JP2000322685A - ナンバープレート読取装置 - Google Patents

ナンバープレート読取装置

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JP2000322685A
JP2000322685A JP11126831A JP12683199A JP2000322685A JP 2000322685 A JP2000322685 A JP 2000322685A JP 11126831 A JP11126831 A JP 11126831A JP 12683199 A JP12683199 A JP 12683199A JP 2000322685 A JP2000322685 A JP 2000322685A
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histogram
projection direction
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JP11126831A
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Hideo Kawamura
秀男 川村
Hiroyasu Miyahara
景泰 宮原
Masahiro Imamura
征寛 今村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラ設置による調整作業量を軽減し、カメ
ラ設置条件の影響による幾何学的な歪みのある画像にお
いても正しくナンバープレートを読み取ることができる
ナンバープレート読取装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 入力画像を2値化する画像2値化手段
と、2値画像を所定の投影方向に投影し、当該投影され
た黒点数の累積からヒストグラムを作成するヒストグラ
ム作成手段と、前記入力画像内のナンバープレート位置
を検出するナンバープレート検出手段と、前記ナンバー
プレート内の文字位置を検出する文字検出手段と、前記
入力画像を前記ナンバープレートの文字として認識する
文字認識手段と、前記ナンバープレート検出手段と、前
記文字検出手段と、前記文字認識手段のいずれか1以上
の結果に基づいて、前記ヒストグラム作成手段に設定し
た投影方向を補正するヒストグラム投影方向補正手段と
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮像された画像
からナンバープレートの文字を読み取るナンバープレー
ト読取装置に関し、例えば、有料道路における料金所で
の車両の車種判別、駐車場などにおける車両入退場管理
等に供するナンバープレート読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ナンバープレート読取を行う従来技術と
しては、例えば、特開平6-274788号公報に開示されてい
るナンバープレート読取装置がある。図27は、この従
来のナンバープレート読取装置の構成を示す構成図であ
る。
【0003】図において、1はカメラからの画像信号を
デジタル変換し入力画像としてフレームメモリに格納す
る画像入力・蓄積手段、13はカメラ設置条件より幾何
学的変換量を求める画像変換制御手段、14は前記画像
変換制御手段13が求めた幾何学的変換量に基づき前記
入力画像を歪みの無い座標系に変換し、幾何学的歪み補
正画像を出力する画像変換手段、15は前記幾何学的歪
み補正画像を微分し2値化して微分2値画像を出力する画
像微分2値化手段、4は前記微分2値画像からナンバープ
レートを検出するナンバープレート検出手段、5は前記
ナンバープレート検出手段で得られたナンバープレート
領域内の文字を検出し文字座標を出力する文字検出手
段、6は前記文字座標内の前記入力画像を文字として認
識する文字認識手段である。
【0004】図28は、画像歪み補正パラメータを説明
する説明図である。図において200(W)は撮像平面
Aの幅、201(H)は撮像平面Aの高さ、202
(α)はカメラの水平方向振り角、203(β)はカメ
ラの垂直方向の振り角、204(a)は水平画角の1/
2、205(b)は垂直画角の1/2、206(f)は
光軸中心のカメラから撮像平面Aまでの距離、207
(θ)はカメラ設置位置である。
【0005】次に動作について説明する。車両が走行し
て、図示しない車両検知器の検知範囲内に到達すると照
明およびカメラを駆動して車両前面部を撮像する。画像
入力・蓄積手段1は撮像された画像を入力画像としてフ
レームメモリに格納する。画像変換制御手段13はカメ
ラの設置条件により与えられるパラメータに基づいて、
幾何学的変換量を求め、画像変換手段14に出力する。
前記幾何学的変換量はカメラ設置条件より算出する。ま
た、2つの座標系においてθ−XYZ系からθ−X'Y'
Z'系への変換を式1で算出する。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、θ−XYZ系は、カメラの設置位
置を原点θ207、X軸を道路横断方向、Y軸を垂直方
向、Z軸を車線平行とした座標系であり、θ−X'Y'
Z'系はθ−XYZ系においてθZ'軸がカメラの光軸中
心になるようカメラをY軸周りにα202回転して道路
側に向け、X'軸をβ203だけ回転して上向きに向け
た座標系である。
【0008】次に、式2により、θ−X'Y'Z'系原点
θ2107をθ−Z'軸に沿ってf206だけ平行移動
した入力画像の平面をθ'−X'Y'とする座標θ'−X'
Y'系への変換を行う。
【0009】
【数2】
【0010】さらにθ'−X'Y'Z'系を入力画像面上へ
の表示系θ''−IX・IY系へ変換する。カメラの水平
方向の画角を2a、垂直方向の画角を2bとし、入力画像の
幅isy、高さisxとすると入力画像の分解能(gx,gy)は式
3で示される。
【0011】
【数3】
【0012】さらに、式4、5が成り立つ。
【0013】
【数4】
【0014】
【数5】
【0015】ここで、[isx/2 isy/2]は、原点
θ'を入力画像平面の左上θ''に補正するオフセットで
ある。
【0016】上記式1および式5より入力画像面に対す
る幾何学的変換を行い、幾何学的歪みを補正する。式1
を式5へ代入すると式6が得られる。
【0017】
【数6】
【0018】但し、α、β、Zはカメラの設置位置によ
って決定される定数である。
【0019】上記式6よりθ−XYZ系を縦isx、横isy
に格子に分けた各点に対するθ''−IX・IY系の座標
の画素値をその格子の座標へと変換することで幾何学的
歪みを補正することができる。
【0020】画像変換手段14は、前記画像変換制御手
段13で求められた幾何学変換量に応じて入力画像の各
画素を式6により幾何学的変換を行い幾何学的歪み補正
画像を出力する。次に画像微分2値化手段15は、幾何
学的歪み補正画像を微分処理し、所定しきい値Th1に
て2値化して、微分2値化画像を得る。そして、ナンバ
ープレート検出手段4は、微分2値化画像の各画素にお
いて注目画素の近傍の画素数を特徴とする特徴画像を出
力する。特徴画像を所定しきい値Th2にて2値化して
垂直方向の並びに着目してナンバープレート位置を推定
し、ナンバープレートを検出する。その後、文字検出手
段5は前記検出されたナンバープレートの領域内におい
てナンバープレートの文字を検出して各文字の文字座標
を出力する。また、文字認識手段6は、前記文字座標内
の前記入力画像を文字として認識し、その認識結果をナ
ンバープレート読み取り結果として出力する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のナ
ンバープレート読取装置では、カメラ設置条件に基づい
たパラメータを予め設定し、このパラメータに従って画
像を補正してナンバープレートを読み取る。しかしなが
ら、坂やカーブがある道路ではカメラ設置点の道路と車
両進行方向は平行にならない場合には、前記カメラ設置
条件だけでは画像を補正できないため、ナンバープレー
ト読取装置の運用前に幾何学的歪み補正用パラメータを
再計算して、装置に設定する必要があり、運用前の調整
作業が煩わしいという問題点があった。
【0022】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、カメラ設置による調整作業量を
軽減し、カメラ設置条件の影響による幾何学的な歪みの
ある画像においても正しくナンバープレートを読み取る
ことができ、またカメラ設置条件のパラメータを予め入
力する必要が無いナンバープレート読取装置を得ること
を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係るナンバー
プレート読取装置は、撮像された画像からナンバープレ
ートの文字を読み取るものであって、前記撮像された画
像が入力画像として記憶された画像入力・蓄積手段と、
前記画像入力・蓄積手段に記憶された入力画像を2値化
して2値画像を生成する画像2値化手段と、前記画像2
値化手段で生成された2値画像を所定の投影方向に投影
し、当該投影された黒点数の累積からヒストグラムを作
成するヒストグラム作成手段と、前記ヒストグラム作成
手段で作成されたヒストグラムに基づいて、前記入力画
像内のナンバープレート位置を検出するナンバープレー
ト検出手段と、前記ナンバープレート検出手段で検出さ
れたナンバープレート位置に基づいて、ナンバープレー
ト内の文字位置を検出する文字検出手段と、前記文字検
出手段で検出された文字位置の前記入力画像を前記ナン
バープレートの文字として認識する文字認識手段と、前
記ヒストグラム作成手段の投影方向を設定し、前記ナン
バープレート検出手段の検出結果と、前記文字検出手段
の検出結果と、前記文字認識手段の認識結果のいずれか
1以上の結果に基づいて、前記ヒストグラム作成手段に
設定した投影方向を補正し、かつ補正した投影方向を記
憶するヒストグラム投影方向補正手段とを備えたもので
ある。
【0024】次の発明に係るナンバープレート読取装置
は、前記画像2値化手段は、前記画像入力・蓄積手段に
記憶された入力画像を微分した後に、2値化して、微分
2値画像を生成する画像微分2値化手段で構成され、前
記ヒストグラム作成手段は、前記画像微分2値化手段生
成された微分2値画像からヒストグラムを作成するよう
に構成されたものである。
【0025】次の発明に係るナンバープレート読取装置
は、前記ヒストグラム投影方向補正手段は、前記入力画
像の数に応じて複数の前記投影方向を記憶するように構
成され、次回からの入力画像に対して、前記記憶された
複数の投影方向のいずれか1以上の前記投影方向を前記
ヒストグラム作成手段に設定するものである。
【0026】次の発明に係るナンバープレート読取装置
は、操作者が入力した前記投影方向を前記ヒストグラム
投影方向補正手段に設定するヒストグラム投影方向設定
手段を備え、前記ヒストグラム投影方向補正手段は、前
記ヒストグラム投影方向設定手段に設定された投影方向
を前記ヒストグラム作成手段に設定し、補正し、かつ当
該補正された投影方向を記憶するように構成されたもの
である。
【0027】次の発明に係るナンバープレート読取装置
は、前記入力画像と、前記ヒストグラム作成手段の投影
方向とを表示する表示手段を備えたものである。
【0028】次の発明に係るナンバープレート読取装置
は、前記ヒストグラム投影方向補正手段に記憶された投
影方向に基づいて前記入力画像の幾何学的歪を補正する
画像変換手段を備え、前記文字認識手段は、前記画像変
換手段で補正された補正画像で文字認識するように構成
されたものである。
【0029】次の発明に係るナンバープレート読取装置
は、前記ヒストグラム作成手段は、前記画像2値化手段
で生成された2値画像を複数のヒストグラム作成領域に
分割し、当該ヒストグラム作成領域毎に前記2値画像を
投影してヒストグラムを作成するように構成され、前記
ヒストグラム投影方向補正手段は、前記複数のヒストグ
ラム作成領域毎に投影方向を設定し、補正し、かつ当該
補正された投影方向を記憶するように構成されたもので
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態のナンバープレート読取装置の構成を示す構成図で
ある。図において、1は図示しないカメラ等で撮像され
た画像の画像信号を入力画像としてフレームメモリに記
憶する画像入力・蓄積手段である。2は前記画像入力・
蓄積手段1で記憶された入力画像を2値化して2値画像
を生成する画像2値化手段である。3は前記画像2値化
手段2で生成された2値画像を所定の投影方向に投影
し、当該投影された黒点数の累積からヒストグラムを作
成するヒストグラム作成手段である。ここでは、前記画
像2値化手段2で生成された2値画像を複数のヒストグ
ラム作成領域に分割し、当該ヒストグラム作成領域毎に
前記2値画像を投影してヒストグラムを作成するように
構成されている。
【0031】4は前記ヒストグラム作成手段3で作成さ
れたヒストグラムに基づいて、前記入力画像内のナンバ
ープレート位置を検出するナンバープレート検出手段で
ある。5は前記ナンバープレート検出手段4で検出され
たナンバープレート位置に基づいて、ナンバープレート
内の文字位置を検出する文字検出手段であり、ここでは
文字座標を出力するように構成されている。6は前記文
字検出手段5で検出された文字座標内の前記入力画像を
ナンバープレートの文字として認識する文字認識手段で
ある。
【0032】7は前記ヒストグラム作成手段3の投影方
向を設定し、前記ナンバープレート検出手段4の検出結
果と、前記文字検出手段の検出結果5と、前記文字認識
手段6の認識結果のいずれか1以上の結果に基づいて、
前記ヒストグラム作成手段3に設定した投影方向を補正
し、かつ補正した投影方向を記憶するヒストグラム投影
方向補正手段であり、ここでは、前記ナンバープレート
検出手段4の検出結果と、前記文字検出手段の検出結果
5と、前記文字認識手段6のすべての結果に基づいて前
記ヒストグラム作成手段3に設定した投影方向を補正す
るように構成されている。
【0033】図2は、前記ヒストグラム作成手段3の動
作を説明する説明図である。図において、20は入力画
像領域、21〜30は前記入力画像領域20を幅Lで等
分割したヒストグラム作成領域である。
【0034】図3は、前記ヒストグラム作成手段3の動
作を説明する説明図である。図において、31は任意の
ヒストグラム作成領域、32はヒストグラム投影方向
θ、33は画素単位のヒストグラム投影ライン、34は
前記画素単位の黒点数の累積を求めて作成したしたヒス
トグラムである。
【0035】図4は、ナンバープレートを説明する説明
図である。図において、35はナンバープレート全体、
36は一連文字部、37は上側文字部である。
【0036】図5は、前記ナンバープレート検出手段4
の動作を説明する説明図である。図において、38は前
記ヒストグラム作成手段3で作成されたヒストグラム、
39は2値化しきい値を表すライン、40は前記ライン
41に基づいて2値化したヒストグラム、41〜43は
前記ヒストグラム42から算出されたランである。
【0037】図6は、本実施の形態のナンバープレート
読取装置の運用前における動作を説明するフローチャー
トである。図7は、本実施の形態のナンバープレート読
取装置の運用時の動作を説明するフローチャートであ
り、図6と同一または相当部分に同一符号を付して示し
てある。
【0038】次に動作について図1〜7に基づいて説明
する。まず、ナンバープレート読取装置の運用前におけ
る動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0039】車両が走行して、図示しない車両検知器の
検知範囲内に到達すると照明およびカメラを駆動して車
両前面部を撮像する。するとはじめに、ステップS10
1では、画像入力・蓄積手段1は前記図示しないカメラ
で撮像された画像の画像信号を0〜255の画素値とな
る入力画像としてフレームメモリに記憶する。次に、ス
テップS102〜ステップS105で、前記入力画像か
らナンバープレート位置を検出する。
【0040】まず、ステップS102では、画像2値化
手段2は前記フレームメモリに記憶された入力画像を所
定の2値化しきい値Th3以上を値1(黒画素)、Th
3未満を値0(白画素)として2値化し、2値画像を生
成する。また、ステップS103で、ヒストグラム投影
方向補正手段7は投影方向を0で初期化し、前記ヒスト
グラム作成手段3に設定する。そして、ステップS10
4で、前記ヒストグラム作成手段3は前記画像2値化手
段2で生成された2値画像を前記ヒストグラム投影方向
補正手段7に設定された投影方向に投影し、当該投影さ
れた黒点数の累積からヒストグラムを作成する。
【0041】ここではヒストグラム作成法は、前記画像
2値化手段2で生成された2値画像について、図2に示
すように、入力画像領域20を所定幅Lで短冊状に等分
割したヒストグラム作成領域21〜30を所定領域とす
る。そして、図3に示すように、前記2値化画像を前記
所定領域としたヒストグラム作成領域31内においてヒ
ストグラム投影方向θ32に投影し、画素単位の黒点数
をカウントし、その累積をヒストグラムとする。
【0042】そして、ステップS105では、前記ヒス
トグラム作成手段3で作成されたヒストグラムに基づい
て、ナンバープレート検出手段4は入力画像中のナンバ
ープレート位置を検出する。まず、図4及び図5におい
て、前記ヒストグラムからナンバープレートの一連文字
部36および上側文字部分37に相当するランを検出す
る。ラン検出法は、例えば図5に示すようにヒストグラ
ム38を所定しきい値Th4のライン39に基づいて2
値化し、前記所定しきい値Th4以上の部分をラン41
〜43として検出する。次に、隣接するヒストグラム作
成領域において前記一連文字部36およびその上側文字
部分37に相当するランを検出し、前記一連文字部36
およびその上側文字部分37と同一位置に同程度の高さ
のランが存在する場合に、その領域をナンバープレート
位置として出力する。
【0043】そして、ステップS106では、ステップ
S105で前記ナンバープレート検出手段4からナンバ
ープレート位置が出力された場合にはナンバープレート
が検出されたとしてステップS107へ進む。ナンバー
プレート位置が出力されない場合は、ナンバープレート
が検出されなかったとしてステップS112へ進み、前
記ヒストグラム投影方向補正手段7は投影方向を補正
し、当該補正した投影方向を前記ヒストグラム作成手段
3に出力する。ここで、前記投影方向の補正量は、例え
ば投影角度1度ずつとする。
【0044】次に、ステップS107で、文字検出手段
5は前記ナンバープレート検出手段4で検出されたナン
バープレート位置に基づいて、当該ナンバープレート位
置に対応する2値画像からナンバープレート内の文字座
標を検出する。文字検出法は、例えば文献「コンピュー
タ画像処理入門」(総研出版、田村秀行監修、PP.75−
76)にて開示されているラベリング手法により、ま
ず、黒画素の塊を文字候補として検出する。
【0045】この時、ナンバープレート文字の相対位置
および大きさは法令にて規定されていることを利用して
前記検出文字候補の相対位置および大きさにて検定し、
適合しない文字候補は削除する。そして検定後の文字候
補について、ナンバープレートを構成する文字(ナンバ
ープレート一連文字部37、ナンバープレート上側文字
部38)が存在するか判定する。ナンバープレートを構
成する文字に対応する文字候補が存在する場合は、各文
字候補の文字座標を出力する。
【0046】次に、ステップS108で、前記文字検出
手段5から文字候補の文字座標が出力された場合には文
字候補が検出されたとしてステップS109へ進み、文
字候補の文字座標が出力されない場合は文字候補が検出
されなかったとしてステップS112へ進む。ステップ
S112では、前述と同様に、前記ヒストグラム投影方
向補正手段7は投影方向を補正し、当該補正した投影方
向を前記ヒストグラム作成手段3に出力する。
【0047】次に、ステップS109で、文字認識手段
6は前記文字検出手段5から出力された文字候補の文字
座標に相当する入力画像と予め作成された文字パターン
とを照合して、前記文字パターンの文字コードおよび対
応する類似度を出力する。文字認識法は、例えば文献
「コンピュータ画像処理入門」(総研出版、田村秀行監
修、PP.149−150)にて開示されている正規化相関
法を用い、予め作成された複数の読取対象の文字パター
ンをテンプレートとして各テンプレートと前記文字候補
の文字座標に相当する入力画像とを照合して類似度を求
め、類似度が最も高いテンプレートの文字コードおよび
類似度を出力する。
【0048】そして、全文字数分の文字認識が終了後、
ステップS110にて、前記文字認識手段6から文字認
識結果として出力された類似度に基づいて、前記ナンバ
ープレート検出手段4で検出されたナンバープレートが
適正であるか否か判定する。判定法は、例えば前記全文
字の類似度の合計が一定値Th5未満の場合にはナンバ
ープレートではないとしてステップS112へ進み、T
h5以上の場合はナンバープレートであるとしてステッ
プS111へ進む。
【0049】ステップS112では、前述と同様に、前
記ヒストグラム投影方向補正手段7は投影方向を補正
し、当該補正した投影方向を前記ヒストグラム作成手段
3に出力する。また、ステップS111では、前記ヒス
トグラム投影方向補正手段7が現在の投影方向を幾何学
的歪みに相当する投影方向角度として記憶し、運用前の
動作を終了する。
【0050】次に、ナンバープレート読取装置の運用時
における動作を図7のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップS101〜S102では、前述の運用前と
同様に動作する。そして、ステップS123で、ヒスト
グラム投影方向補正手段7は前記運用前のステップS1
11で記憶した投影方向をヒストグラム作成手段3に設
定する。その後、ステップS104〜S110まで前述
の運用前と同様に動作する。最後に、ステップS124
にて、文字認識手段6はナンバープレートの読み取り結
果を装置外部へ出力する。ここでは、上記ナンバープレ
ートの読み取り結果として文字コードまたは読取不可を
示すコードを出力する。以降、ステップS101〜S1
24までの動作を連続的に実行する。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、ナ
ンバープレート読取装置の運用前にヒストグラム投影方
向補正手段はナンバープレート検出手段、文字検出手
段、文字認識手段の結果に基づいてヒストグラムの投影
方向を補正し、運用時には得られた投影方向を用いてナ
ンバープレートを読み取るようにしたため、カメラ設置
条件の影響による幾何学的な歪みのある画像においても
正しくナンバープレートを読み取ることができ、さらに
予め装置にカメラ設置条件を入力する必要がないためカ
メラ設置による調整作業量を軽減できる。
【0052】なお、本実施の形態では文字検出手段はナ
ンバープレートの一連文字部と上側文字部のみを検出し
文字認識するようにしているが、その外のナンバープレ
ートを構成する文字を全て検出し、文字認識するように
してもよい。
【0053】また、本実施の形態では、ナンバープレー
ト読取装置の運用前において、ステップS103ではじ
めに投影方向を0で初期化する場合について説明した
が、さらに、ヒストグラムを用いずにナンバープレート
を検出する第2のナンバープレート検出手段を設け、当
該第2のナンバープレート検出手段で検出されたナンバ
ープレートの傾きから前記ヒストグラムの投影方向を求
め、この投影方向を前記運用前の初期値として、運用前
の動作を行うようにしても良い。
【0054】前記第2のナンバープレート検出手段は、
例えば、前記ラベリング手法にてナンバープレート内の
文字を検出し、ナンバープレートの傾きを検出する。ま
ず、入力画像の2値化画像でラベリング処理により黒画
素が連結する領域を検出し、文字領域候補として2値画
像上の座標を出力する。そして、文字形状(幅・高さ
等)を基準に前記文字領域候補から文字領域でない候補
を削除し、さらに文字列として法令で定められている一
連文字並びを基準に前記文字領域候補から文字領域でな
い候補を削除する。このようにして検出された文字か
ら、その中心を通る直線を求め、ナンバープレートの傾
きを検出する。
【0055】実施の形態2.以上の実施の形態1では、
2値化画像上でナンバープレートを検出するようにした
ものであるが、次に入力画像を微分し2値化した微分2
値画像上でナンバープレートを検出するようにした実施
の形態2を示す。
【0056】図8は、本実施の形態のナンバープレート
読取装置の構成を示す構成図であり、図1と同一または
相当部分に同一符号を付し説明を省略する。8は前記画
像入力・蓄積手段1で記憶された入力画像を微分した後
に、2値化して、微分2値画像として出力する画像微分
2値化手段である。また、本実施の形態では、ヒストグ
ラム作成手段3は前記画像微分2値化手段8から出力さ
れた微分2値画像を所定の投影方向に投影して黒点数の
累積を求め、そのヒストグラムを作成するように構成さ
れている。
【0057】図9は、本実施の形態のナンバープレート
読取装置の運用前における動作を説明するフローチャー
トであり、図6と同一または相当部分に同一符号を付し
て示してある。また、図10は本実施の形態のナンバー
プレート読取装置の運用時の動作を説明するフローチャ
ートであり、図7、図9と同一または相当部分に同一符
号を付して示してある。
【0058】次に動作について図2〜5、8〜10に基
づいて説明する。まず、ナンバープレート読取装置の運
用前における動作を図9のフローチャートに基づいて説
明する。
【0059】はじめに、前述の実施の形態と同様に、ス
テップS101では、画像入力・蓄積手段1はカメラ等
の画像信号を入力画像としてフレームメモリに記憶す
る。次に、ステップS202〜ステップS105で、前
記入力画像からナンバープレート位置を検出する。ま
ず、ステップS202では、画像微分2値化手段8は前
記フレームメモリに記憶された入力画像を微分し、さら
に所定2値化しきい値で2値化して微分2値画像を生成
する。微分法は、例えば水平(走査線)方向に隣接する
画素値の差分絶対値をその点の微分値とする方法を用い
る。この微分値を所定の2値化しきい値Th6以上を値
1(黒画素)、Th6未満を値0(白画素)とする。
【0060】その後、ステップS103〜S106で、
前述の実施の形態1と同様に動作する。そして、ステッ
プS207では、前記画像入力・蓄積手段1が記憶した
入力画像を2値化した後、実施の形態1と同様に、前記
文字検出手段5は前記ナンバープレート検出手段4で検
出されたナンバープレート位置に基づいて、当該ナンバ
ープレート位置に対応する2値画像からナンバープレー
ト内の文字座標を検出する。
【0061】そして、ステップS108で、前述の実施
の形態1と同様に動作した後、ステップS209では、
前記画像入力・蓄積手段1が記憶した入力画像を2値化
した後、実施の形態1と同様に、前記文字認識手段6は
前記文字検出手段5から出力された文字候補の文字座標
に相当する入力画像と予め作成された文字パターンとを
照合して、前記文字パターンの文字コードおよび対応す
る類似度を出力する。以降、ステップS110〜S11
2まで実施の形態1と同様に動作する。
【0062】次に、ナンバープレート読取装置の運用時
における動作を図10のフローチャートに基づいて説明
する。ステップS101〜S202では、前述の図9に
示した運用前と同様に動作する。そして、ステップS2
23で、ヒストグラム投影方向補正手段7は前記運用前
のステップS111で記憶した投影方向をヒストグラム
作成手段3に設定する。その後、ステップS104〜S
110まで前述の図9に示した運用前と同様に動作す
る。最後に、ステップS224にて、文字認識手段6は
ナンバープレートの読み取り結果を装置外部へ出力す
る。以降、ステップS101〜S224までの動作を連
続的に実行する。
【0063】以上のように、本実施の形態によれば、ナ
ンバープレート読取装置の運用前にヒストグラム投影方
向補正手段はナンバープレート検出手段、文字検出手
段、文字認識手段の結果に基づいてヒストグラムの投影
方向を補正し、運用時には得られた投影方向を用いてナ
ンバープレートを読み取るようにしたため、カメラ設置
条件の影響による幾何学的な歪みのある画像においても
正しくナンバープレートを読み取ることができ、さらに
予め装置にカメラ設置条件を入力する必要がないためカ
メラ設置における調整作業量を軽減できる。また、入力
画像を微分し、そのヒストグラムからナンバープレート
を検出する構成としたので、ナンバープレートの色に依
存しない検出ができる。
【0064】実施の形態3.以上の実施の形態1および
2ではヒストグラム投影方向補正手段はナンバープレー
ト検出手段、文字検出手段、文字認識手段の結果に基づ
いて投影方向を補正するようにしたが、さらに文字検出
手段で得られた文字座標から、各文字の文字列方向に基
づいて投影方向を補正するようにした実施の形態を示
す。
【0065】本実施の形態におけるナンバープレート読
取装置の構成は、図1に示した実施の形態1における構
成と同様である。ただし、前記ヒストグラム投影方向補
正手段7は、前記ナンバープレート検出手段4、文字検
出手段5および文字認識手段6の結果に加え、前記文字
検出手段5で検出された各文字の文字列方向に基づい
て、投影方向を補正するように構成されている。
【0066】図11は、ナンバープレートの文字座標に
基づいて投影方向を補正する方法を説明する図である。
図において、50はナンバープレートの一連文字部の画
像、51は前記各一連文字部の画像50の外接矩形中心
を通る直線、52〜55は前記各一連文字部の画像50
の各文字外接矩形の左上XY座標、56〜59は各文字
外接矩形の幅W1〜W4、60〜63は前記各一連文字部
の画像50の各文字外接矩形の高さH1〜H4である。
【0067】図12は、前記ヒストグラム投影方向補正
手段7が前記文字検出手段5で検出された各文字の文字
列方向に基づいて投影方向を補正する際の動作を説明す
るフローチャートである。
【0068】次に動作について図1、図11および図1
2に基づいて説明する。まず、ナンバープレート読取装
置の運用前における動作を図6および図12のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0069】前述の実施の形態1とほぼ同様に動作する
が、ステップS112では、ヒストグラム投影方向補正
手段7は文字検出手段5で検出された各文字の文字列方
向に基づいて投影方向を補正する。この補正方法では、
各一連文字部の画像50の外接矩形中心を通る直線51
を文字列方向を求め、当該文字列方向に基づいて投影方
向を補正する。
【0070】まず、図12に示したステップS301に
て一連文字部の各文字の画像50の中心を通る直線51
を求める。例えば直線の傾きαおよびY軸切片βを式7
〜10の連立方程式から求める。
【0071】
【数7】
【0072】
【数8】
【0073】
【数9】
【0074】
【数10】
【0075】ここで(sx1,sy1)は文字52の左上
座標、(sx2,sy2)は文字53の左上座標、(sx
3,sy3)は文字54の左上座標、(sx4,sy4)は
文字55の左上座標、h1〜h4は各文字の高さ60〜6
3、w1〜w4は各文字の幅56〜59である。
【0076】そして、ステップS302では、前記ステ
ップS301で求めた前記直線51の傾きαから式11
により文字列方向を求める。
【0077】
【数11】
【0078】さらに、ステップS303では、前記ヒス
トグラム投影方向補正手段7は前記ステップS302で
求めた文字列方向θに基づいて投影方向を補正し、新た
な投影方向として記憶する。例えば、式12により、前
記文字列方向θと補正前のヒストグラム投影方向θbと
の平均を補正後のヒストグラム投影方向θaとする。な
お、前記文字列方向θは、各一連文字中心を通る直線5
1と水平線がなす角度である。
【0079】
【数12】
【0080】本実施の形態におけるナンバープレート読
取装置の運用時における動作は、前述の実施の形態1と
同様であるので説明を省略する。
【0081】以上のように、本実施の形態によれば、ナ
ンバープレート読取装置の運用前にヒストグラム投影方
向補正手段はナンバープレート検出手段、文字検出手
段、文字認識手段の結果に基づいてヒストグラムの投影
方向を補正する際に、前記文字検出手段で検出された各
文字の文字列方向に基づいて補正するようにしたので、
より正確に投影方向を得ることができ、ナンバープレー
ト読取精度を向上することができる。
【0082】実施の形態4.以上の実施の形態3ではヒ
ストグラム投影方向補正手段は、運用前に1つの入力画
像から投影方向を補正するようにしたが、次に、運用前
に複数の入力画像から複数の投影方向を得て、運用時に
複数のヒストグラムを作成するようにした実施の形態を
示す。
【0083】本実施の形態におけるナンバープレート読
取装置に構成は、図1に示した実施の形態1における構
成と同様である。ただし、前記ヒストグラム投影方向補
正手段7は、運用前に入力画像の数に応じて複数の投影
方向を記憶し、運用時に前記運用前に記憶された複数の
投影方向のいずれか1以上の投影方向を前記ヒストグラ
ム作成手段3に設定するように構成されている。
【0084】図13は本実施の形態のナンバープレート
読取装置の運用時の動作を説明するフローチャートであ
り、図7と同一または相当部分に同一符号を付して示し
てある。
【0085】次に動作について図1、図6および図13
に基づいて説明する。まず、ナンバープレート読取装置
の運用前における動作を図6のフローチャートに基づい
て説明する。
【0086】前述の実施の形態1とほぼ同様に動作する
が、ステップS101からステップS111の処理を複
数回繰り返し、ステップS111で、ヒストグラム投影
方向補正手段7は、その都度、現在の投影方向を幾何学
的歪みに相当する投影方向角度として順次記憶する。
【0087】次に、ナンバープレート読取装置の運用時
における動作を図13のフローチャートに基づいて説明
する。前述の実施の形態1とほぼ同様に動作するが、ス
テップS106でナンバープレートが検出されなかった
と判断された場合は、ステップS401へ進み、全投影
方向を実施したかどうか判断する。その結果、全投影方
向を実施していない場合は、再びステップS123に戻
り、ヒストグラム投影方向補正手段7は複数の投影方向
から未実施の投影方向を選択して、投影方向をヒストグ
ラム作成手段3に出力する。また、ステップS401で
全投影方向を実施していた場合は、ステップS101に
戻り、次の入力画像の処理を開始する。
【0088】また、ステップS108においても、文字
候補が検出されなかったと判断された場合は、ステップ
S401へ進み、同様に動作する。さらに、ステップS
110においても、文字認識結果を検定した結果、ナン
バープレートが適正でないと判断された場合は、ステッ
プS401へ進み、同様に動作する。以上の動作をナン
バープレートの読み取りが成功するまで、または、前記
ヒストグラム投影方向補正手段7に記憶された投影方向
の数分繰り返す。
【0089】以上のように、本実施の形態によれば、ヒ
ストグラム投影方向補正手段はナンバープレート読取装
置の運用前に複数の入力画像において複数の投影方向を
記憶し、運用時に複数の投影方向をヒストグラム作成手
段に設定し、ヒストグラム作成手段が複数の投影方向に
対応したヒストグラムを作成するようにしたことで、カ
メラ設置点が交差点やカーブ付近で車両進行方向とカメ
ラ光軸となす角度の偏移が大きい場合にもナンバープレ
ート読取精度を低下させることなく運用することが可能
となる。
【0090】実施の形態5.以上の実施の形態ではナン
バープレート読取装置の運用前において、はじめに投影
方向を0で初期化すようにしたが、次に、ヒストグラム
投影方向設定手段を備え、所定の投影方向を設定する実
施の形態を示す。
【0091】図14は、本実施の形態のナンバープレー
ト読取装置の構成を示す構成図であり、図1と同一また
は相当部分に同一符号を付し説明を省略する。9は操作
者が入力した投影方向を前記ヒストグラム投影方向補正
手段7に設定するヒストグラム投影方向設定手段であ
る。例えば、数値を入力することができるキーボード等
で構成される。また、ここでは、前記ヒストグラム投影
方向補正手段7は、前記ヒストグラム投影方向設定手段
9に設定された投影方向を前記ヒストグラム作成手段3
に設定し、補正し、かつ当該補正された投影方向を記憶
するように構成されている。
【0092】図15は、本実施の形態のナンバープレー
ト読取装置の運用前における動作を説明するフローチャ
ートであり、図6と同一または相当部分に同一符号を付
して示してある。また、図16は、前記ヒストグラム投
影方向補正手段7が操作者から入力された投影方向を設
定する際の動作を説明するフローチャートである。
【0093】次に、ナンバープレート読取装置の運用前
における動作を図15および図16のフローチャートに
基づいて説明する。
【0094】前述の実施の形態1とほぼ同様に動作する
が、ステップS503では、ヒストグラム投影方向補正
手段7はヒストグラム投影方向設定手段9から入力され
た操作者から指定された任意の投影方向を初期値として
ヒストグラム作成手段3に出力する。
【0095】まず、ステップS501で、ヒストグラム
投影方向設定手段9は操作者に対して投影方向の初期値
の入力を要求する。この要求に対して操作者が予め求め
た投影方向を前記ヒストグラム投影方向設定手段9に入
力すると、ステップS502で、当該ヒストグラム投影
方向設定手段9は前記入力された投影方向を受け付け、
ヒストグラム投影方向補正手段7に設定する。そして、
ステップS503で、前記ヒストグラム投影方向補正手
段7は前記ヒストグラム投影方向設定手段9から入力さ
れた投影方向を記憶し、ヒストグラム作成手段3に設定
する。
【0096】以上のように、本実施の形態によれば、操
作者が入力した投影方向を前記ヒストグラム投影方向補
正手段に設定するヒストグラム投影方向設定手段を備え
ることで、操作者がカメラの設置条件に対応する投影方
向を設定することができ短時間に補正することが可能と
なる。
【0097】実施の形態6.以上の実施の形態ではヒス
トグラム投影方向補正手段が投影方向を1度ずつ補正し
ながらヒストグラムの投影方向を設定するようにした
が、次に、投影方向とを表示する表示手段を備え、より
精度のよい投影方向を設定できるようにした実施の形態
を示す。
【0098】図17は、本実施の形態のナンバープレー
ト読取装置の構成を示す構成図であり、図1と同一また
は相当部分に同一符号を付し説明を省略する。10は入
力画像と、前記ヒストグラム作成手段3の投影方向とを
表示する表示手段である。図18は表示手段10の表示
例である。図において70はナンバープレート画像、7
1は投影方向を示す補助線図、72は投影方向角度表示
である。図19は本実施の形態において表示手段の動作
を説明するフローチャートである。
【0099】次に表示手段の動作について図17〜19
に基づいて説明する。
【0100】ステップS601で画像入力・蓄積手段1
でフレームメモリに記憶された入力画像を表示装置に表
示する。ステップS602で図18に示すようにヒスト
グラム作成手段3の投影方向を重ねて表示する。また投
影方向と同一角度の補助線71を文字検出手段5で得ら
れた文字座標の中心位置に重ねて表示する。
【0101】ここで操作者は、前記表示手段を確認して
前記投影方向が誤っている場合に、正しい投影方向を前
記ヒストグラム投影方向設定手段9に入力する。する
と、当該ヒストグラム投影方向設定手段9は前記入力さ
れた投影方向を受け付け、ヒストグラム投影方向補正手
段7に入力する。前記ヒストグラム投影方向補正手段7
は前記ヒストグラム投影方向設定手段9から入力された
投影方向を記憶し、この投影方向を初期値としてヒスト
グラム作成手段3に出力する。このようにして操作者
は、投影方向を確認して、投影方向を再度設定できる。
【0102】以上のように、本実施の形態によれば、ナ
ンバープレート読取装置の運用前に入力画像を表示する
と共に、文字検出手段で検出されたナンバープレート一
連文字部近傍にヒストグラム投影方向補正手段で設定さ
れた投影方向を表示する表示手段を設けることで、ヒス
トグラム投影方向補正手段の結果を操作者が容易に確認
でき、誤っている場合には投影方向を再度設定できるた
め、カメラ設置による調整作業量を軽減できる。
【0103】実施の形態7.以上の実施の形態ではナン
バープレート読取装置の運用前および運用時において歪
のある画像からナンバープレート検出、文字検出、文字
認識などを行うようにしたが、次に、カメラ設置条件に
よる撮像面における幾何学的歪みをヒストグラムの投影
方向に従って幾何学的歪み補正を行う画像歪み補正手段
を備え、運用時において画像歪の補正された画像から文
字検出、文字認識を行うようにした実施の形態を示す。
【0104】図20は、本実施の形態のナンバープレー
ト読取装置の運用時の構成を示す構成図であり、図1と
同一または相当部分に同一符号を付し説明を省略する。
ただし、11はヒストグラム投影方向補正手段7に記憶
された投影方向に基づいて入力画像の幾何学的歪を補正
し、補正画像を出力する画像変換手段である。また、文
字検出手段5は前記画像変換手段11から出力された補
正画像上で文字検出を行うように構成されている。文字
認識手段6は前記補正画像上で文字認識を行うように構
成されている。
【0105】図21は、前記画像変換手段11の動作を
説明する説明図である。図において80はナンバープレ
ート画像、81はヒストグラムの投影方向を示す補助
線、82はヒストグラムの投影方向の角度、83は補正
前ナンバープレート画像、84は補正後のナンバープレ
ート画像である。図22は、本実施の形態のナンバープ
レート読取装置の運用時における動作を説明するフロー
チャートである。
【0106】次にナンバープレート読取装置の運用時に
おける動作を図20〜22に基づいて説明する。
【0107】ステップS101〜S106まで前述の図
7に示した実施の形態1の運用時と同様に動作する。そ
して、ステップS701で、画像変換手段11は、ナン
バープレート読取装置の運用前にヒストグラム投影方向
補正手段7に記憶されたヒストグラムの投影方向に基づ
いて、幾何学的に歪んだ入力画像を歪みが最小限になる
ように補正し、当該補正された補正画像を出力する。
【0108】補正法は、例えば前記ヒストグラムの投影
方向から垂直方向のずれ量を算出して、このずれ量に応
じて画像を垂直方向にシフト処理を行う。まず、ヒスト
グラムの投影方向より式13で画像シフト量Sを算出す
る。
【0109】
【数13】
【0110】ここで、θはヒストグラム投影方向、Sは
画像シフト量[画素]である。
【0111】次に、入力画像の画素を前記算出した画素
シフト量[画素]分Y軸方向にシフトする。まず、シフ
ト画素数を0で初期化し注目画素を原点(画像左上隅)
とする。注目画素をX軸方向に1画素ずつ移動してX軸
方向に上記画像シフト量S進んだときに、現在の注目画
素のY軸方向のラインをシフトする。そして、注目画素
がX軸方向にシフト量進むごとに前記シフト画素数に値
1を加算する。この動作を全Y軸方向ラインに対して実
施する。
【0112】以降、ステップS107〜S124まで前
述の実施の形態1と同様に動作する。
【0113】以上のように、本実施の形態によれば、ナ
ンバープレート読取装置の運用前にヒストグラム投影方
向補正手段に記憶されたヒストグラムの投影方向に基づ
いて、入力画像の幾何学的な歪みを補正し、当該補正さ
れた歪みが少ない画像上で文字検出および文字認識を行
うようにしたため、カメラ設置条件が未知でもナンバー
プレート読取装置の運用時に文字検出および文字認識の
精度を向上することができる。
【0114】実施の形態8.以上の実施の形態ではナン
バープレート読取装置の運用前および運用時においてヒ
ストグラム投影方向補正手段を備えた構成であったが、
次に、運用時においては前記ヒストグラム投影方向補正
手段を外すようにした実施の形態を示す。
【0115】図23は本実施の形態のナンバープレート
読取装置の構成を示す構成図であり、図1と同一または
相当部分に同一符号を付し説明を省略する。12は、ヒ
ストグラム投影方向補正手段7で補正された投影方向を
記憶するヒストグラム投影方向記憶手段である。
【0116】図24は本実施の形態のナンバープレート
読取装置のハードウェアを構成する基板摸式図であり、
(a)は運用前の構成を示し、(b)は運用時の構成を
示す。93はヒストグラム投影方向補正手段7をハード
ウェアで実装した基板、90〜92はヒストグラム投影
方向記憶手段12を含むその外の手段をハードウェアで
実装した基板である。すなわち、運用時は、前記ヒスト
グラム投影方向補正手段7を外した構成となっている。
【0117】次に動作について図6、7、23、24に
基づいて説明する。
【0118】まず、ナンバープレート読取装置の運用前
における動作を図6のフローチャートに基づいて説明す
る。前述の実施の形態1とほぼ同様に動作するが、ステ
ップS111ではヒストグラム投影方向補正手段7は投
影方向を記憶するとともに、該投影方向をヒストグラム
投影方向記憶手段12にも記憶させる。
【0119】次に、ナンバープレート読取装置の運用時
における動作を図7のフローチャートに基づいて説明す
る。前述の実施の形態1とほぼ同様に動作するが、ステ
ップS123ではヒストグラム投影方向記憶手段12が
ヒストグラム作成手段3にヒストグラムの投影方向を設
定する。
【0120】以上のように、本実施の形態によれば、ナ
ンバープレート読取装置の運用前にヒストグラム投影方
向補正手段で補正された投影方向を記憶するヒストグラ
ム投影方向記憶手段を備え、運用時には、前記ヒストグ
ラム投影方向補正手段を外して運用するように構成した
ので、運用時にハードウェアで構成するヒストグラム投
影方向補正手段を装置上から取り外すことにより、装置
価格および消費電力の低減を図ることができる。
【0121】実施の形態9.以上の実施の形態では1つ
の投影方向に基づいて複数のヒストグラム作成領域のヒ
ストグラムを作成するようにしたが、次に、前記複数の
ヒストグラム作成領域にそれぞれ対応する複数の投影方
向に基づいてヒストグラムを作成するようにした実施の
形態を示す。
【0122】本実施の形態におけるナンバープレート読
取装置の構成は、図1に示した実施の形態1における構
成と同様である。ただし、前記ヒストグラム投影方向補
正手段7は、複数のヒストグラム作成領域毎に投影方向
を設定し、補正し、かつ当該補正された投影方向を記憶
するように構成されている。また、ヒストグラム作成手
段3は前記ヒストグラム投影方向補正手段7から設定さ
れた前記ヒストグラム作成領域毎の投影方向に従い対応
するヒストグラムを作成するように構成されている。
【0123】図25は本実施の形態における前記ヒスト
グラム作成手段3の動作を説明する図である。図におい
て、100は幅Lで等分割されたヒストグラム作成領
域、101はナンバープレート領域、102はナンバー
プレート文字左端、103はナンバープレート文字右
端、104はナンバープレート文字左端位置のヒストグ
ラム作成領域、105はナンバープレート文字右端位置
のヒストグラム作成領域である。図26は本実施の形態
のヒストグラム投影方向補正手段7の動作を説明するフ
ローチャートである。
【0124】次にナンバープレート読取装置の運用前に
おけるヒストグラム投影方向補正手段7の動作について
図1および25に基づいて説明する。まず、ステップS
901ではヒストグラム投影方向補正手段7は文字検出
手段5で検出された文字座標から、対応するヒストグラ
ム作成領域の範囲を決定する。例えば図25において、
画像幅が1000、画像高さが500、各ヒストグラム作成領
域幅が100、ナンバープレート文字230の左上X座標
が250、ナンバープレート文字101の右上X座標が510
の場合、ヒストグラム作成領域範囲はヒストグラム作成
領域104からヒストグラム作成領域105の4つの領
域となる。
【0125】ステップS902では前記ヒストグラム作
成領域に対応する投影方向をそれぞれ記憶する。前記ス
テップS901〜S902の処理を複数の入力画像につ
いて実施し、全てのヒストグラム作成領域について各々
の投影方向を記憶する。
【0126】次に、ナンバープレート読取装置の運用時
における動作を図7に基づいて説明する。前述の実施の
形態1とほぼ同様に動作するが、ステップS123では
ヒストグラム投影方向補正手段7は設定時に記憶したヒ
ストグラム作成領域毎の複数の投影方向をヒストグラム
作成手段3に設定する。そして、ステップS104では
前記ヒストグラム作成手段3は各ヒストグラム作成領域
において、前記ヒストグラム投影方向補正手段7に設定
された対応するヒストグラム投影方向に従い、ヒストグ
ラムを作成する。
【0127】以上のように、本実施の形態によれば、ヒ
ストグラム作成領域毎に投影方向を設定し、ヒストグラ
ムを作成するようにしたので、入力画像面の位置による
幾何学的歪み度合いの違いによらず、ナンバープレート
を読み取ることができ、カメラ設置条件のパラメータを
不要とすることができる。
【0128】
【発明の効果】以上のように、この発明のナンバープレ
ート読取装置によれば、前記撮像された画像が入力画像
として記憶された画像入力・蓄積手段と、前記画像入力
・蓄積手段に記憶された入力画像を2値化して2値画像
を生成する画像2値化手段と、前記画像2値化手段で生
成された2値画像を所定の投影方向に投影し、当該投影
された黒点数の累積からヒストグラムを作成するヒスト
グラム作成手段と、前記ヒストグラム作成手段で作成さ
れたヒストグラムに基づいて、前記入力画像内のナンバ
ープレート位置を検出するナンバープレート検出手段
と、前記ナンバープレート検出手段で検出されたナンバ
ープレート位置に基づいて、ナンバープレート内の文字
位置を検出する文字検出手段と、前記文字検出手段で検
出された文字位置の前記入力画像を前記ナンバープレー
トの文字として認識する文字認識手段と、前記ヒストグ
ラム作成手段の投影方向を設定し、前記ナンバープレー
ト検出手段の検出結果と、前記文字検出手段の検出結果
と、前記文字認識手段の認識結果のいずれか1以上の結
果に基づいて、前記ヒストグラム作成手段に設定した投
影方向を補正し、かつ補正した投影方向を記憶するヒス
トグラム投影方向補正手段とを備えたことにより、カメ
ラ設置条件の影響による幾何学的な歪みのある画像にお
いても正しくナンバープレートを読み取ることができ、
さらに予め装置にカメラ設置条件を入力する必要がない
ためカメラ設置による調整作業量を軽減できるという効
果がある。
【0129】次の発明のナンバープレート読取装置によ
れば、前記画像2値化手段は、前記画像入力・蓄積手段
に記憶された入力画像を微分した後に、2値化して、微
分2値画像を生成する画像微分2値化手段で構成され、
前記ヒストグラム作成手段は、前記画像微分2値化手段
生成された微分2値画像からヒストグラムを作成するよ
うに構成されたことにより、前述の効果に加え、ナンバ
ープレートの色に依存しない検出ができるという効果が
ある。
【0130】次の発明のナンバープレート読取装置によ
れば、前記ヒストグラム投影方向補正手段は、前記入力
画像の数に応じて複数の前記投影方向を記憶するように
構成され、次回からの入力画像に対して、前記記憶され
た複数の投影方向のいずれか1以上の前記投影方向を前
記ヒストグラム作成手段に設定することにより、例え
ば、カメラ設置点が交差点やカーブ付近で車両進行方向
とカメラ光軸となす角度の偏移が大きい場合にもナンバ
ープレート読取精度を低下させることなく運用すること
が可能となるとういう効果がある。
【0131】次の発明のナンバープレート読取装置によ
れば、操作者が入力した前記投影方向を前記ヒストグラ
ム投影方向補正手段に設定するヒストグラム投影方向設
定手段を備え、前記ヒストグラム投影方向補正手段は、
前記ヒストグラム投影方向設定手段に設定された投影方
向を前記ヒストグラム作成手段に設定し、補正し、かつ
当該補正された投影方向を記憶するように構成されたこ
とにより、操作者がカメラの設置条件に対応するヒスト
グラムの投影方向を設定することができ短時間に補正す
ることが可能となるとうい効果がある。
【0132】次の発明のナンバープレート読取装置によ
れば、前記入力画像と、前記ヒストグラム作成手段の投
影方向とを表示する表示手段を備えたことにより、操作
者は前記投影方向を確認することができるため、カメラ
設置による調整作業量を軽減できるという効果がある。
【0133】次の発明のナンバープレート読取装置によ
れば、前記ヒストグラム投影方向補正手段に記憶された
投影方向に基づいて前記入力画像の幾何学的歪を補正す
る画像変換手段を備え、前記文字認識手段は、前記画像
変換手段で補正された補正画像で文字認識するように構
成されたことにより、カメラ設置条件が未知でもナンバ
ープレート読取装置の運用時に文字認識の精度を向上す
ることができるという効果がある。
【0134】次の発明のナンバープレート読取装置によ
れば、前記ヒストグラム作成手段は、前記画像2値化手
段で生成された2値画像を複数のヒストグラム作成領域
に分割し、当該ヒストグラム作成領域毎に前記2値画像
を投影してヒストグラムを作成するように構成され、前
記ヒストグラム投影方向補正手段は、前記複数のヒスト
グラム作成領域毎に投影方向を設定し、補正し、かつ当
該補正された投影方向を記憶するように構成されたこと
により、入力画像面の位置による幾何学的歪み度合いの
違いによらず、ナンバープレートを読み取ることがで
き、カメラ設置条件のパラメータを不要とすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のナンバープレート読取装置の
構成を示す構成図である。
【図2】 ヒストグラム作成手段の動作を説明する説明
図である。
【図3】 ヒストグラム作成手段の動作を説明する説明
図である。
【図4】 ナンバープレートを説明する説明図である。
【図5】 ナンバープレート検出手段の動作を説明する
説明図である。
【図6】 実施の形態1の運用前の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図7】 実施の形態1の運用時の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】 実施の形態2のナンバープレート読取装置の
構成を示す構成図である。
【図9】 実施の形態2の運用前の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】 実施の形態2の運用時の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図11】 ナンバープレートの文字座標に基づいて投
影方向を補正する方法を説明する図である。
【図12】 文字列方向に基づいて投影方向を補正する
動作を説明するフローチャートである。
【図13】 実施の形態4の運用時の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図14】 実施の形態5のナンバープレート読取装置
の構成を示す構成図である。
【図15】 実施の形態5の運用前の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図16】 操作者から入力された投影方向を設定する
際の動作を説明するフローチャートである。
【図17】 実施の形態6のナンバープレート読取装置
の構成を示す構成図である。
【図18】 表示手段の表示例を示す説明図である。
【図19】 表示手段の動作を説明するフローチャート
である。
【図20】 実施の形態7のナンバープレート読取装置
の構成を示す構成図である。
【図21】 画像変換手段の動作を説明する説明図であ
る。
【図22】 実施の形態7の運用時の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図23】 実施の形態8のナンバープレート読取装置
の構成を示す構成図である。
【図24】 実施の形態8のナンバープレート読取装置
のハードウェアを構成する基板摸式図である。
【図25】 実施の形態9のヒストグラム作成手段の動
作を説明する図である。
【図26】 実施の形態9のヒストグラム投影方向補正
手段の動作を説明するフローチャートである。
【図27】 従来のナンバープレート読取装置の構成を
示す構成図である。
【図28】 画像歪み補正パラメータを説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 画像入力蓄積手段 2 画像2値化
手段 3 ヒストグラム作成手段 4 ナンバープ
レート検出手段 5 文字検出手段 6 文字認識手
段 7 ヒストグラム投影方向補正手段 8 画像微分2
値化手段 9 ヒストグラム投影方向設定手段 10 表示手段 11 画像変更手段 12 ヒストグ
ラム投影方向記憶手段 13 画像変換制御手段 14 画像変換
手段
フロントページの続き (72)発明者 今村 征寛 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B029 AA02 BB02 CC14 CC21 EE04 EE11 5B057 AA16 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CC01 CD12 DA08 DA20 DB02 DB05 DB09 DC19 5H180 AA01 CC04 DD02 EE10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像された画像からナンバープレートの
    文字を読み取るナンバープレート読取装置において、前
    記撮像された画像が入力画像として記憶された画像入力
    ・蓄積手段と、前記画像入力・蓄積手段に記憶された入
    力画像を2値化して2値画像を生成する画像2値化手段
    と、前記画像2値化手段で生成された2値画像を所定の
    投影方向に投影し、当該投影された黒点数の累積からヒ
    ストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記ヒ
    ストグラム作成手段で作成されたヒストグラムに基づい
    て、前記入力画像内のナンバープレート位置を検出する
    ナンバープレート検出手段と、前記ナンバープレート検
    出手段で検出されたナンバープレート位置に基づいて、
    ナンバープレート内の文字位置を検出する文字検出手段
    と、前記文字検出手段で検出された文字位置の前記入力
    画像を前記ナンバープレートの文字として認識する文字
    認識手段と、前記ヒストグラム作成手段の投影方向を設
    定し、前記ナンバープレート検出手段の検出結果と、前
    記文字検出手段の検出結果と、前記文字認識手段の認識
    結果のいずれか1以上の結果に基づいて、前記ヒストグ
    ラム作成手段に設定した投影方向を補正し、かつ補正し
    た投影方向を記憶するヒストグラム投影方向補正手段と
    を備えたことを特徴とするナンバープレート読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像2値化手段は、前記画像入力・
    蓄積手段に記憶された入力画像を微分した後に、2値化
    して、微分2値画像を生成する画像微分2値化手段で構
    成され、前記ヒストグラム作成手段は、前記画像微分2
    値化手段生成された微分2値画像からヒストグラムを作
    成するように構成されたことを特徴とする請求項1に記
    載のナンバープレート読取装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒストグラム投影方向補正手段は、
    前記入力画像の数に応じて複数の前記投影方向を記憶す
    るように構成され、次回からの入力画像に対して、前記
    記憶された複数の投影方向のいずれか1以上の前記投影
    方向を前記ヒストグラム作成手段に設定することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のナンバープレー
    ト読取装置。
  4. 【請求項4】 操作者が入力した前記投影方向を前記ヒ
    ストグラム投影方向補正手段に設定するヒストグラム投
    影方向設定手段を備え、前記ヒストグラム投影方向補正
    手段は、前記ヒストグラム投影方向設定手段に設定され
    た投影方向を前記ヒストグラム作成手段に設定し、補正
    し、かつ当該補正された投影方向を記憶するように構成
    されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載のナンバープレート読取装置。
  5. 【請求項5】 前記入力画像と、前記ヒストグラム作成
    手段の投影方向とを表示する表示手段を備えたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のナ
    ンバープレート読取装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒストグラム投影方向補正手段に記
    憶された投影方向に基づいて前記入力画像の幾何学的歪
    を補正する画像変換手段を備え、前記文字認識手段は、
    前記画像変換手段で補正された補正画像で文字認識する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載のナンバープレート読取装置。
  7. 【請求項7】 前記ヒストグラム作成手段は、前記画像
    2値化手段で生成された2値画像を複数のヒストグラム
    作成領域に分割し、当該ヒストグラム作成領域毎に前記
    2値画像を投影してヒストグラムを作成するように構成
    され、前記ヒストグラム投影方向補正手段は、前記複数
    のヒストグラム作成領域毎に投影方向を設定し、補正
    し、かつ当該補正された投影方向を記憶するように構成
    されたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいず
    れかに記載のナンバープレート読取装置。
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