JP2000318389A - 転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法 - Google Patents

転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法

Info

Publication number
JP2000318389A
JP2000318389A JP11129108A JP12910899A JP2000318389A JP 2000318389 A JP2000318389 A JP 2000318389A JP 11129108 A JP11129108 A JP 11129108A JP 12910899 A JP12910899 A JP 12910899A JP 2000318389 A JP2000318389 A JP 2000318389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
adhesive
sheet
adhesive layer
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11129108A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hatori
愼一 羽鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11129108A priority Critical patent/JP2000318389A/ja
Publication of JP2000318389A publication Critical patent/JP2000318389A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複雑で高級感のある立体絵柄模様を簡易に量
産可能であり、止着後の絵柄が簡単に傷んだりすること
もない転写用立体絵柄の形成方法とそれを使用した立体
絵柄形成方法を提供する。 【解決手段】 表面が剥離性を有する基板1の表面に強
粘着性の接着層を設け、コンピュータCで作画した絵柄
3を用紙4にプリンタPによって印刷し、基板1表面に
設けた接着層に絵柄3が印刷されたこの用紙4表面を当
接し用紙4を剥がすことでこの接着層若しくは接着層に
塗布した転着用接着材に絵柄3を転写し、この転写され
た絵柄3の立体感を持たせたい部分に接着剤5を盛り塗
した後、この接着剤5の盛り塗部分に着色加工を行い、
この着色加工を行った立体絵柄3A全体にガード加工を
行い、このガード加工を行った立体絵柄接着層Rに接着
シート6を貼着して基板1から立体絵柄接着層Rをこの
接着シート6に剥離転着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布材や板材に転写
によって絵柄を形成することができる転写用立体絵柄の
形成方法並びにこの転写用立体絵柄を使用した立体絵柄
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
所謂伝統工芸品と称される重箱や着物などに形成されて
いる絵柄は、色の違う糸を細かく縫い合わせることで着
物の表面に複雑な絵柄を形成したり、一つ一つの箱の表
面に手作業で複雑な絵を描くことで重箱の表面に複雑な
絵柄を形成したりと、手間と時間とを掛けて形成するも
のであるために、高級感の溢れる素晴らしい出来栄えの
ものが仕上がる。
【0003】しかしながら、反面、このような伝統工芸
品は量産することができず、また高価であるなどの欠点
があった。
【0004】また、このような伝統工芸品の絵柄に立体
感を持たせれば、一層高級感が増して商品価値が向上す
ると思われるが、従来、絵柄に立体感を持たせたものは
なかった。
【0005】一方、従来、写真などをそっくり印刷でき
る印刷機を使用してTシャツやトレーナーの表面に絵柄
を印刷したプリントTシャツやプリントトレーナーがあ
り、このような印刷機を使用した絵柄の形成方法によれ
ば、量産性の面でもコスト面でも抜群に秀れるのである
が、このようにして形成された印刷絵柄は、洗濯などを
繰り返したり爪で引っ掻いたりすることによって徐々に
傷んでしまい、長持ちせず商品価値が低いという欠点が
あった。
【0006】本発明は、このような現状に鑑み、上記し
た伝統工芸品に施されているような複雑で高級感のある
絵柄模様も簡易に量産可能である上、更に商品価値の高
い立体感のある絵柄模様を形成可能となり、しかもこの
立体絵柄模様を単に絵柄を取り付けしたい板材や布材な
どの着体に転写して止着することができて、止着後の絵
柄が簡単に傷んだりすることもない画期的な転写用立体
絵柄の形成方法、並びにこの形成方法で形成した転写用
立体絵柄を布材や板材などの着体に形成する立体絵柄形
成方法を提供することが技術的課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0008】剥離性に秀れた表面を有する基板1のこの
表面に強粘着性の接着層2を設け、コンピュータCで作
画した絵柄3を所定の用紙4にプリンタPによって印刷
出力し、この所定の用紙4としては用紙4表面に印刷し
た絵柄3が、当接剥離する接着面に転写される用紙4を
採用して、前記基板1表面に設けた接着層2若しくはこ
の接着層2に塗布した転着用接着剤にこの絵柄3が印刷
された前記用紙4表面を当接し、用紙4を剥離すること
でこの接着層2に絵柄3を転写し、この転写された絵柄
3の立体感を持たせたい部分に接着剤5を盛り塗し、こ
の接着剤5の盛り塗部分に金箔を付着させたり若しくは
金粉や着色粉を付着させたり若しくは塗料で着色する着
色加工を行い、この着色加工を行った立体絵柄3A全体
にガード加工を行い、このガード加工を行った立体絵柄
接着層Rに接着シート6を貼着して前記基板1から立体
絵柄接着層Rをこの接着シート6に剥離転着することを
特徴とする転写用立体絵柄の形成方法に係るものであ
る。
【0009】また、前記コンピュータCで着色を施して
作画した絵柄3を所定の用紙4にカラープリンタPによ
ってカラー印刷出力し、前記基板1表面に設けた接着層
2にこのカラー絵柄3が印刷された前記用紙4表面を当
接し、用紙4を剥離することでこの接着層2にカラー絵
柄3を転写することを特徴とする請求項1記載の転写用
立体絵柄の形成方法に係るものである。
【0010】また、前記絵柄3に前記接着剤5を盛り塗
して着色加工を施す前若しくは後に、この絵柄3に沿っ
て着色加工を施すことを特徴とする請求項1,2のいず
れか1項に記載の転写用立体絵柄の形成方法に係るもの
である。
【0011】また、前記所定の用紙4は、柔軟シートの
表面に剥離可能な透明離型層を設けた構成のものを採用
し、この用紙4にコンピュータCで作画した絵柄3を印
刷出力すると前記透明離型層に絵柄3が印刷され、この
絵柄3が印刷された用紙4表面を前記接着層2に当接し
て用紙4を剥離すると、この用紙4から絵柄3付の前記
透明離型層が剥離して前記絵柄3が接着層2に転着され
るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載の転写用立体絵柄の形成方法に係るもの
である。
【0012】また、前記請求項1〜4のいずれか1項に
記載の転写用立体絵柄の形成方法で形成した接着シート
6付の転写用立体絵柄Tを、前記接着層2により布材や
板材などの着体7の表面に接着させ、前記接着シート6
を剥離することを特徴とする立体絵柄形成方法に係るも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】剥離性に秀れた表面を有する基板1のこの
表面に、強粘着性の接着層2を設ける。
【0015】一方、コンピュータCで絵柄3を作画する
と共に、この絵柄3を所定の用紙4に印刷出力する。
【0016】前記基板1の表面に設けた接着層2にこの
絵柄3が印刷された用紙4の表面を当接し、用紙4を剥
がすことでこの接着層2に若しくはこの接着層2に塗布
した転着用接着剤に絵柄3を転写する。
【0017】続いて、この転写した絵柄3の立体感を持
たせたい部分に接着剤5を手作業で盛り塗し、この接着
剤5の盛り塗部分に金箔を付着させたり若しくは金粉や
着色粉を付着させたり若しくは塗料で着色する着色加工
行う。
【0018】この着色加工を行った立体絵柄3A全体に
例えば、透明保護膜8を貼るなどのガード加工を行い、
水洗いしたり爪で絵柄3を引っ掻いたりしても絵柄3が
剥がれたり削れたりしないようにする。
【0019】そして、このガード加工を行った立体絵柄
接着層Aに接着シート6を貼着し、この接着シート6を
前記基板1から剥離すると、基板1の剥離性に秀れた表
面から立体絵柄接着層Rが剥離し、この立体絵柄接着層
Rが接着シート6に剥離転着することになる。
【0020】従って、コンピュータCで絵柄3を作画す
るから、従来の伝統工芸品の絵柄のように職人が一つ一
つ手作業で絵柄を描いたりする手間や時間が不要となっ
て、高級感のある複雑な絵柄3を形成することも、同じ
絵柄3を複数形成することもコンピュータ処理によって
極めて容易に行われることとなり、しかも手作業で行う
接着剤5の盛り塗作業も予めコンピュータCで描かれた
絵柄3があってこの絵柄3に基づいて行うことができる
ので、例えば絵柄3の線模様をなぞるようにして行うこ
ともでき、容易な手作業となって量産性を多大に損なう
ことがない上に、手作業による繊細な作業で立体感を出
させるので高級感も損なわない立体絵柄を形成すること
ができ、よって、従来にない立体的な絵柄であって且つ
極めて繊細で高級感がある転写用絵柄をコスト安に量産
できることとなる画期的な転写用立体絵柄の形成方法と
なる。
【0021】また、このようにして形成した転写用立体
絵柄Tを、前記強粘着性の接着層2により例えば布材や
板材などの着体7の表面に接着させ、前記接着シート6
を剥離することで、着体7に立体絵柄接着層Rを固定で
きる。
【0022】従って、このように非常に簡単な作業で着
体7に対して立体絵柄接着層Rを固定して着体7に立体
絵柄を形成でき、しかも接着層2は強粘着性を有してい
るので転写された立体絵柄接着層Rが剥がれてしまうよ
うなこともないし、この転写された立体絵柄には上記し
たようにガード加工がなされているので、例えば着体7
を洗ったり爪で引っ掻いたりしても絵柄が剥がれたり削
れたりすることもないなど極めて実用性に秀れた画期的
な立体絵柄形成方法となる。
【0023】また、着体7としての布材に立体絵柄を形
成する場合には、前記接着層2や盛り塗用の接着剤5を
柔軟性を有するものとすることが望ましく、このように
して構成すれば、止着固定した立体絵柄が布材(着体
7)の縒れや折り畳みに対しても対応できる極めて実用
性に秀れた構成となる。
【0024】また、例えば、前記所定の用紙4は、柔軟
シートの表面に剥離可能な透明離型層を設けた構成のも
のを採用し、この用紙4にコンピュータCで作画した絵
柄3を印刷出力すると前記透明離型層に絵柄3が印刷さ
れ、この絵柄3が印刷された用紙4表面を前記接着層2
に当接して用紙4を剥がすと、この用紙4から絵柄3付
の前記透明離型層が剥離して前記絵柄3が接着層2に転
着されるように構成すれば、この用紙4を使用すること
で、絵柄3の接着層2への転着工程が極めてスムーズに
行われることになり、一層量産性に秀れ一層実用的とな
る。
【0025】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0026】本実施例は、布材や板材などの様々な着体
7に転写によって絵柄を形成することができる転写用立
体絵柄の形成方法に係るもので、以下に詳細を説明す
る。
【0027】先ず、図1に示すように剥離性に秀れた表
面を有する基板1のこの表面に、強粘着性の接着層2を
設ける。
【0028】具体的には、基板1は、例えば樹脂製の板
材を採用すると良く、この基板1の表面にシリコン樹脂
などの離型剤9を塗布して基板1の表面に剥離性を持た
せている。また、基板1の表面に離型紙を貼着すること
で基板1の表面に剥離性を持たせる構成でも良い。
【0029】接着層2は、強粘着性の接着のりを採用
し、この接着のりを前記基板1表面に塗布した離型剤9
の表面に塗布して薄板状の接着層2を形成している。ま
た、本実施例では、熱融着性の接着のりを採用している
が、この接着層2を構成する接着のりは、転写対象とな
る着体7の性質に応じて最適な接着効果が得られる接着
のりを選定することが好ましい。
【0030】一方、図7の(a)に示すように、予め、
転写模様となる絵柄3をパソコンなどのコンピュータC
で作画し、(b)に示すようにこのコンピュータCで作
画した絵柄3を所定の用紙4にプリンタPによって印刷
出力する。更に具体的には、作画した絵柄3には着色を
施しておき、この着色された絵柄3を所定の用紙4に
(レーザー)カラープリンタPによってカラー印刷出力
する。
【0031】また、この所定の用紙4としては用紙4表
面に印刷した絵柄3が、当接剥離する接着面に転写され
る用紙4を採用している。
【0032】具体的には、この用紙4は、柔軟シートの
表面に剥離可能な透明離型層を付着した二層構造のもの
を採用している。
【0033】また、この柔軟シートに対する透明離型層
の付着強度(剥離強度)を、この透明離型層を接着面に
当接接着させた上で用紙4を接着面から剥がすと、接着
面に接着している透明離型層が柔軟シートから剥離して
接着面に残り、柔軟シートだけが剥がれる付着強度に設
定構成している。
【0034】従って、この用紙4にコンピュータCで作
画した絵柄3を印刷出力すると前記透明離型層に絵柄3
が印刷され、この絵柄3が印刷された用紙4表面を前記
接着層2若しくは接着層2に塗布した転着用接着剤に当
接して用紙4を剥がすと、この用紙4から絵柄3付の前
記透明離型層が剥離して前記絵柄3が接着層2に転着さ
れるように構成している。
【0035】更に説明すると、実際には柔軟シートとし
ての厚さ50ミクロンの樹脂製シート(例えばポリエステ
ルシート)の表面に、2〜3ミクロン透明離型層(透明
被膜)を塗布して用紙4を構成しているもので、この用
紙4にコンピュータCで作画した絵柄3を印刷出力する
と前記透明離型層に絵柄3が印刷され、この絵柄3が印
刷された用紙4表面を前記接着層2に当接して用紙4を
剥がすと、この用紙4から絵柄3付の前記透明離型層が
剥離して前記絵柄3が接着層2に転着されるという性質
を持つものに構成している。
【0036】この用紙4については、出願人が独自に新
規に開発したもので、この用紙4を使用することで、上
記した転写作業が確実且つスピーディーに行われて、秀
れた作業性と量産性を実現できることになる。
【0037】続いて、図2に示すように前記基板1表面
に設けた接着層2に転着用接着剤(加工用のり)を塗布
し、図7の(c)のようにこの転着用接着剤に前記絵柄
3が印刷された用紙4表面を当接し、(d)のように用
紙4を剥がすことでこの接着層2に塗布した転着用接着
剤に絵柄3を転写する。即ち、この接着層2には転着用
接着剤を介してカラー絵柄3が転写される。
【0038】尚、本実施例では、前記接着層2の表面に
転着用接着剤を塗布し、この転着用接着剤によってこの
接着層2に前記絵柄3を転着する構成としているが、例
えばこの接着層2が常に強粘着性を発揮するものとした
場合には、この接着層2に直接絵柄3を転着する構成と
しても良い。
【0039】本実施例では、引き続いてこの絵柄3に沿
って着色加工を施す。
【0040】具体的には、絵柄3の表面に着色用接着材
(加工用のり)を塗布し、絵柄3に沿って金箔を付着さ
せたり、金粉や着色粉を付着させたり、塗料で着色する
などの着色加工を行う。
【0041】尚、この着色加工は、後述する絵柄3に前
記接着剤5を盛り塗して着色加工を施した後に、行って
も良い。
【0042】続いて、図3並びに図7の(e)に示すよ
うにこの転写されて着色された絵柄3の立体感を持たせ
たい部分に適宜な塗布具10を用いて接着剤5を盛り塗す
る。この盛り塗作業は、手作業で行うもので、本実施例
では、図8に示すように絵柄3の線模様に沿って接着剤
5を盛り塗した場合を示している。このように絵柄3の
線模様に沿って接着剤5を盛り塗する方法とすると、単
に絵柄3の線をなぞるようにして接着剤5を盛り塗でき
るので簡易な作業となり、この盛り塗作業をスピーディ
ーに行えることになる。尚、勿論、線模様をなぞらずに
接着剤5を盛り塗しても良い。
【0043】また、この接着剤5は、前記転着用接着材
や着色用接着材と同様の加工用のりを採用し、この盛り
塗した接着剤5に着色加工を行えるようにしているもの
で、本実施例では、この盛り塗作業後に、この接着剤5
の盛り塗部分に金箔を付着させたり若しくは金粉や着色
粉を付着させたり若しくは塗料で着色する着色加工を行
う。
【0044】その後、図4に示すようにこの着色加工を
行った立体絵柄3A全体にガード加工を行う。
【0045】具体的には、本実施例では、ガード加工と
して立体絵柄3A全体に透明保護膜8を貼った構成とし
ている。
【0046】そして、最後にこのガード加工を行った立
体絵柄接着層Rに接着シート6を貼着し、前記基板1か
ら立体絵柄接着層Rをこの接着シート6に剥離転着する
ことで、接着シート6付の転写用立体絵柄Tが完成とな
る。
【0047】具体的に説明すると、前記接着シート6の
立体絵柄接着層Rに対する接着強度を、前記接着層2と
前記絵柄3との(転着用接着材を介した)転着強度より
も弱い接着強度に設定して、接着シート6を剥離する際
に絵柄3が接着層2から剥離してこの絵柄3だけが接着
シート6に転着することがないようにすると共に、この
前記接着シート6の立体絵柄接着層Rに対する接着強度
を、離型剤9を介した前記接着層2と前記基板1との付
着強度よりも強い接着強度に設定して、接着シート6を
剥離する際に、基板1から立体絵柄接着層Rが剥離転着
されないことがないように構成している。
【0048】従って、図5並びに図7の(f)に示すよ
うにガード加工を行った立体絵柄接着層Rに接着シート
6を貼着するとこの接着シート6の接着面に立体絵柄接
着層Rが接着することになり、それから接着シート6を
剥離させると、図6並びに図7の(g)に示すように立
体絵柄接着層Rが基板1から剥がれて立体絵柄接着層R
がこの接着シート6に剥離転着することとなって、接着
シート6付の転写用立体絵柄Tが完成する。
【0049】そして、この完成状態の接着シート6付の
転写用立体絵柄Tを製品とするに当たっては、前記接着
層2が存する接着シート6の接着面側に離型紙を貼着
し、これによって保管を可能とする製品形態とすること
が望ましい。
【0050】また、本実施例では、透明の接着シート6
を採用してこの透明接着シート6を介して絵柄3が見え
るようにし、この完成状態の転写用立体絵柄Tを製品と
した場合には購入者が絵柄3を選択できるようにしてい
る。
【0051】また、本実施例では、前記接着層2も盛り
塗用の接着剤5も接着シート6も柔軟性を有するものと
し、これにより着体7が布材であっても転写した立体絵
柄接着層Rが布材の縒れや、折り畳みに対して対応でき
るように構成している。
【0052】次に、この転写用立体絵柄Tの使用方法、
即ち着体7への立体絵柄の形成方法を説明する。
【0053】この転写用立体絵柄Tを、図7の(h)に
示すように前記接着層2により布材や板材などの着体7
の表面に接着させる。本実施例では熱融着性の接着層2
を採用しているため、接着シート6の接着面側に貼着し
た離型紙を剥がした上で、着体7の所望箇所に接着層2
を下にして当接させ、例えば接着シート6の上からアイ
ロンがけするなどして接着層2の接着力を発揮させる。
【0054】そして、この接着層2により着体7に接着
した転写用立体絵柄Tから、接着シート6を剥離すれ
ば、接着シート6の立体絵柄接着層Rに対する接着強度
が、前記接着層2(転着用接着材)と前記絵柄3との転
着強度よりも弱いために接着シート6だけが着体7から
剥離し、着体7の所望箇所には接着層2により立体絵柄
が止着形成されることになる。
【0055】従って、本実施例では上述のように、コン
ピュータCで絵柄3を作画するから、従来の伝統工芸品
の絵柄のように職人が一つ一つ手作業で絵柄を描いたり
する手間や時間が不要となって、高級感のある複雑な絵
柄3を形成することも、同じ絵柄3を複数形成すること
もコンピュータ処理によって極めて容易に行われること
となる。
【0056】また、手作業で行う接着剤5の盛り塗作業
も、予めコンピュータCで描かれた絵柄3があって例え
ば絵柄3の線模様をなぞるようにして行ったりすること
ができるので、容易な手作業となって量産性を多大に損
なうことがない上に、手作業による繊細な作業で立体感
を出させるので、伝統工芸品用の絵柄3を形成するよう
な場合であっても高級感を損なわない立体絵柄を形成す
ることができ、よって、従来にない立体的な絵柄であっ
て且つ極めて繊細で高級感がある転写用絵柄をコスト安
に量産できることとなる。
【0057】また、上記したような非常に簡単な作業で
着体7に対して立体絵柄接着層Rを固定して着体7に立
体絵柄を形成でき、しかも接着層2は強粘着性を有して
いるので転写された立体絵柄接着層Rが剥がれてしまう
ようなこともなく秀れた耐久性を発揮し、その上この転
写された立体絵柄には上記したようにガード加工がなさ
れているので、例えば着体7を洗ったり爪で引っ掻いた
りしても立体絵柄が剥がれたり削れたりすることもな
い。
【0058】また、前記接着層2にカラー絵柄3を転写
するから、このカラー絵柄3の上から着色加工を施す際
には、このカラー絵柄3が着色の目安となるので着色作
業を行い易く、この点でも量産性に秀れる。
【0059】
【発明の効果】本発明は上述のように、コンピュータで
絵柄を作画するから、従来の伝統工芸品の絵柄のように
職人が一つ一つ手作業で絵柄を描いたりする手間や時間
が不要となって、高級感のある複雑な絵柄を形成するこ
とも、同じ絵柄を複数形成することもコンピュータ処理
によって極めて容易に行われることとなり、しかも手作
業で行う接着剤の盛り塗作業も予め描かれた絵柄があっ
てこの絵柄に基づいて行うことができるので、例えば絵
柄の線をなぞるようにして行うこともでき、容易な手作
業となって量産性を多大に損なうことがない上に、手作
業による繊細な作業で立体感を出させるので、高級感を
損なわない立体絵柄を形成することができ、よって、従
来にない立体的な絵柄であって且つ極めて繊細で高級感
がある転写用絵柄をコスト安に量産できることとなる画
期的な転写用立体絵柄の形成方法となる。
【0060】更に、この本発明の形成方法によって形成
した転写用立体絵柄は、請求項5記載の発明のように、
前記強粘着性の接着層により例えば布材や板材などの着
体の表面に接着させた上で接着シートを剥離するだけの
非常に簡単な作業により着体に対して立体絵柄接着層を
固定して着体に立体絵柄を形成でき、しかも接着層は強
粘着性を有しているので転写された立体絵柄接着層が剥
がれてしまうようなこともないし、この転写された立体
絵柄には上記したようにガード加工がなされているの
で、例えば着体を洗ったり爪で引っ掻いたりしても絵柄
が剥がれたり削れたりすることもないなど極めて実用性
に秀れた画期的な転写用立体絵柄の形成方法並びに立体
絵柄形成方法となる。
【0061】また、着体が布材であっても、単に前記接
着層と盛り塗用の接着剤と接着シートとを柔軟性を有す
るものとすることで、転写した立体絵柄接着層が布材の
縒れや折り畳みに対して対応できることになり、簡易な
材料変更により着物などの柔軟な着体に絵柄を転写する
ことも容易にできる極めて実用性に秀れた画期的な転写
用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法となる。
【0062】また、請求項2記載の発明においては、絵
柄がカラーとなるので一層高級感が演出されることにな
り、しかもこのカラー絵柄の上から着色加工を施すよう
にする場合には、このカラー絵柄が着色の目安となって
着色作業を行い易いなど一層実用的な転写用立体絵柄の
形成方法となる。
【0063】また、請求項3記載の発明においては、絵
柄全体に着色加工がなされることで一層高級感が演出さ
れて一層商品価値が向上することになる秀れた構成の転
写用立体絵柄の形成方法となる。
【0064】また、請求項4記載の発明においては、こ
の本発明の用紙を使用することで、絵柄の接着層への転
着工程が極めてスムーズに行われることになり、一層量
産性に秀れ一層実用的となる秀れた転写用立体絵柄の形
成方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の基板の表面に離型剤を介して接着層
を設けた状態を示す説明図である。
【図2】図1の接着層の表面に絵柄を印刷した用紙を当
接した状態を示す説明図である。
【図3】図2の絵柄に接着剤を盛り塗した状態を示す説
明図である。
【図4】接着剤を盛り塗した図3の絵柄に着色加工を行
った後、この立体絵柄全体にガード加工を行った状態を
示す説明図である。
【図5】ガード加工を行った図4の立体絵柄接着層に接
着シート貼着した状態を示す説明図である。
【図6】図5において、接着シートを剥離して接着シー
トに立体絵柄接着層を転着した状態を示す説明図であ
る。
【図7】本実施例の絵柄をプリンタによって用紙に印刷
出力する工程から、完成して着体に貼着するまでを端的
に示した説明図である。
【図8】本実施例の接着剤を盛塗して立体感を持たせた
絵柄を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 接着層 3 絵柄 3A 立体絵柄 4 用紙 5 接着層 6 接着シート 7 着体 C コンピュータ P プリンタ R 立体絵柄接着層 T 転写用立体絵柄

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性に秀れた表面を有する基板のこの
    表面に強粘着性の接着層を設け、コンピュータで作画し
    た絵柄を所定の用紙にプリンタによって印刷出力し、こ
    の所定の用紙としては用紙表面に印刷した絵柄が、当接
    剥離する接着面に転写される用紙を採用して、前記基板
    表面に設けた接着層若しくはこの接着層に塗布した転着
    用接着剤にこの絵柄が印刷された前記用紙表面を当接
    し、用紙を剥離することでこの接着層に絵柄を転写し、
    この転写された絵柄の立体感を持たせたい部分に接着剤
    を盛り塗し、この接着剤の盛り塗部分に金箔を付着させ
    たり若しくは金粉や着色粉を付着させたり若しくは塗料
    で着色する着色加工を行い、この着色加工を行った立体
    絵柄全体にガード加工を行い、このガード加工を行った
    立体絵柄接着層に接着シートを貼着して前記基板から立
    体絵柄接着層をこの接着シートに剥離転着することを特
    徴とする転写用立体絵柄の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記コンピュータで着色を施して作画し
    た絵柄を所定の用紙にカラープリンタによってカラー印
    刷出力し、前記基板表面に設けた接着層にこのカラー絵
    柄が印刷された前記用紙表面を当接し、用紙を剥離する
    ことでこの接着層にカラー絵柄を転写することを特徴と
    する請求項1記載の転写用立体絵柄の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記絵柄に前記接着剤を盛り塗して着色
    加工を施す前若しくは後に、この絵柄に沿って着色加工
    を施すことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に
    記載の転写用立体絵柄の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の用紙は、柔軟シートの表面に
    剥離可能な透明離型層を設けた構成のものを採用し、こ
    の用紙にコンピュータで作画した絵柄を印刷出力すると
    前記透明離型層に絵柄が印刷され、この絵柄が印刷され
    た用紙表面を前記接着層に当接して用紙を剥離すると、
    この用紙から絵柄付の前記透明離型層が剥離して前記絵
    柄が接着層に転着されるように構成したことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の転写用立体絵柄
    の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の転写用立体絵柄の形成方法で形成した接着シート付の
    転写用立体絵柄を、前記接着層により布材や板材などの
    着体の表面に接着させ、前記接着シートを剥離すること
    を特徴とする立体絵柄形成方法。
JP11129108A 1999-05-10 1999-05-10 転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法 Pending JP2000318389A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11129108A JP2000318389A (ja) 1999-05-10 1999-05-10 転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11129108A JP2000318389A (ja) 1999-05-10 1999-05-10 転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000318389A true JP2000318389A (ja) 2000-11-21

Family

ID=15001272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11129108A Pending JP2000318389A (ja) 1999-05-10 1999-05-10 転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000318389A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020088126A (ko) * 2001-05-17 2002-11-27 주식회사 와이드유니온 볼륨 페이퍼를 이용한 피에스엠 및 그 제조방법
US7093990B2 (en) * 2004-04-16 2006-08-22 Owens Corning Fiberglas Technology, Inc. Method and apparatus for manufacturing panel products including a printed surface

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020088126A (ko) * 2001-05-17 2002-11-27 주식회사 와이드유니온 볼륨 페이퍼를 이용한 피에스엠 및 그 제조방법
US7093990B2 (en) * 2004-04-16 2006-08-22 Owens Corning Fiberglas Technology, Inc. Method and apparatus for manufacturing panel products including a printed surface

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5178536B2 (ja) デジタル印刷したアップリケ表像体
JP2000318389A (ja) 転写用立体絵柄の形成方法並びに立体絵柄形成方法
KR200436821Y1 (ko) 우레탄 및 에폭시 열전사지
KR20180047959A (ko) 스티커의 제조방법
KR101022274B1 (ko) 에폭시 스티커 및 그 제조방법
JPH11305665A (ja) ステッカー
KR100978480B1 (ko) 프린트된 점착무늬를 이용한 보디 스텐실 방법 및 보디스텐실 시트
KR100528302B1 (ko) 장식용 보석 스티커 및 그의 제조방법
KR100541606B1 (ko) 입체감을 갖는 그림으로 구성된 스티커 및 그 제조방법
US20170174951A1 (en) Adhesive system and use of the same
JP2009241589A (ja) 転写シート、転写シートの製造方法、および転写シートが用いられた加飾成形品
JP5189398B2 (ja) 糸を用いた絵画用カンバス
JPH0445981A (ja) プリント方法
KR200352783Y1 (ko) 전사무늬가 코팅처리된 합성피혁을 소재로 한 가방
KR100858164B1 (ko) 장식판 및 이의 제조 방법
JPS62151327A (ja) 装飾板の製造方法
JP3054587U (ja) ステンドグラス風装飾セット
JP2004330747A (ja) 装飾品
KR200357667Y1 (ko) 전사무늬가 코팅처리된 합성피혁을 소재로 한 핸들커버
KR200413903Y1 (ko) 장식 제품
KR20220043495A (ko) 입체감을 갖는 스티커 제조방법
JPH05177996A (ja) 熱転写式アップリケ及びその製造法
WO2003076209A1 (fr) Procede de transfert et feuille de transfert
JPH0224239B2 (ja)
JP2000234283A (ja) メッシュ生地の装飾方法