JP2000314454A - ボウルミル用動力伝達装置 - Google Patents
ボウルミル用動力伝達装置Info
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Abstract
簡単で組立ても容易なボウルミル用動力伝達装置を提供
する。 【解決手段】 本発明による動力伝達装置は、動力入力
部として直角配置されたベベルギア伝動段階7,8と、
ボウルミルのスラストプレート19への動力出力部とし
ての多段階プラネタリギア伝動装置とを備えている。本
発明では、ベベルギア伝動装置7,8は、第1プラネタ
リギア伝動段階23,15のサンピニオン23を経由し
て、ハウジングの上方部分1内で回転自在に支持されて
いるプラネタリギアシャフト14に取付けられたプラネ
タリギア15へと動力を伝達し、該プラネタリギア15
に対して同軸離間配置されたさらなるプラネタリギア2
2は、さらなるプラネタリギア伝動段階22,17の環
体17へと動力を伝達し、かつ該環体17は、スラスト
プレート19に非回転方式で接続されている。
Description
分に記載のボウルミル(ボウル式粉砕機)用動力伝達装
置に関するものである。
ア式伝動装置によって駆動されるボウルミルに置いてい
る。
を有するプラネタリギア式伝動装置のサンギアに伝えら
れるというタイプの駆動装置は従来技術として公知であ
る(例えばRenk Tacke社刊行のEpicyclic bevel-gear t
ransmissions for verticalroller mills参照)。ここ
で、粉砕ボウルへの動力伝達はプラネタリキャリアを介
して行われる。プラネタリキャリアは、動力伝達のため
の複数のプラネタリギアを収容している。
粉砕物への大きな動力伝達を低速かつ高トルクで行う必
要がある。この目的のために必要とされる高い減速比
は、伝動段階における実現可能な最大径、及び水平ベベ
ルギアの直径によって制限される。プラネタリギア段階
における直径は、粉砕力をミルの基礎部分に直接伝達す
る伝動装置ハウジングによって制限される。
リギア段階を有して構成される。ここで、ベベルギア式
伝動装置が、第1プラネタリギア伝動段階の第1サンピ
ニオンを駆動する。第2プラネタリギア伝動段階は、プ
ラネタリキャリアに設けられた非回転式接続部材によっ
て駆動される。このプラネタリキャリアは、固定環体内
で回転して、第1サンギアの軸線方向上方に配置されて
いるさらなるサンギアを回転させる。この第2プラネタ
リギア段階は、第1プラネタリギア段階の軸線方向上方
に同軸配置されている。動力分配のために設けられてい
るプラネタリギアによってさらなる固定環体内で回転駆
動されるさらなるプラネタリキャリアは、粉砕ボウルへ
と動力を伝える。
装置は、大きな回転質量を動かすために多大な動力を消
費する。ベアリングは相当に高価であり、多数の部品を
組立てることは容易ではない。さらに、プラネタリキャ
リアを回転させるために取付けられるベアリングをモニ
ターすることは、不可能ではないが、相当に難しい。
は、高い減速比によって大きなトルク出力を実現でき、
コンパクトでかつ組立てが容易な動力伝達装置を提供す
ることである。
題は、請求項1に記載の特徴によって解決される。
力伝達装置の構成によれば、従来の装置と比較して、よ
り広い動力範囲をカバーすることができ、動力パワース
ペクトルは上方まで拡大される。
段階ユニットの特長によって、動力伝達装置のかなりの
部分を予備組立てすることができ、全体の組立作業が容
易になる。
し回転させない構成の特長によって、本発明に係る伝動
装置におけるベアリング装置は、潤滑とモニターとが容
易である。加えて、ギアには跳ね掛け潤滑を行うことが
できる。
特長によって、歯元部には交番曲げ応力が作用せず、従
ってギアは高い歯元耐久性を有し、あるいはその点を利
用して歯のサイズを小さくすることもできる。
維持しながら、著しく軽量でコンパクトな設備が実現さ
れる。
発明の動力伝達装置はモジュラー方式で組立て可能であ
る。
発明に係る実施形態を詳細に説明する。
方向断面図である。この動力伝達装置のハウジングの下
方部分11は、基板9上に載置されている。動力の入力
は駆動シャフト4によって行われる。駆動シャフト4
は、その一端が、例えば電気モータに連結され、他端に
はベベルギア7を備えている。駆動用モータはここに示
していない。駆動シャフト4は駆動側において、ベアリ
ング6によってガイドされている。ベアリング6は、フ
ランジ付きハウジングの下方部分12にカートリッジを
介して装着されている。フランジ付きハウジング内にお
いて、シャフトの他端には第2ベアリング5が設けられ
ており、これらベアリングの間にベベルギア7が支持さ
れている。水平ベベルギア8と歯合することによって、
駆動力は直立シャフトへと角度を変えて伝達される。歯
合作用に基づく軸線方向力及び半径方向力を支持するた
めに、ベベルギア8の直立シャフトは、その下端部をベ
アリングユニット10によってガイドされている。ベア
リングユニット10は、フランジ付きハウジングの下方
部分12に固定されている。シャフトをいくぶん突出さ
せ、シャフトを着脱可能カップリング3を介して非回転
方式でサンピニオン23のシャフトへと接続する形態
で、さらなるベアリング13がシャフトの他端部に設け
られている。このカップリング3は、好ましくは歯付き
カップリングであり、第1プラネタリギア伝動段階を取
り囲むフランジ付きハウジング2内に配置されている。
サンピニオン23の軸線方向は、ベベルギア伝動装置の
直立シャフト上に支持され、一方半径方向は、複数のプ
ラネタリギア15の間に浮遊状態でガイドされている。
複数のプラネタリギア15は、非回転方式でプラネタリ
ギアシャフト14に接続されている。プラネタリギアシ
ャフト14は、ハウジングの上方部分1内でベアリング
16,20によって支持されている。ベアリング16と
ベアリング20との間には、プラネタリギアシャフト1
4に接してプラネタリギア22が設けられており、回転
する環体17へと動力を伝える。環体17はスラストプ
レート19に直接接続され、圧入によって摩擦嵌合され
ると共に、キーを用いて係合されている。しかし、スラ
ストプレート19と環体17との間の非回転接続は、他
の方式で実現することもできる。プラネタリギアシャフ
ト14はハウジングの上方部分1内で直接支持されてい
るので、動力伝達結果として生じる支持トルクは、ハウ
ジングを介して基礎部分11へと直接伝達される。複数
のプラネタリギアシャフト14のためのプラネタリキャ
リアは、ベアリング18を含めて、ハウジングの上方部
分1と一体の構造部材を構成している。
トは、スラストプレート19の上に設けられる。スラス
トプレート19の軸線方向に作用する非常に大きな粉砕
力は、スラストベアリング18を介してハウジングの上
方部分1へと伝達され、ここからさらに、ハウジングの
円筒状下方部分11を介して基礎部分へと直接的に伝達
される。
2,12と伝動装置とを収容する凹所を設ければ、ハウ
ジングの下方部分11を完全に省略してもよい。このよ
うな実施形態では、動力は直接基礎部分に伝達され、振
動の面で有利である。
及び発生する粉砕圧に応じて、動液圧式ベアリングまた
は静液圧式ベアリングを選択することが可能であり、あ
るいはそれら2種類を組合せて構成してもよい。
階23,15,22,17のギアに螺旋歯を形成して、
歯の耐圧強度を高めることができる。このような実施形
態では、スラストベアリング18は、歯合によって生じ
るスラスト力に基づく力から解放され得る。第1及び第
2プラネタリギア伝動段階(23,15;22,17)
のスラスト力は、互いに相殺することができ、サンピニ
オン23の軸方向力は、直立ベベルギアシャフトを経由
してベアリングユニット10へと伝達することができ
る。変更形態として、駆動列におけるトルク変動を打消
すか、低減させるために、サンピニオン23のシャフト
を、フレキシブルな支持部材を用いて直立ベベルギアシ
ャフトに接続してもよい。回転方向には拘束されたこの
ような接続方式によって、サンピニオン23のシャフト
は、軸線方向の動きが拘束されている直立ベベルギアシ
ャフトに対して、軸線方向に、ある程度移動可能とな
る。
生している軸線方向力を測定することによって、例えば
トルク、動力といった現在の設備稼動データに関する情
報を得ることも可能である。このような情報を得ること
によって、過負荷及び伝動装置の破損の危険が生じた場
合に、稼動状態をコントロールしたり規制(つまり作動
停止)したりして、適切な処置をとることができる。こ
のような目的で、軸線方向の弾性的移動が可能とされて
いるサンピニオン23のシャフトと、鉛直方向に拘束支
持されているベベルギア8のシャフトとの間にセンサ2
4を取付け、軸線方向の弾性的移動が可能な状態で着座
しているサンピニオンシャフトがベベルギア8のシャフ
トへと伝達する力を記録することができる。この目的に
対して適切なセンサ24としては、例えばロードセル
(ピエゾタイプ、誘電タイプ、またはそれに類するも
の)、あるいは、サンピニオン23のシャフトとベベル
ギア8のシャフトとの間の相対変位を記録する変位セン
サを挙げることができる。変位センサの場合には、弾性
連結部材のばね定数を用いて、発生している力を間接的
に知ることができる。測定信号を伝達するために、ベベ
ルギア8のシャフトには貫通孔を設け、その中に測定用
電線及び信号伝達要素を収容する。
アルベアリング21によってガイドされている。
るフランジ付きハウジング2を、基礎部分に固定された
直立ハウジングに置換えて、べべルギア伝動装置を収容
してもよい。この種の完成モジュールは、ハウジングの
下方部分11の半径方向に形成されたトンネル部を通し
て挿入し、持ち上げられたサンピニオン23の下方に位
置決めすることができる。サンピニオン23を有するシ
ャフトを下降させることによって、サンギアシャフト
は、カップリング3を介してベベルギアシャフトに接続
される。この下降工程は、持ち上げ工程と同様に、ハウ
ジングの上方部分1及び他のカバープレートに形成され
た開口部を通じて昇降装置によって行われる。
て後に、構成部材を部分的に分解することが可能とされ
ている。
のみ回転する。このことは、ベアリング装置に対する潤
滑及びモニターが容易であることを意味する。両プラネ
タリギア伝動段階23,15,22,17の歯合部に対
しては、跳ね掛け式潤滑を行うことができる。
である。
Claims (15)
- 【請求項1】 動力入力部として直角配置されたベベル
ギア段階(7,8)と、ボウルミル式粉砕機のスラスト
プレート(19)への動力出力部としての多段階プラネ
タリギア伝動装置(23,15,22,17)とを備え
たボウルミル用動力伝達装置において、 前記ベベルギア伝動装置(7,8)は、動力を、第1プ
ラネタリギア伝動段階(23,15)のサンピニオン
(23)を経由して、ハウジングの上方部分(1)内で
回転自在に支持されているプラネタリギアシャフト(1
4)に取付けられたプラネタリギア(15)へと伝達
し、該プラネタリギア(15)に対して同軸離間し前記
プラネタリギアシャフト(14)に取付けられたさらな
るプラネタリギア(22)は、さらなるプラネタリギア
伝動段階(22,17)の環体(17)へと動力を伝達
し、かつ該環体(17)は、前記スラストプレート(1
9)に非回転方式で接続されていることを特徴とするボ
ウルミル用動力伝達装置。 - 【請求項2】 前記ベベルギア段階(7,8)は、完成
ユニットとして、前記プラネタリギア伝動段階(23,
15;22,17)を取外すことなく、該プラネタリギ
ア伝動段階(23,15;22,17)へと接続可能か
つ該プラネタリギア伝動段階(23,15;22,1
7)から分離可能とされていることを特徴とする請求項
1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記サンピニオン(23)と前記ベベル
ギア(8)の前記直立シャフトとの間の非回転式接続部
材(3)は、取外し可能とされていることを特徴とする
請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記サンピニオン(23)と前記ベベル
ギア(8)の直立シャフトとの間の非回転式接続部材
(3)は、歯付きカップリングであることを特徴とする
請求項3に記載の装置。 - 【請求項5】 前記ベベルギア段階完成ユニット(7,
8)は、前記ミルの前記ハウジング下方部分(11)に
形成されたトンネル部へと横方向に挿入可能とされてい
ることを特徴とする請求項2に記載の装置。 - 【請求項6】 前記ベベルギア段階完成ユニット(7,
8)は、フランジ付きハウジング(2)によって、前記
プラネタリギア伝動段階(22,17)の上方部分
(1)へフランジ結合可能とされていることを特徴とす
る請求項2に記載の装置。 - 【請求項7】 前記フランジ付きハウジング(2)は、
複数の部材を有して構成され、部分的に分解可能とされ
ていることを特徴とする請求項6に記載の装置。 - 【請求項8】 前記スラストプレート(19)及び前記
ハウジングの前記上方部分(1)には、前記サンピニオ
ン(23)へのアクセスを可能とするための開口部が形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項9】 前記環体(17)は、前記スラストプレ
ート(19)に対して、圧入摩擦嵌合により非回転方式
で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の装
置。 - 【請求項10】 前記環体(17)は、前記スラストプ
レート(19)に対して、圧入に加えて形状係合により
非回転方式で接続されていることを特徴とする請求項9
に記載の装置。 - 【請求項11】 前記スラストプレート(19)は、ラ
ジアルベアリング(21)によって、半径方向にガイド
可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の装
置。 - 【請求項12】 前記プラネタリギア(15,22)の
前記プラネタリキャリア及び前記スラストベアリング
(18)は、前記ハウジングの前記上方部分(1)に一
体で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
装置。 - 【請求項13】 前記プラネタリギア伝動装置(23,
15,22,17)における歯は、螺旋歯とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項14】 前記サンピニオン(23)は、軸線方
向の移動が可能な状態で接続されていることを特徴とす
る請求項1に記載の装置。 - 【請求項15】 前記サンピニオン(23)の前記シャ
フトの軸線方向力を記録するためにセンサ(24)が設
けられていることを特徴とする請求項1または14に記
載の装置。
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