JP4264011B2 - 降雪センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、降雪現象を検出する降雪センサ装置に関する。
積雪が多く見られる地方では、散水式の融雪装置などを用いて、生活に必要な道路や歩道などを雪害から守ることが行われている。
こうした融雪装置の運転管理は面倒であるので、近時では、降雪を検出する降雪センサを用いて、積雪をもたらす降雪現象が生じたとき、自動で融雪装置を運転させる技術が進められている。
こうした機器の制御に用いられる降雪センサには、コスト的に安価、検出精度が高い、検出不能になる事故がほとんど見られないという利点から、温度センサによる気温の検出と、拡散反射式光電センサによる一定時間当たりの雪片数の計数とを併用して、降雪現象を検出する構造が用いられる。
ところで、気温と雪片数とを併用した降雪センサを用いて、正確に降雪現象を検出させるためには、誤動作の要因となる雨やあられと識別する温度設定や積雪が始まると思われる雪片カウント数の設定をすることが求められる。
そのため、従来の降雪センサでは、気温を調整したり、雪片数を調整したりする手動操作調整部を備えた構成を用いて、必要な温度設定や雪片カウント数の入力が行えるようにしている。
ところが、従来の降雪センサは、使用者が、降雪センサを据え付けた現場で、現場の状況を考慮しながら、手動調整で、その都度、積雪をもたらすと思われる気温に温度調整したり、積雪をもたらすと思われる雪片数に設定していた。このため、かなり設定作業は煩しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡単に現場の降雪状況に適した融雪信号を出力させることができる降雪センサ装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、散水を行なう融雪装置に接続され、降雪現象に基づいて前記融雪装置を運転する降雪センサ装置であって、気温と雪片が検出可能に形成され、気温の計測と一定時間当たりの雪片数の計数とから降雪現象を検出する降雪センサと、降雪現象時に操作することで、その操作時の気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数を前記降雪センサにより前記融雪装置の運転開始用の閾値として検出可能な設定用操作部と、前記設定用操作部の操作時に検出した前記閾値である気温、及び、前記雪片カウント数を、降雪時温度及び降雪時雪片カウント数として記憶する記憶手段と、降雪現象時に前記降雪センサにより検出された気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数が、前記降雪時温度より低く、且つ、前記降雪時雪片カウント数に達したときに、前記融雪装置を運転する降雪信号を前記融雪装置に出力する制御手段とを具備する構成を採用した。
請求項2に記載の発明は、散水を行なう融雪装置に接続され、降雪現象に基づいて前記融雪装置を運転する降雪センサ装置であって、気温と雪片が検出可能に形成され、気温の計測と一定時間当たりの雪片数の計数とから降雪現象を検出する降雪センサと、降雪現象時に操作することで、その操作時の気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数を前記降雪センサにより検出可能な設定用操作部と、前記融雪装置の運転開始用の閾値として、前記設定用操作部の操作時に検出した気温から一定の差温加算した演算値である降雪時温度、及び、前置設定用操作部の操作時に検出した雪片カウント数から一定の雪片数を減算した演算値である降雪時雪片カウント数を記憶する記憶手段と、降雪現象時に前記降雪センサにより検出された気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数が、前記降雪時温度より低く、且つ、前記降雪時雪片カウント数に達したときに、前記融雪装置を運転する降雪信号を前記融雪装置に出力する制御手段とを具備する構成を採用した。
請求項3に記載の発明は、上記目的に加え、前記記憶手段は、前記融雪装置の停止用の閾値として、前記降雪時温度に一定の差温を加算した演算値を降雪が停止する降雪停止時温度、及び、前記降雪時雪片カウント数から一定の雪片数を減算した演算値を降雪が停止する降雪停止時雪片カウント数がさらに記憶され、前記制御手段は、前記降雪センサにより検出された気温が前記降雪停止時温度より高い、又は、前記降雪センサにより検出された雪片カウント数が前記降雪停止時雪片カウント数以下となるとき、前記降雪信号の出力を停止する構成を採用した。
請求項4に記載の発明は、上記目的に加え、前記融雪装置は、水の散水を制御する制御機器を有し、前記制御手段は、前記制御機器の制御が可能な制御信号を前記融雪機器に出力する構成を採用した。
請求項5に記載の発明は、上記目的に加え、前記融雪装置は複数種設けられ、前記制御手段は、前記複数の融雪装置にそれぞれ設けられた前記制御機器をそれぞれ制御可能な複数の制御信号が出力される構成を採用した。
請求項6に記載の発明は、上記目的に加え、前記融雪装置は複数種設けられ、前記制御手段は、前記複数の融雪装置にそれぞれ設けられた前記制御機器をそれぞれ制御可能な複数の制御信号が出力される構成を採用した。
請求項7に記載の発明は、上記目的に加え、前記融雪装置は、水の散水を制御する制御機器を有し、前記制御手段は、前記融雪装置を夏期時の散水に利用するために、前記降雪センサにより検出した温度が予め定めた気温より高いときに前記融雪装置により散水を行なう前記制御機器の制御が可能な制御信号が出力される構成を採用した。
請求項1に記載の発明によれば、設定用操作部を操作し、通常時の降雪センサによる降雪現象の検出へ移行させるだけで、自動的に記憶した現場の降雪時の気温、雪片数にしたがって降雪信号が出力される。
したがって、従来のような現場の状況を考えながら気温や雪片数をそれぞれ設定するような面倒な作業を必要とせずに、適切に降雪信号を出力させることができ、簡単に降雪センサ装置から、現場の降雪状況に適した融雪信号を出力させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、積雪が始まるよりも早めに融雪信号が出力されることで、十分に融雪装置を発揮させることができるといった効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、適切なヒステリシスのもとで融雪信号の停止が行われ、融雪装置の頻繁な起動・停止を抑えることができるといった効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加え、降雪信号により、融雪装置の運転を、直接、制御することができるといった効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、上記効果に加え、同一の降雪センサ装置で、種々の融雪装置による融雪が可能となり、種々の融雪に対応できるといった効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、上記効果に加え、降雪センサ装置を活用して、融雪装置の機器の凍結を防ぐ制御も可能となるといった効果を奏する。
請求項7に記載の発明によれば、上記効果に加え、降雪センサ装置を活用して、融雪装置を、冬期時だけでなく、他の時期(季節)にも利用することが可能になるといった効果を奏する。
[第1の実施形態]
以下、本発明を図1〜図6に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、降雪センサ装置の全体の構成を示していて、図中1は、例えば積雪が多い地域に設置されている電信柱、2は、同電信柱1に例えばバンド3で横方向に張り出すように取付けられた例えば中空なアーム部材(センサ支持用)、4は、同アーム部材2の先端部に取付けられたフードを示す。フード4は、アーム部材2の前方だけを開口させたフード部材で形成されている。
例えばフード4を含むアーム部材2の先端部には降雪センサ5が設けられている。降雪センサ5は、例えばフード4の下部から突き出るセンサホルダ6に取付けられた気温検出のための温度センサ7と、アーム部材2の先端部に取付けられた光電センサ、例えば拡散反射式光電センサ8とを用いて構成されている。さらに述べれば拡散反射式光電センサ8は、例えばフード前方を投光する投光部8aと、フード前方から入射する投光部8aからの反射光を受光する受光部8bとを組み合わせて構成されている。これにより、降雪センサ5は、降雪現象を検出するべく、降雪現場の気温が温度センサ7により検出され、降雪現場の雪片Aがフード前方から受光部8aへ入力する反射光の有無により検出される構造にしてある。
10は、降雪センサ5とは別の場所、例えば融雪管理を行いやすい場所に設置された制御盤を示す。この制御盤10と降雪センサ5との組み合わせから、降雪センサ装置9の主たる部分を構成している。
制御盤10は、入力ポート部11a,2箇所(複数)の出力ポート11bが形成されたケーシング11をもつ。ケーシング11の例えば前面には操作パネル12が設けられている。この操作パネル12には、複数の操作ボタン、例えば初期設定用の操作ボタン13a(本願の設定用操作部に相当)、冬期時運転起動・停止用の操作ボタン13b、夏期運転起動・停止用の操作ボタン13cが設けられている。なお、操作ボタン13aは、降雪現象により積雪が始まり融雪が必要であると判断したときに操作する専用ボタンである。
またケーシング11内には制御部14(本願の制御手段に相当)が、メモリで構成される記憶部14a(本願の記憶手段に相当)と共に収められている。この制御部14の入力側が、入力ポート部11aを介して、電信柱1に伝わらせているセンサケーブル15に接続されている。残るセンサケーブル14の他方の端部は、アーム部材2の中空部を通り、アーム部材2の先端部まで延びて、降雪センサ5(温度センサ7、受光部8b)に接続されていて、降雪センサ5からの気温情報、雪片数情報が制御部14へ入力されるようにしてある。
制御部14は、例えば用途別、具体的には図2に示されるように例えば冬期融雪用制御部17、機器凍結防止用制御部18、夏期散水用制御部19に分けてある。このうち冬期融雪用制御部17には、現場で融雪が必要とされる降雪現象の状況を設定する機能として、
・操作ボタン13aが、積雪が始まり融雪が必要と判断したときに押されると、その時点の気温、すなわち温度センサ7で検出される温度を降雪時の温度(降雪時温度)、すなわち運転開始用の閾値として、記憶部14aに記憶させる機能。
・同降雪時温度の記憶と共に、受光部8bで検出される雪片Aにしたがい、予め定めた計測時間、例えば1分当たりの雪片数を計数して、計数結果を降雪時の雪片カウント数、すなわち運転開始用の閾値として、記憶部14aに記憶させる機能。
・上記降雪時温度に一定の差温を加算した演算値を、運転停止用の閾値となる降雪停止時温度として、記憶部14aに記憶させる機能。
・上記降雪時雪片カウント数から一定の雪片数を減算した演算値を、運転停止用の閾値となる降雪停止時カウントとして、記憶部14aに記憶させる機能。
などが設定されている。
また通常の降雪現象の検出を行う設定として(通常運転時)、
・操作ボタン13bが操作(起動)されると、温度センサ7で検出される気温を計測するとともに、受光部8bで検出される雪片Aにしたがい一定時間、例えば1分当たりの雪片量を計数する機能。
・計測された気温が降雪時温度以下で、計数された雪片量が降雪時雪片カウント数以上のとき、降雪を示す降雪信号を各出力ポート部11bへ出力させる機能。
・この降雪信号を出力中、計測された気温が降雪停止温度以上、あるいは計数された雪片量が降雪停止時カウント数以下になると、降雪信号を停止させる機能。
などが設定されている。
また複数の出力ポート部11bは、異なる融雪の仕方で融雪する融雪装置、ここでは2種類(複数)の融雪装置21,22へ直接、それぞれ降雪信号(制御信号)が出力できる構成となっている。例えば図1中に示されるような融雪ポンプ21aの運転(起動)により例えば地下水を揚水して融雪用水として用いる構造の散水式融雪装置21の場合、融雪ポンプ21aが主たる制御機器となる。また例えば図1中に示されるように一般給水用配管から分岐して給水を融雪用水として用いる構造の散水式融雪装置22の場合、ポンプがないので、電動弁や電磁弁22a(一方しか図示せず)が主な制御機器となる。そのため、どちらの融雪装置21,22でも使用できるよう、一方の出力ポート部11bは、融雪ポンプ21aが直接、制御可能なポンプ制御用の出力としてあり、他方の出力ポート部11bは、電動弁や電磁弁22が直接、制御可能な弁制御の出力としてある。
このうちの一方の出力ポート部11bに、コントロールケーブル24aを介して、上記散水式融雪装置21が接続され、他方の出力ポート部11bにコントロールケーブル24bを介して、上記散水式融雪装置22が接続されている。これにより、制御盤10から出力される降雪信号にしたがい、融雪対象となる場所、例えば道路25上の雪が融雪されるようにしている。
また例えば一方の出力ポート部11bからは、機器凍結防止用制御部18の凍結防止用の制御信号も出力される構造にしてある。ここで、融雪ポンプ21aに組付けてある加温機器、例えばポンプ凍結用ヒータ部21bは、コントロールケーブル24aを通じて、一方の出力ポート部11bに接続される構造をなしていて、一方の出力ポート部11bから出力される凍結防止用の制御信号で制御されるようにしてある。詳しくは、機器凍結防止用制御部18からは、例えば図3に示されるように予め定めた気温、例えば3℃以下になると、ヒータ通電を行う信号が出力され、上記気温に一定の差温を加算した温度、例えば4℃以上になるとヒータ通電を停止させる制御信号が出力されるようになっていて、同出力から機器の凍結が回避されるようにしてある。
また例えば一方の出力ポート部11bからは、融雪装置21を冬期だけでなく他の時期(季節)、例えば夏期時にも利用する制御信号が出力されるようにしている。この制御信号は、操作ボタン13c、夏期散水用制御部19を用いて、出力されるようにしてある。具体的には、夏期散水用制御部19には、例えば図4に示されるように予め定めた気温、例えば30℃以上になると、融雪ポンプ21aを起動させて(融雪装置21の運転)、上記温度に一定の差温を減算した温度、例えば28℃以下になると、融雪ポンプ21aの運転を停止(融雪装置21の停止)させる夏期散水用モードが設定されている。また夏期散水用制御部19には、操作パネル12の操作ボタン19cが操作されると、夏期散水モードが実行される設定がなされていて、必要なときに散水モードが実行されるようにしてある。
このように構成された降雪センサ装置9の作用について説明する。
今、降雪センサ装置9に対して、いつ融雪装置21,22を運転させるかの設定を行うとする。これは、融雪装置21,22を起動すべきと判断した時期に降雪状態を入力する作業である。
この設定を行うときは、近くに関連付けて配置してある融雪装置21,22および風雪センサ5が設置してある場所で、積雪が始まるときを利用して行う。
具体的には、設定の仕方としては、降雪現象により降雪が始まり、融雪装置21,22を起動すべきと判断した時期に、制御盤10にある初期設定用操作ボタン13aを押す(オン操作)。すると、図5に示される「降雪時状況記憶」のフローチャートにしたがって設定作業が進む。
すなわち、冬期融雪用制御部17は、操作ボタン13aが操作されると(ステップS1)、その操作信号をトリガーとして、降雪センサ5の温度センサ7で検出される気温を計測して、その判断した時点の気温を降雪時の温度(降雪時温度)として記憶部14aに記憶させる(ステップS2)。さらに当該降雪時温度に一定の差温を加算した演算値を、停止用の温度(降雪停止時温度)として記憶部14aに記憶させる(ステップS3)。
同じく冬期融雪用制御部17は、操作ボタン13aが操作されると、降雪センサ5の拡散反射式光電センサ8で検出される雪片Aをもとに、予め定めた計測時間、例えば1分当たりの雪片数を計数してそのカウント数を、降雪時の雪片カウント数(降雪時カウント数)として記憶部14aに記憶させる(ステップS4)。さらに当該降雪時雪片カウント数から一定の雪片数を減算した演算値を、停止用の雪片カウント数(降雪停止時雪片カウント数)として記憶部14aに記憶させる(ステップS5)。
これにより、必要な当初の降雪時の状況を設定する作業が終わる。
一方、降雪時、融雪装置21,22を通常に運転させるときは、設定後、制御盤10にある冬期時運転起動・停止用操作ボタン13bを押す。すると、図6に示される「通常運転時」のフローチャートのように、出力ポート部11b、11bから出力される降雪信号(ポンプ制御用信号、弁制御用信号)により、融雪装置21,22が運転される。
すなわち、冬期融雪用制御部17は、操作ボタン13bの操作に伴い、降雪センサ5の温度センサ7で検出される気温を計測し、拡散反射式光電センサ8で検出される雪片Aをもとに一定時間当たり、例えば1分当たりの雪片数を計数している。
このとき、温度センサ7で検出される気温が、記憶部14aに記憶されている降雪時温度値より低く(ステップS11)、一定時間当たりの雪片数が、記憶部14aに記憶されている降雪時雪片カウント数値に達すると(ステップS12)、制御盤10の各出力ポート部11b、11bへ降雪信号が出力される。この降雪信号が、融雪ポンプ21aを用いた融雪装置21へは、融雪ポンプ21aを、直接、起動する信号(オン信号)として出力され、一般給水用配管の給水を融雪用水として使用する融雪装置22へは、配管に介装してある電動弁や電磁弁22aを、直接、開作動させる信号(オン信号)として出力される(ステップS13)。これにより、各融雪装置21,22からの融雪用水が配管26(図1のみ図示)を通じて、道路25上に散水され、道路25上の積雪を融かす。
また温度センサ7で検出される気温が、記憶部14aに記憶されている降雪停止時温度値より高くなるか(ステップS14)、または一定時間当たりの雪片数が、記憶部14aに記憶されている降雪停止時雪片カウント数値以下になると(ステップS15)、降雪信号(ポンプ用制御信号、弁制御用信号)の出力が停止する。この停止がもたらす信号(オフ信号)により、各融雪装置21,22の運転が停止し、融雪が必要とされるまで待機する。
このように降雪センサ装置9は、操作ボタン13aを操作し、通常時の降雪現象の検出へ移行させるだけで、自動的に現場の降雪時の気温、雪片数にしたがって降雪信号を出力させることができる。このことは、降雪現象の検出に際し、従来のような現場の状況を考えながら気温や雪片A数をそれぞれ設定するような面倒な作業を必要とせずにすむうえ、さらに降雪状況に最も適した気温や雪片数を基準に降雪信号を出力させることができる。
したがって、降雪センサ装置9からは、簡単に現場の降雪状況に適した融雪信号を出力させることができる。しかも、降雪信号は、融雪装置21,22の制御が可能な制御信号なので、同信号により、直接、融雪装置21,22を制御することができる。そのうえ、制御盤10からは複数の降雪信号が出力されるようにしてあるから、同一の降雪センサ装置9で、複数種の融雪装置21,22を制御することができ、異なる方式の融雪装置による融雪が可能となる。特に降雪信号の出力停止には、降雪時温度や降雪時雪片カウント数に対して、ある程度のヒステリシスを設定した降雪停止時温度(降雪時温度に一定の差温を加算した温度値)、降雪停止時雪片カウント数(降雪時雪片カウント数から一定の雪片数を減算したカウント数値)を用いたので、融雪装置21,22が頻繁に起動・停止することはない。
さらに制御盤10からは、融雪装置21、22の凍結しやすい機器、ここでは融雪ポンプ21aの凍結を防ぐポンプ凍結用ヒータ部21bを制御(例えば3℃以下でオン、4℃を超えるとオフする制御)する制御信号が出力されるようにしてあるから、融雪装置21の凍結しやすい機器の凍結を防ぐことも併せてできる利点がある。
また制御盤10からは、融雪装置21を夏期時に利用する制御(例えば30℃以上でオン、28℃を下回るとオフする制御)が出力されるようにしてあるから、真夏などでは、融雪ポンプ21aの運転により、地下水(井戸水など)の散水が行われて、散水に伴う蒸散冷却効果により、快適な環境を作り出すことができるという利点もある。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態を示す。本実施形態は、上述した第1の実施形態の変形例で、通常の運転時に、積雪が始まるよりも早めに融雪装置21,22の運転を行えるよう、記憶部14aに記憶される降雪時温度、降雪時雪片カウント数を補正したものである。
具体的には、降雪時温度には、図7中のステップS6に示されるように温度センサ7で計測した気温に一定の差温を加算した演算値を用い、降雪時雪片カウント数には、図7中のステップS7に示されるように拡散反射式光電センサ8で計数した、予め定めた計測時間当たりの雪片数から、一定の雪片数を減算した演算値を用いる。そして、通常の運転時、これら降雪時温度、降雪時雪片カウント数を用いて、第1の実施形態と同様、気温が降雪時温度より低く、かつ一定時間当たりの雪片数が降雪時雪片カウント数以上となるとき、降雪信号を出力することにより、積雪が始まるより早めに融雪装置21,22を運転させることができるようにしたものである。
むろん、降雪停止時温度、降雪時停止雪片カウント数は(ステップS3,S5)、第1の実施形態と同様、ある程度のヒステリシスを設定してあるので、融雪装置21,22が頻繁に起動・停止を繰り返すことはない。
但し、第2の実施形態において、図7のフローチャート以外は、第1の実施形態と同じなので、説明を省略した。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態は、いずれも設定用ボタンと通常運転時とを分けた構造の例を挙げているが、これに限らず、他の構造でもよいことはいうまでもない。
は本発明の第1の実施形態に係る降雪センサ装置を、同装置を設置している構造、同装置で制御される融雪装置の一部と共に示す図。 同降雪センサ装置の制御系を示すブロック図。 同制御系の凍結防止用ヒータの制御内容を示す線図。 同制御系の夏期散水時の制御内容を示す線図。 降雪時の状況を設定する制御を示すフローチャート。 通常運転時の制御を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態の要部の制御内容を示すフローチャート。
符号の説明
5…降雪センサ、7…温度センサ、8…拡散反射式光電センサ、9…降雪センサ装置、14…制御部(制御手段)、13a…操作ボタン(設定用操作部)、14a…記憶部(記憶手段)、21,22…融雪装置、A…雪片。

Claims (7)

  1. 散水を行なう融雪装置に接続され、降雪現象に基づいて前記融雪装置を運転する降雪センサ装置であって、
    気温と雪片が検出可能に形成され、気温の計測と一定時間当たりの雪片数の計数とから降雪現象を検出する降雪センサと、
    降雪現象時に操作することで、その操作時の気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数を前記降雪センサにより前記融雪装置の運転開始用の閾値として検出可能な設定用操作部と、
    前記設定用操作部の操作時に検出した前記閾値である気温、及び、前記雪片カウント数を、降雪時温度及び降雪時雪片カウント数として記憶する記憶手段と、
    降雪現象時に前記降雪センサにより検出された気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数が、前記降雪時温度より低く、且つ、前記降雪時雪片カウント数に達したときに、前記融雪装置を運転する降雪信号を前記融雪装置に出力する制御手段と
    を具備することを特徴とする降雪センサ装置。
  2. 散水を行なう融雪装置に接続され、降雪現象に基づいて前記融雪装置を運転する降雪センサ装置であって、
    気温と雪片が検出可能に形成され、気温の計測と一定時間当たりの雪片数の計数とから降雪現象を検出する降雪センサと、
    降雪現象時に操作することで、その操作時の気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数を前記降雪センサにより検出可能な設定用操作部と、
    前記融雪装置の運転開始用の閾値として、前記設定用操作部の操作時に検出した気温から一定の差温加算した演算値である降雪時温度、及び、前置設定用操作部の操作時に検出した雪片カウント数から一定の雪片数を減算した演算値である降雪時雪片カウント数を記憶する記憶手段と、
    降雪現象時に前記降雪センサにより検出された気温及び予め定められた計測時間当たりの雪片数を計数した雪片カウント数が、前記降雪時温度より低く、且つ、前記降雪時雪片カウント数に達したときに、前記融雪装置を運転する降雪信号を前記融雪装置に出力する制御手段と
    を具備することを特徴とする降雪センサ装置。
  3. 前記記憶手段は、前記融雪装置の停止用の閾値として、前記降雪時温度に一定の差温を加算した演算値を降雪が停止する降雪停止時温度、及び、前記降雪時雪片カウント数から一定の雪片数を減算した演算値を降雪が停止する降雪停止時雪片カウント数がさらに記憶され、
    前記制御手段は、前記降雪センサにより検出された気温が前記降雪停止時温度より高い、又は、前記降雪センサにより検出された雪片カウント数が前記降雪停止時雪片カウント数以下となるとき、前記降雪信号の出力を停止す
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の降雪センサ装置。
  4. 前記融雪装置は、水の散水を制御する制御機器を有し、
    前記制御手段は、前記制御機器の制御が可能な制御信号を前記融雪機器に出力する成を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の降雪センサ装置。
  5. 前記融雪装置は複数種設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の融雪装置にそれぞれ設けられた前記制御機器をそれぞれ御可能な複数の制御信号が出力される構成としてあることを特徴とする請求項4に記載の降雪センサ装置。
  6. 前記融雪装置は、水の散水を制御する制御機器と、この制御機器の凍結を防止する加温機器とを有し、
    前記制御手段は、さらに、前記降雪センサにより検出した温度が予め定めた気温のとき、記加温機器の運転を制御する制御信号が前記加温機器に出力される構成としてあることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の降雪センサ装置。
  7. 前記融雪装置は、水の散水を制御する制御機器を有し、
    前記制御手段は、前記融雪装置を夏期時の散水に利用するために、前記降雪センサにより検出した温度が予め定めた気温より高いときに前記融雪装置により散水を行なう前記制御機器の制御が可能な制御信号が出力される構成としてあることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の降雪センサ装置。
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