JP2000316872A - 医療用マニピュレータシステム - Google Patents

医療用マニピュレータシステム

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JP2000316872A
JP2000316872A JP11128468A JP12846899A JP2000316872A JP 2000316872 A JP2000316872 A JP 2000316872A JP 11128468 A JP11128468 A JP 11128468A JP 12846899 A JP12846899 A JP 12846899A JP 2000316872 A JP2000316872 A JP 2000316872A
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JP11128468A
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English (en)
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Junichi Onishi
順一 大西
Toshihiko Suzuta
敏彦 鈴田
Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
Nobuaki Akui
伸章 安久井
Yasushi Takahashi
裕史 高橋
Kenichi Kimura
健一 木村
Yuichi Ikeda
裕一 池田
Hideyuki Adachi
英之 安達
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別な検知装置を設けることなく、各マニピュ
レータの過負荷状態を容易に検出して、マニピュレータ
間での干渉状態を速やかに回避することができる医療用
マニピュレータシステムの提供を目的としている。 【解決手段】本発明の医療用マニピュレータは、被検対
象を観察する観察手段または被検対象の処置を行なう処
置具の位置を制御するマニピュレータ68と、前記マニ
ピュレータを操作するための操作制御部6と、前記操作
部からの指示により前記マニピュレータの動作部を所定
の移動量移動させるための駆動信号を形成する駆動手段
3と、前記駆動手段の駆動信号によって移動された前記
マニピュレータの動作部の位置の変化量を検出する変化
量検出手段4と、前記変化量検出手段の検出結果と前記
操作部による指示または前記駆動手段からの駆動信号の
出力値とを比較して前記マニピュレータの動作状態を判
別する判別手段5とを備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マニピュレータシ
ステムに係わり、特に、内視鏡や処置具を搭載するとと
もに遠隔的な操作により動作して術者に代わって内視鏡
下手術を行なう医療用マニピュレータシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】腹壁等の体壁に穴を開け、この穴を通じ
て内視鏡や処置具を経皮的に体腔内に挿入することによ
り、その体腔内で様々な処置を行なう経皮的内視鏡下手
術は良く知られている。このような内視鏡下手術は、大
きな切開が必要なく、患者に負担をかけずに行なうこと
ができるため、近年盛んに行なわれるようになってきて
いる。
【0003】近年、内視鏡や処置具を搭載するとともに
遠隔的な操作により動作して術者に代わって前記内視鏡
下手術を行なう医療用マニピュレータシステムが提案さ
れている。図7にその医療用マニピュレータシステムの
概略図が示されている。図中、61は寝台62に載置さ
れて腹腔鏡下手術を受ける被検体である。この被検体6
1の腹部は、その内側の腹腔内に図示しない気腹針を用
いて炭酸ガスが送り込まれることによって、膨張されて
いる。また、被検体61の腹部には第1のトラカール6
3および第2のトラカール64が差し込まれ、その孔に
はそれぞれ内視鏡65および摘出等の処置を行なう処置
具66が挿入されている。
【0004】内視鏡65および処置具66は、第1のマ
ニピュレータ67および第2のマニピュレータ68によ
り、固定点T1および固定点T2で固定支持されてい
る。また、第1のマニピュレータ67および第2のマニ
ピュレータ68は、それぞれ取付位置O1および取付位
置O2に設置されている。
【0005】このような医療用マニピュレータシステム
によれば、術者は、内視鏡によりモニタに映し出された
腹腔内の患部の映像を見ながら、マニピュレータのアー
ムを遠隔的に操作して内視鏡および処置具を動作させる
ことにより、内視鏡下手術を行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記医療用
マニピュレータシステムにおいては、マニピュレータの
台数が多くなると、各マニピュレータ間の動作範囲が互
いに重なり合う。そのため、マニピュレータの動作状態
によっては、マニピュレータ同士が互いに干渉してしま
う場合がある。
【0007】このような問題に対して、例えば特開平8
−89506号公報では、基準位置の情報に基づいて各
マニピュレータを制御することにより、マニピュレータ
間での干渉を防止しようとしている。しかしながら、こ
の構成の場合、各マニピュレータの基準位置の情報を発
生させるために様々な検知装置が必要となるため、シス
テムが複雑且つ高価になるといった問題がある。
【0008】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、特別な検知装置を設
けることなく、各マニピュレータの過負荷状態を容易に
検出して、マニピュレータ間での干渉状態を速やかに回
避することができる医療用マニピュレータシステムを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された医療用マニピュレータは、被
検対象を観察する観察手段または被検対象の処置を行な
う処置具の位置を制御するマニピュレータと、前記マニ
ピュレータを操作するための操作部と、前記操作部から
の指示により前記マニピュレータの動作部を所定の移動
量移動させるための駆動信号を形成する駆動手段と、前
記駆動手段の駆動信号によって移動された前記マニピュ
レータの動作部の位置の変化量を検出する変化量検出手
段と、前記変化量検出手段の検出結果と前記操作部によ
る指示または前記駆動手段からの駆動信号の出力値とを
比較して前記マニピュレータの動作状態を判別する判別
手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1に記載された発明において、前記駆動手段による所
定の移動量が、前記駆動手段が前記マニピュレータに出
力する電流量によって定められることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載された発明は、請求
項1に記載された発明において、前記変化量検出手段
が、マニピュレータの動作部の回転量または移動量を検
知するセンサであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0013】図1〜図4は本発明の一実施形態を示して
いる。図1に示されるように、本実施形態に係る医療用
マニピュレータシステムは、所定の制御信号に基づいて
動作される多関節アームからなる少なくとも1つのマニ
ピュレータ68(図1には、1つのマニピュレータ68
のみが示されている)と、マニピュレータ68を遠隔的
に操作するための操作制御部6と、操作制御部6からの
操作情報に基づいてマニピュレータ68の動作を制御す
る制御系30とを備えている。なお、操作制御部6は操
作手段6a,6bを有している。また、図中、69は操
作制御部6を操作する術者である。
【0014】図1および図3に示されるように、マニピ
ュレータ68は、患部等の観察を行なうための内視鏡や
患部等の処置を行なうための処置具66を有している。
また、処置具66は、動作部としての処置部11と、処
置部11を屈曲・回転させるアクチュエータとしてのモ
ータ13と、処置部11の位置変化を検出するためのポ
テンショメータ16とを備えている。なお、図には1つ
のモータ13によって処置部11が動作されるように示
されているが、以下において、処置部11とは、マニピ
ュレータを構成する駆動アーム等の動作部を含めた総括
した概念を示すものとし、また、モータ13およびポテ
ンショメータ16とは、前記動作部を動作させるモータ
等のアクチュエータおよび前記動作部の位置の変化を検
出するポテンショメータ等の検知部を含めた総括した概
念をそれぞれ示すものとする。
【0015】図1および図2に示されるように、制御系
30は、操作制御部6に接続され且つ操作制御部6から
入力される操作信号に基づいてマニピュレータ68を動
作させるための制御信号を形成するマニピュレータ制御
回路1と、マニピュレータ制御回路1に接続され且つ制
御回路1からデジタル信号として送られる制御信号をア
ナログ信号に変換するためのD/A変換器2と、D/A
変換器2とマニピュレータ68とに接続され且つマニピ
ュレータ68を動作させるための駆動信号を形成するマ
ニピュレータ駆動手段3とを備えている。
【0016】マニピュレータ駆動手段3は、D/A変換
器2から入力される前記制御信号に基づいて、操作手段
6a,6bの操作に対応した動作をマニピュレータ68
に行なわせるべく駆動信号を形成し、これをマニピュレ
ータ68のアクチュエータに出力することによってマニ
ピュレータ68の動作部を動作させる。特に、本実施形
態において、マニピュレータ駆動手段3は、駆動電流を
供給するための電流供給源(電源)と、駆動電流を制御
する制御部と、供給された駆動電流を検知する検知部と
を備え、マニピュレータ制御回路1からD/A変換器2
を介して入力される制御信号に基づいてマニピュレータ
68に対する駆動電流の出力を制御する。この場合、制
御された駆動電流は、マニピュレータ駆動手段3から第
1の信号線14(図3参照)を介してマニピュレータ6
8のモータ13に出力され、これによって、操作手段6
a,6bの操作に対応した量だけ処置部11が動作され
る。
【0017】また、制御系30は、マニピュレータ68
のポテンショメータ16に第2の信号線15を介して接
続され且つ処置部11の位置の変化量を検知する変化量
検出手段4と、変化量検出手段4とマニピュレータ駆動
手段3とに接続され且つマニピュレータ68の動作状態
を判別する変化量判別回路5とを備えている。変化量判
別回路5は、マニピュレータ駆動手段3の前記検知部に
よって検知された駆動電流と変化量検出手段4によって
検出された処置部11の位置の変化量とを比較してマニ
ピュレータ68の動作状態を判別する。また、変化量判
別回路5は、マニピュレータ制御回路1に接続されてお
り、判別結果を制御回路1に出力する。
【0018】次に、上記構成の医療用マニピュレータシ
ステムの動作について説明する。
【0019】図1に示すように、術者65は操作制御部
6の操作手段6a,6bを左右の手で持ち、テレビモニ
タ(図示せず)を見ながらマニピュレータ68の遠隔操
作を行なって内視鏡下手術を進めていく。この場合、操
作制御部6からの操作信号は、マニピュレータ制御回路
1に送られて数値データとして処理される。処理された
データは、制御回路1から制御信号となってD/A変換
器2に送られてデジタルアナログ変換された後、マニピ
ュレータ駆動手段3に送られる。
【0020】マニピュレータ駆動手段3は、D/A変換
器2から入力される制御信号に基づいて制御された駆動
電流をマニピュレータ68のモータ13に出力する。こ
れによって、操作制御部6の操作に対応した量だけ処置
部11が動作される。また、この時、マニピュレータ駆
動手段3からマニピュレータ68に出力される駆動電流
の出力値がマニピュレータ駆動手段3の前記検知部によ
って検出され、その検出値が変化量判別回路5に送られ
るとともに、マニピュレータ68の処置部11の位置の
変化量(本実施形態では、処置部11の移動量)が変化
量検出手段4を介して変化量判別回路5に送られる。
【0021】変化量判別回路5は、マニピュレータ駆動
手段3の前記検知部によって検知された駆動電流の出力
値と変化量検出手段4によって検出された処置部11の
位置の変化量とを比較して、マニピュレータ68が操作
制御部6の操作に対応した正しい動作を行なっているか
否かを判断する。
【0022】変化量判別回路5で得られた判断結果はマ
ニピュレータ制御回路1に送られる。マニピュレータ制
御回路1は、変化量判別回路5からの判断結果と操作制
御部6からの操作信号とに基づいて制御信号を形成す
る。例えば、何らかのトラブルによってマニピュレータ
68が正常に動作していないという判断結果が変化量判
別回路5により得られた場合には、マニピュレータ66
を停止させるべくマニピュレータ制御回路1が制御を行
なう。
【0023】変化量判別回路5によるマニピュレータ6
8の動作状態の判別は例えば以下のようにして行われ
る。すなわち、例えば、マニピュレータ駆動手段3から
モータ13に対して図4の(a)に示される曲線A1の
ような駆動電流が与えられると、処置部11が図4の
(b)に示される曲線A1のようにその位置を緩やかに
変化させて目的の位置に到達するといった動作形態を考
えてみる。また、この場合、図4の(a)に示される直
線A2のような駆動電流が与えられると、処置部11の
位置が図4の(b)に示される直線A2のように変化
し、また、駆動電流が途中でA1からA2へ切り替えら
れると、それに伴って処置部11の位置の変化状態(変
化量)もA1からA2に切り替わるものとする。
【0024】このような動作形態において、マニピュレ
ータ66の処置部11が、図4の(a)に示される曲線
A1の駆動電流で制御されている最中に、何らかのトラ
ブルにより図4の(b)に示される曲線A1の移動軌跡
を辿らなかったと仮定する。例えば、時間tまでは処
置部11が正常に動作していたが、時間tで処置部1
1に何らかのトラブルが発生(例えば、処置部11が他
の物と接触)して、処置部11が時間t以降において
図4の(b)に示される水平線Bの軌跡を辿った(すな
わち、動かなくなった)と仮定する。この場合、モータ
13およびポテンショメータ16は空回りすることなく
ロックされた状態となり、駆動電流は図4の(a)に示
される曲線Bのように急激に増加し始める。このような
状況は、マニピュレータ駆動手段3の検知部および変化
量検出手段4によって検知されて変化量判別回路5に出
力される。そして、変化量判別回路5は、マニピュレー
タ駆動手段3の検知部を通じて、駆動電流が時間t
ら時間tまでの所定時間Δtの間でIからIへ異
常増加したことを認識するとともに、変化量検出手段4
を通じて、ポテンショメータ16のロック状態(角度デ
ータ)すなわち処置部11の位置が変化しないこと(す
なわち、処置部11が図4の(b)に示される水平線B
の軌跡を辿って動かなくなったこと)を認識し、これに
より、処置部11に異常が発生したと判断して、マニピ
ュレータ制御回路1に対してその判断結果を出力する。
これにより、マニピュレータ制御回路1は、例えば、処
置部11の動作を停止させるための制御信号を形成す
る。なお、この場合、変化量判別回路5は、所定時間Δ
tの間に駆動電流の変化量が所定のしきい値を越えた場
合にのみマニピュレータ駆動手段3からの検知情報を異
常情報として判断する。
【0025】以上説明したように、本実施形態の医療用
マニピュレータシステムでは、マニピュレータ駆動手段
3からマニピュレータ68に出力される駆動信号とマニ
ピュレータ68の動作部の位置の変化量とが変化量判別
回路5に入力され、これらの入力情報に基づいて変化量
判別回路5がマニピュレータ68の動作状態を判断する
とともに、その判断結果がマニピュレータ制御回路1に
フィードバックされるようになっている。したがって、
特別な検知装置を設けることなく、各マニピュレータの
過負荷状態を容易に検出して、マニピュレータ間での干
渉状態を速やかに回避することができる。
【0026】なお、上記実施形態では、マニピュレータ
68の動作異常(マニピュレータ同士の干渉)が検知さ
れると処置部11が停止されるが、その他の制御方法が
採用されても良い。すなわち、駆動電流の異常増加を判
断するための時間Δtを任意に変化させたり、所定時間
Δtの間の駆動電流の変化量のしきい値を任意に変化さ
せることによって、異常度合いに対する回避の方法を任
意に選択できるようにしても良い。具体的には、例え
ば、所定時間Δtの間の駆動電流の変化量が第1のしき
い値よりも小さい場合(すなわち、駆動電流の変化量の
異常度合いが小さい場合)には、処置部11が与えられ
た動作方向と反対の方向(干渉が回避される方向)に動
作するように駆動電流を供給し、また、駆動電流の変化
量が第1のしきい値よりも大きく第2のしきい値よりも
小さい場合(すなわち、駆動電流の変化量の異常度合い
が中程度の場合)には、マニピュレータ68に供給すべ
き駆動電流を減少させ、また、駆動電流の変化量が第2
のしきい値を越えた場合(すなわち、駆動電流の変化量
の異常度合いが大きい場合)には、駆動電流の供給を停
止して処置部11を停止させるようにしても良い。ま
た、上記実施形態では、処置部11を動作させる駆動手
段として、モータ13が採用されているが、リニアコイ
ルやプーリであっても構わない。また、ポテンショメー
タ16の代わりにエンコーダや磁気センサが使用されて
も良い。また、変化量判別回路5は、変化量検出手段4
の検出結果と操作制御部6による指示(操作信号)とを
比較してマニピュレータ68の動作状態を判別するよう
になっていても良い。
【0027】ところで、スレーブ側であるマニピュレー
タ68の動きはマスター側である操作制御部6の動きを
トレースしているため、マニピュレータ68同士が干渉
するということは、操作制御部6側で操作子同士が干渉
していることを意味する。したがって、マニピュレータ
68同士の干渉を防止するためには、操作制御部6側の
操作子同士の干渉を予め防止しておけば良いことにな
る。そこで、以下では、操作制御部6側での干渉を防止
するための手段について説明する。
【0028】図5に示されるように、操作制御部6に
は、術者が操作を行なうための操作子7,8が設けられ
ている。これらの操作子7,8は、操作制御部6に設け
られた互いに交わることがない溝9,10に沿って移動
するようになっている。また、操作子7が溝9に沿って
図5中A1からB1へと外側に移動すると、マニピュレ
ータ68側の処置具66の処置部11も図6の(a)に
示される内側位置から図6の(b)に示される外側位置
へと移動するとともに、操作子8が溝10に沿って図5
中A1からB1へと外側に移動すると、マニピュレータ
68側の処置具66の処置部12も図6の(a)に示さ
れる内側位置から図6の(b)に示される処置部11と
干渉しない逆方向の外側位置へと移動するようになって
いる。すなわち、マスター側が外側に移動する動きに同
期してスレーブ側が外側に移動するようになっている。
したがって、このような構成によれば、マニピュレータ
66の先端に設けられた処置部11,12同士が互いに
干渉しなくなる。
【0029】以上説明してきた技術内容によれば、以下
に示すような各種の構成が得られる。
【0030】1.体腔内の観察を行なう内視鏡または体
腔内で患者の処置を行なう処置具等を制御する複数のマ
ニピュレータユニットから構成された医療用マニピュレ
ータシステムにおいて、各マニピュレータを駆動させる
駆動手段と、体腔内に挿入される内視鏡または処置具の
変化量を検出する検出手段と、前記検出手段で得られた
値から、前記内視鏡または処置具が当接しているか、ま
たは、内視鏡または処置具に対して送信した命令が実行
されているかを判別する判別手段とからなることを特徴
とする医療用マニピュレータシステム。
【0031】2.マニピュレータを駆動させる駆動電流
を制御することにより、マニピュレータの移動量を制御
することを特徴とする第1項に記載の医療用マニピュレ
ータシステム。
【0032】3.前記変化量は、内視鏡または処置具の
移動量であることを特徴とする第1項に記載の医療用マ
ニピュレータシステム。
【0033】4.前記変化量は、内視鏡または処置具の
回転量であることを特徴とする第1項に記載の医療用マ
ニピュレータシステム。
【0034】5.前記移動量または回転量を計測する手
段は、エンコーダ、ポテンショメータ、磁気センサであ
ることを特徴とする第3項または第4項に記載の医療用
マニピュレータシステム。
【0035】6.患部等を観察する観察手段または患部
等の処置を行なう処置具等の位置を制御するマニピュレ
ータと、前記マニピュレータを操作するための操作部
と、前記操作部からの指示により前記マニピュレータの
動作部を移動させる駆動手段と、前記駆動手段により移
動された前記マニピュレータの動作部の位置の変化量を
検出する変化量検出手段と、前記変化量検出手段の検出
結果と前記操作部による指示または前記駆動手段による
所定の移動量とを比較して前記マニピュレータの動作状
態を判別する判別手段と、を備えていることを特徴とす
る医療用マニピュレータシステム。
【0036】7.前記駆動手段による所定の移動量は、
前記駆動手段が前記マニピュレータに出力する電流量に
よって定められることを特徴とする第6項に記載の医療
用マニピュレータシステム。
【0037】8.前記変化量検出手段は、前記駆動手段
に設けられた回転量または移動量を検知するセンサであ
ることを特徴とする第6項に記載の医療用マニピュレー
タシステム。
【0038】9.マニピュレータが複数設けられている
ことを特徴とする第6項に記載の医療用マニピュレータ
システム。
【0039】10.前記操作部には操作を行なうための
2つの操作子が設けられ、これらの操作子は互いに交わ
ることがない溝に沿ってそれぞれ移動され、操作子が溝
に沿って外側に移動する動きに同期して各操作子に対応
するマニピュレータの動作部が外側に移動することを特
徴とする第6項に記載の医療用マニピュレータ。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の医療用マ
ニピュレータシステムによれば、特別な検知装置を設け
ることなく、各マニピュレータの過負荷状態を容易に検
出して、マニピュレータ間での干渉状態を速やかに回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る医療用マニピュレー
タシステムの概略構成図である。
【図2】図1のシステムを構成する制御系のブロック図
である。
【図3】図1のシステムを構成するマニピュレータの処
置部を概略的に示した斜視図である。
【図4】図2の制御系による制御方法の一例を示した図
である。
【図5】医療用マニピュレータシステムの他の構成の操
作部を示す平面図である。
【図6】図5の操作部によって操作されるマニピュレー
タ側の処置部の斜視図である。
【図7】従来のマニピュレータシステムの概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1…マニピュレータ制御回路 3…マニピュレータ駆動手段(駆動手段) 4…変化量検出手段 5…変化量判別回路(判別手段) 6…操作部 68…医療用マニピュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 勝巳 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安久井 伸章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高橋 裕史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 池田 裕一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安達 英之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 3F059 AA10 BA02 BA10 CA01 CA06 DB01 DD01 DD08 FB12 3F060 AA10 BA09 HA32 HA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検対象を観察する観察手段または被検
    対象の処置を行なう処置具の位置を制御するマニピュレ
    ータと、 前記マニピュレータを操作するための操作部と、 前記操作部からの指示により前記マニピュレータの動作
    部を所定の移動量移動させるための駆動信号を形成する
    駆動手段と、 前記駆動手段の駆動信号によって移動された前記マニピ
    ュレータの動作部の位置の変化量を検出する変化量検出
    手段と、 前記変化量検出手段の検出結果と前記操作部による指示
    または前記駆動手段からの駆動信号の出力値とを比較し
    て前記マニピュレータの動作状態を判別する判別手段
    と、 を備えていることを特徴とする医療用マニピュレータシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段による所定の移動量は、前
    記駆動手段が前記マニピュレータに出力する電流量によ
    って定められることを特徴とする請求項1に記載の医療
    用マニピュレータシステム。
  3. 【請求項3】 前記変化量検出手段は、マニピュレータ
    の動作部の回転量または移動量を検知するセンサである
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレー
    タシステム。
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