JP2000324749A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2000324749A
JP2000324749A JP11131673A JP13167399A JP2000324749A JP 2000324749 A JP2000324749 A JP 2000324749A JP 11131673 A JP11131673 A JP 11131673A JP 13167399 A JP13167399 A JP 13167399A JP 2000324749 A JP2000324749 A JP 2000324749A
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JP
Japan
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grease
bearing
motor
stator
rotor
Prior art date
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Pending
Application number
JP11131673A
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English (en)
Inventor
Tadaki Itabe
忠喜 板部
Keisuke Mizogami
敬介 溝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電食対策にかかる費用を発生することなく、
転がり軸受での電食発生のおそれのない、長期使用時の
信頼性の高い電動機を提供する。 【解決手段】 ハウジング2の内側に嵌合された固定子
5と、固定子5の内側に空隙を介して設けた回転子7
と、ハウジング2の両端に設けたエンドブラケット3
A、3Bと、エンドブラケット3A、3Bの内側に設け
られ、かつ回転子7に嵌合された回転軸8の両端を支持
する転がり軸受4とを備えた電動機において、転がり軸
受4の潤滑剤として、40℃における基油の動粘度が、
10〜20mm 2/sもしくは38〜70mm2/sの範
囲内にあるグリースGを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、クリーン
ルームの空調用ファンモータとして用いられる電動機に
関するもので、特に軸受に封入される潤滑剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンルームの空調には、シス
テム天井用ファンフィルタユニットなどのファンモータ
が用いられている。近年、このようなファンモータは、
風量を制御するために回転数を可変できるインバータ装
置を介して速度制御される場合が増えており、ファンモ
ータの構成は図1のようになっている。図1は、誘導電
動機としてのファンモータの構成図である。図におい
て、1はファンモータ、2はハウジング、3A、3Bは
ハウジング2の両端に各々インロー嵌合などにより取り
付けられたエンドブラケットである。4A、4Bは転が
り軸受であって、外輪がエンドブラケットに、内輪が後
述の回転軸にそれぞれすきま嵌めまたは締まり嵌めされ
て取り付けられると共に、軸受内部にはグリースが封入
されている。5は固定子、6は固定子5のスロットに巻
回した固定子巻線、7は回転子、8は転がり軸受4A、
4Bにより回転自在に保持される回転軸、9は外扇であ
る。このファンモータ1において、図示しないインバー
タ装置の交流電源から固定子巻線6に三相交流電力を供
給すると、固定子5と回転子7の間の空隙に回転磁界が
発生する。これにより回転子7にトルクが発生して回転
し、回転軸9から動力を取り出すことができるが、この
とき、固定子巻線6と回転子7の間に存在する静電容量
により、回転軸9に軸電圧が発生する。このようにイン
バータ駆動されるファンモータにおいては、回転軸に誘
起される軸電圧が原因となって、転がり軸受の外輪と内
輪との間に電位差が生じることにより軸受内に転動体を
経て電流が流れ、転がり軸受の内外輪の軌道面もしくは
転動体の転動面に電食が生じることになる。このような
場合には、例えば、軸受外輪に絶縁被覆などを施した
り、通電シールあるいは通電保持器を採用したり、ま
た、軸電圧を1V以下に抑えるために絶縁破壊電圧が2
5℃で1V以下のグリースを用いる等の電食対策がとら
れている。。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電食
対策では、軸受外輪に絶縁被覆などを施したものは、材
料費、加工費などのコストアップに問題があり、一方、
通電シールあるいは通電保持器を採用したものは、接触
部の摩耗により長期信頼性に問題があった。また、絶縁
破壊電圧が25℃で1V以下のグリースを封入した軸受
では、転動体の転動面に形成されたグリースの油膜厚さ
が薄いと、長期使用時において潤滑不良を起こし易いと
いう問題があった。そこで、本発明は、従来技術のこう
した点に着目してなされたものであり、電食対策にかか
る費用を発生することなく、転がり軸受での電食発生の
おそれのない、長期使用時の信頼性の高い電動機を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、ハウジングの内側に嵌合された固定子
と、前記固定子の内側に空隙を介して設けた回転子と、
前記回転子に嵌合された回転軸の両端を支持する転がり
軸受と、前記ハウジングの両端に設けられ、かつ前記ハ
ウジングの内側に前記転がり軸受を保持するエンドブラ
ケットを備えた電動機において、前記転がり軸受の潤滑
剤として、40℃における基油の動粘度が、10〜20
mm2/sもしくは38〜70mm2/sの範囲内にある
グリースを用いることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。ここで、本発明の実施例におけるファン
モータの基本構成は従来技術と同じである。図2は本発
明の実施例を示す密封形玉軸受の縦断面図である。外輪
41と内輪42との間に、複数の転動体43が介装され
ている。転動体43は保持器44で転動自在に保持され
ており、内外輪41、42間にはグリースGが封入さ
れ、シール板45でシールされている。この軸受を被試
験体として、主として軸受に封入した潤滑剤であるグリ
ースの動粘度の違いによる軸電圧の差異を検証した。試
験は被試験体をファンモータ(出力77W、極数6、全
閉外扇型誘導電動機,図1のモータに相当)に装着し、
インバータ装置(容量0.7kW)により所定時間運転
した後の転道面の電食の有無を調べる実機試験とし、電
源電圧200V、運転周波数60Hz、軸受温度30
℃、試験時間を1000時間とする運転条件の下で、耐
久試験を実施した。本試験では、軸受に封入されるグリ
ースとして、温度40℃におけるグリースの基油粘度が
10〜70mm2/sの範囲にある8種類のものを用いた。
このうち、本発明品は、潤滑剤として温度40℃におけ
る動粘度が13.6〜15.3mm2/sおよび40.6〜
65.5mm2/sの範囲内にある基油を有するグリースを
封入したものである(グリースA、グリースB、グリー
スE、グリースF、グリースG、グリースH)。また、
比較例は、潤滑剤として温度40℃における動粘度が2
6〜31.6mm2/sの範囲内にある基油を有するグリー
スを封入したものである(グリースC、グリースD)。
上記の本発明品および従来品を封入した被試験体である
軸受の電食発生は、エンドブラケットの側面にジグ(図
示せず)を介して取り付けた加速度ピックアップ(図示
せず)による回転軸と垂直方向の振動加速度レベルの測
定により判断した。すなわち、エンドブラケットの振動
加速度が初期値に対して2倍以上になった場合に電食を
起こしたものとした。このような試験グリースに対する
実機試験の結果を図3に示す。図3に示したように、グ
リースのC,Dにおいて、振動加速度が初期値の2倍を
越えて電食が発生した。一方、グリースのA、B、E、
F、G、Hでは、振動加速度は初期値の2倍を越えてお
らず、電食は発生しなかった。更に、グリースの基油動
粘度が10mm2/sより小さい場合には、油膜厚さが
薄くなって、軸受の転動体と軌道輪の間が金属接触を発
生して、長期間の使用において潤滑不良を起こす危険性
がある。また、グリースの基油動粘度が70mm2/s
より大きい場合には、回転トルクが大きくなってモータ
の効率が低下するという問題がある。したがって、クリ
ーンルームの空調に用いられ、かつインバータにより駆
動されるファンモータなどの電動機において、転がり軸
受の潤滑用グリースとして、40℃における基油の動粘
度が、10〜20、38〜70mm2/sの範囲のグリ
ースを選定すれば、対策費用が高価ではなく、長期間使
用時においても電食が発生しないクリーンルーム用ファ
ンモータを提供することができる。また、図3に軸受電
流の最大値を併記したが、電食ありのグリースC、Dで
は、軸受電流の最大値が大きく、図4に示す基油動粘度
と軸受電流の関係から、電食の損傷程度は軸受電流の最
大値の大きさに支配されていることが分かる。上記の対
策グリース(40℃における基油の動粘度が、10〜2
0mm2/s、38〜70mm2/s)では、軸受電流の
最大値は、0.35Ao-p 以下である。更に、軸受電流
の最大値が0.30Ao-p 以下となる観点から、グリー
スの40℃における基油の動粘度を、10〜16mm2
/s、48〜70mm2/sの範囲に限定したグリース
を用いると、より一層の長期信頼性を保証できる可能性
が高い。なお、本実施例では、軸受の電食対策に関し、
インバータで駆動される、クリーンルーム空調用のファ
ンモータについて述べたが、ファンモータ以外の電動機
に採用しても構わず、これに限定されるものではない。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、転
がり軸受の潤滑に使用するグリースの種類を40℃の基
油動粘度に注目して選定するという簡単な手段の適用
で、インバータで駆動される電動機の転がり軸受の電食
を、対策費用のコストアップをせずに、長期間にわたっ
て防止することができる。その結果、信頼性の高い電動
機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明と従来技術に共通なファンモータの部分
断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す軸受の縦断面図である。
【図3】試験グリースに対する試験結果の説明図であ
る。
【図4】グリースの基油動粘度と軸受電流の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 ファンモータ(電動機) 2 ハウジング 3A、3B エンドブラケット 4 転がり軸受 5 固定子 6 固定子巻線 7 回転子 8 回転軸 9 外扇 41 外輪 42 内輪 43 転動体 44 保持器 45 シール板 G グリース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの内側に嵌合された固定子と、
    前記固定子の内側に空隙を介して設けた回転子と、前記
    回転子に嵌合された回転軸の両端を支持する転がり軸受
    と、前記ハウジングの両端に設けられ、かつ前記ハウジ
    ングの内側に前記転がり軸受を保持するエンドブラケッ
    トを備えた電動機において、 前記転がり軸受の潤滑剤として、40℃における基油の
    動粘度が、10〜20mm2/sもしくは38〜70m
    2/sの範囲内にあるグリースを用いることを特徴と
    する電動機。
JP11131673A 1999-05-12 1999-05-12 電動機 Pending JP2000324749A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006208939A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2008241383A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Yaskawa Electric Corp 油膜絶縁破壊評価装置
CN101920622A (zh) * 2010-06-30 2010-12-22 常州市翰琪电机有限公司 木工雕刻用自扇风冷雕刻电主轴

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