JP2000314456A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

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JP2000314456A
JP2000314456A JP11124245A JP12424599A JP2000314456A JP 2000314456 A JP2000314456 A JP 2000314456A JP 11124245 A JP11124245 A JP 11124245A JP 12424599 A JP12424599 A JP 12424599A JP 2000314456 A JP2000314456 A JP 2000314456A
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JP
Japan
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planetary gear
output shaft
shaft
joint body
gear
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JP11124245A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kuchihara
彪 朽原
Mitsuyoshi Takara
三好 高良
Naoki Tani
直樹 谷
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • F16H2001/326Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear comprising a carrier with linear guiding means guiding at least one orbital gear

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  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心している遊星歯車から出力軸への軸トル
クの伝達が特定部分への荷重集中を生じさせずに行え、
高負荷にも対応できる遊星歯車減速装置を提供する。 【解決手段】 遊星歯車14と出力軸15との間に遊星
歯車14に対し所定方向に摺動可能且つ出力軸15に対
し前記所定方向に直交する方向へ摺動可能となる継手体
17を配設し、継手体17が遊星歯車14と出力軸15
との間で二次元移動しながら、偏心した遊星歯車14か
ら出力軸15へ回動をそのまま伝達できることにより、
荷重の伝達をそれぞれ摺接部分で行って、遊星歯車14
から出力軸15への軸トルクの伝達が特定部分への荷重
集中を生じさせずに行えることとなり、耐久性の面で有
利になると共に、より大きな軸トルクを伝達することが
でき、高負荷に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁操作装置におい
て駆動側の回動を適切な回転数に減速して弁軸側に出力
する遊星歯車減速装置に関し、特にコンパクトでトルク
伝達性能に優れる遊星歯車減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体を給送する管路に配設される弁にお
いては、弁軸を回動させて弁を開閉するために手動や電
動等の開閉操作機構が共に用いられる。この弁操作機構
では弁軸を適切に駆動するため、駆動部分と弁軸との間
に回動を減速して伝達する減速装置を設けるのが一般的
となっている。こうした減速装置を用いるにあたって、
大きな減速比を要し、且つ、入力軸と出力軸の回動中心
が同一直線上に存在するコンパクトな構成を必要とする
場合には、従来から遊星歯車式の減速装置が利用されて
きた。このような従来の遊星歯車を用いた減速装置の一
例を図8に示す。図8(A)は従来の遊星歯車減速装置
の正面図、図8(B)は従来の遊星歯車減速装置の縦断
面図である。
【0003】前図において従来の遊星歯車減速装置10
0は、管路中に配置された弁(図示を省略)の近くに配
設される略筒状体の装置ケース101と、この装置ケー
ス101内に回動自在に配設され、軸中心から偏心した
円形カム102aを一体に形成されてなる入力軸102
と、装置ケース101内側に一体に固定される内歯車1
03と、この内歯車103よりも二、三歯分少ない歯数
の外歯車で形成され、この外歯車中央に前記円形カム1
02aを貫通させる孔を形成されると共にこの孔の中心
から所定径離れた四箇所に円形貫通孔104aをそれぞ
れ形成されてなり、入力軸102の円形カム102a上
に回動自在に取付けられると共に前記内歯車103に噛
合させて配設される遊星歯車104と、前記入力軸10
2の回動中心から所定径離れた位置をそれぞれ中心とす
る平行な四本の円柱状体で形成され、遊星歯車104の
円形貫通孔104a内に遊嵌状態で挿入されるピン10
5と、装置ケース101内側に前記入力軸102の回動
中心線と同一直線上に中心を位置させて回動自在に配設
される略軸状体で形成され、この略軸状体一端部に略軸
状体の回動中心と同心で前記弁の弁軸端部(図示を省
略)の嵌合用孔106aが形成されると共に、他端側に
前記各ピン105端部を一体に連結されてなる出力軸1
06と、前記ピン105の一端側に固定されて装置ケー
ス101の入力軸102側の端部に入力軸102と同心
で回動自在に配設されるインジケータ107とを備える
構成であり、公知のいわゆるサイクロ減速機である。
【0004】上記した従来の遊星歯車減速装置の動作に
ついて説明する。入力軸102を回動させると、円形カ
ム102aも回動し、この円形カム102aの回動によ
って遊星歯車104が静止した内歯車103と噛合いつ
つ入力軸102に対し公転する。遊星歯車104は内歯
車103との噛合いにより、所定の減速比(内歯車10
3と遊星歯車104との歯数差を内歯車103の歯数で
割った値)をもって前記公転方向と逆方向に円形カム1
02a周りを回動する(自転する)。遊星歯車104と
出力軸106は、各円形貫通孔104aとピン105と
の関係から一種の平行クランク機構をなし、同一の角速
度で回動する。このため、入力軸102の回動に対し大
きく減速された遊星歯車104の回動を出力軸106か
らそのまま取出して弁軸を回動させることができる。
【0005】また、インジケータ107は、インジケー
タ基部107a及び指針部107bからなり、インジケ
ータ基部107aでピン105及び出力軸106と一体
となっていることから、出力軸106が回転すると、装
置ケース101に対しインジケータ基部107aも回転
し、装置ケース101と指針部107bとの位置関係で
出力軸106及び弁軸の回動状態、すなわち、弁の開閉
状態が示されることとなる。このように、前記従来の遊
星歯車減速装置は、入力軸102と出力軸106が同一
直線上にあるコンパクトな構造ながら大きな減速比が得
られるという特長を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の遊星歯車減速装
置は以上のように構成されており、円形貫通孔104a
と四つのピン105との接触が常に曲面同士の線接触で
あることに加え、遊星歯車104の回動の際、遊星歯車
104の内歯車103に対する位置変化に応じて円形貫
通孔104aから荷重を受けるピン105が次々に替
り、遊星歯車104の位置によってはいずれか一本のピ
ン105だけで荷重を受ける状態となるなど、四つの円
形貫通孔104aから四つのピン105が同時に荷重を
受けられず荷重が集中することから、ピン105と円形
貫通孔104aとの接触面圧が非常に大きく、耐久性に
劣ると共に、強度上の問題で伝達する軸トルクが制限さ
れてしまうという課題を有した。
【0007】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、偏心している遊星歯車から出力軸への軸トル
クの伝達が特定部分への荷重集中を生じさせずに行え、
高負荷にも対応できる遊星歯車減速装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遊星歯車減
速装置は、略筒状体で形成される装置ケースと、当該装
置ケースに回動自在に配設される略軸状体で形成され、
当該略軸状体の一部に回動中心から所定距離分偏心した
偏心軸部を有する入力軸と、当該入力軸の周囲を取囲ん
で前記装置ケースに固定されて配設される内歯車と、前
記入力軸の偏心軸部に回動自在に取付けられ、前記内歯
車と噛合して入力軸の回動に伴って入力軸の周りを公転
し且つ前記偏心軸部周りに自転する少なくとも内歯車よ
り歯数が少ない遊星歯車と、前記入力軸の回動中心線と
同一直線上に中心を位置させて前記装置ケースに回動自
在に配設され、前記遊星歯車と連動して遊星歯車と同一
の角速度で回動する出力軸とを備える遊星歯車減速装置
において、前記遊星歯車と出力軸との間に配設され、前
記遊星歯車に対し遊星歯車の回動中心線と直交する所定
方向へ摺動自在且つ他方向へは移動不可能に係合すると
共に、前記出力軸に対し前記所定方向及び出力軸の回動
中心線とそれぞれ直交する方向へ摺動自在且つ他方向へ
は移動不可能に係合する継手体を備えるものである。こ
のように本発明においては、遊星歯車と出力軸との間に
遊星歯車に対し所定方向に摺動可能且つ出力軸に対し前
記所定方向に直交する方向へ摺動可能となる継手体を配
設し、遊星歯車と継手体間、及び、継手体と出力軸間の
相対運動をいずれも直線摺動のみとし、継手体が遊星歯
車と出力軸との間で二次元移動しながら各位置で遊星歯
車と出力軸とを連動させ、偏心した遊星歯車から出力軸
へ回転を遊星歯車の角速度はそのままに伝達できること
により、遊星歯車から継手体への荷重の伝達、及び継手
体から出力軸への荷重の伝達をそれぞれ摺接部分で行っ
て、遊星歯車と継手体との間、及び継手体と出力軸との
間で軸トルクの伝達が特定部分への荷重集中を生じさせ
ずに行えることとなり、耐久性の面で有利になると共
に、より大きな軸トルクを伝達することができ、高負荷
に対応できる。
【0009】また、本発明に係る遊星歯車減速装置は必
要に応じて、前記遊星歯車及び継手体の互いに向い合う
側のいずれか一方に一又は複数の凸部が形成され、且つ
他方に前記凸部を摺動自在に嵌入させる一又は複数の凹
部が形成されると共に、前記継手体及び出力軸の互いに
向い合う側のいずれか一方に一又は複数の凸部が形成さ
れ、且つ他方に前記凸部を摺動自在に嵌入させる一又は
複数の凹部が形成され、前記各凸部及び凹部が、それぞ
れ摺動方向に平行をなして互いに摺接する一又は複数の
摺動面をそれぞれ有してなるものである。このように本
発明においては、遊星歯車、継手体、及び出力軸のそれ
ぞれ向い合う側に互いに摺動自在に係合する凸部又は凹
部を配設し、凸部及び凹部がそれぞれ摺動方向に平行を
なす摺動面で互いに摺接しつつ荷重を伝達することによ
り、遊星歯車から継手体を介した出力軸への軸トルクの
伝達がそれぞれ摺動面同士の面接触で広く荷重を分散さ
せた状態で行えることとなり、耐久性並びに軸トルクの
伝達能力を大きく向上させられる。
【0010】また、本発明に係る遊星歯車減速装置は必
要に応じて、前記各凸部又は凹部が、それぞれ前記遊星
歯車、継手体、及び出力軸の各回動中心に対し対称とな
る二箇所に少なくとも配設されるものである。このよう
に本発明においては、遊星歯車、継手体、及び出力軸の
各回動中心について対称となるそれぞれの二箇所に凸部
又は凹部が配設され、回動中心を挟んだ二つの凸部及び
凹部がそれぞれ互いに摺接しつつ荷重を伝達することに
より、遊星歯車から継手体への荷重の伝達、及び継手体
から出力軸への荷重の伝達がそれぞれの回動中心に対し
てバランスのとれた状態で行え、摺動時に摺接する二部
品間で偏りが生じず、摩耗が減少して耐久性が向上する
と共に、装置全体の動作抵抗を小さくでき、スムーズに
軸トルクを伝達できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る遊星歯車減速装置を図1〜図7に基づいて説明する。
この図1は本実施の形態に係る遊星歯車減速装置の平面
図、図2は本実施の形態に係る遊星歯車減速装置の正面
図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のB−B断
面図、図5は図2のC−C断面図、図6は図2のD−D
断面図、図7は図2のE−E断面図である。
【0012】前記各図に示すように、本実施の形態に係
る遊星歯車減速装置1は、前記従来の遊星歯車減速装置
と同様、装置ケース11と、入力軸12と、内歯車13
と、遊星歯車14と、出力軸15と、インジケータ16
とを備える一方、異なる点として、前記遊星歯車14に
対し遊星歯車14の回動中心線と直交する所定方向へ摺
動自在且つ他方向へは移動不可能に係合し、且つ、前記
出力軸15に対し前記所定方向及び出力軸15の回動中
心線とそれぞれ直交する方向へ摺動自在且つ他方向へは
移動不可能に係合し、前記装置ケース11及び前記入力
軸12に対し回動自在且つ偏心を許容されて遊星歯車1
4と出力軸15との間に配設される継手体17を備える
構成を有するものである。
【0013】前記遊星歯車14は、内歯車13よりも
二、三歯分少ない歯数の外歯車で形成され、この外歯車
中央に前記円形カム12aを嵌合可能な孔が形成される
と共に、この孔の中心に対し対称となる二箇所に外歯車
径方向に平行となる二つの対向面を有する二つの長孔1
4aがそれぞれ形成されてなり、前記従来の場合と同
様、入力軸12の円形カム12a上に回動自在に取付け
られると共に前記内歯車13に噛合させて配設される構
成である。この遊星歯車14の入力軸端側の端面におけ
る歯車中心位置から同じ所定径だけ離れた四箇所には、
円柱状のピン14bがインジケータ16駆動用としてそ
れぞれ突設される。
【0014】前記出力軸15は、装置ケース11内側に
前記入力軸12の回動中心と同心で回動自在に配設さ
れ、一端側に弁の弁軸端部(図示を省略)の嵌合用孔1
5aが軸中心を一致させて形成されると共に、他端側に
径方向に突出する二つの突出部分が形成され、この二つ
の突出部分の軸中心に対し対称となる二箇所に径方向に
平行となる二つの対向面を有する二つの凹部15bがそ
れぞれ形成されてなる構成である。一方、この出力軸1
5の回動中心から所定寸法離れた装置ケース11の所定
の二箇所には、出力軸15の回動を所定角度範囲内に規
制するストッパ11aが出力軸15の突出部分側面に接
触可能に配設される構成である。
【0015】前記継手体17は、略十字形状の略板状体
で形成され、略板状体の一方の面側で中心に対し対称と
なる二箇所に略矩形断面の凸部17aを突出させて配設
されると共に、略板状体の凸部17a配設部分と直交す
る部分における前記一方の面に対する他方の面側で中心
に対し対称に二つの略矩形断面の凸部17bを突出させ
て配設され、凸部17aを遊星歯車14の長孔14a
に、凸部17bを出力軸15の凹部15bにそれぞれ摺
動自在に挿入係合させて前記遊星歯車14と出力軸15
との中間に配設される構成である。継手体17の配設状
態では、遊星歯車14の直列に並んだ長孔14aに対
し、常にこの長孔14aの直列方向に対し直角となる方
向に出力軸15の二つの凹部15bが直列に並んだ配置
状態となる。
【0016】また、前記インジケータ16は、前記従来
同様、インジケータ基部16a及び指針部16bを備え
ると共に、インジケータ基部16aに遊星歯車14から
突出するピン14bがそれぞれ通る四つの円形貫通孔1
6cを穿設されてなる構成である。この円形貫通孔16
cは、入力軸12に対する円形カム12aの偏心量と前
記ピン14bの半径とを合わせた半径寸法で穿設され、
この各円形貫通孔16cとピン14bとの関係から、遊
星歯車14とインジケータ16は公知のサイクロ減速機
と同様の機構をなし、入力軸12が回動すると、装置ケ
ース11に対しインジケータ基部16aも遊星歯車14
の自転回動と同一の角速度で回転し、前記従来と同様、
装置ケース11とインジケータ16の指針部16bとの
位置関係で出力軸15及び弁軸の回動状態、すなわち、
弁の開閉状態が示されることとなる。
【0017】なお、インジケータ16の円形貫通孔16
cに係合させるピンを遊星歯車14から突出させる構成
とする他に、継手体17にピンを突設し、遊星歯車14
にはピンが接触しない十分な大きさの貫通孔を形成し、
この貫通孔を通ったピンと円形貫通孔16cとを係合さ
せる構成とすることもでき、前記同様、インジケータ1
6を回動させて弁の開閉状態を表示させられる。
【0018】次に、前記構成に基づく遊星歯車減速装置
の動作について説明する。入力軸12を回動させると、
円形カム12aも回動し、この円形カム12aの回動に
よって遊星歯車14が静止した内歯車13と噛合いつつ
入力軸12に対し公転する。この遊星歯車14の公転に
対し、継手体17は長孔14aの直列配置方向に摺動
し、また、出力軸15の凹部15bの直列配置方向に摺
動して、遊星歯車14と出力軸15との間で二次元移動
しながら遊星歯車14の公転を許容する。
【0019】一方、遊星歯車14は内歯車13との噛合
いにより、所定の減速比(内歯車13と遊星歯車14と
の歯数差を内歯車13の歯数で割った値)をもって前記
公転方向と逆方向に円形カム12a周りを回動する(自
転する)。遊星歯車14の自転に対し、継手体17は長
孔14aの直列配置方向に摺動し、また、凹部15bの
直列配置方向に摺動しながら、遊星歯車14の長孔14
aから面接触した凸部17aに軸トルクに伴う荷重を受
け、遊星歯車14に伴って運動すると共に、凸部17b
から面接触した凹部15bに荷重を与え、出力軸15を
回動させる。遊星歯車14と継手体17間、及び、継手
体17と出力軸15間の相対運動をいずれも直線摺動の
みとしていることから、偏心した遊星歯車14から出力
軸15へ回転を遊星歯車14の角速度はそのままに伝達
でき、遊星歯車14の自転に一致して出力軸15が回動
し、一体の弁軸も回動する。
【0020】さらに、ピン14bと円形貫通孔16cと
の係合により、インジケータ基部16aも遊星歯車14
の自転に一致して出力軸15と同様に装置ケース11に
対し回動し、指針部16bの装置ケース11に対する回
動位置で弁開閉状態を示す。そして、弁が全開放状態や
閉止状態に達した場合など、弁軸と一体に回動する出力
軸15がそれ以上回転する必要のない状態まで回動した
場合には、装置ケース11内のストッパ11aに出力軸
15の突出部分側面がちょうど接触し、入力軸12から
の軸トルクで出力軸15及び弁軸が過剰に回転するのを
防止できる。
【0021】このように、本実施の形態に係る遊星歯車
減速装置では、遊星歯車14と出力軸15との間に遊星
歯車14に対し所定方向に摺動可能且つ出力軸15に対
し前記所定方向に直交する方向へ摺動可能となる継手体
17を配設し、継手体17が遊星歯車14と出力軸15
との間で二次元移動しながら摺動方向に平行をなす摺動
面同士面接触して荷重を分散状態で伝達し、遊星歯車1
4から出力軸15への回動伝達を実現することから、荷
重の集中が生じず、各摺接部分への表面圧力を抑えて耐
久性を大幅に向上させられると共に、入力軸12から出
力軸15に向けてより大きな軸トルクを伝達することが
でき、同じ大きさで従来より大きな負荷に対応できる。
また、遊星歯車14と継手体17に配設される長孔14
a及び凸部17a、及び、継手体17と出力軸15に配
設される凸部17b及び凹部15bは、遊星歯車14、
継手体17、及び出力軸15の各中心について対称とな
るそれぞれの二箇所に配設されていることから、各部が
摺接して荷重を伝達している状態でそれぞれの中心に対
して荷重が対称に加わることとなり、荷重の偏りで摺接
部分の偏摩耗や軸への曲げモーメントなどが生じるのを
防げ、回動伝達を安定的に継続できる。
【0022】なお、前記実施の形態に係る遊星歯車減速
装置においては、遊星歯車14の長孔14aが継手体1
7の凸部17aと面接触し、且つ、出力軸15の凹部1
5bが継手体17の凸部17bと面接触しながらトルク
を伝達する構成としているが、これに限らず、遊星歯車
14に継手体17へ向けて突出する凸部を形成し、継手
体17に前記凸部を摺動自在に係合させる凹部を形成す
る構成としたり、また、出力軸15に継手体17へ向け
て突出する凸部を形成し、この凸部を摺動自在に係合さ
せる凹部を継手体17に形成する構成としたりすること
もでき、前記同様に荷重を分散して強度上の問題をなく
し、より大きなトルクの伝達を可能にすると共に耐久性
を向上させられる。
【0023】また、前記実施の形態に係る遊星歯車減速
装置においては、入力軸12の円形カム12aと遊星歯
車14、及び内歯車13で減速機構部分を構成している
が、これに限らず、遊星歯車が入力軸に対し偏心状態で
減速回動する所定の歯車列であれば、前記同様に減速機
構部分として用いることができる。
【0024】また、前記実施の形態に係る遊星歯車減速
装置においては、遊星歯車14及び内歯車13には通常
のインボリュートもしくはサイクロイド歯形の歯車を用
いる構成としているが、これに限らず、内歯車をピン歯
車とし、遊星歯車をこれに対応する歯形の外歯車とする
構成にすることもでき、内歯車と遊星歯車の歯数差を1
にすることが転位歯車等を用いずに容易にでき、減速比
の設定をより柔軟に行えると共に、同じ減速比なら装置
全体をより一層コンパクト化することができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遊星歯車
と出力軸との間に遊星歯車に対し所定方向に摺動可能且
つ出力軸に対し前記所定方向に直交する方向へ摺動可能
となる継手体を配設し、遊星歯車と継手体間、及び、継
手体と出力軸間の相対運動をいずれも直線摺動のみと
し、継手体が遊星歯車と出力軸との間で二次元移動しな
がら各位置で遊星歯車と出力軸とを連動させ、偏心した
遊星歯車から出力軸へ回転を遊星歯車の角速度はそのま
まに伝達できることにより、遊星歯車から継手体への荷
重の伝達、及び継手体から出力軸への荷重の伝達をそれ
ぞれ摺接部分で行って、遊星歯車と継手体との間、及び
継手体と出力軸との間で軸トルクの伝達が特定部分への
荷重集中を生じさせずに行えることとなり、耐久性の面
で有利になると共に、より大きな軸トルクを伝達するこ
とができ、高負荷に対応できるという効果を奏する。
【0026】また、本発明によれば、遊星歯車、継手
体、及び出力軸のそれぞれ向い合う側に互いに摺動自在
に係合する凸部又は凹部を配設し、凸部及び凹部がそれ
ぞれ摺動方向に平行をなす摺動面で互いに摺接しつつ荷
重を伝達することにより、遊星歯車から継手体を介した
出力軸への軸トルクの伝達がそれぞれ摺動面同士の面接
触で広く荷重を分散させた状態で行えることとなり、耐
久性並びに軸トルクの伝達能力を大きく向上させられる
という効果を有する。
【0027】また、本発明によれば、遊星歯車、継手
体、及び出力軸の各回動中心について対称となるそれぞ
れの二箇所に凸部又は凹部が配設され、回動中心を挟ん
だ二つの凸部及び凹部がそれぞれ互いに摺接しつつ荷重
を伝達することにより、遊星歯車から継手体への荷重の
伝達、及び継手体から出力軸への荷重の伝達がそれぞれ
の回動中心に対してバランスのとれた状態で行え、摺動
時に摺接する二部品間で偏りが生じず、摩耗が減少して
耐久性が向上すると共に、装置全体の動作抵抗を小さく
でき、スムーズに軸トルクを伝達できるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊星歯車減速装置
の平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊星歯車減速装置
の正面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】図2のD−D断面図である。
【図7】図2のE−E断面図である。
【図8】従来の遊星歯車減速装置の正面図及び縦断面図
である。
【符号の説明】
1、100 遊星歯車減速装置 11、101 装置ケース 11a ストッパ 12、102 入力軸 12a、102a 円形カム 13、103 内歯車 14、104 遊星歯車 14a 長孔 14b、105 ピン 15、106 出力軸 15a、106a 嵌合用孔 15b 凹部 16、107 インジケータ 16a、107a インジケータ基部 16b、107b 指針部 16c、104a 円形貫通孔 17 継手体 17a、17b 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 直樹 福岡県古賀市駅東三丁目3番1号 西部電 機株式会社内 Fターム(参考) 3H063 AA02 AA05 AA06 BB01 BB36 DA14 DB36 EE15 3H065 AA02 AA03 AA05 BA01 BA05 BB02 BC06 3J027 FA37 FB40 GB03 GC03 GC22 GD03 GD08 GD12 GE07 GE14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略筒状体で形成される装置ケースと、当
    該装置ケースに回動自在に配設される略軸状体で形成さ
    れ、当該略軸状体の一部に回動中心から所定距離分偏心
    した偏心軸部を有する入力軸と、当該入力軸の周囲を取
    囲んで前記装置ケースに固定されて配設される内歯車
    と、前記入力軸の偏心軸部に回動自在に取付けられ、前
    記内歯車と噛合して入力軸の回動に伴って入力軸の周り
    を公転し且つ前記偏心軸部周りに自転する少なくとも内
    歯車より歯数が少ない遊星歯車と、前記入力軸の回動中
    心線と同一直線上に中心を位置させて前記装置ケースに
    回動自在に配設され、前記遊星歯車と連動して遊星歯車
    と同一の角速度で回動する出力軸とを備える遊星歯車減
    速装置において、 前記遊星歯車と出力軸との間に配設され、前記遊星歯車
    に対し遊星歯車の回動中心線と直交する所定方向へ摺動
    自在且つ他方向へは移動不可能に係合すると共に、前記
    出力軸に対し前記所定方向及び出力軸の回動中心線とそ
    れぞれ直交する方向へ摺動自在且つ他方向へは移動不可
    能に係合する継手体を備えることを特徴とする遊星歯車
    減速装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の遊星歯車減速装置
    において、 前記遊星歯車及び継手体の互いに向い合う側のいずれか
    一方に一又は複数の凸部が形成され、且つ他方に前記凸
    部を摺動自在に嵌入させる一又は複数の凹部が形成され
    ると共に、 前記継手体及び出力軸の互いに向い合う側のいずれか一
    方に一又は複数の凸部が形成され、且つ他方に前記凸部
    を摺動自在に嵌入させる一又は複数の凹部が形成され、 前記各凸部及び凹部が、それぞれ摺動方向に平行をなし
    て互いに摺接する一又は複数の摺動面をそれぞれ有して
    なることを特徴とする遊星歯車減速装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の遊星歯車減速装置
    において、 前記各凸部又は凹部が、それぞれ前記遊星歯車、継手
    体、及び出力軸の各回動中心に対し対称となる二箇所に
    少なくとも配設されることを特徴とする遊星歯車減速装
    置。
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