JP2000317551A - 金 型 - Google Patents

金 型

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JP2000317551A
JP2000317551A JP11126922A JP12692299A JP2000317551A JP 2000317551 A JP2000317551 A JP 2000317551A JP 11126922 A JP11126922 A JP 11126922A JP 12692299 A JP12692299 A JP 12692299A JP 2000317551 A JP2000317551 A JP 2000317551A
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die
upper die
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Toshiki Miyazawa
俊喜 宮沢
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Hidaka Seiki KK
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Hidaka Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上型にパンチ等の加工具を固着する際に手で
加工具を押さえたり、上型ダイセット全体を引っ繰り返
したりといったことをせずに加工具固着時の作業効率を
上げ、且つ金型の小型化を図ることができ、金型を製造
する際の製造コストの低減を図ることができる金型を提
供する。 【解決手段】 少なくとも一方が上下動する上型ダイセ
ットおよび下型ダイセットと、上型ダイセットおよび下
型ダイセットのそれぞれの対向する位置に設けられた上
型32および下型とを備え、上型32にパンチあるいは
ダイ等の加工具30を固着する際に、加工具30の落下
を防止する加工具の仮止め機構が設けられた金型であっ
て、上型32に形成された加工具30の装着部30aが
挿入される挿入穴36に加工具30の装着部30aを挿
入した際に、挿入穴36の内壁面と加工具30の装着部
30aの外壁面との間で、加工具30の装着部30aが
挿入穴36から抜け落ちないように両面間で弾発すべく
挿入された弾性部材38が設けられていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上型にパンチある
いはダイ等の加工具を固着する際に、該加工具の落下を
防止する加工具の仮止め機構が設けられた金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に、金型の一例として熱交換器を構
成する熱交換器用フィンを製造する熱交換器用フィン製
造用金型を示す。ここで示す熱交換器用フィン製造用金
型10(以下、単に金型という)は、いわゆるドロー方
式によって熱交換器用フィンを製造する金型であって、
図面左側から右側方向に移送される図示しない金属製の
薄板に、円錐台状の容器部を形成して徐々にこの容器部
の径を縮径しつつ高さを高くするドロー工程aと、所定
高さの容器部に透孔を穿設すると共にバーリング加工を
施すピアス工程bと、カラーの先端部にフランジを形成
するリフレア工程cとを含むように構成されている。な
お、図6では、リフレア工程cよりも後段のサイドトリ
ム工程などは省略して図示している。
【0003】金型10は、少なくともどちらか一方が上
下動可能に設けられている上型ダイセット12および下
型ダイセット11と、上型ダイセット12および下型ダ
イセット11に対向して上型15および下型25とを具
備している。上型15および下型25は、上述した各工
程において異なる型を用いており、それぞれの工程にお
いて各加工に合わせたパンチおよびダイがそれぞれの工
程の上型15または下型25に固着されている。
【0004】図7に、図6に示したピアス工程bの上型
部分について、部品の一部を省略して拡大したところを
図示する。上型ダイセット12のピアス工程bが存する
位置には、図示しない金属製の薄板に透孔を穿設するた
めのピアスパンチ16(以下、単にパンチという)を有
する上型15が固着されている。上型15は、パンチ1
6の上方部分の装着部16aが挿入されているパンチプ
レート13と、パンチプレート13の上面と上型ダイセ
ット12との間に設けられたバックプレート9と、パン
チプレート13の下面側に設けられてパンチ16を保持
するダイプレート14とから構成されている。ダイプレ
ート14には、パンチ16の下方側の周囲を覆うダイ8
が設けられている。上型15にパンチ16を固着するに
は、まずパンチ16の装着部16aをパンチプレート1
3に形成されている挿入穴18内に挿入し、この後にパ
ンチプレート13の下面にダイプレート14を取り付け
ることによって行われる。なお、パンチ16には、下方
側が小径となるように段差部17が形成されており、こ
の段差部17の下面側にダイプレート14が当接するこ
とによって、パンチ16が挿入穴18から抜け落ちない
ように上型15に固定される。
【0005】上述したように、パンチ16を上型15に
固着するには、まず挿入穴18内にパンチ16の上方側
を挿入しておき、その後にダイプレート14によってパ
ンチ16を固着するようにしている。このため、金型1
0の製造時やパンチ16の交換時には、まずパンチ16
を挿入穴18内に挿入したときに、ダイプレート14を
パンチプレート13に取り付ける前にパンチ16が挿入
穴18から抜け落ちてしまわないように、パンチ16を
手で押さえつつダイプレート14をパンチプレート13
に取り付ける必要があった。しかし、金型10の上型1
5には、薄板の進行方向に直交する向きに複数のパンチ
16が設けられているために、複数のパンチ16を同時
にパンチプレート13の挿入穴18に挿入して落下しな
いよう人手により押さえることは困難である。したがっ
て、複数個のパンチ16を同時に固着する場合には、上
型15の下面側が上方を向くように上型ダイセット12
を引っ繰り返してからパンチ16をパンチプレート13
の挿入穴18内に挿入し、ダイプレート14をパンチプ
レート13に取り付けるようにする場合もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上型15にパンチ16
等の加工具を取り付ける場合にあっては、上述してきた
ように手でパンチ16を挿入穴18から落下しないよう
に押さえたり、あるいは上型ダイセット12ごと引っ繰
り返してからパンチ16を上型15に固着することによ
って、パンチ16を上型15に固着する際にパンチ16
が上型15から落下しないようにするパンチ16の仮止
めを行っている。しかし、挿入穴18に挿入したパンチ
16を手で押さえつつダイプレート14をパンチプレー
ト13に取り付けようとする作業は、上型15に対して
上を向きながら行う作業であるために作業に困難性が伴
い、また複数個のパンチ16を同時に押さえておくこと
ができず作業効率が悪いといった課題がある。また、上
型ダイセット12の下面が上方を向くように引っ繰り返
してからパンチ16を上型15に固着していけばパンチ
16の上型15からの落下も生じず、パンチ16の固着
自体は容易に行えるが、上型ダイセット12全体を引っ
繰り返さなくてはならず、金型10の製造やパンチ16
の交換作業全体の効率が悪くなるといった課題がある。
【0007】そこで発明者等は、上型にパンチを固着す
る際の作業効率を上げるという上記課題を解決すべく、
図8に示すようなパンチの仮止め機構について提案し
た。かかる仮止め機構20によれば、パンチプレート1
3の挿入穴18に突出するように、スプリング22によ
って保持された球体24が設けられ、この球体24によ
ってパンチ16が挿入穴18から抜けないように仮止め
をしている。球体24およびスプリング22は、パンチ
プレート13内を鉛直方向からやや傾斜して形成された
ロック穴21内に収納されており、スプリング22が圧
縮すると球体24が挿入穴18からロック穴21内へ引
き込まれるように設けられている。また、パンチ16の
装着部16aの側面には、球体24の下端部が挿入され
る凹部19が凹設されている。
【0008】挿入穴18にパンチ16を挿入していく
と、まずパンチ16の凹部19が成形されていない部位
によって球体24が上方に押圧され、スプリング22が
圧縮されて球体24が挿入穴18からロック穴21内へ
引き込まれる。そしてパンチ16が挿入穴18内に所定
の長さ挿入され、パンチ16の凹部19が球体24が設
けられている位置まで達すると、圧縮されていたスプリ
ング22が伸長して球体24がパンチ16の凹部19内
に収納される。このため、パンチ16を上型15に固着
する場合に、このような仮止め機構20がパンチプレー
ト13に設けられていると、ダイプレート14が取り付
けられていない段階であっても球体24が凹部19内に
収納されるためにパンチ16が上型15から落下しない
ように仮止めすることができるのである。
【0009】このような仮止め機構20では、パンチ1
6に球体24が進入する凹部19が形成されており、挿
入穴18内に球体24が挿入されれば、この球体24に
よってパンチ16の落下が防止される。しかし、ダイプ
レート14によってパンチ16を上型15に固着する前
にパンチ16の落下を防止する仮止め機構として、上述
したような球体24を用いた機構を採用すると、球体2
4やスプリング22を取り付けるために上型15が大型
化してしまい金型10の小型化が図れず、しかも仮止め
機構20自体が複雑化し、且つ部品点数が増えて金型1
0の製造コストが増加してしまうといった課題がある。
【0010】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされ、その目的とするところは、上型にパンチ等の加
工具を固着する際に手で加工具を押さえたり、上型ダイ
セット全体を引っ繰り返したりといったことをせずに加
工具固着時の作業効率を上げ、且つ金型の小型化を図る
ことができ、金型を製造する際の製造コストの低減を図
ることができる金型を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく検討した結果、パンチ等の加工具と加工具
が挿入される挿入孔との間にOリング等の弾性部材を圧
縮するようにして嵌挿すれば加工具の抜けを防止して仮
止めとなることを見出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、少なくとも一方が上下動する上型ダイセ
ットおよび下型ダイセットと、該上型ダイセットおよび
下型ダイセットのそれぞれの対向する位置に設けられた
上型および下型とを備え、前記上型にパンチあるいはダ
イ等の加工具を固着する際に、該加工具の落下を防止す
る加工具の仮止め機構が設けられた金型であって、前記
上型に形成された前記加工具の装着部が挿入される挿入
穴に、前記加工具の装着部を挿入した際に、前記挿入穴
の内壁面と前記加工具の装着部の外壁面との間で、前記
加工具の装着部が前記挿入穴から抜け落ちないように両
面間で弾発すべく挿入された弾性部材が設けられている
ことを特徴としている。この構成を採用することによっ
て、パンチを上型に固着する場合に加工具の上型からの
落下を防止するように手で押さえておかなくともよく、
加工具を上型に固着する場合の作業効率を上げることが
できる。また、仮止め機構を簡略化して、部品点数も削
減できるので金型の製造コストの削減をも図ることがで
きる。また、前記加工具の所定位置には、前記弾性部材
を収納して装着される装着溝が設けられることで、弾性
部材の加工具への装着を容易に行うことができ、また弾
性部材が加工具から外れてしまうことを防止することが
できる。さらに、前記弾性部材は、Oリングとしてもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1に加
工具の一例としてのパンチを上型に装着した状態を示
し、図2には上型にパンチを上型に装着する前の状態を
示している。なお、この図1および図2で示したパンチ
30は、従来の技術で説明したように、熱交換器用フィ
ンを製造する際に金属製の薄板に円錐台状に形成された
容器部の頂部に透孔を穿設するためのピアス工程に設け
られているピアスパンチである。32は上型である。上
型32は、上型ダイセット(図示せず)の下面側に設け
られており、この上型ダイセットの上下動に伴って、図
示しない下型と型閉じして金属製の薄板を加工すべく上
下動する。下型は、上型ダイセットの下方側に設けられ
た下型ダイセットに設けられている(図示せず)。
【0013】上型32はパンチ30が装着される挿入穴
36が形成されているパンチプレート33と、このパン
チプレート33の下面側に設けられているダイプレート
35と、上型ダイセット(図示せず)の下面に取り付け
られたバックプレート31とから構成されている。ダイ
プレート35は、後述するパンチ30の段差部30cに
当接するように設けられており、パンチ30が抜け落ち
ないようにパンチ30を上型32に固定する役割を有す
る。また、ダイプレート35には、パンチ30のピアス
部30bの周囲に所定の隙間をおいて円筒状のダイ39
が装着されている。ダイ39には外方へ突出する突部3
9aがダイプレート35からの抜け止めとして設けられ
ている。
【0014】次いで、パンチ30の形状について説明す
る。パンチ30は全体として断面が円形である円柱状で
ある。パンチ30の上方側に位置している大径の部位が
挿入穴36内に挿入される装着部30aである。また、
パンチ30の下方側は装着部30aよりも小径に形成さ
れ、図示しない薄板を貫通して透孔を穿設するためのピ
アス部30bに形成されている。このピアス部30b
は、ダイプレート35内のダイ39の円筒状の内部を通
って上型32から下方に向けて突出する。また、装着部
30aとピアス部30bとの間には段差部30cが形成
されている。装着部30aの中途には、弾性部材の一例
たるOリング38が仮止め機構として装着されている。
Oリング38は、装着部30aに凹設された装着溝40
内に収納されることでパンチ30に装着されている。こ
のOリング38は、ゴム製であって弾性変形可能であ
る。また、Oリング38が装着溝40内に収納された場
合に、Oリング38の外径は装着部30aよりも大径と
なるように形成されている。
【0015】パンチ30には、上下方向を貫通してエア
吹き出し穴45が穿設されている。エア吹き出し穴39
は、パンチ30が挿入穴36内に挿入されて装着された
際に、バックプレート31に穿設されているエア導入孔
41に連通するように形成されている。このため、パン
チ30の下方側の先端部のエア吹き出し穴45からは、
エア導入孔41から導入されたエアを下方に吹き出させ
ることができる。このパンチ30から吹き出すエアは、
パンチ30が透孔を穿設した際に発生するスクラップ等
を吹き飛ばすためのものである。
【0016】次に、図2に基づいてパンチ30を上型3
2へ固着するところについて説明する。パンチ30の装
着部30aの外径Aは、パンチプレート33に形成され
ている挿入穴36の内径とほぼ等しくなるように形成さ
れている。つまり、この場合挿入穴36の内径も径Aに
形成されている。また、装着部30aの中でもOリング
38が装着されている部分、つまりOリング38の外径
は挿入穴36の内径よりも若干大きく径Bとなるように
設けられている(B>A)。つまり、装着部30aを挿
入穴36内に挿入した場合には、Oリング38の外径か
ら挿入穴36の内径を引いた分、B−AだけOリング3
8が圧縮することとなる。
【0017】上述したようにパンチ30が上型32の挿
入穴36内に挿入されると、Oリング38は挿入穴36
の内壁面に押圧されてB−A分だけ圧縮されて弾性変形
する。このため、Oリング38は、変形された応力によ
って挿入穴36の内壁面を押圧する。このようなOリン
グ38をパンチ30の装着部30aに取り付けたことに
よって、Oリング38は装着部30aと挿入穴36の内
壁面との間で弾発してパンチ30の自らの重量によって
は挿入穴36内からは抜けないようにできる。このよう
に一旦パンチ30が挿入穴36内に挿入されれば、Oリ
ング38によりパンチ30の抜けが防止され、パンチ3
0が挿入穴36から落下しないように押さえておく必要
がない。その後、ダイプレート35がパンチプレート3
3の下面側に取り付けられることによりパンチ30の段
差部30cがダイプレート35に当接するため、パンチ
30の上型32への固着が完了する。
【0018】次に、図3および図4に、本発明の第2の
実施例について示す。なお、上述してきた実施例と同一
の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略す
る。本実施例では、パンチ50が挿入される挿入穴42
内に、パンチ50の仮止め機構である弾性部材の一例と
してのOリング44が装着されている。挿入穴42は上
型32を構成するパンチプレート33に設けられてい
る。また、このパンチ50は全体として断面が円形であ
る。パンチ50には、上方側に形成されて挿入穴42内
に挿入される部位である装着部50aと、下方側に装着
部50aよりも小径に形成され、図示しない薄板を貫通
して透孔を穿設するためのピアス部50bとが形成され
ている。また、装着部50aとピアス部50bとの間に
は段差部50cが形成されている。
【0019】パンチ50の仮止め機構であるOリング4
4は、パンチプレート33の挿入穴42の内壁面に外方
に向けて凹設されて成る収納溝46内に収納されて設け
られている。また、Oリング44の内径Cは、挿入穴4
2の内壁面よりも内方に突出するような径になるように
設けられている。すなわち、Oリング38の内径Cはパ
ンチ50の装着部50aの外径Aよりも小径となるた
め、Oリング38が装着された挿入穴42内にパンチ5
0を挿入した場合にあっては、Oリング44によってパ
ンチ50の装着部50aが締めつけられ、パンチ50は
自らの重量では落下しない程度に保持される。この実施
例のように、パンチ50を上型32に固着する際に、O
リング44を予め挿入穴42内に装着しておけば、パン
チ50が挿入穴42から落下しないように押さえておく
必要がなく、パンチ50がOリング44に締めつけられ
ることで挿入穴42からの抜けを防止して、後はダイプ
レート35をパンチプレート33の下面に取り付けるだ
けでパンチ50の固着ができる。パンチ50の上型32
への固着は、パンチ50の段差部50cがダイプレート
35に当接することで行われる。
【0020】なお、上述してきた2つの実施例では、パ
ンチ等の加工具の形状は断面が円形となるようなものに
ついて説明してきた。しかし、図5に示すように、本発
明の仮止め機構はパンチの断面が円形だけでなく、断面
が多角形のパンチについても良好に用いることができ
る。図5(a)は断面視が正方形のパンチを示したもの
であり、図5(b)は断面視が正六角形のパンチについ
て示したものである。このように断面が多角形のパンチ
60および62の、図示しない上型の挿入穴内に挿入さ
れる部位である装着部の周囲にOリング64を装着する
ことによって、パンチ60および62は、多角形の各面
をずらして挿入穴に挿入してもよいこととなりパンチの
挿入穴への挿入時の手間を省くことができる。
【0021】すなわち、パンチの装着部が多角形の場合
には、パンチプレートの挿入穴の径もパンチの装着部に
合わせて多角形に形成されており(図示せず)、従来の
技術で説明したように球体をパンチの装着部に嵌め込ん
で仮止めする仮止め機構では、球体が収納される凹部が
形成された面と、挿入穴の球体が存する面の位置とを合
わせてパンチを挿入穴に挿入しなくてはならなかった。
これに対し、本発明にかかるOリングを装着したパンチ
はそのような手間を省き、パンチの各面とが挿入穴の各
面とがどの位置に対応していようとも挿入できる。この
ため、本発明を採用すれば、断面が多角形の加工具を上
型に固着する場合においては従来の技術と比較して固着
作業の時間短縮を図ることができるのである。
【0022】また、仮止め機構が採用される加工具につ
いてはパンチあるいはダイに限られることはなく、例え
ば薄板の位置決めを行うパイロットピン等であってもよ
い。
【0023】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る金型によれば、少なくとも
一方が上下動する上型ダイセットおよび下型ダイセット
と、上型ダイセットおよび下型ダイセットのそれぞれの
対向する位置に設けられた上型および下型とを備え、上
型にパンチあるいはダイ等の加工具を固着する際に、加
工具の落下を防止する加工具の仮止め機構が設けられた
金型であって、上型に形成された加工具の装着部が挿入
される挿入穴に、加工具の装着部を挿入した際に、挿入
穴の内壁面と加工具の装着部の外壁面との間で、加工具
の装着部が挿入穴から抜け落ちないように両面間で弾発
すべく挿入された弾性部材が設けられていることを特徴
としている。この構成を採用することによって、パンチ
を上型に固着する場合にパンチの上型からの落下を防止
するように手で押さえたり、上型ダイセット全体を引っ
繰り返したりしなくともよく、パンチを固着時する作業
の効率を上げることができる。また、仮止め機構を簡略
化でき、部品点数も削減できるので金型の製造コストの
削減を図ることができ、上型を小型化するという要請に
応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型でパンチが上型に固着されて
いるところを示す上型の断面図である。
【図2】図1に示したパンチを上型に固着しようとして
いるところを示す説明図である。
【図3】金型の他の実施例によりパンチを上型に固着し
たところを示す上型の断面図である。
【図4】図3に示したパンチを上型に固着しようとして
いるところを示す説明図である。
【図5】パンチの断面を多角形にした場合のパンチの断
面図である。 (a)パンチの断面が正方形である場合。 (b)パンチの断面が正六角形である場合。
【図6】金型の一例としての熱交換器用フィン製造用金
型の部分断面図である。
【図7】従来の、パンチが上型に固着されているところ
を示す上型の断面図である。
【図8】パンチを上型に固着させる際に、球体によって
仮止めを行うことができる上型の断面図である。
【符号の説明】
30,50,60,62 パンチ 31 バックプレート 32 上型 33 パンチプレート 35 ダイプレート 36,42 挿入穴 38,44,64 Oリング 39 ダイ 40,46 装着溝 41 エア導入孔 45 エア吹き出し穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が上下動する上型ダイセ
    ットおよび下型ダイセットと、該上型ダイセットおよび
    下型ダイセットのそれぞれの対向する位置に設けられた
    上型および下型とを備え、 前記上型にパンチあるいはダイ等の加工具を固着する際
    に、該加工具の落下を防止する加工具の仮止め機構が設
    けられた金型であって、 前記上型に形成された前記加工具の装着部が挿入される
    挿入穴に前記加工具の装着部を挿入した際に、前記挿入
    穴の内壁面と前記加工具の装着部の外壁面との間で、前
    記加工具の装着部が前記挿入穴から抜け落ちないように
    両面間で弾発すべく挿入された弾性部材が設けられてい
    ることを特徴とする金型。
  2. 【請求項2】 前記加工具の所定位置には、前記弾性部
    材を収納可能な溝部が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の金型。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、Oリングであることを
    特徴とする請求項1または2記載の金型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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