JP2000321321A - 集積回路の電気定数測定方法、及び測定システム - Google Patents

集積回路の電気定数測定方法、及び測定システム

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JP2000321321A
JP2000321321A JP11130954A JP13095499A JP2000321321A JP 2000321321 A JP2000321321 A JP 2000321321A JP 11130954 A JP11130954 A JP 11130954A JP 13095499 A JP13095499 A JP 13095499A JP 2000321321 A JP2000321321 A JP 2000321321A
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lead frame
voltage
circuit device
frequency
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Atsushi Hara
原  敦
Mariko Kasai
真理子 笠井
Hitoshi Yokota
等 横田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集積回路の電源用リードフレームからのS11
特性を計測することで、集積回路とプリント配線基板で
構成される電磁気回路の電気定数を算出する。 【解決手段】電源用リードフレーム1001に取り付け
られた特性評価用コネクタ1100は、同軸ケーブル1
101を経て、ネットワークアナライザ1200に接続
される。このネットワークアナライザ1200からの周
波数・Sパラメータ情報から、電気定数算出回路120
5で電気定数を計算し、その結果を出力部1207で出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICやLSIなどの
集積回路に係り、特に電磁放射ノイズを予測するための
電気定数を計測する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ICやLSIなどの集積回路が高速に動
作すると、その負荷変動(di/dt)と、集積回路の
リードフレームやプリント配線基板上のインダクタンス
L成分によってノイズが発生する。このノイズは、イン
ダクタンスが大きいほどノイズが増加する。また、この
高速な負荷変動によって発生したノイズは、集積回路の
リードフレームのインダクタンス、半導体の負荷、信号
線路の負荷によって共振したり、プリント配線基板の電
源・グランドのプレーンで共振を起こし、同時スイッチ
ングノイズによる集積回路自身の誤動作や、放射ノイズ
によってテレビやラジオなどに影響を与える可能性があ
った。
【0003】そこで、これらのノイズによる影響を調べ
る場合、集積回路、及びプリント配線基板によって出来
るインダクタンスやキャパシタンスなどの電気定数を求
め、発生するノイズ量を見積もる必要がある。このよう
な負荷変動によって発生するノイズ量を予測するには、
「SIMULTANEOUS SWITCHING NOISE OF CMOS DEVICE
S AND SYSTEMS」Ramesh Senthinathan, John L. Prin
ce著 KLUWER ACADEMIC PUBLISHERS(1994年)pp
33〜51)記載のような方法で発生するノイズを見積
もる必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ノイズを見積もるため
には、ノイズ電流の流れる経路を求め、集積回路のリー
ドフレームやプリント配線基板のインダクタンスなどの
各経路電気定数を求める必要がある。集積回路のリード
フレームやプリント配線基板などの場合、三次元的な構
造や隣接する導体などの影響を考慮し、正確なノイズ伝
達経路を調べて電気定数を求めなければならない場合が
多い。
【0005】しかしながら、これらの方法が確立されて
いないために、ノイズの放射量を正確にに積もれていな
かったり、膨大な数値計算などを行う必要があった。そ
のため、使用するLSIやプリント基板ごとに共振周波
数や放射ノイズ量を求めたり、適切なバイパスコンデン
サの容量・位置・個数を求めたり、フィルタを選定する
ことは困難であった。
【0006】そこで本発明の目的は、集積回路の電源用
リードフレームからのS11特性を計測することで、集
積回路とプリント配線基板で構成される電磁気回路の実
効インダクタンスやIC自身のキャパシタンスを算出を
するものである。また本発明の別な目的は、プリント配
線基板に実装したバイパスコンデンサの効果を評価する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、集積回路の電源用リードフレームもしくは、グラン
ド用リードフレームに微小振幅の交流電圧を印可出来、
かつその交流電圧の反射波形を受信できるコネクタを設
けたものである。
【0008】また、上記問題を解決するために、前記集
積回路の出力信号部に値が既知であるコンデンサを取り
付け、その状態で電源もしくはグランド部に複数の周波
数の微小振幅の交流電圧をそれぞれ印可し、その入力と
出力の振幅比を計測し、周波数と振幅比の関係を求め、
極値を持つときの周波数を算出する手段を有し、そのピ
ーク時の周波数のうちコンデンサの負荷によって極値の
周波数が変化する物を抽出し、その周波数の変化から集
積回路、及びプリント基板の電気定数を算出するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態を説明する。
【0010】図1〜5を用いて、本発明の第一の実施例
を説明する。第一の実施例は、プリント配線基板及びL
SIの放射ノイズ特性を評価する装置に本発明を適用し
たものである。
【0011】まず初めに図3を用いて、本実施例の基本
的な原理を説明する。図3は、ICの内部回路をモデル
化した物である。図3において、ICの電源ピンのリー
ドフレームのインダクタンス3001、グランドピンの
リードフレームのインダクタンス3002、信号ピンの
リードフレームのインダクタンス3011をLとして、
出力信号につけた付加容量3012をCL、IC自身が
持っている容量3005をCiとしている。同回路は、
キルヒホッフの法則から数1をが成り立つ。そして、数
1より、この回路の自己共振周波数を求めると数2及び
数3の様になる。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】
【数3】
【0015】数2及び数3の両辺を2乗して、和をとる
と、数4になる。
【0016】
【数4】
【0017】ここで、ωおよびωつまり、ピークの
周波数f1とf2は、付加容量CLの一次関数となるの
で、負荷容量CLを二つ以上の値で、それぞれピークの
周波数f1とf2を計測する事で、ICのリードフレー
ムのインダクタンスとIC自身の容量Ciを算出するこ
とが出来る。本実施例では、この原理を用いてインダク
タンスとIC自身の容量Ciを算出する。
【0018】図1は、計測システムの構成を示したもの
である。図1において、IC1001は、電源用リード
フレーム1001の半導体デバイスよりの部分に特性評
価用コネクタ1100を取り付けられるように加工して
ある。このIC1001の電源用リードフレーム100
1は、プリント配線基板の電源Vccに接続してあり、
グランドピン1002は、プリント配線基板のグランド
に接続している。出力信号ピンは、プリント配線基板上
の信号線を経て負荷容量CL1012へ接続した後、グ
ランドもしくは電源につながれている。入力信号100
5は、出力信号1011と電源Vccが低インピーダン
ス様な信号を入力する。
【0019】本実施例では、入力がLレベルで出力信号
1011と電源Vccが低インピーダンスとなる場合を
表している。また、電源用リードフレーム1001に取
り付けられた特性評価用コネクタ1100は、インピー
ダンス50Ωに整合されていて、同軸ケーブル1101
を経て、ネットワークアナライザ1200、及び電源電
圧印可用電源モジュール1210に接続されている。
【0020】なお、電源モジュール1210の前段にイ
ンダクタL1201が、ネットワークアナライザ120
0の前段にコンデンサC1202が、それぞれ挿入され
ていて、電源モジュール1210側に高周波成分、ネッ
トワークアナライザ1200側に直流成分が流れないよ
うにしてある。ネットワークアナライザ1200から、
周波数・Sパラメータ情報を電気定数算出回路1205
に伝達し、電気定数算出回路1205で電気定数を抽出
し、その結果を出力部1207で出力する。
【0021】次に本実施例の動作及び演算アルゴリズム
を図2のフローチャート、及び図3のICの回路モデル
を用いて説明する。まず、ICの名称登録や基板サイ
ズ、計測周波数レンジ設定、測定スパン設定、負荷容量
変更個数設定などの初期設定を行い、次に出力信号線の
負荷容量CL1012を設定し、その値を登録する。次
のステップで、図1に示した測定システムを用いて、各
周波数でのS11の反射特性(振幅と位相)を計測す
る。そして、次のステップで、S11の振幅特性から、
振幅がピークとなる周波数の抽出を行う。なお、このピ
ーク検出方法は、微分による検出方法など、一般的に用
いられている方法のいずれでも構わない。
【0022】そして、次のステップで、S11の振幅で
ピークとなる周波数の分類を行う。分類としては、負荷
容量CLによってピークの周波数が大きく変動するグル
ープと、負荷容量CLによってピークの周波数が変動し
ない、もしくは変動量の少ないグループの2つに分類す
る。なお、周波数の変動量は、使用するICやプリント
配線基板、測定機の精度に依存するため、しきい値は初
期条件としてあらかじめ設定した値を用いるか、ユーザ
が調節出来るようにしている。負荷容量CLに依存しな
いピークの周波数のグループは、基板の寸法や筐体の辺
などの長さに共振しているものとして、その情報をディ
スプレイやプリンタ等の装置に出力する。
【0023】負荷容量CLに依存するピークの周波数の
グループには、二つの周波数のデータが取り込まれるた
め、それぞれをf1とf2として、その値を格納する。
次に数4の左辺部の項にf1及びf2を代入を演算を施
し、配列変数Y(i)に値を取り込む。また負荷容量C
Lの逆数1/CLを配列変数X(i)に取り込む。そし
て、ここまでの操作を負荷容量CLの値を変えて、少な
くとも2回以上繰り返して行う。その後、配列変数Y
(i)と配列変数X(i)の相関関係を計算し、リード
フレームのインダクタンスとIC自身の容量Ciをもと
める。この計算は、2元の連立方程式から算出しても、
最小2乗法を用いて算出しても良い。
【0024】次に図4及び図5に、本実施例を試験的に
調べた結果を示す。図4は、ICの電源ピンにコネクタ
を取り付けて、そこでのS11特性を測定した結果であ
る。なお、このときICは、汎用ロジックIC74AC
04を用いて、300mm×300mmの正方形基板に
取り付けた状態での測定結果である。図4に示したとお
り、負荷容量CLに依存してS11のピークの周波数が
移動するF1グループ、F2グループが観測されてい
る。このF1のグループとF2のグループから、ICの
リードフレームのインダクタンスLは、17nH、IC
自身のキャパシタンス(容量)Ciは、13pFとな
る。算出したンダクタンスLとキャパシタンス(容量)
Ciから、数2及び数3を用いて共振周波数を逆算した
結果を、図5に示す。同図のように、本発明で算出した
インダクタンスLとキャパシタンス(容量)Ciを用い
ることで、精度良く共振周波数を算出することが出来
る。
【0025】以上述べたように、本実施例を用いること
で、放射ノイズで問題となるノイズの周波数の予測やI
Cのリードフレームのインダクタンス及び、キャパシタ
ンス(容量)Ciを算出できる。
【0026】次に、図1及び6を用いて、本発明の第二
の実施例を説明する。第二の実施例は、プリント配線基
板及びLSIの放射ノイズ特性を評価する装置に本発明
を適用したものである。
【0027】本実施例の測定システムは、第一の実施例
と同じ構成を取っている。しかしながら、図1の電気定
数演算回路のアルゴリズムを変更している。そのアルゴ
リズムを図6を用いて説明する。基本原理は、第一の実
施例で用いた数1、及び数2,3を用いる。数2,3か
ら、数5,6に示したいようにα、βを定義する。
【0028】
【数5】
【0029】
【数6】
【0030】数2,3と数5,6から、L及びCiにつ
いて解くと、数7,8となる。
【0031】
【数7】
【0032】
【数8】
【0033】数8を数7に代入すると、数9が得られ、
Lを求めることができる。
【0034】
【数9】
【0035】
【数10】
【0036】
【数11】
【0037】
【数12】
【0038】また、このICのリードフレームのインダ
クタンスLの値を数8に代入することで、IC自身のキ
ャパシタンスCiを求めることができる。本発明ではこ
のアルゴリズムを用いて、電気定数を求める。まず、第
一の実施例と同様にICの名称登録や基板サイズ、計測
周波数レンジ設定、測定スパン設定、負荷容量変更個数
設定などの初期設定を行い、次に出力信号線の負荷容量
CL1012を設定し、その値を登録する。
【0039】次のステップで、図1に示した測定システ
ムを用いて、各周波数でのS11の反射特性(振幅と位
相)を計測する。そして、次のステップで、S11の振
幅特性から、振幅がピークとなる周波数の抽出を行う。
なお、このピーク検出方法は、微分による検出方法な
ど、一般的に用いられている方法のいずれでも構わな
い。
【0040】そして、次のステップで、S11の振幅で
ピークとなる周波数の分類を行う。分類としては、負荷
容量CLによってピークの周波数が大きく変動するグル
ープと、負荷容量CLによってピークの周波数が変動し
ない、もしくは変動量の少ないグループの2つに分類す
る。なお、周波数の変動量は、使用するICやプリント
配線基板、測定機の精度に依存するため、しきい値は初
期条件としてあらかじめ設定した値を用いるか、ユーザ
が調節出来るようにしている。負荷容量CLに依存しな
いピークの周波数のグループは、基板の寸法や筐体の辺
などの長さに共振しているものとして、その情報をディ
スプレイやプリンタ等の装置に出力する。
【0041】負荷容量CLに依存するピークの周波数の
グループには、二つの周波数のデータが取り込まれるた
め、それぞれをf1とf2として、その値を格納する。
次に数5,6を用いて、α,βをf1及びf2から算出
する。次に、α,β及びCLを用いて、a,b,cの値
として、数10,11,12を計算する。そして、数9
を用いて、ICのリードフレームのインダクタンスLを
算出し、そのLの値を用いて、数8よりIC自身のキャ
パシタンスCiを算出する。そして、これらの演算結果
からICのリードフレームのインダクタンスLとIC自
身のキャパシタンスCiの計算結果を出力する。
【0042】以上述べてきた方法によって、負荷容量C
Lを変更すること無しに、ICの電気定数を算出するこ
とができる。
【0043】次に、図1及び7を用いて、本発明の第三
の実施例を説明する。第三の実施例は、プリント配線基
板及びLSIの放射ノイズ特性を評価する装置に本発明
を適用したものである。
【0044】本実施例の測定システムは、第一の実施例
と同じ構成を取っている。しかしながら、図1の電気定
数演算回路のアルゴリズムを変更している。そのアルゴ
リズムを図7を用いて説明する。基本原理は、第一の実
施例で用いた数1,及び数2,3を用いる。数2,3か
ら、Ciについて整理すると数13となる。
【0045】
【数13】
【0046】ここで、CLをCLaとCLbに変更し
て、そのときのピーク周波数(角速度)のうち小さい方
ωaとωbが得られたとすると、数13から、数14の
等式が得られる。なお、ピーク周波数として、大きな値
を用いて計算しても構わない。
【0047】
【数14】
【0048】この数14をLについて整理すると、数1
5〜18が得られる。
【0049】
【数15】
【0050】
【数16】
【0051】
【数17】
【0052】
【数18】
【0053】また、数15で得られたL及びωa及びC
Laを数13に代入することで、Ciを求めることがで
きる。なお、Ciを求めるのにωb及びCLbを用いて
も構わない。
【0054】本発明ではこのアルゴリズムを用いて、電
気定数を求める。まず、第一の実施例と同様にICの名
称登録や基板サイズ、計測周波数レンジ設定、測定スパ
ン設定、負荷容量変更個数設定などの初期設定を行い、
次に出力信号線の負荷容量CL1012を設定し、その
値を登録する。次のステップで、図1に示した測定シス
テムを用いて、各周波数でのS11の反射特性(振幅と
位相)を計測する。そして、次のステップで、S11の
振幅特性から、振幅がピークとなる周波数の抽出を行
う。なお、このピーク検出方法は、微分による検出方法
など、一般的に用いられている方法のいずれでも構わな
い。そして、次のステップで、S11の振幅でピークと
なる周波数の分類を行う。
【0055】分類としては、負荷容量CLによってピー
クの周波数が大きく変動するグループと、負荷容量CL
によってピークの周波数が変動しない、もしくは変動量
の少ないグループの2つに分類する。なお、周波数の変
動量は、使用するICやプリント配線基板、測定機の精
度に依存するため、しきい値は初期条件としてあらかじ
め設定した値を用いるか、ユーザが調節出来るようにし
ている。
【0056】負荷容量CLに依存しないピークの周波数
のグループは、基板の寸法や筐体の辺などの長さに共振
しているものとして、その情報をディスプレイやプリン
タ等の装置に出力する。
【0057】負荷容量CLに依存するピークの周波数の
グループには、二つの周波数のデータが取り込まれるた
め、それぞれをf1aとf2aとして、その値を格納す
る。
【0058】そして、次にCLの値を変更して再度、f
1bとf2bを格納する。
【0059】次にf(1,1)、f(1,2)もしくは
f(2,1)、f(2,2)を用いて、数16,17,
18を計算し、A,B,Cとする。そして、A,B,C
を数15に代入して、Lを算出する。また、Ciは数13
を用いて計算する。なお、本実施例ではf2を用いて計
算しているが、f1でも構わない。
【0060】以上述べてきた方法によって、ICの電気
定数を算出することができる。
【0061】次に図8を用いて、本発明の第4の実施例
を説明する。図8は、IC周辺に搭載するバイパスコン
デンサやプリント配線基板の電源・グランド配線(プレ
ーン)の評価を行うための治具装置の概略である。IC
のリードフレームの実効的なインダクタンスやIC自身
のキャパシタンス等の電気特性は、そのICを実装する
プリント配線基板の電磁気的な状態に大きく影響され
る。そのため、IC周辺に搭載するバイパスコンデンサ
の評価もICとプリント配線基板の両方が存在する事が
望ましい。
【0062】そこで、本実施例では、ICと同じ構造を
持つ治具IC8000の半導体チップ8020の電源部
8001とグランド部8002にS11測定用のコネク
タ8100を取り付けてある。この治具IC8000
は、電源・グランド層8350をもつ多層プリント基板
8005に取り付けている。この基板8005には、バ
イパスコンデンサ8300が取り付けられていて、この
実装条件や容量について評価出来るようになっている。
【0063】測定用コネクタ8100は、同軸ケーブル
を経由して、ネットワークアナライザに接続している。
このネットワークアナライザからS11特性を測定する
ことで、治具IC8000及び、電源・グランド層83
50、バイパスコンデンサ8300を含めた電気特性が
評価出来る。図9に、試験的に本実施例を評価した結果
を示す。同図から、バイパスコンデンサの特性やICの
共振、基板の共振を評価できることがわかる。
【0064】以上の様に本実施例で示した様なICと同
じ電気特性を持つ治具を用いることで、基板実装状態を
想定した評価が出来る。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、IC及び
プリント基板の電気定数を求めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における測定システム示
す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における解析状態示すフ
ローチャートである。
【図3】ICの等価回路を示す図。
【図4】本発明の第1の実施例を試験的に実行したとき
のS11を測定した結果を示す特性図である。
【図5】本発明の第1の実施例を試験的に実行し、IC
の電気定数を算出し、それを元に共振周波数を逆算した
結果を示す特性図である。
【図6】本発明の第2の実施例における解析状態示すフ
ローチャートである
【図7】本発明の第3の実施例における解析状態示すフ
ローチャートである
【図8】本発明の第4の実施例における測定システム示
す図である。
【符号の説明】
1000…IC、1001…ICの電源用リードフレー
ム、1002…ICのグランド用リードフレーム、10
03…入力信号、1011…出力信号、1012…負荷
コンデンサ、1100…電気特性計測用コネクタ、11
01…同軸ケーブル、1200…ネットワークアナライ
ザ、1201…高周波成分分離用インダクタ、1202
…直流成分分離用コンデンサ、1203…電気定数演算
部、1207…出力部、1210…低電圧電源、300
1…ICの電源用リードフレームのインダクタンス、3
002…ICのグランド用リードフレームのインダクタ
ンス、3005…ICのデバイス部のキャパシタンス、
3007…ICのスイッチング切り替えモデル、301
1…ICの出力信号用リードフレームのインダクタン
ス、3012…負荷用キャパシタンス、8000…LS
I、8001…半導体チップの電源エリア、8002…
半導体チップのグランドエリア、8005…プリント配
線基板、8011…LSIのリードフレーム、8020
…半導体チップ、8100…電気特性計測用コネクタ、
8101…バイパスコンデンサ、8350…プリント配
線基板の電源・グランドパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 等 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所PC事業部内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AB14 AE01 AE02 AH01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積回路が形成されたチップと、前記チッ
    プを外部と接続するリードフレームとを有する集積回路
    デバイスであって、前記リードフレームのうち、一定の
    直流電圧を供給するリードフレームに交流電圧を畳重さ
    せ、かつその反射電圧を受信するための手段とを設けた
    ことを特徴とした集積回路デバイス。
  2. 【請求項2】集積回路が形成されたチップと、前記チッ
    プを外部と接続するためのリードフレームとを有する集
    積回路デバイスであって、前記リードフレームのうち、
    基準電位を供給するリードフレームに交流電圧を畳重さ
    せ、かつその反射電圧を受信するための手段とを設けた
    ことを特徴とした集積回路デバイス。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の集積回路デ
    バイスにおいて、プリント配線基板と、前記リードフレ
    ームに少なくとも2つ以上の周波数の交流正弦波電圧を
    順次畳重させ、かつその反射電圧を受信する装置を有し
    たことを特徴とした集積回路デバイスの電気定数計測シ
    ステム。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載の集積回路デ
    バイスにおいて、前記リードフレームに少なくとも2つ
    以上の周波数の交流正弦波電圧を順次畳重させ、かつそ
    の反射電圧を受信する装置を有し、前記集積回路デバイ
    スの信号出力部は、予め容量が自明である1種類以上コ
    ンデンサを取り付けることができ、前記コンデンサの他
    方を基準電位もしくは、一定電圧に接続した構造として
    いる出力信号部であって、前記直流電圧を供給するリー
    ドフレームに入力した信号の周波数と、そのときの入力
    振幅と受信振幅の比の関数において、前記振幅比の極値
    を検出する機能を有し、前記極値のうち、前記出力信号
    部に取り付けられたコンデンサの容量の変更に関わらず
    極値が任意の周波数以上変動する2つの極値のグループ
    を抽出する機能を有し、前記2つの極値グループに対応
    する2つ周波数グループ情報とコンデンサの容量の値か
    ら、集積回路デバイスのリードフレームの実効インダク
    タンスの値と集積回路デバイスのキャパシタンスの値を
    算出する電気定数計測システムを有することを特徴とし
    た集積回路デバイス。
JP11130954A 1999-05-12 1999-05-12 集積回路の電気定数測定方法、及び測定システム Pending JP2000321321A (ja)

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