JP2000321368A - 反射型赤外線検知器 - Google Patents

反射型赤外線検知器

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JP2000321368A
JP2000321368A JP11129440A JP12944099A JP2000321368A JP 2000321368 A JP2000321368 A JP 2000321368A JP 11129440 A JP11129440 A JP 11129440A JP 12944099 A JP12944099 A JP 12944099A JP 2000321368 A JP2000321368 A JP 2000321368A
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mirror
reflection mirror
reflection
infrared rays
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JP11129440A
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English (en)
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Yuko Ikeda
祐幸 池田
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Optex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射ミラーの設置が侵入者に視認され難く、
外乱光の反射による誤動作も防止できる回帰反射型赤外
線検知器を提供することを目的とする。 【解決手段】 近赤外線Rの投光素子1と受光素子2を
有する投受光器3と、前記投光素子1から送出された近
赤外線Rを前記受光素子2へ向けて反射させる多数の反
射小面50を有する反射ミラー5とを備えた回帰反射型
赤外線検知器において、前記反射ミラー5を以下の構成
とする。すなわち、反射ミラー5は、近赤外線を透過さ
せ、かつ、近赤外線の透過を妨げる材料で形成し、か
つ、少なくとも前面5aが黒色もしくはそれに近い暗色
を呈したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投受光器から送出
された近赤外線を反射ミラーで投受光器へ向けて反射さ
せるようにした防犯用の反射型赤外線検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】近赤外線を用いて不審者等の侵入を検知
する検知器は、近赤外線を発光・照射する投光部と、照
射された近赤外線を受光・弁別し受光状態に応じた信号
を出力する受光部とを備えたものであり、その構成に
は、大別して以下の3つのタイプがある。
【0003】対向型検知器:投光部と受光部を警戒区域
の両端部に離して設置し、投光部と受光部の間を侵入者
が遮り、受光していた近赤外線が遮られることで、信号
を出力する。ミラー反射型検知器:警戒区域の一側に投
光部および受光部の両方を設置するとともに、他側に反
射ミラーを設置し、投光部・受光部と反射ミラーの間を
侵入者が遮り、反射して受光していた近赤外線が遮られ
ることで、信号を出力する。直接反射型検知器:警戒区
域の一側に投光部および受光部の両方を設置するととも
に、他側には何も設置しない構成とし、通常は近赤外線
を受光しないが、侵入者があると、その侵入者に当たっ
て反射した近赤外線を受光することで、信号を出力す
る。
【0004】前記各タイプの検出器において、投光部だ
け、あるいは受光部だけを投光・受光の向きを調整可能
に収納したケース(対向型の場合)や、投光部および受
光部の両方を投光・受光の向きを調整可能に収納したケ
ース(ミラー反射型や直接反射型の場合)は、その前面
が、近赤外線を良く透過し可視光線を透過しにくい特性
をもつ樹脂などからなる黒っぽいカバーで被覆されてい
る。このカバーにより、ケース内の投光部や受光部が隠
蔽されるので、投光部・受光部の向き、すなわち検知器
の警戒区域の方向がカムフラージュされるうえに、近赤
外線以外の外乱光の透過が妨げられ、受光部への影響が
軽減される。
【0005】ところで、ミラー反射型検知器では、反射
ミラーとして、自転車等に使用している回帰反射鏡を、
その前面を被覆しないで露出させたプレート状のものが
使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ミラー反
射型検知器では、反射ミラーの前面がカバーで被覆され
ていないので、自転車の回帰反射鏡と同様に、目立ち易
く、しかも可視光線を反射するので、設置状態の外観か
ら、それが反射ミラーであると侵入者が容易に認識で
き、さらには、その対面に検出器の本体が設置されてい
ることも発見され、ミラー反射型検知器によって警戒さ
れていること、および警戒区域を知られてしまうことと
なる。その結果、犯行の意志を持つ侵入者に対して対策
を講じさせるきっかけを与えるおそれがある。
【0007】また、反射ミラーの前面が、検知器の本体
の場合のように、近赤外線を良く透過し可視光線の透過
を妨げるカバーで被覆されていないので、警戒区域の外
からの強い可視光線が反射ミラーで反射されて受光部に
入射されると、検知器が誤動作を起こす懸念がある。
【0008】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
ので、反射ミラーの設置が侵入者に視認され難く、外乱
光の反射による誤動作も防止できる反射型赤外線検知器
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に係る反射型赤外線検知器
は、近赤外線の投光素子と受光素子を有する投受光器
と、前記投光素子から送出された近赤外線を前記受光素
子へ向けて反射させる多数の反射小面を後面に有する回
帰反射ミラーとを備え、前記回帰反射ミラーは、近赤外
線を透過させる材料で形成され、かつ、少なくとも前面
が可視光線の透過を妨げる黒色もしくはそれに近い暗色
を呈している。
【0010】前記反射型赤外線検知器によれば、投光素
子からの近赤外線は従来と同様に回帰反射ミラーの前面
を透過して、その後面で反射される一方で、回帰反射ミ
ラーの少なくとも前面が可視光線の透過を妨げる黒色も
しくはそれに近い暗色を呈しているので、設置された回
帰反射ミラーが侵入者に反射ミラーであることを認識さ
れ難く、検出器のタイプや警戒区域が犯行の意志をもつ
侵入者に容易に知られずに済む。また、外乱光である可
視光線が回帰反射ミラーで反射されるのを抑えることが
できるので、外乱光の反射による誤動作も防止できる。
【0011】本発明の請求項2に係る反射型赤外線検知
器は、近赤外線の投光素子と受光素子を有する投受光器
と、前記投光素子から送出された近赤外線を前記受光素
子へ向けて反射させる多数の反射小面を後面に有する回
帰反射ミラーと、前記回帰反射ミラーの少なくとも前面
を覆うカバーとを備え、前記カバーにおける少なくとも
前記反射ミラ−を見通す部分が、近赤外線を透過させる
材料で形成され、かつ、可視光線の透過を妨げる黒色も
しくはそれに近い暗色を呈している。
【0012】前記反射型赤外線検知器によれば、回帰反
射ミラーの前面を覆うカバーにおける少なくとも回帰反
射ミラーを見通す部分が、近赤外線を透過させる材料で
形成され、かつ、可視光線の透過を妨げる黒色もしくは
それに近い暗色を呈しているので、設置された反射ミラ
ーを侵入者が見ても、それを反射ミラーと簡単に見抜き
難く、検出器のタイプや警戒区域が犯行の意志をもつ侵
入者に容易に知られずに済む。また、反射ミラーの前面
を汚損から保護することもできる。
【0013】本発明の請求項3に係る反射型赤外線検知
器は、近赤外線の投光素子およびこれと第1の方向に沿
って並んだ受光素子を有する投受光器と、前記投光素子
から送出された近赤外線を前記受光素子へ向けて反射さ
せる反射ミラーと、前記反射ミラーを前記第1の方向に
延びる第1の軸心およびこれと直交する第2の軸心の回
りに回動自在に支持する回動支持機構と、反射ミラーお
よび回動支持機構を覆うカバーを備え、前記カバーにお
ける少なくとも前記反射ミラ−を見通す部分が、近赤外
線を透過させる材料で形成され、かつ、可視光線の透過
を妨げる黒色もしくはそれに近い暗色を呈している。こ
のときの反射ミラーは、前述の回帰反射ミラーはもちろ
んのこと、近赤外線を良く反射する鏡面を有するその他
のミラーでも良い。
【0014】前記反射型赤外線検知器によれば、ケース
に支持された反射ミラーを、前記第1の軸および第2の
軸の回りに回動させることにより、反射ミラーで反射さ
れた近赤外線が、投受光器の受光素子に正しく受光され
るように照準合わせを行うことができる。そして、反射
ミラーを回動させることにより、本発明の請求項1およ
び2では、反射ミラーを設置する面とほぼ垂直方向にし
か警戒区域を設けられなかったが、反射ミラーの回動す
る範囲を広く設定することで、壁、柱などの設置面に制
約されることなく、より広い範囲から警戒区域を選択し
て設けることができる。これに、少なくとも反射ミラー
を外部から見通す部分が、近赤外線を透過し、可視光線
の透過を妨げる黒色系の樹脂で形成されたカバーで覆う
ことにより、反射ミラーを外部より見えなくする。ま
た、カバーの外観形状を、これに対面する投受光器のそ
れと同じにすると、侵入者による対向型検知器と、ミラ
ー反射型検知器の区別も、困難になる。もちろん、外乱
光の反射による誤動作も防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
第1実施形態である回帰反射型赤外線検知器の構成図を
示す。この検知器は、近赤外線の投光素子aを有する投
光部1と、近赤外線の受光素子bを有する受光部2とを
収納した投受光器3と、前記投光素子aから送出された
近赤外線Rを前記受光素子bへ向けて反射させる多数の
反射小面を有する反射器4とからなる。前記投受光器3
は警戒区域の一側に設置され、前記反射器4は、警戒区
域の他側に設置される。
【0016】前記反射器4は、図2に示すように、自転
車などの夜間安全確保のために使用されている周知の回
帰反射ミラー5を取付用ベース6に張り付けた平板状の
ものであり、取付用ベース6には、壁面等へ締付け固定
するためのビス7の挿通孔8が形成されている。なお、
このほか、回帰反射ミラー5またはベース6の後面に両
面テープを貼り付けて、壁面等へ取り付けるようにして
もよい。
【0017】前記回帰型の反射ミラー5は近赤外線Rを
良く透過させる材料で形成され、図3(A)に示すよう
に、前面5aが凹凸のない平坦面で、後面5bが多数の
反射小面50を互いに90°で交差するように配置した
反射面となっている。反射小面50は、図3(B),
(C)に平面図および斜視図として拡大して示すよう
に、互いに隣接する面が90°の角度をなす3つの面m
を下方に窪む形状に配置してなる多数の反射小面50を
多数配列して構成されている。これにより、反射器4の
対面に配置される図1の投受光器3の投光部1から反射
ミラー5の前面5aに垂直に入射した近赤外線は、反射
ミラー5の内部を透過して反射面5bに達し、前記反射
小面50の3面mで順次反射されたのち、前面5aに対
して近赤外線が入光してきた方向に沿って(入射方向と
平行)、これと逆方向に出射して、受光部2へ向かうこ
とになる。
【0018】また、前記回帰反射ミラー5を、近赤外線
を良く透過させ、かつ、可視光線の透過を妨げる黒色も
しくはそれに近い暗色を呈した材料で形成する。これに
より、可視光線は反射ミラー5の前面5aを透過するこ
となく、もちろん後面5bで反射されることもないの
で、反射器4を光(近赤外線)を反射する為のミラーと
して視認し難くなる。前記材料としては、ポリカーボネ
イト、アクリル(メタクリル)、アモルファスポリオレ
フィン等に着色剤を添加したものを使用できる。また、
反射ミラー5の本体は従来と同様に可視光線を透過する
材料で形成し、その前面5aに、前記材料からなる膜を
形成してもよい。つまり、反射ミラー5は、少なくとも
その前面5aが可視光線の透過を妨げる黒色もしくはそ
れに近い暗色を呈するように処理されていればよい。
【0019】なお、前記投受光器3は、ケース9内で投
光部1および受光部2を例えば上下に配置し、上下に向
く軸心、およびこれと直交する水平な軸心の回りに回動
自在となるように支持して、前記反射器4に対する投光
部1および受光部2の光軸合わせができるようにされて
いる。
【0020】次に、前記回帰反射型赤外線検知器の動作
を説明する。例えば、建物の開口部を警戒区域として選
ぶ場合、その開口部の一側部に前記投受光器3が設置さ
れ、他側部に前記反射器4が設置される。この設置状態
で、投受光器3の投光素子aから投光された近赤外線R
が反射器4で反射し、反射した近赤外線Rが投受光器3
の受光素子bで受光される。警戒区域である前記開口部
を侵入者が通過しようとすると、近赤外線Rが侵入者に
遮られて、受光素子bに近赤外線Rが入光しなくなり、
これに応答して投受光器3の受光部2から検知信号が出
力される。
【0021】この回帰反射型赤外線検知器では、反射器
4を構成する回帰反射ミラー5の前面が、可視光線の透
過を妨げることで後面5bが、自転車などに使用されて
いる場合のようにキラキラと反射するのを防ぎ、また、
黒色もしくはそれに近い暗色を呈しているので、侵入者
が、設置されている反射器4をそれと簡単に視認し難
く、検知器のタイプや警戒区域を侵入者に知られるのを
防止できる。また、反射器4に入射する可視光線が黒色
もしくはそれに近い暗色の反射ミラー5で反射されるの
が抑制されるので、外乱光による誤動作も防止できる。
【0022】なお、前記実施形態において、前記回帰反
射ミラー5の前面5aに、図4に示すように、設置場所
に応じた意味を連想させる、例えば矢印もしくは「A」
などの記号、または語句を、シルク印刷などにより施し
てもよい。これにより、侵入者が、反射器4をそれと認
識するのを、より効果的に回避できる。
【0023】また、前記実施形態において、図5(A)
に示すように、建物開口部10の一側部10aに前記投
受光器3を、他側部10bに前記反射器4を設置する場
合、反射器4の設置される他側部10bの表面を、図5
(B)に示すように、前記回帰反射ミラー5の前面5a
と同じ黒色もしくはそれに近い暗色としてもよい。これ
により、開口側部10bに反射器4が設置されているこ
とを、侵入者がより一層気づき難くなる。
【0024】図6は、本発明の第2実施形態である反射
型赤外線検知器の反射器4の縦断面図を示す。投受光器
の構成は先の実施形態と同様であり、その説明をここで
は省略する。この場合の反射器4では、回帰反射ミラー
5が、近赤外線を良く透過し、かつ、可視光線の透過を
妨げ、目視にて黒色もしくはそれに近い暗色を呈する樹
脂などの材料からなるカバー11で覆われている。すな
わち、カバー11の上部の係合段部12に取付用ベース
6の上部の係止突部13を係合させるとともに、カバー
11の下部を固定ねじ14で取付用ベース6の下部に締
め付けることにより、カバー11が取付用ベース6に結
合されている。反射器4のその他の構成は先の実施形態
の場合と同様である。この場合、回帰反射ミラー5の前
面は、黒色もしくはそれに近い暗色としなくてもよい。
【0025】この実施形態の場合、設置された反射器4
を侵入者が見ても、カバー11で覆われているので、そ
れを光(近赤外線)を反射する為のミラーと簡単に見抜
き難く、検出器のタイプや警戒区域が犯行の意志をもつ
侵入者に容易に知られずに済む。また、回帰反射ミラー
5の前面を汚損から保護することもできる。
【0026】図7は、本発明の第3実施形態である回帰
反射型赤外線検知器の反射器4の一部を破断した斜視図
を示す。投受光器の構成は先の実施形態と同様であり、
その説明をここでは省略する。この場合の反射器4で
は、取付用ベース6にカバー21を結合させてなるケー
ス20内に反射ミラー5Aが収納されている。反射ミラ
ー5Aは回帰反射型でもよいし、それ以外のタイプでも
よい。また、ケース20内で、反射ミラー5Aは、回帰
支持機構40により、投受光器における投光素子aと受
光素子bの並び方向である垂直方向に延びる第1の軸心
の回りと、これと直交する水平な第2の軸心の回りとに
回動自在となるように支持されている。
【0027】すなわち、回動支持機構40は、前記取付
用ベース6に固定された上下の支持部材22A,22B
に、縦軸23A,23Bを介してミラーホルダ24が前
記縦軸23A,23B回りに回動自在になるように支持
されており、下側縦軸23Bの下端には前記ミラーホル
ダ24の水平回動角(図7のh方向)を調整するダイヤ
ル25が固定されている。また、ミラーホルダ24に
は、左右の水平軸26,26を介してミラーベース27
が水平軸26回りに回動自在となるように支持されてい
る。前記ミラーベース27の前面には、上下2面に分割
した反射ミラー5Aが固定されている。さらに、前記ミ
ラーホルダ24の下部前面に形成した取付フランジ24
aには調整ねじ28が回動自在に結合され、その調整ね
じ28はミラーベース27の下端から下方に突出し前記
取付フランジ24aの後方に位置する突部27aにねじ
込まれている。
【0028】また、前記ミラーベース27の前部の上下
の反射ミラー5A,5Aの間には、投受光器の投光部と
反射ミラー5Aとの間、および投受光器の受光部と反射
ミラー5Aとの間の光軸調整を行うための照準器29が
設けられている。この照準器29は、レンズケース30
に設けられた左右一対ののぞき窓31,31、および左
右一対の照準孔32,32と、レンズケース30内に設
けられた図示しない左右一対のミラーとを有し、レンズ
ケース30内の図示しないミラーに映る投受光器と前記
照準孔32とが重なるのを、前記のぞき窓31からのぞ
くことができるようにされている。
【0029】前記取付用ベース6は、図4に示す反射器
4の場合と同様の構造により壁面などに設置される。こ
の取付用ベース6には、前記回動支持機構40および反
射ミラー5Aを覆うカバー21が結合されている。その
結合構造は、図6に示す実施形態における取付用ベース
6へのカバー11の結合の場合と同様であり、ここでは
その説明を省略する。前記カバー21は、近赤外線を良
く透過させる樹脂などの材料からなり、かつ、可視光線
の透過を妨げる黒色もしくはそれに近い暗色を呈するよ
うに処理されている。なお、ミラーベース27に固定さ
れる反射ミラー5の前面は、第1の実施形態のように、
可視光線を吸収する黒色もしくはそれに近い暗色を呈す
るように処理してもよいし、そのような処理を施さなく
てもよい。また、反射ミラー5は、第1の実施形態のよ
うな回帰反射ミラーを用いても良いし、それ以外の近赤
外線を反射するミラーを用いても良い。
【0030】この回帰反射型赤外線検知器では、設置に
あたって、取付用ベース6を壁などの設置面に取り付け
た後、カバー21を取付用ベース6に結合する前の段階
で、以下のようにして投受光器の投光部・受光部と反射
ミラー5との間の光軸合わせを行うことができる。すな
わち、ダイヤル25および調整ねじ28を回して、のぞ
き窓31からのぞいて見える投受光器と照準孔32の写
像が重なるまで、ミラーホルダ24の水平回転角hおよ
びミラーベース27の上下角vの調整を行う。これによ
り、設置面の方向と異なる方向の警戒区域を設けること
ができる。
【0031】また、一般的に、前記反射器4の光軸調整
機構は、投受光器にも設けられるので、反射器4のミラ
ーホルダ24、ミラーベース27、ケース20などの各
部材を、投受光器と共通の部材で構成することにより、
コストを低減できるとともに、外形を投受光器と区別で
きないようにすることができる。その結果、この検知器
が設置される警戒区域に侵入してきた侵入者に、どのタ
イプの検知器が設置されているかを知られるのを防止で
きる。
【0032】上述の図6の第2実施形態および図7の第
3実施形態において、カバー11,21の全体を赤外線
を透過させる黒色もしくは暗色とする必要はなく、反射
ミラー5,5Aを見通す部分のみ、つまり外部から透け
てミラーが見えるおそれのある部分のみを、赤外線を透
過させる材料で、かつ、黒色もしくは暗色を呈するよう
に処理すればよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
反射型赤外線検知器によれば、近赤外線の投光素子と受
光素子を有する投受光器と、前記投光素子から送出され
た近赤外線を前記受光素子へ向けて反射させる多数の反
射小面を有する回帰反射ミラーとを備えたものにおい
て、前記回帰反射ミラーが、近赤外線を透過させ、か
つ、可視光線の透過を妨げる材料で形成され、かつ、少
なくともミラー前面が、黒色もしくはそれに近い暗色を
呈しているものとしたため、設置された回帰反射ミラー
が侵入者に視認され難く、検出器のタイプや警戒区域が
犯行の意志をもつ侵入者に容易に知られずに済む。ま
た、外乱光である可視光線が回帰反射ミラーで反射され
て受光素子に入射するのを抑えることができるので、外
乱光の反射による誤動作も防止できる。
【0034】本発明の請求項2に係る反射型赤外線検知
器によれば、近赤外線の投光素子と受光素子を有する投
受光器と、前記投光素子から送出された近赤外線を前記
受光素子へ向けて反射させる多数の反射小面を有する回
帰反射ミラーと、前記回帰反射ミラーの少なくとも前面
を覆うカバーとを備え、前記カバーにおける少なくとも
前記回帰反射ミラ−を見通す部分が、近赤外線を透過さ
せる材料で形成され、かつ、可視光線の透過を妨げる黒
色もしくはそれに近い暗色を呈しているため、カバーで
覆われた回帰反射ミラーを侵入者が見ても、それを回帰
反射ミラーと簡単に見抜き難く、検出器のタイプや警戒
区域が、犯行の意志をもつ侵入者に容易に知られずに済
む。また、回帰反射ミラーの前面を汚損から保護するこ
ともできる。
【0035】本発明の請求項3に係る反射型赤外線検知
器によれば、近赤外線の投光素子およびこれと第1の方
向に沿って並んだ受光素子を有する投受光器と、前記投
光素子から送出された近赤外線を前記受光素子へ向けて
反射させる多数の反射小面を有する反射ミラーと、前記
反射ミラーを収納し、前記第1の方向に延びる第1の軸
心およびこれと直交する第2の軸心の回りに回動自在に
支持するケースとを備え、前記カバーにおける少なくと
も前記反射ミラ−を見通す部分が、近赤外線を透過させ
る材料で形成され、かつ、可視光線の透過を妨げる黒色
もしくはそれに近い暗色を呈しているため、ケースに支
持された反射ミラーを、前記第1の軸および第2の軸の
回りに回動させることにより、反射ミラーで反射された
近赤外線が、投受光器の受光素子に正しく受光されるよ
うに照準合わせを行うことができる。また、カバーで覆
われた反射ミラーを侵入者が見ても、それを回帰反射ミ
ラーと簡単に見抜き難く、検出器のタイプや警戒区域
が、犯行の意志をもつ侵入者に容易に知られずに済む。
さらに、反射ミラーの前面を汚損から保護することがで
き、外乱光の反射による誤動作も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る反射型赤外線検知器
を示す概略側面図である。
【図2】同検知器の反射ミラーを示す斜視図である。
【図3】(A)は前記反射ミラーの縦断面図、(B)は
前記反射ミラーにおける反射小面を示す平面図、(C)
は同反射小面の斜視図である。
【図4】前記反射ミラーの他の例を示す斜視図である。
【図5】(A)は前記反射ミラーが設置された建物開口
部を示す概略側面図、(B)は同開口部の左側面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態に係る反射型赤外線検知
器の反射ミラーを示す縦断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係る反射型赤外
線検知器の反射ミラーを示す一部破断した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…投光素子,2…受光素子,3…投受光器、4…反射
器、5,5A…反射ミラー、11,21…カバー、20
…ケース、23A,23B…縦軸(軸心)、24…ミラ
ーホルダ、25…ダイヤル、26…水平軸(軸心)、2
7…ミラーベース、28…調整ねじ、40…回動支持機
構、50…反射小面a…投光素子、b…受光素子、R…
近赤外線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外線の投光素子と受光素子を有する
    投受光器と、 前記投光素子から送出された近赤外線を前記受光素子へ
    向けて反射させる多数の反射小面を後面に有する回帰反
    射ミラーとを備え、 前記回帰反射ミラーは、近赤外線を透過させる材料で形
    成され、かつ、少なくとも前面が可視光線の透過を妨げ
    る黒色もしくはそれに近い暗色を呈している反射型赤外
    線検知器。
  2. 【請求項2】 近赤外線の投光素子と受光素子を有する
    投受光器と、 前記投光素子から送出された近赤外線を前記受光素子へ
    向けて反射させる多数の反射小面を後面に有する回帰反
    射ミラーと、 前記回帰反射ミラーの少なくとも前面を覆うカバーとを
    備え、 前記カバーにおける少なくとも前記反射ミラ−を見通す
    部分が、近赤外線を透過させる材料で形成され、かつ、
    可視光線の透過を妨げる黒色もしくはそれに近い暗色を
    呈している反射型赤外線検知器。
  3. 【請求項3】 近赤外線の投光素子およびこれと第1の
    方向に沿って並んだ受光素子を有する投受光器と、 前記投光素子から送出された近赤外線を前記受光素子へ
    向けて反射させる反射ミラーと、 前記反射ミラーを前記第1の方向に延びる第1の軸心お
    よびこれと直交する第2の軸心の回りに回動自在に支持
    する回動支持機構と、 前記反射ミラーおよび回動支持機構を覆うカバーとを備
    え、 前記カバーにおける少なくとも前記反射ミラ−を見通す
    部分が、近赤外線を透過させる材料で形成され、かつ、
    可視光線の透過を妨げる黒色もしくはそれに近い暗色を
    呈している反射型赤外線検知器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042841A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Nissan Motor Co Ltd 赤外線センサーカバーおよびこれを用いた赤外線センサーユニット
CN102411826A (zh) * 2011-08-09 2012-04-11 陈清尧 红外线反射防盗报警器

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