JP2000322139A - 集積回路およびゲート電圧供給回路 - Google Patents
集積回路およびゲート電圧供給回路Info
- Publication number
- JP2000322139A JP2000322139A JP11131281A JP13128199A JP2000322139A JP 2000322139 A JP2000322139 A JP 2000322139A JP 11131281 A JP11131281 A JP 11131281A JP 13128199 A JP13128199 A JP 13128199A JP 2000322139 A JP2000322139 A JP 2000322139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- power supply
- circuit
- gate
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Electrical Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電源電圧が異なる集積回路とのデータ入出力
が可能な集積回路として、特定の電源立ち上げシーケン
スを不要にする。 【解決手段】 ゲート電圧供給回路10は第2の電源V
DD2から与えられた電圧を所定の降下電圧だけ降下さ
せる電圧降下回路11と、第1の電源VDD1の立ち上
がり時は第1の電源電圧VDD1を、そうでないときは
電圧降下回路11の出力電圧を、ゲート電圧VREFと
して出力する出力切換回路15とを備えている。ゲート
電圧VREFは入力回路内の,他の集積回路の出力信号
電圧が一端に印加されるトランジスタに供給される。こ
れにより、第2の電源VDD2のみが立ち上がっている
ときでも、トランジスタのゲート酸化膜に第2の電源電
圧が直接かかることはなく、ゲート酸化膜が破壊されな
い。
が可能な集積回路として、特定の電源立ち上げシーケン
スを不要にする。 【解決手段】 ゲート電圧供給回路10は第2の電源V
DD2から与えられた電圧を所定の降下電圧だけ降下さ
せる電圧降下回路11と、第1の電源VDD1の立ち上
がり時は第1の電源電圧VDD1を、そうでないときは
電圧降下回路11の出力電圧を、ゲート電圧VREFと
して出力する出力切換回路15とを備えている。ゲート
電圧VREFは入力回路内の,他の集積回路の出力信号
電圧が一端に印加されるトランジスタに供給される。こ
れにより、第2の電源VDD2のみが立ち上がっている
ときでも、トランジスタのゲート酸化膜に第2の電源電
圧が直接かかることはなく、ゲート酸化膜が破壊されな
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路に関する
ものであり、特に、電源電圧が異なる集積回路とのイン
ターフェースを行うための回路技術に属する。
ものであり、特に、電源電圧が異なる集積回路とのイン
ターフェースを行うための回路技術に属する。
【0002】
【従来の技術】集積回路(LSI)は、近年、プロセス
の微細化による高集積化や高速化に伴い、その消費電力
が増大している。この消費電力を抑える手段として、L
SIを低い電源電圧で動作させることが広く用いられて
いる。
の微細化による高集積化や高速化に伴い、その消費電力
が増大している。この消費電力を抑える手段として、L
SIを低い電源電圧で動作させることが広く用いられて
いる。
【0003】ところが、1つのシステムにおいて、高い
電源電圧(例えば5V)で動作するLSIと、低い電源
電圧(例えば3.3V)で動作するLSIとを混在させ
る場合がある。この場合、集積回路内に、異なる電源電
圧で動作する他の集積回路との信号入出力を行うインタ
ーフェースのための回路を設ける必要がある。
電源電圧(例えば5V)で動作するLSIと、低い電源
電圧(例えば3.3V)で動作するLSIとを混在させ
る場合がある。この場合、集積回路内に、異なる電源電
圧で動作する他の集積回路との信号入出力を行うインタ
ーフェースのための回路を設ける必要がある。
【0004】図4はこのようなインターフェースのため
の入出力回路の構成例を示す回路図である。図4におい
て、PADは他の集積回路との信号の授受を行う外部入
出力端子、INは集積回路の内部回路からの信号を入力
する端子、OUTは集積回路の内部回路に信号を出力す
る端子、ENは外部入出力端子PADを入力状態と出力
状態とに切り替えるためのイネーブル端子である。ま
た、VDD1は第1の電源(3.3V)、VDD2は第
2の電源(5.0V)である。
の入出力回路の構成例を示す回路図である。図4におい
て、PADは他の集積回路との信号の授受を行う外部入
出力端子、INは集積回路の内部回路からの信号を入力
する端子、OUTは集積回路の内部回路に信号を出力す
る端子、ENは外部入出力端子PADを入力状態と出力
状態とに切り替えるためのイネーブル端子である。ま
た、VDD1は第1の電源(3.3V)、VDD2は第
2の電源(5.0V)である。
【0005】図4の回路において、外部入出力端子PA
Dから信号を出力するときは、イネーブル端子ENをハ
イレベル(以下「“H”」と記す。)にする。
Dから信号を出力するときは、イネーブル端子ENをハ
イレベル(以下「“H”」と記す。)にする。
【0006】入力端子INが“H”のときは、NAND
回路30およびNOR回路31の出力はともにロウレベ
ル(以下「“L”」と記す。)になる。PMOS34、
NMOS37はともにゲートが第1の電源VDD1と接
続しており、PMOS34は遮断状態、NMOS37は
導通状態である。このとき、PMOS36,NMOS3
8のゲートはともに“L”になり、PMOS36は導通
状態、NMOS38は遮断状態になる。この結果、入出
力端子PADからは“H”が出力される。
回路30およびNOR回路31の出力はともにロウレベ
ル(以下「“L”」と記す。)になる。PMOS34、
NMOS37はともにゲートが第1の電源VDD1と接
続しており、PMOS34は遮断状態、NMOS37は
導通状態である。このとき、PMOS36,NMOS3
8のゲートはともに“L”になり、PMOS36は導通
状態、NMOS38は遮断状態になる。この結果、入出
力端子PADからは“H”が出力される。
【0007】また、入力端子INが“L”のときは、N
AND回路30およびNOR回路31の出力はともに
“H”になる。したがって、PMOS36とNMOS3
8のゲートはともに“H”になり、PMOS36は遮断
状態、NMOS38は導通状態となる。この結果、入出
力端子PADからは“L”が出力される。
AND回路30およびNOR回路31の出力はともに
“H”になる。したがって、PMOS36とNMOS3
8のゲートはともに“H”になり、PMOS36は遮断
状態、NMOS38は導通状態となる。この結果、入出
力端子PADからは“L”が出力される。
【0008】一方、入出力端子PADから信号を入力す
るときは、イネーブル端子ENを“L”にする。このと
き、NAND回路30の出力は“H”、NOR回路31
の出力は“L”になり、PMOS36のゲートは
“H”、NMOS38のゲートは“L”になる。この結
果、外部入出力端子PADはハイインピーダンス状態に
なり、この状態で外部入出力端子PADから信号を入力
すると、NMOS35および、インバータ回路、バッフ
ァ回路、NAND回路またはNOR回路などからなる入
力論理回路33を介して、出力端子OUTから信号が出
力される。
るときは、イネーブル端子ENを“L”にする。このと
き、NAND回路30の出力は“H”、NOR回路31
の出力は“L”になり、PMOS36のゲートは
“H”、NMOS38のゲートは“L”になる。この結
果、外部入出力端子PADはハイインピーダンス状態に
なり、この状態で外部入出力端子PADから信号を入力
すると、NMOS35および、インバータ回路、バッフ
ァ回路、NAND回路またはNOR回路などからなる入
力論理回路33を介して、出力端子OUTから信号が出
力される。
【0009】ここで、外部入出力端子PADに、第1の
電源VDD1の電源電圧よりも高い電圧の信号が入力さ
れたとする。例えば、5Vの信号が外部入出力端子PA
Dに入力された場合、PMOS34は外部入出力端子P
ADと接続された一端の電圧(5V)がゲート電位(V
DD1)よりも高くなるために導通状態になり、これに
より、5Vの入力信号がPMOS36のゲートに伝搬さ
れる。このため、PMOS36は遮断状態になり、外部
入出力端子PADから第1の電源VDD1への電流を遮
断する。また、流れ込み電流防止回路32はNAND回
路30に電流が流れ込むことを防いでいる。
電源VDD1の電源電圧よりも高い電圧の信号が入力さ
れたとする。例えば、5Vの信号が外部入出力端子PA
Dに入力された場合、PMOS34は外部入出力端子P
ADと接続された一端の電圧(5V)がゲート電位(V
DD1)よりも高くなるために導通状態になり、これに
より、5Vの入力信号がPMOS36のゲートに伝搬さ
れる。このため、PMOS36は遮断状態になり、外部
入出力端子PADから第1の電源VDD1への電流を遮
断する。また、流れ込み電流防止回路32はNAND回
路30に電流が流れ込むことを防いでいる。
【0010】一方、NMOS35,37のドレインにも
入力信号の5Vが伝搬されるが、ゲート電圧が3.3V
なので、ゲート酸化膜には5Vと3.3Vとの差すなわ
ち1.7Vしか印加されず、ゲート酸化膜に規定耐圧以
上の電圧は印加されない。また、PMOS34において
は両端に5Vが印加されるが、ゲート電圧が3.3Vな
ので、ゲート酸化膜には5Vと3.3Vの差すなわち
1.7Vしか印加されず、ゲート酸化膜に規定耐圧以上
の電圧は印加されない。
入力信号の5Vが伝搬されるが、ゲート電圧が3.3V
なので、ゲート酸化膜には5Vと3.3Vとの差すなわ
ち1.7Vしか印加されず、ゲート酸化膜に規定耐圧以
上の電圧は印加されない。また、PMOS34において
は両端に5Vが印加されるが、ゲート電圧が3.3Vな
ので、ゲート酸化膜には5Vと3.3Vの差すなわち
1.7Vしか印加されず、ゲート酸化膜に規定耐圧以上
の電圧は印加されない。
【0011】なお、NMOS35,37の他端の電圧
は、ゲート電圧(3.3V)からNMOS35,37の
閾値(バックバイアス効果を考慮して1Vとする。)を
差し引いた電圧(2.3V)となり、NMOS38や入
力論理回路33を構成するトランジスタのゲート酸化膜
に、規定耐圧以上の電圧を伝搬することはない。
は、ゲート電圧(3.3V)からNMOS35,37の
閾値(バックバイアス効果を考慮して1Vとする。)を
差し引いた電圧(2.3V)となり、NMOS38や入
力論理回路33を構成するトランジスタのゲート酸化膜
に、規定耐圧以上の電圧を伝搬することはない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た入出力回路では、次のような問題がある。
た入出力回路では、次のような問題がある。
【0013】図4の回路構成において、第1の電源VD
D1が立ち上がっていない場合を考える。この場合、第
1の電源VDD1と接続された箇所は接地状態になり、
0Vが与えられる。すなわち、PMOS34およびNM
OS35,37のゲートには第1の電源電圧VDD1の
代わりに0Vが印加されることになる。
D1が立ち上がっていない場合を考える。この場合、第
1の電源VDD1と接続された箇所は接地状態になり、
0Vが与えられる。すなわち、PMOS34およびNM
OS35,37のゲートには第1の電源電圧VDD1の
代わりに0Vが印加されることになる。
【0014】この状態において、外部入出力端子PAD
に5Vが印加されると、PMOS34およびNMOS3
5,37は、外部入出力端子PADと接続された一端に
は5Vが印加され、かつ、ゲート電圧は0Vである。こ
のため、PMOS34およびNMOS35,37は、ゲ
ート酸化膜に規定耐圧以上の5Vが印加されることにな
り、したがって、ゲート酸化膜破壊を起こす可能性があ
る。
に5Vが印加されると、PMOS34およびNMOS3
5,37は、外部入出力端子PADと接続された一端に
は5Vが印加され、かつ、ゲート電圧は0Vである。こ
のため、PMOS34およびNMOS35,37は、ゲ
ート酸化膜に規定耐圧以上の5Vが印加されることにな
り、したがって、ゲート酸化膜破壊を起こす可能性があ
る。
【0015】PMOS34およびNMOS35,37の
ゲート酸化膜に規定耐圧以上の電圧が印加されることを
防ぐためには、第1の電源VDD1が立ち上がっていな
い状態において、外部入出力端子PADに5Vの信号が
入力されないようにすればよい。このためには、まず第
1の電源VDD1を立ち上げてから、次に第2の電源V
DD2を立ち上げるといった、電源の立ち上げシーケン
スが必要になる。
ゲート酸化膜に規定耐圧以上の電圧が印加されることを
防ぐためには、第1の電源VDD1が立ち上がっていな
い状態において、外部入出力端子PADに5Vの信号が
入力されないようにすればよい。このためには、まず第
1の電源VDD1を立ち上げてから、次に第2の電源V
DD2を立ち上げるといった、電源の立ち上げシーケン
スが必要になる。
【0016】ところが、このような電源の立ち上げシー
ケンスが必要とすると、その分、集積回路の制御が煩雑
になる。また、電源の立ち上げ順を誤る場合もないとは
いえず、この場合に、トランジスタのゲート酸化膜破壊
が生じる可能性があるのは、集積回路の信頼性の面でも
好ましくない。
ケンスが必要とすると、その分、集積回路の制御が煩雑
になる。また、電源の立ち上げ順を誤る場合もないとは
いえず、この場合に、トランジスタのゲート酸化膜破壊
が生じる可能性があるのは、集積回路の信頼性の面でも
好ましくない。
【0017】また、他のアプローチとして、PMOS3
4およびNMOS35,37のようなゲート酸化膜破壊
の可能性のあるトランジスタについて、別のプロセスを
用いて製造することによって、そのゲート耐圧を高め
る、という方法がある。ところがこの場合、複数系統の
製造プロセスが必要になり、工程が複雑になるとともに
製造コストも増大するという問題が生じる。
4およびNMOS35,37のようなゲート酸化膜破壊
の可能性のあるトランジスタについて、別のプロセスを
用いて製造することによって、そのゲート耐圧を高め
る、という方法がある。ところがこの場合、複数系統の
製造プロセスが必要になり、工程が複雑になるとともに
製造コストも増大するという問題が生じる。
【0018】前記の問題に鑑み、本発明は、電源電圧が
異なる集積回路とのデータ入出力が可能であり、かつ、
特定の電源立ち上げシーケンスが不要な集積回路を提供
することを課題とする。
異なる集積回路とのデータ入出力が可能であり、かつ、
特定の電源立ち上げシーケンスが不要な集積回路を提供
することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、第1の電源
電圧によって動作する内部回路を有する集積回路とし
て、前記内部回路に対し、前記第1の電源電圧と異なる
第2の電源電圧によって動作する他の集積回路から出力
された信号の入力を行う入力回路と、前記入力回路が有
するトランジスタのうちの、前記他の集積回路の出力信
号が入力されたときにその出力信号の電圧が一端に印加
されるものに、ゲート電圧を供給するゲート電圧供給回
路とを備え、前記ゲート電圧供給回路は、前記第1およ
び第2の電源電圧によって動作し、かつ、第1の電源電
圧が与えられないで第2の電源電圧が与えられたとき、
この第2の電源電圧から所定の降下電圧を減じたものに
相当する電圧を、ゲート電圧として供給するものであ
る。
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、第1の電源
電圧によって動作する内部回路を有する集積回路とし
て、前記内部回路に対し、前記第1の電源電圧と異なる
第2の電源電圧によって動作する他の集積回路から出力
された信号の入力を行う入力回路と、前記入力回路が有
するトランジスタのうちの、前記他の集積回路の出力信
号が入力されたときにその出力信号の電圧が一端に印加
されるものに、ゲート電圧を供給するゲート電圧供給回
路とを備え、前記ゲート電圧供給回路は、前記第1およ
び第2の電源電圧によって動作し、かつ、第1の電源電
圧が与えられないで第2の電源電圧が与えられたとき、
この第2の電源電圧から所定の降下電圧を減じたものに
相当する電圧を、ゲート電圧として供給するものであ
る。
【0020】請求項1の発明によると、第1の電源電圧
が与えられないで第2の電源電圧が与えられたとき、入
力回路内の,他の集積回路の出力信号電圧が一端に印加
されるトランジスタには、ゲート電圧供給回路によっ
て、第2の電源電圧から所定の降下電圧を減じたものに
相当する電圧がゲート電圧として供給される。このた
め、他の集積回路の出力信号電圧が第2の電源電圧に相
当するときであっても、トランジスタのゲート酸化膜に
第2の電源電圧が直接かかることはなく、その代わりに
所定の降下電圧がかかることになる。これにより、第2
の電源のみが立ち上がったときでも、トランジスタのゲ
ート酸化膜が破壊されることがなくなり、したがって、
第1の電源を立ち上げた後に第2の電源を立ち上げる、
といった特定の電源立ち上げシーケンスが不要になる。
が与えられないで第2の電源電圧が与えられたとき、入
力回路内の,他の集積回路の出力信号電圧が一端に印加
されるトランジスタには、ゲート電圧供給回路によっ
て、第2の電源電圧から所定の降下電圧を減じたものに
相当する電圧がゲート電圧として供給される。このた
め、他の集積回路の出力信号電圧が第2の電源電圧に相
当するときであっても、トランジスタのゲート酸化膜に
第2の電源電圧が直接かかることはなく、その代わりに
所定の降下電圧がかかることになる。これにより、第2
の電源のみが立ち上がったときでも、トランジスタのゲ
ート酸化膜が破壊されることがなくなり、したがって、
第1の電源を立ち上げた後に第2の電源を立ち上げる、
といった特定の電源立ち上げシーケンスが不要になる。
【0021】そして、請求項2の発明では、前記請求項
1の集積回路における所定の降下電圧は、前記第2の電
源電圧から所定のゲート耐圧を減じたものに相当する電
圧以上で、かつ、前記所定のゲート耐圧以下であるもの
とする。
1の集積回路における所定の降下電圧は、前記第2の電
源電圧から所定のゲート耐圧を減じたものに相当する電
圧以上で、かつ、前記所定のゲート耐圧以下であるもの
とする。
【0022】また、請求項3の発明では、前記請求項1
の集積回路におけるゲート電圧供給回路は、第2の電源
電圧を供給する第2の電源と接続されており、この第2
の電源から与えられた電圧を前記所定の降下電圧だけ降
下させる電圧降下回路と、第1の電源電圧を供給する第
1の電源と接続されており、この第1の電源から第1の
電源電圧が与えられたときは、この第1の電源電圧を前
記ゲート電圧として出力する一方、第1の電源から第1
の電源電圧が与えられないときは、前記電圧降下回路の
出力電圧を前記ゲート電圧として出力する出力切換回路
とを備えたものとする。
の集積回路におけるゲート電圧供給回路は、第2の電源
電圧を供給する第2の電源と接続されており、この第2
の電源から与えられた電圧を前記所定の降下電圧だけ降
下させる電圧降下回路と、第1の電源電圧を供給する第
1の電源と接続されており、この第1の電源から第1の
電源電圧が与えられたときは、この第1の電源電圧を前
記ゲート電圧として出力する一方、第1の電源から第1
の電源電圧が与えられないときは、前記電圧降下回路の
出力電圧を前記ゲート電圧として出力する出力切換回路
とを備えたものとする。
【0023】そして、請求項4の発明では、前記請求項
3の集積回路における出力切換回路は、一端に前記電圧
降下回路の出力が与えられるとともに、他端が当該ゲー
ト電圧供給回路の出力端子と接続され、かつ、ゲートが
第1の電源と接続された第1のP型トランジスタと、一
端に前記電圧降下回路の出力が与えられるとともに、他
端が接地され、かつ、ゲートが第1の電源と接続された
第2のP型トランジスタと、一端が第1の電源と接続さ
れるとともに、他端が当該ゲート電圧供給回路の出力端
子と接続され、かつ、ゲートが接地された第3のP型ト
ランジスタとを備えたものとし、前記電圧降下回路は、
一端が第2の電源に接続され、かつ、ゲートが当該ゲー
ト電圧供給回路の出力端子と接続された第4のP型トラ
ンジスタと、前記第4のP型トランジスタの他端の電圧
を、所定電圧だけ降下させる電圧降下部とを備えたもの
とする。
3の集積回路における出力切換回路は、一端に前記電圧
降下回路の出力が与えられるとともに、他端が当該ゲー
ト電圧供給回路の出力端子と接続され、かつ、ゲートが
第1の電源と接続された第1のP型トランジスタと、一
端に前記電圧降下回路の出力が与えられるとともに、他
端が接地され、かつ、ゲートが第1の電源と接続された
第2のP型トランジスタと、一端が第1の電源と接続さ
れるとともに、他端が当該ゲート電圧供給回路の出力端
子と接続され、かつ、ゲートが接地された第3のP型ト
ランジスタとを備えたものとし、前記電圧降下回路は、
一端が第2の電源に接続され、かつ、ゲートが当該ゲー
ト電圧供給回路の出力端子と接続された第4のP型トラ
ンジスタと、前記第4のP型トランジスタの他端の電圧
を、所定電圧だけ降下させる電圧降下部とを備えたもの
とする。
【0024】さらに、請求項5の発明では、前記請求項
4の集積回路における電圧降下部は、1個または直列接
続された複数個のダイオードまたはダイオード接続され
たトランジスタを用いて、電圧降下を行うものとする。
4の集積回路における電圧降下部は、1個または直列接
続された複数個のダイオードまたはダイオード接続され
たトランジスタを用いて、電圧降下を行うものとする。
【0025】また、請求項6の発明では、前記請求項1
の集積回路における入力回路は、前記内部回路から、前
記他の集積回路への信号の出力を行うものとする。
の集積回路における入力回路は、前記内部回路から、前
記他の集積回路への信号の出力を行うものとする。
【0026】また、請求項7の発明が講じた解決手段
は、第1の電源電圧によって動作する集積回路が有する
トランジスタにゲート電圧を供給するゲート電圧供給回
路として、前記トランジスタは、第1の電源電圧と異な
る第2の電源電圧によって動作する他の集積回路から出
力された信号が前記集積回路に入力されたときに、その
出力信号の電圧が一端に印加されるものとし、当該ゲー
ト電圧供給回路は、前記第1および第2の電源電圧によ
って動作し、かつ、第1の電源電圧が与えられないで第
2の電源電圧が与えられたとき、この第2の電源電圧か
ら所定の降下電圧を減じたものに相当する電圧をゲート
電圧として供給するものである。
は、第1の電源電圧によって動作する集積回路が有する
トランジスタにゲート電圧を供給するゲート電圧供給回
路として、前記トランジスタは、第1の電源電圧と異な
る第2の電源電圧によって動作する他の集積回路から出
力された信号が前記集積回路に入力されたときに、その
出力信号の電圧が一端に印加されるものとし、当該ゲー
ト電圧供給回路は、前記第1および第2の電源電圧によ
って動作し、かつ、第1の電源電圧が与えられないで第
2の電源電圧が与えられたとき、この第2の電源電圧か
ら所定の降下電圧を減じたものに相当する電圧をゲート
電圧として供給するものである。
【0027】そして、請求項8の発明では、前記請求項
7のゲート電圧供給回路は、第2の電源電圧を供給する
第2の電源と接続されており、前記第2の電源から与え
られた電圧を前記所定の降下電圧だけ降下させる電圧降
下回路と、第1の電源電圧を供給する第1の電源と接続
されており、この第1の電源から第1の電源電圧が与え
られたときは、この第1の電源電圧を前記ゲート電圧と
して出力する一方、第1の電源電圧が与えられないとき
は、前記電圧降下回路の出力電圧を前記ゲート電圧とし
て出力する出力切換回路とを備えたものとし、前記出力
切換回路は、一端に前記電圧降下回路の出力が与えられ
るとともに、他端が当該ゲート電圧供給回路の出力端子
と接続され、かつ、ゲートが第1の電源と接続された第
1のP型トランジスタと、一端に前記電圧降下回路の出
力が与えられるとともに、他端が接地され、かつ、ゲー
トが第1の電源と接続された第2のP型トランジスタ
と、一端が第1の電源と接続されるとともに、他端が当
該ゲート電圧供給回路の出力端子と接続され、かつ、ゲ
ートが接地された第3のP型トランジスタとを備えたも
のとし、前記電圧降下回路は、一端が第2の電源に接続
され、かつ、ゲートが当該ゲート電圧供給回路の出力端
子と接続された第4のP型トランジスタと、前記第4の
P型トランジスタの他端の電圧を所定電圧だけ降下させ
る電圧降下部とを備えたものとする。
7のゲート電圧供給回路は、第2の電源電圧を供給する
第2の電源と接続されており、前記第2の電源から与え
られた電圧を前記所定の降下電圧だけ降下させる電圧降
下回路と、第1の電源電圧を供給する第1の電源と接続
されており、この第1の電源から第1の電源電圧が与え
られたときは、この第1の電源電圧を前記ゲート電圧と
して出力する一方、第1の電源電圧が与えられないとき
は、前記電圧降下回路の出力電圧を前記ゲート電圧とし
て出力する出力切換回路とを備えたものとし、前記出力
切換回路は、一端に前記電圧降下回路の出力が与えられ
るとともに、他端が当該ゲート電圧供給回路の出力端子
と接続され、かつ、ゲートが第1の電源と接続された第
1のP型トランジスタと、一端に前記電圧降下回路の出
力が与えられるとともに、他端が接地され、かつ、ゲー
トが第1の電源と接続された第2のP型トランジスタ
と、一端が第1の電源と接続されるとともに、他端が当
該ゲート電圧供給回路の出力端子と接続され、かつ、ゲ
ートが接地された第3のP型トランジスタとを備えたも
のとし、前記電圧降下回路は、一端が第2の電源に接続
され、かつ、ゲートが当該ゲート電圧供給回路の出力端
子と接続された第4のP型トランジスタと、前記第4の
P型トランジスタの他端の電圧を所定電圧だけ降下させ
る電圧降下部とを備えたものとする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に
おいては、特に断らない限り、電源名または端子名を表
す符号はその電圧値も兼ねるものとする。
て、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に
おいては、特に断らない限り、電源名または端子名を表
す符号はその電圧値も兼ねるものとする。
【0029】図1は本発明の一実施形態に係る集積回路
の構成の概略を示す図である。図1において、1は第1
の電源電圧VDD1によって動作する内部回路3を有す
る集積回路、2は第1の電源電圧VDD1と異なる第2
の電源電圧VDD2によって動作する他の集積回路であ
る。集積回路1は、内部回路3と他の集積回路2との間
の信号の入力および出力を行う入出力回路20を複数個
備えており、また他の集積回路2は、各入出力回路20
に対応して、その内部回路4と集積回路1との間の信号
の入力および出力を行う入出力回路5を備えている。
の構成の概略を示す図である。図1において、1は第1
の電源電圧VDD1によって動作する内部回路3を有す
る集積回路、2は第1の電源電圧VDD1と異なる第2
の電源電圧VDD2によって動作する他の集積回路であ
る。集積回路1は、内部回路3と他の集積回路2との間
の信号の入力および出力を行う入出力回路20を複数個
備えており、また他の集積回路2は、各入出力回路20
に対応して、その内部回路4と集積回路1との間の信号
の入力および出力を行う入出力回路5を備えている。
【0030】また集積回路1は、入力回路としての各入
出力回路20が有する少なくとも1つのトランジスタに
ゲート電圧を供給するゲート電圧供給回路10を備えて
いる。ゲート電圧供給回路10は、各入出力回路20が
有するトランジスタのうち、他の集積回路2の出力信号
が入力されたときにその出力信号電圧が一端に印加され
るものに、ゲート電圧を供給する。ゲート電圧供給回路
10からゲート電圧が供給されるトランジスタは、ゲー
トが第1の電源VDD1と接続されていると仮定した場
合に、第1の電源VDD1が立ち上がっていない状態
で、他の集積回路2から第2の電源電圧VDD2を有す
る信号が入力されたときに、ゲート酸化膜にゲート耐圧
以上の電圧がかかるおそれが高い。このため、本発明で
は、このようなトランジスタにゲート電圧供給回路10
からゲート電圧を供給する。
出力回路20が有する少なくとも1つのトランジスタに
ゲート電圧を供給するゲート電圧供給回路10を備えて
いる。ゲート電圧供給回路10は、各入出力回路20が
有するトランジスタのうち、他の集積回路2の出力信号
が入力されたときにその出力信号電圧が一端に印加され
るものに、ゲート電圧を供給する。ゲート電圧供給回路
10からゲート電圧が供給されるトランジスタは、ゲー
トが第1の電源VDD1と接続されていると仮定した場
合に、第1の電源VDD1が立ち上がっていない状態
で、他の集積回路2から第2の電源電圧VDD2を有す
る信号が入力されたときに、ゲート酸化膜にゲート耐圧
以上の電圧がかかるおそれが高い。このため、本発明で
は、このようなトランジスタにゲート電圧供給回路10
からゲート電圧を供給する。
【0031】以下の説明では、第1の電源電圧VDD1
を3.3Vとし、第2の電源電圧VDD2を5.0Vと
する。
を3.3Vとし、第2の電源電圧VDD2を5.0Vと
する。
【0032】図2は図1におけるゲート電圧供給回路1
0の構成例を示す回路図である。図2において、11は
第2の電源VDD2と接続されており、第2の電源VD
D2から与えらた電圧を所定の降下電圧Vdropだけ降下
させる電圧降下回路、15は第1の電源VDD1と接続
されており、第1の電源VDD1から第1の電源電圧V
DD1が与えられるか否かによって出力を切り換える出
力切換回路である。またVREFはゲート電圧出力端子
であり、ゲート電圧供給回路10は出力切換回路15の
出力電圧を端子VREFからゲート電圧として供給す
る。
0の構成例を示す回路図である。図2において、11は
第2の電源VDD2と接続されており、第2の電源VD
D2から与えらた電圧を所定の降下電圧Vdropだけ降下
させる電圧降下回路、15は第1の電源VDD1と接続
されており、第1の電源VDD1から第1の電源電圧V
DD1が与えられるか否かによって出力を切り換える出
力切換回路である。またVREFはゲート電圧出力端子
であり、ゲート電圧供給回路10は出力切換回路15の
出力電圧を端子VREFからゲート電圧として供給す
る。
【0033】電圧降下回路11は、一端が第2の電源V
DD2に接続され、かつ、ゲートが端子VREFと接続
された第4のP型トランジスタとしてのPMOS13
と、ダイオード接続された3個のPMOSが直列に接続
されてなり、PMOS13の他端の電圧を所定電圧だけ
降下させる電圧降下部12とを有している。また出力切
換回路15は、一端に電圧降下回路11の出力が与えら
れるとともに他端が端子VREFと接続され、かつ、ゲ
ートが第1の電源VDD1と接続された第1のP型トラ
ンジスタとしてのPMOS16と、一端に電圧降下回路
11の出力が与えられるとともに他端が接地され、か
つ、ゲートが第1の電源VDD1と接続された第2のP
型トランジスタとしてのPMOS17と、一端が第1の
電源VDD1と接続されるとともに他端が端子VREF
と接続され、かつ、ゲートが接地された第3のP型トラ
ンジスタとしてのPMOS18とを有している。
DD2に接続され、かつ、ゲートが端子VREFと接続
された第4のP型トランジスタとしてのPMOS13
と、ダイオード接続された3個のPMOSが直列に接続
されてなり、PMOS13の他端の電圧を所定電圧だけ
降下させる電圧降下部12とを有している。また出力切
換回路15は、一端に電圧降下回路11の出力が与えら
れるとともに他端が端子VREFと接続され、かつ、ゲ
ートが第1の電源VDD1と接続された第1のP型トラ
ンジスタとしてのPMOS16と、一端に電圧降下回路
11の出力が与えられるとともに他端が接地され、か
つ、ゲートが第1の電源VDD1と接続された第2のP
型トランジスタとしてのPMOS17と、一端が第1の
電源VDD1と接続されるとともに他端が端子VREF
と接続され、かつ、ゲートが接地された第3のP型トラ
ンジスタとしてのPMOS18とを有している。
【0034】図2のゲート電圧供給回路10の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0035】第2の電源VDD2のみが立ち上がり、第
1の電源VDD1が立ち上がっていないとき、第1の電
源VDD1と接続された箇所には電圧として0Vが与え
られる。このとき、電圧降下部12を構成するPMOS
の,基板バイアス効果を考慮した閾値電圧をVT1とす
ると、電源降下回路11は第2の電源電圧VDD2を所
定の降下電圧Vdropとして3VT1だけ降下させて出力
する。すなわち、電源降下回路11の出力電圧は(VD
D2−3VT1)となり、VT1を約1Vとすると、電
源降下回路11の出力電圧は約2.0Vになる。
1の電源VDD1が立ち上がっていないとき、第1の電
源VDD1と接続された箇所には電圧として0Vが与え
られる。このとき、電圧降下部12を構成するPMOS
の,基板バイアス効果を考慮した閾値電圧をVT1とす
ると、電源降下回路11は第2の電源電圧VDD2を所
定の降下電圧Vdropとして3VT1だけ降下させて出力
する。すなわち、電源降下回路11の出力電圧は(VD
D2−3VT1)となり、VT1を約1Vとすると、電
源降下回路11の出力電圧は約2.0Vになる。
【0036】このとき、出力切換回路15において、P
MOS16はゲート電位が0Vであるため導通状態にな
り、これにより、ゲート電圧出力端子VREFには電圧
(VDD2−3VT1)が供給される。PMOS17は
導通状態、PMOS18は遮断状態である。
MOS16はゲート電位が0Vであるため導通状態にな
り、これにより、ゲート電圧出力端子VREFには電圧
(VDD2−3VT1)が供給される。PMOS17は
導通状態、PMOS18は遮断状態である。
【0037】一方、第1の電源VDD1のみが立ち上が
り、第2の電源VDD2が立ち上がっていないとき、第
2の電源VDD2と接続された箇所すなわち電圧降下回
路11の入力には0Vが与えられる。このとき、電圧降
下部12には、PMOS18のドレイン−基板間に形成
されたダイオードによって、(VDD1−ダイオードの
ビルトイン電圧)が入力電圧VINとして与えられる。
したがって、電圧降下回路11の出力電圧は(VIN−
VT1)になる。ダイオードのビルトイン電圧を約0.
7Vとすると、電圧降下部12の出力電圧は約1.6
(=3.3−0.7−1.0)Vになる。
り、第2の電源VDD2が立ち上がっていないとき、第
2の電源VDD2と接続された箇所すなわち電圧降下回
路11の入力には0Vが与えられる。このとき、電圧降
下部12には、PMOS18のドレイン−基板間に形成
されたダイオードによって、(VDD1−ダイオードの
ビルトイン電圧)が入力電圧VINとして与えられる。
したがって、電圧降下回路11の出力電圧は(VIN−
VT1)になる。ダイオードのビルトイン電圧を約0.
7Vとすると、電圧降下部12の出力電圧は約1.6
(=3.3−0.7−1.0)Vになる。
【0038】このとき出力切換回路15において、PM
OS16はゲート電位がVDD1すなわち3.3V、ソ
ース電位が約1.6Vになるので、遮断状態になる。ま
た、PMOS17もゲート電位がVDD1すなわち3.
3V、ソース電位が約1.6Vであるので、遮断状態に
なる。また、PMOS18はPMOS17が遮断状態に
なるためにゲートが接地され、導通状態になる。PMO
S18の一端は第1の電源VDD1に接続されているの
で、他端に接続されているゲート電圧出力端子VREF
には第1の電源電圧VDD1が出力される。
OS16はゲート電位がVDD1すなわち3.3V、ソ
ース電位が約1.6Vになるので、遮断状態になる。ま
た、PMOS17もゲート電位がVDD1すなわち3.
3V、ソース電位が約1.6Vであるので、遮断状態に
なる。また、PMOS18はPMOS17が遮断状態に
なるためにゲートが接地され、導通状態になる。PMO
S18の一端は第1の電源VDD1に接続されているの
で、他端に接続されているゲート電圧出力端子VREF
には第1の電源電圧VDD1が出力される。
【0039】すなわち、ゲート電圧出力端子VREFか
らは、第1の電源VDD1のみが立ち上がっているとき
は、第1の電源電圧VDD1が出力される一方、第2の
電源VDD2のみが立ち上がっているときは、第2の電
源電圧VDD2から電圧降下部12による降下電圧を減
じたものに相当する電圧(VDD2−3VT1)が出力
される。
らは、第1の電源VDD1のみが立ち上がっているとき
は、第1の電源電圧VDD1が出力される一方、第2の
電源VDD2のみが立ち上がっているときは、第2の電
源電圧VDD2から電圧降下部12による降下電圧を減
じたものに相当する電圧(VDD2−3VT1)が出力
される。
【0040】また、電圧降下回路11のPMOS13
は、出力切換回路15のPMOS18から第2の電源V
DD2への電流の流れ込みを防止するために、設けられ
ている。すなわち、電圧降下部12が第2の電源VDD
2に直接接続されているものとすると、第1の電源VD
D1のみを立ち上げたときに、PMOS18のドレイン
基板を介して第2の電源VDD2に流れ込み電流が発生
する。この電流の流れ込みを、第2の電源VDD2と電
圧降下部12との間に設けたPMOS13によって防止
している。
は、出力切換回路15のPMOS18から第2の電源V
DD2への電流の流れ込みを防止するために、設けられ
ている。すなわち、電圧降下部12が第2の電源VDD
2に直接接続されているものとすると、第1の電源VD
D1のみを立ち上げたときに、PMOS18のドレイン
基板を介して第2の電源VDD2に流れ込み電流が発生
する。この電流の流れ込みを、第2の電源VDD2と電
圧降下部12との間に設けたPMOS13によって防止
している。
【0041】図3は図1における入出力回路20の構成
例を示す回路図である。図3に示す入出力回路20は、
基本的には、従来技術の項で示した図4の入出力回路と
同様の構成からなる。ただし、図4と異なるのは、PM
OS34およびNMOS35,37のゲートに、第1の
電源VDD1の代わりに、図2に示すゲート電圧供給回
路10のゲート電圧出力端子VREFが接続されている
点である。
例を示す回路図である。図3に示す入出力回路20は、
基本的には、従来技術の項で示した図4の入出力回路と
同様の構成からなる。ただし、図4と異なるのは、PM
OS34およびNMOS35,37のゲートに、第1の
電源VDD1の代わりに、図2に示すゲート電圧供給回
路10のゲート電圧出力端子VREFが接続されている
点である。
【0042】すなわち、PMOS34およびNMOS3
5,37のゲートには、第1の電源VDD1が立ち上が
っているときは、第1の電源電圧VDD1が印加され、
第1の電源VDD1が立ち上がっておらず、第2の電源
VDD2のみが立ち上がっているときは、第2の電源電
圧VDD2から電圧降下部12による降下電圧を減じた
ものに相当する電圧(VDD2−3VT1)が、印加さ
れる。
5,37のゲートには、第1の電源VDD1が立ち上が
っているときは、第1の電源電圧VDD1が印加され、
第1の電源VDD1が立ち上がっておらず、第2の電源
VDD2のみが立ち上がっているときは、第2の電源電
圧VDD2から電圧降下部12による降下電圧を減じた
ものに相当する電圧(VDD2−3VT1)が、印加さ
れる。
【0043】第1の電源VDD1が立ち上がっていない
ときに、外部入出力端子PADに第2の電源電圧VDD
2すなわち5Vの信号が入力されたとする。この場合、
PMOS34およびNMOS35,37は、一端にはV
DD2すなわち5Vが印加され、ゲート電圧は(VDD
2−3VT1)なので、ゲート酸化膜には電圧(3VT
1)が印加される。したがって、3VT1が規定のゲー
ト耐圧以下であれば、ゲート酸化膜破壊を起こす可能性
はない。
ときに、外部入出力端子PADに第2の電源電圧VDD
2すなわち5Vの信号が入力されたとする。この場合、
PMOS34およびNMOS35,37は、一端にはV
DD2すなわち5Vが印加され、ゲート電圧は(VDD
2−3VT1)なので、ゲート酸化膜には電圧(3VT
1)が印加される。したがって、3VT1が規定のゲー
ト耐圧以下であれば、ゲート酸化膜破壊を起こす可能性
はない。
【0044】ゲート電圧供給回路10における降下電圧
Vdropは、以下のように設定すればよい。ここでは、ゲ
ート酸化膜耐圧をVgとする。
Vdropは、以下のように設定すればよい。ここでは、ゲ
ート酸化膜耐圧をVgとする。
【0045】図3の入出力回路20におけるPMOS3
4およびNMOS35,37からみると、ゲート酸化膜
耐圧Vgと降下電圧Vdropとは、次のような関係を満た
す必要がある。
4およびNMOS35,37からみると、ゲート酸化膜
耐圧Vgと降下電圧Vdropとは、次のような関係を満た
す必要がある。
【0046】 VDD2−(VDD2−Vdrop) ≦ Vg ∴ Vdrop ≦ Vg 一方、図2のゲート電圧供給回路10において、第1の
電源VDD1が立ち上がっていない状態を考えると、P
MOS16,17からみると、ゲート酸化膜耐圧Vgと
降下電圧Vdropとは、次のような関係を満たす必要があ
る。
電源VDD1が立ち上がっていない状態を考えると、P
MOS16,17からみると、ゲート酸化膜耐圧Vgと
降下電圧Vdropとは、次のような関係を満たす必要があ
る。
【0047】VDD2−Vdrop ≦ Vg ∴ Vdrop ≧ VDD2−Vg したがって、降下電圧Vdropは次の関係を満たす必要が
ある。
ある。
【0048】 VDD2−Vg ≦ Vdrop ≦ Vg …(1) ここで、例えばVDD2を5V、Vgを4.6Vとする
と、 0.4 ≦ Vdrop ≦ 4.6 となる。降下電圧Vdropは式(1)を満たす値であれば
よいが、本実施形態では、Vdrop=3VT1=約3Vと
している。電圧降下回路11の構成は、所望の降下電圧
Vdropだけ電圧を降下させることができるものであれ
ば、どのようなものであってもかまわない。例えば、ダ
イオード接続されたトランジスタの代わりにダイオード
を用いてもよいし、その個数も降下電圧Vdropに応じて
適宜定めればよい。
と、 0.4 ≦ Vdrop ≦ 4.6 となる。降下電圧Vdropは式(1)を満たす値であれば
よいが、本実施形態では、Vdrop=3VT1=約3Vと
している。電圧降下回路11の構成は、所望の降下電圧
Vdropだけ電圧を降下させることができるものであれ
ば、どのようなものであってもかまわない。例えば、ダ
イオード接続されたトランジスタの代わりにダイオード
を用いてもよいし、その個数も降下電圧Vdropに応じて
適宜定めればよい。
【0049】なお、入出力回路の構成は、図3に示すも
のに限られるものではない。他の集積回路2の出力信号
が入力されたときにその出力信号電圧が一端に印加され
るトランジスタを有する構成であれば、本発明は有効で
ある。また、出力機能を有さない入力回路に対しても、
同様に本発明は有効である。
のに限られるものではない。他の集積回路2の出力信号
が入力されたときにその出力信号電圧が一端に印加され
るトランジスタを有する構成であれば、本発明は有効で
ある。また、出力機能を有さない入力回路に対しても、
同様に本発明は有効である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によると、第1の電
源電圧が与えられないで第2の電源電圧が与えられたと
き、入力回路のトランジスタのゲート酸化膜に第2の電
源電圧が直接かかることはないので、第2の電源のみが
立ち上がったときでも、トランジスタのゲート酸化膜が
破壊されることはない。したがって、第1の電源を立ち
上げた後に第2の電源を立ち上げる、といった特定の電
源立ち上げシーケンスが不要になる。
源電圧が与えられないで第2の電源電圧が与えられたと
き、入力回路のトランジスタのゲート酸化膜に第2の電
源電圧が直接かかることはないので、第2の電源のみが
立ち上がったときでも、トランジスタのゲート酸化膜が
破壊されることはない。したがって、第1の電源を立ち
上げた後に第2の電源を立ち上げる、といった特定の電
源立ち上げシーケンスが不要になる。
【図1】本発明の一実施形態に係る集積回路および他の
集積回路の全体構成を示す図である。
集積回路の全体構成を示す図である。
【図2】図1におけるゲート電圧供給回路の構成を示す
図である。
図である。
【図3】図1における入出力回路の構成を示す図であ
る。
る。
【図4】従来の入出力回路の構成を示す図である。
VDD1 第1の電源,第1の電源電圧 VDD2 第2の電源,第2の電源電圧 Vdrop 降下電圧 VREF ゲート電圧供給端子,ゲート電圧 1 集積回路 2 他の集積回路 3 内部回路 10 ゲート電圧供給回路 11 電圧降下回路 12 電圧降下部 13 第4のP型トランジスタ 15 出力切換回路 16 第1のP型トランジスタ 17 第2のP型トランジスタ 18 第3のP型トランジスタ 20 入出力回路(入力回路)
Claims (8)
- 【請求項1】 第1の電源電圧によって動作する内部回
路を有する集積回路であって、 前記内部回路に対し、前記第1の電源電圧と異なる第2
の電源電圧によって動作する他の集積回路から出力され
た信号の入力を行う入力回路と、 前記入力回路が有するトランジスタのうちの、前記他の
集積回路の出力信号が入力されたときにその出力信号の
電圧が一端に印加されるものに、ゲート電圧を供給する
ゲート電圧供給回路とを備え、 前記ゲート電圧供給回路は、 前記第1および第2の電源電圧によって動作し、かつ、
第1の電源電圧が与えられないで第2の電源電圧が与え
られたとき、この第2の電源電圧から所定の降下電圧を
減じたものに相当する電圧を、ゲート電圧として供給す
るものであることを特徴とする集積回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の集積回路において、 前記所定の降下電圧は、 前記第2の電源電圧から所定のゲート耐圧を減じたもの
に相当する電圧以上で、かつ、前記所定のゲート耐圧以
下であることを特徴とする集積回路。 - 【請求項3】 請求項1記載の集積回路において、 前記ゲート電圧供給回路は、 第2の電源電圧を供給する第2の電源と接続されてお
り、この第2の電源から与えられた電圧を前記所定の降
下電圧だけ降下させる電圧降下回路と、 第1の電源電圧を供給する第1の電源と接続されてお
り、この第1の電源から第1の電源電圧が与えられたと
きは、この第1の電源電圧を前記ゲート電圧として出力
する一方、第1の電源から第1の電源電圧が与えられな
いときは、前記電圧降下回路の出力電圧を前記ゲート電
圧として出力する出力切換回路とを備えたものであるこ
とを特徴とする集積回路。 - 【請求項4】 請求項3記載の集積回路において、 前記出力切換回路は、 一端に前記電圧降下回路の出力が与えられるとともに、
他端が当該ゲート電圧供給回路の出力端子と接続され、
かつ、ゲートが第1の電源と接続された第1のP型トラ
ンジスタと、 一端に前記電圧降下回路の出力が与えられるとともに、
他端が接地され、かつ、ゲートが第1の電源と接続され
た第2のP型トランジスタと、 一端が第1の電源と接続されるとともに、他端が当該ゲ
ート電圧供給回路の出力端子と接続され、かつ、ゲート
が接地された第3のP型トランジスタとを備えたもので
あり、 前記電圧降下回路は、 一端が第2の電源に接続され、かつ、ゲートが当該ゲー
ト電圧供給回路の出力端子と接続された第4のP型トラ
ンジスタと、 前記第4のP型トランジスタの他端の電圧を、所定電圧
だけ降下させる電圧降下部とを備えたものであることを
特徴とする集積回路。 - 【請求項5】 請求項4記載の集積回路において、 前記電圧降下部は、 1個または直列接続された複数個のダイオードまたはダ
イオード接続されたトランジスタを用いて、電圧降下を
行うものであることを特徴とする集積回路。 - 【請求項6】 請求項1記載の集積回路において、 前記入力回路は、 前記内部回路から、前記他の集積回路への信号の出力を
行うものであることを特徴とする集積回路。 - 【請求項7】 第1の電源電圧によって動作する集積回
路が有するトランジスタに、ゲート電圧を供給するゲー
ト電圧供給回路であって、 前記トランジスタは、 第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧によって動作す
る他の集積回路から出力された信号が、前記集積回路に
入力されたときに、その出力信号の電圧が一端に印加さ
れるものであり、 当該ゲート電圧供給回路は、 前記第1および第2の電源電圧によって動作し、かつ、 第1の電源電圧が与えられないで第2の電源電圧が与え
られたとき、この第2の電源電圧から所定の降下電圧を
減じたものに相当する電圧を、ゲート電圧として供給す
るものであることを特徴とするゲート電圧供給回路。 - 【請求項8】 請求項7記載のゲート電圧供給回路は、 第2の電源電圧を供給する第2の電源と接続されてお
り、前記第2の電源から与えられた電圧を前記所定の降
下電圧だけ降下させる電圧降下回路と、 第1の電源電圧を供給する第1の電源と接続されてお
り、この第1の電源から第1の電源電圧が与えられたと
きは、この第1の電源電圧を前記ゲート電圧として出力
する一方、第1の電源電圧が与えられないときは、前記
電圧降下回路の出力電圧を前記ゲート電圧として出力す
る出力切換回路とを備え、 前記出力切換回路は、 一端に前記電圧降下回路の出力が与えられるとともに、
他端が当該ゲート電圧供給回路の出力端子と接続され、
かつ、ゲートが第1の電源と接続された第1のP型トラ
ンジスタと、 一端に前記電圧降下回路の出力が与えられるとともに、
他端が接地され、かつ、ゲートが第1の電源と接続され
た第2のP型トランジスタと、 一端が第1の電源と接続されるとともに、他端が当該ゲ
ート電圧供給回路の出力端子と接続され、かつ、ゲート
が接地された第3のP型トランジスタとを備えたもので
あり、 前記電圧降下回路は、 一端が第2の電源に接続され、かつ、ゲートが当該ゲー
ト電圧供給回路の出力端子と接続された第4のP型トラ
ンジスタと、 前記第4のP型トランジスタの他端の電圧を、所定電圧
だけ降下させる電圧降下部とを備えたものであることを
特徴とするゲート電圧供給回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11131281A JP2000322139A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 集積回路およびゲート電圧供給回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11131281A JP2000322139A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 集積回路およびゲート電圧供給回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000322139A true JP2000322139A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15054288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11131281A Pending JP2000322139A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 集積回路およびゲート電圧供給回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000322139A (ja) |
-
1999
- 1999-05-12 JP JP11131281A patent/JP2000322139A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3109641B2 (ja) | 多重電源分離を備えたフルスイングパワーダウンバッファ回路 | |
US5736869A (en) | Output driver with level shifting and voltage protection | |
JP3210567B2 (ja) | 半導体出力回路 | |
EP0702860B1 (en) | Overvoltage protection | |
US6614283B1 (en) | Voltage level shifter | |
US7372765B2 (en) | Power-gating system and method for integrated circuit devices | |
US5917348A (en) | CMOS bidirectional buffer for mixed voltage applications | |
JPH11195975A (ja) | レベル変換回路および半導体集積回路装置 | |
US20080178020A1 (en) | Semiconductor integrated circuit device and electronic device | |
JPH088719A (ja) | 混合電圧出力バッファ回路 | |
US6803789B1 (en) | High voltage tolerant output buffer | |
KR100363381B1 (ko) | 반도체 칩, 반도체 인터페이스 회로, 반도체 칩의 회로보호 방법 및 그 보호 회로 | |
EP0874462B1 (en) | Pull-up circuit and semiconductor device using the same | |
US6201428B1 (en) | 5-volt tolerant 3-volt drive push-pull buffer/driver | |
US7218145B2 (en) | Level conversion circuit | |
US6064231A (en) | CMOS input buffer protection circuit | |
US7239177B2 (en) | High voltage tolerant off chip driver circuit | |
WO2004107578A1 (ja) | 半導体装置 | |
US6313671B1 (en) | Low-power integrated circuit I/O buffer | |
US5952866A (en) | CMOS output buffer protection circuit | |
US5903180A (en) | Voltage tolerant bus hold latch | |
JP2002533971A (ja) | 過電圧保護i/oバッファ | |
US6441670B1 (en) | 5V-tolerant receiver for low voltage CMOS technologies | |
JPH11330942A (ja) | 出力バッファ回路 | |
JP2000322139A (ja) | 集積回路およびゲート電圧供給回路 |