JP2000320768A - 管部材の接続栓装置 - Google Patents

管部材の接続栓装置

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JP2000320768A JP11135215A JP13521599A JP2000320768A JP 2000320768 A JP2000320768 A JP 2000320768A JP 11135215 A JP11135215 A JP 11135215A JP 13521599 A JP13521599 A JP 13521599A JP 2000320768 A JP2000320768 A JP 2000320768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外殻本体部としての本体部材と保持部材との
各組み合せ一体化結合構造を標準的に規格化させて汎用
性を与えるようにする。 【解決手段】 本体部材10の構成材料に、金属材料ま
たは比較的硬質の合成樹脂材料を、保持部材30の構成
材料に、これよりも幾分か硬度の低い合成樹脂材料をそ
れぞれに用い、本体部材10の内部空間20には、シー
ル部材40と扼止部材45を順次に重ねて内装させる固
定段部19、および固定段部19に連接されて端部に開
口し、かつ適所に係着凹溝23を周設した受け入れ内周
面21を形成させ、本体部材10での一端部の接続開口
端22に組み合せ結合される保持部材30には、受け入
れ内周面21に嵌挿させる外周面31、および該嵌挿状
態で係着凹溝23に嵌合係着される係着隆条32を形成
し、さらに、該嵌挿状態で内装されるシール部材40と
扼止部材45を押止固定する押止端面36,37を形成
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管部材の接続栓装
置に関し、さらに詳しくは、接続対象である管部材の接
続端部を装置の接続開口端から受け入れた上で、該管部
材の接続端部の外周面を軸方向に直交して軸封シールす
るシール部材、および該外周面を弾性的に挟扼して着脱
自在に引留め係止する扼止部材と、該扼止部材による接
続端部の引留め係止を解放するリリース部材とからなる
接続部機構を組み込んだ接続栓装置において、該接続栓
装置の外殻本体部を構成して内部の接続空間部に接続機
構を内装保持するための本体部材と保持部材との組み合
せ構造の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧を利用する各種の機器装置類や、
同様に流体圧を中継する管継手類等においては、一般的
に、内部の接続空間にシール部材および扼止部材とリリ
ース部材とからなる接続機構部を組み込んだ接続栓装置
を設け、該接続栓装置をあらかじめ加圧流体の導入口
部,導出口部に装着させて用いるようにしている。この
場合、接続栓装置の接続機構部構造は、接続開口端から
接続対象としての加圧流体を通流させる管部材の接続端
部を嵌挿接続させることにより、該嵌挿状態(接続状
態)のままで、シール部材による軸封シール、および扼
止部材による引留め係止をそれぞれ自動的に行わせて接
続状態を維持し、かつ該接続状態で、リリース部材によ
って管部材の引留め係止を解放することにより、管部材
を抜出し可能にし、結果的に、管部材の接続端部の接続
着脱をワンタッチで行わせ得るもので、従来から、本願
人の提案による各種の接続機構部構造を含めて数多くの
提案がなされている。
【0003】一方、この種の従来の接続栓装置では、使
用上の使い勝手や周囲環境等を考慮するとき、該接続栓
装置の外殻本体部を構成する各部材としての、装置内部
の接続空間部に接続機構部構造を内装保持させる本体部
材と保持部材の組み合せ、つまり、最終的には一体化結
合される本体部材と保持部材のそれぞれに関し、その材
質ならびに組み合せ結合構造についても種々の態様のも
のが採用される場合が多い。
【0004】すなわち、接続栓装置の外殻本体部を構成
する本体部材と保持部材との主要な組み合せ構造として
は、例えば、本体部材に比較的硬質の合成樹脂材料を、
保持部材に金属材料をそれぞれに用いることで、これら
の両者を接続機構部の内装保持後に一体化結合させるた
めの組み合せ構造があり、また、本体部材に金属材料
を、保持部材にも金属材料もしくは比較的硬質の合成樹
脂材料をそれぞれに用いることで、同様に、これらの両
者を接続機構部の内装保持後に一体化結合させるための
組み合せ構造がある。
【0005】ここで、上記従来の2種類の外殻本体部の
構成を採用した接続栓装置につき、図6、図7、図8
(a),(b) (第1の従来例)および図9、図10(a),(b)
(第2の従来例)を参照して詳細に説明する。
【0006】〔第1の従来例〕図6は、第1の従来例に
よる外殻本体部内の接続空間部に通常構造の一般的な接
続機構部を組み込んだ状態の接続栓装置の構成を半截し
て示す全体側面図であり、図7は、同上第1の従来例に
適用される通常構造の一般的な接続機構部を構成する各
部材を分解して示す縦断面図である。また、図8は、同
上第1の従来例での外殻本体部としての本体部材と保持
部材の各構成例を示し、(a) は本体部材単体の縦断面
図、(b) は保持部材単体の縦断面図である。
【0007】本第1の従来例は、本体部材に比較的硬質
の合成樹脂材料を、保持部材に金属材料をそれぞれに用
いた場合の例であり、このように本体部材と保持部材と
の各材料を特定することは、以下の説明から明らかなよ
うに、両者の一体化結合構造のために必然的に制限され
る事項である。
【0008】これらの図6ないし図8の各図に示す第1
の従来例構成による接続栓装置において、外殻本体部A
は、本体部材60と保持部材80との一体化組み合せ結
合で構成されており、また、接続機構部Bは、シール部
材40および扼止部材45とリリース部材50との組み
合せで構成されている。
【0009】先ず、前記外殻本体部Aの合成樹脂材料か
らなる本体部材60は、図6および図8(a) に示す如
く、基端側(非接続端側)にあって、この場合、図示し
ない流体圧利用機器類等の流路端部に螺着結合するため
の取付け雄螺条62を螺刻した取付け胴部61と、該取
付け胴部61の接続開口端側に対応して外周囲に螺合操
作用の六角頭部64を形成させると共に、該接続部端面
相応に突出された保持胴部63とを有している。
【0010】そして、前記それぞれの両胴部61,63
を通した接続軸線100上の中空筒状内部には、その基
端側から順次に、流路66と、接続対象としての破線で
示す管部材Cの接続端面を突き当てる突き当て段部67
および端部側外周面を挿入する挿入面68とをそれぞれ
に形成してあり、さらに、該挿入面68との間に固定段
部69を介して後述のシール部材40と扼止部材45と
を重ねて内装させる接続空間部70を設定するための、
より径大にされて接続開口端72側に連なる内周面71
を形成した上で、該内周面71の適所に対して後述の保
持部材80に周設した断面楔状の係着隆条82を喰い込
み係着させ得るようにしてある。なお、図8(a) 中に符
号73で示す二点鎖線の部分は、該係着隆条82の喰い
込み係着で生ずる係着部分に該当する。
【0011】また、前記外殻本体部Aの金属材料からな
る保持部材80は、図6および図8(b) に示す如く、外
周側にあって、前記本体部材60の内周面71に嵌挿さ
れる外周面81および該外周面81の適所に周設された
断面楔状の係着隆条82と、前記接続開口端72に突き
当てる係止鍔部83とを形成すると共に、非接続側の先
端部に、前記固定段部69との間で次に述べるシール部
材40の外周側押止段部41を押止して固定保持する外
周側端面84と、該シール部材40の接続端側押止端面
42に重ねた扼止部材45の外周縁部47を押止して固
定保持する内周側端面85とを有しており、かつ内周側
にあっては、係止受け段部87を介して後述のリリース
部材50の外周面51を軸方向摺動自在に嵌挿させる摺
動内周面86を形成してある。なお、この場合、係止受
け段部87は、後述のリリース部材50の係止顎部54
を引留めるための部分である。
【0012】次に、前記接続機構部Bを構成して接続対
象の管部材Cの外周面を軸封するシール部材40は、一
般的なシール材料、例えば、軸封シールに足る弾力性の
ある合成樹脂材料で形成されており、図7に示す如く、
一方の軸方向端面を前記固定段部69に当接させ、かつ
外周面を前記内周面71の奥部に接すると共に、他方の
軸方向端面の外周側押止段部41を前記保持部材80の
外周側押止端面84で固定させた状態で、内周シール面
43を前記接続空間部70に臨ませるようになってい
る。
【0013】また、前記接続機構部Bを構成して管部材
Cを扼止状態で引留め拘束する扼止部材45は、図7に
示す如く、弾力性に富む剛性金属薄板をプレス成形して
全体を一連のリング状に形成し、かつ少なくとも管部材
Cを貫通して受け入れる内周縁面46側が該管部材Cの
嵌挿接続方向に倣って撓曲可能にされており、該内周縁
面(実質的に扼止拘束縁となる縁面)46は、管部材C
の外径よりも喰い込み扼止相当分だけ小径にされると共
に、前記シール部材40の接続端側押止端面42に重ね
合わせ得る外径を有しており、該重ね合わせた状態で、
外周側端部47を前記保持部材80の内周側押止段部8
5によって固定かつ支持させ得るようになっている。な
お、本扼止部材45の場合、ここでは図示省略したが、
外周側端部47を除いて、内周縁面46を含む内周側部
分に対し、管部材Cを圧入して嵌挿接続するための縮径
用切り込みを各部分相応に形成することは、従前から周
知の通りである。
【0014】前記接続機構部Bを構成して管部材Cを扼
止状態から解放するリリース部材50は、相応の弾性と
潤滑性とを有して比較的摺動性に富む合成樹脂材料から
なっており、図7に示す如く、外周側にあって、前記保
持部材80の摺動内周面86に摺動自在に嵌挿される外
周面51および該外周面51の接続端側に係止鍔部83
に対向する操作鍔部52を形成すると共に、非接続側の
先端部に係止受け段部87に突き当てて摺動拘束される
係止顎部54を形成した断面テーパー状の扼止解放端縁
53を備え、かつ内周側には、前記管部材Cを比較的密
に受け入れる受け入れ内周面55を形成してある。
【0015】この場合、接続対象となる管部材Cについ
ては、扼止部材45の内周縁面46による外周面への喰
い込みで弾性的かつ逆止的に挟扼して引き留め拘束作用
(いわゆる扼止作用)を果し得るようにするため、所要
の表面弾性を与えると共に、内部を通流する加圧流体の
多寡ないしは圧力変動や外部側からの引張り力に対抗さ
せる必要上、幾分かの伸延性をも有しており、その構成
主材には、例えば、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエ
チレン、ポリテトラフロロエチレン等の合成樹脂材料を
用いている。
【0016】従って、本第1の従来例では、本体部材6
0の接続空間部70内にシール部材40と、該シール部
材40に重ねた扼止部材45とを順次に内装させてお
き、また、保持部材80には、リリース部材50を自身
の弾性に抗して摺動自在に嵌挿させた状態とし、該保持
部材80を本体部材60に組み合せ嵌着、ここでは本体
部材60の内周面71の対応部分に保持部材80の係着
隆条82を喰い込み係着させて、これらの本体部材60
と保持部材80との両者を一体化させることで、図6に
示した所期の接続栓装置を構成させる。
【0017】すなわち、このように組み合せ構成した状
態では、図6によって明らかなように、相互に重ね合わ
されたシール部材40と扼止部材45とが接続空間部7
0内に固定状態で保持されることになり、かつリリース
部材50は、扼止解放端縁53が扼止部材45に当接さ
れると共に、その弾性で係止顎部54が係止受け段部8
7に突き当てられて摺動拘束された状態、つまり、管部
材Cを受け入れて接続させるための待機状態に維持され
る。
【0018】この待機状態において、図6に破線で示す
ように、扼止部材45の弾性に抗して管部材Cを接続端
面が突き当て段部67に突き当るまで嵌挿させると、該
管部材Cの外周面に対して、扼止部材45の内周縁面4
6が喰い込んで抜出し不能に拘束されることになる。つ
まり、本接続栓装置に対する管部材Cの接続作用と非可
逆的な引留め拘束作用とが果される。一方、この接続状
態において、リリース部材50の操作鍔部52を扼止部
材45の弾性に抗して接続方向に押圧操作すると、該リ
リース部材50の扼止解放端縁53が扼止部材45を撓
曲かつ維持させることで、その内周縁面46による扼止
状態が解放され、この状態で管部材Cを容易に抜出すこ
とができるのである。
【0019】以上を要約して、本第1の従来例の場合で
の外殻本体部Aにおける本体部材60と保持部材80と
の組み合せ一体化結合構造について述べると、本体部材
60の内周面71に対して保持部材80の係着隆条82
を喰い込み係着させることが必須事項であり、該喰い込
み係着による一体化結合のために、上記した特有の各構
成材料および各構造を必要としていることが分かる。
【0020】〔第2の従来例〕図9は、第2の従来例に
よる外殻本体部内の接続空間部に通常構造の一般的な接
続機構部を組み込んだ状態の接続栓装置の構成を半截し
て示す全体側面図であり、図10は、同上第2の従来例
での外殻本体部としての本体部材と保持部材の各構成例
を示し、(a) は本体部材単体の縦断面図、(b) は保持部
材単体の縦断面図である。
【0021】本第2の従来例は、本体部材に金属材料
を、保持部材に金属材料もしくは比較的硬質の合成樹脂
材料をそれぞれに用いた場合の例であり、ここでも上記
第1の従来例の場合と同様に、本体部材と保持部材との
各材料を特定することは、以下の説明から明らかなよう
に、両者の一体化結合構造のために必然的に制限される
事項である。
【0022】この図9および図10に示す第2の従来例
構成においても、上記第1の従来例構成の場合における
接続栓装置の外殻本体部Aにおける本体部材60と保持
部材80との組み合せ一体化構造が異なる他は、接続機
構部Bの構成を含んで全て該第1の従来例構成の場合と
同様である。従って、本第2の従来例では、本体部材6
0aと保持部材80aとの組み合せ一体化結合構造に関
してのみ述べ、接続機構部Bに関しては、必要最小限の
説明にとどめるものとする。
【0023】すなわち、前記外殻本体部Aの金属材料か
らなる本体部材60aは、図9および図10(a) に示す
如く、ここでも取付け雄螺条62aを螺刻した取付け胴
部61aと、六角頭部64aを形成させた保持胴部63
aとを有し、かつ中空筒状内部に、流路66a、突き当
て段部67aおよび挿入面68aとをそれぞれに形成す
ると共に、この場合には、固定段部69aを介して接続
空間部70aを設定するための接続開口端72a側に連
なる内周面71aを形成した上で、先端部にカシメ部7
5aを延設してある。
【0024】また、前記外殻本体部Aの金属材料もしく
は比較的硬質の合成樹脂材料を用いた保持部材80a
は、図9および図10(b) に示す如く、外周側にあっ
て、前記本体部材60aの内周面71aに嵌挿される外
周面81aと、前記接続開口端72aに突き当てた上
で、カシメ部75aによる機械的なカシメ付けで一体化
される係止鍔部83aを形成すると共に、非接続側の先
端部に、前記固定段部69aとの間でシール部材40の
外周側押止段部41を押止して固定保持させる外周側押
止端面84aと、該シール部材40の接続端側押止端面
42に重ねた扼止部材45の外周縁部47を押止して固
定保持させる内周側押止端面85aとを有しており、か
つ内周側にあっては、係止受け段部87aを介してリリ
ース部材50の外周面51を軸方向摺動自在に嵌挿する
摺動内周面86aを形成してある。なおここでも、係止
受け段部87aは、リリース部材50の係止顎部54を
引留めるための部分である。
【0025】本第2の従来例の場合は、外殻本体部Aで
の本体部材60aの接続空間部70a内への接続機構部
Bのシール部材40と扼止部材45との内装、ならびに
保持部材80aに対するリリース部材50の摺動自在な
嵌挿についても上記第1の従来例の場合と全く同様であ
り、先にも述べたように、本第2の従来例では、本体部
材60aに対する保持部材80aの組み合せ一体化構造
として、保持部材80aの係止鍔部83aを本体部材6
0aのカシメ部75aで機械的にカシメ付け固定する手
段を用いることで、図9に示した所期の接続栓装置を構
成させるのである。
【0026】つまり、本第2の従来例においては、保持
部材80aの係止鍔部83aを本体部材60aのカシメ
部75aでカシメ付け係着させることが必須事項であ
り、該カシメ付け係着による一体化結合のために、ここ
でも、上記した特有の各構成材料および各構造を必要と
していることが分かる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来における外殻本体部での本体部材と保持部材との各組
み合せ一体化結合構造では、該外殻本体部の内部空間に
内装される接続機構部の構成が共通であるのにも拘ら
ず、本体部材と保持部材との個々の一体化組み合せ結合
のためにそれぞれに各別の構成を必要としており、これ
らの本体部材と保持部材との各構成を共通化させるこ
と、換言すると、該組み合せ一体化構造を標準化するこ
とができず、場合によっては、外殻本体部としての本体
部材と保持部材との一体化構造のための組み合せ仕様が
多様かつ多岐に亘る場合すらあって、一般的な使用時点
では、該本体部材と保持部材との一体化組み合せ結合に
よる外殻本体部自体が、いわゆる多種類、小品種の傾向
に陥り易くて汎用性に欠け、必ずしも簡便で効果的かつ
良好な外殻本体部、ここでは、本体部材と保持部材との
一体化組み合せ結合がなされないという憾みがあった。
【0028】従って、本発明の目的は、従来のこのよう
な問題点を解消して、外殻本体部としての本体部材と保
持部材との各組み合せ一体化結合構造を標準的に規格化
させて汎用性を与え得るようにした管部材の接続栓装置
を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載の管部材の接続栓装
置は、接続対象の管部材の外周面を接続位置で軸封シー
ルするシール部材、および接続方向に撓曲可能にされ、
かつ接続位置で管部材の外周面を非可逆的に扼止拘束す
る扼止部材と、接続位置で扼止状態の扼止部材に先端の
扼止解放端縁を接し、該扼止部材を撓曲させて扼止状態
を解放するリリース部材とからなる接続機構部を備え、
また、前記シール部材と扼止部材を内部空間に内装する
本体部材と、前記シール部材と扼止部材を内装位置で固
定し、かつ前記リリース部材を扼止解放方向へ摺動可能
に保持する保持部材との組み合せを設けると共に、前記
本体部材に保持部材を一体化結合させて構成する外殻本
体部を備えた管部材の接続栓装置であって、前記本体部
材の構成材料に、金属材料または比較的硬質の合成樹脂
材料を、前記保持部材の構成材料に、これよりも幾分か
硬度の低い合成樹脂材料をそれぞれに用い、前記本体部
材の内部空間には、前記シール部材と扼止部材を順次に
重ねて内装させる固定段部、および該固定段部に連接さ
れて端部に開口し、かつ適所に係着凹溝を周設した受け
入れ内周面を形成させ、前記本体部材での一端部の接続
開口端に組み合せ結合される保持部材には、前記受け入
れ内周面に嵌挿させる外周面、および該嵌挿状態で前記
係着凹溝に嵌合係着される係着隆条をそれぞれに形成
し、さらに、該嵌挿状態で前記内装されるシール部材と
扼止部材を押止固定する押止端面を形成させたことを特
徴としている。
【0030】本請求項1の接続栓装置では、内部の接続
空間にシール部材と扼止部材を内装させた本体部材に対
し、接続開口端側からリリース部材を摺動可能に保持す
る保持部材を嵌挿させることで、これらの本体部材と保
持部材とを容易に一体化組み合せ結合できると共に、併
せて、シール部材と扼止部材の固定保持ならびにリリー
ス部材の待機維持がなされることから、接続開口端とし
てのリリース部材を通した所期の管部材のワンタッチ接
続が可能になり、また、リリース部材の接続方向への摺
動操作によって、管部材のワンタッチ抜き出しが可能に
なる。
【0031】また、本発明に係る請求項2に記載の管部
材の接続栓装置は、接続対象の管部材の外周面を接続位
置で軸封シールするシール部材、および接続方向に撓曲
可能にされ、かつ接続位置で管部材の外周面を非可逆的
に扼止拘束する扼止部材と、接続位置で扼止状態の扼止
部材に先端の扼止解放端縁を接し、該扼止部材を撓曲さ
せて扼止状態を解放するリリース部材とからなる1組の
各接続機構部を備え、また、両端側から相互に連通する
1組の各内部空間に前記各シール部材と各扼止部材をそ
れぞれに内装する本体部材と、前記各シール部材と各扼
止部材をそれぞれの内装位置で固定し、かつ前記各リリ
ース部材を扼止解放方向へ摺動可能に保持する1組の各
保持部材との組み合せを設けると共に、前記本体部材に
各保持部材をそれぞれ一体化結合させて構成する外殻本
体部を備えた管部材の接続栓装置であって、前記本体部
材の構成材料に、金属材料または比較的硬質の合成樹脂
材料を、前記1組の各保持部材の構成材料に、これより
も幾分か硬度の低い合成樹脂材料をそれぞれに用い、前
記本体部材の各内部空間には、両端側から前記シール部
材と扼止部材を順次に重ねて内装させる各固定段部、お
よび該各固定段部に連接されて両端部に開口され、かつ
適所に係着凹溝を周設した各受け入れ内周面を形成さ
せ、前記本体部材での両端部の各接続開口端に組み合せ
結合される1組の各保持部材には、前記各受け入れ内周
面に嵌挿させる外周面、および該嵌挿状態で前記各係着
凹溝に嵌合係着される係着隆条をそれぞれに形成し、さ
らに、該嵌挿状態で前記内装される各シール部材と各扼
止部材を押止固定する押止端面を形成させたことを特徴
としている。
【0032】本請求項2の接続栓装置では、内部の1組
の接続空間にシール部材と扼止部材をそれぞれに内装さ
せた本体部材に対し、両端の各接続開口端側からリリー
ス部材を摺動可能に保持する各保持部材をそれぞれに嵌
挿させることで、これらの本体部材と各保持部材とをそ
れぞれ容易に一体化組み合せ結合できると共に、併せ
て、各組のシール部材と扼止部材の固定保持ならびにリ
リース部材の待機維持がなされることから、各接続開口
端としての両端側の各リリース部材を通した所期の各管
部材のワンタッチ接続、ここでは、両管部材の中継接続
が可能になり、また、各リリース部材の接続方向へのそ
れぞれの摺動操作によって、各管部材のワンタッチ抜き
出しが可能になる。
【0033】本発明に係る請求項3に記載の管部材の接
続栓装置は、前記請求項1または2の何れか1項の接続
栓装置の構成において、前記係着凹溝には、接続開口端
側に一方の係着段部を形成させ、前記係着隆条には、非
接続端対応側にテーパー面を有し、かつ接続端対応側に
前記一方の係着段部に係着する他方の係着段部を形成さ
せたことを特徴としている。
【0034】本請求項3の接続栓装置では、請求項1ま
たは2の接続栓装置における本体部材の係着凹溝への保
持部材の係着隆条の嵌合係着による一体化組み合せ結合
に際し、係着隆条のテーパー面によって、その嵌合操作
が容易かつ円滑になされると共に、同時に、係着凹溝で
の第1の係着段部に対する係着隆条での第2の係着段部
の係合のため、的確な係着と維持とがなされる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る管部材の接続
栓装置での各別の実施形態につき、図1ないし図5を参
照して詳細に説明する。
【0036】本発明では、先にも述べたように外殻本体
部を構成する本体部材と保持部材との一体化組み合せ結
合構造を対象にしており、一方の本体部材には、金属材
料もしくは比較的硬質の合成樹脂材料を用いて所要の剛
性を与えるようにし、他方の保持部材には、これらの各
材料よりも幾分か硬度の低い合成樹脂材料を用いて同様
に所要の剛性を与えるようにしている。この場合、両者
に硬度の差を与えることは、後述するように本体部材に
対して保持部材をやや撓めながら所定位置で係着させ、
該係着によって両者を一体化結合させるためである。
【0037】また、本発明の外殻本体部内に組み込まれ
る接続機構部には、本各実施形態の場合、上記従来例と
して述べ、かつ図7に示した通常構造の一般的な接続機
構部を用いるものとする。しかし、本発明の要旨は、外
殻本体部としての本体部材と保持部材との一体化可能な
組み合せ結合構造に存することから、必ずしも本態様の
接続機構部の構成にのみ特定されるものではなく、本発
明対象の外殻本体部内に組み込んで、接続対象の管部材
に対する軸封シール作用および引留め扼止作用と、扼止
解放作用とを所期通りに行い得る接続機構部であれば任
意の構成を採用してよい。
【0038】〔第1の実施形態〕図1は、本発明の第1
の実施形態による外殻本体部内の接続空間部に通常構造
の一般的な接続部機構を組み込んだ接続栓装置の構成を
半截して示す全体側面図であり、図2(a),(b) は、同上
第1の実施形態での外殻本体部としての本体部材と保持
部材の各構成例を示し、(a) は本体部材単体の縦断面
図、(b) は保持部材単体の縦断面図である。
【0039】これらの図1および図2の各図に示す本発
明での第1の実施形態構成による接続栓装置において
も、外殻本体部Aは、本体部材10と保持部材30との
一体化組み合せ結合構造で構成されており、また、この
外殻本体部Aの内部空間に内装される接続機構部Bは、
先に図7によって述べた通常構造の一般的な接続機構部
を構成する各部材、つまり、シール部材40および扼止
部材45とリリース部材50との組み合せを用いるもの
で、該接続機構部Bの詳細については、先の説明を援用
する。
【0040】本第1の実施形態の場合にも、前記外殻本
体部Aの金属材料もしくは比較的硬質の合成樹脂材料か
らなる本体部材10は、図1および図2(a) に示す如
く、基端側(非接続端側)にあって、流体圧利用機器類
等の流路端部に螺着結合するための取付け雄螺条12を
螺刻した取付け胴部11と、該取付け胴部11の接続開
口端側に対応して外周囲に螺合操作用の六角頭部14を
形成させると共に、該接続部端面相応に突出された保持
胴部13とを有している。
【0041】そして、前記それぞれの両胴部11,13
を通した接続軸線100上の中空筒状内部には、その基
端側から順次に、流路16と、接続対象としての破線で
示す管部材Cの接続端面を突き当てる突き当て段部17
および端部側外周面を挿入する挿入面18とをそれぞれ
に形成してあり、さらに、該挿入面18との間に固定段
部19を介してシール部材40と扼止部材45とを重ね
て内装させる接続空間部20を設定するための、より径
大にされて接続開口端22側に連なる内周面、つまり、
保持部材30を受け入れる受け入れ内周面21を形成し
た上で、該内周面21の適所には、該保持部材30の外
周面に周設する係着隆条32を係着させる係着凹溝、こ
こでは、少なくとも接続開口端22側に係着段部24を
形成した係着凹溝23を周設してある。
【0042】また、前記外殻本体部Aの幾分か硬度の低
い合成樹脂材料からなる保持部材30は、図1および図
2(b) に示す如く、外周側にあって、前記本体部材10
の内周面21に嵌挿される外周面31と、該外周面31
の適所に周設されて前記係着凹溝23内に嵌着され、か
つ該係着凹溝23の係着段部24に接して引留め係着さ
れるところの、非接続端対応側にテーパー面33、接続
端対応側に係着段部34をそれぞれに形成した係着隆条
32と、前記接続開口端72に突き当てる係止鍔部35
とを形成すると共に、非接続端対応の先端部に前記固定
段部19との間でシール部材40の外周側押止段部41
を押止して固定保持する外周側押止端面36と、該シー
ル部材40の接続端側押止端面42に重ね合わされた扼
止部材45の外周側端部47を押止して、これらの各押
止端面42および外周側端部47を共々に固定保持する
内周側押止端面37とを有しており、かつ内周側にあっ
ては、係止受け段部39を介してリリース部材50の外
周面51を軸方向摺動自在に嵌挿する摺動内周面38を
形成してある。ここで、係止受け段部39は、リリース
部材50の係止顎部54を引留めるための部分である。
【0043】続いて、本第1の実施形態での外殻本体部
Aを構成するための本体部材10と保持部材30との組
み合せ一体化結合の手順について述べる。
【0044】本第1の実施形態では、最初に、本体部材
10の接続空間部20内にシール部材40と、該シール
部材40に重ねた扼止部材45とを順次に内装させてお
き、併せて、保持部材30の摺動内周面38には、リリ
ース部材50の外周面51を部材自体の弾性に抗するこ
とで、その係止顎部54の相当部分を一旦、撓めながら
圧入して組み合せ嵌挿させ、該保持部材30の摺動内周
面38上をリリース部材50の外周面51が摺動自在に
なるようにしておく。
【0045】ついで、本体部材10の受け入れ内周面2
1に対して、リリース部材50を摺動自在に嵌挿させた
状態の保持部材30の外周面31を先端側から嵌挿させ
ると共に、該外周面31に周設されている係着隆条32
をテーパー面33でのリードによって、ここでも部材自
体の弾性に抗して撓めながら圧入させることにより、本
体部材10の係着凹溝23内に保持部材30の係着隆条
32を嵌合させ、該嵌合状態で係着凹溝23の係着段部
(一方の係着段部)24に係着隆条32の係着段部(他
方の係着段部)34を引留め係着して、これらの両者、
つまり、本体部材10と保持部材30とを一体的に組み
合せ結合させ、このようにして図1に示す所期通りの接
続栓装置を得るのである。
【0046】従って、上記本体部材10と保持部材30
とを一体化組み合せ結合させた状態では、図1によって
明らかなように、相互に重ね合わされたシール部材40
と扼止部材45とが接続空間部20内に固定状態で保持
されることになり、かつリリース部材50は、扼止解放
端縁53が扼止部材45に当接されると共に、その弾性
で係止顎部54が係止受け段部39に突き当てられて摺
動拘束された状態、つまり、ここでも接続対象の管部材
Cを受け入れて接続させるための待機状態に維持され
る。
【0047】この待機状態において、図1に破線で示す
ように、リリース部材50の受け入れ内周面55を通
し、かつ扼止部材45の弾性に抗して管部材Cを接続端
面が突き当て段部67に突き当るまで嵌挿させると、上
記した従来構成の場合と全く同様に、管部材Cの外周面
に対して扼止部材45の内周縁面46が非可逆的に喰い
込まれ、該管部材Cを抜出し不能に拘束することにな
る。つまり、本接続栓装置に対する管部材Cの接続作用
と引留め拘束作用とが果されて、該管部材Cのワンタッ
チ接続がなされる。一方、この接続状態において、リリ
ース部材50の操作鍔部52を扼止部材45の弾性に抗
して接続方向に押圧操作すると、該リリース部材50の
扼止解放端縁53が扼止部材45を撓曲させ、かつ該撓
曲状態に維持させることで、その内周縁面46による管
部材Cの外周面に対する扼止状態が解放され、この状態
で管部材Cを容易に抜き出し得て、ワンタッチ抜き出し
が可能になるのである。
【0048】以上の記述から明らかなように、本第1に
実施形態では、特に、外殻本体部Aの構成に関し、先に
述べた第1、第2の各従来構成の場合とは全く異なっ
て、本体部材10と保持部材30との一体化組み合せ結
合構造を標準的に規格化することができるもので、その
使用態様、換言すると、管部材Cの接続態様の如何や周
辺環境等に何らの拘りもなく、たとえ、該接続態様が多
種類かつ小品種に亘る場合であっても、常に共通の本体
部材10および保持部材30を用いて所要通りの接続栓
装置を容易かつ的確に構成し得るもので、汎用性という
点で極めて実際的かつ有用である。
【0049】〔第2の実施形態〕図3は、本発明の第2
の実施形態による外殻本体部内の接続空間部に通常構造
の一般的な接続部機構を組み込んだ接続栓装置の構成を
半截して示す全体側面図である。
【0050】本第2の実施形態による接続栓装置は、上
記第1の実施形態の構成において、図3に示す如く、本
体部材10の両端部対応に各管部材Cの接続を行わせる
ようにしたものであり、本第2の実施形態の場合にも、
第1の実施形態と同様な作用効果が得られるほかに、各
管部材Cの相互の中継接続が可能になる。
【0051】〔第3および第4の実施形態〕図4は、本
発明の第3の実施形態による外殻本体部内の接続空間部
に通常構造の一般的な接続部機構を組み込んだ接続栓装
置の構成を半截して示す全体側面図であり、図5は、本
発明の第4の実施形態による外殻本体部内の接続空間部
に通常構造の一般的な接続部機構を組み込んだ接続栓装
置の構成を半截して示す全体側面図である。
【0052】第3の実施形態による接続栓装置では、上
記第2の実施形態の構成において、図4に示す如く、本
体部材10に接続方向を変えた形状(ここでは、接続方
向を直角に変化させた形状、いわゆるエルボと呼ばれる
形状)を与えると共に、両端部対応に各管部材Cの接続
を行わせるようにしたものであり、本第3の実施形態の
場合にも、接続方向が変えられるほかは、第2の実施形
態と同様な作用効果が得られる。
【0053】また、第4の実施形態による接続栓装置
は、上記第3の実施形態の構成において、図5に示す如
く、本体部材10の一方の接続端に管部材Cを接続可能
とし、かつ他方の接続端には、上記第1の実施形態の場
合での非接続側と同等なブッシング継手61を施して変
形させたものであり、方向を変えた形状(ここでは、接
続方向を直角に変化させた形状、いわゆるエルボと呼ば
れる形状)を与えると共に、両端部対応に各管部材Cの
接続を行わせるようにしたものであり、本第4の実施形
態の場合にも、接続方向が変えられるほかは、第1の実
施形態と同様な作用効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上、各実施形態によって詳述したよう
に、本発明の請求項1に記載の第1の発明に係る管部材
の接続栓装置によれば、内部の接続空間にシール部材と
扼止部材を内装させた本体部材に対して、接続開口端側
からリリース部材を摺動可能に保持する保持部材を嵌挿
させるだけの極めて簡単な操作により、これらの本体部
材と保持部材とを容易に一体化組み合せ結合させて所要
の外殻本体部を構成できる。また、該一体化組み合せ結
合に伴い、シール部材と扼止部材の固定保持ならびにリ
リース部材の待機維持がなされるため、接続開口端とし
てのリリース部材を通した所期の管部材のワンタッチ接
続が可能になり、かつリリース部材の接続方向への摺動
操作によって、管部材のワンタッチ抜き出しが可能にな
る。
【0055】特に、本第1の発明の接続栓装置では、外
殻本体部としての本体部材と保持部材との一体化組み合
せ結合構造を標準的に規格化できるのであり、この結
果、管部材の接続態様の如何や周辺環境等に何らの制限
も受けずに、しかも、接続態様がたとえ多種類かつ小品
種に亘る場合であってすらも、常に共通の本体部材およ
び保持部材を用いることで、所要通りの接続栓装置を容
易かつ的確に構成できて汎用性に優れ、極めて実際的か
つ有用であるという実用上の利点がある。
【0056】本発明に係る請求項2に記載の管部材の接
続栓装置によれば、内部の1組の接続空間にシール部材
と扼止部材をそれぞれに内装させた本体部材に対して、
両端の各接続開口端側からリリース部材を摺動可能に保
持する各保持部材をそれぞれに嵌挿させるだけの極めて
簡単な操作により、ここでも、これらの本体部材と各保
持部材とをそれぞれ容易に一体化組み合せ結合させて所
要の外殻本体部を構成できる。また同様に、該一体化組
み合せ結合に伴い、各組のシール部材と扼止部材の固定
保持ならびにリリース部材の待機維持がなされるため、
各接続開口端としての両端側の各リリース部材を通した
所期の各管部材のワンタッチ接続が可能になり、かつ各
リリース部材の接続方向への摺動操作によって、それぞ
れの各管部材のワンタッチ抜き出しが可能になる。そし
て、本第2の発明の接続栓装置においても、前記第1の
発明の接続栓装置の場合と同様な効果が得られるほか
に、各管部材の相互の中継接続を行い得るのである。
【0057】本発明に係る請求項3に記載の管部材の接
続栓装置によれば、前記第1または第2の発明の接続栓
装置での本体部材の係着凹溝への保持部材の係着隆条の
嵌合係着による一体化組み合せ結合が、係着隆条のテー
パー面によって容易かつ円滑になされると共に、同時に
係着凹溝と係着隆条との係着を各係着段部の係合で行う
ため、両者の的確な係着と維持とを効果的に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による外殻本体部内の
接続空間部に通常構造の一般的な接続部機構を組み込ん
だ状態の接続栓装置の構成を半截して示す全体側面図で
ある。
【図2】同上第1の実施形態での外殻本体部としての本
体部材と保持部材の各構成例を示しており、(a) は本体
部材単体の縦断面図、(b) は保持部材単体の縦断面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施形態による外殻本体部内の
接続空間部に通常構造の一般的な接続部機構を組み込ん
だ状態の接続栓装置の構成を半截して示す全体側面図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施形態による外殻本体部内の
接続空間部に通常構造の一般的な接続部機構を組み込ん
だ状態の接続栓装置の構成を半截して示す全体側面図で
ある。
【図5】本発明の第4の実施形態による外殻本体部内の
接続空間部に通常構造の一般的な接続部機構を組み込ん
だ状態の接続栓装置の構成を半截して示す全体側面図で
ある。
【図6】第1の従来例による外殻本体部内の接続空間部
に通常構造の一般的な接続機構部を組み込んだ状態の接
続栓装置の構成を半截して示す全体側面図である。
【図7】同上第1の従来例に適用される通常構造の一般
的な接続機構部を構成する各部材を分解して示す縦断面
図である。
【図8】同上第1の従来例での外殻本体部としての本体
部材と保持部材の各構成例を示し、(a) は本体部材単体
の縦断面図、(b) は保持部材単体の縦断面図である。
【図9】第2の従来例による外殻本体部内の接続空間部
に通常構造の一般的な接続機構部を組み込んだ状態の接
続栓装置の構成を半截して示す全体側面図である。
【図10】同上第2の従来例での外殻本体部としての本
体部材と保持部材の各構成例を示し、(a) は本体部材単
体の縦断面図、(b) は保持部材単体の縦断面図である。
【符号の説明】
A 外殻本体部 10 本体部材(金属材料もしくは比較的硬質の合成樹
脂材料からなる規格化された本体部材) 11 取付け胴部 12 取付け雄螺条 13 保持胴部 14 螺合用六角頭部 16 流路 17 突き当て段部 18 挿入面 19 固定段部 20 接続空間部 21 保持部材の受け入れ内周面 22 接続開口端 23 係着凹溝 24 一方の係着段部 30 保持部材(幾分か硬度の低い合成樹脂材料からな
る規格化された保持部材) 31 外周面 32 係着隆条 33 テーパー面 34 他方の係着段部 35 係止鍔部 36 外周側押止端面 37 内周側押止端面 38 リリース部材の摺動内周面 39 係止受け段部 B 接続機構部 40 シール部材 41 外周側押止段部 42 接続端側押止端面 43 内周シール面 45 扼止部材 46 内周縁面(扼止拘束縁となる縁面) 47 外周側端部 50 リリース部材 51 外周面 52 操作鍔部 53 扼止解放端縁 54 係止顎部 55 管部材の受け入れ内周面 60 ブッシング継手 100 接続軸線 C 接続対象の管部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月17日(2000.7.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続対象の管部材の外周面を接続位置で
    軸封シールするシール部材、および接続方向に撓曲可能
    にされ、かつ接続位置で管部材の外周面を非可逆的に扼
    止拘束する扼止部材と、接続位置で扼止状態の扼止部材
    に先端の扼止解放端縁を接し、該扼止部材を撓曲させて
    扼止状態を解放するリリース部材とからなる接続機構部
    を備え、また、前記シール部材と扼止部材を内部空間に
    内装する本体部材と、前記シール部材と扼止部材を内装
    位置で固定し、かつ前記リリース部材を扼止解放方向へ
    摺動可能に保持する保持部材との組み合せを設けると共
    に、本体部材に保持部材を一体化結合させて構成する外
    殻本体部を備えた管部材の接続栓装置であって、 前記本体部材の構成材料に、金属材料または比較的硬質
    の合成樹脂材料を、前記保持部材の構成材料に、これよ
    りも幾分か硬度の低い合成樹脂材料をそれぞれに用い、
    前記本体部材の内部空間には、前記シール部材と扼止部
    材を順次に重ねて内装させる固定段部、および該固定段
    部に連接されて端部に開口し、かつ適所に係着凹溝を周
    設した受け入れ内周面を形成させ、前記本体部材での一
    端部の接続開口端に組み合せ結合される保持部材には、
    前記受け入れ内周面に嵌挿させる外周面、および該嵌挿
    状態で前記係着凹溝に嵌合係着される係着隆条をそれぞ
    れに形成し、さらに、該嵌挿状態で前記内装されるシー
    ル部材と扼止部材を押止固定する押止端面を形成させた
    ことを特徴とする管部材の接続栓装置。
  2. 【請求項2】 接続対象の管部材の外周面を接続位置で
    軸封シールするシール部材、および接続方向に撓曲可能
    にされ、かつ接続位置で管部材の外周面を非可逆的に扼
    止拘束する扼止部材と、接続位置で扼止状態の扼止部材
    に先端の扼止解放端縁を接し、該扼止部材を撓曲させて
    扼止状態を解放するリリース部材とからなる1組の各接
    続機構部を備え、また、両端側から相互に連通する1組
    の各内部空間に前記各シール部材と各扼止部材をそれぞ
    れに内装する本体部材と、前記各シール部材と各扼止部
    材をそれぞれの内装位置で固定し、かつ前記各リリース
    部材を扼止解放方向へ摺動可能に保持する1組の各保持
    部材との組み合せを設けると共に、前記本体部材に各保
    持部材をそれぞれ一体化結合させて構成する外殻本体部
    を備えた管部材の接続栓装置であって、 前記本体部材の構成材料に、金属材料または比較的硬質
    の合成樹脂材料を、前記1組の各保持部材の構成材料
    に、これよりも幾分か硬度の低い合成樹脂材料をそれぞ
    れに用い、前記本体部材の各内部空間には、両端側から
    前記シール部材と扼止部材を順次に重ねて内装させる各
    固定段部、および該各固定段部に連接されて対応する両
    端部に開口され、かつ適所に係着凹溝を周設した各受け
    入れ内周面を形成させ、前記本体部材での両端部の各接
    続開口端に組み合せ結合される1組の各保持部材には、
    前記各受け入れ内周面に嵌挿させる外周面、および該嵌
    挿状態で前記各係着凹溝に嵌合係着される係着隆条をそ
    れぞれに形成し、さらに、該嵌挿状態で前記内装される
    各シール部材と各扼止部材を押止固定する押止端面を形
    成させたことを特徴とする管部材の接続栓装置。
  3. 【請求項3】 前記係着凹溝には、接続開口端側に一方
    の係着段部を形成させ、前記係着隆条には、非接続端対
    応側にテーパー面を有し、かつ接続端対応側に前記一方
    の係着段部に係着する他方の係着段部を形成させたこと
    を特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の管
    部材の接続栓装置。
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