JP2000318507A - 紙回収装置及びその紙回収方法 - Google Patents

紙回収装置及びその紙回収方法

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JP2000318507A
JP2000318507A JP11132699A JP13269999A JP2000318507A JP 2000318507 A JP2000318507 A JP 2000318507A JP 11132699 A JP11132699 A JP 11132699A JP 13269999 A JP13269999 A JP 13269999A JP 2000318507 A JP2000318507 A JP 2000318507A
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dissolving
pulp
vehicle
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Naohiro Okabe
直浩 岡部
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OKABE ROKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙に書かれた内容の機密を厳守することがで
き、紙の回収及び後処理が容易に行える紙回収装置及び
その紙回収方法を提供する。 【解決手段】回収車を、建物に設けた集積部に接続し
て、集積部に集積された紙を溶解液により溶解し、繊維
状に離解して車両内部に回収する。回収車を巡回して、
複数の建物に設けた集積部から紙を回収する。車両内部
が繊維状のパルプで略満杯又は回収時期が到来したと
き、回収車を、紙再生場に移動して、繊維状のパルプを
紙再生場に供給して再生処理するので、紙の回収及び後
処理が容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば金融機
関、公的機関、会社等で取扱われる機密文書又は機密書
類ような紙を回収する紙回収装置及びその紙回収方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の紙を回収する装置として
は、例えば廃棄処分される古紙を、車両内部に設けたシ
ュレッダーで細断した後、その紙片を、押出し装置で塊
状に圧縮して受け具にストックする回収装置(特開平1
0−305902号)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の回収装
置は、廃棄処分される古紙を、シュレッダーにより短冊
状に細断して回収するので、細断幅が大きいと、紙に書
かれた内容が読取り可能となり、内容が漏洩するのを防
止することが困難である。
【0004】且つ、パルプ繊維の長さが短くなるため、
紙片を原料にして再生紙を抄造したとき、パルプ繊維が
絡み付きにくく、再生紙を、抄紙するのに手間及び時間
が掛かる。パルプ繊維の絡み付き量が少なく、引張り強
度が低下するため、紙が破れやすくなるという問題点を
有している。
【0005】また、細断した紙片を処理業者に直接供給
するので、工場又は施設に於いて、紙片を、例えばパル
パ等の離解機に投入して、溶解液で溶解したり、機械的
に離解する等の処理を施さなければならず、再生コスト
が高くなるという問題点も有している。
【0006】さらに、廃棄処分される古紙を、例えば集
積袋、集積箱等に投入して運搬するので、運搬時に於い
て、袋が紛失したり、盗まれたりすることがある。且
つ、古紙を細断すると嵩張るため、袋の数及び運搬回数
が多くなるという問題点も有している。
【0007】この発明は上記問題に鑑み、集積部に集積
された紙を繊維状に溶解して回収することにより、紙に
書かれた内容の機密を厳守することができ、紙の回収及
び後処理が容易に行える紙回収装置及びその紙回収方法
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
集積部に集積された紙を回収車により回収する紙回収装
置であって、上記集積部と回収車とを外部と遮断される
状態に接続可能に設け、上記回収車に、上記紙を溶解液
により繊維状に溶解する紙溶解手段を設けた紙回収装置
であることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記紙溶解手段の前段に、上記紙を任
意の大きさに切断する紙切断手段を設けた紙回収装置で
あることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記紙溶解手段の後段に、上記繊維状
に離解したパルプから溶解液を分離する液分離手段を設
けた紙回収装置であることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の構成と併せて、上記液分離手段の後段に、上記溶解液
が分離されたパルプを圧縮する紙圧縮手段を設けた紙回
収装置であることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、紙を集積する複数
の集積部に回収車を巡回移動して、該集積部と回収車と
を外部と遮断される状態に接続した後、上記集積部に集
積された紙を、上記回収車に設けた紙溶解手段により溶
解して回収し、上記回収車を処理場に移動して、該回収
車内に回収した繊維状のパルプを処理場に供給する紙回
収方法であることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の紙回収装置は、集積部と回収車
とを外部と遮断される状態に接続し、集積部に集積した
紙を回収車内に供給する。その紙を、紙溶解手段により
溶解液(例えば水、薬品等)に浸漬して溶解し、繊維状
に離解するので、抄造に適した繊維長さを保つことがで
きる。且つ、紙に書かれた内容が読取り不可となり、内
容が漏洩するのを確実に防止することができる。
【0014】請求項2記載の紙回収装置は、上記請求項
1記載の作用と併せて、紙を、切断手段により任意の大
きさに切断するので、溶解液が紙全体に対して即浸透さ
れ、紙を溶解する作業が容易に行える。
【0015】請求項3記載の紙回収装置は、上記請求項
1記載の構成と併せて、液分離手段により繊維状のパル
プから溶解液を分離するので、パルプのみを分離回収す
ることができ、再生時に於いて、溶解液を分離する手間
が省ける。
【0016】請求項4記載の紙回収装置は、上記請求項
3記載の作用と併せて、溶解液が分離されたパルプを、
紙圧縮手段(例えばプレス機)により任意形態に圧縮成
形するので、パルプ繊維が互いに密着され、パルプの収
容スペースを小さくすることができる。
【0017】請求項5記載の紙回収方法は、回収車を、
複数の集積部に巡回移動して、集積部と回収車とを外部
と遮断される状態に接続した後、集積部に集積された紙
を、紙溶解手段により溶解して回収するので、紙に書か
れた内容が漏洩するのを確実に防止することができる。
回収車を、所定の処理場(例えば紙再生場)に移動し
て、回収車内に回収した繊維状のパルプを処理場に供給
するので、再生処理及び後処理が容易に行える。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、集積部に集積された
紙を溶解液により溶解して回収するので、紙に書かれた
内容が読取り不可となり、機密文書や機密書類のような
紙に書かれた内容が漏洩するのを確実に防止することが
でき、機密が厳守される。
【0019】しかも、紙を溶解して繊維状に離解するの
で、パルプ繊維を抄造に適した繊維長さに保つことがで
き、抄造時に於いて、パルプ繊維が絡み付きやすく、再
生紙を抄造する作業が容易に行えると共に、バージンパ
ルプで抄造した紙と略同等の引張り強度が得られる。
【0020】さらに、回収車を、複数の集積部に巡回移
動して、各集積部に集積された紙を一括して回収及び処
理するので、紙を回収及び処理する作業が能率的に行え
る。
【0021】さらにまた、繊維状のパルプを原料にして
再生紙を抄造するので、従来例のように紙を細断した
り、溶解するような手間及び作業が省け、原料として即
使用することができるため、紙を処理する時間及び工程
が削減でき、再生コストの低減を図ることができる。
【0022】さらにまた、紙を、種類に応じて任意の大
きさに切断するので、溶解液が紙全体に対して効率よく
浸透し、溶解に要する処理時間が短縮されるため、紙を
離解する作業が容易に行え、作業性が向上する。
【0023】さらにまた、溶解液をパルプから分離する
ので、再生紙を抄造するのに必要とするパルプのみを分
離回収することができ、再生時に於いて、溶解液を分離
する手間及び作業が省ける。一方、溶解液を、紙を溶解
するのに繰返し使用することができ、経済性が向上す
る。
【0024】さらにまた、溶解液が分離されたパルプを
圧縮して回収するので、パルプ繊維が互いに密着され、
パルプの収容スペースが小さくて済むため、大量の紙を
一括して回収及び運搬することができ、運搬効率が向上
する。
【0025】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は、回収車を巡回して、複数の建物に設け
られた集積部から紙を回収する紙回収装置及びその紙回
収方法を示し、図1、図2、図3に於いて、この紙回収
装置1は、複数の建物2…を巡回する回収車14の後部
に設けられ、回収車14を、建物2に設けた集積部3に
接続して、集積部3に集積した紙Aを内容が読取り不可
となる状態に溶解及び離解して回収する。車両内部が紙
Aで略満杯又は回収時期が到来したとき、回収車14
を、紙再生場36(例えば製紙工場、再生施設等)に移
動させ、繊維状のパルプAaを供給して再生処理する。
【0026】上述の集積部3(ストッカー)は、例えば
銀行、証券会社等の金融機関を構成する建物2内部(本
店及び支店)に設けられ、例えばコンピュータ用紙、フ
ァックス用紙、コピー用紙、複写紙、感熱紙、上質紙、
普通紙、段ボール紙、新聞紙、雑誌又は金融機関、公的
機関、会社で取扱われる機密文書、機密書類等の紙Aを
種類別に集積(ストック)する。
【0027】集積部3に設けた収納室4は、一台又は複
数台の台車8を収納可能に設けられ、収納室4の出入口
5に設けたシャッタ6は、台車8を搬入及び搬出すると
き開放し、収納室4を外部と遮断される状態に閉塞す
る。一方、収納室4側部に設けた吸気口4aは、フィル
タ(図示省略)を介して室外側に開放している。
【0028】収納室4上部に接続した吸引通路7は、建
物2の側壁に設けた接続部9に接続され、接続部9に設
けたシャッタ10は、後述の回収ダクト18を接続部9
に接続するとき開放し、接続部9から分離するとき閉塞
される。
【0029】上述の台車8は、多数枚の紙Aを積層して
なる一つ又は複数の紙群Bを積載可能に設けられ、その
底部下面には、複数の走行輪(例えばキャスター、タイ
ヤ等)を取付けている。
【0030】底部上面に設けた紙供給機11は、紙群B
が積載された受け板12を、例えばコイルスプリング、
板バネ、ゴム等の弾性体13の復元力で持上げ、紙群B
の最上面に積層された紙Aを、吸引通路7の吸引口7a
に生じる負圧により吸込み可能な高さに供給する。
【0031】受け板12に積載した紙Aの枚数が減少
し、紙群B全体の重量が軽くなると、その減少した枚数
分だけ、弾性体13の復元力により受け板12に積載し
た紙群Bを持上げ、吸引通路7の吸引口7aに紙群B全
体を供給する。なお、弾性体13に代わる他の持上げ手
段として、例えばエアーシリンダ、モータ等の手段によ
り持上げてもよい。
【0032】また、台車8を、例えばフォークリフト、
リフト付き台車等の運搬機で運搬したり、作業者の手又
はモータ等の動力で走行移動したり、軌条に沿って走行
移動してもよい。なお、台車8に代わる運搬手段とし
て、例えばコンテナ、パレット等を用いてもよい。
【0033】前述の回収車14は、例えばガソリン、軽
油、天然ガス、電気等で走行する車両(例えば積載重量
2t,4tのトラック)で構成され、車両後部に設けた
回収室15は、集積部3…に集積された略全紙Aを回収
可能な容積に形成している。また、手押式又は牽引式の
車両を用いてもよい。
【0034】車両内部に設けた回収通路16の一端側
は、回収車14の後部又は側部に設けた接続部17に接
続され、他端側は、吸引装置20(例えば吸引ブロワ
ー、バキューム又はその他の吸引手段)を介して、車両
内部に設けた切断機21に接続している。
【0035】車両外部に設けた回収ダクト18は、伸縮
可能又は可撓可能なダクトで構成され、紙Aを吸引可能
な大きさに形成している。一端側は、上述の接続部9に
対して接続可能に設けられ、他端側は、接続部17に対
して接続している。不要時には、回収車14内部に収納
又は外壁に装着固定される。なお、回収ダクト18を、
集積部3側に設けてもよい。
【0036】上述の吸引装置20は、収納室4に設けた
吸気口4aからエアを吸引し、回収車14に設けた排気
口14aからエアをフィルタ(図示省略)を介して車外
に排気し、収納室4に収納された紙Aを、回収通路16
及び回収ダクト18を介して車両内部に吸引する。
【0037】前述の切断機21は、機内部に設けた切断
刃21a(例えばスクリュー型、円盤型、羽根型等の
刃)を回転して、紙Aを、溶解及び離解するのに最適な
大きさに切断する。切断済みの紙Aは、離解機22(例
えばバッチ式又は連続式のパルパ)に供給される。な
お、紙Aを切断せず、離解機22に対して直接供給して
もよい。
【0038】上述の離解機22は、切断機21の放出口
側に接続され、機内部に設けた処理槽22aには、紙A
を溶解するのに必要な量の溶解液Dを貯液し、槽内部に
設けた撹拌羽根22bは、紙Aと溶解液Dとを撹拌する
と共に、撹拌羽根22bの撹拌力と、溶解液Dの溶解力
とで紙Aを溶解し、絡み付いたパルプ繊維を離解する。
繊維状のパルプAaと溶解液Dとの混合物は、濾過機2
3に供給される。
【0039】溶解液Dは、紙Aを処理槽22aに投入し
た後又は投入する前に貯液され、紙Aの投入量に応じて
貯液量が増減調節される。なお、離解機22(パルパ)
に代わる離解手段として、例えばニーダ、リファイナを
用いたり、併用する等して溶解及び離解処理してもよ
い。また、アスプリンド法により離解してもよい。
【0040】上述の濾過機23は、処理槽22aの放出
口側に接続され、器内部に設けた濾過体23a(例えば
フィルター、スクリーン等)は、処理槽22aから供給
される混合物を濾過分離する。所定の繊維長さよりも長
いパルプAaは通過阻止され、短いパルプAaと溶解液
Dとは通過許容され、遠心分離機26に供給される。
【0041】濾過機23に接続したリターン路24は、
ポンプ25を介して、離解機22の処理槽22a上部に
接続され、ポンプ25の移送力により、濾過体23aに
より通過阻止したパルプAaを処理槽22aに供給し、
パルプAaを、所定の繊維長さに離解するまで何回も繰
返し処理する。
【0042】上述の遠心分離機26は、濾過機23の放
出口側に接続され、機内部に設けた分離槽26aは、濾
過機23を通過したパルプAaと溶解液Dとの混合物を
貯溜し、パルプAaと溶解液Dとを分離するのに最適な
速度で回転される。回転時に生じる遠心力によりパルプ
Aaと溶解液Dとに分離し、槽の壁部に設けた濾過部2
6b(例えばフィルタ、スクリーン等の濾過膜)で濾過
する。濾過部26bにより通過阻止したパルプAaは、
プレス機31に供給される。
【0043】一方、濾過部26bを通過した溶解液D
は、遠心分離機26と分離槽26aとの間に一時貯液す
る。遠心分離機26に接続した返還路28は、ポンプ2
9及びフィルター30を介して、貯液タンク32上部に
接続され、ポンプ29の移送力により、溶解液Dを貯液
タンク32に返還供給する。
【0044】なお、遠心分離機26に代わる分離手段と
して、例えばウェット状態のパルプAaを加圧して、溶
解液Dを搾り出してもよい。
【0045】上述のプレス機31は、分離槽26aの放
出口側に接続され、機内部に設けたプレス板31a…
は、分離槽26aから供給されるパルプAaを押圧し
て、任意形態(例えばブロック状、シート状)に成形
(モールド)する。
【0046】上述の貯液タンク32には、例えば水、薬
品等を主又は複合してなる溶解液Dを所定量貯液してお
り、薬品は、例えば界面活性剤、アルカリ剤等を主又は
複合してなる薬剤又は薬液で構成される。なお、溶解時
に於いて、例えば脱墨剤、漂白剤等を併用してもよい。
【0047】貯液タンク32に接続した供給路33は、
ポンプ34及びフィルター35を介して、離解機22の
処理槽22a上部に接続され、ポンプ34の移送力によ
り、溶解液Dを処理槽22aに供給する。なお、溶解液
Dは、濾過して溶解力を回復したり、新しい液とに定期
交換する。
【0048】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、紙回収装置1を備えた回収車14を巡回し
て、複数の建物2…に設けた集積部3から紙Aを回収す
る方法を説明する。先ず、図1、図2、図3に示すよう
に、紙群Bが積載された台車8を、建物2に設けた集積
部3の収納部4に搬入した後、収納部4の出入口5をシ
ャッタ6で閉塞する。一方、回収車14を、集積部3側
部又は近傍に移動して、集積部3の収納部4と、回収車
14の回収室15とを回収ダクト18で外部と遮断した
状態に接続する。
【0049】次に、吸引装置20を駆動して、集積部3
に集積された紙Aを、吸引通路7と、回収通路16と、
回収ダクト18とを介して吸引し、回収車14内の切断
機21に供給する。
【0050】次に、切断機21を駆動して、機内部に供
給される紙Aを、切断刃21aにより任意の大きさに切
断し、離解機22に供給する。なお、紙Aを切断せず、
離解機22に対して直接供給してもよい。
【0051】一方、紙Aを、離解機22の処理槽22a
に投入後又は投入前に、ポンプ34を駆動して、貯液タ
ンク32に貯液された溶解液Dを処理槽22aに供給す
る。切断済みの紙Aを、処理槽22aに貯液された溶解
液Dに浸漬後、離解機22を駆動して、撹拌羽根22b
で紙Aと溶解液Dとを撹拌すると共に、紙Aを切断せず
に溶解して繊維状に離解し、その繊維状のパルプAaと
溶解液Dとの混合物を、濾過機23に供給する。
【0052】次に、濾過機23の濾過体23aにより、
処理槽22aから供給される混合物を濾過分離する。所
定の繊維長さよりも長いパルプAaは通過阻止し、短い
パルプAaと溶解液Dとを通過させて、遠心分離機26
に供給する。
【0053】ポンプ25を駆動して、濾過膜23aによ
り通過阻止されたパルプAaを処理槽22aに供給し、
パルプAaを、所定の繊維長さに離解するまで何回も繰
返し処理する。
【0054】次に、濾過機23を通過したパルプAaと
溶解液Dとの混合物を、遠心分離機26の分離槽26a
に投入した後、分離槽26aを回転して、パルプAaと
溶解液Dとに遠心分離する。濾過部26bにより通過阻
止したパルプAaは、プレス機31に供給する。一方、
濾過部26bを通過した溶解液Dは、ポンプ29を駆動
して、貯液タンク32に返還供給する。
【0055】次に、プレス機31を駆動して、溶解液D
が分離されたパルプAaを、プレス板31a…により加
圧及び押圧し、任意形態に圧縮成形(モールド)する。
【0056】モールド成形した紙ブロックCを回収室1
5に供給し、例えば作業者の手で保持したり、アームで
保持する等して、多数の紙ブロックCを、回収室15内
に整列して積載収納する。なお、紙ブロックCを、梱包
又は包装して積載収納してもよい。
【0057】集積部3に集積した全紙A…を回収後、シ
ャッタ6を開放して、集積部3から空の台車8を搬出
し、次の台車8を収納部4に搬入して、紙Aの回収作業
を継続して行う。
【0058】上述と同様に、回収車14を巡回して、複
数の建物2…に設けられた集積部3から紙Aを回収及び
処理する。回収室15内が紙ブロックCで略満杯又は所
定の回収時期が到来したとき、回収車14を、紙再生場
36に移動して、回収室15に収納された紙ブロックC
を紙再生場36に供給し、再生処理する。また、処分場
(図示省略)に移送して、廃棄処理又は焼却処理しても
よい。
【0059】また、図3に示すように、遠心分離機26
により溶解液Dが分離されたパルプAaを、プレス機3
1により圧縮せず、回収路27a及びポンプ27bを介
して、回収室15に直接供給してもよい。パルプAa
を、紙再生場36に供給する場合、回収室15の後部又
は側部を開放したり、側壁に設けた放出口15aから放
出する等して供給する。
【0060】以上のように、集積部3から回収される紙
Aを、離解機22に貯液した溶解液Dに浸漬して溶解す
るので、紙Aに書かれた内容が読取り不可となり、機密
文書や機密書類のような紙Aに書かれた内容が漏洩する
のを確実に防止することができ、機密が厳守される。
【0061】しかも、紙Aを溶解して繊維状に離解する
ので、その離解されるパルプAaを抄造に適した繊維長
さに保つことができ、抄造時に於いて、パルプAaが絡
み付きやすく、再生紙Aを抄造する作業が容易に行える
と共に、バージンパルプで抄造した紙Aと略同等の引張
り強度が得られる。
【0062】さらに、回収車14を、複数の集積部3に
巡回移動して、集積部3…に集積された紙Aを一括して
回収及び処理するので、紙Aを回収及び処理する作業が
能率的に行える。
【0063】さらにまた、パルプAaを原料にして再生
紙を抄造するので、従来例のように紙Aを細断したり、
溶解するような手間及び作業が省け、原料として即使用
することができるため、紙Aを処理する時間及び工程が
削減でき、再生コストの低減を図ることができる。
【0064】さらにまた、紙Aを、種類に応じて任意の
大きさに切断するので、溶解液Dが紙A全体に対して効
率よく浸透し、溶解に要する処理時間が短縮されるた
め、紙Aを離解する作業が容易に行え、作業性が向上す
る。
【0065】さらにまた、溶解液DをパルプAaから分
離するので、再生紙を抄造するのに必要とするパルプA
aのみを分離回収することができ、再生時に於いて、溶
解液Dを分離する手間及び作業が省ける。一方、溶解液
Dを、紙Aを溶解するのに繰返し使用することができ、
経済性が向上する。
【0066】さらにまた、液分離したパルプAaを圧縮
して回収するので、パルプAaが互いに密着され、パル
プAaの収容スペースが小さくて済むため、大量の紙A
を一括して回収及び運搬することができ、運搬効率が向
上する。
【0067】図5は、集積部3に集積した紙群Bを任意
枚数(例えば1枚又は複数枚)ずつ分離して回収車14
に回収するその他の回収方法を示し、集積部3の収納部
4と、回収車14の回収室15とを回収ダクト18で接
続し、繰出し機構44を構成する分離ローラ45を回転
して、集積部3に集積した紙群Bを上層側から任意枚数
ずつ分離する。
【0068】同時に、分離される紙Aを送りローラ46
と押圧ローラ47とで挾持して、回収ダクト18を介し
て、回収車14内の切断機21又は離解機22に供給す
るので、回収時に於いて、紙Aに書かれた内容が漏洩す
るのを確実に防止することができ、上述の実施例と略同
等の作用効果を奏することができる。
【0069】切断済みの紙Aは、低位側の切断機21と
高位側の離解機22とを接続する回収路27aを介し
て、例えば吸引装置、送風装置、搬送装置等により移送
する。
【0070】図6は、集積部3に集積した紙群Bを回収
車14に搬入して回収するその他の回収方法を示し、集
積部3の収納部4と、回収車14の分離室52とを回収
ダクト18で接続して、集積部3のシャッタ10と、回
収車14のシャッタ19とを開放した後、集積部3に集
積した紙群Bを、搬送コンベア49,50,51で搬送
して、回収車14に設けた分離室52に1群又は複数群
ずつ搬入する。
【0071】吸引装置20を駆動して、分離室52に設
けた吸気口(図示省略)からエアを吸引し、室内に搬入
した紙群Bを上層側から任意枚数ずつ分離し、回収車1
4内の切断機21又は離解機22に供給するので、回収
時に於いて、紙Aに書かれた内容が漏洩するのを確実に
防止することができ、上述の実施例と略同等の作用効果
を奏することができる。
【0072】図7は、高位側の集積部3に集積された紙
群Bを、低位側の回収車14に流下供給するその他の回
収方法を示し、集積部3の収納部4と、回収車14の回
収室15とを回収ダクト18で接続した後、集積部3側
のシャッタ54を開放して、集積部3に集積した紙群B
をシュータ55内に1群又は複数群ずつ投入すると共
に、分離及び分散して、上述の回収路27aを介して、
回収車14内の切断機21又は離解機22に供給するの
で、回収時に於いて、紙Aに書かれた内容が漏洩するの
を確実に防止することができ、上述の実施例と略同等の
作用効果を奏することができる。
【0073】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の紙溶解手段は、実施例の離解機2
2に対応し、以下同様に、紙切断手段は、切断機21に
対応し、液分離手段は、遠心分離機26又は脱水機に対
応し、紙圧縮手段は、プレス機31又は押出し機に対応
し、処理場は、紙再生場23及び処分場に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【0074】例えば紙群Bの上層側又は下層側に積層さ
れた紙Aを、例えばアーム、チャック、吸着子等の保持
手段により任意枚数(1枚又は複数枚)ずつ分離して供
給してもよい。
【0075】さらに、集積部3と回収車14を直結し
て、集積部3に集積された紙Aを回収車14に回収して
もよく、回収ダクト18で接続する手間及び作業が省
け、回収作業が能率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紙回収装置を備えた回収車の巡回動作を示す
概略図。
【図2】 紙回収装置による紙の回収方法を示す縦断側
面図。
【図3】 紙を溶解して回収する動作を示す縦断側面
図。
【図4】 離解パルプを成形せずに回収する他の回収方
法を示す縦断側面図。
【図5】 紙群を分離供給するその他の回収方法を示す
縦断側面図。
【図6】 紙群を搬送供給するその他の回収方法を示す
縦断側面図。
【図7】 紙群を流下供給するその他の回収方法を示す
縦断側面図。
【符号の説明】
A…紙 Aa…パルプ B…紙群 C…紙ブロック D…溶解液 1…紙回収装置 2…建物 3…集積部 14…回収車 15…回収室 18…回収ダクト 20…吸引装置 21…切断機 22…離解機 23…濾過機 26…遠心分離機 31…プレス機 32…貯液タンク 36…紙再生場

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積部に集積された紙を回収車により回収
    する紙回収装置であって、上記集積部と回収車とを外部
    と遮断される状態に接続可能に設け、上記回収車に、上
    記紙を溶解液により繊維状に溶解する紙溶解手段を設け
    た紙回収装置。
  2. 【請求項2】上記紙溶解手段の前段に、上記紙を任意の
    大きさに切断する紙切断手段を設けた請求項1記載の紙
    回収装置。
  3. 【請求項3】上記紙溶解手段の後段に、上記繊維状に離
    解したパルプから溶解液を分離する液分離手段を設けた
    請求項1記載の紙回収装置。
  4. 【請求項4】上記液分離手段の後段に、上記溶解液が分
    離されたパルプを圧縮する紙圧縮手段を設けた請求項3
    記載の紙回収装置。
  5. 【請求項5】紙を集積する複数の集積部に回収車を巡回
    移動して、該集積部と回収車とを外部と遮断される状態
    に接続した後、上記集積部に集積された紙を、上記回収
    車に設けた紙溶解手段により溶解して回収し、上記回収
    車を処理場に移動して、該回収車内に回収した繊維状の
    パルプを処理場に供給する紙回収方法。
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