15)。
【0018】次に、制御回路9は前記終了した締め付け
作業が正常に行われた否かの判断を行う(ステップS1
6)。この合否判定方法とては以下に説明する4つの方
法が考えられる。第1の方法として、通常のボルト締め
付け方法によって行われている指定角度位置である停止
ポイントでのトルク、あるいは図3(a)における基準
トルクレート演算始点から指定角度位置までの角度デー
タ(Ay)または時間、指定角度位置が予め設定したト
ルク幅(d)内に位置するか否かによって判定する方法
である。
【0019】また、第2の合否判定方法としては、図3
(a)のトルク対角度曲線から図3(b)に示すトルク
レート対角度曲線を作成し、基準トルクレート測定開始
からイールドポイントまでの基準トルクレート直線が予
め設定した上下限値(b)以内に存在するか否かを判定
した後、該曲線における指定角度(伸び量)である最終
停止位置が予め設定した上下限値(a)以内に存在する
か否かを判定する方法である。
【0020】さらに、第3の合否判定としては、最終停
止位置のトルクレートを設定下限値(c)と比較判別
し、異常伸びが発生しているか否かを判定する方法であ
る。
【0021】また、第4の合否判定としては、基準トル
クレート曲線の平均化処理等による時間遅れの影響を排
除するために(一般的に、最終区間のトルクレート瞬時
値の傾向がゼロに近い場合があり、これは破損する前兆
といえることが多い)、最終停止位置から手前に指定区
間の瞬時値を平均化処理し、その傾向から最終区間が適
切であったか否かの判別モニターを、前記リアルタイム
処理系とは別に独立して行うオブザーバーを設置して行
う方法である。
【0022】以上のような合否判定を行った後に、該判
定に基づく出力や収集データ等をプリンター7や表示器
8に出力し(ステップS16)、該プリンター7で印刷
し、あるいは表示器8において表示して作業は終了する
(ステップS17)。
【0023】
【発明の効果】本発明は前記したように、ボルトの締め
始めボルトの弾性域である基準トルクレートの直線部分
を算出し、弾性限界点であるイールドポイントを通過し
たか否かを算出し、該イールドポイントを通過したと判
断した時点の現在位置までのイールドポイントからの回
転角(A1 )と、予め設定したイールドポイント停止ポ
イントまでの回転角を算出し、該回転角に達した時点で
締め付けを終了するようにしたので、測長可能な一定、
最低限の伸びを生じさせるだけで、ボルト軸力を100
%発揮させる最適作業と測長により品質管理データ収集
を簡単に実現でき、また、締付作業そのものとワーク自
体の良否判定を定期的抜き取りチェックで定量的に評価
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボルト伸び量制御締付および良否
判定方法を実施するためのブロック図である。
【図2】同上における制御回路の動作を説明するための
フローチャートである。
【図3】(a)はトルク対回転角度を示す特性図、
(b)は(a)の曲線からトルクレート曲線に変換した
特性図である。
【符号の説明】 1 トルクセンサ 2 回転角センサ 3 回転速度センサ 4 電流検出器 5 タイマ 6 モータ 7 プリンター 8 表示器 9 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトの締め始めにおける該ボルトの弾
    性域である基準トルクレートの直線部分を算出し、弾性
    限界点であるイールドポイントを通過したか否かを算出
    し、該イールドポイントを通過したと判断した時点の現
    在位置とイールドポイント間の回転角と現在位置から予
    め設定した停止ポイントまでの回転角を算出し、該回転
    角に達した時点で締め付けを終了するようにしたことを
    特徴とするボルト伸び量制御締付方法。
  2. 【請求項2】 トルクレート対角度曲線を作成し、基準
    トルクレート測定開始からイールドポイント終了までの
    基準トルクレート直線が予め設定した上下限値以内に存
    在するか否かを判定した後、該曲線における指定角度
    (伸び量)である最終停止位置が予め設定した上下限値
    以内に存在するか否かによって締め付け状態の判定を行
    うようにしたことを特徴とする請求項1記載のボルト伸
    び量制御締付方法。
  3. 【請求項3】 トルクレート曲線における最終停止位置
    のトルクレートを設定下限値と比較判別し、異常伸びが
    発生しているか否かによって締め付け状態の判定を行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のボルト伸び
    量制御締付方法。
  4. 【請求項4】 基準トルクレート曲線の平均化処理等に
    よる時間遅れの影響を排除するために、最終停止位置か
    ら手前に指定区間の瞬時値を平均化処理し、その傾向か
    ら最終区間が適切であったか否かの判別モニターを、前
    記リアルタイム処理系とは別に独立して行うオブザーバ
    ーを設置して行うようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のボルト伸び量制御締付方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180216A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Mazda Motor Corp エンジンのバルブクリアランス調整方法及びその装置
JP2017030072A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 Tone株式会社 締付確認方法
CN112729789A (zh) * 2020-12-24 2021-04-30 东风汽车集团有限公司 一种发动机关键螺栓塑性区拧紧工艺制定及评价方法
CN113579716A (zh) * 2021-08-23 2021-11-02 深圳职业技术学院 一种发动机螺栓多轴同步拧紧试验台及控制方法

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