JP2000316979A - ステント - Google Patents

ステント

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JP2000316979A
JP2000316979A JP12855399A JP12855399A JP2000316979A JP 2000316979 A JP2000316979 A JP 2000316979A JP 12855399 A JP12855399 A JP 12855399A JP 12855399 A JP12855399 A JP 12855399A JP 2000316979 A JP2000316979 A JP 2000316979A
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JP
Japan
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stent
tube body
main body
rib
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP12855399A
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English (en)
Inventor
Kazuya Ishihara
和也 石原
Mitsuo Sasagawa
満夫 笹川
Takashi Waki
崇 脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Systems Corp
Original Assignee
Fuji Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入後の抜去が比較的簡単に行え、全体の肉
厚を薄くしても金属製ステントのような拡張力が継続で
きるとともに、捻じれにも強いステントを提供するこ
と。 【解決手段】 気管、気管支或いは食道などの管状器官
の内腔の確保や再狭窄を防止するために挿入するステン
トであって、中空のチューブ本体2を具え、このチュー
ブ本体の外周面のほぼ全体に格子状のリブ5が設けられ
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気管、気管支
(主気管支)或いは食道などの管状器官の内腔が狭窄を
起こし或いは閉塞した場合のその部位に挿入留置して、
内腔の確保を行うとともに、その部位が再狭窄を起こす
ことを防止するために用いるステントに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のステントとしては、特開
昭61−87540号公報に見られるような細い金属線
をばね状に編み、自己拡張力を持たせたものが、拡張力
も強くまた挿入が容易なために広く使われている。この
金属製ステントはそれ自身の持つ拡張力によって金属線
を組織に食い込ませるようにして病変部に固定されるの
で、簡単には抜去出来ない構造となっており、そのため
に必要に迫られて抜去する際には患者だけでなく術者に
とっても大変なストレスとなっていた。
【0003】このようなことから組織に対する許容性に
優れ、留置後の抜去が比較的容易に可能なシリコーンゴ
ム製のステントが特許2740030号公報によって提
唱されている。
【0004】しかしながら、前記従来シリコーンゴム製
のステントは病変部(狭窄部)の範囲に合わせて長さを
調節(短く)できる反面、挿入用の外套管に入れる際
に、その外周面に設けられているリブ(突起)によって
嵩が大きくなること、および挿入後の腔を大きくするた
めにステントの肉厚が薄くなる傾向にあり、捻じれなど
に弱いという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記のような従来の問題点を解決し、挿入後の抜去が比較
的簡単に行え、全体の肉厚を薄くしても金属製ステント
のような拡張力が継続できるとともに、捻じれにも強い
ステントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、気管、気管支或いは食道などの
管状器官の内腔の確保や再狭窄を防止するために挿入す
るステントであって、中空のチューブ本体を具え、この
チューブ本体の外周面のほぼ全体に格子状のリブが設け
られていることを特徴とする。請求項2の発明は、請求
項1において、チューブ本体の外周面及び内周面にシリ
コーンレジン、フッ素樹脂、ポリパラキシリレン、ポリ
パラキシリレンの誘導体のいずれかから選択される物質
のコーティングが施されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図面を
参照して説明する。図1ないし4はこの実施の形態のス
テントを示し、このステント1はシリコーンゴムなど生
体適合性を有する材質からなる中空のチューブ本体2を
具えている。チューブ本体2は一端開口部及び他端開口
部が内腔3と連通し、その長さLが約50mm、内径dが約
12mm、外径Dが約15mm、硬さ40〜80(JIS−A)に形
成されている。チューブ本体2の外周面には同材質から
なる複数本のリブ5が格子状に一体に設けられている。
リブ5は1本1本がチューブ本体2の一端部に設けた環
状リブ6の円周方向任意の点から始まり他端部に設けた
環状リブ7の円周方向任意の点で終了するように周方向
に240°捻じれた状態で斜設されている。リブ5は図4
に示すように幅Wが約2mm、厚みtが約1mmに形成され
ている。リブ6,7はリブ5と厚みは同じであるが、幅
は小さくなっている。チューブ本体2の外周面及び内周
面にはシリコーンレジン、フッ素樹脂、ポリパラキシリ
レン、ポリパラキシリレンの誘導体のいずれかから選択
される物質のコーティングが施されていて、痰などの分
泌物の付着や肉芽の形成による再狭窄を予防することが
できるようになっている。図1で8はとば口である。
【0008】使用に際しては、まず狭窄部をレーザー照
射などによってステント1を挿入できる程度に患部の腔
を確保し、ステント1を図5に示すように折り畳み、図
示しない外套管へ挿入した後、これも図示しない気管支
鏡などを用いて確保した患部へ挿入し、外套管からステ
ント1を出す。これによりそれまで折畳まれていたステ
ント1が開いて留置され、患部の腔が確保される。この
とき、リブ5,6,7は、組織に食い込もうとするア
ンカー(錨)のような働き、外套管から出したときに
元の形状に戻ろうとする働き、ステント1を押し潰そ
うとする力や、捻じろうとする力を打ち消そうとする支
柱としての働きをし、さらにリブ5同士によって作ら
れる空間9(凹み:図1参照)が吸盤のように組織に密
着する働きもあり、〜の総合的な結果として、従来
の金属ステントのような拡張力が継続でき、チューブ本
体2の肉厚を薄くしても、捻じれなどに対しても容易に
は変形しない。しかも、確保した患部の腔が小さく、ス
テント1が完全に開ききらない場合であっても、リブ
6,7がチューブ本体2の外周を囲むように設けてある
ので、とば口8が開き、そこから図示しない拡張用バル
ーンカテーテルを挿入して、腔を広げ、ステント1が完
全に開いた状態で留置をすることができる。
【0009】また、とば口8にはリブ5,6,7が存在
しておらず、チューブ本体2はコシがないため、留置し
た際の拡張力によって、組織(患部)を拡張させたとき
に組織がチューブ本体2の内腔3側へ食い込むのを防
ぎ、ステント端部の接触による刺激が少なく、肉芽の形
成を緩やかなものとすることができる。
【0010】尚、前記実施の形態は好ましい一例を記載
したに過ぎず、患者の体格、患部の大きさなどに合わせ
てステント1のチューブ本体2の内径・外径・長さ・硬
さ、或いはリブ5の幅・厚み・周方向の捻じれの角度な
どを変更することは可能である。また原料となるシリコ
ーンゴムに硫酸バリウムなどを混合して、X線造影性な
どを持たせてもよいし、ポリ乳酸のような生体吸収性材
料を使用するなど、実施に際しては請求項に記載した範
囲において種々にその設計を変更、修正することができ
る。
【0011】
【発明の効果】請求項1,2の発明は前記のような構成
からなるので、従来のステントに比べ、挿入後の抜去を
比較的簡単に行うことができる。また全体の肉厚を薄く
しても金属製ステントのような拡張力が維持できるとと
もに、捻じれに対しても強い効果を発揮することができ
る。請求項2の発明はさらに痰などの分泌物の付着や、
肉芽の形成を予防する効果が向上するという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態のステントを示す正面
図である。
【図2】図1のA−A線に沿う縦断側面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う部分拡大断面図である。
【図5】同上のステントを外套管へ挿入し易くするため
に折畳んだ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ステント 2 チューブ本体 3 内腔 5,6,7 リブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月28日(2000.1.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、気管、気管支或いは食道などの
管状器官の内腔の確保や再狭窄を防止するために挿入す
るステントであって、シリコーンゴムからなる中空のチ
ューブ本体を具え、このチューブ本体の外周面のほぼ全
体に該チューブ本体と同材質からなるリブが複数本、格
子状に一体に設けられ、これらリブは1本1本がチュー
ブ本体の一端部の円周方向任意の点から他端部の円周方
向任意の点に向けて周方向に240°捻じれた状態で斜設
され、リブ同士で凹みが形成されるように構成されてい
ることを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1にお
いて、チューブ本体の外周面及び内周面にシリコーンレ
ジン、フッ素樹脂、ポリパラキシリレン、ポリパラキシ
リレンの誘導体のいずれかから選択される物質のコーテ
ィングが施されていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】尚、前記実施の形態は好ましい一例を記載
したに過ぎず、患者の体格、患部の大きさなどに合わせ
てステント1のチューブ本体2の内径・外径・長さ・硬
さ、或いはリブ5の幅・厚み・などを変更することは可
能である。また原料となるシリコーンゴムに硫酸バリウ
ムなどを混合して、X線造影性などを持たせてもよい
し、ポリ乳酸のような生体吸収性材料を使用するなど、
実施に際しては請求項に記載した範囲において種々にそ
の設計を変更、修正することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇 崇 神奈川県横浜市戸塚区秋葉町472番地 富 士システムズ株式会社研究所内 Fターム(参考) 4C097 AA17 AA18 BB01 CC01 CC03 DD04 EE02 EE06 EE13 MM04 MM05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気管、気管支或いは食道などの管状器官
    の内腔の確保や再狭窄を防止するために挿入するステン
    トであって、中空のチューブ本体を具え、このチューブ
    本体の外周面のほぼ全体に格子状のリブが設けられてい
    ることを特徴とするステント。
  2. 【請求項2】 チューブ本体の外周面及び内周面にシリ
    コーンレジン、フッ素樹脂、ポリパラキシリレン、ポリ
    パラキシリレンの誘導体のいずれかから選択される物質
    のコーティングが施されている請求項1記載のステン
    ト。
JP12855399A 1999-05-10 1999-05-10 ステント Pending JP2000316979A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7338530B2 (en) 2003-11-24 2008-03-04 Checkmed Systems, Inc. Stent
JP2014527854A (ja) * 2011-07-25 2014-10-23 コスロヴァニネジャド, チャラムKHOSROVANINEJAD, Charam 腸内での制御された留置のための外科用装置
WO2022044488A1 (ja) * 2020-08-28 2022-03-03 株式会社カネカ チューブステント
US11871929B2 (en) 2017-10-19 2024-01-16 SafeHeal SAS Complex surgical device for carrying out and protecting an anastomosis

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US11857191B2 (en) 2011-07-25 2024-01-02 Charam Khosrovaninejad Method of chirurgical treatment using a surgical anchor device
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WO2022044488A1 (ja) * 2020-08-28 2022-03-03 株式会社カネカ チューブステント

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Effective date: 20001213