JP2000316072A - 帳票読み取り装置 - Google Patents

帳票読み取り装置

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JP2000316072A
JP2000316072A JP11123523A JP12352399A JP2000316072A JP 2000316072 A JP2000316072 A JP 2000316072A JP 11123523 A JP11123523 A JP 11123523A JP 12352399 A JP12352399 A JP 12352399A JP 2000316072 A JP2000316072 A JP 2000316072A
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sensor
flicker
detector
image reading
illumination light
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JP11123523A
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Mitsunari Kano
光成 加納
Yoshiharu Konishi
義治 小西
Tetsuya Hori
哲也 堀
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用電源を使った照射光量が変化する照明光
を用いた場合にも、良好な画質の画像データを得ること
ができる帳票読み取り装置を提供すること。 【解決手段】 蛍光灯(光源7)に使用される蛍光体の
残光特性の波長依存性を含めた補正を行うため、残光性
のある波長領域を検出するフリッカセンサ6aと非残光
性の波長領域を検出するフリッカセンサ6bの少なくと
も2個のフリッカセンサを設ける。フリッカセンサ6a
と6bの出力の重み付け加算により1次元画像読み取り
センサ3(CCDセンサ)と同じ検出特性を示すような
重み付け係数を求め、この重み付け係数を用いて、台座
4に設置された帳票1の画像をレンズ2を通して1次元
画像読み取りセンサ3によって検出された画像読み取り
出力の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光を用いて各
種帳票の画像を光学的に読み取る帳票読み取り装置に関
し、特に、銀行業務における公金伝票や入出金伝票など
のOCR処理用の画像入力または印鑑画像入力を行う場
合に、これら各種帳票から読み取られた画像を照明光の
光量変化に対して補正するようにした帳票読み取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】OCR処理用の画像を入力したり、印
鑑,肖像,またはサインなどのイメージ画像を入力した
りするスキャナとしては、帳票を1枚ずつ搬送して読み
取る方式(以下、第1の方式という)と、いわゆるフラ
ットベッドスキャナ方式(以下、第2の方式という)の
2種類の方式が主流であった。これに対し2次元の画像
読み取りセンサを収納したカメラを用いて画像を入力す
る方式(以下、第3の方式という)もあるが、帳票をO
CR処理ができる程度に高精細に読み取るには現時点の
センサでは画素数がまだ不十分であり、狭い範囲の画像
読み取りに限って実用化されているに過ぎない。
【0003】また、第3の方式を改善した方式として、
読み取り原稿の正面にレンズを配置し、原稿の画像が結
像する面の位置に1次元画像読み取りセンサを設け、こ
の1次元画像読み取りセンサを副走査方向に移動させる
方式(以下、第4の方式という)が一部で行われてい
る。第3の方式および第4の方式は、第1の方式や第2
の方式など他のスキャナ方式にはない特徴があり、例え
ば、帳票の種類によって厚みが変わる業務や複数枚の帳
票が綴じられている場合など、原稿帳票搬送型では対応
できない場合にも対応することが可能である。また、こ
れらの方式は原稿や帳票の画像面を操作者側に向けるこ
とができるため、フラットベッドスキャナ方式(第2の
方式)のように読み取る原稿面や帳票面が操作者に見え
ないという欠点もない。本発明に関連するスキャナ技術
としては、例えば特開平5−153344号公報の記載
を参照されたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の第4の方式には次のような問題点がある。帳票
読み取り用に特別に設計された高性能の照明光を使用せ
ずに、例えば商用電源で点灯する通常の天井蛍光灯など
を使用して画像を読み取る場合、天井蛍光灯などは通常
商用周波数(50Hz/60Hz)で点灯しているため
に必然的に商用周波数の2倍周波(100Hz/120
Hz)でのフリッカによる照明光量変化が生じる。この
ような照明光量変化を有する照明光を用いて読み取った
画像データには周期的な濃淡パターンなどの画質劣化が
生じるため、補正によって画質改善を行う必要がある。
【0005】このフリッカによる照明光量変化によって
生じる画質の劣化を補正する方法としては、蛍光灯など
使用する照明の照明光量を検出し、この検出した照明光
量によって読み取った画像データを補正(正規化)する
方法が考えられる。しかしながら、このような照明光量
を検出する照射光量検出器を設けたとしても、蛍光灯に
使用されている蛍光体から放出される光は、その波長ご
とに異なる残光性を有しており、照明光量を検出する照
明光量検出器の分光感度特性が、画像読み取り用検出器
の分光感度特性と異なるため、実際に帳票読み取りを行
う画像読み取り検出器出力と照明光量検出器出力が比例
しない現象が生ずる。このため、単純に画像読み取り用
検出器出力を照明光量検出器の出力で正規化補正したと
しても十分な画質改善ができないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記問題を解消し、商用
電源を使った照射光量が変化する照明光を用いた場合に
も、良好な画質の画像データを得ることができる帳票読
み取り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の帳票読み取り装置は、画像読み取り用検出
器(3)の出力を、照明光量検出器の出力により補正す
るために、画像読み取り用検出器の分光感度特性と照明
光量検出器(フリッカセンサ6)の分光感度特性を実質
的に等しくする手段を設けたことを特徴としている。
【0008】具体的には、画像読み取り用検出器(1次
元画像読み取りセンサ3(CCDセンサ))の分光感度
特性と照明光量検出器(フリッカセンサ6)の分光感度
特性が実質的に等しくする手段は、(イ)照明光量検出
器(フリッカセンサ6)を、少なくとも残光性の波長領
域を検出する第1の検出器(フリッカセンサ6a)と非
残光性の波長領域を検出する第2の検出器(フリッカセ
ンサ6b)で構成するとともに、画像読み取り用検出器
(1次元画像読み取りセンサ3)の受光量に対する出力
の関係と比例関係になるような重み付け係数を用いて第
1の検出器(フリッカセンサ6a)の出力と第2の検出
器(フリッカセンサ6b)の出力の重み付け加算を行う
ことにより実現するか、または、(ロ)画像読み取り用
検出器(1次元画像読み取りセンサ3)と照明光量検出
器(6)の感度を、照明光の残光性がある波長領域に対
して大きく、非残光波長領域の感度に対して小さくする
ことによって実現することを特徴としている。この構成
により、商用電源を使った照射光量が変化する照明光を
用いた場合にも、フリッカ補正された良好な画質の画像
データを得ることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、銀行などでの帳票読み
取りに適した第4の方式を銀行などの窓口での業務に採
用し、商用電源で点灯している天井蛍光灯などを読み取
り用照明光として利用する画像読み取りにおける画質改
善を行うために、帳票の画像を読み取るための画像読み
取り用検出器の分光感度特性と照明光の光量を検出する
照明光量検出器の分光感度特性を略等しくすることによ
って、商用周波数の2倍周波でのフリッカを補正するよ
うにしたものである。
【0010】帳票画像を読み取るための画像読み取り用
検出器の分光感度特性と照明光の光量を検出する照明光
量検出器の分光感度特性を等しくするための方法として
は、後者の検出器を、残光性の波長領域の光を検出す
る検出器と非残光性の波長領域の光を検出する検出器の
2個で構成し、この2個の検出器の出力の重み付け加算を
用いることにより補正する方法と、画像読み取り用検
出器と照明光量検出器の感度を、残光性の波長領域を大
きく、非残光性の波長領域を小さくする方法とがある。
【0011】次に、本発明の実施例を、図面を用いて詳
細に説明する。図2は、本発明を説明するための図であ
り、上述した第4の方式を採用し、特に天井蛍光灯を照
明に用いるスキャナの概念図である。同図において、1
は帳票、2はレンズ、3は1次元画像読み取りセンサ
(例えば、CCDセンサ)、4は台座、5は帳票設置
者、6はフリッカセンサを示している。
【0012】本実施例では、図2に示すように、台座4
上に読み取り原稿である帳票1を置き、帳票1の正面に
レンズ2を配置し、レンズ2の作用により原稿の画像が
結像する面に1次元画像読み取りセンサ3を設置する。
1次元画像読み取りセンサ3を、該面内を副走査方向
(図中、矢印で示す)に移動することによりスキャンが
実行される。
【0013】ここで、レンズ2は帳票1の画像を1次元
画像読み取りセンサ3の移動する面に結像させるように
調整される。1次元画像読み取りセンサ3を副走査方向
に移動させることにより静止した原稿に対しては2次元
の画像読み取りセンサを用いた方式(第3の方式)と等
価的な画像が読み取れる。
【0014】2次元画像読み取りセンサは、例えば10
0万画素というように非常に画素数が多いが、1次元画
像読み取りセンサ3として利用できる画素数、例えば5
000画素のものを副走査方向に移動させた場合、50
00画素×7500スキャン=3750万画素の2次元
画像読み取りセンサに匹敵し、高精細の画像読み取りに
適している。
【0015】図2に示すスキャナは、操作者5が帳票1
を直接見ながら位置合わせができるため、操作性が優れ
ている。この特性を生かすため、同図に示すように、天
井蛍光灯である光源7をそのまま利用するような使い方
が望まれる。光源として一般のスキャナで用いられるよ
うな高性能のインバータ蛍光灯は高周波点灯のためフリ
ッカ(周期的な明るさの変化)が実際上生じないが高価
であるため、天井蛍光灯は特殊な場合を除き商用周波数
で点灯しているのが普通である。
【0016】図3は、商用周波数での蛍光灯の点灯とデ
ータ入力タイミングを示すタイミング図である。図3
(a)に示すような商用周波数(50Hz/60Hz)
を電源として加えた場合、蛍光灯は基本的にはほぼ正負
対称の点灯を行う。しかし蛍光灯に使用されている蛍光
体の残光特性により図3(b)に示すような波形の如き
点灯をする。
【0017】一般に、蛍光灯は要求される波長の光を放
出するために複数の蛍光体が使用されており、各々の蛍
光体の受け持つ波長領域に応じた残光特性を有する。例
えば、図4に分光パワーを示したような昼白色蛍光灯で
は、500nm以下、および650nm以上で非残光性
を有し、500nm〜650nmで残光性を有する(商
用周波数での時間約10m秒程度で見た値)。
【0018】1次元画像読み取りセンサ3が図3の黒丸
点T2のタイミングで出力するのは、それ以前のタイミ
ング点T1からの入射光量の積分値に比例したセンサ出
力である。この商用周波数の2倍周波でのフリッカを伴
なう光源の照明光量変化による帳票読み取り時の1次元
画像読み取りセンサ3(CCDセンサ)の出力変化を補
正するため、照明光量の時間変化を検出するフリッカセ
ンサ6をスキャナの一部に設け、帳票1に照射される照
明光量を画像読み取りと同時に検出する。
【0019】しかし、画像読み取り用の1次元画像読み
取りセンサ3の分光感度(感度の波長依存性)とフリッ
カセンサ6の分光感度に差があるため、原稿画像が無彩
色(モノクローム)であるにもかかわらず、先に述べた
蛍光体の残光特性の波長依存性により、照明光強度の瞬
時値を測定するフリッカセンサ6は、通常、1次元画像
読み取りセンサ3が感度として受光する光量と異なる値
を検出する。
【0020】例えば、フリッカセンサ6が主に非残光領
域に感度を持ち、1次元画像読み取りセンサ3が主に残
光領域に感度を持つと仮定すれば、蛍光灯のフリッカに
よって図3(b)に示す「残光性成分」として1次元画
像読み取りセンサ3で検出される一様な明るさの画像
を、図3(c)に示す「非残光性成分」として検出され
るフリッカセンサ6の出力で補正すれば、この補正には
誤差が発生することは明らかである。
【0021】本来はフリッカセンサ6も「残光性成分」
に相似形の出力で補正すべきである。ここで言う補正と
は基本的には除算動作であり、フリッカセンサ6により
照明が暗くなったと検出された場合には画像出力を小さ
な値で除算し、逆に、フリッカセンサ6により照明が明
るくなったと検出された場合には画像出力を大きな値で
除算する、という正規化補正である。なお、ここではフ
リッカセンサ6に用いられるフォトダイオード、および
1次元画像読み取りセンサ3のガンマ特性(受光量に対
する出力の非直線性)は除外して説明した。
【0022】次に,上述した如きフリッカセンサの出力
で補正した場合に発生する誤差を解消するための方法と
して2つの方法を説明する。 (第1の方法)第1の方法では、図1に示すように、異
なる分光感度を有するフリッカセンサを2個以上設ける
(図1(a)では6a,6bの2個の場合を示してい
る)。フリッカセンサ(6a,6b)の分光感度は、少
なくとも1個が残光性波長領域、残りの少なくとも1個
が非残光性波長領域となるように選定する。
【0023】フリッカセンサの出力値に対する1次元画
像読み取りセンサ3の出力値の関係は、フリッカセンサ
(6a,6b)の検出する残光性が異なるため、図1
(b)に示すように1次元画像読み取りセンサ3の出力
に対し比例しない特性となる。
【0024】これは、例えば、フリッカセンサが非残光
性波長側にのみ感度を有している場合、フリッカセンサ
は蛍光灯の非残光性波長成分の光量のみを検出するた
め、図3(c)の波形のように“0”レベルまで低下す
る。しかし、1次元画像読み取りセンサは残光性成分に
も感度を有しているため、1次元画像読み取りセンサ出
力は“0”まで低下しない。これに対し、フリッカセン
サが残光性波長側に感度を有している場合、フリッカセ
ンサ出力は“0”に低下しなくなる。
【0025】しかし、蛍光灯からの非残光性波長成分に
よる寄与分も含んで出力を出していた1次元画像読み取
りセンサ出力は非残光性成分が“0”近くに減少するた
め、図1(b)に示すように直線0−Pに比し低下した
出力となる。図1(b)は、模式的に示した図であり、
実際には商用周波数で点灯する天井蛍光灯のフリッカは
1次元画像読み取りセンサ3で検出した出力でピーク値
の2/3程度まで低下する。
【0026】この2つのフリッカセンサ6a,6bの値
を用いて1次元画像読み取りセンサ3の出力に近似させ
るために、フリッカセンサ6a,6bの出力の重み付け
加算値を作成し、ガンマ補正された1次元画像読み取り
センサ3の白紙読み取り出力に対する関係が比例関係に
なるように、フリッカセンサ6aと6bの加算重み付け
の割合を決める。
【0027】このように決められた重み付け加算によっ
て得られたフリッカセンサの値は、1次元画像読み取り
センサ3とフリッカセンサ6の分光感度特性の差を調整
した値になる。言い換えれば、両者の分光感度に対する
残光性成分の寄与率と非残光性成分の寄与率の加算値
が、フリッカセンサ6a,6bの重み付け加算により無
彩色画像に対しては等しくしたことになる。
【0028】(第2の方法)第2の方法は、蛍光灯の非
残光性成分は照明光の瞬時値が“0”まで低下するので
実用的な除算補正ができないことから、非残光性成分に
対する感度を1次元画像読み取りセンサ(1次元画像読
み取りセンサ3)、フリッカセンサ6の両者から除去す
る方法であり、そのために、両者に非残性波長に対して
遮断性能を持たせた光学フィルターを具備させる。
【0029】すなわち、非残光性波長成分を検出するフ
リッカセンサは、ほとんど“0”近くまで低下するタイ
ミングがあり、そのため、フリッカセンサ出力を分母と
して除算補正をする場合の分母が“0”近くとなるた
め、補正時の精度が低下してしまう。
【0030】これを避けるために、第2の方法では、分
母が“0”となるフリッカセンサを用いないようにした
ものであり、1次元画像読み取りセンサ3とフリッカセ
ンサ6の両者に残光性波長成分のみに感度を持たせる。
そのために、非残光性波長成分を遮断するような光学フ
ィルタを具備させる。
【0031】なお、有彩色(カラー)画像に対しては上
記の方法では十分ではない。有彩色画像の場合には、1
次元画像読み取りセンサまたはフリッカセンサの少なく
とも一方に両者の分光感度特性を等しくさせる光学フィ
ルターを具備させ、蛍光灯の持つ残光特性に対しても両
者が同格に出力を出すようにする。この場合は、フリッ
カセンサは1組設けるだけで十分である。
【0032】次に、実使用中に1次元画像読み取りセン
サのガンマ特性を求める方法について、図5を用いて説
明する。この方法では、図5に示すような白色(反射率
の比較的高い)パターン8aと黒色パターン8c(反射
率の比較的低い)およびその中間の灰色パターン8bの
少なくとも3パターンを用意する。これらの3種類のパ
ターンを、フリッカを起こす光源下で複数回読み取る。
読み取る契機としては、本来は帳票読み取りの直前が好
ましいが、業務の処理速度を優先して考えると、一定時
間読み取り要求がなかったとき(例えば顧客の切れ間)
に行うことが望ましい。
【0033】図5では、帳票長手方向を1次元画像読み
取りセンサの主走査方向に、帳票短手方向を副走査方向
に設計された場合を示す。図5に示すように、3種類の
パターン(白色パターン8aと灰色パターン8b、黒色
パターン8c)は本来の帳票1の位置に隣接して配置す
る必要があり、帳票を置くための台座4に印刷しておく
と好都合である。また、該3種類のパターン8a,8
b,8cは待機時の視野9に印刷することも有効であ
る。このとき、フリッカと読み取りタイミングは非同期
なので、回数を重ねるにつれ、これら印刷濃度の異なる
パターンは、図6のP1−P2(白色)、Q1−Q2(灰
色)、R1−R2(黒色)の間でその時の照明光のフリッ
カに応じた1次元画像読み取りセンサ3の出力が得られ
る。
【0034】これらのサンプルデータを用い、これらの
サンプル点を通る近似直線を求める。更に、これらの近
似直線はオフセットを持つ場合があるため、白色パター
ン8aを検出したときの直線(P1−P2)と黒色パター
ン8cを検出したときの直線(R1−R2)の交点0'を
算出する。この交点0'点のY座標から1次元画像読み
取りセンサ出力に含まれるオフセットL0が、また交点
0'点のX座標からフリッカセンサに含まれるオフセッ
トが求められる。
【0035】この値をあるフリッカセンサ値H1に対す
る1次元画像読み取りセンサ出力値として、P1−P2
の点L1(白色の場合)、Q1−Q2上の点L2(灰色の場
合)、R1−R2上の点L3(黒色の場合)の1次元画像
読み取りセンサ出力値からオフセットL0を引いたもの
を、各々の印刷濃度に対するオフセット補正後、1次元
画像読み取りセンサ出力として1次元画像読み取りセン
サのガンマ補正係数の算出を行う。
【0036】なお、直線P1−P2(白色)、直線Q1
2(灰色)、直線R1−R2(黒色)の計算方法として
は最小二乗法を用いてもよい。しかし、さらに高速計算
が必要な場合には、例えば白色の場合、フリッカセンサ
の最高出力から順に16個のデータの持つ白色データの
平均値とフリッカセンサの最小出力から順に16個のデ
ータの持つ白色データの平均値を結ぶ直線を白色の分布
を示す直線P1−P2として求めてもよい。他の色につい
ても同様である。
【0037】図7は、上述したフリッカ補正を行う帳票
読み取り装置の外観を示す図であり、1は帳票、4は台
座、6はフリッカセンサ、8a〜8cは前述の白色,灰
色,黒色の3種類のパターン、10はスキャナ部、11
はデータ処理装置、12は認識装置、13は外部機器へ
のデータラインを示している。
【0038】台座4に置かれた帳票1をスキャナ部10
で読み取り、読み取った画像データをデータ処理部11
に転送する。データ処理部11は、転送されてきた画像
データに対して、フリッカ補正を含む画像の明るさむら
の補正(シェーディング補正)、輪郭強調、2値化など
の画像処理を行い、認識装置12に渡す。認識装置12
では、データ処理装置11から渡された画像データに基
づき文字認識などの帳票読み取り処理を行う。
【0039】図8は、上述した処理の一例を説明するた
めのフローチャートである。図8に沿って帳票読み取り
処理を説明する。まず、帳票などの原稿画像を定位置に
設置した設置者が読み取り開始ボタンなどにより読み取
りを指示した場合(ステップa)、スキャナ部は画像を
読み取り(ステップb)、読み取った画像を表示する
(ステップc)。表示された画像により、設置した帳票
がそのときの業務に対し妥当であるか否かとか、必要事
項が記入されているか、設置方向は正しいかなどの帳票
条件に適合しているか否かのチェックを行う(ステップ
d)。
【0040】チェックの結果、帳票条件に適合していな
い場合は(ステップd:N)、再度ステップaに戻り、
帳票条件に適合している場合は(ステップd:Y)、後
続の画像処理(ステップe)、認識処理(ステップf)
を行い、これらの処理結果を図7のデータライン13か
ら外部機器に転送し(ステップg)、帳票読み取り処理
を終了する。
【0041】ステップaにおいて、読み取りが指示され
ない場合は(ステップa:N)、一定時間以上の空きか
否かを判定する(ステップh)。例えば、顧客の切れ間
などで一定時間読み取り要求がなかった場合(ステップ
h:Y)、本発明の光源フリッカ補正データを作成/更
新するため、1次元画像読み取りセンサ出力、残光性波
長領域フリッカセンサ出力、非残光性波長領域フリッカ
センサ出力などを一定時間サンプリングして採取する
(ステップi)。画像読み取りと光源のフリッカが非同
期であるため、サンプリングタイミングにより異なる照
明のフリッカ状態(フリッカの最大光量付近から最小光
量付近まで)でのデータを蓄積しておき、これらのデー
タを用いることにより重み付け加算を行うときの精度向
上を図る。
【0042】重み付け加算の係数が算出された後は(ス
テップj)、白色/黒色各直線の交点を算出し、1次元
画像読み取りセンサおよびフリッカセンサに含まれるオ
フセットを補正する(ステップk)。これらの結果をフ
リッカ補正用データとして準備し、次の画像読み取りに
用いるフリッカ補正用パラメータとする(ステップ
l)。
【0043】図9は、帳票読み取り装置の内部構成を示
す図であり、2はレンズ、3は1次元画像読み取りセン
サ、14は増幅回路、15はA/D変換回路、16は読
み取り制御回路、17は1次元画像読み取りセンサ駆動
回路、18は定位置センサ、19は駆動モータ、20は
駆動モータドライバ、21aおよび21bは分光フィル
タ、22は受光素子、23は積分回路を示している。
【0044】同図において、レンズ2を介して1次元画
像読み取りセンサ3に結像された画像は、増幅回路14
により増幅され、A/D変換回路15によりディジタル
データ化されて、読み取り制御回路16から先のデータ
処理部11(図7参照)に転送される。
【0045】1次元画像読み取りセンサ3は1次元画像
読み取りセンサ駆動回路17により駆動される。これら
1次元画像読み取りセンサ3を含む光学系は、駆動モー
タ19および駆動モータドライバ20によって機械的に
駆動される。定位置センサ18は読み取り開始位置を決
めるものである。
【0046】また分光フィルタ21a、21bにより残
光性波長領域と非残光性波長領域に分割された複数の受
光素子22は、それぞれフリッカの瞬時値を検出する。
1次元画像読み取りセンサ3がCCDセンサの場合、出
力が受光量の積分値に比例する動作であるため、受光素
子からの出力は、増幅回路14で増幅され、積分回路2
3で1次元画像読み取りセンサ3の受光タイミングと同
じタイミングで積分され、A/D変換回路15で同じく
ディジタルデータ化される。ディジタル化されたデータ
は、前述した1次元画像読み取りセンサ3の出力データ
とともに読み取り制御回路16から先のデータ処理部1
1に転送される。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、商用周波数で点灯した
天井蛍光灯などの通常光を用いた照明で帳票読み取りを
行う場合に生ずるフリッカによる画像の明暗変化が高精
度に補正できるようになり、多値画像の読み取りまでも
実用的な精度で実現できる。特に、蛍光灯の残光性とい
う発光特性の基本部分まで踏み込んだ補正が行なえるよ
うになり、より良質な多値画像読み取りが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光源の残光性補正の必要性とその方法(第2の
方法)を説明するための図である。
【図2】天井蛍光灯を照明に用いるスキャナの概念図で
ある。
【図3】商用周波数での蛍光灯の点灯とデータ入力タイ
ミングを説明するためのタイミング図である。
【図4】蛍光灯の発光波長によるパワーを示すパワース
ペクトラム図である。
【図5】本発明の補正データを採取するための画像原稿
パターン例を説明するための図である。
【図6】ガンマ補正の方法を説明するためのセンサ出力
関係図である。
【図7】本発明が適用される帳票読み取り装置の外観図
である。
【図8】本発明が適用される帳票読み取り装置の動作の
フローチャートである。
【図9】本発明が適用されるフリッカセンサを備えた帳
票読み取り装置の構成図である。
【符号の説明】
1:帳票、2:レンズ、3:1次元画像読み取りセンサ
(CCDセンサ)、4:台座、5:操作者、6,6a,6
b:フリッカセンサ、7:光源、8a:白色パターン、8
b:灰色パターン、8c:黒色パターン、9:待機時読み
取り視野、10:スキャナ部、11:データ処理部、1
2:認識装置、13:データライン、14:増幅回路、
15: A/D変換回路、16:読み取り制御回路、1
7:1次元画像読み取りセンサ駆動回路、18:定位置
センサ、19:駆動モータ、20:駆動モータドライ
バ、21a,21b:分光フィルター、22:受光素子、2
3:積分回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 哲也 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 5C072 AA01 BA04 BA15 CA04 EA05 FB13 FB17 LA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を帳票に照射する手段と、該帳票
    からの光を検出する画像読み取り用検出器と、前記照明
    光の照明光量を検出する照明光量検出器とを具備し、前
    記画像読み取り用検出器の出力を、前記照明光量検出器
    の出力により補正するようにした帳票読み取り装置であ
    って、 前記画像読み取り用検出器の分光感度特性と前記照明光
    量検出器の分光感度特性を実質的に等しくする手段を設
    けたことを特徴とする帳票読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の帳票読み取り装置におい
    て、 前記画像読み取り用検出器の分光感度特性と前記照明光
    量検出器の分光感度特性が実質的に等しくする手段は、
    前記照明光量検出器を、少なくとも残光性の波長領域を
    検出する第1の検出器と非残光性の波長領域を検出する
    第2の検出器で構成するとともに、前記画像読み取り用
    検出器の受光量に対する出力の関係と比例関係になるよ
    うな重み付け係数を用いて前記第1の検出器の出力と前
    記第2の検出器の出力の重み付け加算を行うことによっ
    て実現することを特徴とする帳票読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の帳票読み取り装置におい
    て、 前記画像読み取り用検出器の分光感度特性と前記照明光
    量検出器の分光感度特性が実質的に等しくする手段は、
    前記画像読み取り用検出器と前記照明光量検出器の感度
    を、照明光の残光性がある波長領域に対して大きく、非
    残光波長領域の感度に対して小さくすることによって実
    現することを特徴とする帳票読み取り装置。
JP11123523A 1999-04-30 1999-04-30 帳票読み取り装置 Pending JP2000316072A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6587814B1 (en) * 1999-08-27 2003-07-01 William K. Warburton Method and apparatus for improving resolution in spectrometers processing output steps from non-ideal signal sources
US7065473B2 (en) 1999-08-27 2006-06-20 William K. Warburton Method and apparatus for improving resolution in spectrometers processing output steps from non-ideal signal sources
JP2016131376A (ja) * 2011-03-17 2016-07-21 株式会社リコー 撮像装置、測色装置、および画像形成装置

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