JP2000325686A - 衣類等の洗浄方法 - Google Patents

衣類等の洗浄方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類等の汚れを効果的に洗浄し、また洗浄時
に衣類等にちぢみ現象が生じないようにする。 【解決手段】 超音波振動子11が内装され且つ真空引
き機構7が接続される洗浄槽2内に衣類等を収容し、必
要に応じて洗浄槽2内を真空引きして、繊維の隙間等に
含まれる空気を排除した後、接続ライン12のエアバル
ブ(AV−1)を開放して洗浄剤貯留槽3に洗浄剤を導
入する。この際、洗浄剤貯留槽3の洗浄剤は洗浄剤脱気
機構4により脱気しておき、洗浄槽2内に導いた後、超
音波振動子11を通じて超音波を発振し、キャビテーシ
ョンの衝撃力により衣類等を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイシャ
ツ、スーツ、毛織物等の衣服類、またはカーペット、カ
ーテン等の布製品等を洗浄する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フロン−113(CFC−11
3)がオゾン層を破壊する原因として使用が制限される
ようになってから、ドライクリーニングの市場は一時、
炭化水素系溶剤が広く使用されるようになったが、炭化
水素系溶剤は引火性があり、静電気による火災事故等が
頻発し且つ乾燥時間が長いという問題があるため、最近
ではパークロールエチレン(四塩化エチレン)を主体と
する洗浄方式に戻っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パークロー
ルエチレンは、塩素系の有機溶剤で毒性も強く、また地
下水汚染の原因になるとともに、住宅地では廃棄ガスの
問題もあって、環境面で問題となっている。
【0004】一方、水系の洗浄では、パークロールエチ
レン等のドライクリーングの洗浄能力を超えることが出
来なかった。すなわち、例えばシャワー洗浄の場合で
は、汚れを除去する力が小さく、強いシャワーにすると
毛織物等ではちぢみ現象が起きて商品価値を損なう恐れ
がある。また回転洗浄等の場合では、同じくちぢみ現象
が生じて商品価値を損なう恐れが多分にあり、また、一
般的に高価な衣類等は攪拌等によって洗浄するのは好ま
しくない。
【0005】そこで本発明は、衣類等の汚れを効果的に
除去することが出来、またちぢみ現象等の商品価値を損
なう恐れのない洗浄技術の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、真空引き機構と超音波振動機構を備えた洗浄
槽内に衣類等を収容し、この洗浄槽内に脱気済みの洗浄
剤を導入して、超音波を放射して衣類等を洗浄するよう
にした。
【0007】ここで、洗浄剤としては、例えば水の中に
一般的な家庭用洗剤等を加えたような水系の洗浄剤が適
用出来、このような洗浄剤に向けて超音波を放射すれ
ば、真空核の微小なキャビテーションが発生して、この
キャビテーションの衝撃力で衣類等洗浄することが出来
るが、この際、洗浄剤を脱気して内部に溶解する気体を
除去すれば、キャビテーションの衝撃力が強化されて強
力となり、洗浄能力を飛躍的に高めることが出来る。ま
た衣類等を攪拌したり回転させたりしないため、商品価
値を損なうことがない。
【0008】また洗浄剤を脱気するため、例えば洗浄剤
貯留槽に脱気筒を連結し、真空ポンプで脱気筒内に洗浄
剤を吸引することによって洗浄剤中の溶解気体を除去
し、これを洗浄剤貯留槽に戻すことで、洗浄剤を循環さ
せながら脱気するようにするが、洗浄剤の中に界面活性
剤等の洗剤が含まれると、脱気筒内部でシャボン玉状の
気泡が発生して内部が泡だらけになり、この気泡を大気
圧に戻して消泡しようとすると、気体が洗浄剤に再溶解
して脱気効果を高めることが出来ない。また、真空ポン
プに泡が吸引されるという不具合も生じ得る。
【0009】そこで、脱気筒内で減圧状態を保ったまま
泡を消すため、例えば脱気筒の下流に消泡筒を連結し、
この消泡筒に泡を吸い込んで消泡するようにする。この
際、消泡筒で泡を消す手段としては、例えば消泡筒内部
に発熱体を収容して泡を接触させて破壊するようにして
も良く、或いは、泡を超音波振動で消すようにしても良
く、その他の手段で泡を消すようにしても良い。
【0010】また請求項2では、脱気済みの洗浄剤の溶
存酸素量を、3mg/リットル以下とした。このような
溶存酸素量以下にすることで、キャビテーションの衝撃
力が強力となり、洗浄効果を高めることが出来る。
【0011】また請求項3では、洗浄槽内に衣類等を収
納した後、予め真空引き機構によって繊維の隙間等に含
まれる空気を除去し、その後、前記洗浄剤を導入するよ
うにした。
【0012】このように、予め衣類等の繊維の隙間等に
含まれる空気を脱気した上で、脱気済みの洗浄剤を導入
すれば、洗浄剤中に溶解する気体をより少なくすること
が出来、洗浄効率を高めることが出来る。因みに、この
ように予め脱気する衣類等は、例えば厚手の毛織物や綿
製品類や、セータ等の編物や、毛布等のように、繊維の
隙間等に空気が大量に含まれる場合に有効である。
【0013】また請求項4では、洗浄槽内に衣類等を収
容した後、繊維の隙間等に含まれる空気を除去しないで
前記洗浄剤を導入するようにした。
【0014】このような方法は、空気の含有量が比較的
少ない衣類等、例えばワイシャツや、皮革製品や、化繊
織りの薄手の製品等の場合に好適であり、そのまま脱気
した洗浄剤を導入しても洗浄効果をあげることが出来
る。この場合は、衣類等から脱気する手間を省くことが
出来て手軽である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
衣類等の洗浄装置の一例を示す構成概要図、図2は洗浄
剤脱気装置の構成概要図である。
【0016】本発明に係る衣類等の洗浄方法は、ワイシ
ャツ、スーツ、セータ等の衣料品や、カーペット、カー
テン等のインテリア繊維製品や、毛布、タオルケット、
カバー等の寝装品等を洗浄するにあたり、商品価値を損
なうことなく綺麗に洗浄出来、しかも環境汚染等の問題
を招かない方法として開発され、例えば一般的な水系の
洗濯用洗剤を洗浄剤として使用し、超音波により洗浄す
ることを特徴としている。
【0017】すなわち本洗浄方法に適した洗浄装置1の
一例は、図1に示すように、衣類等が収納される洗浄槽
2と、この洗浄槽2に接続される洗浄剤貯留槽3と、こ
の洗浄剤貯留槽3に接続される洗浄剤脱気機構4と、前
記洗浄槽2に接続されるリンス機構5を備えており、前
記洗浄槽2には、超音波振機構6が設けられるととも
に、真空引き機構7が接続されている。
【0018】そして、洗浄槽2に衣類等を収容した後、
必要に応じて真空引き機構7を作動させて繊維の隙間に
含まれる空気等を除去するとともに、洗浄剤脱気機構4
によって洗浄剤貯留槽3内に貯留される水系等の洗浄剤
から溶解気体等を脱気し、この脱気済みの洗浄剤を洗浄
槽2内に導入して超音波振動機構6を作動させること
で、洗浄剤の内部に微小な真空核からなるキャビテーシ
ョンを発生させ、このキャビテーションの衝撃力で衣類
等を洗浄する。
【0019】そして、洗浄が終えると洗浄槽2内の洗浄
剤を洗浄剤貯留槽3に戻し、リンス機構5から脱気した
市水を洗浄槽2に導いて、超音波によりリンスし、それ
が終えるとリンス液を排出する。
【0020】以下、構成の細部について説明する。前記
洗浄槽2は、衣類等の出し入れを行うための蓋8がパッ
キン10を介して着脱自在にされており、内部に衣類等
を収容することが出来るようにされている。そして、洗
浄槽2の内部には、後述する超音波振動機構6の一部で
ある超音波振動子11が内装されている。
【0021】前記洗浄剤貯留槽3の内部には、洗浄剤が
貯留されるとともに、洗浄剤貯留槽3と前記洗浄槽2と
の間は接続ライン12で結ばれており、この接続ライン
12の途中には、ノーマルクローズのエアバルブ(AV
−1)と、三方弁のエアバルブ(AV−2)が配設さ
れ、三方弁のエアバルブ(AV−2)には、排出ライン
13が接続されている。
【0022】また三方弁のエアバルブ(AV−2)と洗
浄剤貯留槽3の間の接続ライン12の途中には、洗浄剤
貯留槽3から洗浄槽2に向けてのみ洗浄剤を流通させる
ことの出来る第1ライン12aと、洗浄槽2から洗浄剤
貯留槽3に向けてだけ洗浄剤を流通させることの出来る
第2ライン12bが二股ラインとして設けられ、第1ラ
イン12aには、逆止弁14とフィルタ15が配設さ
れ、第2ライン12bには逆止弁16が配設されてい
る。また、洗浄剤貯留槽3には、貯留する洗浄剤の温度
をヒータ等で調温する温度調整機構9が設けられてい
る。
【0023】前記洗浄剤脱気機構4は、洗浄剤貯留槽3
内の洗浄剤から溶解する気体等を脱気することが出来る
ようにされ、図2に示すように、洗浄剤貯留槽3に導出
ライン17を介して接続される脱気筒18と、この脱気
筒18で発生する泡を消すための消泡筒19と、この消
泡筒19に真空引きライン20を介して接続される真空
ポンプ21と、脱気筒18及び消泡筒19に接続される
循環ライン22を備えており、この循環ライン22が洗
浄剤貯留槽3に接続されている。
【0024】そして、前記導出ライン17の途中には、
フィルタ23と電磁バルブ(SV−4)が配設されてお
り、また前記真空引きライン20の途中には、電磁バル
ブ(SV−5)が配設されている。また前記循環ライン
22のうち、脱気筒18から延出するラインの途中には
電磁バルブ(SV−6)が配設され、消泡筒19から延
出するラインの途中には、電磁バルブ(SV−7)が配
置され、それぞれのラインが合流した下流側には、スト
レーナ24と循環ポンプ25が配設されている。
【0025】そして、脱気筒18の内部には、例えば吸
引した洗浄剤を微細化することの出来る手段、例えばフ
ィルタ手段とか、シャワー噴射手段等が内装されてお
り、これらによって洗浄剤を微細化し、真空雰囲気化に
おける接触面積を増やして洗浄剤中に溶解する気体等を
効果的に脱気出来るようにされている。
【0026】また、前記消泡筒19の内部には、例えば
テフロンまたはフッ素樹脂等の樹脂被覆で覆われたヒー
タ26が収容されており、脱気筒18から吸引される泡
をヒータ26の熱で破壊することが出来るようにしてい
る。
【0027】このような洗浄剤脱気機構4において、真
空ポンプ21を作動させて、例えば脱気筒18と消泡筒
19の内部圧力をマイナス500mmHg以下に減圧し
た後、導出ライン17の電磁バルブ(SV−4)を開い
て洗浄剤を脱気筒18に導入する。すると、洗浄剤に溶
解する気体やその他の混入気体等がシャボン玉状の泡に
なり、この泡は消泡筒19に導入され、また、泡になら
なかった洗浄剤は脱気された後、電磁バルブ(SV−
6)を通して循環ライン22に送り出される。
【0028】一方、消泡筒19内部では、泡がヒータ2
6に触れると直ちに破裂し、内部の気体は真空ポンプ2
1に吸引され、シャボン玉の表面殻であった液体は破裂
すると同時に下方に溜まる。そしてこの液体が一定量以
上になると、電磁バルブ(SV−7)が開かれて、循環
ライン22に送り出され、循環ポンプ25の作動によっ
て洗浄剤貯留槽3に戻される。そしてこのようなサイク
ルが繰り返されることで、洗浄剤中の溶解気体等が脱気
される。
【0029】またこの際、脱気筒18で生じる泡は、真
空状態を維持したまま破壊されるため、例えば大気圧に
戻して泡を破壊することに較べて、気体が洗浄剤中に再
溶解する量を減らすことが出来、より効率的な脱気が可
能となる。
【0030】前記リンス機構5は、図1に示すように、
市水供給ライン27を通して洗浄槽2内に脱気した市水
を供給出来るようにされ、市水供給ライン27の途中に
は、電磁バルブ(SV−1)と中空糸脱気モジュール2
8と逆止弁30が配設されており、中空糸脱気モジュー
ル28には、脱気するための真空ポンプ31が接続され
ている。
【0031】そして、市水供給ライン27の電磁バルブ
(SV−1)を開くとともに、真空ポンプ31を作動さ
せることによって中空糸脱気モジュールで脱気し、脱気
された市水を洗浄槽2内に送り込むことが出来るように
されている。
【0032】前記真空引き機構7は、洗浄槽2に接続さ
れる真空引きライン32の途中に配設される電磁バルブ
(SV−2)と、真空ポンプ33を備えており、電磁バ
ルブ(SV−2)を開いて真空ポンプ33を作動させる
と、洗浄槽2内を真空状態にすることが出来るようにさ
れている。
【0033】また、洗浄槽2の他の箇所には、待機開放
ライン34を接続しており、この大気開放ライン34に
設けた電磁バルブ(SV−3)を開放することで、真空
状態の洗浄槽2内を大気圧に戻すことが出来るようにさ
れている。
【0034】前記超音波振動機構6は、超音波発振器3
5と、超音波振動子11を備えており、超音波発振器3
5の作動によって超音波振動子11から超音波を放射出
来るようにされている。洗浄装置1の構成の一例は以上
のとおりである。
【0035】次に、以上のような装置構成による洗浄方
法の一例について説明する。まず、洗浄剤脱気機構4を
作動させて洗浄剤貯留槽3内の洗浄剤から溶解気体を除
去し、溶存酸素量を3mg/リットル以下にする。この
際、温度調整機構9により、衣類等の種類や汚れの程度
等に合わせて洗浄剤の温度を適切に設定する。
【0036】一方、衣類等を洗浄槽2に投入し、蓋8を
して密閉する。その後、真空ポンプ33を作動させると
ともに、電磁バルブ(SV−2)を開いて、洗浄槽2内
の空気を吸引して衣類等の繊維の隙間等に含まれる空気
を除去する。
【0037】そして、真空ポンプ33による真空引きが
終了すると、洗浄槽2内に洗浄剤を導入する。すなわ
ち、接続ライン12のエアバルブ(AV−1)を開放す
ることで、洗浄剤貯留槽3内の洗浄剤を洗浄槽2内に真
空引きする。
【0038】そして、洗浄剤が洗浄槽2に導入される
と、真空引きライン32の電磁バルブ(SV−2)を閉
じるとともに、接続ライン12のエアバルブ(AV−
1)を閉じ、同時に大気開放ライン34の電磁バルブ
(SV−3)を開放して、洗浄槽2内を大気圧に戻す。
これは、洗浄槽2内を真空にしたままで超音波を発振す
ると、キャビテーションの衝撃力が弱まるからである。
【0039】この状態で超音波発振器35を作動させ、
超音波振動子11から超音波を発振して洗浄すると、洗
浄剤の中で強力なキャビテーションが発生し、衣類等が
効果的に洗浄される。
【0040】洗浄が終えると、接続ライン12のエアバ
ルブ(AV−1)を開いて、洗浄剤を洗浄剤貯留槽3に
戻す。そして洗浄剤が洗浄槽2から排出されると、リン
ス機構5によってすすぎ洗いするための準備が開始され
る。すなわち、接続ライン12のエアバルブ(AV−
1)が閉じられるとともに、真空引きライン32の真空
ポンプ33が作動して、洗浄槽2内が真空状態にされ
る。
【0041】そして洗浄槽2内が真空になると、市水供
給ライン27の電磁バルブ(SV−1)が開放されて市
水が中空糸脱気モジュール28を通過し、脱気されて洗
浄槽2内に導入される。そして市水が洗浄槽2に導入さ
れると、市水供給ライン27の電磁バルブ(SV−1)
と、真空引きライン32の電磁バルブ(SV−2)が閉
じて大気開放ライン34の電磁バルブ(SV−3)が開
放し、超音波が発振されてリンスが開始される。
【0042】そしてリンスが終了すると、接続ライン1
2のエアバルブ(AV−1)が開放するとともに、三方
弁のエアバルブ(AV−2)の通路が切替えられて、リ
ンス液は排出ライン13から排出される。そして必要に
応じて、このようなリンス操作が複数回繰り返される。
【0043】以上のような要領により衣類等の洗浄が行
われるが、脱気した洗浄剤を使用して超音波で洗浄する
ことにより、強力な洗浄力が得られるとともに、衣類等
は攪拌や回転を伴わないため、衣類等の縮みの悪影響を
避けることが出来る。
【0044】尚、以上の実施形態では、洗浄剤を洗浄槽
2に導入する前に、衣類等の繊維の隙間に含まれる空気
を除去する場合を例にとって説明したが、特に空気の含
有量の少ない衣類等、例えばワイシャツや、皮革製品
や、化繊織りの薄手の製品等においては、繊維の隙間か
ら空気を除去する事前の手順を省略することも可能であ
る。この場合は、衣類等を洗浄槽2に収容した後、洗浄
槽2内に脱気した洗浄剤を導入し、その後は上記と同様
の手順で洗浄、リンスを行う。
【0045】次に、本洗浄方法による洗浄効果の実験例
等について説明する。各種類の汚染布をサンプル品とし
て使用し、本発明に係る超音波洗浄法と従来のランドリ
ーにおけるドラム回転式の洗浄法の洗浄効率を比較し
た。ここで洗浄効率は、表面反射率から求めるように
し、元白布の表面反射率をRoとし、汚染布の表面反射
率をRsとし、洗浄後の表面反射率をRwとした場合
に、洗浄効率(%)=(Rw−Rs)/(Ro−Rs)
で求められる値であり、値が高いと洗浄効果が高いこと
を示す。この結果は、表1の通りである。
【0046】
【表1】
【0047】ここで、本発明に係る超音波洗浄法では、
洗浄剤として工業用の一般脱脂用洗浄剤を使用して1分
間洗浄し、従来のランドリーにおける洗浄法では、衣類
用の一般的な洗浄剤を使用して15分間洗浄している。
また超音波洗浄法では、洗浄剤の溶存酸素量をいろいろ
変えて実験したが、代表例として1.5mg/リットル
と5.6mg/リットルの2例の結果を示している。
【0048】この結果、本発明に係る洗浄方法は、衣類
用の洗浄剤でなく工業用の一般脱脂用洗浄剤を使用し、
しかも時間は従来に較べて大幅に短くしているにも拘わ
らず、従来の洗浄方法に較べて全般的に洗浄効率が優れ
ていることが立証され、その有効性が確認された。ま
た、洗浄剤の溶存酸素量が3mg/リットル以下であれ
ば、洗浄効率が高いことも立証された。
【0049】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば、装
置構成は一例であり、例えば洗浄剤脱気装置4の消泡筒
19における消泡手段をヒータ26以外の方法にしても
良く、例えば消泡筒19を洗浄槽2の外壁に接触させる
よう配置することで、超音波振動子11の超音波振動の
伝達を受けて、超音波振動で消泡するようにしても良
く、また、その他の方法で消泡しても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明に係る衣類等の洗浄
方法は、真空引き機構と超音波振動機構を備えた洗浄槽
内に衣類等を収容し、この洗浄槽内に脱気済みの洗浄剤
を導入して、超音波を放射して衣類等を洗浄するように
したため、強力なキャビテーションにより効果的に洗浄
することが出来る。また衣類等を攪拌したり回転させた
りしないため、商品価値を損なうことがない。この際、
脱気済みの洗浄剤の溶存酸素量を、請求項2のようにす
ればより効果的に洗浄することが出来る。また請求項3
のように、事前に衣類等の繊維の隙間等に含まれる空気
を除去すれば、特に厚手の衣類等において空気を大量に
含むような場合に洗浄効果を高めることが出来るが、薄
手の衣類等において空気の含有量が少ない場合は、請求
項4のように空気を除去する手順を省略することによ
り、洗浄効果を損なうことなく、効率的に洗浄すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衣類等の洗浄装置の一例を示す構
成概要図
【図2】洗浄剤脱気装置の構成概要図
【符号の説明】
1…洗浄装置、2…洗浄槽、3…洗浄剤貯留槽、4…洗
浄剤脱気機構、6…超音波振動機構、7…真空引き機
構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空引き機構と超音波振動機構を備えた
    洗浄槽内に衣類等を収容し、この洗浄槽内に脱気済みの
    洗浄剤を導入して、超音波を放射して衣類等を洗浄する
    ことを特徴とする衣類等の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衣類等の洗浄方法にお
    いて、前記脱気済みの洗浄剤の溶存酸素量は、3mg/
    リットル以下であることを特徴とする衣類等の洗浄方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の衣類等の
    洗浄方法において、前記洗浄槽内に衣類等が収納された
    後、予め前記真空引き機構によって繊維の隙間等に含ま
    れる空気が除去され、その後、前記洗浄剤が導入される
    ことを特徴とする衣類等の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の衣類等の
    洗浄方法において、前記洗浄槽内に衣類等が収納された
    後、繊維の隙間等に含まれる空気が除去されることなく
    前記洗浄剤が導入されることを特徴とする衣類等の洗浄
    方法。
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