JP2000323256A - 避雷器エレメント - Google Patents

避雷器エレメント

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JP2000323256A
JP2000323256A JP11132963A JP13296399A JP2000323256A JP 2000323256 A JP2000323256 A JP 2000323256A JP 11132963 A JP11132963 A JP 11132963A JP 13296399 A JP13296399 A JP 13296399A JP 2000323256 A JP2000323256 A JP 2000323256A
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JP
Japan
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gap
electrode
electrodes
ceramic
lightning arrester
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JP11132963A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Sakurai
博芳 櫻井
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SAKURAI NEW RES KK
SAKURAI NEW RESEARCH KK
Original Assignee
SAKURAI NEW RES KK
SAKURAI NEW RESEARCH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回路用の小さいバリスタ電圧、制限電圧
の避雷器の製造歩留りを向上させる。 【解決手段】 電極11、12の一方の表面にセラミッ
クス被膜13、13…を形成する。電極11、12は、
セラミックス被膜13、13…を介して平行に引き揃え
ることにより、膜厚t相当のギャップを形成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、応答性に優れ、
特に通信回路等の弱電回路に好適に適用することができ
る避雷器エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】La B6 等の希土類元素のホウ化物は、
外部電界により大量の電子を放出する電子放出物質であ
り、避雷器の放電電極に適用することにより、応答性に
優れたバリスタ形の避雷器を作ることができる。なお、
このものは、たとえば避雷器の放電電極面に付着させた
り、グラファイト材等の導電材料と混合して耐アーク性
の放電電極を形成して用いられる。ただし、この場合で
あっても、放電電極間のギャップは、所定のバリスタ電
圧、制限電圧を得るために、正確に寸法設定しなければ
ならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、たとえば通信回路等の弱電回路用の避雷器に適
用しようとすると、所定の小さいバリスタ電圧、制限電
圧を実現するために、数μmないし10数μmオーダの
ギャップを放電電極間に形成しなければならず、ギャッ
プの寸法管理が極めて難しく、高い製品歩留り率を実現
することが容易でないという問題があった。
【0004】そこで、この発明の目的は、電極の表面に
形成するセラミックス被膜、または電極を形成するセラ
ミックス基板を介してギャップの寸法設定をすることに
よって、高い製品歩留り率を容易に実現することができ
る避雷器エレメントを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、ギャップを介し
て平行に引き揃える一対の電極を備えてなり、ギャップ
は、電極の少なくとも一方の表面に形成するセラミック
ス被膜を介して寸法設定し、電子放出物質を充填するこ
とをその要旨とする。
【0006】なお、セラミックス被膜は、電極の長手方
向に断続的に形成してもよく、シリカコーティング被膜
としてもよい。
【0007】第2発明の構成は、セラミックス基板上に
形成し、ギャップを介して対向する一対の電極を備えて
なり、ギャップは、セラミックス基板を介して寸法設定
し、電子放出物質を充填することをその要旨とする。
【0008】なお、第1発明、第2発明において、電子
放出物質は、希土類元素のホウ化物を含むセラミックス
とすることができる。
【0009】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、一対の電
極間のギャップは、少なくとも一方の電極の表面に形成
するセラミックス被膜を介して寸法設定されている。す
なわち、ギャップの大きさは、セラミックス被膜の膜厚
をコントロールすることにより、極めて容易に、しかも
正確に管理することができる。なお、セラミックス被膜
は、たとえばAl23 、Si O2 などの電気絶縁性に優
れた無機質材料を蒸着法(PVD、CVD、真空蒸着、
スパッタリングを含む)、グラスライニング法(ほうろ
うを含む)、溶射法などの手法により、電極の表面に対
し、所定の膜厚に形成するものとする。また、電子放出
物質をギャップに充填することにより、放電中のギャッ
プ間の電気抵抗を十分小さくし、発生ジュール熱を小さ
くして電極の消耗を防ぐことができる。
【0010】セラミックス被膜は、電極の長手方向に断
続的に形成することにより、その中間の被膜が存在しな
い位置において所定の大きさのギャップを形成すること
ができる。また、セラミックス被膜は、電極の長手方向
の形成幅を小さくすることにより、所定の均一な膜厚を
容易に実現することができる。
【0011】シリカコーティング被膜からなるセラミッ
クス被膜は、ディップ法、ロール法、スプレ法、スピン
コート法、刷毛塗りなどの一般的な手法により、常温に
おいて、電極表面に緻密なシリカ膜を形成することがで
きる。なお、このときのコーティング剤は、シリカを主
成分とし、コロイダルシリカを結合剤とする水性ペイン
ト状のセラコート22((株)オーデックの商品名)
や、ケイ素−窒素結合を有し、側鎖がすべて水素からな
るセラミック前駆体としてのペルヒドロポリシラザン
(東燃(株)製)などが使用可能である。
【0012】第2発明によるときは、一対の電極は、セ
ラミックス基板上に形成されており、したがって、電極
間のギャップは、電気絶縁性に優れたセラミックス基板
を介し、正確に寸法設定することができる。
【0013】ギャップに充填する電子放出物質は、たと
えばSi Cを主成分とし、重量比3〜5%のLa B6
含むセラミックスであり、たとえば、バリスタ電圧以下
の電圧に対して抵抗値15〜50MΩを示し、制限電圧
以上の電圧に対して0.7Ω以下の抵抗値を示すように
設定するものとする。なお、電子放出物質には、カーボ
ンを混入してもよく、カーボンの混入量は、最大でもS
i Cと同量とするのがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0015】避雷器エレメント10は、ギャップGを介
し、一対の電極11、12を平行に引き揃えてなる(図
1、図2)。
【0016】電極11は、たとえば0.4×0.7mmの
平角銅線であり、先端部には、シリカコーティング被膜
からなるセラミックス被膜13、13…が帯状に断続的
に付着形成されている。なお、セラミックス被膜13、
13…は、電極11の最先端から順に、幅w1 、w2 、
w2 、w1 に形成され、相互の間隔d1 、d2 、d1に
配置されている。ただし、幅w1 、w2 、間隔d1 、d
2 の一例は、w1 ≒5mm、w2 ≒2mm、d1 ≒4mm、d
2 ≒5mmであり、各セラミックス被膜13の膜厚tの一
例は、t≒13μmである。
【0017】電極12は、たとえば外径0.2mmの黄銅
線であり、先端部を電極11の先端部に逆方向に重ね合
わせるようにして、接着剤12aを介し、セラミックス
被膜13、13…上に接着されている。そこで、電極1
2は、電極11に対し、ギャップG=tを介して平行に
引き揃えられている。
【0018】電極11、12の重ね合せ部分には、電子
放出物質14が付着形成されている(図2、図3)。電
子放出物質14は、希土類元素のホウ化物を含むセラミ
ックス材料を練り、ギャップGに充填するようにして塗
布した後、適温により焼成されている。
【0019】避雷器エレメント10は、キャップ22、
22、シール剤23、23を介してガラス管のような気
密性のケース21に封入し、避雷器として完成する(図
3)。ただし、ケース21内には、N2 、Ar のような
不活性ガスを封入することが好ましい。
【0020】避雷器エレメント10は、セラミックス被
膜13、13…の膜厚tを介してギャップGが寸法設定
されているため、所定の小さなバリスタ電圧、制限電圧
を容易に実現することができる。また、電子放出物質1
4がギャップGに充填されているため、応答性が極めて
良好であり、電極11、12の損耗が少なく、多数回の
繰返し放電に耐える。なお、電極12は、それが溶断す
ることにより、一種の保護用ヒューズとしても働くこと
ができる。
【0021】以上の説明において、電極11、12の各
断面形状は、任意に設定することができる(図4)。た
とえば、同図(A)は、電極11を薄い帯板状に形成
し、同図(B)は、電極11を電極12と同様の丸線状
に形成している。また、同図(C)は、電極11、12
の双方を帯板状とし、同図(D)は、電極12を変形台
形断面に形成している。
【0022】また、セラミックス被膜13は、一方の電
極11の表面のうち、他方の電極12に接する側にのみ
形成してもよい(図5(A)、(B))。また、セラミ
ックス被膜13は、一方の電極11に加えて、他方の電
極12の表面にも形成することができる(同図
(B))。ただし、電極11、12のセラミックス被膜
13、13は、電極11、12を重ね合わせて引き揃え
るとき、同一位置に位置決めするものとし、したがっ
て、電極11、12間に形成されるギャップGは、電極
11、12のセラミックス被膜13、13の膜厚t1 、
t2 として、G=t1 +t2 に形成される。なお、この
とき、t1 =t2 であってもよく、t1 ≠t2 であって
もよい。すなわち、セラミックス被膜13は、電極1
1、12の少なくとも一方の表面に形成すれば足りる。
【0023】さらに、電子放出物質14は、電極11、
12間のギャップGに充填される限り、必ずしも電極1
1、12の全周に形成する必要がなく、電極11、12
のまわりに部分的に付着させてもよいものとする(同図
(B))。
【0024】
【他の実施の形態】電極11、12は、セラミックス基
板15上において、ギャップGを介して対向させて形成
することができる(図6、図7)。ギャップGは、セラ
ミックス基板15を介して寸法設定されており、電子放
出物質14が充填されている。なお、セラミックス基板
15は、アルミナ、ベリリア、ステアタイト、フォルス
テタイト、コージライト、ジルコン、マグネシア、ムラ
イト、ボロンナイトライドなどの他、ガラスセラミック
ス等が使用できる。ただし、極端に高誘電率のものは、
応答性を害することがあり、不適切である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、少なくとも一方の電極の表面に形成す
るセラミックス被膜を介して電極間のギャップを寸法設
定することによって、ギャップの大きさは、小さいバリ
スタ電圧、制限電圧を得るために数μmないし10数μ
mのオーダであっても、セラミックス被膜の膜厚をコン
トロールして極めて容易に、しかも正確に管理すること
ができるから、通信回路等の弱電回路用の避雷器を製造
する場合であっても、高い製品歩留り率を容易に実現す
ることができるという優れた効果がある。
【0026】第2発明によれば、電極間のギャップは、
セラミックス基板を介して寸法設定されるから、第1発
明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 要部構成分解斜視説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当断面説明図
【図3】 使用状態説明図
【図4】 他の実施の形態を示す図2相当説明図(1)
【図5】 他の実施の形態を示す図2相当説明図(2)
【図6】 他の実施の形態を示す平面模式説明図
【図7】 図6のY−Y線矢視相当拡大断面図
【符号の説明】
G…ギャップ 10…避雷器エレメント 11、12…電極 13…セラミックス被膜 14…電子放出物質 15…セラミックス基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギャップを介して平行に引き揃える一対
    の電極を備えてなり、前記ギャップは、前記電極の少な
    くとも一方の表面に形成するセラミックス被膜を介して
    寸法設定し、電子放出物質を充填することを特徴とする
    避雷器エレメント。
  2. 【請求項2】 前記セラミックス被膜は、前記電極の長
    手方向に断続的に形成することを特徴とする請求項1記
    載の避雷器エレメント。
  3. 【請求項3】 前記セラミックス被膜は、シリカコーテ
    ィング被膜であることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の避雷器エレメント。
  4. 【請求項4】 セラミックス基板上に形成し、ギャップ
    を介して対向する一対の電極を備えてなり、前記ギャッ
    プは、前記セラミックス基板を介して寸法設定し、電子
    放出物質を充填することを特徴とする避雷器エレメン
    ト。
  5. 【請求項5】 前記電子放出物質は、希土類元素のホウ
    化物を含むセラミックスであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれか記載の避雷器エレメント。
JP11132963A 1999-05-13 1999-05-13 避雷器エレメント Pending JP2000323256A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242995A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミック電子部品とその製造方法

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