JP2000320841A - 室内床暖設備での戸外融雪方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】室内暖房器液流型床暖方式を熱源として戸外延
長による、宅地内歩道の融雪システム構成方法を提供す
る。 【解決手段】室内暖房器１と液流延長ユニット２及び融
雪ヒーティングから構成され、これにバイパス弁、戻り
液温度検知器Ｇ、を備えている。またコントローラ３を
降雪検知や気温検知の信号と、戻り液温の信号を演算
し、バイパス弁を制御したり、熱源である暖房器の火勢
を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】現在に普及使用されている家庭用暖房器
の液流型床暖システムは室内暖房設備として優れその出
力にも余裕のあるものであるが、単機能設備であった。
また、融雪器も多種なモデルが市販におよんでいるが、
人力による除雪集雪を含むもので、壮健者による家族構
成になければ、雪の扱いに労難を感じるものであった。
そのほか、ロードヒーテングの小規模化による宅地内歩
道の融雪や融雪マットによる歩道の確保がはかられてい
る。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】宅地用融雪設備の省コ
スト、使用における人手の省労、熱源発生の省設備、融
雪放熱帯の敷設簡易化。室内暖房と戸外融雪設備の発生
熱源の共有化による発熱設備の省力をはかる。歩道磁雪
帯の敷設工事コストを省き、需要季節だけの装着簡易化
放熱ユニット、埋め込みブロックの連鎖による歩道融
雪。人手による除排雪作業の極少化。

【０００４】従来の室内暖房と戸外融雪の熱源が、各々
に単独化されており、単機能の設備となっている。それ
ぞれは相応の設備コストを有すると共に、ランニング、
メンテナンスの費用も単機能ゆえのロスも見逃せないと
ころである。また現在に普及されている融雪槽ユニット
には多種なモデルがあるが、融雪槽を使うための雪の搬
送や、歩道の除排雪作業は、人手の労を用するところで
あり、壮健な家族構成に負うところの作業が残されてい
る。融雪マットやロードヒーテングの実用もみられる
が、一般的な普及には経費と手間の問題や経済効果との
バランスが導入を遅らせている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】寒冷降雪地では、冬期間
の室内暖房に石油ストーブ床暖システムの導入が一般的
となり、その効用は広く庶民の認識するところである。
また寒冷地における住宅暖房では、冷めきった家屋室内
の暖めには時間のかかる事と、初期暖房での燃料消費が
大きい。また燃焼加熱と消火冷却の繰り返しは、暖房器
寿命の短縮や機能の劣化障害の要因ともなる。そのほか
室内備品の冷えきったところへの暖気の流れは、結露を
誘う事にもなるので、暖房器の運転は昼夜止めることな
く、深夜の就寝時間帯においても室内最低温度を保持す
るような使われ方が一般的な用法となってきている。こ
のことから、昼夜運転の液流型床暖システムの、液流ラ
インを延長することによる戸外の融雪を行う、一つの熱
源による二元用途の実現を開発するものである。一度降
り積もった雪をとかすのは大変なことであるが、降って
来る雪を逐次とかすのは、比較的容易なことである。こ
のことから深夜帯にも稼働を続ける、床暖システムの液
流ラインの延長による、宅地内歩道の昼夜ヒーテイング
は、人手をかけない除雪・融雪方法としては有効な手段
である。降雪の有無と気温の変化を感知したり、戻り流
液の温度を検知して供給流液の加温を調整することなど
で、状況変化に適意な対応を制御することで、深夜帯に
降る雪も逐次融雪され朝の雪はねを省くところとなる。

【０００６】以下にシステム構成を説明する、図１によ
る室内暖房器と液流延長ユニット及び融雪ヒーティング
から構成され、これにバイパス弁、戻り液温度検知器、
を備えている。またコントローラは降雪検知や気温検知
の信号と、戻り液温の信号を演算し、バイパス弁を制御
したり、熱源である暖房器の火勢を調整する。熱源本体
となる暖房器１、に取り出し液流管２、を介して液流コ
ントローラ３、がつながり、これに液流管４、によって
戸外延長し、宅地内歩道融雪用放熱器５、に流液によっ
て熱を供給する。また流液管６、によっては室内床暖放
熱器７、に熱を供給する。室内の温度調整は室温検知器
Ｆ、によって室内気温と、床温度が検地され、任意の室
内暖房が調整される。融雪放熱器への熱供給調整はＢ、
Ｃ、Ｄ、Ｅ、による戸外条件の検知演算の結果をもって
液流コントローラ３、が融雪放熱器５、への液流と室内
床暖放熱器７、への液流を制御する。室内液流と戸外液
流の制御調整で、適正温度に及ばないときは演算器Ａ、
より信号線Ｋ、による熱源暖房器１、の火勢調整がはか
られ、液流の加温がなされる。

【０００７】

【発明の効果】宅地内歩道融雪に専用設備熱源を必要と
しない。室内暖房と戸外融雪の熱源共用による一元化
は、燃料消費の省力となる。単機能専用設備の設置に比
べてコスト省力となる。住宅保熱の為の暖房器運転に条
件運転の上乗せをする事で、宅地内歩道の融雪ができ
る。融雪槽に人力雪運びや除雪を必要としない。家族に
壮健者がいなくても、宅地内歩道の降雪逐次融雪が行わ
れる。深夜での就寝時でも降雪は積雪と成らず、宅地内
歩道は常に融雪されている。また本システムは歩道融雪
ばかりでなく、任意の箇所に適意な形で装着できるの
で、凍結凍害防止や着氷着雪の防止に広く応用できる。
これらのシステムからトータルな条件判断による、適正
条件の選択と燃料消費の調整は地球環境の汚染緩和にも
貢献するものである。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】 液流管延長戸外宅地内融雪システム構成図

【符号の説明】

１、暖房器 ２、液流管 ３、コントローラ ４、液流管 ５、放熱器 ６、液流管 ７、放熱器 Ａ、演算器 Ｂ、風速検知器 Ｃ、降雪検知器 Ｄ、気温検知器 Ｅ、地温検知器 Ｆ、室温検知器 Ｇ、液温検知器 Ｈ、信号線 Ｊ、信号線 Ｋ、信号線

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内床暖設備の液流を戸外延長するこ
   とを特徴とする融雪システムの構成方法。
2. 【請求項２】 「請求項１」おける室内床暖システム
   と戸外融雪放熱器の液流管を任意延長接続することを特
   徴とする戸外融雪用放熱器への熱源供給方法
3. 【請求項３】 「請求項１」「請求項２」におけるシ
   ステム構成にて熱源供給源となる室内暖房器と戸外融雪
   放熱器を結ぶ接続液流管ユニットでバイパス回路制御を
   はじめとする、戻り液流温度の検知や流液温度警報を表
   示して、室内暖房と融雪熱供給の適正調整を、自動化制
   御の信号発信を含む戸外延長液流管のユニット化を特徴
   とする融雪システムの構成方法