JP2000324822A - 電源回路装置 - Google Patents

電源回路装置

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JP2000324822A
JP2000324822A JP11131305A JP13130599A JP2000324822A JP 2000324822 A JP2000324822 A JP 2000324822A JP 11131305 A JP11131305 A JP 11131305A JP 13130599 A JP13130599 A JP 13130599A JP 2000324822 A JP2000324822 A JP 2000324822A
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voltage
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JP11131305A
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Sumio Komi
澄男 小見
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電源回路装置は、交流入力1の異常時
にバッテリ4から供給される電圧を変換するための2段
目のコンバータ5を設けた多段構成の電源回路装置であ
るので、エネルギー効率が悪化してしまうなどの課題が
あった。 【解決手段】 直流入力電圧の正常時に動作する第1の
コンバータを、トランスの2次側に整流回路を設け、ト
ランスをオン・オフ動作させて、直流入力電圧を直流出
力電圧に電力変換するように構成し、直流入力電圧の異
常時に動作する第2のコンバータを、第1のコンバータ
のトランスの2次巻線のリアクトルに整流回路を設け、
リアクトルをオン・オフ動作させて、バッテリからのバ
ッテリ電圧を直流出力電圧に電力変換するように構成し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリバック
アップ機能を備えた電源回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の電源回路装置の構成を示
す回路図である。図において、交流入力1は、交流電圧
を出力するものであり、整流回路2は、交流入力1から
出力された交流電圧を整流して直流入力電圧V1を出力
するものである。
【0003】1段目のコンバータ3は、整流回路2から
出力された直流入力電圧V1を直流出力電圧V2に変換
する電力変換器である。この1段目のコンバータ3は、
トランス7、スイッチング素子8、コンデンサ9、ダイ
オード10、制御回路11および出力検出回路12から
構成されたフライバックコンバータである。
【0004】バッテリ4は、停電などの交流入力1の異
常時(交流電圧の低下時)に、直流電圧(バッテリバッ
クアップ電流100)を2段目のコンバータ5に供給す
るものである。
【0005】2段目のコンバータ5は、1段目のコンバ
ータ3から出力された直流出力電圧V2またはバッテリ
4から出力された直流電圧を直流出力電圧V3に変換す
る電力変換器である。この2段目のコンバータ5は、ス
イッチング素子13、リアクトル14、ダイオード1
5、コンデンサ16、ブリーダ抵抗17,18および制
御回路19から構成された降圧形コンバータである。通
信装置6は、2段目のコンバータ5から出力される直流
出力電圧V3によって動作するものである。
【0006】次に、動作について説明する。交流入力1
が正常状態の場合、交流入力1から出力された交流電圧
は、整流回路2によって整流されて直流入力電圧V1と
なる。この直流入力電圧V1は、1段目のコンバータ3
に出力される。
【0007】1段目のコンバータ3では、スイッチング
素子8がオンのとき、トランス7の2次巻線のリアクト
ルに誘導される電圧によってダイオード10が逆バイア
スされ、2次巻線のリアクトルには電流が流れない。ス
イッチング素子8がオンの間、トランス7の1次巻線の
リアクトルが直流入力電圧V1で励磁され、エネルギー
がそのリアクトルに蓄積される。スイッチング素子8が
オフのとき、トランス7の2次巻線のリアクトルが直流
出力電圧V2でリセットされ、蓄積されたエネルギーが
直流出力電圧V2として出力される。
【0008】1段目のコンバータ3の出力検出回路12
は、直流出力電圧V2の電圧値を検出し、その検出した
電圧値に応じた制御信号を制御回路11に出力する。制
御回路11は、出力検出回路12から出力された制御信
号に応じて、スイッチング素子8のオン・オフ時間を制
御し、直流出力電圧V2を一定電圧値に維持する。
【0009】1段目のコンバータ3から出力された直流
出力電圧V2は、2段目のコンバータ5および通信装置
6に供給されるとともに、バッテリ4に充電電流101
として供給される。
【0010】2段目のコンバータ5では、スイッチング
素子13がオンのとき、リアクトル14に電圧(V2−
V3)が加えられる。スイッチング素子13がオンの
間、リアクトル14は電圧(V2−V3)で励磁され、
エネルギーがリアクトル14に蓄積される。スイッチン
グ素子13がオフのとき、リアクトル電流が連続である
ため、ダイオード15がオンとなる。直流出力電圧V3
がオン時と逆方向にリアクトル14に加えられる。この
間、リアクトル14は直流出力電圧V3でリセットさ
れ、リアクトル14に蓄積されたエネルギーは、直流出
力電圧V3として出力される。
【0011】2段目のコンバータ5の制御回路19は、
ブリーダ抵抗17,18間の電圧値を検出することによ
り直流出力電圧V3の電圧値を検出し、その検出した電
圧値に応じて、スイッチング素子13のオン・オフ時間
を制御し、直流出力電圧V3を一定電圧値に維持する。
【0012】通信装置6は、1段目のコンバータ3から
出力される直流出力電圧V2(例えば24V)、2段目
のコンバータ5から出力される直流出力電圧V3(例え
ば−5V)、および基準電圧(0V)が給電され稼働す
る。
【0013】交流入力1が停電などの異常状態となった
場合、制御回路11は、直流入力電圧V1の異常を検出
し、スイッチング素子8のスイッチング動作を停止させ
る。スイッチング素子8のスイッチング動作が停止する
と、直流出力電圧V2の電圧値が低下する。直流出力電
圧V2の電圧値がバッテリ4の電圧値に達すると、バッ
テリ4からバッテリバックアップ電流100が自動的に
2段目のコンバータ5および通信装置6に供給される。
【0014】2段目のコンバータ5は、上記したような
電力変換動作を行って直流出力電圧V3を通信装置6に
出力する。通信装置6では、バッテリ4からの直流電
圧、2段目のコンバータ5から出力される直流出力電圧
V3、および基準電圧が給電され稼働状態を維持する。
【0015】交流入力1が復電した際には、制御回路1
1が自動的に制御を開始して、正常動作に戻り、直流出
力電圧V2が、2段目のコンバータ5および通信装置6
に供給されるとともに、バッテリ4に充電電流101と
して供給される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
電源回路装置は、交流入力1の異常時にバッテリ4から
供給される電圧を変換するための2段目のコンバータ5
を設けた多段構成の電源回路装置であるので、エネルギ
ー効率が悪化してしまう。即ち、1段目および2段目の
コンバータ3,5の効率がそれぞれ80%としても(高
くても)、1段目および2段目のコンバータ3,5の総
合効率は、1段目および2段目のコンバータ3,5の出
力電力比に応じて低減してしまう。
【0017】また、電源回路装置のエネルギー効率が悪
化する分、発熱量が増加するので、この発熱量の増加に
より装置の信頼性が低下するとともに、発熱対策のため
の放熱用のヒートシンクが大きくなり装置の価格が高く
なってしまう。さらに、2段目のコンバータ5を備えた
分だけ部品点数も多くなり、装置の価格が一層高くなっ
てしまう。
【0018】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、交流入力の異常時に通信装
置の稼働を維持するバッテリバックアップを実現すると
ともに、低消費電力で、かつ信頼性が高く低価格な電源
回路装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電源回路装置は、直流入力電圧の正常時に、この直流
入力電圧を直流出力電圧に電力変換する第1のコンバー
タと、直流入力電圧の異常時に、バッテリからのバッテ
リ電圧を直流出力電圧に電力変換する第2のコンバータ
とを備え、第1のコンバータは、トランスの2次側に整
流回路を設け、トランスをスイッチング素子でオン・オ
フ動作させることにより、直流入力電圧を直流出力電圧
に電力変換し、第2のコンバータは、第1のコンバータ
のトランスの2次巻線のリアクトルに整流回路を設け、
リアクトルをスイッチング素子でオン・オフ動作させる
ことにより、バッテリからのバッテリ電圧を直流出力電
圧に電力変換するように構成したものである。
【0020】請求項2記載の発明に係る電源回路装置
は、第1のコンバータおよび第2のコンバータのスイッ
チング素子のオン・オフ動作を制御する制御回路を、第
1のコンバータおよび第2のコンバータ毎に設け、それ
らの制御回路を同期させたものである。
【0021】請求項3記載の発明に係る電源回路装置
は、直流入力電圧の電圧値を検出することによって、直
流入力電圧の電圧値が高い場合には正常と判断して第1
のコンバータを動作させ、直流入力電圧が低い場合には
異常と判断して第2のコンバータを動作させる入力検出
回路を設けたものである。
【0022】請求項4記載の発明に係る電源回路装置
は、第2のコンバータの動作中に、リアクトルのエネル
ギーを第1のコンバータに回生するように構成したもの
である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。図1は、この発明の実施の形態による電源回
路装置の構成を示す回路図である。図において、交流入
力1は、交流電圧を出力するものであり、整流回路2
は、交流入力1から出力された交流電圧を整流して直流
入力電圧V1を出力する回路である。
【0024】入力検出回路20は、整流回路2の出力端
子間に接続され、整流回路2から出力された直流入力電
圧V1の電圧値を検出し、その検出した電圧値に応じ
て、制御回路38に出力する停止信号201および制御
回路40に出力する起動信号200それぞれのオン・オ
フを切り替えることにより、第1のコンバータ23およ
び第2のコンバータ24の電力変換動作の切替制御を行
う回路である。
【0025】起動回路21およびダイオード22は、整
流回路2の出力端子間に接続され、整流回路2からの直
流入力電圧V1を駆動電源として制御回路38に供給す
ることによって、制御回路38の初期起動を行う回路で
ある。
【0026】第1のコンバータ23は、交流入力1の正
常状態の場合に、整流回路2から出力された直流入力電
圧V1を直流出力電圧V4,V5に変換する電力変換器
である。この第1のコンバータ23は、トランス25、
スイッチング素子26、コンデンサ27,30,31,
33、ダイオード28,29,32,34,35,3
7、制御回路38および出力検出回路39から構成され
たフライバックコンバータである。
【0027】第2のコンバータ24は、交流入力1の異
常状態の場合に、バッテリ4から出力されたバッテリ電
圧Vbatを直流出力電圧V5に変換する電力変換器で
ある。この第2のコンバータ24は、トランス25の2
次巻線N2,N3のリアクトル、コンデンサ31,3
3、ダイオード32,34,35,37、スイッチング
素子36、および制御回路40から構成された降圧形コ
ンバータである。
【0028】図1に示すように、第1のコンバータ23
と第2のコンバータ24の構成は、一部重複している。
ここで、第1のコンバータ23および第2のコンバータ
24の構成について説明すると、トランス25は、1次
巻線N1,N4のリアクトル、リセット巻線Nrのリア
クトル、および2次巻線N2,N3のリアクトルを備え
ている。スイッチング素子26は、トランス25の1次
巻線N1,N4のリアクトル間に接続され、制御回路3
8からの信号に従ってオン・オフ動作を行う。トランス
25の1次巻線N1およびリセット巻線Nrのリアクト
ル間および1次巻線N1,N4のリアクトル間には、整
流回路2の出力端子が接続されている。
【0029】ダイオード28、トランス25のリセット
巻線Nrのリアクトル、およびコンデンサ27によって
ループが形成されている。また、ダイオード29、トラ
ンス25の1次巻線N4のリアクトル、およびコンデン
サ30によってループが形成され、このループが補助電
源回路を構成している。
【0030】図2に示すように、トランス25の2次巻
線N3のリアクトルに、コンデンサ33およびダイオー
ド34からなる整流回路を付加し(設け)、2次巻線N
3のリアクトルをスイッチング素子36でオン・オフ動
作させて電力変換を行う降圧形コンバータが構成されて
いる。同様に、トランス25の2次巻線N2のリアクト
ルに、コンデンサ31およびダイオード32からなる整
流回路を付加し(設け)、2次巻線N2のリアクトルを
スイッチング素子36でオン・オフ動作させて電力変換
を行う降圧形コンバータが構成されている。ダイオード
35,37は、一定方向の電流のみ通し他方向の電流を
制限するために設けられたものである。
【0031】制御回路38は、スイッチング素子26の
オン・オフ動作を制御する回路であり、出力検出回路3
9は、直流出力電圧V4の電圧値を検出し、その検出し
た電圧値に応じた制御信号を制御回路38に出力する回
路である。制御回路40は、直流出力電圧V5の電圧値
を検出し、その検出した電圧値に応じて、スイッチング
素子36のオン・オフ動作を制御する回路である。尚、
制御回路38は、スイッチング素子26のオン・オフ動
作のタイミングと同期した同期信号202を制御回路4
0に対して出力している。制御回路40は、制御回路3
8から出力される同期信号202と同期して、スイッチ
ング素子26のオン・オフ動作と逆のタイミングでスイ
ッチング素子36のオン・オフ制御を行っている。
【0032】バッテリ4は、停電などの交流入力1の異
常時に、バッテリ電圧Vbat(バッテリバックアップ
電流104)を第2のコンバータ24に給電するもので
ある。通信装置6は、直流出力電圧V4,V5が給電さ
れて動作する比較的小規模なものである。
【0033】次に、動作について説明する。交流入力1
が正常状態の場合、交流入力1から出力された交流電圧
は、整流回路2によって整流されて直流入力電圧V1と
なる。この直流入力電圧V1は、第1のコンバータ23
に出力される。交流入力1の電源投入時には、起動回路
21は、整流回路2からの直流入力電圧V1を駆動電源
として制御回路38に供給して制御回路38の初期起動
を行う。
【0034】第1のコンバータ23では、制御回路38
がスイッチング素子26のオン・オフ動作を制御して、
直流入力電圧V1を直流出力電圧V4および直流出力電
圧V5に変換する。即ち、スイッチング素子26がオン
のとき、トランス25の2次巻線N2,N3のリアクト
ルに誘導される電圧によってダイオード32,33それ
ぞれが逆バイアスされ、2次巻線N2,N3のリアクト
ルには電流が流れない。スイッチング素子26がオンの
間、トランス25の1次巻線N1のリアクトルが直流入
力電圧V1で励磁され、エネルギーがその1次巻線N1
のリアクトルに蓄積される。
【0035】スイッチング素子26がオフのとき、トラ
ンス25の2次巻線N2,N3のリアクトルがそれぞれ
直流出力電圧V4,V5でリセットされ、蓄積されたエ
ネルギーが直流出力電圧V4,V5として出力される。
【0036】直流出力電圧V4は、V4=V1×(D/
nD’)という式で表され、また、直流出力電圧V5
は、V5=V1×(D/nD’)という式で表される。
ここで、Dはスイッチング素子26のオンの時比率(d
uty ratio)を示し、D=Ton/(Ton+
Toff)である。D’はスイッチング素子26のオフ
の時比率を示し、D’=Toff/(Ton+Tof
f)である。また、nは1次巻線N1と2次巻線N2,
N3の巻線数比を示し、n=N1/N2,N1/N3で
ある。この巻線数比を所定値に設定しておくことによっ
て、例えば、直流出力電圧V4,V5の電圧値をぞれぞ
れ24V,−5Vとすることができる。
【0037】第1のコンバータ23が上記のように動作
を開始すると、スイッチング素子26のオン・オフ動作
と同期して、1次巻線N4のリアクトル、ダイオード2
9およびコンデンサ30から構成された補助電源回路も
エネルギーを蓄積し、このエネルギーを制御回路38に
給電する。制御回路38は、補助電源回路からの電圧に
よって稼働状態を維持する。
【0038】第1のコンバータ23の出力検出回路39
は、直流出力電圧V4の電圧値を検出し、その検出した
電圧値に応じた制御信号を制御回路38に出力する。制
御回路38は、出力検出回路39から出力された制御信
号に応じて、スイッチング素子26のオン・オフ時間を
制御し、直流出力電圧V4,V5を一定電圧値に維持す
る。
【0039】第1のコンバータ23から出力された直流
出力電圧V4,V5は、通信装置6に供給されるととも
に、バッテリ4に充電電流として供給される。
【0040】交流入力1が停電などの異常状態となった
場合は、直流入力電圧V1の電圧値が低下する。このと
き、以下のように第1のコンバータ23と第2のコンバ
ータ24の切替制御を行う。図3は、第1および第2の
コンバータの切替動作を説明するためのタイムチャート
である。図3に示すように、入力検出回路20は、直流
入力電圧V1が低下し、入力電圧低下検出電圧VLにな
ったことを検出すると、制御回路40に対して出力する
起動信号200をオンにする。
【0041】制御回路40は、入力検出回路20から出
力される起動信号200がオンになると、スイッチング
素子36のオン・オフ動作を開始して、第2のコンバー
タ24の起動を開始させる。このとき、制御回路40
は、制御回路38から出力されている同期信号202と
同期して、制御回路38のスイッチング素子26のオン
・オフ動作と逆のタイミングでスイッチング素子36を
オン・オフ動作させる(即ち、スイッチング素子26が
オンのときスイッチング素子36がオフとなり、スイッ
チング素子26がオフのときスイッチング素子36がオ
ンとなる)。従って、第1および第2のコンバータ2
3,24が同時にトランス25のリアクトルを用いて電
力変換動作を行うことができる。
【0042】第2のコンバータ24の電力変換動作は、
制御回路40がスイッチング素子36のオン・オフ動作
を制御して、バッテリ4の直流電圧を直流出力電圧V4
および直流出力電圧V5に変換する。即ち、スイッチン
グ素子36がオンのとき、トランス25の2次巻線N
2,N3のリアクトルにそれぞれ電圧V4,V5が加え
られる。スイッチング素子36がオンの間、2次巻線N
2,N3のリアクトルは電圧V4,V5でそれぞれ励磁
され、エネルギーが2次巻線N2,N3のリアクトルに
蓄積される。
【0043】スイッチング素子36がオフのとき、リア
クトル電流が連続であるため、ダイオード32,34が
オンとなる。直流出力電圧V4,V5がオン時と逆方向
にリアクトルに加えられる。この間、リアクトルは直流
出力電圧V4,V5でリセットされ、リアクトルに蓄積
されたエネルギーは、直流出力電圧V4,V5として通
信装置6に出力される。
【0044】交流入力1の交流電圧がさらに低下するこ
とによって、直流入力電圧V1がさらに低下すると、入
力検出回路20は、第1のコンバータ停止電圧Vsにな
ったことを検出する。入力検出回路20は、この第1の
コンバータ停止電圧Vsを検出すると、制御回路38に
対して出力する停止信号201をオフにする。制御回路
38は、入力検出回路20から出力される停止信号20
1がオフになると、スイッチング素子26のオン・オフ
動作を停止させて第1のコンバータ23の動作を停止さ
せる。
【0045】制御回路40は、第1のコンバータ23の
電力変換動作が停止すると、直流出力電圧V4および直
流出力電圧V5を一定電圧値に維持するために、スイッ
チング素子36のオン・オフ時間を変化させる。即ち、
第2のコンバータ24は、バッテリ電圧VbatをV4
=Vbat×Dに変換するとともに、バッテリ電圧Vb
atをV5=(Vbat×N2/N3)×Dに変換して
いるので、このオンの時比率Dを変化(オン・オフ時
間)させることにより、直流出力電圧V4および直流出
力電圧V5を一定電圧値に維持することができる。この
場合、直流出力電圧V4および直流出力電圧V5の電圧
値を上昇させるために、スイッチング素子36のオン時
間を長くする。
【0046】上記のように、第2のコンバータ24のス
イッチング素子36がオン・オフ動作している間、トラ
ンス25のリセット巻線Nrおよび1次巻線N4のリア
クトルもエネルギーの蓄積・開放が行われている。トラ
ンス25のリセット巻線Nrのリアクトルに蓄積された
エネルギーは、電流103としてコンデンサ27に流れ
て蓄積される。このエネルギーは直流入力電圧V1とし
て第1のコンバータ23(トランス25の1次巻線N1
のリアクトル)に供給されることになる。また、トラン
ス25の1次巻線N4のリアクトル(補助電源回路)に
蓄積されたエネルギーは、制御回路38に対して駆動電
源として給電される。従って、起動回路21が制御回路
38を起動させて、第1のコンバータ23の動作が開始
される。
【0047】このように、トランス25のリセット巻線
Nrおよび1次巻線N4のリアクトルを介して第2のコ
ンバータ24のエネルギーを回生することにより、バッ
テリ4から供給されるエネルギーの効率を向上させるこ
とができる。
【0048】交流入力1が復電すると、図3に示すよう
に、直流入力電圧V1の電圧値が上昇する。入力検出回
路20は、直流入力電圧V1が上昇し、所定の閾値電圧
になったことを検出すると、制御回路38に対して出力
する停止信号201をオンにし、第1のコンバータ23
の動作を開始させる。直流入力電圧V1がさらに上昇
し、入力検出回路20が、所定の閾値電圧になったこと
を検出すると、制御回路40に対して出力する信号起動
信号200をオフにし、第2のコンバータ24の動作を
停止させる。
【0049】この後、上記したのと同様、第1のコンバ
ータ23から出力された直流出力電圧V4,V5が、通
信装置6に供給されるとともに、バッテリ4に充電電流
として供給される。
【0050】以上のように、この実施の形態によれば、
交流入力1の正常時に動作する第1のコンバータ23を
トランス25の1次巻線N1,N4、2次巻線N2,N
3およびリセット巻線Nrのリアクトルにて構成し、交
流入力1の異常時に動作する第2のコンバータ24をト
ランス25の2次巻線N2,N3にて構成することによ
り、交流入力1の異常時に通信装置6の稼働を維持する
バッテリバックアップ機能を実現するとともに、エネル
ギー効率の悪化を回避(低消費電力を実現)することが
できる。
【0051】また、このように、ワンコンバータ構成と
したことにより、発熱量の増加も低減され装置の信頼性
が高くなるとともに、発熱対策のための放熱用のヒート
シンクも小さくなり装置の価格が抑えることができ、さ
らに、部品点数も少なくなり、装置を一層低価格にする
ことができる。
【0052】制御回路38から同期信号202を制御回
路40に出力して2つの制御回路38,40を同期させ
るようにしたことにより、第1のコンバータ23から第
2のコンバータ24への動作の切り替えをスムースに行
うことができる。
【0053】また、第2のコンバータ24の動作中に、
エネルギーを第1のコンバータ23に回生するように構
成したので、一層エネルギー効率のよい電源回路装置を
得ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、直流入力電圧の正常時に、この直流入力電圧を直
流出力電圧に電力変換する第1のコンバータと、直流入
力電圧の異常時に、バッテリからのバッテリ電圧を直流
出力電圧に電力変換する第2のコンバータとを備え、第
1のコンバータは、トランスの2次側に整流回路を設
け、トランスをスイッチング素子でオン・オフ動作させ
ることにより、直流入力電圧を直流出力電圧に電力変換
し、第2のコンバータは、第1のコンバータのトランス
の2次巻線のリアクトルに整流回路を設け、リアクトル
をスイッチング素子でオン・オフ動作させることによ
り、バッテリからのバッテリ電圧を直流出力電圧に電力
変換するように構成したので、異常時に通信装置の稼働
を維持するバッテリバックアップ機能を実現するととも
に、低消費電力で、かつ信頼性が高く低価格な装置を得
ることができるという効果を奏する。
【0055】請求項2記載の発明によれば、第1のコン
バータおよび第2のコンバータのスイッチング素子のオ
ン・オフ動作を制御する制御回路を、第1のコンバータ
および第2のコンバータ毎に設け、それらの制御回路を
同期させたので、第1のコンバータから第2のコンバー
タへの動作切り替えをスムースに行うことができるとい
う効果を奏する。
【0056】請求項3記載の発明によれば、直流入力電
圧の電圧値を検出することによって、直流入力電圧の電
圧値が高い場合には正常と判断して第1のコンバータを
動作させ、直流入力電圧が低い場合には異常と判断して
第2のコンバータを動作させる入力検出回路を設けたの
で、異常状態を検出し、確実にコンバータの切り替えを
行うことができるという効果を奏する。
【0057】請求項4記載の発明によれば、第2のコン
バータの動作中に、リアクトルのエネルギーを第1のコ
ンバータに回生するように構成したので、一層エネルギ
ー効率のよい装置を得ることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による電源回路装置の
構成を示す回路図である。
【図2】 降圧形コンバータの構成を示す回路図であ
る。
【図3】 第1および第2のコンバータの切替動作を説
明するためのタイムチャートである。
【図4】 従来の電源回路装置の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
4 バッテリ 20 入力検出回路 25 トランス 26,36 スイッチング素子 31,33 コンデンサ(整流回路) 32,34 ダイオード(整流回路) 38,40 制御回路 V1 直流入力電圧 V4 直流出力電圧 V5 直流出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CA12 CC02 DA07 DA15 DA18 GB03 5G015 FA08 FA10 GB01 HA15 JA01 JA11 JA34 JA52 5G065 AA00 AA01 DA02 DA06 DA07 EA02 EA06 GA07 HA04 JA01 JA04 KA02 KA05 LA01 MA01 MA09 MA10 NA03 NA09 5H730 AA11 AA14 AS01 AS05 AS17 AS21 BB13 BB43 BB57 CC01 CC13 CC17 DD04 DD26 EE07 EE23 EE61 FD01 FD11 FG05 FG22 FV04 VV03 VV06 XX02 XX13 XX23 XX33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力電圧を直流出力電圧に電力変換
    するコンバータを備えた電源回路装置において、 上記直流入力電圧の正常時に、該直流入力電圧を上記直
    流出力電圧に電力変換する第1のコンバータと、上記直
    流入力電圧の異常時に、バッテリからのバッテリ電圧を
    上記直流出力電圧に電力変換する第2のコンバータとを
    備え、 上記第1のコンバータは、トランスの2次側に整流回路
    を設け、上記トランスをスイッチング素子でオン・オフ
    動作させることにより、上記直流入力電圧を上記直流出
    力電圧に電力変換し、 上記第2のコンバータは、上記第1のコンバータの上記
    トランスの2次巻線のリアクトルに整流回路を設け、上
    記リアクトルをスイッチング素子でオン・オフ動作させ
    ることにより、上記バッテリからの上記バッテリ電圧を
    上記直流出力電圧に電力変換するように構成したことを
    特徴とする電源回路装置。
  2. 【請求項2】 第1のコンバータおよび第2のコンバー
    タのスイッチング素子のオン・オフ動作を制御する制御
    回路を、上記第1のコンバータおよび上記第2のコンバ
    ータ毎に設け、それらの制御回路を同期させたことを特
    徴とする請求項1記載の電源回路装置。
  3. 【請求項3】 直流入力電圧の電圧値を検出することに
    よって、上記直流入力電圧の電圧値が高い場合には正常
    と判断して第1のコンバータを動作させ、上記直流入力
    電圧が低い場合には異常と判断して第2のコンバータを
    動作させる入力検出回路を設けたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の電源回路装置。
  4. 【請求項4】 第2のコンバータの動作中に、リアクト
    ルのエネルギーを第1のコンバータに回生するように構
    成したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちい
    ずれか1項記載の電源回路装置。
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