JP2000320533A - フローティングジョイント - Google Patents

フローティングジョイント

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JP2000320533A
JP2000320533A JP11132445A JP13244599A JP2000320533A JP 2000320533 A JP2000320533 A JP 2000320533A JP 11132445 A JP11132445 A JP 11132445A JP 13244599 A JP13244599 A JP 13244599A JP 2000320533 A JP2000320533 A JP 2000320533A
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joint
spherical
casing
radius
ball
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JP11132445A
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Kazunaga Sugimura
和修 杉村
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KYADOPURAN KK
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KYADOPURAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フローティングジョイントの軸方向での寸法
は、球体の半径と必要な材料厚等との関係で概ね決まっ
てしまうため、この寸法を縮めることが困難であった。 【解決手段】ピストンロッドが連結される関節軸5の先
端に、半径Rの第一の球面体21を形成し、被駆動部材
が連結されるケーシング3に半径rの第二の球面体31
を設け、第一の球面体21は第一の球受け座7aが受
け、第二の球面体31は第一の球面体21に形成した第
二の球受け座33で受けるようにし、2つの球面体2
1、31の凸球面21b、31aをいずれもロッド側に
向けることで、これら球面体21、31に共通の中心o
を被駆動部材の中に位置するようにした。従って、半径
Rの球体を一つ用いた場合と較べて、軸方向での寸法を
大幅に縮めることができると共に、ピストンロッドの駆
動力が中心o即ち被駆動部材に向かって加わることにな
るため、駆動力の伝達効率が非常に良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアシリンダーや
オイルシリンダーその他の直線駆動型のアクチュエータ
を駆動源とする駆動機構に使用されるフローティングジ
ョイントに係り、特に、関節球の半径の割に軸方向での
サイズを大幅に縮めることができ、駆動力の伝達効率を
高めることもできる新規なフローティングジョイントに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアシリンダーや油圧シリンダー等の直
線駆動型アクチュエータを用いる場合、そのピストンロ
ッドと被駆動部材との連結は、同軸(同芯)関係を精度
良く調整した状態で行うことが必要である。この同軸関
係の精度が悪いと、シリンダー内でのピストンの動きが
スムーズでなくなり、ピストンパッキンやロッドブッシ
ュが異常に摩耗したり、ピストンロッドの動きがスムー
ズでなくなり、場合によっては折損してしまうという重
大な故障原因になり、当然、寿命も短くなってしまう。
【0003】この同軸関係の誤差を吸収したり、元々同
軸上で連結できない場合に、その芯ズレを吸収する手段
として、球関節を持つフローティングジョイント(フリ
ーティングジョイントと称する場合がある)がある。図
7は従来のフローティングジョイントの一例aを示す。
このフローティングジョイントaは、横断面が円形で一
端が開口したケーシングbと、このケーシングbの他端
側に位置してこれと同軸且つ一体に形成された連結ナッ
トcと、ケーシングbの内部空間に収納された前後2枚
の球受けリングdと、ケーシングbの開口面を塞いだキ
ャップリングeと、関節軸(「スタッド」と称されるこ
ともある)f等から構成されている。関節軸fは先端部
が球体hになっており、2枚の球受けリングdの球受け
座(孔)gは球体hの半径jと同じ半径の凹球面になっ
ている。関節軸fはその球体hが2つの球受け座gに収
まることでケーシングbに回動自在に連結される。
【0004】関節軸fの他端部はボルトiになってい
て、これに被駆動部材の端が連結され、ケーシングbの
連結ナットcにはシリンダーのピストンロッドの先端部
が連結される。ピストンロッドと被駆動部材は、球体h
と球受け座gを関節として、相互に回動自在に連結さ
れ、それにより、軸心のズレが吸収されてピストンロッ
ドと被駆動部材の双方に無理な力がかかるのを防止され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、油圧シリンダ
ーを用いた自動ドア装置にあっては、シリンダーとその
周辺の機構をできるだけコンパクトにすることが要求さ
れる。この場合、フローティングジョイントはこの種の
機構のサイズを大きくする原因になるものであるから、
動作性能や機械的強度を損なうこと無しに、各部のサイ
ズ、とりわけ軸方向での寸法を可及的に縮めることが求
められる。
【0006】ところが、このフローティングジョイント
aの寸法を軸方向で小さくすることは案外困難である。
即ち、関節軸fのボルトiや連結ナットcのサイズは当
該ピストンロッドや被駆動部材との連結構造で規定され
るものであるから、それらを無視して一方的に縮めてし
まうことはできない。そうすると、ケーシングbの軸方
向における寸法Lを縮める外無いのであるが、ケーシン
グbには球体hの全体が収まるため、結局、ケーシング
bのサイズは球体hの半径jと必要な材料厚等との関係
で概ね決まってしまう。従って、フローティングジョイ
ントの寸法を軸方向で縮めるのは、単なる設計的考慮だ
けでは事実上不可能である。
【0007】尚、関節軸fの軸心に球体hまで延びる深
いネジ穴を形成して、これにピストンロッドや被駆動部
材の端をねじ込むようにしたフローティングジョイント
が開発されているが、これは当該連結構造の軸方向サイ
ズを縮める効果はあっても、ケーシングそのもののサイ
ズを縮めるものでは無い。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、関節球の半径の割に軸方向でのサイ
ズを大幅に縮めることができ、駆動力の伝達効率を高め
ることもできるフローティングジョイントを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明フローティングジョイントは、軸方向へ駆動
する駆動部材とこの駆動部材によって駆動される被駆動
部材のいずれか一方が連結されるケーシングと、前記駆
動部材と被駆動部材のいずれか他方が連結される関節軸
と、球体とこの球体に前記軸方向における前後2箇所で
摺接する2つの球受け座とから成る球関節とを備え、こ
の球関節によってケーシングと関節軸とが回動自在に結
合されたフローティングジョイントであって、球関節の
球体を、中心が同じで半径が異なる2つの球面体に分け
ると共に、この2つの球面体の凸球面に2つの球受け座
が各別に摺接するようにし、少なくとも1つの球面体を
関節軸に設けたものである。
【0010】即ち、本発明は、球関節の球体を、同じ中
心を持ちながら半径が異なる大小2つの半球状の球面体
から成る複合構造にしたものである。従って、本発明に
よれば、球体のサイズ、特に、軸方向での厚みを、球体
の半径を小さくしなくても、大幅に縮めることができ、
又は、軸方向での寸法を大きくしなくても球体の半径を
大きくすることができる。これによって、当該駆動機構
のサイズを、機械的強度を落とすこと無くコンパクトに
することが可能になり、あるいは、サイズを大きくする
こと無く機械的強度を高めることが可能になる。
【0011】本発明を具体化する形態としては様々考え
られる。例えば、請求項2のように、2つの球面体の各
凸球面がこれらに共通の中心を挟んで互いに反対側を向
くようにすると、2つの球面体を一体に形成することも
できる。この場合は、2つの球面体をいずれも関節軸に
設けると良い。
【0012】また、請求項3や請求項4のように、2つ
の球面体の各凸球面を駆動部材側に向けると、これら球
面体に共通の中心を被駆動部材(又はこれに連結される
ケーシングもしくは関節軸)の中に位置させることがで
き、その結果、ピストンロッド等の駆動部材の駆動力が
上記中心に向かって加わることになる。従って、駆動力
の伝達効率が非常に良くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るフローティ
ングジョイントを図面に示した各実施の形態に従って説
明する。図1及び図2は、本発明の第一の実施の形態に
係るフローティングジョイント1を示すものである。こ
のフローティングジョイント1は、ケーシング3と、関
節軸5と、大小2枚の球受けリング7、9と、止め輪1
1及びダストカバー13とから構成されており、止め輪
11には所謂Cリングが用いられている。
【0014】ケーシング3は、後面(図1において右方
に向かう方向を後側とし、左方に向かう方向を前側とす
る。以下の説明において向きを言うときは、この方向に
従う。)が開口したほぼ円形の深皿状をしており、その
軸方向における長さLは外直径αの3分の1余りになっ
ている。このケーシング3の周壁15の後端部には内フ
ランジ15aが形成され、また、前面壁17の内面の中
央部にはケーシング3の軸芯と同芯の円形凹部17aが
形成されている。ケーシング3にはこれと同軸上に位置
した連結ボルト19が一体に形成されている。この連結
ボルト19は、ケーシング3の前面壁17における中央
部から前方へ突出し、その後端部はスパナ掛け頭部19
aになっている。
【0015】関節軸5は、第一の球面体21と、第二の
球面体23と、連結ナット25とが一体に形成されて成
る。第一の球面体21は、半径Rの球から、その中心o
を含む平面とこの中心より3分の2半径ぐらい離れた点
を通る別の平面との間の部分を切り取った形をしてお
り、上記「中心を含む平面」が前面21aになる向きで
用いられる。従って、この第一の球面体21の凸球面2
1bの中心oは前面21aにおける中心に位置する。
【0016】また、第二の球面体23は、半径rの球を
2等分した形になっていて、その中心が第一の球面体2
1の中心oと一致し且つ全体が前面21aから前方へ突
出するように形成されている。この半径rは半径Rのほ
ぼ3分の1になっている。連結ナット25は第一の球面
体21から後側へ連続して形成されており、その螺穴の
奥端は第一の球面体21まで及んでいる。
【0017】球受けリング7、9はいずれも円環形をし
ている。第一の球受けリング7は第一の球面体21の半
径Rよりやや大きい外径を有し、厚みは第一の球面体2
1の軸長の半分程度になっており、その内周面である球
受け座7aは半径Rの凹球面になっている。また、第二
の球受けリング9は第二の球面体23の直径の1.5倍
ぐらいの外径を有し、厚みは第一の球受けリング7の厚
みよりやや薄く、その内周面である球受け座9aは半径
rの凹球面になっている。この第二の球受けリング9は
球受け座9aが後方を向く向きで、ケーシング3の前記
円形凹部17aに、周囲にやや余裕をもって収められ
る。
【0018】関節軸5は、その連結ナット25以外の部
分がケーシング3内に挿入されると共に、第二の球面体
23のほぼ前半分が第二の球受けリング9の球受け座9
aにぴったり嵌合される。そして、第一の球面体21の
凸球面21bの軸方向におけるほぼ中間部に第一の球受
けリング7の球受け座9aが外嵌され、この第一の球受
けリング7とケーシング3の内フランジ15aとの間に
止め輪11がきっちり嵌めこまれて第一の球受けリング
7の抜止めが為される。これにより、ケーシング3と関
節軸5とが半径中心oを回動中心として、相互に回動自
在に結合される。
【0019】フローティングジョイント1は以上のよう
に構成されており、球関節の球体を、従来1つであった
ものを、半径の異なる大小2つの球面体21と23に分
けたことが大きな特徴になっている。球体をこのように
構成した結果、フローティングジョイント1にあって
は、大きい方の球面体21の半径Rに対するケーシング
3の各部の寸法割合、特に、関節軸5の軸方向における
長さLの割合や外径αの割合が従来構造のものと較べて
大幅に縮まる。即ち、2つの球面体21、23から成る
球体を従来構造の一つの球体で構成した場合、その球体
は図1に二点鎖線で示す部分が更に必要になるからであ
る。
【0020】一例として、この寸法割合を図7に示した
従来のフローティングジョイントaと比較してみる。従
来のフローティングジョイントaにあっては、球体hの
半径jに対するケーシングbの外径αの割合(α÷j)
は約4であり、半径jに対する軸長Lの割合(L÷j)
は約2.5になっている。一方、フローティングジョイ
ント1にあっては、第一の球面体21の半径Rに対する
ケーシング3の外径αの割合(α÷R)は約3であり、
この半径Rに対する軸長Lの割合(L÷R)は約1.1
になっている。このように、フローティングジョイント
1にあっては、関節球の最大半径の割に、ケーシング3
の軸長を半分ないしそれ以下に縮めることができる。
【0021】図3及び図4は、本発明の第二の実施の形
態に係るフローティングジョイント1Aを示すものであ
る。このフローティングジョイント1Aが前記第一の実
施の形態で示したフローティングジョイント1と比較し
て大きく相違する点は、第二の球面体をケーシング側に
設け、第二の球受け座を関節軸側に設けたことだけであ
る。従って、説明は上記相違点についてのみ行い、その
余の部分については、図面の各部に、前記フローティン
グジョイント1における同様の部位に付した符号と同じ
符号を付することによって説明を省略する。このような
符号の使い方とその意味は、後述する第三の実施の形態
においても同様とする。
【0022】31は第二の球面体を示し、33は第二の
球受け座を示す。このフローティングジョイント1Aに
あっては、第一の球面体21と第二の球面体31に共通
の中心oは、連結ボルト19の軸心の後端近く、即ち、
被駆動部材が連結される部位に設けられており、第二の
球面体31の半径rは第一の球面体21の半径Rの4分
の3程度になっている。
【0023】第二の球受け座33は第一の球面体21の
前面21aの中心部に形成されており、この第二の球受
け座33は半径rの凹球面になっている。そして、第二
の球面体31はその凸球面31aが後方を向く向きでケ
ーシング3の円形凹部17aに収められ、この凸球面3
1aが第二の球受け座33に嵌合される。
【0024】しかして、このフローティングジョイント
1Aにあっても、第一、第二の球面体21、31から成
る球体のサイズは、半径Rの一つの球体を用いる場合に
較べて、その軸方向長さを大幅に縮めることができる。
その上、このフローティングジョイント1Aにあって
は、関節軸5に加わる駆動力の被駆動部材側への伝達効
率が非常に良いものになる。即ち、ピストンロッド等が
関節軸5を前方へ押圧する力は、第二の球受け座33と
第二の球面体31との接触面を介して被駆動部材側へ伝
達されるのであるが、前記したように、これら第二の球
受け座33と第二の球面体31の中心oは被駆動部材が
連結される位置に設けられているため、第二の球受け座
33が第二の球面体31を押圧する力は全て中心o、即
ち、被駆動部材に直接的に加わることになるからであ
る。
【0025】図5及び図6は、本発明の第三の実施の形
態に係るフローティングジョイント1Bを示すものであ
る。このフローティングジョイント1Bにおいては、半
径が小さい方の球面体を関節軸に設け、半径が大きい方
の球面体をケーシングに設けている。
【0026】41はケーシングを示す。このケーシング
41は、直径の割に軸長が短い厚肉な円筒形をしてお
り、その孔43の内径は前半分43aが後半分43bよ
りある程度大きくなっていて、中間に前方を向いた段差
面43cが形成されている。そして、ケーシング41の
周壁には周方向へ配列された複数のボルト通し孔45が
形成されており、このボルト通し孔45を通したボルト
を被駆動部材のネジ孔にネジ込むことで、ケーシング4
1の被駆動部材への取付が為される。このケーシング4
1は径方向で2つ割になっている。
【0027】47は関節軸を示す。この関節軸47は前
端面が閉塞されたほぼ円筒形をしており、その外周面の
後端寄り部分にネジ山47aが形成され、その孔は螺孔
になっていて、この螺孔に駆動ロッドの先端部が連結さ
れる。そして、関節軸47の前端部は外側へ広がったフ
ランジ状の球面体49になっていて、この球面体49の
ほぼ後方を向いた面が半径rの凸球面49aになってい
る。oはこの凸球面49aの中心を示す。関節軸47の
後部(ネジ山47aが形成された部分)には球受けナッ
ト51が螺合され、この球受けナット51の前面は半径
Rの凹球面51aになっている。この凹球面51aの中
心は上記凸球面49aの中心oと一致している。
【0028】53は複合球受け部材を示す。この複合球
受け部材53は、直径の割に軸長の短い円筒状ボス55
と、その両端部から各別に外側へ張り出した外フランジ
57、59とが一体に形成されて成る。ボス55の外径
はケーシング41の孔43の後半分43bにやや余裕を
もって通る大きさになっており、ボス55の孔61は後
方へ行くに従って少しづつ拡径するテーパー形になって
いる。前後の外フランジ57、59の外径は、ケーシン
グ41の孔43における前半分43aの内径より多少小
さい。
【0029】前側の外フランジ57の前面には凹球面6
3が形成され、この凹球面63の半径は、前記関節軸4
7の球面体49の凸球面49aの半径rと同じになって
いる。また、後側の外フランジ59はその後面が凸球面
65である球面体になっており、この凸球面65の半径
は前記球受けナット51の凹球面51aの半径Rと同じ
になっている。これら凹球面63の中心と凸球面65の
中心は互いに一致している。
【0030】複合球受け部材53は、ケーシング41に
内嵌め状に取り付けられる。即ち、複合球受け部材53
は、前側の外フランジ57がケーシング41の孔43の
段差面43cに軽く接触し、後側の外フランジ59がケ
ーシング41の背面のうち孔43の開口縁沿いの部分に
軽く接触する。この状態において、凹球面63と凸球面
65に共通の中心oはケーシング41の前面よりやや前
側へ離間したところ、即ち、ケーシング41に取り付け
られた状態の被駆動部材の中に位置する。そして、複合
球受け部材53のボス55の孔61に関節軸47が前方
から挿通され、この孔61から後方へ突出したネジ山4
7aに球受けナット51が螺合される。
【0031】これにより、関節軸47の凸球面49と複
合球受け部材43の凹球面63とが接触し合い、球受け
ナット51の凹球面51aと複合球受け部材53の凸球
面65とが接触し合うと共に、関節軸47の凸球面49
aの中心と球受けナット51の凹球面51aの中心が、
それぞれ、複合球受け部材43の凹球面63、凸球面6
5に共通の中心Oと一致する。従って、ケーシング41
と関節軸47とが中心oを回動中心として、相互に回動
自在に結合される。67はダストカバーを示す。
【0032】このフローティングジョイント1Bにあっ
ても、2つの球面体49、59から成る球体のサイズ
は、半径Rの一つの球体を用いる場合に較べて、その軸
方向長さを大幅に縮めることができる。そして、関節軸
47がケーシング41を押圧する力は、球受けナット5
1の凹球面51aが複合球受け部材53の凸球面65を
半径中心oに向かって押圧するように作用するので、そ
の駆動力の被駆動部材側への伝達効率が非常に良いもの
になる。
【0033】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。特に、球関
節の球体を構成する2つの球面体と球受け座の具体的な
形状や向きの関係、半径中心の位置等が、第一乃至第三
の実施の形態に示したものに限られるものでは無く、こ
の他にも様々な形態が考えられる。尚、実施の形態で明
らかなように、本発明で言う「球面体」とは、半球状の
ものに限らず、表面の一部が凸球面である全ての形態の
ものを指す。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明フローティングジ
ョイントにあっては、球体のサイズ、特に、軸方向での
厚みを、球体の半径を小さくしなくても、大幅に縮める
ことができ、又は、軸方向での寸法を大きくしなくても
球体の半径を大きくすることができる。これによって、
当該駆動機構のサイズを、機械的強度を落とすこと無く
コンパクトにすることが可能になり、あるいは、サイズ
を大きくすること無く機械的強度を高めることが可能に
なる。
【0035】請求項3又は請求項4の発明によれば、球
面体及び球受け座に共通の中心を被駆動部材(又はこれ
に連結されるケーシングもしくは関節軸)の中に位置さ
せることができ、その結果、ピストンロッド等の駆動部
材の駆動力が上記中心に向かって加わることになるの
で、駆動力の伝達効率が非常に良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るフローティン
グジョイントを示す中央縦断面図である。
【図2】図1に示すフローティングジョイントの分解斜
視図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係るフローティン
グジョイントを示す中央縦断面図である。
【図4】図3に示すフローティングジョイントの分解斜
視図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態に係るフローティン
グジョイントを示す中央縦断面図である。
【図6】図5に示すフローティングジョイントの要部を
分解した斜視図である。
【図7】従来のフローティングジョイントの一例を示す
中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 フローティングジュイント 3 ケーシング 5 関節軸 7a 球受け座 9a 球受け座 21 球面体(関節軸に設けた球面体。半径の大
きい球面体) 21b 凸球面 23 球面体(関節軸に設けた球面体。半径の小
さい球面体) 23a 凸球面 o 中心 R 半径 r 半径 1A フローティングジョイント 31 球面体(半径の小さい球面体) 31a 凸球面 33 球受け座 1B フローティングジョイント 41 ケーシング 47 関節軸 49 球面体(関節軸に設けた球面体。半径の小
さい球面体) 49a 凸球面 51 球受け座 59 球面体(半径の大きい球面体) 63 球受け座 65 凸球面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向へ駆動する駆動部材とこの駆動部材
    によって駆動される被駆動部材のいずれか一方が連結さ
    れるケーシングと、前記駆動部材と被駆動部材のいずれ
    か他方が連結される関節軸と、球体とこの球体に前記軸
    方向における前後2箇所で摺接する2つの球受け座とか
    ら成る球関節とを備え、この球関節によってケーシング
    と関節軸とが回動自在に結合されたフローティングジョ
    イントであって、球関節の球体を、中心が同じで半径が
    異なる2つの球面体に分けると共に、この2つの球面体
    の凸球面に2つの球受け座が各別に摺接するようにし、
    少なくとも1つの球面体を関節軸に設けたことを特徴と
    するフローティングジョイント。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したフローティングジョイ
    ントにおいて、2つの球面体をいずれも関節軸に設け、
    これら球面体の各凸球面がその中心を挟んで互いに反対
    側を向くようにしたことを特徴とするフローティングジ
    ョイント。
  3. 【請求項3】請求項1に記載したフローティングジョイ
    ントにおいて、ケーシングと関節軸のうち駆動部材が連
    結される方に半径の大きい球面体を設け、ケーシングと
    関節軸のうち被駆動部材が連結される方に半径の小さい
    球面体を設け、これら球面体の各凸球面を駆動部材側に
    向けることで、これら球面体に共通の中心が被駆動部材
    の中に位置するようにしたことを特徴とするフローティ
    ングジョイント。
  4. 【請求項4】請求項1に記載したフローティングジョイ
    ントにおいて、ケーシングと関節軸のうち駆動部材が連
    結される方に半径の小さい球面体を設け、ケーシングと
    関節軸のうち被駆動部材が連結される方に半径の大きい
    球面体を設け、これら球面体の各凸球面を駆動部材側に
    向けることで、これら球面体に共通の中心が被駆動部材
    の中に位置するようにしたことを特徴とするフローティ
    ングジョイント。
JP11132445A 1999-05-13 1999-05-13 フローティングジョイント Pending JP2000320533A (ja)

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