JP2000320027A - 建造物の床下構造及び床構造 - Google Patents

建造物の床下構造及び床構造

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JP2000320027A
JP2000320027A JP11127727A JP12772799A JP2000320027A JP 2000320027 A JP2000320027 A JP 2000320027A JP 11127727 A JP11127727 A JP 11127727A JP 12772799 A JP12772799 A JP 12772799A JP 2000320027 A JP2000320027 A JP 2000320027A
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floor
zeolite
laid
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Yoshinori Yamamoto
義典 山本
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DENSHI SANGYO KK
NARIKOO KK
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DENSHI SANGYO KK
NARIKOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の建造物の床下構造、床構造は、断熱
性、耐久性に欠けるものであった。 【解決手段】 床下構造は、床下にゼオライト層と活性
炭層とを積層するか混合層を設けたり、それに加えて床
下の地盤内に活性炭を埋めたり、コンクリート床の下に
砕石を設け、その上に樹脂フィルムを敷き、同フィルム
の上に直接或は捨てコンを介してゼオライト層と活性炭
層或は混合層を設けたりし、床構造は、コンクリート床
の上にモルタル層を設け、その上に床仕上材を直接又は
下地材を介して敷設したり、コンクリート床の上に2本
以上の根太を間隔をあけて配置し、隣接する根太間にゼ
オライト層と活性炭層、又は混合層を設けるか、又はモ
ルタル層を設け、その上に床仕上材を直接又は下地材を
介して敷設したりした。ゼオライトと活性炭の双方又は
一方、又は両者の混合物を、粉状又は粒状かブロック状
に成形されたものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は戸建住宅、集合住
宅、店舗、貸事務所、倉庫等の各種建造物の床下構造及
び床構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】戸建住宅の場合、通常は、床下に数10
0mm程度の床下空間を設けて通気性を良くしてある
が、近年は建築様式の著しい変化により、床が地盤面に
接近して床下空間が狭くなっているものもある。床下空
間が広い場合も、狭い場合も、床の底面が床下の地盤面
と対向しているため、地盤面からの湿気や害虫等によっ
て床が腐食し易く、耐久性に劣る。床下空間が広く、通
気性の良い建物の場合は室内暖房時の熱効率が低下す
る。床下空間が狭い建物の場合は、床が温度の低い地盤
面に近づくために断熱効率が低下する。そこで従来は床
下空間の断熱効率を向上させ、耐久性を高めるために、
床下空間に発泡スチロール、発泡ウレタン、グラスウー
ル等の断熱材を配置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発泡スチロールや発泡
ウレタンは可燃性物質であるため耐火性に劣り、グラス
ウールは細かな繊維間の隙間に吸水されるため断熱性が
悪かったり、耐久性に乏しいという課題があった。ま
た、断熱材が吸水するとカビや害虫が発生したり、異臭
が発生したりすることもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は通気性が
良く、断熱性があって省エネルギーに寄与でき、耐久
性、耐水性にも優れ、脱臭性があり、防虫、防カビ効果
もあり、住空間を清浄化でき、快適で、健康に良好な住
環境を提供できる建造物の床下構造と床構造の実現を目
指すものである。
【0005】本件発明者は、天然のゼオライトや活性炭
は、コンクリートのセメント量に対して数%添加する
と、コンクリート成型品の強度が増したり、減水剤、流
動化剤としてコンクリートのべとつきを解消する役割を
果たし、施工性が良くなるという利点が提唱されている
ことに着目し、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ねて本件発明を完成するに至った。
【0006】本発明の第1の建造物の床下構造は、建造
物の床下に、ゼオライトを敷設したゼオライト層と活性
炭を敷設した活性炭層とを上下に積層して設けるか、又
はゼオライトと活性炭の混合物を敷設した混合層を設け
たものである。
【0007】本発明の第2の建造物の床下構造は、建造
物の床下の任意箇所の地盤内に活性炭を埋め、それより
上に、ゼオライトを敷設したゼオライト層と活性炭を敷
設した活性炭層とを上下に積層して設けるか、又はゼオ
ライトと活性炭の混合物を敷設した混合層を設けたもの
である。
【0008】本発明の第3の建造物の床下構造は、建造
物のコンクリート床の下に、ゼオライトを敷設したゼオ
ライト層と活性炭を敷設した活性炭層とを上下に積層し
て設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物を敷設し
た混合層を設けたものである。
【0009】本発明の第4の建造物の床下構造は、建造
物のコンクリート床の下に砕石を設け、その上に樹脂製
フィルムを敷き、その上に直接又はその上に捨てコンク
リートを設けてその上に、ゼオライトを敷設したゼオラ
イト層と活性炭を敷設した活性炭層とを上下に積層して
設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物を敷設した
混合層を設けたものである。
【0010】本発明の第5の建造物の床下構造は、前記
第1乃至第4のいずれかの建造物の床下構造において、
ゼオライトと活性炭の双方又は一方、又は両者の混合物
が、粉状又は粒状であるか、ブロック状に成形されたも
のである。
【0011】本発明の第1の建造物の床構造は、建造物
のコンクリート床の上にゼオライトと活性炭の双方又は
一方とセメントとのモルタル層を設け、その上に床仕上
材を直接又は下地材を介して敷設したものである。
【0012】本発明の第2の建造物の床構造は、建造物
のコンクリート床の上に2本以上の根太を間隔をあけて
配置し、隣接する根太間にゼオライトを敷設したゼオラ
イト層と活性炭を敷設した活性炭層とを上下に積層して
設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物を敷設した
混合層を設けるか、又はゼオライトと活性炭の双方又は
一方とセメントとのモルタル層を設けるかし、その上に
床仕上材を直接又は下地材を介して敷設したものであ
る。
【0013】本発明の第3の建造物の床構造は、前記第
1又は第2の建造物の床構造において、ゼオライトと活
性炭の双方又は一方が、又は両者の混合物が、粉状又は
粒状であるか、ブロック状に成形されたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の建造物の
床下構造及び床構造の第1の実施形態を図1(a)
(b)に基づいて詳細に説明する。この実施形態は戸建
て木造住宅の場合である。
【0015】図1では地盤4にコンクリート製の基礎2
0を打設して地盤面21から上方に立上げ、その基礎2
0の内側の地盤4の所望箇所に任意の間隔(例えば20
坪に1個程度の割合)で穴22をあけ、その穴22内に
粉末又は粒の活性炭5を半分よりもやや上まで充填し、
その上から土23を被せて埋戻してある。穴22の大き
さは任意に選択することができるが、例えば直径1,0
00mm、深さ1,000mm程度とした場合、その内
部に粉末状の活性炭5を300Kg程度充填するのが適
する。穴22は角穴でも丸穴でも良い。
【0016】図1では活性炭5を埋め戻した地盤面21
の上に砕石7を敷き、その上に樹脂製フィルム(例えば
ポリエチレン製フィルム)8を敷いてある。このフィル
ム8の上には束石24を設け、その上に木製の束25を
立設し、束石24の周囲に粉状又は粒状のゼオライトを
敷き詰めてゼオライト層1を形成し、その上に粉状又は
粒状の活性炭を敷き詰めて活性炭層2を形成してある。
ゼオライト層1の厚さは20mm程度、活性炭層2の厚
さは15mm程度としてある。ゼオライト層1を形成す
るゼオライトの粒径は0.5〜2mm程度、活性炭層2
を形成する活性炭の粒径は0.5〜1mm程度としてあ
る。図1ではゼオライト層1が下で活性炭層2が上にな
っているが、その配置は上下逆にすることもできる。前
記活性炭層2には椰子殻活性炭、孟宗竹を原料とする活
性炭を使用することができ、ゼオライト層1には天然ゼ
オライトを使用するのが適する。ゼオライト、活性炭の
使用量は例えば3.3m2 当り表1に記載された程度と
するのが良い。
【0017】
【表1】
【0018】図1の床構造は、束25の上に木製の大引
26(断面が90mm×90mm程度)を横向きに配置
し、基礎20の上に木製の角材(土台)27を横向きに
配置し、土台27の内側面に断面寸法が30mm×30
mm程度の木製の根太掛け28を横向きに釘で打ち付け
て、根太掛け28の上面の高さを大引26の上面の高さ
と揃え、この根太掛け28と大引26の上に木製角材
(根太)13を直交状に配置し、その上に床仕上材11
を張って形成してある。例えば、床仕上材11にカーペ
ット、クッションフロアシート、Pタイル(プラスチッ
クタイル)、長尺塩化ビニールシート等を用いる場合
は、ベニヤ板(1枚板でも合板でも良い)とか他の材質
の板とかシート等の下地材を根太13に釘で打ち付けて
張り、その上に床仕上材11を張るようにする。又、根
太13の上にフローリングを張って床仕上材11とする
こともできるし、フローリングを根太13の上に張って
下地材12とし、その上にカーペット、クッションフロ
アシート、Pタイル(プラスチックタイル)、長尺塩化
ビニールシート等の床仕上材11を張っても良い。床仕
上材11と地盤面21との間には高さ約450mm程度
の床下空間29が形成されている。
【0019】(実施形態2)本発明の建造物の床下構造
及び床構造の第2の実施形態を図2(a)(b)に基づ
いて詳細に説明する。この実施形態も戸建て木造住宅の
場合であり、床構造は図1の実施形態1と同じであり、
床下構造が図1の実施形態1と異なる。この床下構造は
地盤面21の上にゼオライト層1と活性炭層2との2層
を上下に設けるのではなく、ゼオライトと活性炭とを混
合して敷き詰めた混合層3を1層だけ設けてある。
【0020】(実施形態3)本発明の建造物の床下構造
及び床構造の第3の実施形態を図3(a)(b)に基づ
いて詳細に説明する。この実施形態も戸建て木造住宅の
場合であり、床構造は図1、図2の実施形態と同じであ
り、床下構造が図1、図2の実施形態と異なる。この床
下構造は地盤面21の上に粒状や粉状のゼオライトとか
活性炭を敷き詰めるのではなく、それらの代わりに、ゼ
オライトと活性炭とセメントと砕石と砂と水等を混合し
たモルタルをブロック状に成形した活性炭ブロック30
を樹脂製フィルム8の上に敷いてある。活性炭ブロック
30の寸法は任意に選択できるが、例えば、厚さ20m
m〜50mm、縦、横300mm程度の正方形とか、厚
さは同じで横300mm、縦50mm程度の長方形とす
ると取扱いに便利である。又、活性炭ブロック30を形
成するモルタル1m3 中の成分は、例えば次の表2の通
りとすることができる。
【0021】
【表2】
【0022】(実施形態4)本発明の建造物の床下構造
及び床構造の第4の実施形態を図4(a)(b)に基づ
いて詳細に説明する。この実施形態も戸建て木造住宅の
場合である。この床下構造は地盤面21を掘り下げて砕
石7を敷き、その上に樹脂製フィルム8を敷き、その上
に捨てコンクリート(捨てコン)9を打設し、その上に
鉄筋コンクリート製の基礎20を形成し、その側壁31
の内側に束石24を配置し、その上に木製の束25を立
設し、その束石24の下部周囲にゼオライト層1、活性
炭層2を敷設してある。図4の床構造は基礎20の上に
木製の土台27を横向きに配置し、土台27の内側面に
根太掛け28を釘で打ち付け、束25の上に木製の大引
26を横向きに配置し、大引26と根太掛け28の上に
直交状に根太13を配置し、その上に床仕上材11を張
ってある。この場合、ゼオライト層1、活性炭層2の位
置を地盤面21よりも高くして、地盤面21からゼオラ
イト層1、活性炭層2に水が流れ込まないようにしてあ
る。床仕上材11と活性炭層2との間には高さ約450
mm程度の床下空間29が形成されている。図4の場合
も、前記実施形態1と同様に床仕上材11の下にベニヤ
板とか他の材質のシート等の下地材を張ることができ
る。
【0023】(実施形態5)本発明の建造物の床下構造
及び床構造の第5の実施形態を図5(a)(b)に基づ
いて詳細に説明する。この実施形態も戸建て木造住宅の
場合である。この床下構造も地盤面21を掘り下げて砕
石7を敷き、その上に樹脂製フィルム8を敷き、その上
に捨てコンクリート(捨てコン)9を打設し、その上に
鉄筋コンクリート製の基礎20を形成し、その側壁31
の内側の任意の箇所に束石24を配置し、その上に木製
の束25を立設し、束石24の下部周囲に活性炭ブロッ
ク30を敷設してある。この活性炭ブロック30も図3
の活性炭ブロック30と同様の成分、同程度のサイズの
ものとすると良い。尚、図5の床構造は図4の床構造と
同じである。
【0024】(実施形態6)本発明の建造物の床下構造
及び床構造の第6の実施形態を図6(a)(b)に基づ
いて詳細に説明する。この実施形態はマンション、ビル
等の集合住宅、公共住宅の場合であり、しかも1階部分
の場合である。この床下構造は地盤面21を掘り下げて
鉄筋コンクリート製の基礎20を形成し、地盤面21の
上まで盛った土(盛土、埋土)の上に砕石7を敷き、そ
の上に樹脂製フィルム8を敷き、その上に捨てコンクリ
ート(捨てコン)9を打設し、その上に粒状のゼオライ
トを敷き詰めてゼオライト層1を形成し、その上に粒状
の活性炭を敷き詰めて活性炭層2を形成し、その上に鉄
筋コンクリート床6を形成してある。図6の床構造はコ
ンクリート床6の上にモルタル層10を打設し、その上
に床仕上材11を張ってある。カーペット、クッション
フロアシート、Pタイル、長尺塩化ビニールシート等の
床仕上材11は、下地材を設けずにモルタル層10の上
に直接張ることができるので施工費用を抑制することが
できる。この場合もゼオライト層1、活性炭層2の位置
を地盤面21よりも高くして、地盤面21からゼオライ
ト層1、活性炭層2に水が流れ込まないようにしてあ
る。図6の場合もゼオライト層1と活性炭層2の上下を
逆にすることもできる。モルタル層10はゼオライトと
活性炭とセメントとの三者と砕石、砂等と水とを混合し
たモルタルとすることもできる。モルタル層10を形成
するモルタル1m3 中の各物質の含有量は、例えば前記
表2の通りとすることができる。
【0025】(実施形態7)本発明の建造物の床構造の
第7の実施形態を図7(a)(b)に基づいて詳細に説
明する。この実施形態はマンション、ビル等の集合住
宅、公共住宅の場合であり、しかも、2階、3階といっ
た各階の床構造に関するものである。この床構造は、下
層階の天井32を上層階のコンクリート床6から吊りボ
ルト33により吊下げてある。下層階の天井32には、
石膏ボードの上にクロス張りしたものや、化粧石膏ボー
ドを使用する。コンクリート床6の上には根太13を間
隔を設けて配置し、それら根太13の間に粒状のゼオラ
イトを敷き詰めてゼオライト層1を形成し、その上に粒
状の活性炭を敷き詰めて活性炭層2を形成し、その上に
厚さ12mm程度のベニヤ板(下地材)12を張り、そ
の上に床仕上材11を張って、その床仕上材11を上の
階の床面としてある。この場合、床仕上材11をフロー
リングとするのが適する。ゼオライト層1は粒径0.5
〜2mm程度のゼオライトを20mm程度の厚さに敷い
てあり、活性炭層2は粒径0.5〜1mm程度の活性炭
を15mm程度の厚さに敷いてある。ゼオライト層1と
活性炭層2は上下逆にすることもできる。ゼオライト及
び活性炭の使用量は前記表1に記載の様にしてもよく、
それ以外としてもよい。また、本実施形態では前記根太
13の断面は高さ45mm、横幅54mm程度とした
が、これ以外とすることもできる。
【0026】(実施形態8)本発明の建造物の床構造の
第8の実施形態を図8(a)(b)に基づいて詳細に説
明する。この実施形態もマンション、ビル等の集合住
宅、公共住宅の2階、3階といった各階の床構造に関す
るものであり、その基本的な構成は前記実施形態7と同
様である。異なるのは、上層階のコンクリート床6の上
にモルタル層10を設け、その上に直接カーペット、ク
ッションフロアシート、Pタイル、長尺塩化ビニールシ
ート等の床仕上材11を張った点である。この場合、前
記実施形態7のように下地材を張る必要が無いので施工
費用を抑制することができる。
【0027】(検査方法)本発明の建造物の床下構造及
び床構造が所期の基本性能を備えているか否かの検査
は、次の項目をチェックすることにより行う。 (1)室内(大気中)の床面に落下する細菌の数(落下
細菌数) (2)室内のカビの発生率 (3)室内の臭い (4)室内の温度、湿度の変化 (5)冷暖房機器使用時における電力消費量 (6)テレビやその他の電化製品への電磁波の影響
【0028】前記(1)〜(6)のチェック項目のう
ち、(1)及び(2)については澱粉培地が形成された
シャーレによって室内のカビ菌やその他の細菌を採取
し、これを前記澱粉培地上で培養してその数を数えるこ
とによってチェックする。(3)については人間の臭覚
によって室内の臭いをかいで行なう。(4)については
温度計や湿度計を使用してチェックする。(5)につい
ては各家庭の積算電力計を使用してチェックする。
(6)についてはテレビ画面上のノイズ、スピーカーか
ら出力される音声ノイズ等を観測したり、専用の計測機
器を使用してチェックする。以上は何れも一例であり、
これ以外の方法によって前記項目をチェックすることも
できる。
【0029】
【発明の効果】活性炭には土壌の電気的なバランスを改
善し、水分・ミネラルを活性化する作用や大地電位を向
上させる作用がある。さらに、ゼオライトは前記活性炭
と同一の作用に加えて、それ自体がエネルギーを放出
し、活性炭の10倍以上の吸着能力を有する。従って、
建造物の床下にゼオライト及び活性炭を敷設した本発明
の請求項1の建造物の床下構造は次のような効果があ
る。 .ゼオライト及び活性炭が床下及び室内の湿気を吸収
するため、室内を適湿な状態に保つことができ、害虫や
カビの発生を防いだり、壁面や窓ガラスの結露を防ぐこ
とができる。 .室内の断熱性を向上させ、省エネルギー空間を実現
することができる。具体的には、ゼオライト、活性炭は
16℃を境界として室温がそれよりも上がるとゼオライ
トの吸熱反応作用によって室温が下がり、室温が16℃
よりも下がると活性炭の高輻射作用によって室温が上が
るので、夏は涼しく、冬は暖かい、快適な住環境を実現
することができる。 .活性炭によって静電気が吸収されるので、室内に居
る人の体内に過剰な静電気が帯電することがない。ま
た、有害電磁波も吸収されるので、テレビその他の電気
機器にノイズが発生したり、これらが誤作動したりする
ことがなくなる。 .活性炭及びゼオライトにより悪臭の原因となるアン
モニア等が吸着される。
【0030】本発明の請求項2の建造物の床下構造は、
上記効果に加えて次のような効果を有する。 .建造物の床下の任意箇所の地盤内に活性炭を埋め、
それより上に、ゼオライトを敷設したゼオライト層と活
性炭を敷設した活性炭層とを上下に積層して設けるか、
又はゼオライトと活性炭の混合物を敷設した混合層を設
けたので、上記効果がさらに顕著になる。
【0031】本発明の請求項3の建造物の床下構造は、
上記効果に加えて次のような効果を有する。 .建造物のコンクリート床の下に、ゼオライトを敷設
したゼオライト層と活性炭を敷設した活性炭層とを上下
に積層して設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物
を敷設した混合層を設けたので、より一層、室内の湿
気、悪臭、電磁波等が除去され易く、また、高い断熱効
果を得ることができる。
【0032】本発明の請求項4の建造物の床下構造は、
上記効果に加えて次のような効果を有する。 .建造物のコンクリート床の下に砕石を設け、その上
に樹脂製フィルムを敷き、その上に直接又はその上に捨
てコンクリートを設けてその上に、ゼオライトを敷設し
たゼオライト層と活性炭を敷設した活性炭層とを上下に
積層して設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物を
敷設した混合層を設けたので、鉄筋コンクリート建造物
の1階の床下を施工するのに特に適している。
【0033】本発明の請求項5の建造物の床下構造は、
上記効果に加えて次のような効果を有する。 .ゼオライトと活性炭の双方又は一方、又は両者の混
合物が、粉状又は粒状であるか、ブロック状に成形され
たものとしたので、地盤面の上やコンクリート床の上等
に万遍なく均等に敷設することができ、施工が容易であ
る。また、上記各効果がムラなく発揮される。
【0034】本発明の請求項6の建造物の床構造は、上
記効果に加えて次のような効果を有する。 .建造物のコンクリート床の上にゼオライトと活性炭
の双方又は一方とセメントとのモルタル層を設け、その
上に床仕上材を直接又は下地材を介して敷設したので、
鉄筋コンクリート建造物の床を施工するのに最適であ
る。
【0035】本発明の請求項7の建造物の床構造は、上
記効果に加えて次のような効果を有する。 .建造物のコンクリート床の上に2本以上の根太を間
隔をあけて配置し、隣接する根太間にゼオライトを施設
したゼオライト層と活性炭を施設した活性炭層とを上下
に積層して設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物
を敷設した混合層を設けるか、又はゼオライトと活性炭
の双方又は一方とセメントとのモルタル層を設けるか
し、その上に床仕上材を直接又は下地材を介して敷設し
たので、上記各効果を有し、且つ高強度の床を施工する
ことができる。
【0036】本発明の請求項8の建造物の床構造は、上
記効果に加えて次のような効果を有する。 .ゼオライトと活性炭の双方又は一方が、又は両者の
混合物が、粉状又は粒状であるか、ブロック状に成形さ
れたものとしたので、前記請求項6又は請求項7記載の
建造物の床構造の効果に加えて、施工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の建造物の床下構造及び床構造
の第1の実施形態を示す説明図、(b)は(a)の断面
図。
【図2】(a)は本発明の建造物の床下構造及び床構造
の第2の実施形態を示す説明図、(b)は(a)の断面
図。
【図3】(a)は本発明の建造物の床下構造及び床構造
の第3の実施形態を示す説明図、(b)は(a)の断面
図。
【図4】(a)は本発明の建造物の床下構造及び床構造
の第4の実施形態を示す説明図、(b)は(a)の断面
図。
【図5】(a)は本発明の建造物の床下構造及び床構造
の第5の実施形態を示す説明図、(b)は(a)の断面
図。
【図6】(a)は本発明の建造物の床下構造及び床構造
の第6の実施形態を示す説明図、(b)は(a)の断面
図。
【図7】(a)は本発明の建造物の床構造の第7の実施
形態を示す説明図、(b)は(a)の断面図。
【図8】(a)は本発明の建造物の床構造の第8の実施
形態を示す説明図、(b)は(a)の断面図。
【符号の説明】
1 ゼオライト層 2 活性炭層 3 混合層 4 地盤 5 活性炭 6 コンクリート床 7 砕石 8 樹脂製フィルム 9 捨てコンクリート 10 モルタル層 11 床仕上材 12 下地材 13 根太
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA04 DH12 DH13 DH21 EA08 FA22 GA01 GA03 GA07 GA23 HA01 HA04 HA10 HC05 JA06 4G066 AA05B AA61B BA05 BA09 BA11 CA02 CA43 DA03 EA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の床下に、ゼオライトを敷設した
    ゼオライト層(1)と活性炭を敷設した活性炭層(2)
    とを上下に積層して設けるか、又はゼオライトと活性炭
    の混合物を敷設した混合層(3)を設けたことを特徴と
    する建造物の床下構造。
  2. 【請求項2】 建造物の床下の任意箇所の地盤(4)内
    に活性炭(5)を埋め、それより上に、ゼオライトを敷
    設したゼオライト層(1)と活性炭を敷設した活性炭層
    (2)とを上下に積層して設けるか、又はゼオライトと
    活性炭の混合物を敷設した混合層(3)を設けることを
    特徴とする建造物の床下構造。
  3. 【請求項3】 建造物のコンクリート床(6)の下に、
    ゼオライトを敷設したゼオライト層(1)と活性炭を敷
    設した活性炭層(2)とを上下に積層して設けるか、又
    はゼオライトと活性炭の混合物を敷設した混合層(3)
    を設けたことを特徴とする建造物の床下構造。
  4. 【請求項4】 建造物のコンクリート床(6)の下に砕
    石(7)を設け、その上に樹脂製フィルム(8)を敷
    き、その上に直接又はその上に捨てコンクリート(9)
    を設けてその上に、ゼオライトを敷設したゼオライト層
    (1)と活性炭を敷設した活性炭層(2)とを上下に積
    層して設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物を敷
    設した混合層(3)を設けたことを特徴とする建造物の
    床下構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載のいずれかの
    建造物の床下構造において、ゼオライトと活性炭の双方
    又は一方、又は両者の混合物が、粉状又は粒状である
    か、ブロック状に成形されたものであることを特徴とす
    る建造物の床下構造。
  6. 【請求項6】 建造物のコンクリート床(6)の上にゼ
    オライトと活性炭の双方又は一方とセメントとのモルタ
    ル層(10)を設け、その上に床仕上材(11)を直接
    又は下地材(12)を介して敷設したことを特徴とする
    建造物の床構造。
  7. 【請求項7】 建造物のコンクリート床(6)の上に2
    本以上の根太(13)を間隔をあけて配置し、隣接する
    根太(13)間にゼオライトを敷設したゼオライト層
    (1)と活性炭を敷設した活性炭層(2)とを上下に積
    層して設けるか、又はゼオライトと活性炭の混合物を敷
    設した混合層(3)を設けるか、又はゼオライトと活性
    炭の双方又は一方とセメントとのモルタル層(10)を
    設けるかし、その上に床仕上材(11)を直接又は下地
    材(12)を介して敷設したことを特徴とする建造物の
    床構造。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の建造物の床
    構造において、ゼオライトと活性炭の双方又は一方が、
    又は両者の混合物が、粉状又は粒状であるか、ブロック
    状に成形されたものであることを特徴とする建造物の床
    構造。
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