JP2000317876A - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

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JP2000317876A
JP2000317876A JP11129306A JP12930699A JP2000317876A JP 2000317876 A JP2000317876 A JP 2000317876A JP 11129306 A JP11129306 A JP 11129306A JP 12930699 A JP12930699 A JP 12930699A JP 2000317876 A JP2000317876 A JP 2000317876A
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sensor
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JP11129306A
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Masaki Nagatsuka
正樹 永塚
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの安全性を格段的に向上させ得ると共
に、動作時の安定性を確保し得るロボット装置を実現し
難かった。 【解決手段】ロボット装置に、第1又は第2の部材の一
方に取り付けられ、関節の一部又は全部を覆う関節カバ
ーを設け、関節カバーは、第1又は第2の部材が関節カ
バーと近接する方向に関節を中心として回転したとき、
必要に応じて当該方向に押し出されるようにした。また
ロボット装置において、第1又は第2の部材の接地側の
一端に設けられ、第1又は第2の部材の接地時、第1又
は第2の部材の接地部位を中心として第1又は第2の部
材が接地面に対して所望方向に可動する甲部と、甲部の
裏面に設けられる半球形状でなる接地部とを設けるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボット装置に関
し、例えばペットロボットに適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ユーザからの指令や周囲の環境に
応じて決まった動作を行う4足歩行型のペットロボット
が本願特許出願人により提案及び開発されている。かか
るペットロボットは、一般家庭において飼育する犬や猫
に似た形状を有し、ユーザからの指令や周囲の環境など
に応じて動作を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のペッ
トロボットにおいては、ユーザがスイッチ等を操作する
ことによってのみ動作を開始又は停止させることができ
るように構築されている。このためかかるペットロボッ
トでは、動作時に持ち上げようとすると、その脚部の動
きによってユーザの手に傷を負わせたり、ユーザの指を
脚部及び胴体部で挟んだりするおそれがあった。
【0004】特に外観や形状を犬や猫などに似せたこの
種のペットロボットでは、その動作時にユーザが抱き上
げる可能性が高く、より一層の安全性の向上が望まれ
る。
【0005】またこのペットロボットでは、一般的に各
脚部の先端はそれぞれほぼ平坦な足裏面を持つ関節型の
甲部から形成されており、動作時、当該足裏面と路面と
の接地状態が不安定になるおそれがあった。
【0006】このためこのペットロボットでは、歩行動
作時、当該ペットロボットの歩行路面が平坦でなく傾斜
や凹凸が生じた不整地面である場合、その甲部と路面と
の接地状態によってはその甲部を有する脚部がバランス
を崩すことにより転倒するおそれがあった。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ユーザの安全性を格段的に向上させ得ると共に、動
作時の安定性を確保し得るロボット装置を提案しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ロボット装置において、第1又は
第2の部材の一方に取り付けられ、関節の一部又は全部
を覆う関節カバーを設け、関節カバーは、第1又は第2
の部材が関節カバーと近接する方向に関節を中心として
回転したとき、必要に応じて当該方向に押し出される。
【0009】この結果このロボット装置では、ユーザの
手や指が第1及び第2の部材の関節並びに第1又は第2
の部材及びカバーに挟み込まれるのを未然に防止するこ
とができる。
【0010】また本発明においては、ロボット装置にお
いて、第1又は第2の部材の接地側の一端に設けられ、
第1又は第2の部材の接地時、第1又は第2の部材の接
地部位を中心として第1又は第2の部材が接地面に対し
て所望方向に可動する甲部と、甲部の裏面に設けられる
半球形状でなる接地部とを設けるようにした。
【0011】この結果このロボット装置では、常に均一
な接地状態を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0013】(1)本実施の形態によるペットロボット
の構成 図1において、1は全体として本実施の形態によるペッ
トロボットを示し、胴体部ユニット2の前後左右にそれ
ぞれ股部3AA〜3DA、脛部3AB〜3DB及び甲部
3AC〜3DCからなる脚部ユニット3A〜3Dが肩カ
バー4A〜4Dを介してその一端を多種方向に回動自在
に係合されると共に、胴体部ユニット2の前端部及び後
端部にそれぞれ頭部ユニット5及び尻尾部ユニット6が
連結されることにより構成されている。
【0014】この場合胴体部ユニット2には、図2に示
すように、このペットロボット1全体の動作を制御する
コントローラ10と、このペットロボット1の動力原と
なるバッテリ11と、バッテリセンサ12及び熱センサ
13からなる内部センサ部14となどが収納されてい
る。
【0015】また頭部ユニット5には、「耳」に相当す
るマイクロホン15と、「目」に相当するCCD(Char
ge Coupled Device )カメラ16と、タッチセンサ17
と、「口」に相当するスピーカ18となどがそれぞれ所
定位置に配設されている。
【0016】さらに各脚部ユニット3A〜3Dと、胴体
部ユニット2とが連結する各関節部分や、各脚部ユニッ
ト3A〜3Dの各股部3AA〜3DAと、対応する各脛
部3AB〜3DBとの関節部分、及び頭部ユニット5と
胴体部ユニット2との連結部分、並びに尻尾部ユニット
6と胴体部ユニット2との連結部分などにはそれぞれア
クチュエータA3A1 〜A3D3 、A51〜A5M、A61〜A6N
が配設されている。
【0017】そして頭部ユニット5のマイクロホン15
は、ユーザから図示しないサウンドコマンダ(操作内容
に応じて異なる音階の音を発生するコマンダ)により音
階として与えられる「歩け」、「伏せ」又は「ボールを
追いかけろ」等の指令音を集音し、得られた音声信号S
1をコントローラ10に送出する。またCCDカメラ1
6は、周囲の状況を撮像し、得られた画像信号S2をコ
ントローラ10に送出する。
【0018】さらにタッチセンサ17は、図1において
明らかなように頭部ユニット5の上部に設けられてお
り、ユーザからの「なでる」や「たたく」といった物理
的な働きかけにより受けた圧力を検出し、検出結果を圧
力検出信号S3としてコントローラ10に送出する。
【0019】さらに胴体部ユニット2のバッテリセンサ
12は、バッテリ11の残量を検出し、検出結果をバッ
テリ残量検出信号S4としてコントローラ10に送出
し、熱センサ13は、ペットロボット1内部の熱を検出
して検出結果を熱検出信号S5としてコントローラ10
に送出する。
【0020】コントローラ10は、マイクロホン16、
CCDカメラ17、タッチセンサ18、バッテリセンサ
12及び熱センサ13から与えられる音声信号S1、画
像信号S2、圧力検出信号S3、バッテリ残量検出信号
S4及び熱検出信号S5などに基づいて、周囲の状況
や、ユーザからの指令、ユーザからの働きかけなどの有
無を判断する。
【0021】そしてコントローラ10は、この判断結果
と内蔵するメモリ10Aに予め入力されている制御プロ
グラムとに基づいて続く行動を決定し、決定結果に基づ
いて必要なアクチュエータA3A1 〜A3D3 、A51
5M、A61〜A6Nを駆動させることにより、各脚部ユニ
ット3A〜3Dを駆動して歩行させたり、頭部ユニット
5及び尻尾部ユニット6を上下左右に振らせるなどの行
動を行わせる。
【0022】またこの際コントローラ10は、必要に応
じて所定の音声信号S6をスピーカ18に与えることに
より当該音声信号S6に基づく音声を外部に出力させた
り、このペットロボット1の「目」の位置に設けられた
図示しないLED(Light Emitting Diode)を点灯、消
灯又は点滅させる。
【0023】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、周囲の状況及び制御プログラム等に基づいて自
律的に行動し得るようになされている。
【0024】(2)脚部ユニットの構成 ここで実際上各脚部ユニット3A〜3Dは、図3及び図
4に示すように、各股部3AA〜3DAの一端が胴体部
ユニット2の側面の所定の前後左右にそれぞれ肩カバー
4A〜4D並びに所定のアクチュエータA3A1 〜A3D1
及びA3A2 〜A3D2 (図2)を介して矢印x1方向(以
下、これを前後方向と呼ぶ)及びY1方向(以下、これ
を上下方向と呼ぶ)に回動自在に係合されていると共
に、当該各股部3AA〜3DAの他端が各脛部3AB〜
3DBの一端に所定のアクチュエータA3A3 〜A3D3
介して矢印x2方向に回動自在に取り付けられている。
【0025】また各脛部3AB〜3DBの他端には、そ
れぞれ半球状の接地検出用のタッチセンサ(以下、これ
を接地センサと呼ぶ)7が配設された足裏面を有する甲
部3AC〜3DCがその一端の長穴形状のジョイント部
にばね及びストッパ(図示せず)等を介して下方向に押
し付けられるように係合されている。
【0026】これにより各脛部3AB〜3DBは、対応
する脚部ユニット3A〜3Dが当該甲部3AC〜3DC
を路面等に接地させる状態のときに当該甲部3AC〜3
DCを路面と接地する接地センサ7を中心に矢印Y2方
向に可動させるようになされている。
【0027】さらにこれら甲部3AC〜3DCの他端に
は、それぞれ例えば3本の爪部3AD〜3DDが図示し
ないばね等により、矢印x3方向に可動自在に係合され
ており、当該爪部3AD〜3DDは、路面と接触してい
ない状態において、下方向に押さえ付けられている。
【0028】そしてこの甲部3AC〜3DCの足裏面の
接地センサ7は、図3の矢印P−P′断面を拡大して示
す図5のように、NBR等のゴム材等からなる半円殻状
の接地部7Aの内側面に設けられる複数の突起部7AA
〜7ACのうちの中心部の突起部7ABに一端がフラン
ジ形状でなる円筒状の第1の押上げ部材(以下、これを
フランジ部材と呼ぶ)7Bの当該一端が固着されてい
る。
【0029】これと共にこの接地センサ7は、接地部7
Aの内側面に各突起部7AA〜7ACを介して中心部に
孔が穿設された当該接地部7Aよりも小さな半円殻状の
第2の押上げ部材(以下、これを半円殻部材と呼ぶ)7
Cが、その孔にフランジ部材7Bを貫通させるように接
続され、かつこのフランジ部材7Bは、その他端を円筒
状のスライダ7Dの一端側の中心部に穿設された溝7D
Aに沿ってスライド自在に接続されるように形成されて
いる。
【0030】そしてこの接地センサ7は、接地部7Aが
路面等に中心部から垂直に接触した場合、この接地部7
Aの突起部7ABがフランジ部材7B及び半円殻部材7
Cの中心部によってスライダ7Dを押し上げ、当該スラ
イダ7Dの他端側がスイッチ7Eと接触することによ
り、この接地センサ7の接地が検出されるようになされ
ている。
【0031】またこの接地センサ7は、この接地部7A
が路面等に斜めから接触した場合、この接地部7Aの突
起部7AA又は7ACが半円殻部材7Cを押し上げるこ
とにより、この半円殻部材7Cがフランジ部材7Bの側
面を沿ってスライダ7Dを押し上げ、上述のように接地
部7Aが路面等に中心部から垂直に接触した場合と同様
にスライダ7Dの他端側がスイッチ7Eと接触すること
により、当該接地センサ7の接地が検出されるようにな
されている。
【0032】このようにしてこの接地センサ7では、接
地部7Aと路面との接触角度に関係なく、スライダ7D
の他端側がスイッチ7Eに接触するか否かにより、当該
接地部7Aが路面に接地したか否かを均一に検出するこ
とができるようになされている。
【0033】因みにこの接地センサ7では、各脚部ユニ
ット3A〜3Dの関節角度θ1、各股部3AB〜3DB
の一端側から他端側の軸間距離L及び接地センサ7の接
地部7Aの半径Rから容易に接地位置を計算し得るよう
になされている。
【0034】一方各股部3AA〜3DAの一端に当該股
部3AA〜3DAと一体に設けられた肩カバー4A〜4
Dは、胴体部ユニット2及び各脚部ユニット3A〜3D
と同材質のプラスチック系材質などからなり、図6
(A)及び(B)に示すように、矢印y方向(以下、こ
れを上方向と呼ぶ)に開閉自在に設けられている。
【0035】そしてこれら肩カバー4A〜4Dは、通
常、各脚部ユニット3A〜3Dと胴体部ユニット2との
関節部分を覆うようにして、ユーザがこのペットロボッ
ト1を抱き上げる際などに当該ユーザの手や指が各脚部
ユニット3A〜3Dと胴体部ユニット2との間に入り込
むのを未然に防止すると共に、各脚部ユニット3A〜3
Dが動作して当該各脚部ユニット3A〜3Dと胴体部ユ
ニット2との間にユーザの手や指などが挟まるのを未然
に防止し得るようになされている。
【0036】またこの肩カバー4A〜4Dは、必要に応
じて例えば各脚部ユニット3A〜3Dと当該肩カバー4
A〜4Dとの間に誤ってユーザの指などが入り込んだ場
合、この入り込んだユーザの指などによって上方向に押
し出されるようにして開らかれ、当該ユーザの指などが
各脚部ユニット3A〜3Dと対応する肩カバー4A〜4
Dとの間に挟まれるのを未然に回避し得るようになされ
ている。
【0037】(3)脚部ユニットでの駆動制御実際上各
脚部ユニット3A〜3Dでは、図2との対応部分に同一
符号を付した図7に示すように、例えば股部3AAに収
納されている前後方向のアクチュエータA3A1 に胴体部
ユニット2のコントローラ10から駆動制御信号S10
が与えられる。
【0038】このアクチュエータA3A1 は、与えられた
駆動制御信号S10に基づいて所定の角度まで回転する
と共に、この回転量を回転量信号S11として対応する
ポテンショメータP3A1 に送出する。
【0039】このポテンショメータP3A1 は、与えられ
る回転量信号S11に基づいてアクチュエータA3A1
回転量を検出し、この検出結果を角度検出信号S12と
して胴体部ユニット2のコントローラ10に送出する。
【0040】これにより胴体部ユニット2のコントロー
ラ10は、与えられた角度検出信号S12に基づいて、
股部3AAの前後方向の駆動状況を認識する。
【0041】またこの胴体部ユニット2のコントローラ
10から与えられる駆動制御信号S10は、股部3AA
に収納されている上下方向のアクチュエータA3A2 にも
取り込まれ、当該アクチュエータA3A2 は、与えられた
駆動制御信号S10に基づいて所定の角度まで回転する
と共に、この回転量を回転量信号S13として対応する
ポテンショメータP3A2 に送出する。
【0042】このポテンショメータP3A2 は、与えられ
る回転量信号S13に基づいてアクチュエータA3A2
回転量を検出し、この検出結果を角度検出信号S14と
して胴体部ユニット2のコントローラ10に送出する。
【0043】これにより胴体部ユニット2のコントロー
ラ10は、与えられた角度検出信号S14に基づいて、
股部3AAの上下方向の駆動状況を認識する。
【0044】さらにこの胴体部ユニット2のコントロー
ラ10から与えられる駆動制御信号S10は、脛部3A
Bに収納されているアクチュエータA3A3 にも取り込ま
れ、当該アクチュエータA3A3 は、与えられた駆動制御
信号S10に基づいて所定の角度まで回転すると共に、
この回転量を回転量信号S15として対応するポテンシ
ョメータP3A3 に送出する。
【0045】このポテンショメータP3A3 は、与えられ
る回転量信号S15に基づいてアクチュエータA3A3
回転量を検出し、この検出結果を角度検出信号S16と
して胴体部ユニット2のコントローラ10に送出する。
【0046】これにより胴体部ユニット2のコントロー
ラ10は、与えられた角度検出信号S16に基づいて、
脛部3ABの駆動状況を認識する。
【0047】このとき脚部ユニット3Aでは、上述のよ
うな胴体部ユニット2のコントローラ10から与えられ
る駆動制御信号S10に基づく股部3AA及び脛部3A
Bの駆動により甲部3ACが路面等に接地すると、当該
甲部3ACの接地センサ7は、接地を検出し、これを接
地検出信号S17として胴体部ユニット2のコントロー
ラ10に送出する。
【0048】これにより胴体部ユニット2のコントロー
ラ10は、接地センサ7から与えられた接地検出信号S
17に基づいて甲部3ACの接地状態の有無を認識す
る。
【0049】このようにして各脚部ユニット3A〜3D
では、胴体部ユニット2のコントローラ10から与えら
れる駆動制御信号S10に基づいて駆動することによ
り、例えば歩行動作時、当該コントローラ10の制御に
基づく所定の歩行パターンに応じて、対応する甲部3A
C〜3DCが路面から離れた(以下、これを遊脚と呼
ぶ)状態と、対応する甲部3AC〜3DCが路面と接地
してこのペットロボット1を支えている(以下、これを
立脚と呼ぶ)状態とを順次繰り返すことにより前進し得
るようになされている。
【0050】(4)本実施の動作及び効果 以上の構成において、このペットロボット1では、胴体
部ユニット2と、各脚部ユニット3A〜3Dとの関節部
分に肩カバー4A〜4Dを当該各脚部ユニット3A〜3
Dの各股部3AA〜3DAと一体にかつ、各脚部ユニッ
ト3A〜3Dと当該肩カバー4A〜4Dとの間に誤って
ユーザの指などが入り込んだ場合、上方向に開くように
設ける。
【0051】従ってこのペットロボット1では、ユーザ
が持ち上げる際などにユーザの手や指などがこの脚部ユ
ニット3A〜3Dと胴体部ユニット2との関節部分に入
り込み当該関節部分に直接触れるのを各肩カバー4A〜
4Dが回避し、当該関節部分にユーザの手や指などが挟
み込まれるのを未然に防止することができると共に、誤
って当該各肩カバー4A〜4Dと、対応する脚部ユニッ
ト3A〜3Dとの間にユーザの指などが入り込んだ場
合、肩カバー4A〜4Dが対応する脚部ユニット3A〜
3Dによってユーザの指と共に押し出されるように上方
向に開くことにより、入り込んだユーザの指が当該脚部
ユニット3A〜3Dと肩カバー4A〜4Dとの間に挟ま
れるのを防止することができる。
【0052】またこのペットロボット1では、各脚部ユ
ニット3A〜3Dの足裏面の接地センサ7を半円殻状の
接地部7Aの内側面の突起部7ABにフランジ部材7B
の一端が固着されると共に、接地部7Aの内側面に各突
起部7AA〜7ACを介して半円殻部材7Cが、中心部
にフランジ部材7Bを貫通させるように接続され、かつ
このフランジ部材7Bの他端を円筒状のスライダ7Dの
溝7DAに沿ってスライド自在に接続する。
【0053】これによりこのペットロボット1では、こ
の接地部7Aが路面等に斜めから接触した場合において
も接地部7Aの突起部7AA又は7ACが半円殻部材7
Cを押し上げることにより、この半円殻部材7Cがフラ
ンジ部材7Bの側面を沿ってスライダ7Dを押し上げ、
当該スライダ7Dの他端側がスイッチ7Eと接触する。
【0054】従ってこのペットロボット1では、歩行動
作時、脚部ユニット3A〜3Dが立脚状態から遊脚状態
(又はこの逆)に移り、対応する甲部3AC〜3DCの
踵部分から爪先部分へ荷重移動を行うようにしてその足
裏面の接地状態を変える際、接地部7Aと路面との接触
角度に関係なく、スライダ7Dの他端側がスイッチ7E
に接触するか否かにより、当該接地部7Aが路面に接地
したか否かを均一に検出することができる。
【0055】かくするにつきこのペットロボット1で
は、歩行動作時、その歩行路面が平坦でなく傾斜や凹凸
が生じた不整地面である場合においても、その脚部ユニ
ット3A〜3Dが遊脚状態から立脚状態に移る際、路面
と接地した脚部ユニット3A〜3Dがバランスを崩すの
を回避し、このペットロボット1が転倒するのを未然に
防止することができる。
【0056】以上の構成によれば、このペットロボット
1では、胴体部ユニット2と各脚部ユニット3A〜3D
との関節部分を覆うように肩カバー4A〜4Dを設け、
外部のものが各脚部ユニット3A〜3Dと胴体部ユニッ
ト2との関節部分に直接接触するのを回避させ、胴体部
ユニット2と各脚部ユニット3A〜3Dとの関節部分に
外部のものが挟み込まれるのを未然に防止することがで
きると共に、この肩カバー4A〜4Dと、対応する脚部
ユニット3A〜3Dとの隙間にものが入り込んだ場合、
当該肩カバー4A〜4Dが対応する脚部ユニット3A〜
3Dと共に上がってくる外部のものによって押し上げら
れて開くことにより、当該肩カバー4A〜4Dと対応す
る脚部ユニット3A〜3Dとの間にものが挟み込まれる
のを未然に防止することができ、かくしてユーザの安全
性を格段的に向上させ得るペットロボット1を実現する
ことができる。
【0057】またこのペットロボット1では、各脚部ユ
ニット3A〜3Dの足裏面の接地センサ7を半円殻状の
接地部7Aの内側面の突起部7ABにフランジ部材7B
の一端が固着されると共に、当該各突起部7AA〜7A
Cを介して中心部に孔が穿設された半円殻部材7Cが、
その孔にフランジ部材7Bを貫通させるように接続さ
れ、かつこのフランジ部材7Bの他端を円筒状のスライ
ダ7Dの溝7DAに沿ってスライド自在に接続するよう
にしたことにより、歩行動作時、接地部7Aと路面との
接触角度に関係なく、スライダ7Dの他端側がスイッチ
7Eに接触するか否かにより、当該接地部7Aが路面に
接地したか否かを均一に検出することができ、かくして
動作時の安定性を確保し得るペットロボット1を実現す
ることができる。
【0058】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明をペットロボ
ット1に適用する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、この他種々の関節を有するロボット装置に広
く適用することができる。
【0059】また上述の実施の形態においては、本発明
のカバーとして第1の部材としての胴体部ユニット2に
第2の部材としての脚部ユニット3A〜3Dがそれぞれ
関節を軸にして回転自在に係合されるペットロボット1
の肩カバー4A〜4Dに適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要は第1の部材に第2の部
材が関節を軸にして回転自在に係合されるロボット装置
の関節の一部又は全部を覆うカバーであれば、この他種
々のものに広く適用することができる。
【0060】さらに上述の実施の形態においては、肩カ
バー4A〜4Dの材料として胴体部ユニット及び各脚部
ユニット3A〜3Dと同材質のプラスチック系材質を用
いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、肩カバー4A〜4Dの材料としては、この他ゴ
ム材等の弾性材又は可撓材を用いて形成するようにした
場合においても適用することができる。
【0061】さらに上述の実施の形態においては、接地
センサ7の第1の半円殻部材としての接地部7Aの材質
としてNBR等のゴム材を用いる場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、接地部7Aの材質として
は、この他弾性材等の種々の材質を広く適用することが
できる。
【0062】さらに上述の実施の形態においては、接地
センサ7を半円殻状の接地部7Aの内側面の突起部7A
Bにフランジ部材7Bが固着されると共に、各突起部7
AA〜7ACを介して半円殻部材7Cが、中心部にフラ
ンジ部材7Bを貫通させるように接続され、かつこのフ
ランジ部材7Bの他端をスライダ7Dの溝に沿ってスラ
イド自在に接続するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、要は接地部7Aが外部から加え
られる外力を接地方向からスイッチ7Eの押圧方向に変
換し、常に均一な接地状態を得られるものであれば、接
地センサ7の構成としては、この他種々のものを広く適
用することができる。
【0063】さらに上述の実施の形態においては、各脛
部3AB〜3DBと対応する甲部3AC〜3DCとをそ
の一端の長穴形状のジョイント部にばね及びストッパ
(図示せず)等を介して下方向に押し付けられるように
係合するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、要は対応する脚部ユニット3A〜3Dが甲
部3AC〜3DCを路面等に接地させる状態のときに当
該甲部3AC〜3DCを接地センサ7を中心に矢印Y2
方向(図4)に可動させ得るようになされているもので
あれば、各脛部3AB〜3DBと対応する甲部3AC〜
3DCとの接続関係は、この他種々のものを広く適用す
ることができる。
【0064】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ロボット
装置において、第1又は第2の部材の一方に取り付けら
れ、関節の一部又は全部を覆う関節カバーを設け、関節
カバーは、第1又は第2の部材が関節カバーと近接する
方向に関節を中心として回転したとき、必要に応じて当
該方向に押し出されるようにしたことにより、ユーザの
手や指が第1及び第2の部材の関節並びに第1又は第2
の部材及びカバーに挟み込まれるのを未然に防止するこ
とができ、かくしてユーザの安全性を格段的に向上させ
得るロボット装置を実現することができる。
【0065】また本発明によれば、ロボット装置におい
て、第1又は第2の部材の接地側の一端に設けられ、第
1又は第2の部材の接地時、第1又は第2の部材の接地
部位を中心として第1又は第2の部材が接地面に対して
所望方向に可動する甲部と、甲部の裏面に設けられる半
球形状でなる接地部とを設けるようにしたことにより、
常に均一な接地状態を得ることができ、かくして動作時
の安定性を確保し得るロボット装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるペットロボットの構成を示
す斜視図である。
【図2】本実施の形態によるペットロボットの構成を示
すブロック図である。
【図3】脚部ユニットの構成を示す側面図である。
【図4】脚部ユニットの構成を示す前面図である。
【図5】接地センサの構成を示す断面図である。
【図6】肩カバーの開閉の様子を示す斜視図である。
【図7】脚部ユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……ペットロボット、2……胴体部ユニット、3A〜
3D……脚部ユニット、3AA〜3DA……股部、3A
B〜3DB……脛部、3AC〜3DC……甲部、3AD
〜3DD……爪部、4A〜4D……肩カバー、5……頭
部ユニット、6……尻尾部ユニット、7……接地セン
サ、7A……接地部、7AA〜7AC……突起部、7B
……フランジ部材、7C……半円殻部材、7D……スラ
イダ、7DA……溝、7E……スイッチ、10……コン
トローラ、A3A1 〜A3D3 ……アクチュエータ、P3A1
〜P3D3 ……ポテンショメータ、S10……駆動制御信
号、S12、S14、S16……角度検出信号、S1
1、S13、S15……回転量信号S15、S17……
接地検出信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の部材と第2の部材とが少なくとも1
    軸以上の方向に回転自在な関節を介して連結され、上記
    関節を中心として上記第1又は上記第2の部材が上記第
    2又は上記第1の部材に対して所望方向に回転するよう
    になされたロボット装置において、 上記第1又は上記第2の部材の一方に取り付けられ、上
    記関節の一部又は全部を覆う関節カバーを具え、 上記関節カバーは、 上記第1又は上記第2の部材が上記関節カバーと近接す
    る方向に上記関節を中心として回転したとき、必要に応
    じて当該方向に押し出されることを特徴とするロボット
    装置。
  2. 【請求項2】上記関節カバーは、上記第1又は上記第2
    の部材と同材質でなり、 上記第1又は上記第2の部材が上記関節カバーと近接す
    る方向に上記関節を中心として回転したとき、必要に応
    じて当該方向に押し出されるように開くことを特徴とす
    る請求項1に記載のロボット装置。
  3. 【請求項3】上記関節カバーは、弾性材又は可撓材でな
    ることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  4. 【請求項4】第1の部材と第2の部材とが少なくとも1
    軸以上の方向に回転自在な関節を介して連結され、上記
    関節を中心として上記第2又は上記第1の部材が上記第
    1又は上記第2の部材に対して所望方向に回転して移動
    するようになされたロボット装置において、 上記第1又は上記第2の部材の接地側の一端に設けら
    れ、上記第1又は上記第2の部材の接地時、上記第1又
    は上記第2の部材の接地部位を中心として上記第1又は
    上記第2の部材が上記接地面に対して所望方向に可動す
    る甲部と、 上記甲部の裏面に設けられる半球形状でなる接地部とを
    具えることを特徴とするロボット装置。
  5. 【請求項5】上記接地部は、接地検出用のセンサでなる
    ことを特徴とする請求項4に記載のロボット装置。
  6. 【請求項6】上記センサは、 上記接地部に加えられた外力を上記接地方向から押圧式
    の上記センサの上記押圧方向に変換する方向変換機構を
    具えることを特徴とする請求項5に記載のロボット装
    置。
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