JP2000320064A - 固定構造及び固定用補強材 - Google Patents
固定構造及び固定用補強材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 打留材での保持が困難な部材の打留のための
補強が、施工作業場等で手軽に行える固定構造及び固定
用補強材を提供する。 【解決手段】 打留材での保持が困難な部材の表面の打
留箇所に、金属板の一面に粘接着剤層が設けられた固定
用補強材が、その粘接着剤層により貼着され、被固定体
が打留材によりその固定用補強材を貫通して打留箇所に
固定されてなる。
補強が、施工作業場等で手軽に行える固定構造及び固定
用補強材を提供する。 【解決手段】 打留材での保持が困難な部材の表面の打
留箇所に、金属板の一面に粘接着剤層が設けられた固定
用補強材が、その粘接着剤層により貼着され、被固定体
が打留材によりその固定用補強材を貫通して打留箇所に
固定されてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定構造及び固定
用補強材に関し、更に詳しくは、打留材での保持が困難
な石膏ボード等の部材への被固定体の固定構造及び固定
用補強材に関する。
用補強材に関し、更に詳しくは、打留材での保持が困難
な石膏ボード等の部材への被固定体の固定構造及び固定
用補強材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石膏ボード等の基材がもろい部材
は、釘やビスなどの打留材での保持が困難なため、被固
定物を固定する場合は、なんとか接着剤でその表面に接
着固定しているのが一般である。この接着固定は、上記
部材に接着剤を塗布し、接着剤が硬化して、被固定体へ
の接着強度が十分に発現するまで、この接着剤塗布面と
被固定体との間に空隙ができないように、各種の仮止め
部材を多数用いて押圧し、長時間この状態で養生してい
た。
は、釘やビスなどの打留材での保持が困難なため、被固
定物を固定する場合は、なんとか接着剤でその表面に接
着固定しているのが一般である。この接着固定は、上記
部材に接着剤を塗布し、接着剤が硬化して、被固定体へ
の接着強度が十分に発現するまで、この接着剤塗布面と
被固定体との間に空隙ができないように、各種の仮止め
部材を多数用いて押圧し、長時間この状態で養生してい
た。
【0003】しかしながら、上記被固定体の接着面のみ
ならず打留材での保持が困難な部材の表面自体、不陸が
多く、しばしば接着不良等の手直し工事に煩わされるも
のであった。このため、工数のみならず、接着剤の使用
による労働衛生上の配慮を必要とする等、施工コストの
嵩むものであった。
ならず打留材での保持が困難な部材の表面自体、不陸が
多く、しばしば接着不良等の手直し工事に煩わされるも
のであった。このため、工数のみならず、接着剤の使用
による労働衛生上の配慮を必要とする等、施工コストの
嵩むものであった。
【0004】さりとて、これらの打留材での保持が困難
な部材をクギやビス等の打留材で固定しようとしても、
打留効果が小さく、時間の経過と共に打留部が甘くなっ
て僅かな衝撃や振動によって被固定体が部材より剥離し
たり、落下してしまうものであった。このため、例え
ば、特公昭61−58303号公報に、これらの打留材
での保持が困難な部材に予め木桟を格子状に張り巡ら
せ、打留可能部分を可及的大ならしめる工夫がなされた
木桟付石膏ボードが開示されている。
な部材をクギやビス等の打留材で固定しようとしても、
打留効果が小さく、時間の経過と共に打留部が甘くなっ
て僅かな衝撃や振動によって被固定体が部材より剥離し
たり、落下してしまうものであった。このため、例え
ば、特公昭61−58303号公報に、これらの打留材
での保持が困難な部材に予め木桟を格子状に張り巡ら
せ、打留可能部分を可及的大ならしめる工夫がなされた
木桟付石膏ボードが開示されている。
【0005】しかし、特公昭61−58303号公報に
開示された木桟付石膏ボードは、上記公報記載の通り、
工場で予め木桟をマトリックス状に張り巡らせる面倒な
工程を必要としていた。しかも、張設された木桟付石膏
ボード上に棚等の被固定体を固定する場合、一々補強用
の木桟の位置を確認しながら打留作業を行わなくてはな
らず、更に、必要な位置に木桟がない等という不便があ
ったりして、必ずしも満足のいく問題解決にはなってい
ない。
開示された木桟付石膏ボードは、上記公報記載の通り、
工場で予め木桟をマトリックス状に張り巡らせる面倒な
工程を必要としていた。しかも、張設された木桟付石膏
ボード上に棚等の被固定体を固定する場合、一々補強用
の木桟の位置を確認しながら打留作業を行わなくてはな
らず、更に、必要な位置に木桟がない等という不便があ
ったりして、必ずしも満足のいく問題解決にはなってい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実に
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
打留材での保持が困難な部材の打留のための補強が、施
工作業場等で手軽に行える固定構造及び固定用補強材を
提供することにある。
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
打留材での保持が困難な部材の打留のための補強が、施
工作業場等で手軽に行える固定構造及び固定用補強材を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、打留材での保持が困難な部材の表面の打留箇所に、
金属板と粘接着剤層からなる固定用補強材がその粘接着
剤層により貼着され、被固定体が打留材によりその固定
用補強材を貫通して打留箇所に固定されてなることを特
徴とする固定構造である。
は、打留材での保持が困難な部材の表面の打留箇所に、
金属板と粘接着剤層からなる固定用補強材がその粘接着
剤層により貼着され、被固定体が打留材によりその固定
用補強材を貫通して打留箇所に固定されてなることを特
徴とする固定構造である。
【0008】請求項2記載の本発明は、打留材での保持
が困難な部材の表面を補強するものであって、金属板の
一面に粘接着剤層が設けられてなることを特徴とする固
定用補強材である。
が困難な部材の表面を補強するものであって、金属板の
一面に粘接着剤層が設けられてなることを特徴とする固
定用補強材である。
【0009】本発明で用いられる打留材とは、被固定体
を機械的に固定するものであり、釘、鋲、ピン、ビス、
木ねじ、リベットなどが挙げられる。
を機械的に固定するものであり、釘、鋲、ピン、ビス、
木ねじ、リベットなどが挙げられる。
【0010】本発明で用いられる打留材での保持が困難
な部材は、特に限定されるものではないが、例えば、石
膏ボード、珪酸カルシウム板等の比較的重量があり、結
着性に乏しい無機粉末を固化して作製された、衝撃や振
動に対して欠損し易い建築材料が挙げられる。この他、
ALC、コンクリート等のセメント系、無機系の部材、
大谷石などの石材系の部材、インシュレーションボード
などの木質材系の部材、発泡プラスチック材などのプラ
スチック系の部材、ハニカム板などの金属部材などがあ
り、これらの壁、天井、床、パネル、等が挙げられる。
上記部材は、その表面に補強紙が貼着されたり、その裏
面に木桟や木質板が積層されたものであってもよい。
な部材は、特に限定されるものではないが、例えば、石
膏ボード、珪酸カルシウム板等の比較的重量があり、結
着性に乏しい無機粉末を固化して作製された、衝撃や振
動に対して欠損し易い建築材料が挙げられる。この他、
ALC、コンクリート等のセメント系、無機系の部材、
大谷石などの石材系の部材、インシュレーションボード
などの木質材系の部材、発泡プラスチック材などのプラ
スチック系の部材、ハニカム板などの金属部材などがあ
り、これらの壁、天井、床、パネル、等が挙げられる。
上記部材は、その表面に補強紙が貼着されたり、その裏
面に木桟や木質板が積層されたものであってもよい。
【0011】本発明で用いられる金属板は、釘類やビス
類などの打留材で保持力が発現するものであれば、特に
限定されるものではないが、例えば、ステンレス板、亜
鉛めっき鋼板などの鉄系の板、アルミニウム板、アルマ
イト板などアルミニウム系の板、銅板、真ちゅう板など
銅系の板、ニッケル板、など、あるいはこれらの複合
板、これらにプラスチックがコートされたり、ラミネー
トされたもの等が挙げられる。
類などの打留材で保持力が発現するものであれば、特に
限定されるものではないが、例えば、ステンレス板、亜
鉛めっき鋼板などの鉄系の板、アルミニウム板、アルマ
イト板などアルミニウム系の板、銅板、真ちゅう板など
銅系の板、ニッケル板、など、あるいはこれらの複合
板、これらにプラスチックがコートされたり、ラミネー
トされたもの等が挙げられる。
【0012】この金属板は、粘接着剤層との接着力を増
大させるために、表面処理やプライマー処理、凹凸加
工、孔開け加工、打ち抜き加工、切り起こし加工、バー
リング加工、折り曲げ加工などがされてもよい。この金
属板の厚さは、金属板の性状、補強される打留材での保
持が困難な部材や該部材が打留される被固定体のサイズ
や用途によって適宜決定されるものではあるが、好まし
くは、0.1〜15mm、より好ましくは、0.2〜5
mmである。薄すぎると保持強度が劣るようになり、厚
過ぎても重量が増大して好ましくない。
大させるために、表面処理やプライマー処理、凹凸加
工、孔開け加工、打ち抜き加工、切り起こし加工、バー
リング加工、折り曲げ加工などがされてもよい。この金
属板の厚さは、金属板の性状、補強される打留材での保
持が困難な部材や該部材が打留される被固定体のサイズ
や用途によって適宜決定されるものではあるが、好まし
くは、0.1〜15mm、より好ましくは、0.2〜5
mmである。薄すぎると保持強度が劣るようになり、厚
過ぎても重量が増大して好ましくない。
【0013】本発明で用いられる固定用補強材の粘接着
剤層は、上記金属板を、打留材での保持が困難な部材の
打留する表面に、貼着し得るものであれば特に限定され
るものではなく、例えば、粘着剤からなるものであって
もよく、接着剤からなるものであってもよい。これらの
粘着剤や接着剤は、上記金属板の性状や打留材での保持
が困難な部材の表面の性質に応じて、最も効果的に接着
強度を発現し得るものが適宜設定されるが、例えば、ア
クリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、フェノール樹脂
系接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジ
ョン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ニトリルゴム系
接着剤、水性1液ペースト型無機接着剤等が挙げられ
る。
剤層は、上記金属板を、打留材での保持が困難な部材の
打留する表面に、貼着し得るものであれば特に限定され
るものではなく、例えば、粘着剤からなるものであって
もよく、接着剤からなるものであってもよい。これらの
粘着剤や接着剤は、上記金属板の性状や打留材での保持
が困難な部材の表面の性質に応じて、最も効果的に接着
強度を発現し得るものが適宜設定されるが、例えば、ア
クリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、フェノール樹脂
系接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジ
ョン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ニトリルゴム系
接着剤、水性1液ペースト型無機接着剤等が挙げられ
る。
【0014】上記の粘接着剤を上記金属板に塗工する手
段は、特に限定されるものではなく、例えば、ディッピ
ング法、スプレー法、刷毛塗り法、ロールコーター法、
押出被覆法、転写法等の公知のいずれの方法も採用し得
るものである。又、塗膜の形態は、上記金属板の一面の
みに塗工されたものであってもよく、両面に塗工された
ものであってもよい。又、上記粘接着剤層の塗膜は、金
属板の全面に隈なく塗工されてもよく、ストライプ状、
水玉模様のように、金属板面の全面に塗工されてはいる
が、部分的に粘接着の塗膜の存在しない部分が設けられ
たものであってもよい。
段は、特に限定されるものではなく、例えば、ディッピ
ング法、スプレー法、刷毛塗り法、ロールコーター法、
押出被覆法、転写法等の公知のいずれの方法も採用し得
るものである。又、塗膜の形態は、上記金属板の一面の
みに塗工されたものであってもよく、両面に塗工された
ものであってもよい。又、上記粘接着剤層の塗膜は、金
属板の全面に隈なく塗工されてもよく、ストライプ状、
水玉模様のように、金属板面の全面に塗工されてはいる
が、部分的に粘接着の塗膜の存在しない部分が設けられ
たものであってもよい。
【0015】本発明で用いられる固定用補強材は、その
表面に印刷や模様などが設けられていてもよい。この固
定用補強材の大きさとしては、固定する被固定体の形状
や大きさにもよるが、1cm2 〜5m2 の範囲が好まし
い。小さすぎると固定強度が小さくなり、大きすぎると
高価になり経済的でない。
表面に印刷や模様などが設けられていてもよい。この固
定用補強材の大きさとしては、固定する被固定体の形状
や大きさにもよるが、1cm2 〜5m2 の範囲が好まし
い。小さすぎると固定強度が小さくなり、大きすぎると
高価になり経済的でない。
【0016】本発明における被固定体としては、特に限
定されるものではないが、例えば、トイレットペーパー
ホルダー、額縁、吊り棚、天井灯や壁面灯等の照明機器
等のような小型部材、キッチンや下駄箱の天袋収納、収
納戸棚等の通称「箱物」、ユニットバス、トイレユニッ
ト等の住宅設備のような大型部材、等が挙げられる。
定されるものではないが、例えば、トイレットペーパー
ホルダー、額縁、吊り棚、天井灯や壁面灯等の照明機器
等のような小型部材、キッチンや下駄箱の天袋収納、収
納戸棚等の通称「箱物」、ユニットバス、トイレユニッ
ト等の住宅設備のような大型部材、等が挙げられる。
【0017】
【作用】請求項1記載の本発明の固定構造は、打留材で
の保持が困難な部材の表面の打留箇所に、金属板と粘接
着剤層からなる固定用補強材が貼着され、被固定体が打
留材によりその固定用補強材を貫通して打留箇所に固定
されてなるから、固定用補強材が打留材での保持が困難
な部材の表面を補強し、その金属板は、打留時に釘やビ
ス等の打留材を保持して、該打留材の打留強度を発現
し、もしくは打留強度を補強する。したがって、箱物等
の被固定体は、強固に打留され、時間の経過によって打
留部が甘くなることもなく、耐震性にも優れたものとな
る。
の保持が困難な部材の表面の打留箇所に、金属板と粘接
着剤層からなる固定用補強材が貼着され、被固定体が打
留材によりその固定用補強材を貫通して打留箇所に固定
されてなるから、固定用補強材が打留材での保持が困難
な部材の表面を補強し、その金属板は、打留時に釘やビ
ス等の打留材を保持して、該打留材の打留強度を発現
し、もしくは打留強度を補強する。したがって、箱物等
の被固定体は、強固に打留され、時間の経過によって打
留部が甘くなることもなく、耐震性にも優れたものとな
る。
【0018】更に、本発明の固定構造は、打留のための
補強が、固定用補強材を貼着するだけで、施工作業場で
手軽に行える。このため、打留材での保持が困難な部材
は、予め工場等で特別の工程を設けて、使用時のあらゆ
る被固定体の固定可能性を考慮した補強材の裏打ちをす
る必要もなく使用できる。したがって、部材の調達が極
めて容易となり、施工時の被固定体の固定位置の変更等
が自由に行える便利がある等、部材費及び該固定工数を
低下させることができる。
補強が、固定用補強材を貼着するだけで、施工作業場で
手軽に行える。このため、打留材での保持が困難な部材
は、予め工場等で特別の工程を設けて、使用時のあらゆ
る被固定体の固定可能性を考慮した補強材の裏打ちをす
る必要もなく使用できる。したがって、部材の調達が極
めて容易となり、施工時の被固定体の固定位置の変更等
が自由に行える便利がある等、部材費及び該固定工数を
低下させることができる。
【0019】請求項2記載の本発明の固定用補強材は、
金属板の一面に粘接着剤層が設けられてなるものである
から、打留材での保持が困難な部材の表面にその粘接着
材層を貼着するだけの簡単な作業で補強ができる。
金属板の一面に粘接着剤層が設けられてなるものである
から、打留材での保持が困難な部材の表面にその粘接着
材層を貼着するだけの簡単な作業で補強ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の固定構造及び固定
用補強材の実施の形態を図面を参照して説明する。図1
は本発明の実施例1の固定構造の縦断面図、図2は本発
明の実施例2の固定構造の縦断面図である。
用補強材の実施の形態を図面を参照して説明する。図1
は本発明の実施例1の固定構造の縦断面図、図2は本発
明の実施例2の固定構造の縦断面図である。
【0021】(実施例1)図1において、間仕切パネル
1に、収納棚(被固定体)2が固定用補強材3を介して
ビス4により固定されている。
1に、収納棚(被固定体)2が固定用補強材3を介して
ビス4により固定されている。
【0022】間仕切パネル1は、厚み12.5mmの石
膏ボード11(打留材での保持が困難な部材)と鋼製枠
材12と厚み12.5mmの石膏ボード13とで形成さ
れている。
膏ボード11(打留材での保持が困難な部材)と鋼製枠
材12と厚み12.5mmの石膏ボード13とで形成さ
れている。
【0023】収納棚2は、木製であり、高さが50c
m、奥行きが25cm、横幅が90cmの箱形に形成さ
れている。収納棚2の内部の4隅においてビス4、4に
より、間仕切パネル1の表面の石膏ボード11に固定さ
れている。
m、奥行きが25cm、横幅が90cmの箱形に形成さ
れている。収納棚2の内部の4隅においてビス4、4に
より、間仕切パネル1の表面の石膏ボード11に固定さ
れている。
【0024】固定用補強材3は、厚み1.2mmの溶融
亜鉛めっき鋼板(金属板)31の両面に厚み0.2mm
のアクリル系粘着剤層(粘接着剤層)32、33が設け
られている。固定用補強材3の大きさは10cm×10
cmの正方形になっている。
亜鉛めっき鋼板(金属板)31の両面に厚み0.2mm
のアクリル系粘着剤層(粘接着剤層)32、33が設け
られている。固定用補強材3の大きさは10cm×10
cmの正方形になっている。
【0025】ビス4は鋼製の長さ25mmのものであ
り、先端がタッピング機能を有し、鋼板31にもねじ込
めるものとなっている。
り、先端がタッピング機能を有し、鋼板31にもねじ込
めるものとなっている。
【0026】固定の手順について説明する。先ず、間仕
切パネル1の表面の石膏ボード11の所定位置の4箇所
に、固定用補強材3をその粘着剤層32により貼着す
る。次いで、この所定位置の固定用補強材3、3…に、
収納棚2を押し付け、粘着剤層33により仮固定する。
収納棚2の仮固定ができたら、収納棚2の内部から、4
隅において、ビス4、4…を固定用補強材3を貫通して
石膏ボード11に固定するのである。
切パネル1の表面の石膏ボード11の所定位置の4箇所
に、固定用補強材3をその粘着剤層32により貼着す
る。次いで、この所定位置の固定用補強材3、3…に、
収納棚2を押し付け、粘着剤層33により仮固定する。
収納棚2の仮固定ができたら、収納棚2の内部から、4
隅において、ビス4、4…を固定用補強材3を貫通して
石膏ボード11に固定するのである。
【0027】そうすると、石膏ボード11が固定用補強
材3により補強され、しかも、ビス4、4は固定用補強
材3と石膏ボード11に固定されるので、強固に固定さ
れ、長期間に渡り安定したものとなる。
材3により補強され、しかも、ビス4、4は固定用補強
材3と石膏ボード11に固定されるので、強固に固定さ
れ、長期間に渡り安定したものとなる。
【0028】(実施例2)次に、実施例2について説明
する。図2において、間仕切パネル1に、その上端部に
回り縁となる固定用補強材3Aとその下方に長押となる
固定用補強材3Bが貼着されており、この固定用補強材
3A、3Bを介して収納棚(被固定体)2がビス4によ
り固定されている。
する。図2において、間仕切パネル1に、その上端部に
回り縁となる固定用補強材3Aとその下方に長押となる
固定用補強材3Bが貼着されており、この固定用補強材
3A、3Bを介して収納棚(被固定体)2がビス4によ
り固定されている。
【0029】間仕切パネル1は、厚み1mmの鋼板から
なる軽角形鋼製の枠材12の両面にアクリル系の接着剤
14により、厚み12.5mmの石膏ボード11(打留
材での保持が困難な部材)と厚み12.5mmの石膏ボ
ード13とが貼られて形成されている。
なる軽角形鋼製の枠材12の両面にアクリル系の接着剤
14により、厚み12.5mmの石膏ボード11(打留
材での保持が困難な部材)と厚み12.5mmの石膏ボ
ード13とが貼られて形成されている。
【0030】収納棚2は、実施例1と同じものであり、
収納棚2の内部の4隅においてビス4、4により、間仕
切パネル1の表面の石膏ボード11及び鋼製の枠材12
とに固定されている。
収納棚2の内部の4隅においてビス4、4により、間仕
切パネル1の表面の石膏ボード11及び鋼製の枠材12
とに固定されている。
【0031】固定用補強材3A、3Bは、厚み0.5m
mの溶融亜鉛めっき鋼板(金属板)31の表面に厚み
0.2mmの合成樹脂の木目模様の化粧層34が設けら
れ、裏面にアクリル系粘着剤層(粘接着剤層)32が設
けられている。固定用補強材3A、3Bは、高さが12
cmであり、水平方向に連続している。
mの溶融亜鉛めっき鋼板(金属板)31の表面に厚み
0.2mmの合成樹脂の木目模様の化粧層34が設けら
れ、裏面にアクリル系粘着剤層(粘接着剤層)32が設
けられている。固定用補強材3A、3Bは、高さが12
cmであり、水平方向に連続している。
【0032】ビス4は鋼製の長さ25mmのものであ
り、先端がタッピング機能を有し、鋼板31、枠材12
にねじ込めるものとなっている。
り、先端がタッピング機能を有し、鋼板31、枠材12
にねじ込めるものとなっている。
【0033】固定の手順について説明する。間仕切パネ
ル1の表面の石膏ボード11の上下の所定位置には、固
定用補強材3A、3Bがその粘着剤層32により貼着さ
れて回り縁と長押になっている。この所定位置の固定用
補強材3A、3Bに、収納棚2を押し当て、その内部か
ら、4隅において、ビス4、4…をねじ込み、固定する
のである。このとき、固定用補強材3A、3B及び石膏
ボード11を貫通し、更に枠材12までも貫通して、ビ
ス4、4…を固定するのである。
ル1の表面の石膏ボード11の上下の所定位置には、固
定用補強材3A、3Bがその粘着剤層32により貼着さ
れて回り縁と長押になっている。この所定位置の固定用
補強材3A、3Bに、収納棚2を押し当て、その内部か
ら、4隅において、ビス4、4…をねじ込み、固定する
のである。このとき、固定用補強材3A、3B及び石膏
ボード11を貫通し、更に枠材12までも貫通して、ビ
ス4、4…を固定するのである。
【0034】そうすると、石膏ボード11が固定用補強
材3A、3Bにより補強され、しかも、ビス4、4は固
定用補強材3A、3Bと石膏ボード11だけでなく、枠
材12にも固定されるので、強固に固定され、長期間に
渡り安定したものとなる。
材3A、3Bにより補強され、しかも、ビス4、4は固
定用補強材3A、3Bと石膏ボード11だけでなく、枠
材12にも固定されるので、強固に固定され、長期間に
渡り安定したものとなる。
【0035】この実施例1及び2の固定構造は、石膏ボ
ード(打留材での保持が困難な部材)11の表面に、固
定用補強材3、3A、3Bが貼着され、収納棚(被固定
体)2が、ビス(打留材)4によりその固定用補強材
3、3A、3Bを貫通して固定されている。このため、
固定用補強材3、3A、3Bが石膏ボード(打留材での
保持が困難な部材)11の表面を補強し、その鋼板(金
属板)31は、固定時にビス4を保持して、ビス4の固
定強度を発現する。したがって、収納棚2は、強固に固
定され、時間の経過によって固定部が甘くなることもな
く、耐震性にも優れたものとなる。
ード(打留材での保持が困難な部材)11の表面に、固
定用補強材3、3A、3Bが貼着され、収納棚(被固定
体)2が、ビス(打留材)4によりその固定用補強材
3、3A、3Bを貫通して固定されている。このため、
固定用補強材3、3A、3Bが石膏ボード(打留材での
保持が困難な部材)11の表面を補強し、その鋼板(金
属板)31は、固定時にビス4を保持して、ビス4の固
定強度を発現する。したがって、収納棚2は、強固に固
定され、時間の経過によって固定部が甘くなることもな
く、耐震性にも優れたものとなる。
【0036】更に、この固定構造は、固定のための補強
が、固定用補強材3、3A、3Bを貼着するだけで、施
工作業場で手軽に行える。このため、ビス4等での保持
が困難な部材を、予め工場等で特別の工程を設けて、使
用時のあらゆる被固定体の固定可能性を考慮した補強材
の裏打ちをする必要もなく使用できる。したがって、部
材の調達が極めて容易となり、施工時の被固定体の固定
位置の変更等が自由に行える便利がある等、部材費及び
該固定工数を低下させることができる。
が、固定用補強材3、3A、3Bを貼着するだけで、施
工作業場で手軽に行える。このため、ビス4等での保持
が困難な部材を、予め工場等で特別の工程を設けて、使
用時のあらゆる被固定体の固定可能性を考慮した補強材
の裏打ちをする必要もなく使用できる。したがって、部
材の調達が極めて容易となり、施工時の被固定体の固定
位置の変更等が自由に行える便利がある等、部材費及び
該固定工数を低下させることができる。
【0037】また、この固定用補強材3、3A、3B
は、鋼板(金属板)31の一面もしくは両面に粘着剤層
(粘接着剤層)32や33が設けられてなるものである
から、ビス4など打留材での保持が困難な部材の表面
に、その粘着材層32や33を貼着するだけの簡単な作
業で補強ができる。
は、鋼板(金属板)31の一面もしくは両面に粘着剤層
(粘接着剤層)32や33が設けられてなるものである
から、ビス4など打留材での保持が困難な部材の表面
に、その粘着材層32や33を貼着するだけの簡単な作
業で補強ができる。
【0038】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、固定用補強材は、そ
の金属板がバーリング加工されるなどして、打留材での
保持が困難な部材に食い込むものであってもよい。
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、固定用補強材は、そ
の金属板がバーリング加工されるなどして、打留材での
保持が困難な部材に食い込むものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の固定構造は、金
属板と粘接着剤層からなる固定用補強材が貼着され、被
固定体が打留材によりその固定用補強材を貫通して打留
箇所に固定されてなるから、固定用補強材が補強、保持
して、箱物等の被固定体を、強固に打留し、時間の経過
によって打留部が甘くなることもなく、耐震性にも優れ
たものにできる。
属板と粘接着剤層からなる固定用補強材が貼着され、被
固定体が打留材によりその固定用補強材を貫通して打留
箇所に固定されてなるから、固定用補強材が補強、保持
して、箱物等の被固定体を、強固に打留し、時間の経過
によって打留部が甘くなることもなく、耐震性にも優れ
たものにできる。
【0040】更に、本発明の固定構造は、打留のための
補強が、固定用補強材を貼着するだけで、施工作業場で
手軽に行え、打留材での保持が困難な部材を、予め工場
等で特別の工程を設けて、使用時のあらゆる被固定体の
固定可能性を考慮した補強材の裏打ちをする必要もな
く、部材の調達が極めて容易で、施工時の被固定体の固
定位置の変更等が自由に行える便利があり、部材費及び
固定工数を低下させることができる。
補強が、固定用補強材を貼着するだけで、施工作業場で
手軽に行え、打留材での保持が困難な部材を、予め工場
等で特別の工程を設けて、使用時のあらゆる被固定体の
固定可能性を考慮した補強材の裏打ちをする必要もな
く、部材の調達が極めて容易で、施工時の被固定体の固
定位置の変更等が自由に行える便利があり、部材費及び
固定工数を低下させることができる。
【0041】請求項2記載の発明の固定用補強材は、金
属板の一面に粘接着剤層が設けられてなるものであるか
ら、貼着するだけの簡単な作業で補強ができ、したがっ
て、固定が極めて容易になる。
属板の一面に粘接着剤層が設けられてなるものであるか
ら、貼着するだけの簡単な作業で補強ができ、したがっ
て、固定が極めて容易になる。
【図1】本発明の実施例1の固定構造の縦断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施例2の固定構造の縦断面図であ
る。
る。
1 間仕切パネル 11 石膏ボード(打留材での保持が困難な部材) 2 収納棚(被固定体) 3、3A、3B 固定用補強材 31 鋼板(金属板) 32、33 粘着材層(粘接着材層) 4 ビス(打留材)
Claims (2)
- 【請求項1】 打留材での保持が困難な部材の表面の打
留箇所に、金属板と粘接着剤層からなる固定用補強材が
その粘接着剤層により貼着され、被固定体が打留材によ
りその固定用補強材を貫通して打留箇所に固定されてな
ることを特徴とする固定構造。 - 【請求項2】 打留材での保持が困難な部材の表面を補
強するものであって、金属板の一面に粘接着剤層が設け
られてなることを特徴とする固定用補強材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11134281A JP2000320064A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 固定構造及び固定用補強材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11134281A JP2000320064A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 固定構造及び固定用補強材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000320064A true JP2000320064A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15124626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11134281A Withdrawn JP2000320064A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | 固定構造及び固定用補強材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000320064A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056103A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-26 | Misawa Homes Co Ltd | 間仕切り壁、連結間仕切り壁および間仕切り壁の設置構造 |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP11134281A patent/JP2000320064A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056103A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-26 | Misawa Homes Co Ltd | 間仕切り壁、連結間仕切り壁および間仕切り壁の設置構造 |
JP4728523B2 (ja) * | 2001-08-08 | 2011-07-20 | ミサワホーム株式会社 | 連結間仕切り壁および間仕切りの設置構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070711 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070725 |