JP2000314344A - エンジン用触媒劣化検出装置 - Google Patents

エンジン用触媒劣化検出装置

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JP2000314344A
JP2000314344A JP2000109708A JP2000109708A JP2000314344A JP 2000314344 A JP2000314344 A JP 2000314344A JP 2000109708 A JP2000109708 A JP 2000109708A JP 2000109708 A JP2000109708 A JP 2000109708A JP 2000314344 A JP2000314344 A JP 2000314344A
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fuel ratio
catalyst
air
deterioration
correction coefficient
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JP2000109708A
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English (en)
Inventor
Masaaki Nakayama
中山  昌昭
Yasuhito Takasu
康仁 高須
Yasuo Mukai
向井  弥寿夫
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の内燃機関に対して比較的適合が容易
で、かつ触媒の劣化を精度よく検出できる装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 ステップ1413で高周波振幅AHCが
所定値Bより大きく、ステップ1414で低周波振幅L
Cが所定値Cより小さければステップ1415で触媒劣
化と判定してアラーム19を点灯する。また、ステップ
1413で高周波振幅AHCが所定値B以下か、ステッ
プ1414で低周波振幅LCが所定値C以上であればス
テップ1417で触媒正常と判定し、次のステップ14
16でカウンタCTIMEおよびCHを0にリセットし
た後、本ルーチンを終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの排気系に配置
され、排ガスを浄化するための触媒の劣化を検出する触
媒劣化検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、触媒の上下流に酸素センサを
設けたシステムにおいて、触媒正常時は触媒のストレー
ジ効果によって下流酸素センサの出力信号の周期は上流
酸素センサのそれより長くなり、触媒劣化時はストレー
ジ効果の低下によって下流酸素センサの出力信号の周期
が短くなり、ほぼ上流酸素センサの出力信号周期と同じ
になるとともに、下流酸素センサの出力信号の振幅が触
媒正常時に比べて大きくなることが知られている。
【0003】そのため、触媒の劣化検出装置としては上
下流酸素センサの出力信号の周期比(上流酸素センサ周
期/下流酸素センサ周期)を求め、この周期比が所定値
以下になった時あるいは下流酸素センサの出力信号振幅
が判定値を越えた時、触媒劣化と判別するものが特開昭
61−286550号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
装置においては、上流酸素センサの出力特性が劣化し応
答性が遅くなるとその出力信号の周期は長くなるため下
流酸素センサも同じ周期でリッチ/リーンに振れてしま
うので前後酸素センサの周期比は小さくなり、触媒が良
くても劣化であると誤検出してしまうという問題があ
る。
【0005】また、図6に示すように上流酸素センサ劣
化時には上流酸素センサ出力V1に基づいて定められる
空燃比補正係数FAFの振幅W2が、図5に示す上流酸
素センサ正常時(周期が短い時)の振幅W1より大きく
なるため、空燃比は大きく振られ、その結果、その空燃
比の変動幅の増大に応じて下流酸素センサの出力信号の
振幅も大きくなる。即ち、下流酸素センサの振幅は上流
酸素センサの周期が長くなるに従って大きくなる。その
ため、下流酸素センサの振幅が大きくなった時、触媒劣
化と判別する前述の装置だと上流酸素センサ劣化による
下流酸素センサの振幅増大を触媒劣化と誤判定してしま
うという問題もある。
【0006】また、上下流酸素センサの出力信号から触
媒劣化を判断する以上、下流酸素センサの出力応答バラ
ツキの影響は避けられないという問題がある。そこで、
これらの問題を解決するため、下流酸素センサの出力に
応じて演算される副空燃比補正係数の所定時間内の変化
量を演算し、この変化量が所定値以下であるときに触媒
が劣化したと判断するものも考えられている(例えば、
特開平3−134241号公報)。
【0007】ところが、このように副空燃比補正係数の
所定時間内の変化量により触媒の劣化を検出するもので
は、下流酸素センサの出力に応じて演算される副空燃比
補正係数の1回当たりの更新量によって、副空燃比補正
係数の所定時間内の変化量も大きく変化するので、副空
燃比補正係数の更新量や、副空燃比補正係数の種類、す
なわち、スキップ量、積分定数、遅延時間のうちいずれ
の空燃比フィードバック制御定数を副空燃比補正係数と
して用いているかにより、副空燃比補正係数の所定時間
内の変化量が大きく相違し、しかも、これらの副空燃比
補正係数は各種の内燃機関に適合させて各種の値に設定
されるため、各種の副空燃比補正係数に合わせて、触媒
劣化の判定をきめ細かく適合させる必要があるのみなら
ず、触媒の劣化検出に合わせて副空燃比補正係数の更新
量が決められていないので、触媒の劣化検出精度も劣る
という問題がある。
【0008】本発明は、前述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、各種の内
燃機関に対して比較的適合が容易で、かつ触媒の劣化を
精度よく検出できる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの排
気系に配設され、排ガスを浄化するための触媒と、この
触媒の上・下流にそれぞれ配設され、空燃比を検出する
上流,下流酸素センサと、この上流酸素センサの出力信
号に応じて前記エンジンに供給される混合気の空燃比を
理論空燃比近傍になるように補正するための主空燃比補
正係数を算出する空燃比補正係数算出手段と、前記主空
燃比補正係数を用いて前記混合気の空燃比を理論空燃比
になるように制御するエンジン制御手段と、前記触媒の
劣化を検出する第1の触媒劣化検出手段と、前記触媒の
劣化を検出する第2の触媒劣化検出手段とを備えるエン
ジン用触媒劣化検出装置を要旨としている。
【0010】
【作用】以上の構成により、空燃比補正係数算出手段で
エンジンの排気系に配設される排ガスを浄化するための
触媒の上流に配設された上流酸素センサの出力信号に応
じてエンジンに供給される混合気の空燃比を理論空燃比
近傍になるように補正するための主空燃比補正係数が算
出される。
【0011】そして、第1の触媒劣化検出手段と第2の
触媒劣化検出手段とにより触媒の劣化が検出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を車両用エンジンに適応した実
施例について図面に基づいて説明する。 〔第1実施例〕図1は本発明実施例の概略構成図であ
る。エンジン1の吸気通路2にはエアフロメータ3が設
けられている。エアフロメータ3はエアクリーナ4を通
って導かれる吸気量Qを直接計測するものである。さら
に吸気通路2には、運転者のアクセル5の操作量に応じ
て開閉し、エンジン1へ供給する吸気量Qを調節するス
ロットル弁6が設けられている。また、エンジン1の各
気筒には各気筒毎に燃料供給系7から加圧燃料を吸気ポ
ートへ供給するための燃料噴射弁8が設けられている。
【0013】また、ディストリビュータ9には、720
クランク角度(℃A)毎に基準位置検出用信号を発生す
る基準位置センサ10および30℃A毎にクランク角検
出用信号を発生するクランク角センサ11が設けられて
いる。
【0014】さらに、エンジン1のシリンダブロックの
ウォータジャケット12には冷却水温Thwを検出する
ための水温センサ13が設けられている。一方、排気系
には排気マニホールド14の下流に排ガス中の有害成分
(HC,CO,NOx)を同時に浄化する三元触媒15
が設けられている。そして、三元触媒15の上流側、即
ち排気マニホールド14には、上流酸素センサ(O2セ
ンサ)16が設けられ、また三元触媒15の下流側の排
気管17には下流O2センサ18が設けられている。周
知の通り、これら上・下流O2センサ16,18は空燃
比が理論空燃比に比してリーンであるかリッチであるか
に応じて異なる出力電圧を発生するものである。
【0015】また、19は後述する電子制御装置(EC
U)20で三元触媒15が劣化したと判断された時、運
転者へ警告を発するためのアラームである。ECU20
は、例えばマイクロコンピュータとして構成され、周知
の通りA/D変換器101,I/Oポート102,CP
U103,ROM104,RAM105,バックアップ
RAM106,クロック発生回路107等が設けられて
いる。
【0016】ECU20は、エアフロメータ3で検出さ
れる吸気量Q,水温センサ13で検出される冷却水温T
HW,クランク角センサ11から出力されるクランク角
検出用信号に基づいて算出される回転数NE等に応じて
基本燃料噴射量を設定する。そして、上,下流のO2セ
ンサ16,18の信号に応じて三元触媒15の浄化率α
が最大となるように基本燃料噴射量が補正されて燃料噴
射量TAUが設定される。そして、I/Oポート102
より燃料噴射量TAUに応じた制御信号が燃料噴射弁8
へ出力される。
【0017】また、ECU20において、ダウンカウン
タ108,フリップフロップ109、および駆動回路1
10は燃料噴射弁8を制御するためのものである。すな
わち、後述のルーチンにおいて、燃料噴射量TAUが演
算されると、燃料噴射量TAUがダウンカウンタ108
にプリセットされると共にフリップフロップ109もセ
ットされる。この結果、駆動回路110が燃料噴射弁8
の付勢を開始する。他方、ダウンカウンタ108がクロ
ック信号(図示せず)を計数して最後にそのキャリアウ
ト端子が“1”レベルとなったときに、フリップフロッ
プ109がリセットされて駆動回路110は燃料噴射弁
8の付勢を停止する。つまり、上述の燃料噴射量TAU
だけ燃料噴射弁8は付勢され、従って、燃料噴射量TA
Uに応じた量の燃料がエンジン1の燃焼室に送り込まれ
る。
【0018】次に、三元触媒15の劣化検出について説
明する。図2に触媒浄化率と下流酸素センサ波形の関係
を示す。なお、図中下流酸素センサ出力信号(下流O
2)に示された破線は副空燃比フィードバック(F/
B)により生じる低周波成分の動きである。図2の
(a)に示す通り、触媒が高浄化率(図では75%)の
時、下流酸素センサの波形は高周波振幅が小さく、低周
波振幅が大きい。そして図2の(a)→(b)→(c)
で示すごとく、触媒の劣化度合が進むにつれて(図では
触媒浄化率75%→40%→20%)、高周波振幅が大
きくなり、逆に低周波振幅が小さくなっていく。本発明
は、この特徴に着目し、下流酸素センサ出力の高周波振
幅と、低周波振幅とを検出し、これらの双方を用いて正
確に触媒の劣化を検出するものである。すなわち、下流
酸素センサ出力の高周波振幅が大きく、かつ、低周波振
幅が小さい時触媒が劣化していると判定する。
【0019】図3に下流酸素センサ出力の判定領域を示
す。図3は横軸に低周波振幅、縦軸に高周波振幅を示し
ている。前述の触媒劣化判定基準は高周波振幅が大き
く、即ち所定値Bよりも大きい時、かつ低周波振幅が小
さい時、即ち所定値C未満の時、触媒劣化を判定し、そ
の劣化判定領域は本図では斜線領域で触媒劣化を判定す
る。
【0020】ここで、振幅を検出する高周波,低周波の
各周波数は重要な意味を持つ。それでは、この各周波数
の設定について以下に説明する。高周波とは、主空燃比
フィードバック(F/B)の影響を受け、上流酸素セン
サ16と同じ周波数で細かく変動する下流酸素センサ1
8出力の周波数成分を高周波成分と定義する。この振幅
は触媒の吸着作用により、触媒の正常時には小さく、劣
化するに従い大きくなる(上流酸素センサ16の振幅に
近づく)。この下流酸素センサ18の振幅を高周波振幅
と定義する。
【0021】一方、副F/Bの影響を受け、高周波より
も十分に長い(4倍以上)周期で大きく変動する下流酸
素センサ18出力の低周波成分を低周波成分と定義す
る。この振幅は、触媒の劣化に伴ない浄化しきれない成
分(リッチ出力時のO2,リーン出力時のH2等)が増
加すると、小さくなる。
【0022】すなわち、触媒浄化率が高い時低周波成分
の振幅は大きく、触媒浄化率が低い時低周波成分の振幅
は小さくなる。この振幅を低周波振幅と定義する。そこ
で本発明では上記2つの振幅のANDをとることで高い
精度での触媒劣化検出を行なう。
【0023】以下三元触媒15の劣化検出について図4
に示すフローチャートに基づいて説明する。このルーチ
ンは通常の空燃比フィードバック中において所定時間
(例えば64msec)毎に起動・実行されるものであ
る。ステップ1401で検出時間に対応する検出時間カ
ウンタCTIMEをインクリメントしてステップ140
2へ進む。
【0024】ステップ1402で下流酸素センサ出力値
がピークであるか否かの判定のため下流酸素センサ18
の出力の信号方向がリッチ→リーン、あるいはリーン→
リッチに反転したか否かを判定し、反転した時ステップ
1403へ進む。
【0025】ステップ1403で高周波振幅の演算のた
め、高周波成分が反転した時の下流酸素センサ出力値O
X2を高周波成分のピーク値HKCとし、このピーク値
HKCと前回のピーク値HKCOとの差の絶対値を高周
波振幅HCとすると共に、次回の演算のために今回のピ
ーク値HKCを前回のピーク値HKCOとして置換した
後、ステップ1404ヘ進む。
【0026】ステップ1404で高周波振幅の平均値を
求める演算に用いるため、高周波振幅HCの積算GHC
を行ない、また平均値演算の分母としての反転回数積算
カウンタCHを積算してステップ1406に進む。
【0027】ステップ1406で下流酸素センサ出力O
X2を、あるなまし率TIMCでなまして低周波成分代
用値のOXSMを演算し、ステップ1407へ進む。ス
テップ1407〜1410で低周波振幅の演算として用
いるOXSMの最大値LHIGH,最小値LLOWを求
め、ステップ1411へ進む。
【0028】ステップ1411で検出時間カウンタCT
IMEにより、検出時間が所定時間A(例えば29秒)
以上か否かを判定し、所定時間A未満であるならばステ
ップ1401に戻り、所定時間以上であるならステップ
1412へ進む。
【0029】ステップ1412で高周波振幅HCの積算
値GHCを反転回数積算カウンタ値CHで除算して、下
流酸素センサ18出力の高周波振幅平均値AHCを算出
すると共に、OXSMの最大値LHIGHからその最小
値LLOWを減算して低周波振幅LCを算出し、ステッ
プ1413へ進む。
【0030】ステップ1413で高周波振幅AHCが所
定値Bより大きく、ステップ1414で低周波振幅LC
が所定値Cより小さければステップ1415で触媒劣化
と判定してアラーム19を点灯する。また、ステップ1
413で高周波振幅AHCが所定値B以下か、ステップ
1414で低周波振幅LCが所定値C以上であればステ
ップ1417で触媒正常と判定し、次のステップ141
6でカウンタCTIMEおよびCHを0にリセットした
後、本ルーチンを終了する。
【0031】以上の図4に示す三元触媒の劣化検出の結
果、ステップ1417で触媒正常と判定した場合には、
図7のフローチャートにより三元触媒15の劣化検出を
ダブルチェックする。
【0032】図7のルーチンは所定期間(例えば、本実
施例では64msec)毎に起動・実行される。ステッ
プ401で劣化検出条件が成立しているか否か、即ち劣
化検出処理を実行するか否かを判断する。ここで、劣化
検出条件とは、図5のステップ1417で触媒正常と判
定した場合において、例えば後述する主・副空燃比フィ
ードバック制御中である、空燃比補正計数FAF、第1
のリッチスキップ量RSR1および第1のリーンスキッ
プ量RSL2がガード値でない、エンジン1が定常状態
である等である。ステップ401で劣化検出条件が成立
していない場合は以後の処理を行わずに本ルーチンを終
了する。
【0033】一方、ステップ401で触媒劣化検出条件
が成立した場合は、ステップ402以後の劣化検出処理
を実行する。まずステップ402及び403でカウンタ
CRL,CLRをインクリメントする(CRL→CRL
+1,CLR←CLR+1)。
【0034】ここでカウンタCRLは空燃比補正係数F
AFがリッチからリーンにスキップ状に変化した時点か
らの経過時間に相当し、カウンタCLRは空燃比補正係
数FAFがリーンからリッチ側にスキップ状に変化した
時点からの経過時間に相当する。
【0035】図8は、上流O2センサ16,空燃比補正
係数FAF,下流O2センサ18の出力波形を表したも
ので、下流O2センサ18の出力は空燃比補正係数FA
Fのスキップ状の変化(リッチからリーン及びリーンか
らリッチ)に対し、それぞれ所定の遅延時間T1,T2
経過後に比較電圧VR2をリーン側に、あるいはリッチ
側に横切っている。
【0036】即ち、触媒15が正常であればそのストレ
ージ効果によって、空燃比補正係数FAFの変化に伴う
空燃比の変動の下流O2センサ18への伝搬が遅れる。
しかし触媒15が劣化するとそのストレージ効果が低下
し、図8に示す様に空燃比補正係数FAFの変化に対す
る下流O2センサ18の出力の変化の遅れ時間T1X,
T2Xはそれぞれ正常時の遅れ時間T1,T2に対して
短くなる。本発明実施例では空燃比補正係数FAFがリ
ッチからリーンへの変化時点から下流O2センサ18の
出力電圧V2が比較電圧VR2以下になるまでの遅延時
間T1をカウンタCRLでカウントし、空燃比補正係数
FAFがリーンからリッチへの変化時点から出力電圧V
2が比較電圧VR2以上になるまでの遅延時間T2をカ
ウンタCLRでカウントする。そして所定回数α(例え
ば10回)だけT1,T2を求め、T1,T2の平均を
算出し、その平均値より触媒15の劣化を判別してい
る。
【0037】図7に戻って、ステップ402,403で
カウンタCRL,CLRをインクリメントするとステッ
プ404で空燃比補正係数FAFがリッチ側からリーン
側にスキップ状に変化したか即ち、FAFの値が1.0
以上から1.0以下に下降したかの判別を行なう。リッ
チからリーンに変化した場合はステップ405でカウン
タCRLをリセット(CRL←0)する。
【0038】そしてステップ408で下流O2センサ1
8がリッチからリーンに変化したか即ち出力電圧V2が
比較電圧VR2を下回ったか否かの判別を行ない、下回
った場合はステップ409で遅延時間T1の演算値に相
当し、第1の積算手段をなす積算カウンタTCRLに現
在のカウント値CRL(T1に相当する値)を加算す
る。
【0039】
【数1】TCRL→TCRL+CRL そしてステップ410でカウンタ値CRLを積算した回
数を示す第1のカウント手段をなす積算回数カウンタC
CRLをインクリメントする(CCRL→CCRL+
1)。次にステップ414でステップ409,412で
遅延時間T1,T2の積算回数に相当する実行積算カウ
ンタTTをインクリメントする(TT←TT+1)。そ
してステップ415で積算カウンタTTが所定回数αに
達したか否かの(所定期間積算したか否か)判別を行な
い、達した場合は以下ステップ416〜421の処理を
実行し、達していない場合は本ルーチンを抜ける。
【0040】またステップ404でNO判定のときはス
テップ406で空燃比補正係数FAFがリーンからリッ
チにスキップ状に変化したか即ちFAFの値が1.0以
下から1.0以上に上昇したかの判別を行ない、リーン
からリッチに変化した場合はステップ407でカウンタ
CLRをリセットする(CLR←0)。
【0041】またステップ408での判定がNOであっ
た場合はステップ411で下流O2センサ18がリーン
からリッチに変化したか即ち出力電圧V2が比較電圧V
R2を上回ったか否かの判別を行ない、上回った場合は
ステップ412で遅延時間T2を積算する第2の生産手
段をなすカウンタTCLRに現在のカウント値CRL
(T2に相当する値)を加算する。
【0042】
【数2】TCLR←TCLR+CLR そしてステップ413でカウンタ値CLRを積算した回
数を示し、第2のカウント手段をなす積算回路カウンタ
CCLRをインクリメント(CCLR←CCLR+1)
し、ステップ414に進む。
【0043】またステップ406でNO判定である都合
即ち、空燃比補正係数FAFがリッチ→リーンまたはリ
ーン→リッチの変化時でないときはカウンタCRL,C
LRはリセットされずステップ408に進む。そして、
ステップ408,411共にNO判定の場合は以下の処
理は行なわない。即ち、本ルーチンにおいて、FAFが
リッチからリーンへの変化時でなく、また下流O2セン
サ18がリッチからリーンへの変化時でないときはカウ
ンタCRL,CLRの更新のみを行なう。
【0044】ステップ415で積算カウンタTTが所定
回数αに達した場合はステップ416に進んで遅延時間
T1とT2の平均値Tを算出する。
【0045】
【数3】T=(TCRL/CCRL+TCLR/CCL
R)/2 上式においてTCRL/CCRLは積算結果TCRLを
積算回数CCRLで除算して得られる除算結果であり、
遅延時間T1のCCRL回数分の平均値に相当し、また
TCLR/CCLRは積算結果TCRLを積算回数CC
RLで除算して得られる除算結果であり、遅延時間T2
のCCLR回数分の平均に相当するため、両者の和を2
で除算して求まるTはT1とT2とを含めた遅延時間の
平均値となる。
【0046】ステップ417で劣化判定レベルβを読み
込む。ここで劣化判定レベルβは図9に示すように吸入
気量Qに対応して定められており吸気量Qが大きくなる
に従って劣化判定レベルβは小さくなる特性を有してい
る。ステップ417で劣化判定レベルβが定まるとステ
ップ418で平均値Tと劣化判定レベルβとを比較し、
平均値Tの方が小さいときはステップ419で触媒15
が劣化を判別してステップ420でアラーム19を点灯
してステップ422に進む。
【0047】逆に平均値Tの方が劣化判定レベルβより
大きいときはステップ421で触媒15は正常と判別し
てステップ422に進む。ステップ422では、カウン
タCRL,CLR,積算カウンタTCRL,TCLR,
積算回数カウンタCCRL,CCLR,実行積算カウン
タTTをリセットして本ルーチンを終了する。
【0048】ここで、図7の実施例では遅延時間T1,
T2を所定回求めてそれらの平均値Tを用いて触媒の劣
化検出を行ったが、遅延時間T1の平均値(TCRL/
CCRL)のみあるいは遅延時間T2の平均値(TCL
R/CCLR)のみを劣化判別レベルβと比較すること
により触媒の劣化を判別してもよい。
【0049】さちに遅延時間T1,T2を積算して積算
結果を積算回数で除算した除算結果即ち平均値を用いず
に、1回のみの遅延時間T1あるいはT2を劣化判定レ
ベルβと比較することにより触媒の劣化を判別する様に
してもよい。
【0050】また、遅延時間T1,T2の積算回数が所
定αを越えた後にステップ416以降の劣化判別処理を
実行する替わりに、所定時間(例えば640msec)
毎にステップ416以降の劣化判別処理を実行する様に
してもよい。
【0051】また、劣化判定レベルβを吸気量Qに対応
して設定する替わりに、一定値例えば1secに設定し
てもよい。図10は前述の各種センサからの検出信号に
応じて燃料噴射量TAUを演算する燃料噴射量演算ルー
チンを示すフローチャートである。このルーチンは所定
期間(例えば、本実施例では360℃A)毎に起動・実
行されるものである。
【0052】ステップ101で吸気量Q,回転数NE等
の検出信号を読み込んでステップ102で基本燃料噴射
量Tpを次式により演算する。
【0053】
【数4】Tp←K・Q/NE ここで、Kは定数である。つづくステップ103で基本
燃料噴射量Tpを後述する空燃比フィードバック制御等
の各種の補正を行い燃料噴射量TAUを次式を用いて演
算する。
【0054】
【数5】TAU←Tp・FAF・F ここで、FAFは空燃比フィードバック制御による空燃
比補正係数、Fは各種補正係数である。そして、ステッ
プ104で前述のステップ103により演算された燃料
噴射量TAUに対応した制御信号を燃料噴射弁8へ出力
する。
【0055】図11は上流O2センサ16の検出信号
(上流出力値)V1に基づいて行われる主空燃比フィー
ドバック制御、即ち空燃比補正係数FAFを設定する空
燃比フィードバック制御ルーチンである。このルーチン
は所定時間(例えば、本実施例では4msec)毎に起
動・実行されるものである。
【0056】ステップ201で主空燃比フィードバック
制御の条件(第1の実行条件)が成立しているか否かを
判断する。ここで、第1の実行条件としては、例えば、
本実施例ではエンジン始動後でかつ上流O2センサ16
が活性状態であること等である。ステップ201で第1
の実行条件が成立していないと判断された場合は、ステ
ップ202へ進む。ステップ202で空燃比補正係数F
AFを1.0に設定(FAF←1.0)し、本ルーチン
を終了する。
【0057】一方、ステップ201で第1の実行条件が
成立していると判断された場合はステップ203以降の
上流出力値V1によるフィードバック処理を実行する。
ステップ203で上流出力値V1を読み込む。つづくス
テップ204で上流出力値V1が第1の比較電圧VR1
(例えば、本実施例では0.45V)以下か否か、即ち
空燃比がリッチかリーンかを判定する。ここで、上流出
力値V1が第1の比較電圧VR1以下、即ち空燃比がリ
ーンである場合はステップ205へ進む。ステップ20
5で第1のディレイカウンタCDLY1が正の値、即ち
今回の制御タイミングで上流出力値V1がリッチからリ
ーンへ反転したか否かを判定する。ここで、第1のディ
レイカウンタCDLY1は上流出力値V1が第1の比較
電圧VR1を横切ってからの経過時間を計測するための
カウンタであり、リッチ状態の経過時間は正の値、リー
ン状態の経過時間は負の値で定義される。
【0058】ステップ205で第1のディレイカウンタ
CDLY1が負の値である場合はステップ207へ進
む。また、ステップ205で第1のディレイカウンタC
DLY1が正の値である場合はステップ206へ進む。
ステップ206で第1のディレイカウンタCDLY1を
リセット(CDLY1←0)し、ステップ207へ進
む。
【0059】ステップ207で第1のディレイカウンタ
CDLY1の値をデクリメントする(CDLY1←CD
LY1−1)。次にステップ501で図7に示す触媒劣
化検出ルーチン実行中か否かの判別を図7のステップ4
01の触媒劣化検出条件が成立しているか否かで行う。
ステップ501がNO判定のときはステップ503で第
1のリーン遅延時間TDL1を所定値TR1に設定し、
YES判定のときはステップ502で所定値TR1より
小さい所定値TS1に設定する。続くステップ208で
第1のディレイカウンタCDLY1が第1のリーン遅延
時間TDL1未満か否かを判定する。ここで、第1のリ
ーン遅延時間TDL1は、上流O2センサ16の出力信
号がリッチからリーンへの変化があってもリッチである
との判断を保持する遅延処理における遅延時間に対応す
るカウント値であり、負の値で定義される。このため第
1のリーン遅延時間TDL1を所定値TR1より小さい
所定値TS1に設定すると遅延処理における遅延時間は
例えば12msecから240msecへ変化して長く
なり空燃比補正係数FAFの周期が長くなって前述した
図7のステップ408,411で確実に下流酸素センサ
18のリッチ⇔リーン反転を検出することができる。
【0060】ステップ208で第1のディレイカウンタ
CDLY1が第1のリーン遅延時間TDL1以上の場合
はステップ217へ進む。一方、ステップ208で第1
のディレイカウンタCDLY1が第1のリーン遅延時間
TDL1未満、即ち上流O2センサ16の出力信号がリ
ッチからリーンへ変化してから前述の遅延時間以上経過
した場合はステップ209へ進む。ステップ209で第
1のディレイカウンタCDLY1を第1のリーン遅延時
間TDL1に設定(CDLY1←TDL1)し、ステッ
プ201へ進む。ステップ210で遅延処理後の空燃比
の状態を示すフラグF1をリセット(F1←0)し、ス
テップ217へ進む。即ちフラグF1がリセット状態
(F1=0)の場合は遅延処理後の空燃比がリーンであ
ることを示す。
【0061】また、ステップ204で上流出力値V1が
第1の比較電圧VR1より大きい、即ち空燃比がリッチ
である場合はステップ211へ進む。ステップ211で
第1のディレイカウンタCDLY1が負の値、即ち今回
の制御タイミングで上流出力値V1がリーンからリッチ
へ反転したか否かを判定する。ここで、第1のディレイ
カウンタCDLY1が正の値である場合はステップ21
3へ進む。
【0062】一方、ステップ211で第1のディレイカ
ウンタCDLY1が負の値である場合はステップ212
へ進む。ステップ212で第1のディレイカウンタCD
LY1をリセット(CDLY1←0)し、ステップ21
3へ進む。
【0063】ステップ213で第1のディレイカウンタ
CDLY1の値をインクリメントする(CDLY1←C
DLY1+1)。次にステップ504でステップ501
と同様に図7に示す触媒劣化検出ルーチン実行中か否か
の判別を行う。ステップ504がNO判定のときはステ
ップ506で第1のリッチ遅延時間TDR1を所定値T
Rに設定し、YES判定のときはステップ505で所定
値TRより大きい所定値TSに設定する。続くステップ
214で第1のディレイカウンタCDLY1が第1のリ
ッチ遅延時間TDR1以上か否かを判定する。ここで、
第1のリッチ遅延時間TDR1は、上流O2センサ16
の出力信号がリーンからリッチへの変化があってもリー
ンであるとの判断を保持する遅延処理に対応する遅延時
間に対応するカウント値であり、正の値で定義される。
このため第1のリッチ遅延時間TDR1を所定値TRよ
り大きい所定値TSに設定すると遅延処理における遅延
時間は例えば64msecから240msecへ変化し
て長くなり空燃比補正係数FAFの周期が長くなって前
述した図7のステップ408,411で確実に下流酸素
センサ18のリッチ⇔リーン反転を検出することができ
る。ステップ214で第1のディレイカウンタCDLY
1が第1のリッチ遅延時間TDR1以下の場合はステッ
プ217へ進む。
【0064】一方、ステップ214で第1のディレイカ
ウンタCDLY1が第1のリッチ遅延時間TDR1より
大きい場合、即ち上流O2センサ16の出力信号がリー
ンからリッチへ変化してから前述の遅延時間以上経過し
た場合はステップ215へ進む。ステップ215で第1
のディレイカウンタCDLY1を第1のリッチ遅延時間
TDR1に設定(CDLY1←TDR1)し、ステップ
216へ進む。ステップ216で遅延処理後の空燃比の
状態を示すフラグF1をセット(F1←1)し、ステッ
プ217へ進む。即ちフラグF1がセット状態(F1=
1)の場合は遅延処理後の空燃比かリッチであることを
示す。
【0065】ステップ217でフラグF1が反転したか
否か、即ち遅延処理後の空燃比の状態が反転したか否か
を判別する。ここで、遅延処理後の空燃比の状態が反転
した場合は、ステップ218〜ステップ220のスキッ
プ処理を行う。まず、ステップ218でフラグF1がリ
セット状態か否かを判定する。ここで、フラグF1がリ
セット状態である、即ちリッチからリーンへの反転であ
る場合はステップ219へ進む。ステップ219で空燃
比補正係数FAFを第1のリッチスキップ量RSR1だ
け増大させ、
【0066】
【数6】FAF←FAF+RSR1 ステップ224へ進む。また、ステップ218でフラグ
F1がセット状態である、即ちリーンからリッチへの反
転である場合はステップ220へ進む。ステップ220
で空燃比補正係数FAFを第1のリーンスキップ量RS
L1だけ減少させ、
【0067】
【数7】FAF←FAF−RSL1 ステップ224へ進む。一方、ステップ217で遅延処
理後の空燃比の状態が反転していない場合はステップ2
21〜ステップ223の積分処理を行う。まず、ステッ
プ221でフラグF1がリセット状態である、即ちリー
ンであるか否かを判別する。ここで、リーンである場合
はステップ222へ進む。ステップ222で空燃比補正
係数FAFを第1のリッチ積分定数KIR1だけ増加さ
せ、
【0068】
【数8】FAF←FAF+KIR1 ステップ224へ進む。また、ステップ221でリッチ
である場合はステップ223へ進む。ステップ223で
空燃比補正係数FAFを第1のリーン積分定数KIL1
だけ減少させ、
【0069】
【数9】FAF←FAF−KIL1 ステップ224へ進む。ステップ224で前述のように
して設定された空燃比係数FAFが所定範囲(例えば、
本実施例では0.8〜1.2)となるようにガード処理
を行い本ルーチンを終了する。
【0070】図12は下流O2センサ18の出力値(下
流出力値)V2に基づいて主空燃比フィードバック制御
における第1のリッチスキップ量RSR1,第1のリー
ンスキップ量RSL1を補正する副空燃比フィードバッ
ク制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチ
ンは所定時間(例えば、本実施例では1sec)毎に起
動,実行されるものである。
【0071】まず、ステップ301で空燃比フィードバ
ック条件(第2の実行条件)が成立しているか否か、即
ち副空燃比フィードバック制御を実行するか否かを判断
する。ここで、第2の実行条件とは、例えば本実施例で
は、第1の実行条件が成立している、即ち主空燃比フィ
ードバック制御中である。下流O2センサ18が活性状
態である等である。
【0072】ステップ301で第2の実行条件が成立し
ていない場合はステップ302へ進む。ステップ302
で第1のリッチスキップ量RSR1を所定のリッチスキ
ップ量RSR0に設定する。つづくステップ303で第
1のリーンスキップ量RSL1を所定のリーンスキップ
量RSL0に設定し、本ルーチンを終了する。
【0073】また、ステップ301で第2の実行条件が
成立している場合はステップ304以降の下流出力値V
2に基づく副空燃比フィードバック処理を実行する。ま
ず、ステップ304で下流出力値V2を読み込む。ステ
ップ305で下流出力値V2が第2の比較電圧VR2
(例えば、本実施例では第1の比較電圧VR1と同じ
0.45Vと設定)以下か否か、即ち空燃比がリッチか
リーンかを判定する。ここで、下流出力値V2が第2の
比較電圧VR2以下、即ち空燃比がリーンである場合は
ステップ306へ進む。
【0074】ステップ306で第2のディレイカウンタ
CDLY2が正の値、即ち今回の制御タイミングで下流
出力値V2がリッチからリーンへ反転したか否かを判定
する。ここで、第2のディレイカウンタCDLY2は前
述の第1のディレイカウンタCDLY1と同様に下流出
力値V2が第2の比較電圧VR2を横切ってからの経過
時間を計測するためのカウンタであり、リッチ状態の経
過時間は正の値、リーン状態の経過時間は負の値で定義
される。
【0075】ステップ306で第2のディレイカウンタ
CDLY2が負の値である場合はステップ308へ進
む。また、ステップ306で第2のディレイカウンタC
DLY2が正の値である場合はステップ307へ進む。
ステップ307で第2のディレイカウンタCDLY2を
リセット(CDLY2←0)し、ステップ308へ進
む。
【0076】ステップ308で第2のディレイカウンタ
CDLY2の値をデクリメントする(CDLY2←CD
LY2−1)。続くステップ309で第2のディレイカ
ウンタCDLY2が第2のリーン遅延時間TDL2未満
か否かを判定する。ここで、第2のリーン遅延時間TD
L2は、下流O2センサ18の出力信号がリッチからリ
ーンへの変化があってもリッチであるとの判断を保持す
る遅延処理における遅延時間に対応するカウント値であ
り、負の値で定義される。ステップ309で第2のディ
レイカウンタCDLY2が第2のリーン遅延時間TDL
2以上の場合はステップ318へ進む。
【0077】一方、ステップ309で第2のディレイカ
ウンタCDLY2が第2のリーン遅延時間TDL2未
満、即ち下流O2センサ18の出力信号がリッチからリ
ーンへ変化してから前述の遅延時間以上経過した場合は
ステップ310へ進む。ステップ310で第2のディレ
イカウンタCDLY2を第2のリーン遅延時間TDL2
に設定(CDLY2←TDL2)し、ステップ311へ
進む。ステップ311で遅延処理後の空燃比の状態を示
すフラグF2をリセット(F2←0)し、ステップ31
8へ進む。即ちフラグF2がリセット状態(F2=0)
の場合は遅延処理後の空燃比がリーンであることを示
す。
【0078】また、ステップ305で下流出力値V2が
第2の比較電圧VR2より大きい、即ち空燃比がリッチ
である場合はステップ312へ進む。ステップ312で
第2のディレイカウンタCDLY2が負の値、即ち今回
の制御タイミングで下流出力値V2がリーンからリッチ
へ反転したか否かを判定する。ここで、第2のディレイ
カウンタCDLY2が正の値である場合はステップ31
4へ進む。
【0079】一方、ステップ312で第2のディレイカ
ウンタCDLY2が負の値である場合はステップ313
へ進む。ステップ313で第2のディレイカウンタCD
LY2をリセット(CDLY2←0)し、ステップ31
4へ進む。
【0080】ステップ314で第2のディレイカウンタ
CDLY2の値をインクリメントする(CDLY2←C
DLY2+1)。続くステップ315で第2のディレイ
カウンタCDLY2が第2のリッチ遅延時間TDR2未
満か否かを判定する。ここで、第2のリッチ遅延時間T
DR2は、下流O2センサ18の出力信号がリーンから
リッチへの変化があってもリーンであるとの判断を保持
する遅延処理に対応する遅延時間に対応するカウント値
であり、正の値で定義される。ステップ315で第2の
ディレイカウンタCDLY2が第2のリッチ遅延時間T
DR2以上の場合はステップ318へ進む。
【0081】一方、ステップ315で第2のディレイカ
ウンタCDLY2が第2のリッチ遅延時間TDR2より
大きい、即ち下流O2センサ18の出力信号がリーンか
らリッチへ変化してから前述の遅延時間以上経過した場
合はステップ316へ進む。ステップ316で第2のデ
ィレイカウンタCDLY2を第2のリッチ遅延時間TD
R2に設定(CDLY2←TDR2)し、ステップ31
7へ進む。ステップ317で遅延処理後の空燃比の状態
を示すフラグF2をセット(F2←1)し、ステップ3
18へ進む。即ちフラグF2がセット状態(F2=1)
の場合は遅延処理後の空燃比がリッチであることを示
す。
【0082】ステップ318でフラグF2がリセット状
態か否か、即ち遅延処理後の空燃比がリーンであるかリ
ッチであるかを検出する。ここで、フラグF2がリセッ
ト状態、即ち遅延処理後の空燃比がリーンである場合は
ステップ319へ進む。ステップ319で第1のリッチ
スキップ量RSR1を所定値RSだけ増加させ、
【0083】
【数10】RSR1←RSR1+RS ステップ320へ進む。ステップ320で第1のリーン
スキップ量RSL1を所定値RSだけ減少させ、
【0084】
【数11】RSL1←RSL1−RS ステップ323へ進む。一方、ステップ318でフラグ
F2がセット状態、即ち遅延処理後の空燃比がリッチで
ある場合はステップ321へ進む。ステップ321で第
1のリッチスキップ量RSR1を所定値RSだけ減少さ
せ、
【0085】
【数12】RSR1←RSR1−RS ステップ322へ進む。ステップ322で第1のリーン
スキップ量RSL1を所定値RSだけ増加させ、
【0086】
【数13】RSL1←RSL1+RS ステップ323へ進む。ステップ323で前述のように
して設定された第1のリッチスキップ量RSR1,第1
のリーンスキップ量RSL1が所定範囲内となるように
ガード処理し、本ルーチンを終了する。 〔第2実施例〕この実施例は第1実施例に対し、図4の
触媒劣化検出ルーチンを図13に置換したものであり、
他の構成は第1実施例と同じである。
【0087】このルーチンは通常の空燃比フィードバッ
ク中において所定時間(例えば64msec)毎に起動
・実行されるものであり、図13中、図4と同一符号の
ステップはそれと同じ処理を実行する。ステップ140
1で検出時間に対応する検出時間カウンタCTIMEを
インクリメントしてステップ1405Aへ進む。
【0088】ステップ1405Aで主空燃比フィードバ
ック周期の判定のため、空燃比補正係数FAFのリッチ
→リーンもしくはリーン→リッチのスキップを判定し、
FAFスキップが実行されていればステップ1412B
へ、実行されていなければステップ1405Bへ進む。
【0089】ステップ1405B〜1405Eで高周波
振幅演算のため、主空燃比フィードバック一周期間の下
流酸素センサ18出力信号の最大値KMAXと最小値K
MINを求め、ステップ1411へ進む。
【0090】ステップ1412Bで低周波振幅演算のた
め、KMAXとKMINの平均値TEIを求め(この平
均値が下流酸素センサ18の低周波成分に相当する)、
高周波振幅KOUをKMAXとKMINの差より求め
る。そして、高周波振幅平均値を求めるため、KOUを
積算して高周波振幅積算値GKOUを求め、さらに、高
周波振幅の平均値演算の分母としての主フィードバック
周期カウンタGHを積算してステップ1412Cに進
む。ステップ1412CではKMAX,KMINとし
て、その時の下流酸素センサ18の出力信号OX2を設
定して、次回の主フィードバック周期でのKMAX,K
MINの演算に備える。
【0091】次のステップ1412D〜1412Gで低
周波振幅演算のため、TEIの最大値TMAX,最小値
TMINを求め、ステップ1411に進む。ステップ1
411で検出時間カウンタCTIMEにより、検出時間
が所定時間A(例えば20秒)以上か否かを判定し、所
定時間A以上であるならステップ1412Aへ進む。
【0092】ステップ1412Aで下流酸素センサ18
出力の高周波振幅平均値AHCと低周波振幅LCとを算
出し、ステップ1413へ進む。ステップ1413で高
周波振幅AHCが所定値Bより大きく、ステップ141
4で低周波振幅LCが所定値Cより小さければステップ
1415で触媒劣化と判定してアラーム19を点灯し、
ステップ1413で高周波振幅AHCが所定値B以下
か、ステップ1414で低周波振幅LCが所定値C以上
であればステップ1417で触媒正常と判定し、次のス
テップ1416でカウンタCTIMEおよびCHを0に
リセットし、さらに、次のステップ1418でTMA
X,TMINとして、その時の下流酸素センサ18の出
力信号OX2を設定して、次回の所定時間AでのTMA
X,TMINの演算に備える。
【0093】これにより、図14に示すごとく、主空燃
比フィードバック一周期毎に、下流酸素センサ18の出
力信号OX2の最大値KMAX及び最小値KMINとこ
れらの平均値TEIと高周波振幅KOUとを求めること
ができると共に、所定時間A毎に、下流酸素センサ18
の高周波振幅KOUの平均値AHCと低周波成分の最大
値TMAX及び最小値TMINと低周波振幅LCとを求
めることができる。 〔第3実施例〕この第3実施例は第1実施例及び第2実
施例に対し、図4の代わりに図15に示す触媒劣化検出
ルーチンを用いると共に、図7の遅延時間による触媒劣
化検出ルーチンを省略し、さらに、図11の主空燃比フ
ィードバック処理中、ステップ501〜506のみを省
略したものであって、他の構成は第1実施例及び第2実
施例と同じである。
【0094】以下、劣化検出について図15に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。このルーチンは所定時
間(例えば64msec)毎に実行される。ステップ1
301で高周波振幅KOUを測定する第1検出条件のチ
ェックを行なう。この第1検出条件は急激な過渡運転時
及び燃料カット(F/C)時等を除く通常運転条件であ
る。ステップ1302で第1検出条件を満足した場合は
ステップ1302へ進み、満足してない場合はステップ
1304へ進む。ステップ1302では下流O2 センサ
18の高周波振幅KOUの平均値AHCを測定し、ステ
ップ1303へ進む。
【0095】ステップ1303ではステップ1302で
検出された高周波振幅KOUの平均値AHCを所定値B
と比較し、所定値Bより小さければ、触媒を正常と判定
し本ルーチンを終了する。一方、高周波振幅KOUが所
定値Bより小さければ、ステップ1304へ進む。
【0096】ステップ1304では、下流O2センサ1
8の高周波振幅KOU及び低周波振幅LCを測定するた
めの第2検出条件のチェックを行なう。この第2検出条
件はエンジン運転がほぼ定常状態である。第2検出条件
を満足しない場合は本ルーチンを終了する。満足した場
合はステップ1305へ進み、副空燃比補正係数を変更
した後、ステップ1306へ進む。
【0097】ステップ1306では下流O2センサ18
の高周波振幅KOUの平均値AHCを測定した後、ステ
ップ1307へ進む。ステップ1307では下流O2セ
ンサ18の低周波振幅LCを測定し、その後、ステップ
1308で副空燃比補正係数を通常にもどす。ステップ
1309ではステップ1306で測定される高周波振幅
の平均値AHCとステップ1308で測定された低周波
振幅LCとをそれぞれ所定値B,Cと比較する。
【0098】ステップ1309にて、ステップ1306
で測定された高周波振幅KOUの平均値AHCが所定値
Bより大きく、かつステップ1307で測定された低周
波振幅LCが所定値Cより小さいと判断された場合は、
ステップ1310へ進み、そうでない場合はステップ1
311へ進む。ステップ1310では触媒が劣化したと
判定してアラーム19を点灯させる。ステップ1311
では触媒が正常と判定し本ルーチンを終了する。
【0099】ここで、ステップ1309において高周波
振幅KOUの平均値AHC及び低周波振幅LCと比較す
る所定値B,Cは各運転状態で各々一定値でもよいが、
図16に示す様に上流酸素センサ16の反転周期(主フ
ィードバック周期)で切り換えるとさらに検出精度が向
上する。
【0100】このような制御をする場合の図15のステ
ップ1309のルーチンを図17により詳細に説明す
る。まず、ステップ1309Aで主空燃比フィードバッ
ク周期の判定のため、空燃比補正係数FAFのリッチ→
リーンのスキップを図11に示すフラグF1の状態によ
り判定し、FAFがスキップしたらステップ1309B
へ進み、スキップしていなければステップ1309Fへ
進む。ステップ1309B〜1309Dでは空燃比補正
係数FAFがリッチ→リーンへスキップする主空燃比フ
ィードバック一周期の時間TBを求める。
【0101】次のステップ1309Eで、この主空燃比
フィードバック一周期の時間TBに応じて、図16に示
すように各所定値B,Cを補間演算して求める。次のス
テップ1309Fで高周波振幅の平均値AHCと所定値
Bとを比較し、さらに次のステップ1309Gで低周波
振幅幅LCと所定値Cとを比較して触媒15の劣化の有
無を判断する。
【0102】図15に示す検出法によると、まず、通常
運転領域(ほぼ定常)で、ステップ1302により高周
波振幅を測定することにより、次のステップ1303で
の高周波振幅が大でないという簡単な処理で明らかに正
常な触媒を検出することができる。そして、正常と判定
されなかった触媒については、ステップ1304以降の
処理を行なうことで、正確に触媒の劣化または正常の判
定を行なうことができるというリメットがある。
【0103】それでは、ステップ1305にて行なう副
空燃比補正係数の変更について図18のタイムチャート
を用い説明する。まず、図15のステップ1304で第
2の検出条件が満足された場合、副空燃比補正係数は図
18の(e)の下流O2センサ18のディレイ処理後フ
ラグXRO2Dにより、図18の(f)で示すごとく積
分処理、スキップ処理を行なう。この下流酸素(O2)
センサディレイ処理後フラグXRO2Dは図18の
(d)の下流O2センサ信号リッチ・リーン波形を基に
以下の様に作成する。
【0104】下流O2センサ信号リッチ・リーン波形が
反転後(例えばリーン→リッチ)所定時間T1msec
のディレイを持ち、ディレイ処理後フラグXRO2Dを
反転する(リーン→リッチ)。この場合、所定時間T1
msec以内に再び下流O2センサ信号リッチ・リーン
波形が反転(リッチ→リーン)した場合は、ディレイ処
理後フラグXRO2Dの反転を無効とする。つまり、下
流O2センサディレイ処理後フラグXRO2Dは、下流
O2センサ信号リッチ・リーン波形に対し、所定時間T
1msecのディレイを持ち、かつ同一状態がT1ms
ec以上続いた時に反転するフラグである。
【0105】ステップ1305では、副空燃比補正係数
の演算を、この下流O2センサディレイ処理後フラグX
RO2Dを基に行ない、かつ、副空燃比補正係数の積分
定数とスキップ定数とを所定の値に設定する。
【0106】この副空燃比補正係数の変更(積分定数の
変更、所定時間T1のディレイの追加、スキップの追
加)により、高浄化率触媒使用時の下流O2センサ18
信号の低周波振幅値が顕著に現れ、触媒劣化検出能力が
段格に向上する。
【0107】次に、図15のステップ1305の副空燃
比補正係数の変更について図19,図20により説明す
る。図19は図15のステップ1305により副空燃比
補正係数変更と決定されると4mse程度毎に実行され
るスキップ処理ルーチンである。まず、ステップ170
1〜1709より図18の(c)で示す下流O2センサ
18信号に所定時間ディレイ処理したフラグXRO2D
を作る(図18の(e)参照)。ステップ1710〜1
713ではフラグXRO2Dの反転により、副空燃比補
正係数をリーンスキップ、リッチスキップさせる(図1
5の(f)参照)。
【0108】図20は図15のステップ1305により
副空燃比補正係数変更と決定されると500mse程度
毎に実行される積分処理ルーチンであり、フラグXRO
2Dの状態により、ステップ1801〜1803によっ
て副空燃比補正係数のリーン側積分、リッチ側積分を5
00mse毎に行なう。
【0109】つまり、図15のステップ1305では、
副空燃比補正係数を下流O2センサ18出力のディレイ
処理後のフラグXRO2Dに基づき、スキップ積分制御
を行ない、また、このスキップ量、積分量を通常の副空
燃比補正係数に対し、大きな値に変更する。
【0110】ここで、図15のステップ1305での副
空燃比補正係数の変更としては、上記以外に、副空燃比
補正係数制御を規則的にオープン制御にするようにして
もよい。
【0111】ここで、副空燃比補正係数としては、主空
燃比フィードバックにおける第1のリッチスキップ量R
SR1、第2のリーンスキップ量RSL1、積分定数K
IRI,KILI及び遅延時間TDR1,TDL1のう
ちいずれか1つを変化させるようにすればよい。
【0112】以上の第3実施例におけるステップ130
2,1306の高周波振幅の測定及びステップ1307
の低周波振幅の測定は、第1実施例で説明した図4の方
法と、第2実施例で説明した図13の方法とのいずれを
用いても可能なことは勿論であるが、第2実施例で説明
した図13の方法を用いた方が検出精度が向上するた
め、好ましい。 〔第4実施例〕第4実施例の三元触媒15の劣化検出に
ついて説明する。図21に触媒浄化率と下流酸素センサ
18波形の関係を示す。なお、図中下流酸素センサ18
出力信号(下流O2)に示された破線は副空燃補正係数
の時間的変化に対応する低周波成分である。
【0113】図21に示す如く、副空燃比係数の時間的
変化に対する下流酸素センサ18の低周波成分の時間差
Tは、触媒の浄化率が高い時、(図では90%)時間差
Tが大となり、触媒の劣化度合が進むにつれて(図では
触媒浄化率90%→70%→20%)、前記時間差は小
さくなっていく。
【0114】本発明はこの特徴に着目し、前記時間差が
所定値よりも小さい時、触媒が劣化していると判定す
る。図22に、触媒浄化率と前記時間差Tとの関係を示
す。今、触媒浄化率50%以下を劣化として判定する時
は、前記時間差の判定値をT1に設定すれば良い。
【0115】以下ECU20において実行される三元触
媒15の劣化検出について図23に示すフローチャート
に基づいて説明する。このルーチンは通常の空燃比フィ
ードバック中において所定時間(例えば64msec)
毎に起動・実行されるものである。ステップ1421で
検出時間に対応する検出時間カウンタCTIMEをイン
クリメントしてステップ1422へ進む。
【0116】ステップ1422で副空燃比補正係数の変
化方向がリーン側(減少)→リッチ側(増加)へ反転し
たか否かを判定し(ステップ1422の詳細は後述す
る)、その方向へ反転した時はステップ1423へ進
み、判定しなかった場合はステップ1424へ進む。ス
テップ1423では反転した時刻をTIME1にセット
してステップ1424に進む。
【0117】ステップ1424では下流酸素センサ18
出力OX2より低周波成分を演算してステップ1425
へ進む(ステップ1424の詳細は後述する)。ステッ
プ1425では低周波成分が極小値(リーンピーク値)
か否かを判定し(ステップ1425の詳細は後述す
る)、極小値と判定しなかった場合にはステップ142
7へ進み、極小値と判定した場合はステップ1426へ
進んで極小値と判定した時刻をTIME2にセットし、
ステップ1428への進む。
【0118】ステップ1427では検出時間カウンタC
TIMEにより、検出時間が所定時間以上か否かを判定
し、所定時間未満であるならステップ1421へ戻り、
所定時間以上であるならばステップ1428へ進む。
【0119】ステップ1428では副空燃比補正係数が
リッチ側へ反転してから下流酸素センサ18の低周波成
分のリーンピーク値が表れるまでの時間差Tを算出す
る。次のステップ1429でこの時間差Tが所定値T2
以上かを判定し、この時間差Tが所定値T2より大きけ
れば、ステップ1430で触媒は正常と判定され、T2
以下ならばステップ1431で触媒劣化と判定されてア
ラーム19を点灯させる。
【0120】そして、次のステップ1432でカウンタ
CTIMEおよび時間差Tを0にリセットした後本ルー
チンを終了する。前述の各種センサからの検出信号に応
じてECU20において実行される燃料噴射量TAUを
演算する燃料噴射量演算ルーチンは第1実施例の図5と
同じであるため説明を省略する。
【0121】図24は上流O2センサ16の検出信号
(上流出力値)V1に基づいてECU20で実行される
主空燃比フィードバック制御、即ち空燃比補正係数FA
Fを設定する空燃比フィードバック制御ルーチンであ
る。このルーチンは第1実施例の図11に対し、ステッ
プ501〜506を省略したのみのものであるため、詳
細な説明は省略する。
【0122】次に、図23のステップ1422のより詳
細なフローチャートを図25の(a)により説明する。
まず、ステップ1422Aにより、副空燃比補正係数と
しての第1のリッチスキップ量RSR1の反転を、フラ
グF2が反転したかにより判断し、反転しているときに
はステップ1422Bにより、フラグF2が0かを判断
する。これにより、フラグF2が反転した時にフラグF
2が0であると判断すると、副空燃比補正係数としての
第1のリッチスキップ量RSR1が減少→増加へ反転し
たことを判断することになる。
【0123】また、図23のステップ1424、142
5のより詳細なフローチャートを図25の(b)により
説明する。まず、ステップ1424Aで主空燃比フィー
ドバック周期の判定のため、空燃比補正係数FAFのリ
ッチ→リーンもしくはリーン→リッチのスキップを、フ
ラグF1の状態により図25の(a)と同様にして判定
し、FAFのスキップが実行されていればステップ14
24Fへ、また実行されていなければステップ1424
Bへ進む。
【0124】そして、ステップ1424Bで下流酸素セ
ンサ18の出力信号0X2と主空燃比フィードバック一
周期での最大値KMAXとを比較し、最大値KMAXよ
り下流酸素センサ18の出力信号0X2の方が大きい時
にはステップ1424Cへ進んで、最大値KMAXとし
てその時の下流酸素センサ18の出力信号0X2を設定
した後ステップ1424Dへ進み、最大値KMAXより
下流酸素センサ18の出力信号0X2の方が大きくない
時にはステップ1424Cをバイパスしてステップ14
24Dへ進む。
【0125】ステップ1424Dでは下流酸素センサ1
8の出力信号0X2とフィードバック一周期での最小値
KMINとを比較し、最小値KMINより下流酸素セン
サ18の出力信号0X2の方が小さい時にはステップ1
424Eへ進んで、最小値KMINとしてその時の下流
酸素センサ18の出力信号0X2を設定した後次のステ
ップ1427へ進み、最小値KMINより下流酸素セン
サ18の出力信号0X2の方が小さくない時にはステッ
プ1424Eをバイパスしてステップ1427へ進む。
これにより、図14に示すごとく、主空燃比フィードバ
ック一周期毎に下流酸素センサ18の出力信号0X2の
最大値KMAXと最小値KMINとを求めることができ
る。また、ステップ1424Fでは最大値KMAXと最
小値KMINとの平均値TEIを演算することにより図
14の破線で示すごとく、空燃比補正係数FAFのリッ
チ→リーンもしくはリーン→リッチのスキップ毎に下流
酸素センサ18の出力信号0X2の低周波成分が求めら
れる。
【0126】次のステップ1425Aでは平均値TEI
がその前回の平均値TEIbより小さいか判断し、小さ
い時にはステップ1425Bへ進んでフラグF3を0と
した後ステップ1427へ進み、大きい時にはステップ
1425Cへ進んでフラグF3が0かを判断し、フラグ
F3が0のときにはステップ1425Dへ進み、0でな
いときにはステップ1427へ進む。ステップ1425
DではフラグF3を1とした後ステップ1425Eへ進
んで、次回の演算のために今回の平均値TEIを前回の
平均値TEIbとして置き換える。これにより、下流酸
素センサ18の出力信号0X2の低周波成分である平均
値が減少から増加に反転した時点を低周波成分が極小値
になった時点であると判断することができる。
【0127】なお、上述した第4実施例においては、副
空燃比補正係数の時間変化に対する下流酸素センサ18
の低周波成分の時間差を、前者の極小値発生時刻と後者
の極小値発生時刻との差で算出しているが、特に極小値
に限るものではなく、図26の(a)で示すごとく、ス
テップ1422BでフラグF2が1かを判断するように
し、かつ図26の(b)で示すごとく、ステップ142
5Aで平均値TEIがその前回の平均値TEIbより大
きいかを判断するようにすることにより、極大値を用い
て算出するようにしてもよい。
【0128】また、上述した各実施例においては、副空
燃比補正係数として第1のリッチスキップ量RSR1を
用いたが、第1のリーンスキップ量RSL1を用いるよ
うにしてもよい。また、副空燃比フィードバック制御に
よって制御される副空燃比補正係数として、図12に示
すステップ319〜322、302、303において、
主空燃比フィードバック制御のスキップ量RSR1、R
SL1の代わりに、図26の(c)で示すごとく積分定
数KIRI、KILIを変化させたり、図26の(d)
で示すごとく遅延時間TDR1、TDL1を変化させる
ものにおいても、これらの積分定数KIRI、KILI
や遅延時間TDR1、TDL1を副空燃比補正係数とし
て用いることにより、本発明を適用することができる。 〔第5実施例〕図27は本発明第5実施例におけるEC
U20で実行される触媒劣化検出ルーチンを示すもの
で、上述した各実施例より精度は劣るものの、下流酸素
センサ18の低周波成分の周期のみにより触媒15の劣
化を判別するようにしたものである。この第5実施例に
よれば、第4実施例の図23のフローチャートに対し、
ステップ1421、1422、1423、1427、1
432を省略し、ステップ1425と1426との間
に、今まで記憶されている低周波成分が極小値となった
時刻TIME2を前回の低周波成分が極小値となった時
刻TIME2−1として記憶するステップ1425Aを
追加し、ステップ1426の後に、ステップ1428の
代わりに、ステップ1428Aによって、今回の低周波
成分が極小値となった時刻TIME2から前回の低周波
成分が極小値となった時刻TIME2−1を減算して下
流酸素センサ18の低周波成分の周期TAを検出するよ
うにする。
【0129】そして、次のステップ1429Aで周期T
Aが所定時間T3より長いか否かを判断し、周期TAが
所定時間T3より長いとき触媒正常と判断し、周期TA
が所定時間T3より長くないとき触媒異常と判別するよ
うにしたものである。
【0130】また、触媒の劣化検出はこれらの実施例の
他に、下流酸素センサ18の低周波成分の振幅のみを検
出し、この振幅が所定値以下のとき触媒劣化と判別する
ようにしてもよい。
【0131】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明では第1の
触媒劣化検出手段と第2の触媒劣化検出手段により触媒
の劣化検出を実施するため、触媒劣化検出に際して、各
種の内燃機関に対する適合が比較的容易で、かつ触媒の
劣化を精度よく検出できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適応した第1実施例の概略構成図であ
る。
【図2】触媒劣化に伴う上・下流酸素センサの出力波形
を示したタイムチャートである。
【図3】触媒劣化判定領域で示す図である。
【図4】振幅による触媒劣化検出ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図5】上流酸素センサ正常時の上・下流酸素センサの
出力波形を示したタイムチャートである。
【図6】上流酸素センサ劣化時の上・下流酸素センサの
出力波形を示したタイムチャートである。
【図7】遅延時間による触媒劣化検出ルーチンを示した
フローチャートである。
【図8】三元触媒15の劣化状態に応じた上・下流酸素
センサの出力波形を示したタイムチャートである。
【図9】劣化判定レベルβと吸気量Qとの関係を示した
マップである。
【図10】燃料噴射量算出ルーチンを示したフローチャ
ートである。
【図11】主空燃比フィードバック処理を示したフロー
チャートである。
【図12】副空燃比フィードバック処理を示したフロー
チャートである。
【図13】本発明の第2実施例における触媒劣化検出ル
ーチンを示したフローチャートである。
【図14】主空燃比補正係数及び下流酸素センサの出力
波形を示したタイムチャートである。
【図15】本発明の第3実施例における触媒劣化検出ル
ーチンを示したフローチャートである。
【図16】主空燃比フィードバック周期に対する高周波
振幅判定値及び低周波振幅判定値を示す図である。
【図17】高周波振幅大、低周波振幅小判定処理を示す
フローチャートである。
【図18】第3実施例の作動説明に供する各部波形のタ
イムチャートである。
【図19】スキップ処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図20】積分処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図21】触媒劣化に伴う副空燃比補正係数と下流酸素
センサの出力波形を示すタイムチャートである。
【図22】触媒浄化率と時間差との関係を示す図であ
る。
【図23】本発明の第4実施例の時間差による触媒劣化
検出ルーチンを示したフローチャートである。
【図24】第4実施例の主空燃比フィードバック処理を
示したフローチャートである。
【図25】(a)は図23のルーチンにおけるステップ
1422をより詳細に示すフローチャートであり、
(b)は図23のルーチンにおけるステップ1424,
1425をより詳細に示すフローチャートである。
【図26】(a)は図25(a)の他の実施例を示すフ
ローチャートであり、(b)は図25の(b)の他の実
施例の要部のフローチャートでり、(c),(d)は図
12の他の実施例の要部をそれぞれ示すフローチャート
である。
【図27】本発明の第5実施例における触媒劣化検出ル
ーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 8 燃料噴射弁 15 三元触媒 16 上流酸素センサ 18 下流酸素センサ 19 アラーム 20 ECU
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/14 310 F02D 41/14 310F 310L

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気系に配設され、排ガスを
    浄化するための触媒と、 この触媒の上・下流にそれぞれ配設され、空燃比を検出
    する上流,下流酸素センサと、 この上流酸素センサの出力信号に応じて、前記エンジン
    に供給される混合気の空燃比を理論空燃比近傍になるよ
    うに補正するための主空燃比補正係数を算出する空燃比
    補正係数算出手段と、 前記主空燃比補正係数を用いて前記混合気の空燃比が理
    論空燃比になるように制御するエンジン制御手段と、 前記触媒の劣化を検出する第1の触媒劣化検出手段と、 前記触媒の劣化を検出する第2の触媒劣化検出手段とを
    備えるエンジン用触媒劣化検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の触媒劣化検出手段は、前記触
    媒が正常であることを確実に検出できる手段であること
    を特徴とする請求項1に記載のエンジン用触媒劣化検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の触媒劣化検出手段は、前記下
    流酸素センサの出力信号の高周波振幅を、前記主空燃比
    補正係数の一周期間毎の前記下流酸素センサの出力信号
    の最大値と最小値との差により算出し、前記算出された
    高周波振幅が所定値より大きい時、前記触媒が劣化して
    いると判断することを特徴とする請求項2に記載のエン
    ジン用触媒劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の触媒劣化検出手段は、前記高
    周波振幅と比較される所定値を前記上流酸素センサによ
    る空燃比フィードバック周期に基づいて設定することを
    特徴とする請求項3に記載のエンジン用触媒劣化検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2の触媒劣化検出手段は、前記第
    1の触媒劣化検出手段による劣化検出時間より劣化検出
    時間が長い手段であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4に記載のエンジン用触媒劣化検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の触媒劣化検出手段は、劣化検
    出のためにエミッションに影響を与える劣化検出手段で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載のエ
    ンジン用触媒劣化検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の触媒劣化検出手段は、前記主
    空燃比補正係数の所定変化後、前記下流酸素センサの出
    力信号変化が生じるまでの遅延時間を検出し、前記遅延
    時間が所定時間未満の時、前記触媒が劣化していると判
    断する手段であることを特徴とする請求項5または請求
    項6に記載のエンジン用触媒劣化検出装置。
  8. 【請求項8】 前記下流酸素センサの出力信号に応じて
    前記主空燃比補正係数を微調整するための副空燃比補正
    係数を算出する副空燃比補正係数算出手段を更に備え、 前記第2の触媒劣化検出手段は、触媒劣化検出する前に
    前記副空燃比補正係数を所定の値に変更する手段を備え
    ることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに
    記載のエンジン用触媒劣化検出装置。
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