JP2000315937A - ディジタルフィルタ - Google Patents

ディジタルフィルタ

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JP2000315937A
JP2000315937A JP11122786A JP12278699A JP2000315937A JP 2000315937 A JP2000315937 A JP 2000315937A JP 11122786 A JP11122786 A JP 11122786A JP 12278699 A JP12278699 A JP 12278699A JP 2000315937 A JP2000315937 A JP 2000315937A
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multiplication
digital filter
output
multiplier
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JP11122786A
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Isao Aichi
功 愛知
Hiroaki Tanaka
裕章 田中
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模が小さく、消費電力の少ない高次のデ
ィジタルフィルタを提供する。 【解決手段】6次のIIR型ディジタルフィルタは、帰
還ループ部に設けられる2つの可変乗数乗算回路11,
12と、循環ループ部に設けられる3つの可変乗数乗算
回路13〜15と、帰還ループ部及び循環ループ部で各
々加算演算を行う4つの加算回路16〜19と、帰還ル
ープ部及び循環ループ部で共有される2つの遅延回路2
1,22とを備える。また、遅延回路23は、各乗数を
用いて乗算及び加算された演算結果を加算回路18から
出力する際にその出力をラッチする。マルチプレクサ回
路25は、入力されるディジタル信号と遅延回路23の
出力との何れか一つを選択して出力する。これにより、
本ディジタルフィルタでは、乗算及び加算演算が繰り返
された後に所望とする次数のディジタルフィルタ出力が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車電話や
携帯電話等の移動体通信における電話機等に適用され、
入力されたディジタル信号から所望の周波数成分を抽出
するためのディジタルフィルタ回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、バイカッド回
路の縦続構成によるディジタルフィルタの構成例を図4
に示す。図4のディジタルフィルタは、2次のフィルタ
からなるバイカッド回路71,72,73を縦続接続し
て構成されており、これら各回路71〜73としては例
えば1Dタイプ・バイカッド回路や2Dタイプ・バイカ
ッド回路が用いられる。図5には1Dタイプ・バイカッ
ド回路の構成を示し、図6には2Dタイプ・バイカッド
回路の構成を示す。
【0003】図4において、一段目のバイカッド回路7
1は、入力信号を用いてバイカッド回路71の出力を決
定し二段目のバイカッド回路72に値を渡す。バイカッ
ド回路72は、バイカッド回路71が出力した値を用い
てバイカッド回路72の出力を決定する。三段目のバイ
カッド回路73についても同様に、バイカッド回路72
の出力を用いてバイカッド回路73の出力を決定する。
そして、バイカッド回路73の出力を6次のディジタル
フィルタの出力とする。以上の処理を1サンプリング周
期の間に行っていた。以下にその詳細を説明する。
【0004】図5に示す1Dタイプ・バイカッド回路
は、定数乗算回路81,82,83,84,85と、加
算回路86,87,88,89と、遅延レジスタD1,
D2とを備えてなる。なお、遅延レジスタD1,D2に
よれば、図中bの値はaにおける値の1サンプリング周
期前の値となり、図中cの値はaにおける値の2サンプ
リング周期前の値となる。
【0005】1Dタイプ・バイカッド回路の縦続構成に
よりディジタルフィルタを実現した場合において、図4
における一段目〜三段目のバイカッド回路71〜73の
動作を図5を参照しながら説明する。
【0006】ここで一段目のバイカッド回路71におい
ては、定数乗算回路81〜85の定数値をそれぞれ、A
[1][1]、A[1][2]、B[1][0]、B[1][1]、B[1][2]とす
る。この場合、加算回路87は、図5のbにおける値に
定数A[1][1]を乗じた値と、図5のcにおける値に定数
A[1][2]を乗じた値とを加算する。加算回路86は、入
力されるディジタル信号と、加算回路87の出力とを加
算し、この出力が図5のaでの値となる。加算回路89
は、図5のbにおける値に定数B[1][1]を乗じた値と、
図5のcにおける値に定数B[1][2]を乗じた値とを加算
する。加算回路88は、図5のaにおける値に定数B
[1][0]を乗じた値と、加算回路89の出力とを加算す
る。加算回路88の出力がバイカッド回路71の出力と
なる。これにより、当該バイカッド回路71の伝達関数
は、
【0007】
【数1】 となる。また、図5と同様の構成で定数乗算回路81〜
85の定数値をそれぞれ、A[2][1]、A[2][2]、B[2]
[0]、B[2][1]、B[2][2]とすることにより、
【0008】
【数2】 を伝達関数とする二段目のバイカッド回路72が得られ
る。同じく、図5と同様の構成で定数乗算回路81〜8
5の定数値をそれぞれ、A[3][1]、A[3][2]、B[3]
[0]、B[3][1]、B[3][2]とすることにより、
【0009】
【数3】 を伝達関数とする三段目のバイカッド回路73が得られ
る。
【0010】上記バイカッド回路71〜73を図4のよ
うに縦続接続することにより、伝達関数が、
【0011】
【数4】 である6次のIIR型ディジタルフィルタを実現するこ
とができる。
【0012】一方、図6に示す2Dタイプ・バイカッド
回路は、定数乗算回路91,92,93,94,95
と、加算回路96,97,98と、遅延レジスタD3,
D4とを備えてなる。なお、遅延レジスタD3,D4に
よれば、図中dの値はeにおける値の1サンプリング周
期前の値となり、図中fの値はgにおける値の1サンプ
リング周期前の値となる。
【0013】2Dタイプ・バイカッド回路の縦続構成に
よりディジタルフィルタを実現した場合において、図4
における一段目〜三段目のバイカッド回路71〜73の
動作を図6を参照しながら説明する。
【0014】ここで一段目のバイカッド回路71におい
ては、定数乗算回路91〜95の定数値をそれぞれ、A
[1][1]、A[1][2]、B[1][0]、B[1][1]、B[1][2]とす
る。この場合、加算回路98は、入力信号に定数B[1]
[2]を乗じた値と、出力信号に定数A[1][2]を乗じた値
とを加算する。加算回路97は、入力信号に定数B[1]
[1]を乗じた値と、出力信号に定数A[1][1]を乗じた値
と、遅延レジスタD4の出力とを加算する。加算回路9
6は、入力信号に定数B[1][0]を乗じた値と、遅延レジ
スタD3の出力とを加算する。加算回路96の出力がバ
イカッド回路71の出力となる。これにより、当該バイ
カッド回路71の伝達関数は、
【0015】
【数5】 となる。また、図6と同様の構成で定数乗算回路91〜
95の定数値をそれぞれ、A[2][1]、A[2][2]、B[2]
[0]、B[2][1]、B[2][2]とすることにより、
【0016】
【数6】 を伝達関数とする二段目のバイカッド回路72が得られ
る。同じく、図6と同様の構成で定数乗算回路91〜9
5の定数値をそれぞれ、A[3][1]、A[3][2]、B[3]
[0]、B[3][1]、B[3][2]とすることにより、
【0017】
【数7】 を伝達関数とする三段目のバイカッド回路73が得られ
る。
【0018】上記バイカッド回路71〜73を図4のよ
うに縦続接続することにより、伝達関数が、
【0019】
【数8】 である6次のIIR型ディジタルフィルタを実現するこ
とができる。なお、(5)〜(8)式は、既述の(1)
〜(4)式に一致する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】信号処理におけるディ
ジタルフィルタでは、急峻な減衰特性を得るために、次
数の高いフィルタが必要になることがあり、図4では、
例えば6次のフィルタを実現するために3段のバイカッ
ド回路を縦続接続している。この場合、1段のバイカッ
ド回路では2次までのIIR型ディジタルフィルタしか
実現できないため、次数が高くなればそれだけバイカッ
ド回路数が増加する。
【0021】また、既述した通りバイカッド回路の縦続
接続により構成されるディジタルフィルタにおいては、
前段のバイカッド回路の出力が確定するまでは、一つの
バイカッド回路は有効な演算ができない。
【0022】例えば、図4に示した6次のディジタルフ
ィルタにおいて、二段目のバイカッド回路72で行われ
る演算は、バイカッド回路72自身が備える遅延レジス
タが保持していた値と、前段のバイカッド回路71が出
力する値によって行われる。従って、一段目のバイカッ
ド回路71の出力が確定するまでの間は、二段目のバイ
カッド回路72は当該バイカッド回路72が備える遅延
レジスタが保持した値のみで演算することになるため、
有効な演算をしない。また、三段目のバイカッド回路7
3も同様の理由により、一段目のバイカッド回路71の
出力が確定するまでは有効な演算をしない。同様に、二
段目のバイカッド回路72が演算している間はバイカッ
ド回路71,73が、三段目のバイカッド回路73が演
算している間はバイカッド回路71,72が、それぞれ
有効な演算をしない。
【0023】すなわち、一つのバイカッド回路が演算を
決定している間は、他のバイカッド回路の乗算回路と加
算回路(例えば、図5の乗算回路81〜85、加算回路
86〜89)は有効な演算をしない構成になっている。
従って、不要な値の変化をすることによる、消費電力の
無駄が生じることになる。また、例えば6次のフィルタ
を実現するために3段のバイカッド回路を必要とし、各
バイカッド回路が乗算回路や加算回路を備えていること
から、ディジタルフィルタの回路規模が大きくなり、小
型化が困難となる。また、回路規模が大きいことに起因
して、消費電力が大きくなるという解決すべき課題があ
った。
【0024】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、回路規模が小さ
く、消費電力の少ない高次のディジタルフィルタを提供
することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディジ
タルフィルタでは、乗算回路は、複数の値から乗数を順
次選択して乗算演算を行う可変乗数乗算回路であり、各
乗数を用いたその時々の当該ディジタルフィルタの出力
をラッチするための遅延回路を設けると共に、同フィル
タの信号入力部に信号選択回路を設け、該信号選択回路
は、前記遅延回路の出力とディジタル信号入力との何れ
か一つを選択して出力する。
【0026】請求項1に記載の発明によれば、乗算回路
では、複数の値から乗数が順次選択されて乗算演算が行
われる。また、信号選択回路において、例えば初めにデ
ィジタル信号入力が選択される時、同ディジタルフィル
タ内での乗算回路及び加算回路による演算結果が遅延回
路でラッチされる。次に、該ラッチされた信号が信号選
択回路で選択され、その時の乗算回路及び加算回路によ
る演算結果が遅延回路で再びラッチされる。そして、必
要回数だけディジタルフィルタの出力のラッチ処理、並
びに該ラッチ信号の選択処理がなされ、乗算及び加算演
算が繰り返された後、所望とする次数のディジタルフィ
ルタ出力が得られる。
【0027】かかる場合、上記の通り乗算回路及び加算
回路を時分割して用いることにより、複数段のバイカッ
ド回路を縦続接続した従来のディジタルフィルタと比べ
て、乗算回路及び加算回路の数が大幅に低減できる。そ
の結果、回路規模が小さく、消費電力の少ない高次のデ
ィジタルフィルタを構築することができる。
【0028】この種のディジタルフィルタのより具体的
な構成としては、請求項2,3,4の構成があり、各発
明の前提として、 ・請求項2に記載のディジタルフィルタは、L個の乗算
回路とこれらの乗算結果を加算する加算回路とを帰還ル
ープ部に設けると共に、M個の乗算回路とこれらの乗算
結果を加算する加算回路とを循環ループ部に設け、前記
各ループ部で遅延レジスタを共有する。 ・請求項3に記載のディジタルフィルタは、帰還ループ
部に設けられるL個の乗算回路と、循環ループ部に設け
られるM個の乗算回路と、前記各ループ部での乗算結果
を、各ループ部で共有される遅延レジスタを通じて加算
する加算回路とを備える。 ・請求項4に記載のディジタルフィルタは、L個の乗算
回路と該乗算回路への入力を遅延させる遅延レジスタと
を帰還ループ部に設けると共に、M個の乗算回路と該乗
算回路への入力を遅延させる遅延レジスタとを循環ルー
プ部に設け、前記各ループ部での乗算結果を加算回路で
一度に加算する。
【0029】因みに、L=2,M=3として、帰還ルー
プ部には2個の乗算回路を設け、循環ループ部には3個
の乗算回路を設ける場合、 ・請求項2は、1Dタイプ・バイカッド回路相当の構成
となり、 ・請求項3は、2Dタイプ・バイカッド回路相当の構成
となり、 ・請求項4は、3Dタイプ・バイカッド回路相当の構成
となる。
【0030】そして、請求項2に記載のディジタルフィ
ルタはその特徴として、乗算回路は、複数の値から乗数
を順次選択して乗算演算を行う可変乗数乗算回路であ
り、各乗数を用いて乗算及び加算された演算結果を循環
ループ部側の加算回路から出力端子へ出力する際にその
出力をラッチするための遅延回路を設けると共に、当該
ディジタルフィルタの信号入力部に信号選択回路を設
け、該信号選択回路は、前記遅延回路の出力とディジタ
ル信号入力との何れか一つを選択して出力する。
【0031】請求項2のディジタルフィルタによれば、
乗算回路では、複数の値から乗数が順次選択されて乗算
演算が行われる。また、信号選択回路において、例えば
初めにディジタル信号入力が選択される時、その時の演
算結果を循環ループ部側の加算回路から出力端子へ出力
する際にその出力が遅延回路でラッチされる。次に、該
ラッチされた信号が信号選択回路で選択され、その時の
演算結果が遅延回路で再びラッチされる。そして、必要
回数だけ演算結果のラッチ処理、並びに該ラッチ信号の
選択処理がなされ、乗算及び加算演算が繰り返された
後、所望とする次数のディジタルフィルタ出力が得られ
る。
【0032】また、請求項3,4のディジタルフィルタ
はその特徴部分が同一であり、乗算回路は、複数の値か
ら乗数を順次選択して乗算演算を行う可変乗数乗算回路
であり、各乗数を用いて乗算及び加算された演算結果を
前記加算回路から出力端子へ出力する際にその出力をラ
ッチするための遅延回路を設けると共に、当該ディジタ
ルフィルタの信号入力部に信号選択回路を設け、該信号
選択回路は、前記遅延回路の出力とディジタル信号入力
との何れか一つを選択して出力する。
【0033】請求項3,4に記載のディジタルフィルタ
についても、請求項2に記載のディジタルフィルタと同
様の作用を呈し、乗算及び加算演算が繰り返された後に
所望とする次数のディジタルフィルタ出力が得られる。
【0034】その結果、請求項2〜4の各発明において
も請求項1の発明と同様に、複数段のバイカッド回路を
縦続接続した従来のディジタルフィルタと比べて、乗算
回路及び加算回路の数が大幅に低減できる。その結果、
回路規模が小さく、消費電力の少ない高次のディジタル
フィルタを構築することができる。
【0035】請求項5に記載の発明では、可変乗数乗算
型の乗算回路において、メモリ内に予め格納された乗数
の一つがマルチプレクサにより選択され、該選択された
乗数を用いて演算部により乗算演算が行われる。
【0036】請求項6に記載の発明では、ディジタル信
号のサンプリング周期の1/n周期(nは整数)となる
クロックパルスに同期して信号選択回路による信号選
択、乗算回路による乗数値の切り替え、並びに遅延回路
でのラッチ処理が行われる。この場合、例えば2次形に
よる構成を想定すれば、2n次若しくはそれ以下の次数
のディジタルフィルタが好適に実現できる。
【0037】かかる場合、請求項7に記載したように、
遅延データを生成するための遅延レジスタは、クロック
周波数nf[Hz]で駆動するn段のシフトレジスタに
より構成されるとよい。
【0038】請求項8に記載の発明では、前記した各乗
算回路にて選択される乗数の値は、その何れかに0を含
むものであり、こうして0を含む乗数とすることによ
り、如何なる次数のディジタルフィルタをも任意に構築
できる。
【0039】請求項9に記載の発明では、前記した各乗
算回路のうち、帰還ループ部に設けられる乗算回路の乗
数を0とする。本構成によれば、帰還ループ部における
演算を無効化することにより、IIR型(再帰型)のデ
ィジタルフィルタのみならず、FIR型(非再帰型)の
ディジタルフィルタが構築できる。かかるFIR型構成
の場合にもやはり、回路規模が小さく、消費電力の少な
い高次のディジタルフィルタを構築することができる。
【0040】請求項10に記載の発明では、出力データ
が出力端子の直前で一時的に保持される。これにより、
ディジタル信号入力のサンプリング周波数に合わせた所
望の信号出力が可能となる。
【0041】因みに本明細書においては、周知のIIR
型ディジタルフィルタにおけるIIRフィルタ部に相当
する回路構成を「帰還ループ部」と称し、FIRフィル
タ部に相当する回路構成を「循環ループ部」と称するこ
ととする。
【0042】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。
【0043】図1は、6次のIIR型ディジタルフィル
タの回路構成を示すブロック図であり、同フィルタは、
複数の1Dタイプ・バイカッド回路を縦続接続した場合
と同等のディジタルフィルタを実現するものとして構成
される。同ディジタルフィルタはその概要として、複数
の値から乗数を選択して乗算演算を行う第1〜第5の可
変乗数乗算回路11〜15と、第1〜第4の加算回路1
6〜19と、第1〜第4の遅延回路21〜24と、複数
の入力から一つを選択し出力するマルチプレクサ回路2
5とを具備する。
【0044】より詳しくは、第1〜第5の可変乗数乗算
回路11〜15はそれぞれ、複数の乗数を格納するメモ
リ111,121,131,141,151と、複数の
乗数の中から一つを選択し出力するマルチプレクサ11
2,122,132,142,152と、乗算演算を行
う演算部113,123,133,143,153とに
よって構成される。メモリ111には係数値A[1][1]、
A[2][1]、A[3][1]が格納され、メモリ121には係数
値A[1][2]、A[2][2]、A[3][2]が格納され、メモリ1
31には係数値B[1][0]、B[2][0]、B[3][0]が格納さ
れ、メモリ141には係数値B[1][1]、B[2][1]、B
[3][1]が格納され、メモリ151には係数値B[1][2]、
B[2][2]、B[3][2]が格納されている。
【0045】帰還ループ部(IIRフィルタ部)におい
て、第1の可変乗数乗算回路11は、第1の遅延回路2
1の出力を入力とし、第2の可変乗数乗算回路12は、
第2の遅延回路22の出力を入力とする。また、循環ル
ープ部(FIRフィルタ部)において、第3の可変乗数
乗算回路13は、第1の加算回路16の出力を入力と
し、第4の可変乗数乗算回路14は、第1の遅延回路2
1の出力を入力とし、第5の可変乗数乗算回路15は、
第2の遅延回路22の出力を入力とする。
【0046】第2の加算回路17は、第1及び第2の可
変乗数乗算回路11,12の各出力を加算し、第1の加
算回路16は、マルチプレクサ回路25の出力と第2の
加算回路17の出力とを加算する。要するに、加算回路
16,17によれば、帰還ループ部において、第1,第
2の可変乗数乗算回路11,12及びマルチプレクサ回
路25の各出力が加算演算される。
【0047】また、第4の加算回路19は、第4及び第
5の可変乗数乗算回路14,15の各出力を加算し、第
3の加算回路18は、第3の可変乗数乗算回路13の出
力と第4の加算回路19の出力とを加算する。要する
に、加算回路18,19によれば、循環ループ部におい
て、第3〜第5の可変乗数乗算回路13〜15の各出力
が加算演算される。
【0048】第1の遅延回路21は、第1の加算回路1
6の出力を入力とし、第2の遅延回路22は、第1の遅
延回路21の出力を入力とする。ここで、動作クロック
の周波数は、入力されるディジタル信号のサンプリング
周波数f[Hz]に対して3倍の3f[Hz]となって
おり、第1,第2の遅延回路21,22は何れも3段の
シフトレジスタにて構成される。このとき、第1の遅延
回路21の出力は、3動作クロック前の同遅延回路21
の入力であり、第2の遅延回路22の出力は、6動作ク
ロック前の遅延回路21の入力である。
【0049】なお本実施の形態では、第1,第2の可変
乗数乗算回路11,12が帰還ループ部に設けられるL
個の乗算回路に相当し、第3〜第5の可変乗数乗算回路
13〜15が循環ループ部に設けられるM個の乗算回路
に相当する。また、第1,第2の遅延回路21,22が
帰還ループ部及び循環ループ部で共有される遅延レジス
タに相当する。
【0050】従来構成と同様の上記帰還ループ部以外
に、本ディジタルフィルタでは、第3の加算回路18の
出力を信号入力部に帰還させるための別の帰還ループが
設けられ、その途中には、第3の加算回路18の出力を
入力とする第3の遅延回路23が設けられている。第3
の遅延回路23の出力は、「信号選択回路」としてのマ
ルチプレクサ回路25に入力される。マルチプレクサ回
路25は、入力端子26から入力されるディジタル信号
と第3の遅延回路23の出力とを入力とし、これら各信
号から一つを選択して出力する。
【0051】また、第3の加算回路18の出力は、第4
の遅延回路24を介して出力端子27より出力される。
なお、第4の遅延回路24は、本ディジタルフィルタの
出力データを一時的に保持するための「データ保持回
路」に相当する。
【0052】ここで、上記構成のディジタルフィルタに
て実現する伝達関数を、
【0053】
【数9】 とする。
【0054】図1の構成のディジタルフィルタは、1サ
ンプリング周期(動作クロック3周期分)の間に下記の
3つのステップにより出力を決定するものであり、以
下、上記ディジタルフィルタの動作を、ステップ1→ス
テップ2→ステップ3の順に説明する。
【0055】(ステップ1)先ず、ディジタル信号のサ
ンプリング周波数fに同期した最初のクロックパルス
で、マルチプレクサ回路25は入力端子26より入力さ
れるディジタル信号を選択し、第1の加算回路16に出
力する。同時に第1〜第5の可変乗数乗算回路11〜1
5内のマルチプレクサ112,122,132,14
2,152はそれぞれ、メモリ111,121,13
1,141,151から係数値A[1][1]、A[1][2]、B
[1][0]、B[1][1]、B[1][2]を選択し、演算部113,
123,133,143,153にそれぞれ出力する。
この状態において、従来図4のディジタルフィルタにお
ける一段目のバイカッド回路での演算が行われる。すな
わち、各乗算回路11〜15からの出力を基に第1〜第
4の加算回路16〜19で加算演算が行われ、その演算
結果が第3の加算回路18から出力される。このとき、
第3の加算回路18の出力は第3の遅延回路23でラッ
チされる。なお、ステップ1での加算回路18の値は出
力端子27には出力されない。
【0056】(ステップ2)次のクロックパルスでは、
マルチプレクサ回路25は第3の遅延回路23でラッチ
されている信号(すなわち、ステップ1による出力)を
選択し、第1の加算回路16に出力する。同時に各乗算
回路内のマルチプレクサ112,122,132,14
2,152はそれぞれ、メモリ111,121,13
1,141,151から係数値A[2][1]、A[2][2]、B
[2][0]、B[2][1]、B[2][2]を選択し、演算部113,
123,133,143,153にそれぞれ出力する。
この状態において、従来図4のディジタルフィルタにお
ける二段目のバイカッド回路での演算が行われる。この
とき、第3の加算回路18の出力は第3の遅延回路23
で再びラッチされる。なお、ステップ2でも加算回路1
8の値は出力端子27には出力されない。
【0057】(ステップ3)更に次のクロックパルスで
は、マルチプレクサ回路25は第3の遅延回路23でラ
ッチされている信号(すなわち、ステップ2による出
力)を選択し、第1の加算回路16に出力する。同時に
各乗算回路内のマルチプレクサ112,122,13
2,142,152はそれぞれ、メモリ111,12
1,131,141,151から係数値A[3][1]、A
[3][2]、B[3][0]、B[3][1]、B[3][2]を選択し、演算
部113,123,133,143,153にそれぞれ
出力する。この状態において、従来図4のディジタルフ
ィルタにおける三段目のバイカッド回路での演算が行わ
れる。このとき、本ステップ3での第3の加算回路18
の出力をディジタルフィルタの出力とすべく、第4の遅
延回路24を通じて第3の加算回路18の演算結果を出
力する。その後、第4の遅延回路24は、この出力値
を、次の信号サンプリング時におけるステップ3によっ
て次の出力値が確定するまでラッチする。
【0058】上記ステップ1〜3によれば、ディジタル
信号のサンプリング周期の1/3周期となるクロックパ
ルスに同期してマルチプレクサ回路25による信号選
択、各乗算回路11〜15による乗数値の切り替え、並
びに第3の遅延回路23でのラッチ処理が行われる。以
降、上記ステップ1,2,3の順に各動作が繰り返され
る。これにより、1Dタイプ・バイカッド回路を3段縦
続接続していた従来のディジタルフィルタと同様に、デ
ィジタル信号のサンプリング毎に上記式(9)の伝達関
数に基づく信号抽出が可能となり、所望とする6次のI
IR型ディジタルフィルタが構築できる。
【0059】以上詳述した本実施の形態のディジタルフ
ィルタによれば、以下に示す効果が得られる。 (イ)乗算回路及び加算回路を時分割して用いることに
より、複数段のバイカッド回路を縦続接続した従来のデ
ィジタルフィルタと比べて、乗算回路及び加算回路の数
が大幅に低減できる。その結果、回路規模が小さく、消
費電力の少ない高次のディジタルフィルタを構築するこ
とができる。
【0060】特に上記の通り1Dタイプ・バイカッド回
路構成を用いて6次のディジタルフィルタを構成した場
合において、従来構成(図4及び図5の構成)と比較し
て乗算回路及び加算回路の数が1/3となり(乗算回路
が15個→5個、加算回路=12個→4個となる)、デ
ィジタルフィルタ回路の占有面積を小さくすると共に、
消費電カを大幅に低減することができる。
【0061】(ロ)サンプリング周波数fに対して3倍
のクロック周波数にて、マルチプレクサ回路25、乗算
回路11〜15及び遅延回路21〜24等が駆動される
ことで、6次のディジタルフィルタが好適に実現でき
る。
【0062】(ハ)出力端子直前の第4の遅延回路24
で出力データが一時的に保持されるので、ディジタル信
号入力のサンプリング周波数fに合わせた所望の信号出
力が可能となる。
【0063】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態におけるディジタルフィルタを図2を用いて説明す
る。
【0064】図2は、6次のIIR型ディジタルフィル
タの回路構成を示すブロック図であり、同フィルタは、
複数の2Dタイプ・バイカッド回路を縦続接続した場合
と同等のディジタルフィルタを実現するものとして構成
される。同ディジタルフィルタはその概要として、複数
の値から乗数を選択して乗算演算を行う第1〜第5の可
変乗数乗算回路31〜35と、第1〜第3の加算回路3
6〜38と、第1〜第4の遅延回路41〜44と、複数
の入力から一つを選択し出力するマルチプレクサ回路4
5とを具備する。
【0065】より詳しくは、第1〜第5の可変乗数乗算
回路31〜35はそれぞれ、複数の乗数を格納するメモ
リ311,321,331,341,351と、複数の
乗数の中から一つを選択し出力するマルチプレクサ31
2,322,332,342,352と、乗算演算を行
う演算部313,323,333,343,353とに
よって構成される。メモリ311には係数値A[1][1]、
A[2][1]、A[3][1]が格納され、メモリ321には係数
値A[1][2]、A[2][2]、A[3][2]が格納され、メモリ3
31には係数値B[1][0]、B[2][0]、B[3][0]が格納さ
れ、メモリ341には係数値B[1][1]、B[2][1]、B
[3][1]が格納され、メモリ351には係数値B[1][2]、
B[2][2]、B[3][2]が格納されている。
【0066】帰還ループ部(IIRフィルタ部)に設け
られる第1,第2の可変乗数乗算回路31,32は、第
1の加算回路36の出力をそれぞれの入力とし、循環ル
ープ部(FIRフィルタ部)に設けられる第3〜第5の
可変乗数乗算回路33〜35は、マルチプレクサ回路4
5の出力をそれぞれの入力とする。
【0067】第1の加算回路36は、第3の可変乗数乗
算回路33の出力と第1の遅延回路41の出力とを加算
し、第2の加算回路37は、第1及び第4の可変乗数乗
算回路31,34の各出力と第2の遅延回路42の出力
とを加算し、第3の加算回路38は、第2及び第5の可
変乗数乗算回路32,35の各出力を加算する。
【0068】第1の遅延回路41は、第2の加算回路3
7の出力を入力とし、第2の遅延回路42は、第3の加
算回路38の出力を入力とする。ここで、動作クロック
の周波数は、入力されるディジタル信号のサンプリング
周波数f[Hz]に対して3倍の3f[Hz]となって
おり、第1,第2の遅延回路41,42は何れも3段の
シフトレジスタにて構成される。このとき、第1の遅延
回路41の出力は、3動作クロック前の第2の加算回路
37の出力であり、第2の遅延回路42の出力は、3動
作クロック前の第3の加算回路38の出力である。
【0069】なお本実施の形態では、第1,第2の可変
乗数乗算回路31,32が帰還ループ部に設けられるL
個の乗算回路に相当し、第3〜第5の可変乗数乗算回路
33〜35が循環ループ部に設けられるM個の乗算回路
に相当する。また、第1,第2の遅延回路41,42が
帰還ループ部及び循環ループ部で共有される遅延レジス
タに相当する。
【0070】従来構成と同様の上記帰還ループ部以外
に、本ディジタルフィルタでは、第1の加算回路36の
出力を信号入力部に帰還させるための別の帰還ループが
設けられ、その途中には、第1の加算回路36の出力を
入力とする第3の遅延回路43が設けられている。第3
の遅延回路43の出力は、「信号選択回路」としてのマ
ルチプレクサ回路45に入力される。マルチプレクサ回
路45は、入力端子46から入力されるディジタル信号
と第3の遅延回路43の出力とを入力とし、これら各信
号から一つを選択して出力する。
【0071】また、第1の加算回路36の出力は、第4
の遅延回路44を介して出力端子47より出力される。
なお、第4の遅延回路44は、本ディジタルフィルタの
出力データを一時的に保持するための「データ保持回
路」に相当する。
【0072】ここで、上記構成のディジタルフィルタに
て実現する伝達関数を、
【0073】
【数10】 とする。
【0074】図2の構成のディジタルフィルタは、1サ
ンプリング周期(動作クロック3周期分)の間に下記の
3つのステップにより出力を決定するものであり、以
下、上記ディジタルフィルタの動作を、ステップ1→ス
テップ2→ステップ3の順に説明する。
【0075】(ステップ1)先ず、ディジタル信号のサ
ンプリング周波数fに同期した最初のクロックパルス
で、マルチプレクサ回路45は入力端子46より入力さ
れるディジタル信号を選択する。またそれと同時に、第
1〜第5の可変乗数乗算回路31〜35内のマルチプレ
クサ312,322,332,342,352はそれぞ
れ、メモリ311,321,331,341,351か
ら係数値A[1][1]、A[1][2]、B[1][0]、B[1][1]、B
[1][2]を選択し、演算部313,323,333,34
3,353にそれぞれ出力する。この状態において、従
来図4のディジタルフィルタにおける一段目のバイカッ
ド回路での演算が行われる。すなわち、各乗算回路31
〜35からの出力を基に第1〜第3の加算回路36〜3
8で加算演算が行われ、その演算結果が第1の加算回路
36から出力される。このとき、第1の加算回路36の
出力は第3の遅延回路43でラッチされる。なお、ステ
ップ1での加算回路36の値は出力端子47には出力さ
れない。
【0076】(ステップ2)次のクロックパルスでは、
マルチプレクサ回路45は第3の遅延回路43でラッチ
されている信号(すなわち、ステップ1による出力)を
選択する。またそれと同時に、各乗算回路内のマルチプ
レクサ312,322,332,342,352はそれ
ぞれ、メモリ311,321,331,341,351
から係数値A[2][1]、A[2][2]、B[2][0]、B[2][1]、
B[2][2]を選択し、演算部313,323,333,3
43,353にそれぞれ出力する。この状態において、
従来図4のディジタルフィルタにおける二段目のバイカ
ッド回路での演算が行われる。このとき、第1の加算回
路36の出力は第3の遅延回路43で再びラッチされ
る。なお、ステップ2でも加算回路36の値は出力端子
47には出力されない。
【0077】(ステップ3)更に次のクロックパルスで
は、マルチプレクサ回路45は第3の遅延回路43でラ
ッチされている信号(すなわち、ステップ2による出
力)を選択する。またそれと同時に、各乗算回路内のマ
ルチプレクサ312,322,332,342,352
はそれぞれ、メモリ311,321,331,341,
351から係数値A[3][1]、A[3][2]、B[3][0]、B
[3][1]、B[3][2]を選択し、演算部313,323,3
33,343,353にそれぞれ出力する。この状態に
おいて、従来図4のディジタルフィルタにおける三段目
のバイカッド回路での演算が行われる。このとき、本ス
テップ3での第1の加算回路36の出力をディジタルフ
ィルタの出力とすべく、第4の遅延回路44を通じて第
1の加算回路36の演算結果を出力する。その後、第4
の遅延回路44は、この出力値を、次の信号サンプリン
グ時におけるステップ3によって次の出力値が確定する
までラッチする。
【0078】上記ステップ1〜3によれば、ディジタル
信号のサンプリング周期の1/3周期となるクロックパ
ルスに同期してマルチプレクサ回路45による信号選
択、各乗算回路31〜35による乗数値の切り替え、並
びに第3の遅延回路43でのラッチ処理が行われる。以
降、上記ステップ1,2,3の順に各動作が繰り返され
る。これにより、2Dタイプ・バイカッド回路を3段縦
続接続していた従来のディジタルフィルタと同様に、デ
ィジタル信号のサンプリング毎に上記式(10)の伝達
関数に基づく信号抽出が可能となり、所望とする6次の
IIR型ディジタルフィルタが構築できる。
【0079】以上詳述した第2の実施の形態によれば、
上記第1の実施の形態と同様に、乗算回路及び加算回路
を時分割して用いることにより、複数段のバイカッド回
路を縦続接続した従来のディジタルフィルタと比べて、
乗算回路及び加算回路の数が大幅に低減できる。その結
果、回路規模が小さく、消費電力の少ない高次のディジ
タルフィルタを構築することができる。
【0080】特に上記の通り2Dタイプ・バイカッド回
路構成を用いて6次のディジタルフィルタを構成した場
合において、従来構成(図4及び図6の構成)と比較し
て乗算回路及び加算回路の数が1/3となり(乗算回路
が15個→5個、加算回路=9個→3個となる)、ディ
ジタルフィルタ回路の占有面積を小さくすると共に、消
費電カを大幅に低減することができる。
【0081】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態におけるディジタルフィルタを図3を用いて説明す
る。
【0082】図3は、6次のIIR型ディジタルフィル
タの回路構成を示すブロック図であり、同フィルタは、
複数の3Dタイプ・バイカッド回路を縦続接続した場合
と同等のディジタルフィルタを実現するものとして構成
される。同ディジタルフィルタはその概要として、複数
の値から乗数を選択して乗算演算を行う第1〜第5の可
変乗数乗算回路51〜55と、加算回路56と、第1〜
第6の遅延回路(遅延レジスタ)61〜66と、複数の
入力から一つを選択し出力するマルチプレクサ回路67
とを具備する。
【0083】より詳しくは、第1〜第5の可変乗数乗算
回路51〜55はそれぞれ、複数の乗数を格納するメモ
リ511,521,531,541,551と、複数の
乗数の中から一つを選択し出力するマルチプレクサ51
2,522,532,542,552と、乗算演算を行
う演算部513,523,533,543,553とに
よって構成される。メモリ511には係数値A[1][1]、
A[2][1]、A[3][1]が格納され、メモリ521には係数
値A[1][2]、A[2][2]、A[3][2]が格納され、メモリ5
31には係数値B[1][0]、B[2][0]、B[3][0]が格納さ
れ、メモリ541には係数値B[1][1]、B[2][1]、B
[3][1]が格納され、メモリ551には係数値B[1][2]、
B[2][2]、B[3][2]が格納されている。
【0084】帰還ループ部(IIRフィルタ部)におい
て、第1の可変乗数乗算回路51は、第1の遅延回路6
1の出力を入力とし、第2の可変乗数乗算回路52は、
第2の遅延回路62の出力を入力とする。また、循環ル
ープ部(FIRフィルタ部)において、第3の可変乗数
乗算回路53は、マルチプレクサ回路67の出力を入力
とし、第4の可変乗数乗算回路54は、第3の遅延回路
63の出力を入力とし、第5の可変乗数乗算回路55
は、第4の遅延回路64の出力を入力とする。加算回路
56は、第1〜第5の可変乗数乗算回路51〜55の各
出力を一度に加算する。
【0085】なお本実施の形態では、第1,第2の可変
乗数乗算回路51,52が帰還ループ部に設けられるL
個の乗算回路に相当し、第3〜第5の可変乗数乗算回路
53〜55が循環ループ部に設けられるM個の乗算回路
に相当する。
【0086】第1の遅延回路61は、加算回路56の出
力を入力とし、第2の遅延回路62は、第1の遅延回路
61の出力を入力とする。また、第3の遅延回路63
は、マルチプレクサ回路67の出力を入力とし、第4の
遅延回路64は、第3の遅延回路63の出力を入力とす
る。ここで、動作クロックの周波数は、入力されるディ
ジタル信号のサンプリング周波数f[Hz]に対して3
倍の3f[Hz]となっており、第1〜第4の遅延回路
61〜64は何れも3段のシフトレジスタにて構成され
る。このとき、第1の遅延回路61の出力は、3動作ク
ロック前の加算回路56の出力、第2の遅延回路62の
出力は、3動作クロック前の第1の遅延回路61の出
力、第3の遅延回路63の出力は、3動作クロック前の
マルチプレクサ回路67の出力、第4の遅延回路64の
出力は、3動作クロック前の第3の遅延回路63の出力
である。
【0087】従来構成と同様の上記帰還ループ部以外
に、本ディジタルフィルタでは、加算回路56の出力を
信号入力部に帰還させるための別の帰還ループが設けら
れ、その途中には、加算回路56の出力を入力とする第
5の遅延回路65が設けられている。第5の遅延回路6
5の出力は、「信号選択回路」としてのマルチプレクサ
回路67に入力される。マルチプレクサ回路67は、入
力端子68から入力されるディジタル信号と第5の遅延
回路65の出力とを入力とし、これら各信号から一つを
選択して出力する。
【0088】また、加算回路56の出力は、第6の遅延
回路66を介して出力端子69より出力される。なお、
第6の遅延回路66は、本ディジタルフィルタの出力デ
ータを一時的に保持するための「データ保持回路」に相
当する。
【0089】ここで、上記構成のディジタルフィルタに
て実現する伝達関数を、
【0090】
【数11】 とする。
【0091】図3の構成のディジタルフィルタは、1サ
ンプリング周期(動作クロック3周期分)の間に下記の
3つのステップにより出力を決定するものであり、以
下、上記ディジタルフィルタの動作を、ステップ1→ス
テップ2→ステップ3の順に説明する。
【0092】(ステップ1)先ず、ディジタル信号のサ
ンプリング周波数fに同期した最初のクロックパルス
で、マルチプレクサ回路67は入力端子68より入力さ
れるディジタル信号を選択する。またそれと同時に、第
1〜第5の可変乗数乗算回路51〜55内のマルチプレ
クサ512,522,532,542,552はそれぞ
れ、メモリ511,521,531,541,551か
ら係数値A[1][1]、A[1][2]、B[1][0]、B[1][1]、B
[1][2]を選択し、演算部513,523,533,54
3,553にそれぞれ出力する。この状態において、従
来図4のディジタルフィルタにおける一段目のバイカッ
ド回路での演算が行われる。すなわち、各乗算回路51
〜55からの出力を基に加算回路56で加算演算が行わ
れ、その演算結果が同加算回路56から出力される。こ
のとき、加算回路56の出力は第5の遅延回路65でラ
ッチされる。なお、ステップ1での加算回路56の値は
出力端子69には出力されない。
【0093】(ステップ2)次のクロックパルスでは、
マルチプレクサ回路67は第5の遅延回路65でラッチ
されている信号(すなわち、ステップ1による出力)を
選択する。またそれと同時に、各乗算回路内のマルチプ
レクサ512,522,532,542,552はそれ
ぞれ、メモリ511,521,531,541,551
から係数値A[2][1]、A[2][2]、B[2][0]、B[2][1]、
B[2][2]を選択し、演算部513,523,533,5
43,553にそれぞれ出力する。この状態において、
従来図4のディジタルフィルタにおける二段目のバイカ
ッド回路での演算が行われる。このとき、加算回路56
の出力は第5の遅延回路65で再びラッチされる。な
お、ステップ2でも加算回路56の値は出力端子69に
は出力されない。
【0094】(ステップ3)更に次のクロックパルスで
は、マルチプレクサ回路67は第5の遅延回路65でラ
ッチされている信号(すなわち、ステップ2による出
力)を選択する。またそれと同時に、各乗算回路内のマ
ルチプレクサ512,522,532,542,552
はそれぞれ、メモリ511,521,531,541,
551から係数値A[3][1]、A[3][2]、B[3][0]、B
[3][1]、B[3][2]を選択し、演算部513,523,5
33,543,553にそれぞれ出力する。この状態に
おいて、従来図4のディジタルフィルタにおける三段目
のバイカッド回路での演算が行われる。このとき、本ス
テップ3での加算回路56の出力をディジタルフィルタ
の出力とすべく、第6の遅延回路66を通じて加算回路
56の演算結果を出力する。その後、第6の遅延回路6
6は、この出力値を、次の信号サンプリング時における
ステップ3によって次の出力値が確定するまでラッチす
る。
【0095】上記ステップ1〜3によれば、ディジタル
信号のサンプリング周期の1/3周期となるクロックパ
ルスに同期してマルチプレクサ回路67による信号選
択、各乗算回路51〜55による乗数値の切り替え、並
びに第5の遅延回路65でのラッチ処理が行われる。以
降、上記ステップ1,2,3の順に各動作が繰り返され
る。これにより、3Dタイプ・バイカッド回路を3段縦
続接続していた従来のディジタルフィルタと同様に、デ
ィジタル信号のサンプリング毎に上記式(11)の伝達
関数に基づく信号抽出が可能となり、所望とする6次の
IIR型ディジタルフィルタが構築できる。
【0096】以上詳述した第3の実施の形態によれば、
上記第1,第2の実施の形態と同様に、乗算回路及び加
算回路を時分割して用いることにより、複数段のバイカ
ッド回路を縦続接続した従来のディジタルフィルタと比
べて、乗算回路及び加算回路の数が大幅に低減できる。
その結果、回路規模が小さく、消費電力の少ない高次の
ディジタルフィルタを構築することができる。
【0097】特に上記の通り3Dタイプ・バイカッド回
路構成を用いて6次のディジタルフィルタを構成した場
合において、従来構成と比較して乗算回路及び加算回路
の数が1/3となり(乗算回路が15個→5個、加算回
路=3個→1個となる)、ディジタルフィルタ回路の占
有面積を小さくすると共に、消費電カを大幅に低減する
ことができる。
【0098】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。図1〜図3の構成のディジタルフィルタに
おいて、第1〜第5の可変乗数乗算回路にて選択される
係数値(乗数)を、その何れかに0を含むものとすれ
ば、6次以下の如何なる次数のディジタルフィルタをも
任意に構築できる。
【0099】すなわち、例えば、図1の構成のディジタ
ルフィルタにおいて、第2,第5の可変乗数乗算回路1
2,15で選択される係数値のうち、A[3][2]、B[3]
[2]を0とする。この場合、次数Nを6とした時と同様
の回路構成により、次数Nが5であるIIR型ディジタ
ルフィルタが実現できる。また同様に、第2,第5の可
変乗数乗算回路12,15で選択される係数値のうち、
A[2][2]、B[2][2]を0としたり、或いはA[1][2]、B
[1][2]を0としたりすることにより、次数Nが5である
IIR型ディジタルフィルタが実現できる。
【0100】図2,図3の構成のディジタルフィルタに
ついても同じく、第2,第5の可変乗数乗算回路で選択
される係数値のうち、A[3][2]、B[3][2]を0とした
り、A[2][2]、B[2][2]を0としたり、或いはA[1]
[2]、B[1][2]を0としたりすることにより、次数Nが
5であるIIR型ディジタルフィルタが実現できる。
【0101】更に、例えば、図1の構成のディジタルフ
ィルタにおいて、第1〜第5の可変乗数乗算回路11〜
15で選択される係数値のうち、A[3][1]、A[3][2]、
B[3][1]、B[3][2]を0とし、B[3][0]を1とする。こ
の場合、次数Nを6とした時と同様の構成により、次数
Nが4であるIIR型ディジタルフィルタが実現でき
る。また同様に、第1〜第5の可変乗数乗算回路11〜
15で選択される係数値のうち、A[2][1]、A[2][2]、
B[2][1]、B[2][2]を0としB[2][0]を1としたり、A
[1][1]、A[1][2]、B[1][1]、B[1][2]を0としB[1]
[0]を1としたりすることにより、次数Nが4であるI
IR型ディジタルフィルタが実現できる。
【0102】図2,図3の構成のディジタルフィルタに
ついても同じく、第1〜第5の可変乗数乗算回路で選択
される係数値のうち、A[3][1]、A[3][2]、B[3][1]、
B[3][2]を0としB[3][0]を1としたり、A[2][1]、A
[2][2]、B[2][1]、B[2][2]を0としB[2][0]を1とし
たり、A[1][1]、A[1][2]、B[1][1]、B[1][2]を0と
しB[1][0]を1としたりすることにより、次数Nが4で
あるIIR型ディジタルフィルタが実現できる。
【0103】以下同様に考察すれば、図1〜図3の構成
のディジタルフィルタを用いることにより、その構成要
素を変更することなくても、6次以下の如何なる次数の
IIR型ディジタルフィルタも実現できることが分か
る。
【0104】図1〜図3の構成のディジタルフィルタに
おいて、第1〜第5の可変乗数乗算回路のうち、帰還ル
ープ部(IIRフィルタ部)に設けられる可変乗数乗算
回路の係数値(乗数)を何れも0とする。すなわち、図
1のディジタルフィルタでは、メモリ111,121内
の係数値を何れも0とし、図2のディジタルフィルタで
は、メモリ311,321内の係数値を何れも0とし、
図3のディジタルフィルタでは、メモリ511,521
内の係数値を何れも0とする。本構成によれば、帰還ル
ープ部における演算を無効化することにより、IIR型
のディジタルフィルタのみならず、FIR型のディジタ
ルフィルタが構築できる。かかるFIR型構成の場合に
もやはり、回路規模が小さく、消費電力の少ない高次の
ディジタルフィルタを構築することができる。
【0105】上記各実施の形態では、6次のディジタル
フィルタを実現する回路構成を説明したが、勿論他の次
数のディジタルフィルタを実現しても良い。何れにして
も、乗算回路及び加算回路の数が大幅に減じられること
に変わりはなく、N次のディジタルフィルタを実現する
ための回路構成では、バイカッド回路を縦続接続した従
来構成に比べて、乗算回路及び加算回路の数が
【0106】
【数12】 にまで低減できる。それ故、ディジタルフィルタ回路の
占有面積を小さくすると共に、消費電カを低減すること
ができる。
【0107】上記の通りディジタルフィルタの次数を変
更する場合、それに合わせて動作クロックの周波数も変
更する。N次のディジタルフィルタを実現するための回
路構成では、
【0108】
【数13】 としてクロック周波数をnf[Hz]とする。そして、
各遅延回路(遅延レジスタ)を、クロック周波数nfで
駆動するn段のシフトレジスタで構成すると共に、マル
チプレクサ回路(信号選択回路)による信号選択、可変
乗数乗算回路による乗数値の切り替え、並びに遅延回路
でのラッチ処理を、クロック周波数nfに応じて実行す
る。
【0109】また、必ずしも既述した2次形1D〜3D
タイプのバイカッド型構成とならずとも本発明が適用で
きる。N次のディジタルフィルタを実現するための回路
構成において、一般にm次形フィルタの場合には、m次
形ディジタルフィルタ回路を縦続接続した従来構成に比
べて、乗算回路及び加算回路の数が、
【0110】
【数14】 にまで低減できる。それ故、本発明の適用により回路規
模が小さく、消費電力の少ない高次のディジタルフィル
タが構築できる。またこの場合、
【0111】
【数15】 として、クロック周波数をnf[Hz]とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるIIR型ディジタル
フィルタの回路構成を示すブロック図。
【図2】第2の実施の形態におけるIIR型ディジタル
フィルタの回路構成を示すブロック図。
【図3】第3の実施の形態におけるIIR型ディジタル
フィルタの回路構成を示すブロック図。
【図4】従来技術においてバイカッド回路を縦続接続し
たIIR型ディジタルフィルタの回路構成を示すブロッ
ク図。
【図5】1Dタイプ・バイカッド回路の構成を示すブロ
ック図。
【図6】2Dタイプ・バイカッド回路の構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
11〜15…可変乗数乗算回路、16〜19…加算回
路、21〜24…遅延回路、25…マルチプレクサ回
路、31〜35…可変乗数乗算回路、36〜38…加算
回路、41〜44…遅延回路、45…マルチプレクサ回
路、51〜55…可変乗数乗算回路、56…加算回路、
61〜66…遅延回路、67…マルチプレクサ回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の乗算回路と、それら乗算回路の出力
    を加算演算する加算回路と、遅延データを生成する遅延
    レジスタとを備えるディジタルフィルタにおいて、 前記乗算回路は、複数の値から乗数を順次選択して乗算
    演算を行う可変乗数乗算回路であり、各乗数を用いたそ
    の時々の当該ディジタルフィルタの出力をラッチするた
    めの遅延回路を設けると共に、同フィルタの信号入力部
    に信号選択回路を設け、該信号選択回路は、前記遅延回
    路の出力とディジタル信号入力との何れか一つを選択し
    て出力することを特徴とするディジタルフィルタ。
  2. 【請求項2】L個の乗算回路とこれらの乗算結果を加算
    する加算回路とを帰還ループ部に設けると共に、M個の
    乗算回路とこれらの乗算結果を加算する加算回路とを循
    環ループ部に設け、前記各ループ部で遅延レジスタを共
    有するディジタルフィルタにおいて、 前記乗算回路は、複数の値から乗数を順次選択して乗算
    演算を行う可変乗数乗算回路であり、各乗数を用いて乗
    算及び加算された演算結果を循環ループ部側の加算回路
    から出力端子へ出力する際にその出力をラッチするため
    の遅延回路を設けると共に、当該ディジタルフィルタの
    信号入力部に信号選択回路を設け、該信号選択回路は、
    前記遅延回路の出力とディジタル信号入力との何れか一
    つを選択して出力することを特徴とするディジタルフィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】帰還ループ部に設けられるL個の乗算回路
    と、循環ループ部に設けられるM個の乗算回路と、前記
    各ループ部での乗算結果を、各ループ部で共有される遅
    延レジスタを通じて加算する加算回路とを備えるディジ
    タルフィルタにおいて、 前記乗算回路は、複数の値から乗数を順次選択して乗算
    演算を行う可変乗数乗算回路であり、各乗数を用いて乗
    算及び加算された演算結果を前記加算回路から出力端子
    へ出力する際にその出力をラッチするための遅延回路を
    設けると共に、当該ディジタルフィルタの信号入力部に
    信号選択回路を設け、該信号選択回路は、前記遅延回路
    の出力とディジタル信号入力との何れか一つを選択して
    出力することを特徴とするディジタルフィルタ。
  4. 【請求項4】L個の乗算回路と該乗算回路への入力を遅
    延させる遅延レジスタとを帰還ループ部に設けると共
    に、M個の乗算回路と該乗算回路への入力を遅延させる
    遅延レジスタとを循環ループ部に設け、前記各ループ部
    での乗算結果を加算回路で一度に加算するディジタルフ
    ィルタにおいて、 前記乗算回路は、複数の値から乗数を順次選択して乗算
    演算を行う可変乗数乗算回路であり、各乗数を用いて乗
    算及び加算された演算結果を前記加算回路から出力端子
    へ出力する際にその出力をラッチするための遅延回路を
    設けると共に、当該ディジタルフィルタの信号入力部に
    信号選択回路を設け、該信号選択回路は、前記遅延回路
    の出力とディジタル信号入力との何れか一つを選択して
    出力することを特徴とするディジタルフィルタ。
  5. 【請求項5】前記乗算回路は、複数の乗数を格納するメ
    モリと、複数の乗数の中から一つを選択し出力するマル
    チプレクサと、乗算演算を行う演算部とによって構成さ
    れるものである請求項1〜4の何れかに記載のディジタ
    ルフィルタ。
  6. 【請求項6】入力されるディジタル信号のサンプリング
    周波数f[Hz]に対してn倍(nは整数)のクロック
    周波数nf[Hz]にて、信号選択回路による信号選
    択、乗算回路による乗数値の切り替え、並びに遅延回路
    でのラッチ処理を行う請求項1〜5の何れかに記載のデ
    ィジタルフィルタ。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のディジタルフィルタにお
    いて、 前記遅延レジスタは、クロック周波数nf[Hz]で駆
    動するn段のシフトレジスタにより構成されるディジタ
    ルフィルタ。
  8. 【請求項8】前記した各乗算回路にて選択される乗数の
    値は、その何れかに0を含むものである請求項1〜7の
    何れかに記載のディジタルフィルタ。
  9. 【請求項9】前記した各乗算回路のうち、帰還ループ部
    に設けられる乗算回路の乗数を0とする請求項1〜7の
    何れかに記載のディジタルフィルタ。
  10. 【請求項10】出力端子の直前部に、出力データを一時
    的に保持するためのデータ保持回路を具備する請求項1
    〜9の何れかに記載のディジタルフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020075225A1 (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 ローランド株式会社 効果音発生方法、及び情報処理装置

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