JP2000316224A - 可撓性導体及び可撓性接続部材 - Google Patents

可撓性導体及び可撓性接続部材

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JP2000316224A JP11120709A JP12070999A JP2000316224A JP 2000316224 A JP2000316224 A JP 2000316224A JP 11120709 A JP11120709 A JP 11120709A JP 12070999 A JP12070999 A JP 12070999A JP 2000316224 A JP2000316224 A JP 2000316224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性が良好な可撓性導体及び可撓性接続部
材。 【解決手段】 導電帯部10は、帯状の銅箔1が厚さ方
向に積層されている。導電帯部10の積層方向両外側、
即ち銅箔1,1…の上下にステンレス鋼箔2a,2bが
夫々積層されている。従って、可撓性導体20は銅箔1
のみの可撓性導体よりも真空下で高い耐電圧を有し、絶
縁破壊を防止する。また、ステンレス鋼箔2a,2b
は、銅箔1と銅程度の弾性を有しているので、銅箔1の
変位を阻害することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧大電流が負
荷される二電路間を電気的に接続し、各電路の変位によ
る応力を吸収する可撓性導体及び可撓性接続部材に関
し、特に、高真空下で使用される、帯状の導体を積層し
た可撓性導体及び可撓性接続部材に関する。
【0002】
【従来の技術】受変電設備として広く用いられている開
閉装置は、接地容器の内部に遮断器、断路器、接地開閉
器などの要素機器を収容した構成になっている。要素機
器の中には例えば遮断器の接点開閉のように電路に変位
が生じるものがある。この遮断器と他の電路との間の接
続には可撓性を有する導体が使用される。これは、接続
された他の電路に遮断器の可動側電極の変位による不要
な応力や衝撃力を伝達させないためである。また可撓性
導体は、上述した接点開閉のような外部機械力による電
路の変位に対してだけでなく、温度変化による熱応力や
振動、さらに取り付け誤差による歪み応力を他の電路に
伝えないためにも使用されることがある。
【0003】可撓性導体に使用される材質には、開閉装
置が大電流を導通させるものであるため、抵抗率が低い
銅の使用が一般的である。この銅に可撓性を発現させる
ため、銅を細線状にして束ねたもの、又は箔状にして積
層したものが用いられる。可撓性導体を構成する個々の
線状導体または箔状導体は、長期間の使用により前者の
場合は素線のばらけ,飛び出し,断線などが生じ、後者
の場合は箔の不揃いな撓みが生じる。開閉装置は高電圧
で動作するため、このような不均一が生じた部位の先端
部位又は鋭利な部位には高電界が生じる。また、たとえ
長期使用に伴う形状変化がなくても、箔状導体の端部,
縁部などは高電界が発生し易い形状であり、このような
高圧充電部の高電界部と接地電位である容器壁面との間
で地絡放電が生じる虞がある。3相交流型の開閉装置の
場合、異相充電部の間の高電界部にて相関放電が生じる
虞もある。また容器内が絶縁ガス雰囲気の場合は、絶縁
破壊にいたらなくても部分放電が生じ、不純物ガスの発
生により絶縁性能が徐々に低下していく。
【0004】これを解決するために、可撓性導体の不均
一部分に高電界部を発生させない先行例として特開平1
−255410号公報が提案されている。図16は、その可撓
性導体の構造を示す部分断面図である。接続導体100
は、導体細線で形成された集合導体11により二電路間
の導通を果たしており、接続導体100の両端12,1
3は集合導体11が密集結束されて他の電路端末16,
17に夫々接続されている。集合導体11の外周にはそ
のほぼ全長にわたり、外面が平滑な筒状の導体製のシー
ルド部材21,22が集合導体11から適宜間隔を有し
て被覆されている。これらの部材は、全て絶縁ガス雰囲
気中に設置される。
【0005】また、このシールド部材21,22と集合
導体11との間に絶縁物を介装した構造の可撓性導体も
提案されている(公開実用平成1−86429 号公報)。こ
のような絶縁ガス雰囲気で使用される接続導体100
は、集合導体11を構成する個々の細線がばらけたり飛
び出した場合でも、シールド部材21,22によって導
体細線自身に高電界が発生しないようになっており、絶
縁破壊や部分放電の発生を抑制できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した如き導体製の
シールド部材の効果を詳述すると次の通りである。絶縁
ガス内の可撓性導体の周囲に接地導体が近接配置されて
おり、両者の間にシールド部材が存在しない場合は可撓
性導体の端部に高い電界が発生し、電界分布は不平等電
界となる。そして両者の間にシールド部材を介装した場
合は、可撓性導体の端部がシールド部材で覆われ、電界
分布は平等電界に近い状態になる。SF6 を代表とするガ
ス絶縁媒体の場合、平等電界分布下では高い絶縁性能を
発揮するが、不平等電界下では平等電界分布下ほどの絶
縁性能は現れない。従って、シールド部材の設置によっ
てガス絶縁の優れた特徴が引き出され、絶縁破壊や部分
放電が防止できることが判る。
【0007】一方、容器内の絶縁媒体にガスではなく圧
力10-6Torr程度の高真空を利用する場合がある。一般
に、高真空中の絶縁破壊特性は以下の点でガス中のそれ
と異なる。上述した構造のシールド部材を配して平等電
界を形成した場合、シールド部材表面上で最大電界の例
えば90%までの値をとる部分の面積は、シールド部材
を配さない場合の可撓性導体表面において最大電界の9
0%までの値をとる部分の面積よりも格段に大きくな
る。この最大電界とほぼ同等の電界を有する部分の面積
の増加は、絶縁破壊を引き起こす起点となる弱点因子の
数の増加を意味する。ガス中では、弱点因子数を増加さ
せてでも不平等電界を形成しない方が、結果的には絶縁
破壊特性、即ち絶縁破壊電圧が向上する。これに対し、
高真空中では、ガス中ほど平等電界でなくても良好な絶
縁破壊電圧を維持することができる。すなわち弱点因子
数をむやみに増加させず不平等電界のままにしておく方
が、絶縁破壊電圧が高くなる場合がある。
【0008】このように高真空下とガス下とでは平等電
界の程度、又は電極面積が破壊電圧に対して与える影響
の度合いが異なるために、ガス絶縁機器への適用を意図
した上述の先行例は、真空絶縁機器に対しては同様の効
果を発揮できないという問題があった。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、高真空下で使用される可撓性導体又は可撓性
接続部材の絶縁破壊を防止するために、絶縁補助帯,螺
旋導体,電界緩和シールド部又は絶縁部を適所に配し、
その結果、高真空下での耐電圧が向上し、真空放電を防
止して、機器の小寸法化の実現と信頼性を確保できる可
撓性導体及び可撓性接続部材を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る可撓性導
体は、複数の導電帯が積層され、二電路間を電気的に接
続する導電帯部と、該導電帯部の積層方向の両外側に夫
々配され、前記導電帯と略同程度の弾性を有する絶縁補
助帯とを備えることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る可撓性導体は、複数の導電
帯が積層され、二電路間を電気的に接続する導電帯部
と、前記導電帯よりも広い幅寸法を有し、幅方向の端縁
が前記導電帯よりも突出すべく前記導電帯の積層間に夫
々配された絶縁補助帯とを備えることを特徴とする。
【0012】第3発明に係る可撓性導体は、第1又は第
2発明において、導電帯は銅製であり、絶縁補助帯はス
テンレス鋼製であることを特徴とする。
【0013】また、第4発明に係る可撓性導体は、二電
路間を電気的に接続するための複数の導電帯を積層した
導電帯部を備え、該導電帯部は積層方向の中央側に両端
側よりも広い幅寸法を有する前記導電帯を配してあるこ
とを特徴とする。
【0014】第5発明に係る可撓性導体は、第4発明に
おいて、導電帯部は、導電帯の幅寸法を積層方向の両端
側から中央側に従って広くなしてあることを特徴とす
る。
【0015】第6発明に係る可撓性導体は、第4発明に
おいて、導電帯部は、積層方向の中央側に最も広い幅寸
法を有する複数の導電帯を配してあることを特徴とす
る。
【0016】第7発明に係る可撓性接続部材は、第1乃
至第6発明のいずれかの可撓性導体と、該可撓性導体の
外周に螺旋状に巻回され、その一端は前記可撓性導体の
端部に電気的に接続され、他端は自由端である螺旋導体
とを備えることを特徴とする。
【0017】第8発明に係る可撓性接続部材は、二電路
間を電気的に接続するための、複数の導電帯を積層して
なる可撓性導体と、導電帯の幅方向端面を覆い、積層方
向端面の前記導電帯を露出せしめる電界緩和シールド部
とを備えることを特徴とする。
【0018】第9発明に係る可撓性接続部材は、第1乃
至第6発明のいずれかに記載の可撓性導体と、導電帯の
幅方向端面を覆い、積層方向端面の前記導電帯を露出せ
しめる電界緩和シールド部とを備えることを特徴とす
る。
【0019】第10発明に係る可撓性接続部材は、第8
又は第9発明において、電界緩和シールド部は、導電帯
の長さ方向両端側に夫々配され、各電界緩和シールド部
は前記導電帯の幅方向両端面に夫々対向配置された導電
板であることを特徴とする。
【0020】第11発明に係る可撓性接続部材は、二電
路間を電気的に接続するための、複数の導電帯を積層し
てなる可撓性導体と、前記導電帯の幅方向端面に夫々対
向配置された絶縁部とを備えることを特徴とする。
【0021】第1発明の可撓性導体にあっては、例えば
銅箔のような導電帯を積層した導電帯部の積層方向両外
側に、ステンレス鋼製の絶縁補助帯を配することによ
り、可撓性導体と異電位部材(例えば容器壁面,異相高
圧充電部など)との間の絶縁を維持できる電圧を高くす
ることができる。これは、図3に示すように、高真空中
に置かれた二つの電極間の絶縁破壊電圧は、電極がステ
ンレス鋼である場合の方が銅である場合よりも高いため
である。
【0022】導電帯の積層による可撓性導体は、撓みが
生じる積層方向両外面及び導電帯の端縁で高い電界が生
じる。第1発明では、高い電界強度の部分に絶縁補助帯
を配することにより可撓性導体の耐電圧特性が向上し、
可撓性導体の絶縁破壊が防止される。また、絶縁補助帯
の弾性を導電帯のそれと同程度とすることにより、絶縁
補助帯が導電帯の変位を阻害せず、且つ絶縁補助帯が導
電帯から離れて変位することがない。この結果、可撓性
導体における絶縁破壊の発生が防止でき、機器の小寸法
化を図り、高信頼性を得ることができる。なお、絶縁補
助帯はステンレス鋼に限るものではなく、真空下の耐電
圧が導電帯よりも相対的に高く、且つ可撓性を有する導
体であれば良い。
【0023】第2発明にあっては、導電帯よりも絶縁補
助帯の幅を大きくすることにより、絶縁補助帯の幅方向
端縁が露出し、導電帯の端縁は絶縁補助帯の端縁よりも
内側に位置し、露出しない。このため導電帯の端縁では
高電界が発生せず、絶縁補助帯の端縁にのみ高電界が発
生するので、両者の幅が等しい従来の可撓性導体より
も、また絶縁補助帯を配さない可撓性導体よりも真空下
での耐電圧特性が向上する。
【0024】第3発明にあっては、導電帯を銅で、絶縁
補助帯をステンレス鋼で形成している。前述したとおり
ステンレス鋼は銅よりも真空下での耐電圧が高いので、
高電界が発生しても絶縁性が高い可撓性導体が得られ
る。
【0025】第4又は第5発明にあっては、複数の導電
帯を積層方向の中央部ほど幅広であるように積層してあ
るので、積層方向の両外側の導電帯は中央部よりも接地
電位導体からの距離が遠くなり、中央部よりも電界強度
が低くなる。これにより導電帯の真空下での耐電圧特性
が向上し、電界破壊が防止される。
【0026】第6発明にあっては、上記同様、積層方向
両外側の導電帯の電界強度が低くなり、絶縁破壊が防止
される。さらに、中央部の複数の導電帯の幅が一定であ
るので、幅が一定の導電帯の枚数を調節することによ
り、通電可能な電流の大きさが異なる可撓性導体に共通
に使用できる。
【0027】第7発明の可撓性接続部材にあっては、第
1乃至第6発明で述べたような耐電圧特性が向上される
構成、又は表面の電界強度を低減できる構成の可撓性導
体に、線状又は帯状の導体を螺旋状に巻回してあるの
で、可撓性導体に発生する表面の電界強度を低減でき
る。また、螺旋導体は螺旋状に巻回してあるので、可撓
性導体の変位に追従できる。
【0028】可撓性導体の全表面のうち電界強度が高く
なるのは導電帯の端部である。第8発明にあっては、導
電帯の幅方向の端面を電界緩和シールド部で覆うことに
より、可撓性接続部材の真空下での耐電圧を高め、絶縁
破壊を防止する。また第9発明にあっては、第1乃至第
6発明で述べたような耐電圧特性が向上される構成、又
は表面の電界強度を低減できる構成の可撓性導体に、導
電帯の幅方向端面を覆う電界緩和シールドを配してある
ので、さらに可撓性接続部材の耐電圧特性が向上する。
【0029】第10発明にあっては、電界緩和シールド
部は導体製であるので、電界緩和シールド部に高電界が
発生し、可撓性導体の電界強度が低減するので絶縁破壊
が防止される。
【0030】可撓性接続部材の導電帯の幅方向端面から
放電が生じる場合、この端面の電界強度が非常に高くな
って電界放出が生じ、その電子が相手側の導体へ加速さ
れながら移動することが放電の引き金になると考えられ
る。第11発明にあっては、導電帯の端縁部を絶縁部で
覆っているので、端縁部から放出された電界放出電子が
絶縁部で遮蔽され、相手側導体へ移動できない。これに
より真空放電が防止される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.本発明の実施の形態1による可撓性導体
を図に基づいて説明する。図1は実施の形態1に係る可
撓性導体20の斜視図、図2は図1のII−II線から見た
断面図である。図1に示すように、導電帯部10は、帯
状の銅箔1の数十枚が厚さ方向に所定の間隙を有して積
層されて形成されている。銅箔1は無酸素銅で形成され
ており、長さ150mm ,幅W50mm及び厚さ0.1mm を有して
いる。導電帯部10の積層方向両外側、即ち銅箔1,1
…の上下側にステンレス鋼箔2a,2b(絶縁補助帯)
が夫々積層されている。ステンレス鋼箔2a,2bは、
その長さ及び幅寸法は銅箔1と同一寸法である。また、
ステンレス鋼箔2a,2bの厚さは、銅箔1と同程度の
弾性を得る寸法、例えば本実施の形態では0.1mm に形成
されている。また図2に示すように、銅箔1及びステン
レス鋼箔2a,2bは、幅方向の端面を揃えて積層され
ている。なお、銅箔1の寸法は、通流電流の大きさ、接
続する二電路間の距離などにより適宜の値に設定される
ことが好ましく、上記寸法に限るものではない。
【0032】積層された銅箔1,1…及びステンレス鋼
箔2a,2bは、長さ方向の両端側で除々に間隔を狭め
て互いに接触せしめ、箔押さえ材3,3によって固着さ
れている。箔押さえ材3は、可撓性導体20が電流導通
部材であることから抵抗率の低い銅で形成されている。
箔押さえ材3の固着方法には、かしめによる固着,ネジ
締め又はボルト締めなどがあるが、高真空中での使用の
際はろう付けで固着する方法が好ましい。このろう付け
は、図示しない他の部材のろう付け工程時に同時に行な
っても良い。
【0033】箔押さえ材3の夫々は電路端末4,4の一
端に接続されている。電路端末4は図示しない他の電路
の一部で、例えば遮断器又は断路器が電路端末4の他端
に接続される。また図2に示すように、接地電位導体9
は、銅箔1及びステンレス鋼箔2a,2bの幅方向端面
に対向する位置に配されている。接地電位導体9は例え
ば真空容器の内壁面であり、図1では煩雑さを理由に省
略している。なお、図2では、接地電位導体9は銅箔1
及びステンレス鋼箔2a,2bの幅方向の片側のみに位
置しているが、両側に位置する場合もある。また、接地
電位導体9のかわりに他の可撓性導体の端部が配置され
ることもある。
【0034】以上の如き構成の可撓性導体20は、真空
下で動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間
に接続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じ
た際に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可
撓性導体が変位するようになっている。本実施の形態の
可撓性導体20は、高電界が発生する箇所である銅箔
1,1…の積層方向の上下を、ステンレス鋼箔2a,2
bで覆っている。図3は、距離5mm の準平等電界ギャッ
プのインパルス破壊電圧を10-6Torrの高真空下で測定し
た結果を示した棒グラフである。銅箔1を形成している
無酸素銅とステンレス鋼箔2a,2bを形成しているス
テンレス鋼とについて測定しており、縦軸は破壊電圧を
示している。このグラフから、ステンレス鋼が無酸素銅
の約1.3倍の破壊電圧を示していることが判る。この
耐電圧の大小関係は本実施の形態の箔の端部のような不
平等電界下でも同じである。
【0035】このように、真空下で銅よりも耐電圧が高
いステンレス鋼箔2a,2bで、導電帯部10の高電界
が発生する積層方向の上下箇所のみを覆っているので、
最大電界強度を有する面積が過大にならない。従って、
本実施の形態の可撓性導体20は銅箔1のみの可撓性導
体よりも高い耐電圧を有し、耐電圧特性を向上させる。
また、ステンレス鋼箔2a,2bは、銅箔1と銅程度の
弾性を有しているので、ステンレス鋼箔2a,2bが銅
箔1の変位を阻害することがなく、また、銅箔1から離
れて変位することもない。
【0036】従って、本実施の形態の可撓性導体20
は、真空下での耐電圧特性が良好であるので、接地され
た真空容器に対する地絡放電を防止できる。また3相交
流回路に使用された場合に近傍に配置した他相の充電部
との間の相間放電を防止できる。以上の結果、本実施の
形態の可撓性導体20を用いることにより、絶縁破壊に
対して信頼性が高く、また小寸法化された開閉装置を提
供することが可能となる。
【0037】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
る可撓性導体を図に基づいて説明する。図4は実施の形
態2による可撓性導体の断面図であり、図1のII−II線
に対応する側から見た断面図である。帯状の銅箔1の数
十枚が厚さ方向に所定の間隙を有して積層されており、
これら銅箔1の間に夫々挟まれる態様で、帯状のステン
レス鋼箔2cが積層されている。銅箔1,1…は導電帯
部10を形成し、ステンレス鋼箔2c,2c…は絶縁補
助帯を形成し、これらが交互に積層されて可撓性導体が
構成されている。
【0038】銅箔1は無酸素銅で形成されており、長さ
150mm ,幅(W1)50mm及び厚さ0.1mm を有している。
ステンレス鋼箔2cは銅箔1よりも大きい幅寸法(W
2)を有し、ステンレス鋼箔2cの幅方向両端縁2e,
2eが、銅箔1の幅方向両端縁1e,1eよりも両外側
に延びて露出している。ステンレス鋼箔2cの幅寸法W
2は例えば52mmである。また、ステンレス鋼箔2cの長
さは銅箔1と同一寸法であり、厚さは銅箔1と同程度の
弾性を得る寸法が好ましい。本実施の形態ではスレテン
レス合金箔2cは厚さ0.1mm である。なお銅箔1の寸法
は、通流電流の大きさ、接続する二電路間の距離などに
より適宜の値に設定されることが好ましく、上記寸法に
限るものではない。またステンレス鋼箔2cの幅寸法W
2は、上記に限るものではなく、銅箔1よりも大きい寸
法であれば良い。
【0039】積層された銅箔1,1…及びステンレス鋼
箔2c,2c…は、長さ方向の両端側で除々に間隔を狭
めて互いに接触せしめ、箔押さえ材によって固着されて
いる。箔押さえ材の夫々は電路端末の一端に接続されて
いる。箔押さえ材及び電路端末については上述した実施
の形態1と同様であり、これらの説明を省略する。また
図4に示すように、例えば真空容器の内壁面である接地
電位導体9は、可撓性導体の幅方向一端面に対向する位
置に配されている。即ち、ステンレス鋼箔2cの突出し
た幅方向端面に対向している。
【0040】以上の如き構成の可撓性導体は、真空下で
動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間に接
続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じた際
に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可撓性
導体が変位するようになっている。本実施の形態2の可
撓性導体は、高電界が発生する箇所である幅方向両端部
にステンレス鋼箔2cの端縁2eを露出せしめてあり、
銅箔1の端縁1eはステンレス鋼箔2cの端縁2eによ
り隠れるので高電界が発生しない。露出しているステン
レス鋼箔2cの端縁2eには高電界が発生するが、上述
したように(図3参照)、ステンレス鋼は真空下で銅箔
よりも高耐電圧を有している。従って、本実施の形態2
の可撓性導体は、銅箔とステンレス鋼箔との幅が等しい
従来の可撓性導体よりも耐電圧が上昇し、絶縁破壊が防
止される。
【0041】なお、図4では、接地電位導体9は銅箔1
及びステンレス鋼箔2cの幅方向の片側のみに位置して
いるが、両側に位置する場合もある。また、3相交流回
路に使用された場合に接地電位導体9のかわりに他相の
充電部が配置されることもある。また、可撓性導体に高
電界を発生せしめる接地電位導体9,充電部などが、可
撓性導体の片側にしか配置されない場合は、配置されて
いない側の端部は従来と同様の長さで、即ち、銅箔1と
ステンレス鋼箔2cとが幅方向の端部を揃えて積層して
あっても良い。
【0042】このように本実施の形態2の可撓性導体
は、真空下での耐電圧特性が良好であるので、接地され
た真空容器に対する地絡放電を防止できる。また3相交
流回路に使用された場合に近傍に配置した他相の充電部
との間の相間放電を防止できる。以上の結果、本実施の
形態2の可撓性導体を用いることにより、絶縁破壊に対
して信頼性が高く、また小寸法化された開閉装置を提供
することが可能となる。
【0043】なお、実施の形態2の可撓性導体は、積層
方向の最外層に銅箔1を配した場合を説明しているが、
これに限るものではなく、ステンレス鋼箔2cと同寸法
のものを最外層に配してあっても良い。この場合は、実
施の形態1と同様の効果が得られ、耐電圧特性がさらに
向上する。
【0044】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
る可撓性導体を図に基づいて説明する。図5は実施の形
態3による可撓性導体の断面図であり、図1のII−II線
に対応する側から見た断面図である。帯状の銅箔1(導
電帯)の数十枚が厚さ方向に所定の間隙を有して積層さ
れ、導電帯部が形成されている。銅箔1は無酸素銅で形
成されており、長さ150mm ,厚さ0.1mm を有している。
銅箔1,1…は、積層方向にその幅寸法を異ならせてお
り、積層方向の両端側の銅箔1の幅W3は35mmであり、
積層方向の中央側の銅箔1の幅W4は70mmである。即
ち、上下端から中央に近づくほど銅箔1の幅寸法が大き
くなり、中央で最大幅を有している。導電帯部は断面視
で楕円形状を有している。なお銅箔1の寸法は、通流電
流の大きさ、接続する二電路間の距離などにより適宜の
値に設定されることが好ましく、上記寸法に限るもので
はない。銅箔1の幅寸法が、積層方向の中央側で最大で
あれば良い。
【0045】積層された銅箔1,1…は、長さ方向の両
端側で除々に間隔を狭めて互いに接触せしめ、箔押さえ
材によって固着されている。箔押さえ材の夫々は電路端
末の一端に接続されている。箔押さえ材及び電路端末に
ついては上述した実施の形態1と同様であり、これらの
説明を省略する。また図5に示すように、例えば真空容
器の内壁面である接地電位導体9は、導電帯の幅方向一
端面に対向する位置に配されている。
【0046】以上の如き構成の可撓性導体は、真空下で
動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間に接
続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じた際
に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可撓性
導体が変位するようになっている。本実施の形態3の可
撓性導体は、接地電位導体9からこれに対向する銅箔1
の幅方向端面までの距離が、銅箔1の積層方向に異な
る。銅箔1の幅方向端面は高電界が発生する箇所であ
る。積層方向の中央側の銅箔1の端部には、従来と同様
の高電界が発生するが、接地電位導体9から距離が遠い
積層方向両端側の銅箔1では中央側の銅箔1よりも、発
生する電界強度が低くなる。即ち、幅が狭い銅箔1ほど
その端部に発生する電界強度が低くなり、導電帯全体で
発生する電界強度は低くなる。従って、本実施の形態3
の可撓性導体は、耐電圧特性が向上し絶縁破壊が防止さ
れる。
【0047】なお、図5では、接地電位導体9は銅箔1
の幅方向の片側のみに位置しているが、両側に位置する
場合もある。また、3相交流回路に使用された場合に接
地電位導体9のかわりに他相の充電部が配置されること
もある。また、可撓性導体に高電界を発生せしめる接地
電位導体9,充電部などが、可撓性導体の片側にしか配
置されない場合は、配置されていない側の端部は従来と
同様の長さで、即ち、端部を揃えて積層してあっても良
い。
【0048】このように本実施の形態3の可撓性導体
は、真空下での耐電圧特性が良好であるので、接地され
た真空容器に対する地絡放電を防止できる。また3相交
流回路に使用された場合に近傍に配置した他相の充電部
との間の相間放電を防止できる。以上の結果、本実施の
形態3の可撓性導体を用いることにより、絶縁破壊に対
して信頼性が高く、また小寸法化された開閉装置を提供
することが可能となる。
【0049】なお、実施の形態3の可撓性導体は、導電
帯として銅箔のみを用いた場合を説明しているが、これ
に限るものではなく、積層方向の最外層のみに上述した
幅W3のステンレス鋼箔を配してあっても良い。この場
合は、実施の形態1と同様の効果が得られ、耐電圧特性
がさらに向上する。
【0050】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
る可撓性導体を図に基づいて説明する。図6は実施の形
態4による可撓性導体の断面図であり、図1のII−II線
に対応する側から見た断面図である。銅箔1,1…は、
積層方向にその幅寸法を異ならせて34枚が積層されてい
る。積層方向の両端側の銅箔1の幅W5は35mmであり、
積層方向の中央側の14枚の銅箔1は幅W6が70mmであ
る。実施の形態4では、上下端から中央に近づくほど銅
箔1の幅寸法が大きくなり、中央の14枚の銅箔1,1…
が最大幅を有している。その他の構成は、実施の形態3
と同様であり、その説明を省略する。なお銅箔1の寸法
は、通流電流の大きさ、接続する二電路間の距離などに
より適宜の値に設定されることが好ましく、上記寸法に
限るものではない。積層方向の中央側で複数の銅箔1の
幅寸法が最大であれば良い。
【0051】以上の如き構成の可撓性導体は、真空下で
動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間に接
続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じた際
に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可撓性
導体が変位するようになっている。本実施の形態4の可
撓性導体は、実施の形態3と同様に、幅が狭い銅箔1ほ
どその端部に発生する電界強度が低くなり、帯電圧特性
が向上し、絶縁破壊が防止される。また、積層方向中央
側に、最大幅である同寸法の銅箔1を複数積層してある
ので、本実施の形態4の可撓性導体は、開閉装置の通電
電流に応じて最大幅の銅箔の枚数を調整することによ
り、通電容量が異なる複数の開閉装置に共通で使用する
ことができる。
【0052】なお、図6では、接地電位導体9は銅箔1
の幅方向の片側のみに位置しているが、両側に位置する
場合もある。また、3相交流回路に使用された場合に接
地電位導体9のかわりに他相の充電部が配置されること
もある。また、可撓性導体に高電界を発生せしめる接地
電位導体9,充電部などが、可撓性導体の片側にしか配
置されない場合は、配置されていない側の端部は従来と
同様の長さで、即ち、端部を揃えて積層してあっても良
い。
【0053】このように本実施の形態4の可撓性導体
は、真空下での耐電圧特性が良好であるので、接地され
た真空容器に対する地絡放電を防止できる。また3相交
流回路に使用された場合に近傍に配置した他相の充電部
との間の相間放電を防止できる。以上の結果、本実施の
形態4の可撓性導体を用いることにより、絶縁破壊に対
して信頼性が高く、また小寸法化された開閉装置を提供
することが可能となる。
【0054】なお、実施の形態4の可撓性導体は、導電
帯として銅箔のみを用いた場合を説明しているが、これ
に限るものではなく、積層方向の最外層のみに上述した
幅W5のステンレス鋼箔を配してあっても良い。この場
合は、実施の形態1と同様の効果が得られ、耐電圧特性
がさらに向上する。
【0055】実施の形態5.本発明の実施の形態5によ
る可撓性接続部材を図に基づいて説明する。図7は実施
の形態5による可撓性接続部材の斜視図である。図7に
示すように、帯状の銅箔1の数十枚が厚さ方向に0.2mm
の間隙を有して積層された導電帯部10と、導電帯部1
0の積層方向両外側に配されたステンレス鋼箔2a,2
b(絶縁補助帯)とで可撓性導体20が形成されてい
る。可撓性導体20は、長さ方向の両端側で除々に間隔
を狭めて互いに接触せしめ、箔押さえ材3によって固着
されている。箔押さえ材の夫々は図示しない電路端末の
一端に接続されている。なお、可撓性導体20は、上述
した実施の形態1と同様であり、銅箔1及びステンレス
鋼箔2a,2bの材質,寸法及びその構成について省略
する。
【0056】可撓性導体20の外周には、線状又は細板
状のステンレス鋼で形成された螺旋シールド5が、所定
の螺旋間隔及び螺旋径で巻回されている。本実施の形態
では、螺旋シールド5の線径は1.5 mmであり、螺旋間隔
が5mm、螺旋径は螺旋シールド5が可撓性導体20から
外周側に5mm離隔する寸法である。螺旋シールド5の一
端5aは、螺旋シールド押さえ材6により箔押さえ材3
に固定されており、他端5bは自由端になっている。な
お、螺旋シールド5は導体で形成してあれば良く、真空
下での耐電圧特性が良好なステンレス鋼が好ましい。ま
た、螺旋シールド5の寸法及び螺旋間隔などは上述の寸
法に限らず、電界緩和効果が発揮される寸法であれば良
い。この寸法は、銅箔1の長さに対して電界計算を行な
って結果が得られると推測される線径,螺旋間隔及び螺
旋径の範囲を絞り、次に候補形状により実験を行ない、
その結果に基づいて決定される。
【0057】以上の如き構成の可撓性接続部材は、真空
下で動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間
に接続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じ
た際に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可
撓性接続部材が変位するようになっている。螺旋シール
ド5を可撓性導体20と同電位で接続したこの可撓性接
続部材に100 kVの電圧を印加し、螺旋シールド5の表面
の電界強度を測定した。図8はその結果を示す棒グラフ
であり、縦軸は可撓性接続部材の表面の電界強度を示し
ている。比較のために、螺旋シールドを配していない従
来の可撓性接続部材の幅方向端縁部の電界強度を測定
し、同様に示している。なお、接地電位導体9が銅箔1
の幅方向一端面に対向する位置に配されており、螺旋シ
ールド5と接地電位導体9との間の距離は20mmである。
比較例では銅箔と接地電位導体9との間の距離は25mmで
ある。
【0058】グラフから、本実施の形態5の可撓性接続
部材は表面電界は10.2kV/mm であった。一方、螺旋シー
ルドを配していない比較例では、可撓性接続部材の表面
と接地電位導体9との距離が本実施の形態よりも5mm長
いにも関わらず 35kV/mmであった。以上の結果から本実
施の形態5の可撓性接続部材は、螺旋シールド5により
表面の電界強度が低減されて電界緩和効果が得られる。
これは、可撓性接続部材の最外層となる螺旋シールド5
の曲率が帯状導体よりも大きいこと、及び、螺旋シール
ド5の巻回された隣合う線状導体の相互作用によると考
えられる。
【0059】このように本実施の形態5の可撓性接続部
材は電界緩和効果が得られるので、接地された真空容器
に対する地絡放電を防止できる。また3相交流回路に使
用された場合に近傍に配置した他相の充電部との間の相
間放電を防止できる。以上の結果、本実施の形態5の可
撓性接続部材を用いることにより、絶縁破壊に対して信
頼性が高く、また小寸法化された開閉装置を提供するこ
とが可能となる。また螺旋シールド5自体にも可撓性が
あるので、可撓性接続部材の変位にも柔軟に変位するこ
とができる。
【0060】なお、実施の形態5の可撓性接続部材は、
実施の形態1の構造の可撓性導体に螺旋シールド5を巻
回した場合を説明しているが、これに限るものではな
く、実施の形態2〜4に示した夫々の可撓性導体の外周
に螺旋シールド5を巻回してあっても良い。これらの場
合は、耐電圧特性がさらに向上する。
【0061】実施の形態6.本発明の実施の形態6によ
る可撓性接続部材を図に基づいて説明する。図9は実施
の形態6による可撓性接続部材の側面図であり、図10
は図9のX−X線から見た断面図である。帯状の銅箔1
(導電帯)の数十枚が厚さ方向に所定の間隙を有して積
層され、可撓性導体が形成されている。銅箔1は無酸素
銅で形成されており、長さ150mm ,幅50mm,厚さ0.1mm
である。銅箔1の寸法は、通流電流の大きさ、接続する
二電路間の距離などにより適宜の値に設定されることが
好ましく、上記寸法に限るものではない。積層された銅
箔1,1…は、長さ方向の両端側で除々に間隔を狭めて
互いに接触せしめ、箔押さえ材によって固着されてい
る。箔押さえ材の夫々は電路端末の一端に接続されてい
る。箔押さえ材及び電路端末については上述した実施の
形態1と同様であり、これらの説明を省略する。
【0062】可撓性導体の長さ方向両端部の外周には、
ステンレス鋼製のカバー導体(電界緩和シールド部)
7,7が配されており、両カバー導体7,7間は20mm〜
40mmの間隔を有している。各カバー導体7は銅箔1,1
…の幅方向両端面に夫々対向配置された2枚のカバー導
体片71,72で構成されており、カバー導体片71,
72は銅箔1,1…の幅方向両端面に夫々接触してい
る。また各カバー導体片71,72は銅箔1の対向部分
が平板で、上下端7a,7bが任意の曲率で内側に湾曲
した形状に形成されている。この上下端7a,7bは、
銅箔1の積層表面に生じる高電界を緩和する効果を有す
る。カバー導体片71,72の厚さは、湾曲部のプレス
加工の容易さを考慮して本実施例では1mm に形成されて
いる。各カバー導体7は、一端を箔押さえ材3にろう付
け接合され、他端は自由端になっている。これにより、
可撓性導体の変位に対応できる。
【0063】なお、カバー導体7の材質は真空下での耐
電圧特性が良好なステンレス鋼が好ましいが、導体であ
ればその他の材料で形成してあっても良い。また、カバ
ー導体7,7の両者が対向する側は湾曲に形成してあっ
ても良いし、湾曲してなくても良い。さらに、カバー導
体7は上下端7a,7bが湾曲していない平板状であっ
ても良い。さらにまた、上述した如く(図10)、例え
ば真空容器の内壁面のような2つの接地電位導体91,
92が可撓性導体の幅方向両端面に対向する位置に配さ
れている場合は、接地電位導体91,92の夫々にカバ
ー導体片71,72を対向配置することが好ましい。図
示しないが、接地電位導体91のかわりに可撓性接続部
材の端部が配置されることもある。このように周囲に配
置される部材の状況により、カバー導体片は片側のみに
設置しても良い。
【0064】以上の如き構成の可撓性接続部材は、真空
下で動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間
に接続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じ
た際に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可
撓性接続部材が変位するようになっている。本実施の形
態6の可撓性接続部材は、高電界が発生する銅箔1の幅
方向端面を導体で覆っているので電界緩和効果が得られ
る。以下に、本実施の形態の可撓性接続部材の破壊電圧
について調べた結果を示す。
【0065】図11は、可撓性接続部材の破壊電圧の測
定結果を示すグラフである。縦軸は破壊電圧を示し、横
軸はカバー導体片と接地電位導体との距離を示してい
る。この破壊電圧は、可撓性接続部材のカバー導体と極
めて大きい平板状の接地導体とを対向するように配置
し、その距離を変化させて10-6Torrの高真空中で測定し
た。グラフ中、‘○’は、本実施の形態のカバー導体の
両者間距離が20mmの破壊電圧、‘□’は同じくカバー導
体の両者間距離が40mmの破壊電圧、‘×’はカバー導体
を配していない従来例の破壊電圧を示している。グラフ
から判るように、カバー導体を配さない従来例と比較し
て本実施の形態6の可撓性接続部材は破壊電圧が高い。
例えばカバー導体間距離が40mmのものは、カバー導体片
と接地電位導体との距離が同一のとき、破壊電圧は従来
の略2倍である。カバー導体間距離が20mmのものは略3
倍である。従って、本実施の形態6はカバー導体7の設
置により、可撓性接続部材の長さ方向端部の外周全てを
カバー導体で覆わなくても耐電圧特性が向上する。よっ
て、耐電圧特性が向上し絶縁破壊が防止される。
【0066】このように本実施の形態6の可撓性接続部
材は、真空下での耐電圧特性が良好であるので、接地さ
れた真空容器に対する地絡放電を防止できる。また3相
交流回路に使用された場合には、近傍に配置した他相の
充電部との間の相間放電を防止できる。以上の結果、本
実施の形態6の可撓性接続部材を用いることにより、絶
縁破壊に対して信頼性が高く、また小寸法化された開閉
装置を提供することが可能となる。
【0067】なお、カバー導体片71,72は銅箔1の
端面に必ずしも接触していなくても良く、非接触で任意
の間隙を有していても良い。カバー導体片71,72と
銅箔1との間隔を4.7mm とし、カバー導体7と平板状の
接地電位導体との距離を7.7mm 、カバー導体7,7間の
距離を20mmとした場合の破壊電圧は260kV である。すな
わちカバー導体7と銅箔1との間に距離を設けても耐電
圧特性はカバー導体7のない場合よりも向上する。
【0068】実施の形態7.上述した実施の形態6の可
撓性接続部材は、銅箔1のみの積層構造の可撓性導体に
カバー導体7を配した場合を説明しているが、これに限
るものではなく、実施の形態1〜4に示した夫々の可撓
性導体の端面にカバー導体7を配してあっても良い。こ
れらの場合は、耐電圧特性がさらに向上する。図12
は、実施の形態3で示した可撓性導体にカバー導体を配
した可撓性接続部材の断面図である。図に示すように、
可撓性導体は積層方向の両端部は幅が狭く、中央ほど幅
が広い銅箔1,1…で形成されており、この可撓性導体
の幅方向端面に対向するようにカバー導体7が非接触で
配されている。カバー導体7の両外側には、接地電位導
体91,92が夫々、対向配置されている。カバー導体
7は、実施の形態6と同様の材料及び形状のカバー導体
片71,72で構成されており、その説明を省略する。
このように実施の形態7は、耐電圧特性が良好な可撓性
導体に、幅方向の端面を覆うようにカバー導体7を配し
てあるので、耐電圧特性がさらに向上する。
【0069】以上の如く、実施の形態6,7では、カバ
ー導体7,7を配することにより可撓性接続部材の耐電
圧特性が向上し、絶縁破壊に対する信頼性が向上する。
またこの向上分だけ絶縁距離を短くすることにより、同
等の信頼性を保ったまま可撓性接続部材の小寸法化が図
られる。
【0070】実施の形態8.図13は実施の形態8によ
る可撓性接続部材の側面図であり、図14は図13の X
IV−XIV 線から見た断面図である。帯状の銅箔1(導電
帯)の数十枚が厚さ方向に所定の間隙を有して積層さ
れ、可撓性導体が形成されている。銅箔1は無酸素銅で
形成されており、長さ150mm ,幅50mm,厚さ0.1mm であ
る。銅箔1の寸法は、通流電流の大きさ、接続する二電
路間の距離などにより適宜の値に設定されることが好ま
しく、上記寸法に限るものではない。積層された銅箔
1,1…は、長さ方向の両端側で除々に間隔を狭めて互
いに接触せしめ、箔押さえ材によって固着されている。
箔押さえ材の夫々は電路端末の一端に接続されている。
箔押さえ材及び電路端末については上述した実施の形態
1と同様であり、これらの説明を省略する。
【0071】可撓性導体の外周には、アルミナ又は耐熱
ガラスで形成された絶縁カバー(絶縁部)8が配されて
いる。絶縁カバー8は、銅箔1,1…の幅方向両端面に
夫々対向配置された平板状の絶縁カバー片81,82で
構成されており、絶縁カバー片81,82は銅箔1,1
…の幅方向両端面と非接触である。絶縁カバー片81,
82の厚さは、絶縁材料の強度が得られる程度が好まし
い。絶縁カバー8は、導電帯の端縁側を長さ方向の全域
にわたって覆っており、その一端が箔押さえ材3のどち
らか一方にろう付け接合され、他端は自由端になってい
る。これにより、可撓性導体の変位に対応できる。絶縁
カバー8の材質はアルミナ、耐熱ガラスなどの真空絶縁
材料が好ましい。
【0072】以上の如き構成の可撓性接続部材は、真空
下で動作する開閉装置の例えば遮断器と他の電路との間
に接続される。遮断器の接点開閉時に電路に変位が生じ
た際に、接続先の電路にその応力を伝達しないように可
撓性接続部材が変位するようになっている。本実施の形
態8の可撓性接続部材は、高電界が発生する銅箔1の幅
方向端面を絶縁物で覆っているので、可撓性接続部材の
端面のような高電界部から放出された電界放出電子は絶
縁物によって遮蔽され、相手側導体へ移動できなくな
る。真空放電では、陰極側の高電界部から電界電子が生
じ、その放出電子が陽極へ加速されながら移動し、衝突
することが放電の引き金のひとつと考えられている。従
って、絶縁物によって電界放出電子の移動を妨げること
により、破壊電圧が上昇する。
【0073】なお、上述した如く(図14参照)、例え
ば真空容器の内壁面のような2つの接地電位導体91,
92が可撓性導体の幅方向両端面に対向する位置に配さ
れている場合は、接地電位導体91,92の夫々に絶縁
カバー片81,82を対向配置することが好ましい。図
示しないが、接地電位導体91のかわりに可撓性接続部
材の端部が配置されることもある。このように周囲に配
置される部材の状況により、絶縁カバー片は片側のみに
設置しても良い。また、絶縁カバー8は、上下端の夫々
が内側に湾曲した形状であっても良い。
【0074】このように絶縁カバー8を配することによ
って真空下での耐電圧特性が向上する。この向上分だけ
絶縁距離を短くした場合は、同等の信頼性を保ったまま
可撓性接続部材の小寸法化を図ることができる。また、
絶縁距離を従来と同様にして絶縁カバー8を配した場合
は、絶縁破壊に対する信頼性が向上する。
【0075】実施の形態9.上述した実施の形態8の可
撓性接続部材は、銅箔1のみの積層構造の可撓性導体に
絶縁カバー8を配した場合を説明しているが、これに限
るものではなく、実施の形態1〜4に示した夫々の可撓
性導体に絶縁カバー8を配してあっても良い。これらの
場合は、耐電圧特性がさらに向上する。図15は、実施
の形態4で示した可撓性導体に絶縁カバーを配した可撓
性接続部材の断面図である。図に示すように、可撓性導
体は積層方向の両端部は幅が狭く、中央ほど幅が広い銅
箔1,1…で形成されており、この可撓性導体の幅方向
端面に対向するように絶縁カバー8が非接触で配されて
いる。絶縁カバー8は、実施の形態8と同様の材料及び
形状の絶縁カバー片81,82で構成されており、その
説明を省略する。このように、耐電圧が高い構造の可撓
性導体に、幅方向の端面を覆うように絶縁カバー8を配
してあるので、耐電圧特性がさらに向上する。
【0076】
【発明の効果】以上のように、第1〜第3発明に係る可
撓性導体によれば、導電帯部の積層方向の両外側で露出
する絶縁補助帯、又は導電帯部と交互に積層されて幅方
向の端縁側で露出する絶縁補助帯を備えるので、可撓性
導体の真空下での耐電圧特性が向上し、絶縁破壊が防止
される。
【0077】第4〜第6発明に係る可撓性導体によれ
ば、導電帯部は積層方向の中央側に最も広い幅寸法の導
電帯を配しているので、幅方向端部に発生する電界強度
は、中央側が従来と同程度、積層方向両端側では低減す
る。これにより、電界緩和効果を得、絶縁破壊が防止さ
れる。
【0078】第7発明に係る可撓性接続部材によれば、
上述したような耐電圧特性が向上する可撓性導体又は絶
縁破壊が防止される可撓性導体の外周に導体を螺旋状に
巻回してあるので、可撓性導体に発生する表面の電界強
度をさらに低減できる。
【0079】第8又は第9発明に係る可撓性接続部材に
よれば、導電帯の幅方向の端面を電界緩和シールド部で
覆っているので、可撓性接続部材の耐電圧が高まり、絶
縁破壊を防止できる。また、上述したような耐電圧特性
が向上する可撓性導体又は絶縁破壊が防止される可撓性
導体の幅方向の端面を電界緩和シールド部で覆っている
ので、耐電圧がさらに高まる。
【0080】第10発明に係る可撓性接続部材によれ
ば、電界緩和シールド部は導体製であるので、可撓性導
体の電界強度が低減し、絶縁破壊を防止できる。
【0081】第11発明に係る可撓性接続部材によれ
ば、導電帯の幅方向の端面を絶縁部で覆っているので、
端面から放出された電界放出電子が絶縁部で遮蔽され、
真空放電を防止できる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の可撓性導体の構造を示す斜視
図である。
【図2】 図1のII−II線から見た断面図ある。
【図3】 実施の形態1の可撓性導体の効果を説明する
グラフである。
【図4】 実施の形態2の可撓性導体の構造を示す断面
図である。
【図5】 実施の形態3の可撓性導体の構造を示す断面
図である。
【図6】 実施の形態4の可撓性導体の構造を示す断面
図である。
【図7】 実施の形態5の可撓性接続部材の構造を示す
斜視図である。
【図8】 実施の形態5の可撓性接続部材の効果を説明
するグラフである。
【図9】 実施の形態6の可撓性接続部材の構造を示す
側面図である。
【図10】 図9のX−X線から見た断面図ある。
【図11】 実施の形態6の可撓性接続部材の効果を説
明するグラフである。
【図12】 実施の形態7の可撓性接続部材の構造を示
す断面図である。
【図13】 実施の形態8の可撓性接続部材の構造を示
す側面図である。
【図14】 図13のXIV −XIV 線から見た断面図であ
る。
【図15】 実施の形態9の可撓性接続部材の構造を示
す断面図である。
【図16】 従来の可撓性導体の構造を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 銅箔、1e 銅箔の幅方向端縁、2a,2b,2c
ステンレス鋼箔、2e ステンレス鋼箔の幅方向端
縁、3 箔押さえ材、4 電路端末、5 螺旋シール
ド、6 螺旋シールド押さえ材、7 カバー導体、8
絶縁カバー、9接地電位導体、10 導電帯部、11
集合導体、20 可撓性導体、71,72 カバー導体
片、81,82 絶縁カバー片、91,92 接地電位
導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G016 DA24 DA37 5G365 DA10 DC01 DH15 DJ07 DJ10 5G375 AA20 CA02 CA03 CA12 DB04 EA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電帯が積層され、二電路間を電
    気的に接続する導電帯部と、該導電帯部の積層方向の両
    外側に夫々配され、前記導電帯と略同程度の弾性を有す
    る絶縁補助帯とを備えることを特徴とする可撓性導体。
  2. 【請求項2】 複数の導電帯が積層され、二電路間を電
    気的に接続する導電帯部と、前記導電帯よりも広い幅寸
    法を有し、幅方向の端縁が前記導電帯よりも突出すべく
    前記導電帯の積層間に夫々配された絶縁補助帯とを備え
    ることを特徴とする可撓性導体。
  3. 【請求項3】 導電帯は銅製であり、絶縁補助帯はステ
    ンレス鋼製である請求項1又は2記載の可撓性導体。
  4. 【請求項4】 二電路間を電気的に接続するための複数
    の導電帯を積層した導電帯部を備え、該導電帯部は積層
    方向の中央側に両端側よりも広い幅寸法を有する前記導
    電帯を配してあることを特徴とする可撓性導体。
  5. 【請求項5】 導電帯部は、導電帯の幅寸法を積層方向
    の両端側から中央側に従って広くなしてある請求項4記
    載の可撓性導体。
  6. 【請求項6】 導電帯部は、積層方向の中央側に最も広
    い幅寸法を有する複数の導電帯を配してある請求項4記
    載の可撓性導体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の可撓
    性導体と、該可撓性導体の外周に螺旋状に巻回され、そ
    の一端は前記可撓性導体の端部に電気的に接続され、他
    端は自由端である螺旋導体とを備えることを特徴とする
    可撓性接続部材。
  8. 【請求項8】 二電路間を電気的に接続するための、複
    数の導電帯を積層してなる可撓性導体と、導電帯の幅方
    向端面を覆い、積層方向端面の前記導電帯を露出せしめ
    る電界緩和シールド部とを備えることを特徴とする可撓
    性接続部材。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至6のいずれかに記載の可撓
    性導体と、導電帯の幅方向端面を覆い、積層方向端面の
    前記導電帯を露出せしめる電界緩和シールド部とを備え
    ることを特徴とする可撓性接続部材。
  10. 【請求項10】 電界緩和シールド部は、導電帯の長さ
    方向両端側に夫々配され、各電界緩和シールド部は前記
    導電帯の幅方向両端面に夫々対向配置された導電板であ
    る請求項8又は9記載の可撓性接続部材。
  11. 【請求項11】 二電路間を電気的に接続するための、
    複数の導電帯を積層してなる可撓性導体と、前記導電帯
    の幅方向端面に夫々対向配置された絶縁部とを備えるこ
    とを特徴とする可撓性接続部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200452072Y1 (ko) * 2008-12-31 2011-02-01 엘에스산전 주식회사 부스 관로 장치
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WO2017022510A1 (ja) * 2015-08-06 2017-02-09 株式会社日立製作所 開閉装置及びスイッチギヤ
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