JP2008087142A - 脚式移動型ロボットの足平構造、脚式移動型ロボットおよび脚式移動型ロボットの歩行制御方法 - Google Patents

脚式移動型ロボットの足平構造、脚式移動型ロボットおよび脚式移動型ロボットの歩行制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】脚式移動型ロボットにおいて、歩行動作を行う際に足平部が床面から受ける衝撃を低減可能にすること。
【解決手段】床面を歩行する脚式移動型ロボットの足平構造を、歩行時に床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、で構成するとともに、脚式移動型ロボットの歩行動作時において、踵部材の接触部が接触した後に、爪先部材の前端が床面に接触し、前記爪先部材が、付勢手段に与えられる付勢力に反するように、踵部材に対して相対的に姿勢変更させるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、歩行するための脚部を備えた脚式移動型ロボットの足平構造および、脚式移動型ロボットに関するものである。
近年、歩行するための脚部を備え、この脚部を駆動し、脚部の下端に設けられた足平部分を所定の歩容データに基づいて床面上に配置することで歩行動作を行う脚式移動型のロボットが開発されている。(例えば特許文献1)
このような脚式移動型のロボットは、まず、脚部の足平部分を床面に接触させて支持脚とし、その後に足平の裏面で床面を押して脚部全体(ロボット全体)を上げるように脚部を駆動することで、次の歩行動作を行う。駆動された脚部は遊脚となる一方、他の脚部が支持脚となり、このように、遊脚と支持脚とを交互に繰り返して切り換えることで、歩行動作を行うことが可能になる。
このような歩行動作を安定して行う際には、ロボット全体の重心位置を制御して、脚部を駆動する必要がある。すなわち、左右に各々脚部を有する2足歩行タイプの脚式歩行型ロボットの場合、歩行する床面に接地する支持脚の足平部分の接地面内部に、ロボット全体の重心によるモーメントが作用しない点(ZMP=Zero Moment Point)を位置させる。
特開平5−293776号公報
ところで、前述のような脚式歩行型のロボットが歩行動作を行う場合、遊脚となっている脚部の足平部が床面に接地し、支持脚に切り換わる際に、足平部の踵部分に相当する後端部分が床面に接触し、この後端部分を支点として足平の裏面(足裏)全体が床面に向かって回動し、床面に対して突然面接触する。このような足平裏面の面接触が生じる際に、足裏が硬い材質で形成されている場合や、床面に対して足平裏面が不安定な付き方をした場合に、床面から大きな衝撃を受け、歩行動作が不安定になることになる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、歩行動作を行う際に足平部が床面から受ける衝撃を低減可能な足平構造、および脚式移動型ロボットを提供することを目的とする。
本発明にかかる脚式移動型ロボットの足平構造は、歩行する床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、を備えており、脚式移動型ロボットの歩行動作時において、踵部材の接触部が接触した後に、爪先部材の前端が床面に接触し、前記爪先部材が、付勢手段に与えられる付勢力に反するように、踵部材に対して相対的に姿勢変更することを特徴とするものである。
このような脚式移動型ロボットの足平構造によると、支持脚となる側の脚部において、踵部材の接触部が床面に接触した後に、足裏全体を床面に対して面的に接触させるまで、付勢手段により与えられる付勢力により爪先部材の姿勢変更する動きが弱まる。したがって、歩行動作中に足裏を床面に対して接触させる際に受ける衝撃が、爪先部材の姿勢変更する動きによって緩衝され、脚式移動型ロボットが床面から受ける衝撃を低減することができる。
また、前記爪先部の前端底面は、側面視で略曲面状に形成されていることが好ましい。このようにすると、爪先部材の前端の床面に接触する接触部分がスムーズに移動するため、爪先部材が床面からの押圧力を受けて姿勢を変更する際に、姿勢変更がスムーズに行なわれる。
さらに、爪先部材の前端を床面上によりスムーズに摺動させるためには、前記爪先部の前端底面を、水平面内において前後方向に対して直交する軸について、回動自在に設けられたローラで形成することが好ましい。
また、このようなローラを、回転可能な解放状態と、回転しない固定状態とに切り換える回転固定機構をさらに備えていることが好ましい。このような回転固定機構を備えることで、爪先部材が完全に床面上を摺動し、完全に足平裏面全体が床面に面接触した後は、ローラの回転を固定することができ、足平裏面で床面を踏切る時に適切な摩擦力を得ることができる。
また、このような足平構造において、爪先部材の後端を、踵部材に対して回動自在に接続し、前記付勢手段が、爪先部分と踵部材の接続部分と、前記踵部材の接触部とを含む水平面よりも鉛直下方に向けて爪先部材が回動する向きに付勢力を与えるように構成してもよい。
このように構成された足平構造では、足平部分の足裏が床面に面的に接触する際に、爪先部材の先端部分が床面から押されることで爪先部材が鉛直上方向きに回動する。したがって、単純なヒンジ構造を用いて衝撃を緩衝するように爪先部材の姿勢変更を行うことが可能となる。
また、前記付勢手段としては、爪先部材を回動させるモータと、該モータのトルク出力を制御するモータ制御部とから構成してもよく、モータ制御部が、床面に接触した爪先部材が床面に対して仮想的に弾性力を付与するように、モータのトルク出力を制御するようにしてもよい。このように付勢手段を構成すると、モータ制御部の設定を変更することで、仮想的に付与する弾性力の強さなどを調整することが可能になる。
また、前記付勢手段としては、一端を踵部材に固定し、爪先部材を回動させる方向に弾性力を蓄えた状態で爪先部材に他端を取り付けた弾性体であってもよい。そして、このような付勢手段を用いる場合、付勢手段によって姿勢変更する爪先部材を、踵部材に対して所定の姿勢となるように姿勢を係止する係止部材を設けておくとよい。このようにすると、鉛直下方成分を含む方向について、爪先部材に対して、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力が与えられた状態で、爪先部材の姿勢を保持し、爪先部材が鉛直上方成分を含む方向に姿勢変更する際に、付勢力を、姿勢変更する力に反する向きに付与質付けることができる。なお、このような付勢手段として用いられる弾性体は、具体的には板バネ等が用いられる。
また、このような足平構造において、前記爪先部が、踵部材に対して、前記水平面よりも鉛直上方に向けて回動可能に接続されており、前記爪先部材を、前記水平面よりも鉛直上方において踵部材に対して所定以上の角度に回動することを抑止する抑止部材を備えていてもよい。このように構成することによって、歩行動作中において支持脚を遊脚に切り換える直前に、爪先部分が水平面よりも鉛直上方に向けて回動して抑止部材で抑止され、爪先部材の取り得る姿勢が固定されるため、爪先部分で床面を押して脚部を持ち上げることができる。
また、前述のような足平構造としては、前記爪先部材の後端と踵部材との接続部が、爪先部材を踵部材に対して相対的に鉛直上下方向を含む向きについて移動可能な構造としてもよい。このような足平構造の場合は、脚式移動型ロボットの歩行動作時において、爪先部材の前端が床面に接触した際に、付勢手段に与えられる付勢力に反するように爪先部材全体が鉛直上方向を含む向きに移動することで、床面から受ける衝撃を緩衝することができる。
そして、このような足平構造においては、接続部が、鉛直上下方向を含む向きに摺動自在に設けられた摺動構造を備えており、前記付勢手段が、前記摺動構造により摺動する爪先部の後端を、踵部材に対して相対的に鉛直下方成分を含む方向について付勢するものであってもよい。足平構造をこのように構成した場合、摺動構造において爪先部材が摺動することで床面から受ける衝撃を緩衝する。
また、本発明は、脚式移動型ロボット自体をも提供するものであり、体幹と、該体幹に一端が各々接続された複数の脚部とを備えた、床面を歩行する脚式移動型ロボットにおいて、前記複数の脚部の他端に設けられた足平部分が、歩行時に床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、を備え、歩行動作時において、踵部材の接触部が接触した後に、爪先部材の前端が床面に接触し、前記爪先部材が、付勢手段に与えられる付勢力に反するように、踵部材に対して相対的に姿勢変更することを特徴とする脚式移動型ロボットをも提供するものである。
このように構成された脚式移動型ロボットは、支持脚となる側の脚部において、踵部材の接触部が床面に接触した後に、足裏全体を床面に対して面的に接触させるまで、付勢手段により与えられる付勢力により爪先部材の姿勢変更する動きが弱まる。したがって、歩行動作中に、足裏を床面に対して接触させる際に受ける衝撃が、爪先部材の姿勢変更する動きによって緩衝され、脚式移動型ロボットが床面から受ける衝撃を低減することができる。
このような脚式移動型ロボットとしては、特に歩行形態を限定するものではないが、特に歩行動作を高速に行う場合に、床面からより大きな衝撃を受けることになるため、脚部の数が少ない場合(例えば2つの脚部により2足歩行を行う場合)などに有効である。
また、このような脚式移動型ロボットとしては、自律的または遠隔操作により移動するものであってもよいが、人間が搭乗して操作を行うタイプの搭乗型ロボットであってもよい。この場合、搭乗する人間が、歩行動作の際に床面からロボットの身体を通じて受ける衝撃を低減することができる。
また、本発明は、床面を歩行する脚式移動型ロボットの歩行制御方法を提供するものであり、体幹と、該体幹に一端が各々接続された複数の脚部とを備え、脚部先端に設けられた足平が、歩行時に床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、を備えた脚式移動型ロボットにおいて、遊脚状態の脚部を、足平に備えられた踵部材の接触部を床面に接触させ、次いで爪先部材の前端を床面に接触させ、床面に接触した爪先部材の姿勢を変更させつつ足平裏面全体を床面に近づける際に、爪先部材の床面に接触した部分を床面に対して摺動させるとともに、爪先部材の姿勢を変更する動きに反する方向に付勢力を与え、足平裏面全体を床面に面接触させて、支持脚に切り換えることを特徴とする。
このような脚式移動型ロボットの歩行制御方法によれば、遊脚側の脚部を支持脚に切り換える際に、遊脚側の踵部材の接触部が床面に接触した後に、足裏全体を床面に対して面的に接触させるまで、付勢手段により与えられる付勢力により爪先部材の姿勢変更する動きが弱まる。したがって、歩行動作中に足裏を床面に対して接触させる際に受ける衝撃が、爪先部材の姿勢変更する動きによって緩衝され、脚式移動型ロボットが床面から受ける衝撃を低減することができる。
このような脚式移動型ロボットの歩行制御方法において、さらに、足平裏面全体を床面に面接触させた後に、爪先部材の床面に接触した部分と床面との摩擦力を高めるようにしてもよい。このようにすると、支持脚となった脚部が、床面を踏切る際に爪先部材と床面との摩擦力によって十分な床面からの反力を得ることが可能になる。
以上、説明したように、本発明によると、歩行を行う際に足平部が床面から受ける衝撃を低減することが可能になる。
発明の実施の形態1.
以下に、図1から図9を参照しつつ本発明の実施の形態1にかかる脚式移動型ロボット(以下、単にロボットという)について説明する。
図1は、ロボット1を正面から見た様子を概略的に表す概略図であり、床面F上をロボット1が歩行する様子を表しているなお、図1においては、説明の便宜上、ロボット1が進行する向き(前後方向)をx軸、ロボット1が進行する方向について水平方向に直交する向き(左右方向)をy軸、移動体の移動する平面から鉛直方向に延びる向き(上下方向)をz軸とし、これらの3軸からなる座標系を用いて説明する。すなわち、図1中において、前記x軸は紙面の奥行方向、y軸は紙面に向かって左右方向、z軸は紙面中の上下方向を示す。
図1に示すように、ロボット1は、頭部2と、体幹3と、体幹3に結合された腰部4と、体幹3に接続された右腕5、左腕6と、腰部4に対して回動自在に固定される脚部10と、を備えた2足歩行型のロボットである。以下、詳細に説明する。
頭部2は、ロボット1の周囲の環境を視覚的に撮像するための左右一対の撮像部(図示せず)を備えているとともに、体幹3に対して頭部2を鉛直方向に平行な軸周りに回動させることで、周囲の環境を広く撮像する。撮像した周囲の環境を示す画像データは、後述する制御部130に送信され、ロボット1の動作を決定するための情報として用いられる。
体幹3は、その内部にロボット1の動作を制御する制御部130や、脚部のモータ等に電力を供給するためのバッテリー(図示せず)等を収容するものである。制御部130は、図2に示すように、脚部10を駆動し、ロボット1を動かすための歩容データを記憶する記憶領域131と、この記憶領域131に記憶された歩容データを読み出す演算処理部132と、脚部10に含まれるモータを駆動するモータ駆動部133と、を備えている。これらの各構成要素は、体幹3の内部に設けられたバッテリー(図示せず)から電力を供給されることで動作する。
また、演算処理部132は、記憶領域131に記憶された歩容データを読み出すとともに、読み出した歩容データによって特定されるロボット1の姿勢を実現するために必要な脚部10の関節角を算出する。そして、このように算出した関節角に基づく信号をモータ駆動部133に送信する。
モータ駆動部133は、演算処理部132より送信された信号に基づいて、脚部を駆動するための各モータの駆動量を特定し、これらの駆動量でモータを駆動させるためのモータ駆動信号を各モータに送信する。これによって脚部10の各関節における駆動量が変更され、ロボット1の動きが制御される。
また、演算処理部132は、読み出した歩容データに基づいてモータの駆動を行うように指令するほか、ロボット1に組み込まれたジャイロや加速度計などセンサ(図示せず)からの信号を受けて、モータの駆動量を調整する。このように、センサにより検出したロボット1に作用する外力や、ロボット1の姿勢などに応じて脚部10の関節角を調整することで、ロボット1が安定した状態を維持することができる。
右腕5および左腕6は、体幹3に対して回動自在に接続されており、肘部分および手首部分に設けられた関節部分を駆動することにより、人間の腕部と同様の動きを行うことができる。また、手首部分の先端に接続された手先部は、図示を省略するが物体を把持するためのハンド構造を備えており、ハンド構造に組み込まれた複数の指関節を駆動することで、様々な形状の物体を把持することが可能となる。
腰部4は、体幹3に対して回動するように接続されており、歩行動作を行う際に腰部4の回動動作を組み合わせることで、脚部10を駆動するために必要な駆動エネルギーを低減させることができる。
2足歩行を行うための脚部10(右脚20、左脚30)は、右脚20と左脚30とから構成されている。詳細には、図2に示すように、右脚20は右股関節21、右上腿22、右膝関節23、右下腿24、右足首関節25、右足平26を備え、同様に、左脚30は左股関節31、左上腿32、左膝関節33、左下腿34、左足首関節35、左足平36を備えている。
そして、右脚20および左脚30とは、図示しないモータからの駆動力が、同じく図示しないプーリおよびベルトを介して伝達されることで、各関節部が所望の角度に駆動され、その結果、脚部に所望の動きをさせることができる。
なお、本実施形態においては、脚部10(右脚20および左脚30)は、下腿を膝関節回りに前方側に持ち上げると、人間の脚部のように、上腿と下腿が後方側に向かって開いた状態(上腿の延長線よりも後方側に、下腿が膝関節回りに回転した状態)となる。
記憶領域131に記憶された歩容データは、操作部(図示せず)から送られる信号で特定される脚部10の移動量に対応づけて、脚部10の足平(右足平26、左足平36)の先端(足先)の位置と、移動体本体(本実施の形態においては載置部11)の位置とを、ロボット1の移動する空間を定める座標系(例えばxyz座標系)において経時的に指示するものである。
次に、脚部10に備えられた足平部(右足平26、左足平36)の構造について、図3および図4を用いて詳細に説明する。なお、右足平26、左足平36は左右対称の同様の構造を備えているため、ここでは右足平26の詳細な構造についてのみ説明するものとし、左足平36については説明を省略するものとする。なお、図3は、右足平26を側方(右側方)から見た様子を示す側方図であり、図4は、右足平26を上方から見た様子を示す概略図でありる。
図3および図4に示すように、右足平26は、右足首関節25に対して回動軸25aを介して接続された水平方向に伸びる略板状の踵部材261と、同じく略板状の爪先部材262とを備えている。踵部材261は、その底面261aが歩行時において床面に接触する接触部としての後端部261bを備えており、右脚が遊脚状態から支持脚となるために右足平26を床面に接地する際に、この後端部261bが床面に接触する。この後端部261bは、踵部材261の底面261aの後端において左右方向(x方向)に伸びるように形成されているとともに、やや弾力のある樹脂等の材質で構成されている。そして、床面F上においてロボット1が歩行動作を行う際に、床面に接触する際に適度な弾性力を踵部材261に与え、床面に接地した際の衝撃の一部を吸収する。なお、説明の便宜上、後端部261bは踵部材261の底面261aから突出して記載されているが、実際は踵部材の底面261aからごく微小量突出するのみであり、かつ、床面Fに接地すると、その弾性力により変形し、踵部材261の底面261aが床面に対して面接触する状態を妨げないように構成されている。
そして、踵部材261の先端には、図4中のy方向に伸びるように回動軸Pが設けられた凸部261cが形成されており、この凸部261cに設けられた回動軸Pを駆動するための付勢手段としてのモータ261dおよびモータ261dのトルク出力を制御するモータ制御部261eが設けられている。
爪先部材262は、その前端底面において、断面が側面視で略曲面状に形成された摺動部262aが設けられており、爪先部材262の前端の床面に接触する接触部分がスムーズに移動するため、爪先部材262が床面からの押圧力を受けて姿勢を変更する際に、姿勢変更がスムーズに行なわれる。なお、説明の便宜上、摺動部262aは爪先部材262の底面から突出して記載されているが、実際は爪先部材262の底面からごく微小量突出するのみであり、爪先部材262の底面が床面に対して面接触する状態を妨げないように構成されている。
さらに、爪先部材262の後端略中央部には、前述の踵部材の凸部261cに係合する凹部262bが設けられているとともに、この凹部262bの内側面に回動軸Pが固定されている。そして、前述のモータ261dによって回転する回動軸Pの動きに併せて、爪先部材262が回動し、その姿勢を変更する。そして、爪先部材262は、その後端面が踵部材261の前端面と当接し、各々の底面が略水平になる位置で回動が抑止される。このように、爪先部材の後端面と踵部材の前端面とが、抑止部材として作用する。
なお、本実施形態においては、爪先部材262の前端がやや鉛直下方を向き、踵部材の底面261aに対して、爪先部材262の底面が所定角度をなすように保持された状態を初期状態としている。そして、この状態から、爪先部材262の前端を鉛直上方に傾斜させる向きに爪先部材を回動させる際に、モータ制御部261eは、モータ261dを駆動し、爪先部材262に対して鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更する向きについて仮想的に弾性力を付与するように、モータ261dのトルク出力を制御する。詳細には、モータ制御部261eは、回動軸Pに外部から加えられた力を検出し、その検出した力を略一定の大きさだけ残存させるように、モータ261dのトルク出力を制御する。
このように構成された足平(右足平26)が、ロボット1が床面F上を歩行する際に動作する様子を図5から図9を用いて説明する。
まず、ロボット1は、遊脚状態にあった脚部(右脚20)の足平26を、床面Fに向けて接触させるように近づける。このとき、足平26の踵部材261の後端部261bが最も鉛直下方に位置しているため、まず、後端部261bが床面Fに最も近づいた状態となり、図5に示すように、後端部261bが床面Fに接地する。このように、踵部材261の後端部261bが床面Fに接地すると、図6に示すように、この後端部261bを支点として、足平26全体が、爪先部材262を鉛直下方に回動させる向きに回動する。
このように、足平26が回動すると、図7に示すように、爪先部材262の摺動部262aが床面Fに当接する。このとき、爪先部材262と、踵部材261とを接続する回動軸Pに、爪先部材の前端を鉛直上方に回動させる方向についての力が加わるため、モータ制御部261eは、爪先部材262に加わった力を検出する。そして、その検出された力に応じた大きさのトルク出力を、仮想的な弾性力をモータ261dから与えるように、モータ261dに対して信号を送信する。
これによって、図8に示すように、摺動部262aが床面F上を摺動しつつ、爪先部材262の後端が鉛直下方に向けて回動しつつ、踵部材261も、その底面261aが床面Fに接地する向きに回動する。このとき、踵部材261および爪先部材262の回動する速さは、モータ261dによって付与されるトルクによって小さく抑制される。
そして、爪先部材262が回動して、その底面が踵部材の底面261aと略水平になり、床面Fに対して面接触する状態になると、図9に示すように、爪先部材262の後端面と、踵部材261の前端面とが当接して、爪先部材262の回動が抑止されるとともに、踵部材261の回動も停止する。このとき、モータ制御部261eは、爪先部材262から受ける力が低減したことを検知し、トルク出力を停止する信号をモータ261dに出力する。
このように、ロボット1の歩行動作時において、爪先部材の前端が床面に接触することによって回動する際に、床面から受ける反力を低減させるように、モータから付勢力が与えられているため、脚部を支持脚にする際に床面から受ける衝撃を小さくすることができる。
なお、前述の実施形態においては、爪先部材が床面に当接した状態や、爪先部材と踵部材が略水平になった状態を、モータ制御部において検知していたが、これに代えて、タッチセンサや加速度センサ等の検知機構を設けて、これらの状態を検知するようにしてもよい。このような検知機構は、爪先部材や踵部材の内部に設けられ、モータ制御部261eに対して有線または無線で信号を送信するようにすると好適である。
また、前述の実施形態において、爪先部材に対してトルクを出力するモータおよびモータ制御部は踵部材に備えられているが、これに代えて、爪先部材の内部や、脚部の他の部位に設けてもよい。特に、足平部分は歩行動作により衝撃を受ける回数や程度が大きいため、足平部分以外の場所に設けると、歩行動作によって受ける衝撃等によって、これらの構成が故障する可能性等を低減することができる。
発明の実施の形態2.
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図10から図15を用いて説明する。なお、本実施形態における脚式移動型ロボットは、第1の実施形態で説明した脚式移動型ロボットと主たる構成と同一または同様の構成を備えているため、それらの構成については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図10に示すように、第2の実施形態に用いられる足平(右足平)26'は、第1の実施形態と同様の構成を有する踵部材261を備えるとともに、摺動部262aに代えてローラ262cを有する爪先部材262'を備えている。このローラ262cは、図示は省略するが、爪先部材の左右方向、すなわち水平面内において前後方向に対して直交する方向に伸びる軸について回転するものであり、爪先部材262'の内部に設けられたモータ262dと、モータ制御部262eによりローラ262cを、回転可能な解放状態と、回転しない固定状態とに切り換える回転固定機構として作用する。なお、モータ制御部262eは、ローラ262cが外力により回転する回転量を検出し、モータ262dへの駆動量を制御する。
このように構成された足平26'が、脚部が支持脚となる際に床面F上に接地する過程について、図11から図14に示された図を用いつつ、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
図11は、踵部材261の後端部261bが床面Fに接地した様子を表している。このように、踵部材261の後端部261bが床面Fに接地すると(STEP101)、図12に示すように、爪先部材262'の前端が鉛直下方に回動を開始する(STEP102)。そして、爪先部材262'の前端が床面Fに接地すると(STEP103)、図13に示すように、踵部材261も、その底面261aが床面Fに接地する向きに回動する(STEP104)。この状態においては、爪先部材262'の前端底面に設けられたローラ262cは、床面Fに接地した状態で回転フリーとなっており、爪先部材262'が回動する動作に併せて、床面F上を前方へ進む向きに回転する。
そして、踵部材261の底面261aと、爪先部材の底面とが略水平になり、床面Fに対して面接触する状態になることが、爪先部材262'の後端面と、踵部材261の前端面とが当接することにより検出されると(STEP105)、爪先部材262'および踵部材261の回動は終了する。そして、回動動作が終了すると、踵部材の261のモータ制御部261eがトルク出力を停止する信号をモータ261dに出力するとともに、爪先部材のモータ制御部262eもモータ262dに対して信号を出力し、ローラ262cを固定し、回転不能の状態とする。(STEP106)。
図14に示すように、爪先部材262'底面が踵部材の底面261aと略水平になり、床面Fに対して面接触する状態になり、ローラ262cが固定されると、足平26'の裏面が床面F上に面接触した状態で踏切り動作を行う(STEP107)。このとき、ローラ262cが固定されているため、爪先部材262'が床面F上をローラ262cにより滑ることがなく、爪先部材と床面との間に適度な摩擦力が得られるため、支持脚を踏切る動作を行う際に床面からの反力を十分に得ることができる。
このように、本実施形態においては、爪先部材が床面上に接地し、足平が床面に対して面接触するまでは爪先部材が床面上をスムーズに移動するようにローラが回転自由な解放状態となるが、足平が床面に面接触した後は、ローラが固定され、足平裏面で床面から脚部を踏切る際に、爪先部材が床面上を滑ることがなくなる。
なお、前述の説明においては、爪先部材に設けられたモータ制御部は、ローラの回転が停止したことを検知して、ローラを固定するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、爪先部材と踵部材が略水平になった状態を、タッチセンサや加速度センサ等の検知機構により検知し、その検知した信号を送信することでローラを固定するようにしてもよい。また、ローラの回転を固定する手段としてモータを用いているが、これに代えて、ローラの回転を摩擦等により固定する機械的なブレーキ機構を用いてもよい。
なお、上述の第1および第2の実施形態においては、足平が床面に対して面接触した状態において、爪先部材と踵部材が略水平になり、その状態で床面から脚部を踏切るような脚式移動型ロボットの例を示しているが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、図16に示すように、足平26"の爪先部分262"の後端が、踵部材に対して回動自在に接続されているとともに、爪先部分と踵部材の接続部分と、前記踵部材の接触部とを含む水平面よりも鉛直上方に向けて回動するように構成したものであってもよい。この場合、爪先部材の回動は、踵部材の前面端により、爪先部材と踵部材の底面が所定の角度を形成した状態で抑止される。
このように、爪先部材を踵部材に対して鉛直上方に回動させることで、床面を踏切る際に、爪先部材を床面に面接触させ、踵部材を床面から離した状態で踏切り動作を行うことができる。このとき、爪先部材に付与される付勢力(モータによる仮想的な弾性力など)が、爪先部材の床面を踏切る力を補助するため、脚部を駆動する駆動力を低減して歩行動作を行うことができるので好適である。
また、上述の実施形態においては、爪先部材に付勢力を付与する付勢手段として、モータおよびモータ制御部が用いられているが、これに代えて、弾性力を与える弾性部材、例えば板バネ等を用いてもよい。すなわち、図17に示すように、踵部材に一体的に設けられた回動軸Pに一端が固定された板バネSを、踵部材に対して回動する爪先部材の前端が、板バネからの付勢力により踵部材の底面より若干下方に屈曲する状態で、爪先部材にとりつけてもよい。このような足平の場合、図18に示すように、足平が床面に面接触する際に、踵部材の底面と爪先部材の底面が略同一面になると、爪先部材に対して、板バネSにより矢印Aの方向に弾性力が与えられる。このような構成を備えた足平構造の場合、爪先部材を鉛直上方に回動させるように姿勢を変更する際に、常に板バネからの付勢力が、姿勢を変更する動きに対して反する方向に作用するため、足平を床面に面接触させる場合において、床面からの衝撃を低減することができる。
なお、このような足平構造の場合、図示は省略するが、踵部材に対して回動する爪先部材の前端が、板バネからの付勢力により踵部材の底面より若干下方に屈曲する状態を保持するための係止部を設けておく必要がある。また、前述のように、爪先部材で床面を踏切るような構造の場合であっても、爪先部材により床面を踏切るための力の一部として、板バネの付勢力を用いることもできる。
発明の実施の形態3.
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図19から図23を用いて説明する。なお、本実施形態における脚式移動型ロボットについても、第1の実施形態で説明した脚式移動型ロボットと主たる構成と同一または同様の構成を備えているため、それらの構成については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図19に示すように、第3の実施形態に用いられる足平(右足平)260は、第1および第2の実施形態と同様に、踵部材263と爪先部材264とを備えている。踵部材263は、前述の第1および第2の実施形態における踵部材と同様に、足首関節25に対して回動可能に接続されており、その底面263aの後端付近に、接触部としての後端部263bを備えている。この後端部263bは、やや弾力のある樹脂等の材質に構成されており、脚部が遊脚状態から支持脚となるために足平260を床面に接地する際に、初めに床面に接触し、その際に、床面からの衝撃の一部を吸収する。
そして、踵部材263の先端には、摺動軸263dが設けられた凸部263cが一体的に形成されており、この摺動軸263dを介して爪先部材264と踵部材263が接続されている。
爪先部材264は、その前端底面において、床面との面接触時において、床面上を摺動可能な程度に適度な摩擦力を付与するとともに、床面に接地した際に、床面から受ける衝撃の一部を吸収するような材質から形成された底板264aが取り付けられている。さらに、爪先部材264の後端略中央部には、前述の踵部材の凸部263cに係合する凹部264bが設けられているとともに、この凹部264bの内側面には、摺動軸263dが摺動するための溝264cが形成されている。溝264cは爪先部材の先端から後端に向けて直線的に伸びるように形成されているとともに、その先端側を鉛直方向下方にやや傾けるように設けられている。そして、この溝264c内を摺動軸263dが摺動するように、爪先部材264全体が、その姿勢を維持したまま踵部材263に対して位置を変更することができる。そして、図示は省略するが、溝264cの内部には、先端側の一端に固定されるとともに、他端が摺動軸263dに固定された弾性部材が設けられており、摺動軸263dが溝264c内の後端側から前端側へ摺動する際に付勢力を与える。すなわち、この弾性部材によって、爪先部材は、その前端を鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力が与えられる。
このように構成された足平を備えた脚部が、遊脚から支持脚になる際に床面と接地するまでの過程を、図20から図23を用いて説明する。
図20に示すように、足平260の踵部材263の後端部263bが床面Fに接地すると、この後端部263bを支点として、足平260全体が、爪先部材264を鉛直下方に回動させる向きに回動する。
このように爪先部材264が回動すると、図21に示すように、爪先部材264の底面にとりつけられた底板264aが床面Fに当接し、脚部を含むロボットの重量による力を床面に与えることによって、爪先部材264は床面Fから鉛直上方についての反力を受ける。
このように、爪先部材が反力を受けると、踵部材263は、図22に示すように、爪先部材264に設けられた溝264c内を摺動軸263dが沿うように略鉛直下方に向かって移動する。このとき、爪先部材264は、踵部材に対して相対的に鉛直上方に位置するように姿勢変更するが、溝264c内に設けられた弾性部材によって、鉛直上方に位置するように姿勢変更する動きに反するように、付勢力が与えられる。そして、この付勢力に反して、踵部材263は前端を鉛直下方に向けて回動するように移動し、爪先部材264に対して相対的に姿勢を変更する。
そして、踵部材263の摺動軸263dが溝264cの先端(爪先部材264の前端側)まで到達すると、図23に示すように、踵部材263の底面263aは爪先部材264の底面とほぼ同一面を形成し、足平裏面が床面Fに対して面接触する。このように足裏が床面に面接触した状態、すなわち支持脚となった状態で、脚部は床面を踏切り、脚部を支持脚から遊脚状態に切り換える動作を始めて歩行動作を継続する。なお、このとき、溝264c内に設けられた弾性部材によって与えられた付勢力は、脚部が床面を踏切る動作を行う際に補助的に作用する。
このような実施形態によると、足平が床面に接地する際に、爪先部材と踵部材とが相対的に位置を変化する際に、その位置の変化する動きに反するように付勢力が与えられるため、足平裏面が床面に対して面接触するまでに床面から脚部に与えられる衝撃度合いが低減される。
なお、この実施形態において、爪先部材と踵部材との間に付勢力を作用させる付勢手段として、弾性部材を設けた例を示したが、これに代えてシリンダとピストン等の組み合わせからなるダンパ部材や、前述の実施形態と同様に、モータ駆動等によって付勢力を与えるものを用いてもよい。このような付勢手段の形態は、適用する脚式移動型ロボットやその脚部の構造に応じて、適宜適切なものを選択することが好ましい。
また、この実施形態において、摺動軸および溝は、一方が爪先部材、他方が踵部材に設けられていればよく、これらの部材が相対的に姿勢変更するように構成されていればよいことは言うまでもない。
以上、説明したように、本発明に係る足平構造を備えた脚式移動型ロボットは、その歩行動作を行う際に、足裏を床面に対して接触させる際に受ける衝撃が、爪先部材の姿勢変更する動きによって緩衝される。そのため、脚式移動型ロボットが床面から受ける衝撃を低減することができる。
なお、上記説明した実施形態においては、いわゆる脚式移動型ロボットの例として、2足歩行型のロボットを用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、4足歩行等といった他の脚式移動型のロボットについても、本発明を適用することは可能である。
また、このような脚式移動型ロボットとしては、操作者としての人間を搭載した状態で、移動を行うもの、いわゆる搭乗型ロボットであってもよい。このようなロボットに本発明を適用した場合、ロボットが床面から受ける衝撃が低減されるため、搭乗した人間が受ける衝撃も小さくなり、乗り心地が向上するという効果が得られる。
また、このような脚式移動型ロボットの脚部の構造としては、いわゆる人間と同様の構造ではなく、上腿と下腿とが前方側に向かって開いた状態(上腿の延長線よりも前方側に、下腿が膝関節回りに回転した状態)、いわゆる「鳥足状態」をとるように構成してもよい。このように脚部10を構成することによって、前述のように人間を搭乗する形態のロボットを構成する場合、搭乗者が載置部に乗降するために脚部の膝関節を曲げても、上腿および下腿が載置部の後方に位置するため、曲げた脚部が下降する載置部に接触することが無くなる。したがって、載置部を搭乗者の乗降がし易い位置にまで十分下降させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る脚式移動型ロボットの全体を概略的に表した全体概略図である。 図1に示す脚式移動型ロボットの内部に備えられた制御部の内部を概念的に表したブロック図である。 図1に示す脚式移動型ロボットの脚部に備えられた足平(右足平)部分の構造を側面視により概略的に示す側面図である。 図1に示す脚式移動型ロボットの脚部に備えられた足平(右足平)部分の構造を上面視により概略的に示す上面図である。 図3および図4に示す足平部分の踵部材後端が、床面に接地した様子を示す側面図である。 図3および図4に示す足平部分の踵部材後端が、床面に接地した後に、踵部材の後端を支点として回動する様子を示す側面図である。 図3および図4に示す足平部分の爪先部材前端に設けられた摺動部が、踵部材の後端を支点として回動し、床面に接地する様子を示す側面図である。 図3および図4に示す足平部分の爪先部材前端に設けられた摺動部が、床面上を摺動し、踵部材および爪先部材が回動する様子を示す側面図である。 図3および図4に示す足平部分の踵部材および爪先部材の底面が略水平となり、足平裏面が床面に対して面接触する様子を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る脚式移動型ロボットに用いられる足平構造を側面視により概略的に表した側面図である。 図10に示す足平部分の踵部材後端が、床面に接地した様子を示す側面図である。 図10に示す足平部分の爪先部材が、踵部材の後端を支点として回動し、床面に接地する様子を示す側面図である。 図10に示す足平部分の爪先部材前端に設けられたローラが、床面上を摺動し、踵部材および爪先部材が回動する様子を示す側面図である。 図10に示す足平部分の踵部材および爪先部材の底面が略水平となり、足平裏面が床面に対して面接触する様子を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る脚式移動型ロボットに用いられる足平構造が、ロボットの歩行動作時に床面に接地する際の手順を示すフローチャートである。 図10に示す足平部分の一部を変形した他の形態を示す側面図である。 図10に示す足平部分に用いる付勢手段を板バネに代えた場合の形態を示す部分側面図である。 図17に示す足平構造において、板バネが爪先部材に付勢力を与える様子を示す部分側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る脚式移動型ロボットに用いられる足平構造を側面視により概略的に表した側面図である。 図19に示す足平部分の踵部材後端が、床面に接地した様子を示す側面図である。 図19に示す足平部分の爪先部材が、踵部材の後端を支点として回動し、床面に接地した様子を示す側面図である。 図19に示す足平部分の爪先部材が床面に接地した状態で、踵部材の前端が鉛直下方に移動するように回動し、床面に接地する様子を示す側面図である。 図19に示す足平部分の踵部材および爪先部材の底面が略水平となり、足平裏面が床面に対して面接触する様子を示す側面図である。
符号の説明
1・・・脚式移動型ロボット
10・・・脚部
130・・・制御部
26,26',260・・・足平
261,263・・・踵部材
261b、263b・・・後端部(接触部)
262,262',264・・・爪先部材
261d・・・モータ(付勢手段)
261e・・・モータ制御部(付勢手段)
262a・・・摺動部
262c・・・ローラ
262d・・・モータ(固定機構)
262e・・・モータ制御部(固定機構)
263d・・・摺動軸
264c・・・溝
F・・・床面

Claims (16)

  1. 床面を歩行する脚式移動型ロボットの足平構造であって、
    歩行時に床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、
    前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、
    爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、を備え、
    脚式移動型ロボットの歩行動作時において、踵部材の接触部が接触した後に、爪先部材の前端が床面に接触し、前記爪先部材が、付勢手段に与えられる付勢力に反するように、踵部材に対して相対的に姿勢変更することを特徴とする脚式移動型ロボットの足平構造。
  2. 前記爪先部の前端底面が、側面視で略曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  3. 前記爪先部の前端底面が、水平面内において前後方向に対して直交する軸について、回動自在に設けられたローラで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  4. 前記ローラを、回転可能な解放状態と、回転しない固定状態とに切り換える回転固定機構をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  5. 前記爪先部材の後端が、踵部材に対して回動自在に接続されており、前記付勢手段が、爪先部分と踵部材の接続部分と、前記踵部材の接触部とを含む水平面よりも鉛直下方に向けて爪先部材が回動する向きに付勢力を与えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  6. 前記付勢手段が、爪先部材を回動させるモータと、該モータのトルク出力を制御するモータ制御部とから構成されており、前記モータ制御部が、床面に接触した爪先部材が床面に対して仮想的に弾性力を付与するように、モータのトルク出力を制御することを特徴とする請求項5に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  7. 前記付勢手段が、一端が踵部材に固定され、爪先部材を回動させる方向に弾性力を蓄えた状態で爪先部材に他端が取り付けられた弾性体であり、前記付勢手段によって姿勢変更する爪先部材を、踵部材に対して所定の姿勢となるように姿勢を係止する係止部材を備えていることを特徴とする請求項5に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  8. 前記弾性体が、板バネであることを特徴とする請求項7に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  9. 前記爪先部が、踵部材に対して、前記水平面よりも鉛直上方に向けて回動可能に接続されており、前記爪先部材を、前記水平面よりも鉛直上方において踵部材に対して所定以上の角度に回動することを抑止する抑止部材を備えていることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  10. 前記爪先部材の後端と踵部材との接続部が、爪先部材を踵部材に対して相対的に鉛直上下方向を含む向きについて移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  11. 前記接続部が、鉛直上下方向を含む向きに摺動自在に設けられた摺動構造を備えており、前記付勢手段が、前記摺動構造により摺動する爪先部の後端を、踵部材に対して相対的に鉛直下方成分を含む方向について付勢するものであることを特徴とする請求項10に記載の脚式移動型ロボットの足平構造。
  12. 体幹と、該体幹に一端が各々接続された複数の脚部とを備えた、床面を歩行する脚式移動型ロボットであって、
    前記複数の脚部の他端に設けられた足平部分が、
    歩行時に床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、
    前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、
    爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、を備え、
    歩行動作時において、踵部材の接触部が接触した後に、爪先部材の前端が床面に接触し、前記爪先部材が、付勢手段に与えられる付勢力に反するように、踵部材に対して相対的に姿勢変更することを特徴とする脚式移動型ロボット。
  13. 前記脚部が体幹左右に設けられており、2足歩行により歩行動作を行うことを特徴とする請求項12に記載の脚式移動型ロボット。
  14. 前記体幹部分に、人間が搭乗可能に設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の脚式移動型ロボット。
  15. 体幹と、該体幹に一端が各々接続された複数の脚部とを備えた、床面を歩行する脚式移動型ロボットの歩行制御方法であって、
    脚部先端に設けられた足平が、
    歩行時に床面に接触する接触部を底面に有する踵部材と、
    前端が自由端であり、後端が前記踵部材の接触部よりも前方において、前記踵部材に対して相対的に姿勢変更が可能に接続された爪先部材と、
    爪先部分の前端を、鉛直下方成分を含む方向に姿勢変更するように付勢力を与える付勢手段と、を備えており、
    遊脚状態の脚部を、足平に備えられた踵部材の接触部を床面に接触させ、
    次いで爪先部材の前端を床面に接触させ、
    床面に接触した爪先部材の姿勢を変更させつつ足平裏面全体を床面に近づける際に、爪先部材の床面に接触した部分を床面に対して摺動させるとともに、爪先部材の姿勢を変更する動きに反する方向に付勢力を与え、
    足平裏面全体を床面に面接触させて、支持脚に切り換えることを特徴とする脚式移動型ロボットの歩行制御方法。
  16. 足平裏面全体を床面に面接触させた後に、爪先部材の床面に接触した部分と床面との摩擦力を高める工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の脚式移動型ロボットの歩行制御方法。
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