JP2000322240A - 多階層設定ファイルのアクセス方法およびこの方法を用いたコンピュータ装置 - Google Patents

多階層設定ファイルのアクセス方法およびこの方法を用いたコンピュータ装置

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JP2000322240A
JP2000322240A JP11131986A JP13198699A JP2000322240A JP 2000322240 A JP2000322240 A JP 2000322240A JP 11131986 A JP11131986 A JP 11131986A JP 13198699 A JP13198699 A JP 13198699A JP 2000322240 A JP2000322240 A JP 2000322240A
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Kenichiro Tsukamoto
健一朗 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階層組織における、より上位層のシステム設
定から下位層のシステム設定まで全ての階層でのシステ
ム設定が共存できる環境を提供する。 【解決手段】 設定(SG)ファイル記憶装置3に、シ
ステム運用者が設定したシステムの既定値の情報が設定
される設定ファイルと利用者が設定した情報を設定する
設定ファイルを別個にK階層構造として用意し、設定
(SG)ファイルアクセス装置2を介し、読み出し、書
き込みを行うことによって、各階層における設定情報が
記述されている最上位層から(K−1)層に至る設定フ
ァイルを利用者の操作により編集されることがないよう
に、また、上位階層における設定情報を反映しつつシス
テム設定をカスタマイズすることにより、システムの運
用を容易化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム定義がな
される設定ファイルを階層構造化し、より上位層のシス
テム設定から下位層のシステム設定に至る全ての階層で
設定を共存できる環境を提供することのできる、多階層
設定ファイルのアクセス方法ならびに同方法を用いてア
プリケーションプログラムを実行するコンピュータ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】多くのアプリケーションプログラムで
は、ツールバーの設定、あるいは、ウィンドウの表示位
置、サイズ、確認メッセージ表示の有無などのシステム
設定を、利用者の操作や利用頻度にあわせて変更できる
機能を有している。通常この変更した情報はオペレーテ
ィングシステムに用意される設定ファイル(以下、SG
ファイルという)に保存され、起動時にそのSGファイ
ルを読み込むことで復元される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来技術によれば、システムの設定を既定値の状態に戻
すことが困難であるという欠点を有している。すなわ
ち、利用者が設定を変更した後、何らかの理由で設定を
初期状態に戻したい場合には、アプリケーションプログ
ラムをインストールし直すか、インストール直後のSG
ファイルを持ってきて、現在のSGファイルの内容に置
換する必要があった。その理由は、従来の技術では利用
者の個人設定がなされると、インストール時に既定値が
記述されていたSGファイルを直接書き換えてしまうた
め、既定値情報が損なわれるためである。つまり、既定
値情報を保持しておく構造が無かったためである。
【0004】また、システム運用者は、システムの設定
の既定値を統一したい場合SGファイルを配布するが、
配布後、既定値を変更する必要が生じた場合には、SG
ファイルを再配布して各利用者の端末内のSGファイル
を新規のSGファイルで上書きしなければならない。そ
の際に各利用者の設定していた情報が失われてしまう。
その理由は、各利用者の設定情報を保持するSGファイ
ルと、運用者がシステム全体で既定値を設定する際の設
定情報を保持するSGファイルが別個に用意されていな
いためであり、この場合、既に各利用者の設定情報が含
まれているSGファイルを上書きしてしまうことにな
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、システム運用者が設定したシステムの既定値の情
報が設定されるSGファイルと利用者が設定した情報を
設定するSGファイルを別個にK層階層構造として用意
し、各階層における設定情報が記述されている最上位層
から(K−1)層に至るSGファイルを利用者の操作に
より編集されることがないように構成し、上位階層にお
ける設定情報を反映しつつシステム設定をカスタマイズ
することにより、システムの運用を容易化する多階層設
定ファイルのアクセス方法ならびに同方法を用いてアプ
リケーションプログラムを実行するコンピュータ装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に記載の多階層設定ファイルのアクセス
方法は、システム設定情報が定義される設定ファイルを
階層化して記憶する多階層設定ファイルを持つコンピュ
ータシステムにおいて、アプリケーションプログラムか
らの読み出し要求に基づき、より上位階層の設定ファイ
ルから、逐次、定義された各項目の設定情報を読み込
み、既に読み込まれている同項目の設定情報については
下位階層の設定ファイルに定義された設定情報に置換
し、下位階層の設定ファイルに定義されていない項目に
ついてはより上位階層で読み込まれた項目の設定情報を
保持し、得られる全項目の設定情報をアプリケーション
プログラムに引き渡すことを特徴とする。請求項2に記
載の多階層設定ファイルのアクセス方法は、請求項1に
記載の同方法において、アプリケーションからの書き込
み要求に基づいて利用者が変更したシステム設定項目の
内容を最下位層の設定ファイルに書き込み、利用者がア
プリケーションプログラムを実行中、前記変更した設定
項目を既定値に戻す操作を行ったときに、前記アプリケ
ーションプログラムの要求に基づき前記最下位層におけ
る設定ファイルの該当項目の内容を削除することを特徴
とする。請求項3に記載の多階層設定ファイルのアクセ
ス方法は、請求項2に記載の同方法において、最下位層
を除く各階層毎システム運用者にその管理割り当て、各
自に割り当てられた階層の設定ファイルを置換すること
により、他の階層のシステム運用者による設定情報なら
びに利用者による設定情報を損なうことなくアプリケー
ションプログラムの設定情報の既定値を変更することを
特徴とする。
【0007】請求項4に記載のコンピュータ装置は、シ
ステム設定情報が定義される設定ファイルをK層階層化
されて割り付けられ格納される設定ファイル記憶装置
と、アプリケーションプログラムからの読み出し要求に
基づいて前記設定ファイル記憶装置を参照し、より上位
にある第1階層の設定ファイルから、逐次、定義された
各項目の設定情報を読み込み、既に読み込まれている同
項目の設定情報については次に上位にある第2階層の設
定ファイルに定義された設定情報に置換し、第2階層の
設定ファイルに設定されていない項目については第1階
層の設定ファイルから読み込まれた項目の設定情報を保
持し、前記各操作を最下位にあるK層まで繰り返し、得
られる全項目の設定情報をアプリケーションプログラム
に引き渡す読み出し装置と、アプリケーションプログラ
ムからの書き込み要求に基づいて利用者が変更したシス
テム設定項目の内容をK層の設定ファイルに書き込む書
き込み装置と、利用者が設定した項目以外は第1層から
第(K−1)層の設定ファイルから読み込まれた設定情
報に従ってアプリケーションプログラムを動作させ、利
用者が設定した項目については前記K層の設定ファイル
から読み込まれた設定情報に従ってアプリケーションプ
ログラムを動作させるプログラム実行装置とを有するこ
とを特徴とする。請求項5に記載のコンピュータ装置
は、請求項4に記載の同装置において、利用者がアプリ
ケーションプログラムを実行中、前記変更した設定項目
を既定値に戻す操作を行ったときに、前記アプリケーシ
ョンプログラムの要求に基づき前記K層の設定ファイル
における該当項目の内容を削除すると共に、必要に応じ
て各階層における設定情報を既定値に戻す書き込み装置
を更に有することを特徴とする。請求項6に記載のコン
ピュータ装置は、請求項4または5に記載の同装置にお
いて、 前記K層構造の設定ファイルのうち、第1層〜
第(K−1)層の設定ファイルは読み込み専用の記憶装
置に格納される定義ファイルであり、各階層のシステム
運用者により既定値として設定した情報を保持し、第K
層の設定ファイルは読み書き可能な記憶装置に格納され
る定義ファイルであり、利用者が設定した情報を保持す
ることを特徴とする。
【0008】本発明は、階層構造におけるより上位層の
システム設定から下位層のシステム設定まで、全ての階
層でのシステム設定が共存できる環境を提供するもので
あり、このため、アプリケーションプログラムからの要
求に基づいて多階層設定ファイルの内容を読み出し、書
き込みアクセスするための方法ならびに、設定されたシ
ステム定義に基づきアプリケーションプログラムを実行
するコンピュータ装置に関するものである。多階層ファ
イルアクセス装置にある読み出し装置は、アプリケーシ
ョンプログラムの読み込み指示に従い、最上位の第1層
設定ファイルを読み込み、次に、第2層設定ファイルの
内容を読み込む。そして、第2層設定ファイルに定義さ
れている項目について、既に第1層で読み込んでいる同
項目の設定情報を第2層設定ファイルから読み込んだ設
定情報で置き換える。第2層設定ファイルに設定されて
いない項目については、第1層で読み込んだ設定情報を
そのまま保持しておく。さらに、第3層設定ファイルの
内容を読み込み、第3層設定ファイルに設定されている
項目について、既に上位層(ここでは第1層と第2層)
で読み込んでいる同項目の設定情報を、第3層設定ファ
イルの設定情報で置換する。第3層設定ファイルに設定
されていない項目については、上位層で読み込んだ設定
情報をそのまま保持しておく。同様に上記の内容を、最
下位層(利用者層)である第K層設定ファイルの内容ま
で繰り返す。以上の操作により得られた全項目の設定情
報を、アプリケーションプログラムに返却する。多階層
ファイルアクセス装置にある書き込み装置は、アプリケ
ーションプログラムの書き込み指示により、利用者が変
更した設定を最下位層である第K層設定ファイルに書き
込む。前記書き込み装置は、利用者がアプリケーション
プログラム上で設定を既定値に戻す操作を行った場合
は、アプリケーションプログラムの書き込み指示によ
り、第K層設定ファイルの該当項目を削除する。
【0009】上述した構成により、利用者が設定した項
目以外は、第1層設定ファイル〜第(K−1)層設定フ
ァイルから得られた設定情報に従ってアプリケーション
プログラムを動作させ、利用者が設定した項目について
は、第K層設定ファイルから得られた設定情報(利用者
がカスタマイズした設定情報)に従ってアプリケーショ
ンプログラムを動作させることが可能になる。また、第
1層システム運用者は第1層設定ファイルを置換するこ
とで、第2層システム運用者は第2層設定ファイルを置
換することで、同様に各階層のシステム運用者は各自に
割り当てられた階層の設定ファイルを置換することによ
り、他の階層のシステム運用者による設定情報ならびに
利用者による設定情報を損なうことなく、アプリケーシ
ョンプログラムの設定情報の既定値を変更することがで
きる。更に、第2層システム運用者〜第(K−1)層シ
ステム運用者ならびに利用者は、必要ならばいつでも各
自の階層における設定情報を既定値に戻すことができ
る。このようにして、利用者がカスタマイズした内容は
第K層設定ファイルに記述される。また、各システム運
用者がシステムの既定値を変更したいような場合には、
各自の階層設定ファイルを置換すればよい。このことに
より、階層組織における各階層のシステム運用者による
設定情報ならびに利用者の個人設定情報がすべて共存で
きる環境を提供でき、設定を既定値の状態に戻すことが
容易になると共に、他の階層の設定情報や利用者の設定
情報を損なうことなく、各階層のシステム運用者が各自
の階層における設定情報の既定値を容易に変更でき、シ
ステム運用が容易化される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示すブ
ロック図である。図は、本発明の多階層設定ファイルの
アクセス方法用いてアプリケーションプログラムを実行
するコンピュータ装置10の構成を示したものであり、
アプリケーションプログラムを実行するプログラム実行
装置1ならびにSGファイルアクセス装置2、及び階層
化されたSGファイルがそれぞれ割り付けられて格納さ
れるSGファイル記憶装置3から成る。SGファイルは
通常ディスク装置に格納され、必要に応じて主記憶装置
に呼び出される。ここで、SGファイル記憶装置3は主
記憶装置を含むディスク装置に割り付けられ格納される
ものとする。勿論、主記憶を含むディスク装置には大量
のシステムファイル乃至データファイルが記憶されるも
のであり、ここでは本発明と関係するファイルのみ抽出
し、かつ簡略化して示してある。SGファイルアクセス
装置2は、読み込み装置21と、書き込み装置22から
成る。SGファイル記憶装置3には、SGファイルがK
層、階層構造化され、第1層設定ファイル31〜第K層
設定ファイル31+Kが割りつけられ記憶されている。
以下、この階層化された設定ファイルを単にSGファイ
ルと呼び説明を継続する。第1層SGファイル〜第(K
−1)層SGファイルはそれぞれ、第1層〜第(K−
1)層システム運用者による設定情報が定義された設定
ファイルであり、第K層SGファイルは利用者による設
定情報が定義される設定ファイルである。このことによ
り、利用者は階層組織の中の第(K−1)層に属してい
ることになる。
【0011】SGファイルアクセス装置2にある読み込
み装置21は、アプリケーションプログラムの読み込み
指示に従い、上位の階層から順に、それぞれの各層SG
ファイル31、32、33、…31+kの内容を読み込
む。当該読み込みを行っている階層のSGファイル31
(32,33,31+k)に設定されている項目につい
ては、当該読み込んでいる階層の設定情報で上位層SG
ファイルの読み込みによって保持している設定情報を置
換する。それ以外の項目については、上位層SGファイ
ルの読み込みによって保持している設定情報をそのまま
保持しておく。最下位層(第K層)SGファイル(31
+k)まで同様の操作を行い、最終的に保持されている
全項目の設定情報をアプリケーションプログラムに返却
する。SGファイルアクセス装置2にある書き込み装置
22は、アプリケーションプログラムの書き込み指示に
より、最下位層(第K層)SGファイル(31+k)に
利用者が変更した設定情報のみを書き込む。また、利用
者(K層)が既定値に戻す操作を行った場合は、アプリ
ケーションプログラムの書き込み指示により、第K層S
Gファイル(31+k)の該当設定項目を削除する。
【0012】第1層SGファイル31〜第(K−1)層
SGファイル(31+k−1)は、読み込み専用のSG
ファイルであり、各階層のシステム運用者が既定値とし
て設定した情報が保持されているファイルである。以
後、第1層システムSGファイル31に書かれている定
義を「第1層システムSG」と呼ぶ。同様に第2層シス
テムSGファイル32に書かれている定義を「第2層シ
ステムSG」と呼び、第(K−1)層システムSGファ
イル(31+k−1)に書かれている定義を「第(k−
1)層システムSG」と呼ぶ。第K層SGファイル(3
1+k)は読み書き可能な定義ファイルであり、利用者
が設定した情報が保持されるファイルである。つまり利
用者がカスタマイズした内容が第K層SGファイル(3
1+k)に定義となって書き出される。以後、第K層S
Gファイル(31+k)に書かれている定義を「ユーザ
SG」と呼ぶ。
【0013】図2〜図8は、図1に示す本発明実施形態
の具体的動作を説明するために引用した図であり、IN
I形式の設定ファイル、第1層システムSG、第2層シ
ステムSG、ユーザSG、SGファイルアクセス装置2
にある読み込み装置21により取得したSG、SGファ
イルアクセス装置2にある書き込み装置22により更新
されたユーザSG(その1)、SGファイルアクセス装
置2にある書き込み装置22により更新されたユーザS
G(その2)のそれぞれについての具体的例を示す。
【0014】以下、図2〜図8を参照しながら図1に示
す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。本発
明方法ならびに装置は、利用できるSGファイルの記述
形式については特に制限されないが、ここではパーソナ
ルコンピュータの分野で実質標準的に使用されているマ
イクロソフト社のWINDOWS等において、「INI
ファイル」として良く知られるINI形式の設定ファイ
ルを例示して説明する。図2にこのINI形式の設定フ
ァイルが具体例として示されている。図中、[386E
nH]はセクション名(201)である。また、“wo
afont=app932.fon”,“EGA80W
OA.FON=EGA80WOA.FON”,“EGA
40A……”は定義(202)であり、等号の左に楕円
枠で囲まれた“CGA40WOA.FON”他はキー名
(203)、等号の右楕円枠で囲まれた“CGA40W
OA.FON”他は値(204)とする。詳細について
は後述する。また、ここでは説明を容易にするため2階
層の組織を仮定する。つまり、例えば利用者は「SG株
式会社・システム部・ユーザA」のような2階層の組織
(第1層:会社、第2層:部)に属しているとする。
【0015】まず、SGファイルの読み込み動作から説
明する。第1層SGファイル(全社による設定情報が書
き込まれたファイル)、第2層SGファイル(部による
設定情報が書き込まれたファイル)、第K層(ここでは
K=3)SGファイルの内容がそれぞれ、図3、図4、
図5に示すものであると仮定する。ここで、アプリケー
ションプログラムからSGファイルアクセス装置2にお
ける読み込み装置21に対してSGファイルの読み込み
が要求される。ここでは、内容を取得したいセクション
は「Sec1」であるとする。読み込み装置21は、第
1層SGファイル31から「Sec1」を探し、そのセ
クション内の第1層システムSGを取得する。次に、第
2層SGファイルが存在するか否かを調べ、存在する場
合はそのファイル内に指定したセクション[Sec1]
が存在するか否かを検索する。存在する場合は、そのセ
クション内の第2層システムSGを取得し、上位層から
読み込んだ設定情報と置き換える。前記操作は最下位層
である第K層まで同様に行う。
【0016】これにより、上位層、下位層の両SGファ
イルに同じキー名(項目)の設定情報がある場合には、
より下位層の設定情報が優先されることになる。第1層
システムSGファイル31(図3)、第2層システムS
Gファイル32(図4)、ユーザSGファイル(31+
k)(図5)から、読み込み装置21が取得した結果
は、図6に示す通りである。すなわち図6に示す設定情
報が、読み込み装置21からアプリケーションプログラ
ムに返却され、プログラム実行装置1にてその初期値に
従うアプリケーションプログラムの処理が実行される。
【0017】次にSGファイルの書き込み動作について
説明する。まず、アプリケーションプログラムからSG
ファイルアクセス装置2における書き込み装置22に対
して、図6の例に示す“def1”(601)の値を
“no”に変更する要求を発する。書き込み装置22は
第K層SGファイル(31+k)にキー“def1”が
存在する場合には、その項目の行を上書きして“no”
に書き換える。無ければ新規に“def1=no”とい
う行を追加する。次回、アプリケーションプログラムが
読み込み装置21を呼び出したときには、第1層SGフ
ァイル31や第2層SGファイル32の定義に関係な
く、アプリケーションプログラムには“def1”の値
として“no”が返却され、利用者が設定した値が有効
となる。第K層SGファイル(31+k)に書き込み装
置22が書き込んだ結果は、図7に示す通りである。
【0018】アプリケーションプログラムがSGファイ
ルアクセス装置2における書き込み装置22に対して、
図6の例に示す“Sec1”(602)の各項目(キー)
の値を全て既定値に戻す処理を要求した場合、書き込み
装置22は、第K層SGファイル(31+k)の“Se
c1”内の行を全て削除する。これにより次回、アプリ
ケーションプログラムが読み込み装置21を呼び出した
際には、第1層SGファイル31と第2層SGファイル
32だけを読み込むことにより得られた値がアプリケー
ションプログラムに返却されることになる。つまり利用
者の設定情報は全て削除され、設定は全て既定値に戻さ
れることになる。書き込み装置22が書き込んだ結果
は、図8に示す通りである。
【0019】以上説明のように本発明は、システム運用
者が設定したシステムの既定値の情報が設定されるSG
ファイルと利用者が設定した情報を設定するSGファイ
ルを別個にK層階層構造として用意し、各階層における
設定情報が記述されている最上位層から(K−1)層に
至るSGファイルを利用者の操作により編集されること
がないように構成し、上位階層における設定情報を反映
しつつシステム設定をカスタマイズすることにより、シ
ステムの運用を容易化するものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、シス
テム運用者が設定したシステムの既定値の情報が保持さ
れるSGファイルと利用者が設定した情報を保持するS
Gファイルが別個に用意され、各階層における設定情報
が記述されている第1層SGファイル〜第(K−1)層
SGファイルが、利用者の操作によって編集されること
がない構成になっているため、設定を既定値の状態に戻
すことが容易になる。すべての設定を既定値に戻したい
場合には、第K層SGファイル(110+k)を削除す
ればよい。また、各利用者の設定情報を保持するSGフ
ァイルと、各階層のシステム運用者が既定値を設定する
際の設定情報を保持する各々のSGファイルが別個に用
意されているため、他の階層の設定情報や利用者の設定
情報を損なうことなく、各階層のシステム運用者が各自
の階層における設定情報の既定値を容易に変更すること
ができる。さらに、本発明によれば、組織改正等により
組織階層の深さが変更されたり、組織構造が変化した際
でも、新規部署においてのシステムSGファイルを新た
に作成するだけで、上位階層における設定情報を反映し
つつ当該部署の設定をカスタマイズできるといったシス
テム環境を提供でき、このことにより、システム運用が
容易化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、INI形式の設定ファイルの
内容を示す図である。
【図3】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、第1層システムSGの具体例
を示す図である。
【図4】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、第2層システムSGの具体例
を示す図である。
【図5】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、ユーザSGの具体例を示す図
である。
【図6】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、読み込み装置により取得した
SGの具体例を示す図である。
【図7】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、書き込み装置により更新され
たユーザSG(その1)の具体例を示す図である。
【図8】 図1に示す本発明実施形態の動作を説明する
ために引用した図であり、書き込み装置により更新され
たユーザSG(その2)の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1…プログラム実行装置 2…SGファイルアクセス装置 3…SGファイル記憶装置 10…コンピュータ装置 21…読み込み装置 22…書き込み装置 31,32,33,31+k…SGファイル(第1層〜
第K層)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム設定情報が定義される設定ファ
    イルを階層化して記憶する多階層設定ファイルを持つコ
    ンピュータシステムにおいて、アプリケーションプログ
    ラムからの読み出し要求に基づき、より上位階層の設定
    ファイルから、逐次、定義された各項目の設定情報を読
    み込み、既に読み込まれている同項目の設定情報につい
    ては下位階層の設定ファイルに定義された設定情報に置
    換し、下位階層の設定ファイルに設定されていない項目
    についてはより上位階層で読み込まれた項目の設定情報
    を保持し、得られる全項目の設定情報をアプリケーショ
    ンプログラムに引き渡すことを特徴とする多階層設定フ
    ァイルのアクセス方法。
  2. 【請求項2】 アプリケーションプログラムからの書き
    込み要求に基づいて利用者が変更したシステム設定項目
    の内容を最下位層の設定ファイルに書き込み、利用者が
    アプリケーションプログラムを実行中、前記変更した設
    定項目を既定値に戻す操作を行ったときに、前記アプリ
    ケーションプログラムの要求に基づき前記最下位層にお
    ける設定ファイルの該当項目の内容を削除することを特
    徴とする請求項1に記載の多階層設定ファイルのアクセ
    ス方法。
  3. 【請求項3】 最下位層を除く各階層毎システム運用者
    にその管理割り当て、各自に割り当てられた階層の設定
    ファイルを置換することにより、他の階層のシステム運
    用者による設定情報ならびに利用者による設定情報を損
    なうことなくアプリケーションプログラムの設定情報の
    既定値を変更することを特徴とする請求項2に記載の多
    階層ファイルのアクセス方法。
  4. 【請求項4】 システム設定情報が定義される設定ファ
    イルがK層階層化されて割り付けられ格納される設定フ
    ァイル記憶装置と、アプリケーションプログラムからの
    読み出し要求に基づいて前記設定ファイル記憶装置を参
    照し、より上位にある第1階層の設定ファイルから、逐
    次、定義された各項目の設定情報を読み込み、既に読み
    込まれている同項目の設定情報については次に上位にあ
    る第2階層の設定ファイルに定義された設定情報に置換
    し、第2階層の設定ファイルに定義されていない項目に
    ついては前記第1階層の設定ファイルから読み込まれた
    項目の設定情報を保持し、前記各層における設定ファイ
    ルの読み込み操作を最下位にあるK層まで繰り返し、得
    られる全項目の設定情報をアプリケーションプログラム
    に引き渡す読み出し装置と、アプリケーションからの書
    き込み要求に基づいて利用者が変更したシステム設定項
    目の内容をK層の設定ファイルに書き込む書き込み装置
    と、利用者が設定した項目以外は前記第1層から第(K
    −1)層の設定ファイルから読み込まれた設定情報に従
    ってアプリケーションプログラムを動作させ、利用者が
    設定した項目については前記K層の設定ファイルから読
    み込まれた設定情報に従ってアプリケーションプログラ
    ムを動作させるプログラム実行装置とを有することを特
    徴とするコンピュータ装置。
  5. 【請求項5】 利用者がアプリケーションプログラムを
    実行中、前記変更した設定項目を既定値に戻す操作を行
    ったときに、前記アプリケーションプログラムの要求に
    基づき前記K層の設定ファイルにおける該当項目の内容
    を削除すると共に、必要に応じて各階層における設定情
    報を既定値に戻す書き込み装置を更に有することを特徴
    とする請求項4に記載のコンピュータ装置。
  6. 【請求項6】 前記K層構造の設定ファイルのうち、第
    1層から第(K−1)層に至る設定ファイルは読み込み
    専用の記憶装置に格納される定義ファイルであり、各階
    層のシステム運用者により既定値として設定した情報を
    保持し、第K層の設定ファイルは読み書き可能な記憶装
    置に格納される定義ファイルであり、利用者が設定した
    情報を保持することを特徴とする請求項4または5記載
    のコンピュータ装置。
JP11131986A 1999-05-12 1999-05-12 多階層設定ファイルのアクセス方法およびこの方法を用いたコンピュータ装置 Pending JP2000322240A (ja)

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