JP2000322817A - 情報再生方法及びその装置 - Google Patents

情報再生方法及びその装置

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JP2000322817A
JP2000322817A JP18861499A JP18861499A JP2000322817A JP 2000322817 A JP2000322817 A JP 2000322817A JP 18861499 A JP18861499 A JP 18861499A JP 18861499 A JP18861499 A JP 18861499A JP 2000322817 A JP2000322817 A JP 2000322817A
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signal
optical disk
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track cross
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JP18861499A
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Kenya Yokoi
研哉 横井
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROMディスクと記録可能光ディスクとの種
類の判別を簡易かつ適正に行なえる情報再生方法を提供
する。 【解決手段】 光ディスク固有の特性であり、ROMデ
ィスクと記録可能光ディスクとで大きく水準の異なるト
ラッククロス変調度に着目し、このトラッククロス変調
度の大きさが、予め設定された所定の基準値より大きい
ときには当該対象光ディスクをROMディスクと判別
し、基準値より小さいときには当該対象光ディスクを記
録可能光ディスクと判別することで、違法に複製された
記録可能光ディスク、即ち、ROMディスクの認識情報
が偽って記録されている光ディスクでも、ROMディス
クと認識することはなく、記録可能光ディスクとして認
識でき、その再生を不可とする等の対応が採れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ROMディスク
(再生専用光ディスク)と記録可能光ディスクとの判別
が可能な情報再生方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に記録済み光ディスクとROMデ
ィスクとを判別するには、光ディスク上に記録された認
識情報を再生することで行われる。しかし、違法にRO
M情報を複製した記録済み光ディスクは、この認識情報
を「記録可能光ディスク」ではなく「ROMディスク」
に改竄することが可能である。この違法複製された記録
済み光ディスクからさらに違法複製された場合、大量の
違法複製の光ディスクを作製できる。これは、ソフトの
著作権上大きな問題で、著作権を保護する方策が必要で
ある。
【0003】この点、例えば特開平6−267181公
報によれば、光ディスクの種類により光ビームの反射率
が異なる特性を利用して、光ディスクの種類を判別する
提案がなされている。即ち、光ピックアップ部からの情
報信号を基準値と比較することにより、光ディスクによ
る光ビームの反射率を基準反射率と比較し、この比較結
果を出力する。また、光ビームが合焦状態にあるか否か
により光ビームの反射光量が微妙に異なることを考慮
し、光ビームが合焦状態にあるか否を検出する。そし
て、判別機は、かかる反射率の比較結果及びフォーカス
検出信号に基づいて、光ディスクの種類を判別するとい
うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクは違法複製
されてもその反射率は改竄できないため、特開平6−2
67181公報方式は有効な方法といえる。
【0005】しかし、ROMディスクに対して互換性を
持つことを特徴する記録可能光ディスクの場合、例えば
DVD(Digital Video又はVersatile Disk)−R
OMとDVD−R(Recordable)或いはDVD−RW
(Rewritable)との関係のように、これら2種の光デ
ィスクの反射率の差が小さくなっており、このような状
況では、これらの2種の光ディスクの判別を正確に行う
ことができない。この結果、違法に複製された記録可能
光ディスク、即ち、ROMディスクの認識情報が偽って
記録されている光ディスクを、ROMディスクと認識し
てしまうことがある。
【0006】そこで、本発明は、再生専用光ディスクと
記録可能光ディスクとの種類の判別を簡易かつ適正に行
なうことができ、違法な複製等に効果的に対処し得る情
報再生方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、上記目的を達成する上
で、有効な基準値を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の情
報再生方法は、情報が位相ピット列で形成された再生専
用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグルーブ上
又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により記録ピ
ットが形成された記録可能光ディスクに対して、何れか
の前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ光をそ
の記録面上に集光し、その反射光を受光素子によって電
流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を検出
し、このRF信号から低域成分であるトラッククロス信
号を生成し、このトラッククロス信号の最大レベルと最
小レベルとからそのトラッククロス信号の振幅値を算出
し、この振幅値をトラッククロス信号の最大レベルで除
算してトラッククロス変調度を算出し、このトラックク
ロス変調度の大きさが、予め設定された所定の基準値よ
り大きいとき当該対象光ディスクを前記再生専用光ディ
スクと判別し、前記基準値より小さいとき当該対象光デ
ィスクを前記記録可能光ディスクと判別するようにし
た。
【0009】このための装置として、請求項5記載の発
明の情報再生装置は、情報が位相ピット列で形成された
再生専用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグル
ーブ上又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により
記録ピットが形成された記録可能光ディスクに対して、
何れかの前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ
光をその記録面上に集光し、その反射光を受光素子によ
って電流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を
検出する光ピックアップを有する情報再生装置におい
て、前記RF信号の低域成分を検出しトラッククロス信
号を生成するトラッククロス信号検出手段と、このトラ
ッククロス信号の最大レベルと最小レベルとを検出して
その振幅値を算出する振幅値算出手段と、前記トラック
クロス信号の振幅値を前記トラッククロス信号の上限値
で除算してトラッククロス変調度を算出する変調度算出
手段と、予め設定された所定の基準値と前記変調度算出
手段により算出されたトラッククロス変調度との大小関
係に応じて当該対象光ディスクの種類が再生専用光ディ
スクであるか記録可能光ディスクであるかを判別する判
別手段と、を備える。
【0010】従って、光ディスク固有の特性であり、再
生専用光ディスクと記録可能光ディスクとで大きく水準
の異なるトラッククロス変調度を基準値に用いて光ディ
スクの種類を判別するようにしたので、違法に複製され
た記録可能光ディスク、即ち、再生専用光ディスクの認
識情報が偽って記録されている光ディスクでも、再生専
用光ディスクと認識することはなく、記録可能光ディス
クとして認識することができ、その再生を不可とする等
の対応が採れる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報再生方法において、所定の前記基準値が、0.20以
上0.28以下の範囲の値に設定されている。
【0012】従って、実際の再生専用光ディスクと記録
可能光ディスクとのトラッククロス変調度の分布から、
所定の基準値を0.20以上0.28以下の範囲の値に
設定しているので、違法に複製された記録可能光ディス
クであっても、再生専用光ディスクと認識することはな
く、容易かつ正確に、記録可能光ディスクとして認識す
ることができ、その再生を不可とする等の対応が採れ
る。
【0013】請求項3記載の発明の情報再生方法は、情
報が位相ピット列で形成された再生専用光ディスク、又
は、情報がランド上或いはグルーブ上又はランドとグル
ーブとの両方にレーザ光により記録ピットが形成された
記録可能光ディスクに対して、何れかの前記対象光ディ
スクを回転させて再生用レーザ光をその記録面上に集光
し、その反射光を受光素子によって電流−電圧変換して
反射光の和信号なるRF信号を検出し、このRF信号に
含まれる低周波側のデータが示す最大レベルと最小レベ
ルとから得られる振幅値を前記最大レベルで除算してR
F変調度を算出し、このRF変調度の大きさが、予め設
定された所定の基準値より大きいとき当該対象光ディス
クを前記再生専用光ディスクと判別し、前記基準値より
小さいとき当該対象光ディスクを前記記録可能光ディス
クと判別するようにした。
【0014】このための装置として、請求項6記載の発
明の情報再生装置は、情報が位相ピット列で形成された
再生専用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグル
ーブ上又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により
記録ピットが形成された記録可能光ディスクに対して、
何れかの前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ
光をその記録面上に集光し、その反射光を受光素子によ
って電流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を
検出する光ピックアップを有する情報再生装置におい
て、前記RF信号に含まれる低周波側のデータが示す最
大レベルと最小レベルとを検出してその振幅値を算出す
る振幅値算出手段と、前記RF信号の振幅値をその最大
レベルで除算してRF変調度を算出する変調度算出手段
と、予め設定された所定の基準値と前記変調度算出手段
により算出されたRF変調度との大小関係に応じて当該
対象光ディスクの種類が再生専用光ディスクであるか記
録可能光ディスクであるかを判別する判別手段と、を備
える。
【0015】従って、光ディスク固有の特性であり、再
生専用光ディスクと記録可能光ディスクとで大きく水準
の異なるRF変調度を基準値に用いて光ディスクの種類
を判別するようにしたので、違法に複製された記録可能
光ディスク、即ち、再生専用光ディスクの認識情報が偽
って記録されている光ディスクでも、再生専用光ディス
クと認識することはなく、記録可能光ディスクとして認
識することができ、その再生を不可とする等の対応が採
れる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の情
報再生方法において、所定の前記基準値が、0.75以
上0.85以下の範囲の値に設定されている。
【0017】従って、実際の再生専用光ディスクと記録
可能光ディスクとのRF変調度の分布から、所定の基準
値を0.75以上0.85以下の範囲の値に設定してい
るので、違法に複製された記録可能光ディスクであって
も、再生専用光ディスクと認識することはなく、容易か
つ正確に、記録可能光ディスクとして認識することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態は、RO
Mディスク(再生専用光ディスク)と記録可能光ディス
クにおける、和信号であるRF信号から導出されるトラ
ッククロス変調度によって、光ディスク間の特性値の差
異を利用し、光ディスクの種類の判別を行う例に関す
る。
【0019】まず、情報が位相ピット列で形成されたR
OMディスク(再生専用光ディスク)から得られるトラッ
ククロス信号TCの波形を図1に示す。また、記録層に
色素材料を有するRディスク(記録可能光ディスク)や
記録層にAg-In-Sb-Te合金を有するRWディス
ク(記録可能光ディスク)から得られるトラッククロス
信号の場合も、同様の信号波形である。なお、これらの
記録可能光ディスクにあっては、情報がランド上或いは
グルーブ上又はランドとグルーブとの両方にレーザ光に
より記録ピットとして形成されている。
【0020】このトラッククロス信号TCは、LPF
(低域通過フィルタ)によって光ビームが光ディスク上
のトラックを横切るときのRF信号変化である低域成分
のみを通過して生成する。本実施の形態では、このトラ
ッククロス信号TCをピークホールド回路とボトムホー
ルド回路とに各々入力し、各々をサンプリングして得ら
れたピークホールド値(最大レベル)TCpとボトムレ
ベル値(最小レベル値)TCbとから、減算手段によっ
てTCp-b=TCp−TCbなるトラッククロス信号の振
幅値TCp-bを得る。次に、除算手段によってTCp-b
/TCpなる演算を行いトラッククロス変調度を得る。
この値は各々の光ディスクの反射率によってトラックク
ロス振幅を正規化している。このトラッククロス変調度
は光ディスクの種類によって非常に異なるため、光ディ
スクの種類の判別のための基準値を予め設定し、ディス
ク種類判別手段によって未知のディスク(対象光ディス
ク)のトラッククロス変調度をこの基準値と比較し、基
準値より小さいときにはR或いはRWディスクなる記録
可能光ディスクであることが判別され、基準値より大き
いときにはROMディスクであることが判別される。
【0021】図2は、このような判別処理を伴う情報再
生装置のより具体的な構成例を示すブロック図である。
まず、光源としての半導体レーザ(LD)1や受光素子
(PD)2や対物レンズ(図示せず)をトラッキング/
フォーカシングするアクチュエータ3等を備えた光ピッ
クアップ4が設けられている。受光素子2は同図中に併
せて示すように4分割された受光領域A,B,C,Dを
有するものが用いられており、この受光素子2に対して
は、4チャンネル構成で各々の受光領域A,B,C,D
からの受光信号(電流)を電圧に変換して和信号A+B
+C+DをRF信号として検出出力するI/V変換及び
マトリクスアンプ5が接続されている。このI/V変換
及びマトリクスアンプ5にはLPF6が接続されてい
る。
【0022】このLPF6には、トラッククロス信号検
出手段7、振幅値算出手段8及び変調度算出手段として
のトラッククロス変調度算出手段9が順に接続されてい
る。振幅値算出手段8はトラッククロス信号の最大レベ
ルと最小レベルとを各々検出するピークホールド回路1
0とボトムホールド回路11とを有する。また、トラッ
ククロス変調度算出手段9にはAD変換器12を介して
判別手段としてのディスク種類判別手段13が接続され
ている。
【0023】このディスク種類判別手段13は、例え
ば、図3に示すように、予め設定された所定の基準値と
しての基準電圧V1とAD変換器12を経て入力される
トラッククロス変調度のレベル信号とを比較するコンパ
レータ14により構成されている。
【0024】このような構成において、まず、対象とな
る光ディスクから反射されたレーザ光は、4分割構造の
受光素子2で電流−電圧変換される。このとき、A+B
+C+Dで表される和信号がRF信号であり、このRF
信号に含まれる記録データ(ピット情報)の成分をLP
F4によってカットすることで、レーザ光が光ディスク
上のトラックを横切るときの光量変化を通過させてトラ
ッククロス信号TCを生成する。このトラッククロス信
号TCを所定の時定数を有して保持するよう調整された
ピークホールド回路10とボトムホールド回路11とに
各々入力し、最大レベルTCpと最小レベルTCbとを検
出する。このように得られた最大レベルTCp値と最小
レベルTCb値とを、振幅値算出手段8内の減算器(図
示せず)を用いてTCp-b=TCp−TCbなる演算に
よりトラッククロス信号の振幅値を算出する。さらに、
トラッククロス変調度算出手段9における除算器(図示
せず)によってTCp-b/TCpなる演算を行いトラック
クロス変調度を得る。
【0025】このように算出されたトラッククロス変調
度を、ディスク種類判別手段13中のコンパレータ14
に入力して光ディスクの種類を判別する。即ち、コンパ
レータ14を用いてトラッククロス変調度レベルと、判
別ための所定の基準値である基準電圧V1との比較を行
い、その出力がHレベルであるかLレベルであるかによ
って光ディスクの種類の判別を行う。Lレベルであれば
R或いはRWディスクなる記録可能光ディスクであるこ
とが判別され、HレベルであればROMディスクである
ことが判別される。
【0026】この他にも、最大レベルTCpと最小レベ
ルTCb、若しくはトラッククロス信号の振幅値をAD
変換器12でデジタル処理してCPUに入力し、CPU
内で、減算及び除算して得たトラッククロス変調度若し
くは入力されたトラッククロス変調度を算出して、所定
の基準値と比較することで光ディスクの種類の判別を行
ってもよい。
【0027】次に、ROMディスク(DVD−ROM)
と記録可能光ディスク(DVD−R,DVD−RW)と
の各々のトラッククロス変調度を図4に示す。この図か
らわかるように、DVD−ROMはトラッククロス変調
度が大きく、ばらつきは非常に小さい特性を示し、0.
28±0.02程度である。逆にDVD−R,DVD−
RWについては、それらの記録原理からRF信号の変調
度が小さく設計されるため、トラッククロス変調度は小
さな値となっており、反射率やプッシュプル振幅などの
バランスから設計手法によってばらつきが大きくなる。
適正な範囲に設計された光ディスクについては、DVD
−Rのトラッククロス変調度は0.15±0.05程度
であり、DVD−RWは0.14±0.04程度であ
る。図4のように光ディスク間の差異から、所定の基準
値を0.20以上0.26以下の範囲(望ましくは0.
23)に設定することで容易にROMディスク(DVD
−ROM)と記録可能光ディスク(DVD−R,DVD
−RW)とを判別することが可能である。
【0028】この結果、例えば、違法に複製された記録
可能光ディスク、即ち、DVD−ROMの認識情報が偽
って記録されている光ディスクでも、DVD−ROMと
認識することはなく、記録可能光ディスクとして認識す
ることができ、その再生を不可とする等の対応が採れ
る。
【0029】また、トラッククロス変調度は、サンプリ
ング手段や演算の順序若しくは演算手法が異なっていて
も、同様の特性値であればよいことはいうまでもない。
【0030】なお、本実施の形態でのトラッククロス変
調度のばらつきは、測定値に基づく妥当な値であるが、
光学系によっては、各々の特性値が大又は小にシフトす
ることがあるが、判別の基準値をそれに応じてシフトす
ればよい。
【0031】また、トラッククロス信号の最大レベルT
Cpと最小レベルTCbとの検出は以下のような方法でも
よい。図5に示すように、トラッククロス信号とトラッ
クエラー信号とは位相が90度ずれた信号であるため、
ROM再生装置で一般的に用いられる位相差エラー(D
PD)信号やプッシュプル信号(PP)などのトラック
エラー信号をゼロクロスコンパレータによってトラッキ
ングエラーTE2値化信号を生成する。この立上りと立
下りのタイミングは、トラッククロス信号TCの上限=
最大レベルTCpと下限=最小レベルTCbとに対応して
いるので、図5のように、このタイミングをサンプリン
グパルスとしてサンプルホールド回路を動作させ、ピー
クである最大レベルTCpをホールドし、ボトムである
最小レベルTCbをホールドさせればよい。このため、
図6では受光素子2に基づき位相差エラー(DPD)信
号やプッシュプル信号(PP)などのトラックエラー信
号を検出するトラックエラー信号検出手段15、AC結
合+2値化手段16及びサンプリングパルス生成手段1
7が設けられ、サンプリングパルス生成手段17からの
サンプリングパルスにより振幅値算出手段8の動作タイ
ミングが制御される。
【0032】本発明の第二の実施の形態を図7ないし図
9に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分
と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
本実施の形態は、ROMディスク(再生専用光ディス
ク)と記録可能光ディスクにおける、和信号であるRF
信号から導出されるRF変調度によって、光ディスク間
の特性値の差異を利用し、光ディスク種類の判別を行う
例に関する。
【0033】図7に示したRF信号は複数の長さのピッ
トとスペースとが連続して再生されており、RF信号に
含まれるピット(記録)データの低周波側の長いピット
と長いスペースが示す最大レベルRFp値と最小レベル
RFb値から最大振幅(振幅値)RFp-b=RFp−RFb
が得られる。このため、RF信号をピークホールド回路
とボトムホールド回路とに各々入力し、得られたRFp
値とRFb値とから、(RFp−RFb)/RFpなる演算
によってRF変調度を得る。このRF変調度は光ディス
クの種類によって非常に異なるため、光ディスクの種類
の判別のための基準値を予め設定し、ディスク種類判別
手段によって未知のディスク(対象光ディスク)のRF
変調度をこの基準値と比較し、基準値より小さいときに
はR或いはRWディスクなる記録可能光ディスクである
ことが判別され、基準値より大きいときにはROMディ
スクであることが判別される。
【0034】図8は、このような判別処理を伴う情報再
生装置のより具体的な構成例を示すブロック図である。
受光素子2に対してI/V変換及びマトリクスアンプ5
を介して、RF信号検出手段21、振幅値算出手段22
及び変調度算出手段としてのRF変調度算出手段23が
順に接続されている。振幅値算出手段22はRF信号の
最大レベルと最小レベルとを各々検出するピークホール
ド回路24とボトムホールド回路25とを有する。ま
た、RF変調度算出手段23にはAD変換器26を介し
て判別手段としてのディスク種類判別手段27が接続さ
れている。
【0035】このディスク種類判別手段27は、例え
ば、図3に示したディスク種類判別手段13の場合と同
様に、予め設定された所定の基準値としての基準電圧V
1とAD変換器26を経て入力されるRF変調度のレベ
ル信号とを比較するコンパレータ14により構成すれば
よい。
【0036】このような構成において、まず、対象とな
る光ディスクから反射されたレーザ光は、4分割構造の
受光素子2で電流−電圧変換される。このとき、A+B
+C+Dで表される和信号がRF信号であり、このRF
信号は複数の長さのピットとスペースが連続して再生さ
れている。RF信号に含まれる低周波側の長いピットと
長いスペースが示す最大レベルRFp値と最小レベルR
Fb値から最大振幅(RF信号の振幅値)RFp-b=RF
p−RFbが得られる。これを得るため、RF信号を所定
の時定数を有して保持するよう調整されたピークホール
ド回路24とボトムホールド回路25とに各々入力し、
RF信号の上限値である最大レベルRFpと下限値であ
る最小レベルRFbとを検出する。このように得られた
最大レベルRFp値と最小レベルRFb値とを用いて、振
幅値算出手段22内の減算器(図示せず)によりRFp-
b=RFP−RFBなるRF振幅値を算出する。次に、R
F変調度算出手段23内の除算器(図示せず)によって
RFp-b/RFpなる演算を行いRF変調度を得る。この
RF変調度を、AD変換器26を介してディスク種類判
別手段27に入力して光ディスクの種類を判別する。判
別の方法としては、第一の実施の形態で説明した方法と
同様であり、トラッククロス変調度の代わりにRF変調
度を用いればよい。
【0037】この他にも、最大レベルRFPと最小RFB
レベル、若しくはRF振幅値をAD変換器26でデジタ
ル処理してCPUに入力し、CPU内で、減算及び除算
して得たRF変調度若しくは入力されたRF変調度を算
出して、所定の基準値と比較することで光ディスクの種
類の判別を行ってもよい。
【0038】次に、ROMディスク(DVD−ROM)
と記録可能光ディスク(DVD−R,DVD−RW)と
の各々のRF変調度を図9に示す。この図からわかるよ
うに、DVD−ROMはRF変調度が大きく、ばらつき
は非常に小さい特性を示し、0.90±0.05程度で
ある。逆にDVD−RやDVD−RWについては、それ
らの記録原理からRF変調度は小さな値となっており、
反射率やプッシュプル振幅などのバランスから設計によ
ってばらつきが大きくなる。適正な設計がなされた光デ
ィスクについては、DVD−RのRF変調度は0.68
±0.07程度であり、DVD−RWは0.64±0.
06程度である。図9のように光ディスク間の差異か
ら、判別の基準値を0.75以上0.85以下の範囲
(望ましくは0.80)に設定することで容易にROM
ディスク(DVD−ROM)と記録可能光ディスク(D
VD−R,DVD−RW)とを判別することが可能であ
る。
【0039】また、RF変調度は、サンプリング手段や
演算の順序若しくは演算手法が異なっていても、同様の
特性値であればよいことはいうまでもない。
【0040】なお、本実施の形態でのRF変調度のばら
つきは、測定値に基づく妥当な値であるが、光学系によ
っては、各々の特性値が大又は小にシフトすることがあ
るが、判別の基準値をそれに応じてシフトすればよい。
【0041】また、RF信号の最大レベルRFpと最小
レベルRFbとの検出は以下のような方法でもよい。図
7中に示したように、EFM(Eight-Fourteen Modu
lation)変調方式で記録されたデータに挿入されている
Syncパターンは最長(14T)のピットとスペースで
ある。RF信号からPLLによりクロックを生成して記
録データを認識した後、Syncパターンのピット部分と
スペース部分を予測し、図10のように、各々を所定の
タイミング(図7では矢印)でサンプリングパルスを発
生させてサンプルホールド回路を動作させ、ピークであ
る最大レベルRFpをホールドし、ボトムである最小レ
ベルRFbをホールドさせればよい。このため、図10
ではRF検出手段21により検出されたRF信号に対し
てPLL回路28、クロック生成回路29、Sync検出
/EFMデコーダ30が順に設けられ、Sync検出/E
FMデコーダ30からのサンプリングパルスにより振幅
値算出手段22の動作タイミングが制御される。
【0042】
【発明の効果】請求項1及び5記載の発明によれば、光
ディスク固有の特性であり、再生専用光ディスクと記録
可能光ディスクとで大きく水準の異なるトラッククロス
変調度を基準値に用いて光ディスクの種類を判別するよ
うにしたので、違法に複製された記録可能光ディスク、
即ち、再生専用光ディスクの認識情報が偽って記録され
ている光ディスクでも、再生専用光ディスクと認識する
ことはなく、記録可能光ディスクとして認識することが
でき、その再生を不可とする等の対応が採れる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、実際の再生
専用光ディスクと記録可能光ディスクとのトラッククロ
ス変調度の分布から、所定の基準値を0.20以上0.
28以下の範囲の値に設定したので、違法に複製された
記録可能光ディスクであっても、再生専用光ディスクと
認識することはなく、容易かつ正確に、記録可能光ディ
スクとして認識することができる。
【0044】請求項3及び6記載の発明によれば、光デ
ィスク固有の特性であり、再生専用光ディスクと記録可
能光ディスクとで大きく水準の異なるRF変調度を基準
値に用いて光ディスクの種類を判別するようにしたの
で、違法に複製された記録可能光ディスク、即ち、再生
専用光ディスクの認識情報が偽って記録されている光デ
ィスクでも、再生専用光ディスクと認識することはな
く、記録可能光ディスクとして認識することができ、そ
の再生を不可とする等の対応が採れる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、実際の再生
専用光ディスクと記録可能光ディスクとのRF変調度の
分布から、所定の基準値を0.75以上0.85以下の
範囲の値に設定したので、違法に複製された記録可能光
ディスクであっても、再生専用光ディスクと認識するこ
とはなく、容易かつ正確に、記録可能光ディスクとして
認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による情報再生方法
の原理を示す波形図である。
【図2】そのための信号処理系の構成例を示すブロック
図である。
【図3】そのディスク種類判別手段の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】ディスク種類に応じたトラッククロス変調度の
違いを示す特性図である。
【図5】変形例を示す波形図である。
【図6】そのための信号処理系の構成例を示すブロック
図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態による情報再生方法
の原理を示す波形図である。
【図8】そのための信号処理系の構成例を示すブロック
図である。
【図9】ディスク種類に応じたRF変調度の違いを示す
特性図である。
【図10】変形例の信号処理系の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
2 受光素子 4 光ピックアップ 7 トラッククロス信号検出手段 8 振幅値算出手段 9 変調度算出手段 13 判別手段 22 振幅値算出手段 23 変調度算出手段 27 判別手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が位相ピット列で形成された再生専
    用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグルーブ上
    又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により記録ピ
    ットが形成された記録可能光ディスクに対して、何れか
    の前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ光をそ
    の記録面上に集光し、その反射光を受光素子によって電
    流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を検出
    し、このRF信号から低域成分であるトラッククロス信
    号を生成し、このトラッククロス信号の最大レベルと最
    小レベルとからそのトラッククロス信号の振幅値を算出
    し、この振幅値をトラッククロス信号の最大レベルで除
    算してトラッククロス変調度を算出し、このトラックク
    ロス変調度の大きさが、予め設定された所定の基準値よ
    り大きいとき当該対象光ディスクを前記再生専用光ディ
    スクと判別し、前記基準値より小さいとき当該対象光デ
    ィスクを前記記録可能光ディスクと判別するようにした
    情報再生方法。
  2. 【請求項2】 所定の前記基準値が、0.20以上0.
    28以下の範囲の値に設定されている請求項1記載の情
    報再生方法。
  3. 【請求項3】 情報が位相ピット列で形成された再生専
    用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグルーブ上
    又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により記録ピ
    ットが形成された記録可能光ディスクに対して、何れか
    の前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ光をそ
    の記録面上に集光し、その反射光を受光素子によって電
    流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を検出
    し、このRF信号に含まれる低周波側のデータが示す最
    大レベルと最小レベルとから得られる振幅値を前記最大
    レベルで除算してRF変調度を算出し、このRF変調度
    の大きさが、予め設定された所定の基準値より大きいと
    き当該対象光ディスクを前記再生専用光ディスクと判別
    し、前記基準値より小さいとき当該対象光ディスクを前
    記記録可能光ディスクと判別するようにした情報再生方
    法。
  4. 【請求項4】 所定の前記基準値が、0.75以上0.
    85以下の範囲の値に設定されている請求項3記載の情
    報再生方法。
  5. 【請求項5】 情報が位相ピット列で形成された再生専
    用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグルーブ上
    又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により記録ピ
    ットが形成された記録可能光ディスクに対して、何れか
    の前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ光をそ
    の記録面上に集光し、その反射光を受光素子によって電
    流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を検出す
    る光ピックアップを有する情報再生装置において、 前記RF信号の低域成分を検出しトラッククロス信号を
    生成するトラッククロス信号検出手段と、 このトラッククロス信号の最大レベルと最小レベルとを
    検出してその振幅値を算出する振幅値算出手段と、 前記トラッククロス信号の振幅値を前記トラッククロス
    信号の上限値で除算してトラッククロス変調度を算出す
    る変調度算出手段と、予め設定された所定の基準値と前
    記変調度算出手段により算出されたトラッククロス変調
    度との大小関係に応じて当該対象光ディスクの種類が前
    記再生専用光ディスクであるか前記記録可能光ディスク
    であるかを判別する判別手段と、を備えることを特徴と
    する情報再生装置。
  6. 【請求項6】 情報が位相ピット列で形成された再生専
    用光ディスク、又は、情報がランド上或いはグルーブ上
    又はランドとグルーブとの両方にレーザ光により記録ピ
    ットが形成された記録可能光ディスクに対して、何れか
    の前記対象光ディスクを回転させて再生用レーザ光をそ
    の記録面上に集光し、その反射光を受光素子によって電
    流−電圧変換して反射光の和信号なるRF信号を検出す
    る光ピックアップを有する情報再生装置において、 前記RF信号に含まれる低周波側のデータが示す最大レ
    ベルと最小レベルとを検出してその振幅値を算出する振
    幅値算出手段と、 前記RF信号の振幅値をその最大レベルで除算してRF
    変調度を算出する変調度算出手段と、予め設定された所
    定の基準値と前記変調度算出手段により算出されたRF
    変調度との大小関係に応じて当該対象光ディスクの種類
    が前記再生専用光ディスクであるか前記記録可能光ディ
    スクであるかを判別する判別手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003071536A1 (fr) * 2002-02-21 2003-08-28 Sony Corporation Procede de controle de l'acces aux donnees d'un disque et procede d'identification d'un disque

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