JP2000325356A - 四分割ピールオフが可能な脳穿刺用套管針 - Google Patents

四分割ピールオフが可能な脳穿刺用套管針

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JP2000325356A
JP2000325356A JP11178819A JP17881999A JP2000325356A JP 2000325356 A JP2000325356 A JP 2000325356A JP 11178819 A JP11178819 A JP 11178819A JP 17881999 A JP17881999 A JP 17881999A JP 2000325356 A JP2000325356 A JP 2000325356A
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cannula
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mantle tube
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Sotaro Azuma
壮太郎 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、脳神経外科の神経内視鏡手術に使
用する、四分割ピールオフが可能な脳穿刺用套管針に関
するものである。 【解決手段】外套管1の内面に4本の割3を設け、外套
管1の一端には4つの取っ手2を設ける。外套管1を透
明な材質で作る。外套管1あるいは内套4に目盛り5を
ふる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脳神経外科領域
での神経内視鏡手術において、脳の深部にある脳内病変
を切除したり吸引除去することを目的として、内視鏡や
吸引管などの手術器具をその内腔を通じて脳深部病変の
近傍へ到達させる際に使用する、ピールオフ式套管針に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のピールオフ式套管針は、ピールオ
フが二分割式であった。これの一般的な使用方法は以下
の通りであった。套管針を経皮的に血管内に穿刺した後
に内套を抜去し、血管内に留置された外套管の内腔を通
じてカテーテルなどを血管内に留置し、最後に外套管を
ピールオフして完全に二分割し、これを体内から取り除
きカテーテルのみを血管内に留置する。このような構成
の二分割ピールオフ式套管針を神経内視鏡手術の際に流
用していた。しかし、その使用方法は本来の方法とは異
なる。すなわち、外套管を完全にはピールオフせずに途
中で止め、外套管はそのまま脳を穿刺した状態に保つ。
このような状態で外套管の内腔に内視鏡や吸引管などの
手術器具を挿入して、その先端を病変部へ進めて手術操
作を行う。この際に、外套管を二分割でピールオフする
と、その入り口が正円形とはならず、変形して狭小化す
る欠点があった。このため、この入り口から内視鏡や吸
引管などの手術器具を挿入し、これらの手術器具を脳内
病変へ進め手術操作を行なうと、狭小化した外套管の入
り口に手術器具が接触し、手術操作が困難であった。さ
らに、このような状態で手術操作を行なうと、手術器具
の動きに連動して外套管が動くので、外套管周囲の正常
脳を損傷する危険性が高かった。また、従来の外套管
は、何らかの色調を帯びていて不透明であった。このた
め、外套管の中に内視鏡を挿入して観察しても、外套管
に接した部分の脳の状態は観察できなかった。たとえ
ば、套管針を穿刺する際に穿刺経路の脳に出血させる場
合がある。そのような場合でも、内套を抜去した後に外
套管内腔に挿入した内視鏡で観察しても、外套管が不透
明なために出血に気付くことはできなかった。さらに、
脳の深部にある病変たとえば血腫塊を穿刺した際に、内
視鏡で観察しても外套管が不透明であると、外套管先端
部よりも手前にある血腫は認識できなかった。したがっ
て、外套管の先端部で血腫塊の吸引などの手術操作をし
ても、先端部より手前にある血腫塊が観察できないの
で、血腫塊の取り残しの危険性があった。また、従来の
套管針には目盛りが付いていなかった。このため、套管
針を脳表から深部へ向けて穿刺している最中に、套管針
の先端が脳表からどれ位の深さにあるかをリアルタイム
に認識できなかった。したがって場合によっては、目的
とする深さを誤って套管針を穿刺する危険性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点は、手術
操作が順調に施行されることを妨げていた。このことは
患者への侵襲を高め、患者にとって多大な不利益を被ら
せていた。本発明は、これらの欠点を解決し、患者へ貢
献をもたらすために発明されたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】いま、その構成を図面に
追いながら説明すると、 (イ)外套管1は円筒形で、その一端は4つの取っ手2
に分かれている。 (ロ)外套管1の内腔面には0時、3時、6時、9時の
方向に4本の割3が切ってある。対向する2つの取っ手
2を左右に開くように引くと、この割3にそって外套管
1が四分割されるようにできている。 (ハ)内套4は円柱形で、その一端は先細り形をしてお
り脳を穿刺し易い形状を持つ。 (ニ)内套4の外径は、外套管1の内径よりわずかに細
く、外套管1の中に内套4を挿入することができる。 以上のように装置する。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を述べる
と、外套管1の中に内套4を装着する。この状態で脳を
穿刺し、先端を脳内病変7へ進める(図3)。次に、内
套4を外套管1から抜去する。外套管1の内面には4本
の割3が入れてあるので、対向する取っ手2を左右に引
くと、外套管1は四分割される。この結果、外套管1の
入り口は正円形に近い形になる(図4)。この状態で外
套管1の中へ内視鏡や吸引管などを挿入し、内視鏡画像
をモニターしながら、血腫塊吸引除去などの手術操作を
行なう(図5)。この際、外套管1の入り口は正円形に
近く、変形による狭小化はないので、内視鏡や吸引管な
どを外套管1の中で操作するうえで支障を来たさない。
【0006】なお、本発明の実施に当たって次の如きこ
とができる。 (イ) 外套管1を透明な材質で作る。外套管1の外側
に接する部分の脳の状態が、内腔側からの内視鏡画像を
通して観察できる。 (ロ) 外套管1あるいは内套4に目盛り5をふる(図
6)。脳穿刺の際に、脳表から套管針先端までの距離が
リアルタイムに認識できる。
【0007】
【発明の効果】したがって、神経内視鏡手術の操作を短
時間に、安全かつ確実に行なうことが可能となり、患者
に多大の貢献をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外套管の斜視図および断面図
【図2】内套の斜視図
【図3】本発明による脳穿刺の模式図
【図4】ピールオフ後の外套管の上斜図
【図5】手術操作中の模式図
【図6】目盛りをふった外套管1と内套4の斜視図
【符号の説明】
1は外套管 2は取っ手 3は割 4は内套 5は目盛り 6は頭蓋骨 7は脳内病変 8は内視鏡 9は吸引管 10は切断面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)外套管1は円筒形で、その一端は4
    つの取っ手2に分かれている。 (ロ)外套管1の内面には0時、3時、6時、9時の方
    向に4本の割3が切ってある。 (ハ)内套4は円柱形で、その一端は先細り形をしてい
    る。 (ニ)内套4の外径は、外套管1の内径よりわずかに細
    く、外套管1の中に内套4を挿入することができる。 以上の如く構成された、四分割ピールオフが可能な脳穿
    刺用套管針。
  2. 【請求項2】外套管1を透明な材質で作った、請求項1
    記載の製造装置。
  3. 【請求項3】外套管1あるいは内套4に目盛り5をふっ
    た、請求項1又は請求項2記載の製造装置。
JP11178819A 1999-05-20 1999-05-20 四分割ピールオフが可能な脳穿刺用套管針 Pending JP2000325356A (ja)

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