JP2000317941A - 加硫成形方法およびその加硫機 - Google Patents

加硫成形方法およびその加硫機

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JP2000317941A
JP2000317941A JP11130775A JP13077599A JP2000317941A JP 2000317941 A JP2000317941 A JP 2000317941A JP 11130775 A JP11130775 A JP 11130775A JP 13077599 A JP13077599 A JP 13077599A JP 2000317941 A JP2000317941 A JP 2000317941A
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bladder
tire
mold
vulcanization
vulcanizer
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JP11130775A
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Hisashi Mitamura
久 三田村
Yasuhiko Fujieda
靖彦 藤枝
Kazuto Okada
和人 岡田
Kazuhisa Fujisawa
和久 藤沢
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C35/00Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
    • B29C35/02Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould
    • B29C35/08Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation
    • B29C35/0805Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation
    • B29C2035/0811Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation using induction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2030/00Pneumatic or solid tyres or parts thereof

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫成形を短時間で完了する。 【解決手段】 磁性材料を少なくとも一部に有し、蒸気
や窒素ガス等の加圧媒体の供給により伸展して生タイヤ
4のタイヤ内壁面を加熱しながらモールド方向に押圧す
るブラダ20と、ブラダ20の磁性材料を誘導加熱する
ことによって、ブラダ20自体を発熱させる第2誘導加
熱コイル23とを有している。そして、このブラダ20
の熱量を使用して生タイヤ4の加硫成形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧媒体によりブ
ラダを介してタイヤ内壁面をモールド方向に押圧するこ
とにより生タイヤを加硫成型する加硫成型方法およびそ
の加硫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラダ方式の加硫機は、柔軟性に
優れたブチルゴム等のゴムにより形成されたブラダを伸
縮可能に備えている。そして、生タイヤを加硫成形する
場合には、先ず、ブラダを生タイヤのタイヤビード径よ
りも小さな径となるように縮小し、ブラダ立設部へ生タ
イヤを挿入した後に、ブラダを膨らませ、生タイヤ内面
にブラダが沿うように生タイヤを保持した後、モールド
を型締めする。この後、ブラダ内に高温高圧の熱媒体を
供給し、ブラダを伸展させてタイヤ内壁面に密接させ、
ブラダを介してタイヤ内壁面を加熱しながらモールド方
向に押圧することによって、生タイヤのトレッド部にモ
ールドのタイヤ溝を形成すると共に、加熱されたモール
ドと高温の熱媒体に接するブラダとで生タイヤを外側お
よび内側から加熱することにより加硫する。そして、所
定の加硫時間が経過したときに、モールドを型開きする
と共にブラダを縮小し、加硫済タイヤをブラダから抜脱
して機外に搬出することによって、加硫成形を完了す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、ゴム製のブラダを用いて加硫成形を行う
と、ゴムが低い熱伝導率であるため、ブラダ内に熱媒体
を供給して生タイヤを加熱する際に、ブラダ自体が生タ
イヤへの熱伝達を阻止するように作用する。従って、熱
媒体を供給してから生タイヤが加硫温度に昇温するまで
に長時間を要するため、加硫成形が遅延し、結果として
生産性の低下を生じるという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、加硫成形を短時間で完
了することができる加硫成形方法およびその加硫機を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ブラダ内に加圧媒体を供給し、
該ブラダを介してタイヤ内壁面をモールド方向に押圧す
ることにより生タイヤを加硫成型する加硫成型方法にお
いて、前記加圧媒体が前記ブラダを介してタイヤ内壁面
を押圧する際に、前記ブラダ自体を発熱させることを特
徴としている。上記の構成によれば、ブラダで発生した
熱量をタイヤ内壁面の加熱に利用することができるた
め、従来のように高温高圧の加圧媒体を用いなくてもタ
イヤ内壁面を加熱して加硫成形を行うことができる。ま
た、高温高圧の加圧媒体を用いた場合には、ブラダの加
熱に要する時間分を短縮した加硫時間で加硫成型を完了
することができる。
【0006】請求項2の発明は、モールド内に装填され
た生タイヤのタイヤ内壁面をモールド方向に押圧すると
共に、加熱することで前記生タイヤを加硫成型する加硫
機において、導電性材料を少なくとも一部に有し、加圧
媒体の供給により伸展して生タイヤのタイヤ内壁面を加
熱しながらモールド方向に押圧するブラダと、前記ブラ
ダの導電性材料に電力を供給することによって、ブラダ
自体を発熱させる電力供給手段とを有していることを特
徴としている。上記の構成によれば、ブラダで発生した
熱量をタイヤ内壁面の加熱に利用することができるた
め、従来のように高温高圧の加圧媒体を用いなくてもタ
イヤ内壁面を加熱して加硫成形を行うことができる。ま
た、高温高圧の加圧媒体を用いた場合には、ブラダの加
熱に要する時間分を短縮した加硫時間で加硫成型を完了
することができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載の加硫機
であって、前記導電性材料は、導電性ゴム、導電性繊維
または発熱コイルであることを特徴としている。上記の
構成によれば、ブラダを容易に形成することができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の加硫機であって、前記導電性材料は、生タイヤの大き
な肉厚部(主にトレッド部やビード部)に対応する加硫
遅延部位の発熱を他の部位の発熱よりも促進させるよう
に、該加硫遅延部位に集中して配置されていることを特
徴としている。上記の構成によれば、ブラダの加硫遅延
部位が他の部位よりも多く熱量の供給を受けるため、こ
の加硫遅延部位に対応する生タイヤの大きな肉厚部を早
急に加熱することができる。従って、生タイヤの加硫成
型をより短時間で完了することができる。
【0009】請求項5の発明は、モールド内に装填され
た生タイヤのタイヤ内壁面をモールド方向に押圧すると
共に、加熱することで前記生タイヤを加硫成型する加硫
機において、磁性材料を少なくとも一部に有し、加圧媒
体の供給により伸展して生タイヤのタイヤ内壁面をモー
ルド方向に押圧するブラダとを有していることを特徴と
している。上記の構成によれば、ブラダ自体を発熱させ
ることが可能となり、このブラダで発生した熱量もタイ
ヤ内壁面の加熱に利用されるため、従来のように加圧媒
体がブラダに熱量を付与して加熱した後にタイヤ内壁面
を加熱する場合よりも、ブラダの加熱に要する時間分を
短縮した加硫時間で加硫成型を完了することができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項5記載の加硫機
であって、前記磁性材料は、生タイヤの大きな肉厚部に
対応する加硫遅延部位の発熱を他の部位の発熱よりも促
進させるように、該加硫遅延部位に集中して配置されて
いることを特徴としている。上記の構成によれば、ブラ
ダの加硫遅延部位が他の部位よりも多く熱量の供給を受
けるため、この加硫遅延部位に対応する生タイヤの大き
な肉厚部を早急に加熱することができる。従って、生タ
イヤの加硫成型をより短時間で完了することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図8に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る加
硫機は、図2に示すように、所定の高さ位置に設定され
たモールド固定部2と、モールド固定部2に対して昇降
するモールド昇降部3とを有している。モールド固定部
2は、生タイヤ4の下サイドウオール4bに当接する下
サイドモールド5と、下サイドモールド5を所定温度に
加熱する下加熱機構9と、下加熱機構9および下サイド
モールド5の中心部に貫設された中心機構10と、中心
機構10および下加熱機構9を支持するベースプレート
11とを有している。
【0012】尚、生タイヤ4は、図5に示すように、両
端部が曲折されたカーカス組立体51と、カーカス組立
体51の曲折部に設けられた金属製のビードワイヤ52
と、カーカス組立体51の内周面に貼設されたゴム製の
インナーライナ53と、カーカス組立体51の外周面お
よび側周面にそれぞれ貼設されたゴム製のトレッド部材
54およびサイドウオール部材55と、トレッド部材5
4およびカーカス組立体51間に設けられた金属製のベ
ルト部材56とを有することによって、大きな肉厚のト
レッド部4aおよびビード部4c・4c’のタイヤ内部
に金属製部材(ビードワイヤ52、ベルト部材56)を
有した構成にされている。
【0013】また、図2に示すように、モールド固定部
2の下加熱機構9は、下サイドモールド5を面状に支持
する円盤形状の下プラテン6を有している。下プラテン
6は、高温の蒸気が供給される内部空間を有しており、
この内部空間に供給される蒸気により発熱し、下サイド
モールド5を面状に加熱する。さらに、下加熱機構9
は、下プラテン6を支持するプラテンサポート7と、下
プラテン6の熱をプラテンサポート7に伝達させないよ
うに下プラテン6およびプラテンサポート7間に介装さ
れた断熱板8とを有している。
【0014】また、下加熱機構9の中心部に貫設された
中心機構10は、図3に示すように、下サイドモールド
5に当接された下部リング12を有している。下部リン
グ12は、生タイヤ4の下ビード部4cに当接するよう
に形成された下ビードリング13と、下ビードリング1
3の上面に設けられ、下ビードリング13とでブラダ2
0の下縁部を挟持する下ブラダリング14と、下ブラダ
リング14の内周側に設けられたクランプリングハブ1
5とを有している。上記のクランプリングハブ15の内
部には、蒸気や窒素ガス等の加圧媒体を流通させるガス
給排路15a・15aが形成されている。そして、これ
らのガス給排路15a・15aは、クランプリングハブ
15の上端面から下端面にかけて連通されており、下端
のガス給排路15a・15aは、ガス配管17a・17
aを介して図示しないガス供給装置に連絡されている。
【0015】また、下ビードリング13の内部には、環
状の第1誘導加熱コイル18が設けられている。第1誘
導加熱コイル18には、高周波電力を供給する図1の高
周波電源24が接続されている。そして、第1誘導加熱
コイル18は、高周波電力の供給により生タイヤ4の下
ビード部4cに強度の高周波磁界を印加することによっ
て、下ビード部4cのビードワイヤ52を優先的に誘導
加熱する。
【0016】上記のように構成された下部リング12の
中心部には、センターポスト22が上下方向に摺動自在
および気密状態に立設されている。センターポスト22
の上端部には、上部リング19が設けられている。上部
リング19は、上ブラダリング21を有しており、上ブ
ラダリング21は、ブラダ20の上縁部を挟持してい
る。一方、センターポスト22の下端部には、センター
ポスト22を任意の高さ位置に昇降可能な図示しないポ
スト昇降機構が連結されている。そして、ポスト昇降機
構は、ブラダ20の搬入および搬出時において、ブラダ
20の上縁部を持ち上げてブラダ20を生タイヤ4のタ
イヤ穴よりも小さな径に設定するようにセンターポスト
22を上限位置に上昇させる一方、生タイヤ4の加硫成
形時において、ブラダ20を生タイヤ4のタイヤ内壁面
に当接可能な径に拡大させるようにセンターポスト22
を下降させる。
【0017】上記のセンターポスト22により拡縮され
るブラダ20は、生タイヤ4の加硫成形時に、加圧媒体
が供給されることによりタイヤ内壁面をモールド方向に
押圧するものであり、高温環境下で変質し難い低延伸性
材料を構成部材として有している。そして、この低延伸
性材料は、生タイヤ4を加硫成形して加硫済タイヤとし
たときのタイヤ内壁面形状と略同形状に形成されてい
る。即ち、ブラダ20は、図1に示すように、ポリエス
テルを高温環境下で変質し難い低延伸性材料として採用
し、このポリエステルを加硫済タイヤのタイヤ内壁面形
状と略同形状に形成したブラダ本体20aと、ブラダ本
体20aの表面に等間隔で設けられた複数の磁性部材2
0bとを有している。磁性部材20bは、例えばメッシ
ュメタルや金属蒸着膜等の磁性を有した金属製の薄膜
(磁性材料)からなっており、生タイヤ4のトレッド部
4aに対応する部位が他の部位よりも大きな面積となる
ように形成されている。
【0018】尚、上記の低延伸性材料とは、加硫温度の
高温環境下で従来のブラダ用ゴム(例えばブチルゴム)
よりも小さな伸び率の物性値を有した材料のことであ
り、特に200℃の高温環境下で伸び率が5%〜15%
の範囲であることが好ましい。伸び率が上記の範囲であ
ることが好ましい理由は、5%未満であると、加硫成型
時に生タイヤ4の全体を均等に押圧する力が低下して成
形性が不十分になるからであり、15%を越えると、従
来のブラダ用ゴム(例えばブチルゴム)と同様に生タイ
ヤ4を高精度に加硫成形することが困難になるからであ
る。
【0019】また、高温環境下で変質し難い低延伸性材
料としては、上述のポリエステルの他、ナイロン、アラ
ミド、パラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PO
B)といった繊維を用いた編物や織物、またはメッシュ
メタルや高密度繊維、カーボン入り繊維、金属被覆繊
維、樹脂被覆繊維を等を採用することができると共に、
これら材料のうちの一種以上を混在させたものを採用す
ることができる。混在の形態としては、例えばポリエス
テルフィルムにメッシュメタルを積層したり、ポリエス
テルフィルムに金属膜を蒸着した積層構造の形態や、金
属被覆繊維と高密度繊維とを均等または偏在させながら
織り込んだ形態がある。また、気密性を持たせるため、
フッ素、シリコンといった樹脂およびエストラマーの少
なくとも一種を上述の編物や織物等の基材に含浸あるい
はコーティングさせるという形態もある。そして、これ
らの形態は、ブラダの設計仕様(誘導加熱による発熱の
有無や強度等)に応じて適宜選択される。
【0020】上記のブラダ20の内部には、第2誘導加
熱コイル23が配置されている。第2誘導加熱コイル2
3は、センターポスト22の周囲に設けられており、上
ブラダリング21と下ブラダリング14とが最も接近し
た場合の距離よりも小さなコイル高に設定されていると
共に、縮小されたブラダ20に接触しないように両リン
グ21・14の径よりも小さなコイル径に設定されてい
る。また、第2誘導加熱コイル23は、上ブラダリング
21が下限位置に下降した場合でも両リング21・14
に当接しないように配置されている。そして、このよう
に構成された第2誘導加熱コイル23には、高周波電源
24が接続されており、第2誘導加熱コイル23は、高
周波電力の供給によりブラダ20に強度の高周波磁界を
印加することによって、ブラダ20の磁性部材20bを
優先的に誘導加熱する。
【0021】上記のブラダ20を拡縮させるセンターポ
スト22の上方には、図2に示すように、モールド昇降
部3が設けられている。モールド昇降部3は、生タイヤ
4の上サイドウオール4b’に当接する上サイドモール
ド25と、生タイヤ4のトレッド部4aの外周方向に位
置する割りモールド26と、上サイドモールド25およ
び割りモールド26のスライドセグメント26aを昇降
させる第1モールド昇降機構27と、上サイドモールド
25を所定温度に加熱する上加熱機構28と、上加熱機
構28および割りモールド26の固定セグメント26b
を昇降させる第2モールド昇降機構29と、これら機構
27〜29等を支持する支持部材30とを有している。
【0022】上記の上加熱機構28は、円盤形状の上プ
ラテン32を有している。上プラテン32は、高温の蒸
気が供給される内部空間を有しており、この内部空間に
供給される蒸気により発熱し、上サイドモールド25を
面状に加熱する。さらに、上加熱機構28は、上プラテ
ン32を支持するプラテンサポート33と、上プラテン
32の熱をプラテンサポート33に伝達させないように
上プラテン32およびプラテンサポート33間に介装さ
れた断熱板34とを有している。
【0023】上記の上加熱機構28の中心部には、第1
モールド昇降機構27の棒状部材35が昇降自在に貫挿
されている。棒状部材35の下端には、円盤形状のスラ
イドプレート36が設けられている。スライドプレート
36の下面中心部には、上述の上サイドモールド25が
中心側に固設されている。上サイドモールド25の内周
部には、生タイヤ4の上ビード部4c’に当接するよう
に形成された上ビードリング40が設けられている。上
ビードリング40の内部には、環状の第3誘導加熱コイ
ル41が設けられている。そして、第3誘導加熱コイル
41には、図1の高周波電源24が接続されており、第
3誘導加熱コイル41は、高周波電力の供給により生タ
イヤ4の上ビード部4c’に強度の高周波磁界を印加す
ることによって、上ビード部4c’のビードワイヤ52
を優先的に誘導加熱する。
【0024】また、スライドプレート36の下面外周部
には、アルミニウム等の非磁性材料により形成された複
数のセグメントモールド26a’を有するスライドセグ
メント26aが設けられている。各スライドセグメント
26aは、上サイドモールド25を中心とした同芯円上
に等間隔に配置され、中心方向に移動自在に係合されて
いる。これらのスライドセグメント26aの外側方向に
は、非磁性材料により形成された複数の固定セグメント
26bが配置されている。固定セグメント26bは、上
プラテン32の下面周縁部に固設されており、スライド
セグメント26aの外側面に係合しながらスライドセグ
メント26aを半径方向に進退移動させるようになって
いる。そして、スライドセグメント26aは、固定セグ
メント26bにより中心方向に移動したときに、生タイ
ヤ4のトレッド部4aに対応した筒形状のモールドを形
成する。
【0025】一方、棒状部材35の上端部は、第1シリ
ンダ部材37に連結されている。第1シリンダ部材37
は、プラテンサポート33の上面中心部から立ち上げら
れた挿通部33aにより支持されている。これにより、
第1シリンダ部材37等を有した第1モールド昇降機構
27は、棒状部材35を介してスライドプレート36
(上サイドモールド25、スライドセグメント26a)
を支持部材30および上加熱機構28とは独立して昇降
可能になっている。
【0026】上記の第1シリンダ部材37を支持した挿
通部33aは、上述の棒状部材35が移動自在に貫挿さ
れていると共に、支持部材30に移動自在に貫挿されて
いる。また、挿通部33aの両側には、第2モールド昇
降機構29が左右一対に配置されている。各第2モール
ド昇降機構29は、支持部材30の上面に固設された第
2シリンダ部材38を有しており、第2シリンダ部材3
8は、上加熱機構28を昇降させるように、シリンダロ
ッド38aの先端部がプラテンサポート33に連結され
ている。
【0027】上記のように構成された上加熱機構28お
よび割りモールド26の外周方向には、支持部材30の
周縁部から立ち下げられた筒形状のシールド部材31が
配置されている。また、シールド部材31と割りモール
ド26との間には、第4誘導加熱コイル39が設けられ
ている。そして、第4誘導加熱コイル39には、図1の
高周波電源24が接続されており、第4誘導加熱コイル
39は、高周波電力の供給により生タイヤ4のトレッド
部4aに強度の高周波磁界を印加することによって、ト
レッド部4aのベルト部材56を優先的に誘導加熱す
る。
【0028】上記の構成において、加硫機1の動作を通
じて加硫成形方法を説明する。先ず、図2に示すよう
に、モールド昇降部3を上昇させることによって、モー
ルド固定部2の上方にモールド昇降部3を位置させる。
図3に示すように、中心機構10のセンターポスト22
を上昇させることによって、上部リング19を介してブ
ラダ20の上縁部を持ち上げ、ブラダ20を生タイヤ4
のタイヤ穴よりも小さな径に縮小させる。この後、生タ
イヤ4のタイヤ穴がセンターポスト22の上方に位置す
るように、搬送装置43により生タイヤ4をモールド固
定部2とモールド昇降部3との間に搬送する。そして、
生タイヤ4を下降させ、生タイヤ4のタイヤ穴にセンタ
ーポスト22およびブラダ20を挿通させながら、生タ
イヤ4を下サイドモールド5上に保持した後、ブラダ2
0を膨らませて生タイヤ4をシェーピングして保持す
る。
【0029】次に、第1シリンダ部材37から棒状部材
35を進出させることによって、スライドプレート36
を下降させて分離し、スライドセグメント26aを外周
方向に移動させる。この後、図示二点鎖線に示すよう
に、上加熱機構28およびスライドプレート36の分離
状態を維持しながらモールド昇降部3を下降させ、スラ
イドセグメント26aの内周側に生タイヤ4を位置させ
た後、スライドセグメント26aを固定セグメント26
bにより中心方向に移動させる。そして、図4に示すよ
うに、各スライドセグメント26a同士を当接させて生
タイヤ4のトレッド部4aに対応した筒形状のモールド
を形成すると共に、このモールドの上部および下部に上
サイドモールド25および下サイドモールド5をそれぞ
れ当接させることによってモールドを全閉状態にし、モ
ールド昇降部3とモールド固定部2を図示しないロック
保持機構でロックした後、第2シリンダ部材38からシ
リンダロッド38aを進出させ、モールドの型締を完了
する。
【0030】上プラテン32、下プラテン6、および割
りモールドの固定セグメント26bには、高温の蒸気が
供給されており、両プラテン6・32により上および下
サイドモールド25・5を加熱すると共に、割りモール
ドのスライドセグメント26aを発熱させることによっ
て、これらモールド25・5・26a’で囲まれた生タ
イヤ4を外表面側から加熱する。また、ガス配管17a
を介して高温高圧の蒸気や窒素ガス等の加圧媒体をブラ
ダ20内に供給することによって、ブラダ20を進展さ
せて生タイヤ4の内壁面に密接させ、生タイヤ4をモー
ルド方向に押圧させる。そして、高温高圧の加圧媒体の
熱量をブラダ20を介して生タイヤ4に伝達させること
によって、生タイヤ4を内表面側から加熱する。
【0031】さらに、図1に示すように、高周波電源2
4から高周波電力を各誘導加熱コイル18・23・41
・39に供給する。高周波電力が供給された第1誘導加
熱コイル18および第3誘導加熱コイル41は、生タイ
ヤ4の下ビード部4cおよび上ビード部4c’に強度の
高周波磁界をそれぞれ印加することによって、両ビード
部4c・4c’の内部に設けられたビードワイヤ52・
52を優先的に誘導加熱する。また、第4誘導加熱コイ
ル39は、割りモールド26が非磁性材料で形成されて
いると共に円周方向に分割されているため、生タイヤ4
のトレッド部4aに強度の高周波磁界を印加することに
よって、トレッド部4aの内部に設けられたベルト部材
56を優先的に誘導加熱する。これにより、生タイヤ4
は、上述の外面側および内面側からの加熱に加えて、大
きな肉厚を有したビード部4c・4c’およびトレッド
部4aにおいてはタイヤ内部側からの加熱も行われるた
め、タイヤ全体が短時間で加硫温度にまで昇温する。
【0032】また、高周波電力が供給された第2誘導加
熱コイル23は、ブラダ20の磁性部材20aに強度の
高周波磁界を印加し、ブラダ20自体を発熱させる。従
って、加圧媒体の熱量をブラダ20を介して生タイヤ4
に伝達させる際に、ブラダ20による熱量の伝達時間の
遅延が最小限に抑制されるため、生タイヤ4がより一層
短時間で加硫温度にまで昇温する。特に、ブラダ20の
磁性部材20bは、トレッド部4aに対応する部位が他
の部位よりも大きな面積となるように形成されているた
め、生タイヤ4のトレッド部4aにおける昇温が顕著と
なる。
【0033】また、生タイヤ4が加硫成形されている
間、ブラダ20は、生タイヤ4をモールド方向に押圧す
ることにより生タイヤ4の成形を行っている。この際、
ブラダ20は、加硫済タイヤのタイヤ内壁面形状と略同
形状の低延伸性材料により形成されているため、加圧媒
体の圧力に多少の変動があった場合でも、加硫済タイヤ
のタイヤ内壁面の形状を確実に出現する。従って、この
ブラダ20により生タイヤ4を押圧して成形が行われる
と、高精度に成形された加硫済タイヤが得られることに
なる。
【0034】そして、このようにして加硫済タイヤが得
られると、図2に示すように、上述の動作とは逆の動作
によりモールドを型開きした後、ブラダ20を縮小さ
せ、加硫済タイヤを搬出装置により保持して外部に搬出
する。この後、新たな生タイヤ4を搬入して加硫成形を
繰り返すことになるが、このような加硫形成が繰り返さ
れた場合でも、ブラダ20の低延伸性材料が高温環境下
で変質し難いため、低延伸性材料が初期の性質を維持す
る。従って、加硫成形の繰り返し回数が多くなった段階
でも、ブラダ20が加硫済タイヤのタイヤ内壁面の形状
を確実に出現させるため、ブラダ20を長期間に亘って
使用することができる。
【0035】以上のように、本実施形態においては、図
1に示すように、少なくともブラダ20自体を発熱させ
ることにより加硫形成を行っている。そして、この方法
で加硫成形を行う加硫機1は、磁性材料を少なくとも一
部に有し、蒸気や窒素ガス等の加圧媒体の供給により伸
展して生タイヤ4のタイヤ内壁面をモールド方向に押圧
するブラダ20と、ブラダ20の磁性材料を誘導加熱す
ることによって、ブラダ20自体を発熱させる第2誘導
加熱コイル23(磁界生成手段)とを有した構成にされ
ている。
【0036】上記の加硫成形方法および加硫機1の構成
によれば、高温高圧の蒸気を加圧媒体としてブラダ20
内に供給し、蒸気の熱量をブラダ20を介して生タイヤ
4に伝達することにより加硫成形を行う場合、磁性材料
の誘導加熱によりブラダ20自体が発熱するため、この
ブラダ20で発生した熱量もタイヤ内壁面の加熱に利用
される。従って、従来のように蒸気の熱量によりブラダ
20を加熱した後、タイヤ内壁面を加熱する場合より
も、ブラダ20の加熱に要する時間分を短縮した加硫時
間で加硫成型を完了することができる。さらに、ブラダ
20自体の発熱量を増大させた場合には、ブラダ20が
発生する熱量のみで生タイヤ4の加硫成形を行うことが
可能になる。そして、この場合には、高温の蒸気を使用
する必要がなくなるため、各種のガスを加圧媒体として
使用することができる。
【0037】尚、本実施形態においては、磁性材料とし
てメッシュメタルや金属蒸着膜等の磁性を有した金属製
の薄膜を例示しているが、これに限定されるものではな
い。即ち、磁性材料は、磁性を有した金属粉を混合する
ことに形成された導電性ゴムであっても良く、この場合
には、金属粉の混合量により誘導加熱の程度を調整する
ことができる。
【0038】また、本実施形態においては、生タイヤ4
のトレッド部4aに対応する部位が他の部位よりも大き
な面積となるように磁性部材20bを形成することによ
って、生タイヤ4の大きな肉厚部に対応するトレッド部
4a(加硫遅延部位)の発熱を他の部位の発熱よりも促
進させるように、磁性材料をトレッド部4aに集中して
配置した構成にされている。そして、この構成によれ
ば、生タイヤ4のトレッド部4aが他の部位よりも多く
の熱量の供給を受けるため、この大きな肉厚部のトレッ
ド部4aを早急に加熱することができる。従って、生タ
イヤの加硫成型をより短時間で完了することができる。
【0039】また、本実施形態においては、磁性部材2
0aの面積を他の部位よりも拡大させることにより磁性
材料を集中して配置しているが、これに限定されるもの
ではなく、上述の磁性を有した金属粉を混合することに
形成された導電性ゴムを磁性材料として用いた場合に
は、金属粉の混合量を増大させることにより集中させる
ことができる。具体的には、図6に示すように、ブラダ
20をトレッド部4aに対応する部位(高濃度部20
c)とそれ以外の部位(低濃度部20d)とに区分し、
高濃度部20cにおける金属粉の混合量が低濃度部20
dにおける混合量よりも増大した構成にすることによっ
て、所望の部位(トレッド部4a)を早急に加熱するこ
とができる。
【0040】また、本実施形態においては、磁性材料を
誘導加熱することによりブラダ20を発熱させるように
なっているが、これに限定されるものでもなく、導電性
材料に電力を供給することによりブラダ20を発熱させ
るようになっていても良い。
【0041】即ち、図7に示すように、加硫機1は、ブ
ラダ20を導電製ゴム等の導電性材料で形成し、このブ
ラダ20の両端部に直流電源や交流電源からなるブラダ
用電源66を接続した構成を有していても良い。また、
加硫機1は、図8に示すように、ブラダ20の内部に発
熱コイル67を全周面にわたって埋め込み、発熱コイル
67の両端にブラダ用電源66を接続した構成を有して
いても良い。尚、発熱コイル67は、ブラダ20の伸展
を妨げないように、蛇腹状に埋設されていることが望ま
しい。さらに、発熱コイル67は、生タイヤ4の大きな
肉厚部に対応するトレッド部4a(加硫遅延部位)の発
熱を他の部位の発熱よりも促進させるように、トレッド
部4aに対応した部位に集中して配置されていることが
望ましい。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、ブラダ内に加圧媒体
を供給し、該ブラダを介してタイヤ内壁面を加熱しなが
らモールド方向に押圧することにより生タイヤを加硫成
型する加硫成型方法において、前記加圧媒体が前記ブラ
ダを介してタイヤ内壁面を押圧する際に、前記ブラダ自
体を発熱させる構成である。上記の構成によれば、ブラ
ダで発生した熱量をタイヤ内壁面の加熱に利用すること
ができるため、従来のように高温高圧の加圧媒体を用い
なくてもタイヤ内壁面を加熱して加硫成形を行うことが
できる。また、高温高圧の加圧媒体を用いた場合には、
ブラダの加熱に要する時間分を短縮した加硫時間で加硫
成型を完了することができるという効果を奏する。
【0043】請求項2の発明は、モールド内に装填され
た生タイヤのタイヤ内壁面をモールド方向に押圧すると
共に、加熱することで前記生タイヤを加硫成型する加硫
機において、導電性材料を少なくとも一部に有し、加圧
媒体の供給により伸展して生タイヤのタイヤ内壁面を加
熱しながらモールド方向に押圧するブラダと、前記ブラ
ダの導電性材料に電力を供給することによって、ブラダ
自体を発熱させる電力供給手段とを有している構成であ
る。上記の構成によれば、ブラダで発生した熱量をタイ
ヤ内壁面の加熱に利用することができるため、従来のよ
うに高温高圧の加圧媒体を用いなくてもタイヤ内壁面を
加熱して加硫成形を行うことができる。また、高温高圧
の加圧媒体を用いた場合には、ブラダの加熱に要する時
間分を短縮した加硫時間で加硫成型を完了することがで
きるという効果を奏する。
【0044】請求項3の発明は、請求項2記載の加硫機
であって、前記導電性材料は、導電性ゴム、導電性繊維
または発熱コイルである構成である。上記の構成によれ
ば、ブラダを容易に形成することができるという効果を
奏する。
【0045】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の加硫機であって、前記導電性材料は、生タイヤの大き
な肉厚部に対応する加硫遅延部位の発熱を他の部位の発
熱よりも促進させるように、該加硫遅延部位に集中して
配置されている構成である。上記の構成によれば、ブラ
ダの加硫遅延部位が他の部位よりも多く熱量の供給を受
けるため、この加硫遅延部位に対応する生タイヤの大き
な肉厚部を早急に加熱することができる。従って、生タ
イヤの加硫成型をより短時間で完了することができると
いう効果を奏する。
【0046】請求項5の発明は、モールド内に装填され
た生タイヤのタイヤ内壁面をモールド方向に押圧すると
共に、加熱することで前記生タイヤを加硫成型する加硫
機において、磁性材料を少なくとも一部に有し、加圧媒
体の供給により伸展して生タイヤのタイヤ内壁面をモー
ルド方向に押圧するブラダとを有している構成である。
上記の構成によれば、ブラダ自体が発熱し、このブラダ
で発生した熱量もタイヤ内壁面の加熱に利用されるた
め、従来のように加圧媒体がブラダに熱量を付与して加
熱した後にタイヤ内壁面を加熱する場合よりも、ブラダ
の加熱に要する時間分を短縮した加硫時間で加硫成型を
完了することができるという効果を奏する。
【0047】請求項6の発明は、請求項5記載の加硫機
であって、前記磁性材料は、生タイヤの大きな肉厚部に
対応する加硫遅延部位の発熱を他の部位の発熱よりも促
進させるように、該加硫遅延部位に集中して配置されて
いる構成である。上記の構成によれば、ブラダの加硫遅
延部位が他の部位よりも多く熱量の供給を受けるため、
この加硫遅延部位に対応する生タイヤの大きな肉厚部を
早急に加熱することができる。従って、生タイヤの加硫
成型をより短時間で完了することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】加硫成形する状態を示す説明図である。
【図2】生タイヤを搬入する状態を示す説明図である。
【図3】型締する状態を示す説明図である。
【図4】型締された状態を示す説明図である。
【図5】生タイヤの要部を示す分解斜視図である。
【図6】加硫成形する状態を示す説明図である。
【図7】加硫成形する状態を示す説明図である。
【図8】加硫成形する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 加硫機 2 モールド固定部 3 モールド昇降部 4 生タイヤ 5 下サイドモールド 6 下プラテン 10 中心機構 12 下部リング 18 第1誘導加熱コイル 19 上部リング 20 ブラダ 22 センターポスト 23 第2誘導加熱コイル 24 高周波電源 25 上サイドモールド 26 割りモールド 27 第1モールド昇降機構 28 上加熱機構 29 第2モールド昇降機構 39 第4誘導加熱コイル 41 第3誘導加熱コイル 66 ブラダ用電源 67 発熱コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 和人 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 藤沢 和久 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 4F202 AH20 CA21 CB01 CU01 CU12 CY01 CY10 CY21 4F203 AH20 DA11 DB01 DC01 DC04 DC15 DL10 DL12 DM23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラダ内に加圧媒体を供給し、該ブラダ
    を介してタイヤ内壁面をモールド方向に押圧することに
    より生タイヤを加硫成型する加硫成型方法において、 前記加圧媒体が前記ブラダを介してタイヤ内壁面を押圧
    する際に、前記ブラダ自体を発熱させることを特徴とす
    る加硫成型方法。
  2. 【請求項2】 モールド内に装填された生タイヤのタイ
    ヤ内壁面をモールド方向に押圧すると共に、加熱するこ
    とで前記生タイヤを加硫成型する加硫機において、 導電性材料を少なくとも一部に有し、加圧媒体の供給に
    より伸展して生タイヤのタイヤ内壁面を加熱しながらモ
    ールド方向に押圧するブラダと、 前記ブラダの導電性材料に電力を供給することによっ
    て、ブラダ自体を発熱させる電力供給手段とを有してい
    ることを特徴とする加硫機。
  3. 【請求項3】 前記導電性材料は、導電性ゴム、導電性
    繊維または発熱コイルであることを特徴とする請求項2
    記載の加硫機。
  4. 【請求項4】 前記導電性材料は、生タイヤの大きな肉
    厚部に対応する加硫遅延部位の発熱を他の部位の発熱よ
    りも促進させるように、該加硫遅延部位に集中して配置
    されていることを特徴とする請求項2または3記載の加
    硫機。
  5. 【請求項5】 モールド内に装填された生タイヤのタイ
    ヤ内壁面をモールド方向に押圧すると共に、加熱するこ
    とで前記生タイヤを加硫成型する加硫機において、 磁性材料を少なくとも一部に有し、加圧媒体の供給によ
    り伸展して生タイヤのタイヤ内壁面をモールド方向に押
    圧するブラダとを有していることを特徴とする加硫機。
  6. 【請求項6】 前記磁性材料は、生タイヤの大きな肉厚
    部に対応する加硫遅延部位の発熱を他の部位の発熱より
    も促進させるように、該加硫遅延部位に集中して配置さ
    れていることを特徴とする請求項5記載の加硫機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030043245A (ko) * 2001-11-27 2003-06-02 한국타이어 주식회사 유도 가열식 가류기
KR100391547B1 (ko) * 2001-02-28 2003-07-12 한국타이어 주식회사 그린 타이어 예열장치
KR100758966B1 (ko) * 2006-03-29 2007-09-14 금호타이어 주식회사 타이어 비드 베이스 수리장치
KR100859038B1 (ko) * 2001-11-02 2008-09-17 데이진 가부시키가이샤 블래더, 및 타이어의 제조방법
KR101301588B1 (ko) * 2010-12-03 2013-08-29 한국타이어 주식회사 열선을 이용한 타이어 가류 블래더

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