JP2000318136A - 印刷工業用の洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷機の洗浄時間を短縮する。 【解決手段】押圧要素（２）は洗浄布（６）の布区間
（４）を汚れ面（８）に対して交互に接離自在に保持す
る。洗浄装置は押圧要素（２）に圧力を及ぼす圧力室
（１４）と、圧縮空気を圧力室（１４）へ供給しかつこ
の圧力室を脱気する空気圧回路とを有する。空気圧回路
は圧縮空気貯留室（３０）を備えた圧縮空気貯留器（３
２）を有する。圧縮空気貯留室（３０）は貯留された圧
縮空気を用いて押圧要素（２）を当接位置へ押圧するた
めに押圧要素（２）の圧力室（１４）と連絡自在であ
る。又は、圧縮空気貯留室（３０）は圧縮空気貯留室に
再び圧縮空気を充填するために圧縮空気源（２２，２
４）と連絡自在である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷工業の機械での
回転汚れ面を洗浄する印刷工業用洗浄装置であって、押
圧要素と、該押圧要素に圧力を及ぼす圧力室と、圧縮空
気を圧力室へ供給しかつ該圧力室を脱気する空気圧回路
とを包含し、押圧要素上に延在する洗浄布の布区間が、
押圧要素によって汚れ面へ交互に当接自在かつ離間自在
であり、洗浄布が離間位置で所定布区間だけ前方送り自
在である印刷機械における回転汚れ面を洗浄する洗浄装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の洗浄装置は米国特許第４３４４
３６１号（ドイツ特許第３００５ ４６９Ｃ２号）によ
り公知である。洗浄布は、清浄布ローラから膨張自在の
ゴムリップである押圧要素への途中でノズル装置によっ
て加湿され、ゴムリップの後で汚れ布ローラ上へ巻き取
られる。洗浄布のさらなる移動すなわち送りは、そのと
きどきに、洗浄布が洗浄されるべき面へとゴムリップに
よって押圧されているのではなくてその面から離されて
おり、その面から小さな離間距離を有する場合に限って
行われる。

【０００３】また、ドイツ特許出願公開第１９６０５９
５７Ａ１号、ドイツ特許第１９５１６４２２Ｃ２号、ド
イツ特許出願公開第４１４２４２２Ａ１号、ドイツ特許
第３００５４６９Ｃ２号、米国特許第５８４２４１８
号、米国特許第５６９９７３８号にも印刷機の洗浄装置
が開示されている。

【０００４】印刷機の汚れ面とは、例えばゴムブランケ
ット胴、版胴及び圧胴のような各種胴を意味するが、し
かしながら印刷されるべき巻取り紙及び枚葉紙の面も意
味する。他の汚れ面とは、断裁機（巻取り紙断裁機又は
枚葉紙断裁機）及び紙コーティング装置において、巻取
り紙又は枚葉紙の面を意味するが、特に巻取り紙及び枚
葉紙の送り及び処理に用いられる胴及びローラの面を意
味する。「汚れ」とは、特に印刷インキ及びけばを意味
するが、他の不純物をも意味するものである。

【０００５】洗浄動作の間には、例えば版胴、ゴムブラ
ンケット胴又は圧胴のような胴のうちの１つから印刷イ
ンキ及び他種の汚れが除去される場合に、印刷機の動作
は継続されるが、枚葉紙又は巻取り紙の印刷をすること
はできない。すなわち、洗浄動作時には不良紙（損紙）
が生成されるのである。洗浄動作の間に、洗浄布は、周
期的に何度もゴムリップ又は他の押圧要素によって、洗
浄されるべき表面に押圧され、それから再び表面から離
される。その際にはそのつど離された状態で洗浄布が、
所定の布区間だけさらに送られる。それによって、洗浄
されるべき面に布を新たに当接する場合に、新鮮な布区
間が使用可能である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】短時間で洗浄が可能な
印刷機の洗浄装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は回転汚れ面を洗浄する洗浄装置に関
し、この洗浄装置は以下の特徴を有する。すなわち、空
気圧回路が、圧縮空気貯留室を備えた圧縮空気貯留器を
包含し、圧縮空気貯留室が、貯留された圧縮空気を用い
て押圧要素を当接位置へと押圧するために押圧要素の圧
力室と、又は圧縮空気貯留室に再び圧縮空気を充填する
ために圧縮空気源と交互に連絡自在である。その際に圧
縮空気貯留室の容積は、圧力室の容積よりも小さく、並
びに圧縮空気貯留室内に貯留された圧縮空気は、押圧要
素の当接位置で圧力室内に洗浄動作のために生成される
べき所定圧力目標値よりもはるかに高い圧力を有し、そ
の結果、圧縮空気貯留室から圧力室内への圧縮空気の高
速流れが達成される。

【０００８】本発明の好適な実施の形態によれば、圧縮
空気貯留器は貯留された圧縮空気量を圧縮空気貯留室か
ら押圧要素の圧力室へ押し出すための空気圧駆動自在ピ
ストンを有するようになっている。

【０００９】さらに、本発明によれば、圧縮空気源から
圧縮空気貯留室への圧縮空気供給管が、圧力調整器を備
えており、この圧力調整器によって、圧縮空気貯留室の
圧力は、押圧要素を当接位置で保持すべき圧力よりもは
るかに高い値へと設定されている。またさらに圧縮空気
貯留室の圧力値及び容積は、貯留された圧縮空気量が、
押圧要素を当接位置で保持すべき圧力を圧力室内で生成
するのに必要である圧縮空気量と少なくとも同じ量であ
るように選択されている。

【００１０】本発明の特に好適な実施の形態は以下の態
様をなす。すなわち、圧縮空気貯留室が、圧縮空気源か
ら押圧要素の圧力室へと至る第１圧縮空気路に配置さ
れ、第２圧縮空気路が、圧縮空気源から押圧要素の圧力
室へ続き、第２圧縮空気路が圧力調整器を備え、この圧
力調整器は押圧要素を当接位置で保持すべき圧力に設定
されている。

【００１１】本発明の他の好適な実施の形態は、両圧縮
空気路の各々が下流端部で弁装置によって交互に押圧要
素の圧力室と連絡自在であるか又はこの圧力室から切り
離し自在であるようになっている。

【００１２】本発明は、特に印刷機用の胴の洗浄に、と
りわけ枚葉紙印刷機の圧胴の洗浄にも適している。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１に示した洗浄装置は押圧要素
２を有する。この押圧要素２によって、この押圧要素上
に延在する洗浄布６の布区間４は、洗浄されるべき回転
面へ交互に当接自在かつ離間自在である。

【００１４】洗浄布６は、周期的に清浄布ローラ１０か
ら汚れ布ローラ１２上へ移送される。洗浄布６のさらな
る移送は、そのつど洗浄布が図１のように洗浄されるべ
き表面８から離れた位置にある場合に行われる。洗浄布
６は、洗浄されるべき表面８に当接した位置では静止し
ている。

【００１５】洗浄されるべき表面８へ押圧要素２上で延
在する布区間４を当接するために、押圧要素２は、これ
から少なくとも部分的に境界を接する圧力室１４の圧縮
空気によって、洗浄されるべき表面８に対して膨張され
る。押圧要素２及びこの上にある布区間４を、洗浄され
るべき表面８から離すためには、圧力室１４が脱気され
る。

【００１６】洗浄布６は、清浄布ローラ１０から押圧要
素２への途中で加湿装置１６によって水又は他の液体で
加湿可能である。これによって、洗浄されるべき表面８
を加湿もしくは湿潤状態で洗浄し、引き続いて洗浄布６
の乾燥布区間４によって乾燥させることができる。他の
実施態様によれば、布６は、予め加湿された布であって
もよい。この布は、すでに清浄布ローラ１０上で加湿さ
れている。

【００１７】洗浄されるべき表面８すなわち汚れ面は、
図１に示した実施態様において、印刷されるべき枚葉紙
用の、例えば大判紙用の圧胴の円筒周囲面である。圧胴
の回転方向１８で前方の枚葉紙の端部は、そのつどくわ
え爪２０によって周囲面で保持され、くわえ爪２０が揺
動して離れた後でピン２２によって周囲面から離され
る。それによって枚葉紙は、後続装置へと移動可能であ
る。

【００１８】押圧要素２は、図示の実施態様においてゴ
ムリップの形をしているが、しかしながら他の実施態様
に従って膨張自在ホース又は他の要素、例えば圧力室１
４を限定ししたがってその圧力によって駆動され得る１
つもしくは複数のシリンダによって操作自在の要素であ
ってもよい。

【００１９】洗浄されるべき表面８へ布区間４を備えた
押圧要素２を当接する圧縮空気を圧力室１４内へ供給
し、続いて圧力室１４を脱気し、そして洗浄されるべき
表面８から押圧要素２をその材料弾性によって再び引き
離すために、空気圧回路は、図１に従って設けられてい
る。

【００２０】この空気圧回路は、空気圧力調整器２４を
備えた圧縮空気源２２と、２つの並列圧縮空気路とを包
含する。圧縮空気源２２の圧力調整器２４の出口は、２
つの並列圧縮空気路を介して押圧要素２の圧力室１４と
流路接続自在である。一方の圧縮空気路は、圧縮空気源
２２の圧力調整器２４の出口から出発して、順番に圧縮
空気貯留室３０への供給管２８と、圧縮空気貯留室３０
から押圧要素２の圧力室１４への流出管３４とを包含す
る。供給管２８は圧力調整器３６を有し、この圧力調整
器によって、圧縮空気貯留室３０内の圧力は、押圧要素
２を当接位置で保持すべき圧力よりもはるかに高い値へ
と設定自在である。この圧力調整器３６と圧縮空気貯留
室３０との間には、供給管２８に第１開閉弁４０が設け
られている。流出管３４には、第２開閉弁４２が設けら
れている。

【００２１】供給管２８の圧力調整器３６で設定される
圧力目標値及び圧縮空気貯留室３０の容積は、圧縮空気
貯留室３０内に貯留可能な圧縮空気量が、押圧要素２を
当接位置で保持すべき圧力を圧力室１４内で生成するの
に必要な圧縮空気量と少なくとも同じか又はそれよりも
大きいように選択されている。

【００２２】図１は、圧縮空気貯留室３０及び圧力室１
４の無圧力状態を示している。圧縮空気によって圧縮空
気貯留室３０を充填するために、第２弁４２が閉じら
れ、第１弁が開かれる。

【００２３】圧縮空気貯留器３２は、貯留された圧縮空
気量を圧縮空気貯留室３０から押圧要素２の圧力室１４
へ押し出すために空気圧駆動自在のピストン４４を有す
る。図１の実施態様では、ピストン４４は、軸方向で制
御ピストン４６と機構的に接続されている。制御ピスト
ン４６は、前進行程圧力側４８及び後退行程圧力側５０
を有する。両側４８及び５０は、弁装置５２を介して脱
気されている。

【００２４】図２に示した弁装置５２の開閉位置におい
て、前進行程圧力側４８は、圧縮空気源２２の圧力調整
器２４の出口に連絡されている。したがって圧縮空気貯
留室３０に貯留された圧縮空気量は、第１開閉弁４０が
閉じておりかつ第２開閉弁４２が開いている場合に、圧
力室１４内へ押し出される。

【００２５】前進行程位置から図１に示した後退行程位
置へのピストン４４の後退のために、弁装置５２は、図
３に示した開閉位置へと切り替えられる。この開閉位置
では、前進行程圧力側４８が脱気されており、後退行程
圧力側５０が、圧縮空気源２２の圧力調整器２４の出口
に連絡されている。所望の方法種類に応じて、ピストン
４４のこの後退行程では、両弁４０及び４２の双方、あ
るいは少なくともそのいずれか一方が開いているか又は
閉じていてもよい。

【００２６】押圧要素２を操作するのに必要な圧縮空気
量を圧縮空気貯留室３０に新たに充填するために、流出
管３４の第２弁４２は閉じられ、供給管２８の第１弁４
０は開かれる。

【００２７】図示しない変更実施態様によれば、ピスト
ン４４は、圧縮空気貯留室３０へのこの圧縮空気充填に
よって、図１に示した後退行程位置へと戻される。この
場合には、制御ピストン４６の後退行程側５０が、圧縮
空気源２２に連絡自在である必要はない。

【００２８】第２圧縮空気路は、圧縮空気源２２の圧力
調整器２４の出口から第１圧縮空気路に対して並列に、
押圧要素２の圧力室１４内へと続いている。第２圧縮空
気路は、供給管５８に他の空気圧力調整器５６を有す
る。さらに第２圧縮空気路は、他の圧力調整器５６と押
圧要素２の圧力室１４との間に他の弁装置６２を有す
る。この弁装置によって、他の圧力調整器５２は、交互
的に圧力室１４と連絡自在又は圧力室から切り離し自在
である。図１に示した他の弁装置６２の切り替え位置で
は、他の圧力調整器５６が、圧力室１４から切り離され
ており、圧力室１４は大気へ脱気されている。

【００２９】他の圧力調整器５６は、当接位置で、すな
わち押圧要素２が洗浄されるべき表面８に洗浄布区間４
を押圧する位置で押圧要素２を保持すべき圧力とほぼ同
じ大きさの目標圧力値に設定されている。

【００３０】他の圧力調整器５６は、上方への圧力変動
時にもまた下方への圧力変動時にも圧力調整器出口側で
圧力をこの目標圧力値へと調整する。これが意味するの
は、圧力室１４内で圧力が目標値を超えて上昇する場合
に、他の圧力調整器５６が圧力室１４を脱気するという
ことである。他方で圧力調整器５６は、圧力室１４内で
圧力が目標値を下回って降下する場合に、圧縮空気源５
２からさらに圧縮空気を供給するために開く。

【００３１】こうして第１圧縮空気路の圧力調整器３６
の圧力のみが、洗浄されるべき表面８への洗浄布の押圧
のために圧力室１４内で必要である目標値よりもはるか
に高く設定されている一方で、第２圧縮空気路の圧力調
整器５６は、洗浄されるべき表面８への押圧要素２の当
接のために圧力室１４内で必要な圧力値と実質的に同じ
大きさの目標値に設定されている。

【００３２】上記の構成により、以下の効果を奏する。
圧力室１４は、圧縮空気貯留室３０の圧縮空気の過圧力
によって急速に充填され、これによって押圧要素２は、
図１に示す離れた位置から急速に洗浄されるべき表面８
に当接した位置へと前方へ動かされる。場合によっては
圧力室１４内で生ずる過圧力は、第２圧縮空気路の圧力
調整器５６を介して修正される。他の実施態様によれ
ば、この修正は、追加安全弁によっても行われ得る。し
かしながら、そのほかに第２圧縮空気路での他の圧力調
整器５６は圧力室１４で目標値を下回って圧力が低下す
る場合に直ちに目標値が再び生成されるように作用す
る。これは、枚葉紙印刷機用圧胴の場合に利点となる。
なぜならば、押圧要素２へと押されるくわえ爪２０によ
って一時的に高圧力が圧力室１４で発生し、この高圧力
によって圧力室１４は、他の圧力調整器５６（又は安全
弁）によって脱気されるからである。くわえ爪２０が押
圧要素２を通過した後では、圧力室１４の圧力が若干不
足する。この不足圧力は、他の圧力調整器５６によって
検出され、直ちに補償される。

【００３３】弁４０及び４２と弁装置５２及び６２との
制御のためには、電子式及びプログラム制御式、あるい
は少なくともそのいずれか一方の制御ユニット６４が設
けられている。

【００３４】第２圧縮空気路は、弁装置６２と押圧要素
２の圧力室１４との間に開閉弁６４を有する。この開閉
弁は、高圧力の圧縮空気が圧縮空気貯留室３０から圧力
室１４へ送出される場合に閉じているとともに、弁装置
６２及び第２圧縮空気路の圧力調整器５６、あるいは少
なくともそのいずれか一方を介しての圧縮空気の逃げを
防止する。開閉弁６４は、圧縮空気貯留室３０の圧力が
圧力室１４内へと緩和された後に初めて、例えばわずか
な秒遅れで、実質的に第２圧縮空気路の圧力調整器５６
で設定された圧縮空気圧力値に相当する圧力値になるよ
うに開かれる。変更実施態様によれば、開閉弁６４は、
同じ機能を満足する他の弁装置６２、例えば制御ピスト
ン４６の制御用弁装置５２と同じ弁装置の使用によって
置き換えてもよい。

【００３５】第１圧縮空気路の圧力調整器３６が、固定
設定された圧力調整器ではなくて可変設定自在圧力調整
器である場合には、各種大きさの圧力室１４に対して、
例えば洗浄されるべき表面８を備えた各種長さの胴に応
じた各種長さの圧力室１４に対して完全な空気圧回路が
使用可能である。

【００３６】制御ピストン４６を制御する弁装置５２の
代わりに、他の弁装置も、例えば、５つの管接続部と２
つの異なる弁位置を有するいわゆる５／２方弁も使用可
能である。

【００３７】なお、本発明に係る清浄装置は以下の方法
により動作される。 （１）初期状態で弁４２は閉じており、圧力室１４は、
開いた弁６４及び弁装置６２を介して外気に脱気されて
おり、圧縮空気貯留室３０は、開いた弁４０を介して充
填され、その際に例えば圧力調整器３６で設定された５
バールの圧力並びに容積１リットルの圧縮空気貯留室３
０で充填される。 （２）弁６４及び４０が閉鎖される。 （３）弁４２の開放及びそれによる圧力室１４への圧縮
空気貯留室３０の圧力が緩和される。洗浄されるべき表
面８へ押圧要素２を当接しかつ洗浄の間に生成されるべ
き押圧力、例えば０．４バールの値であり得る押圧力を
圧力室内に生成するために、圧力室１４は、圧縮空気貯
留室３０よりもはるかに大きい。 （４）弁４２の閉鎖及び同時に又は遅延した弁６４が閉
鎖される。続いて、弁装置６２及び弁４０が開放され
る。その結果、ここで圧力室１４の圧力は、圧力調整器
５６によって制御され、圧縮空気貯留室３０は、圧力調
整器３６及び開いた弁４０を介して再び圧縮空気で５バ
ールに充填される。 （５）脱気のために、通過位置から図１に示した脱気位
置へと切り替えられた弁装置６２と開放状態にある弁６
４とを介して圧力室１４が脱気される。これによって、
押圧要素２は、洗浄されるべき表面から離される。それ
から洗浄布６が、布区間４だけ送られる。 （６）上記ステップ（２）〜（５）が所定回数反復され
る。

【００３８】

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の清浄装
置によると短時間で印刷機の洗浄が可能になるという優
れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を枚葉紙印刷機の圧胴の汚れ面を洗浄
するための装置に具体化して示す回路図。

【図２】 図１に示す圧縮空気貯留器でのピストンの前
進行程を実行する位置における図１の弁装置を示す回路
図。

【図３】 ピストンの後退行程のための他の開閉位置に
おける弁装置を示す回路図。

【図４】 図１とは異なる開閉位置における他の弁装置
を示す回路図。

【符号の説明】

２…押圧要素、４…布区間、６…洗浄布、８…汚れ面、
１４…圧力室、２２，２４…圧力空気源、３０…圧縮空
気貯留室、３２…圧縮空気貯留器。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷産業における機械での回転汚れ面を
   洗浄する印刷工業用洗浄装置であって、押圧要素（２）
   と、該押圧要素（２）に圧力を及ぼす圧力室（１４）
   と、圧縮空気を圧力室（１４）へ供給しかつ該圧力室を
   脱気する空気圧回路とを包含し、押圧要素上に延在する
   洗浄布（６）の布区間（４）が、押圧要素（２）によっ
   て汚れ面（８）へ交互に当接自在かつ離間自在であり、
   洗浄布（６）が、離間位置で所定布区間だけ前方送り自
   在である洗浄装置において、空気圧回路は、圧縮空気貯
   留室（３０）を備えた圧縮空気貯留器（３２）を包含
   し、圧縮空気貯留室は、貯留された圧縮空気を用いて押
   圧要素を当接位置へ押圧するために押圧要素（２）の圧
   力室（１４）と、又は圧縮空気貯留室に再び圧縮空気を
   充填するために圧縮空気源（２２，２４）と交互に連絡
   自在であり、その際に圧縮空気貯留室（３０）の容積
   が、圧力室（１４）の容積よりも小さく、並びに圧縮空
   気貯留室（３０）内に貯留された圧縮空気が、押圧要素
   （２）の当接位置で圧力室（１４）内に洗浄動作のため
   に生成されるべき所定圧力目標値よりもはるかに高い圧
   力を有し、その結果、圧縮空気貯留室（３０）から圧力
   室（１４）への圧縮空気の高速流れが達成されることを
   特徴とする洗浄装置。
2. 【請求項２】 圧縮空気貯留器（３２）は、貯留された
   圧縮空気量を圧縮空気貯留室（３０）から押圧要素
   （２）の圧力室（１４）へ押し出すための空気圧駆動自
   在ピストン（４４）を有することを特徴とする請求項１
   に記載の洗浄装置。
3. 【請求項３】 圧縮空気源（２２，２４）から圧縮空気
   貯留室（３０）への圧縮空気供給管が圧力調整器を備え
   ており、該圧力調整器によって、圧縮空気貯留室（３
   ０）の圧力は、押圧要素を当接位置で保持すべき圧力よ
   りもはるかに高い値へと設定されていることと、圧縮空
   気貯留室（３０）の圧力値及び容積は、貯留された圧縮
   空気量が、押圧要素（２）を当接位置で保持すべき圧力
   を圧力室（１４）内で生成するのに必要である圧縮空気
   量と少なくとも同じ量であるように選択されていること
   とを特徴とする請求項１又は２に記載の洗浄装置。
4. 【請求項４】 圧縮空気貯留室（３０）は、圧縮空気源
   （２２，２４）から押圧要素（２）の圧力室（１４）へ
   と至る第１圧縮空気路（２８，３４）に配置されている
   ことと、第２圧縮空気路（５８）が、圧縮空気源（２
   ２，２４）から押圧要素（２）の圧力室（１４）へ至る
   ことと、第２圧縮空気路は圧力調整器（５６）を備え、
   該圧力調整器は、押圧要素（２）を当接位置で保持すべ
   き圧力に設定されていることとを特徴とする請求項１〜
   ３のいずれか１項に記載の洗浄装置。
5. 【請求項５】 第２圧縮空気路（５８）の圧力調整器
   （５６）は、該圧力調整器が、押圧要素（２）の圧力室
   （１４）と連絡された側又は連絡自在の側の圧力を、上
   方への圧力変動時にもまた下方への圧力変動時にも設定
   目標値に調整するように形成されていることを特徴とす
   る請求項４に記載の洗浄装置。
6. 【請求項６】 両圧縮空気路（２８，３４，５８）の各
   々は、その下流端部で弁装置（４２，６２）によって交
   互に押圧要素（２）の圧力室（１４）と連絡自在である
   か又は該圧力室から切り離し自在であることを特徴とす
   る請求項４又は５に記載の洗浄装置。
7. 【請求項７】 洗浄されるべき汚れ面（８）は、印刷機
   の胴の周囲面であることを特徴とする請求項１〜６のい
   ずれか１項に記載の洗浄装置。
8. 【請求項８】 胴は枚葉紙印刷機の圧胴であることを特
   徴とする請求項７に記載の洗浄装置。